JP2876803B2 - 地下式低温タンクの屋根構築方法 - Google Patents
地下式低温タンクの屋根構築方法Info
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- tank
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- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
Description
クの屋根構築方法に係り、特にタンクの槽体と屋根との
建築を同時になし得る地下式低温タンクの屋根構築方法
に関するものである。
を貯蔵するタンクとしては、地下式低温タンクが知られ
ている。従来、この地下式低温タンクは図7に示すよう
に、まず地下に上部が開放された有底筒体状のコンクリ
ート製槽体aを構築した後、そのコンリート製槽体aの
開口部bにその周方向に沿って環状のナックルプレート
cを取付けると共に槽体a内において上記開口部を覆う
ドーム状の屋根dを組み立てる。
屋根dを組み立てた後、この屋根dをエアレイジングあ
るいはジャッキアップ工法によって槽体a内を上昇させ
上記ナックルプレートcにその基端部を接続させて取り
付けている。
開口部bを覆う保冷材層eを支持するためのサスペンシ
ョンデッキfが吊り下げられている。このサスペンショ
ンデッキfはコンクリート製槽体a内の底部において、
上記屋根dの組み立てと同時に屋根dに取り付けられて
いる。従って屋根dがエアレイジング工法等によって上
昇移動される際にはサスペンションデッキfも一緒に移
送されることになる。このように、コンクリート製槽体
aの上部開口部にドーム状の屋根dが取り付けられた
後、コンクリート製槽体a内側には保冷材層gを介設し
て実質的に低温貯液を収容するための内槽hを形成する
メンブレンパネルを張設して地下式低温タンクを完成さ
せる。
低温タンクの建設に際しては、屋根dの構築期間はタン
ク全体の構築期間の約半分を占めていた。特に従来の屋
根の構築方法にあっては、地下にコンクリート製槽体a
を構築すべく完成した後、その槽体内で屋根dを組み立
てて、これをジャッキアップあるいはエアレイジング工
法で上昇移送させた後、タンクの槽体aに取り付けるこ
とになるため屋根dを組み立てている間には槽体a内の
作業が一切成し得ないという問題があった。
部bに屋根aが取り付けられないと、槽体内壁に保冷材
層gを取り付けて内槽hを組み立てることができない問
題があった。即ち、保冷材層gに水分が侵入した場合に
おいて保冷性能を損なうことによる。
決するために案出されたものであり、その目的は従来の
地下式低温タンクの屋根構築方法を改良するもので、地
下式低温タンク全体の構築工期を短縮することのできる
地下式低温タンクの屋根構築方法を提供するものであ
る。
状の槽体を埋設すると共に槽体の開口部にこれに沿って
リング状のナックルプレートを設けた後、ナックルプレ
ートに基端部を支持させて上記開口部を覆うドーム状の
屋根を構築する方法において、上記ナックルプレートを
取り付けると共に地上部で上記屋根をその中央頂部を区
画するセンター部分と、センター部分の外周部を複数個
に放射状に分割された扇状の分割屋根片とに分割成形す
ると共に上記センター部分に相対向させて少なくとも2
つの上記分割屋根片を取り付けて基本屋根ブロックを形
成した後、基本屋根ブロックを上記ナックルプレートに
取り付けて上記槽体開口部上に掛け渡し、爾後上記セン
ター部とナックルプレートとに順次残りの分割屋根片を
掛け渡して接合して構築するようにしたものである。
をその中央頂部を区画するセンター部分とこのセンター
部分の外周部を複数個に放射状に分割された扇状の分割
屋根片とに分割成形することで、タンク建設現場以外で
これら分割屋根片を成形することができ、工場稼動率を
高めると共にコンクリート製槽体の構築作業と並行して
成し得る。また、基本屋根ブロックを形成した後、これ
をナックルプレートに取り付けて槽体開口部上に掛け渡
されることでこの基本屋根ブロックに順次残りの分割屋
根片を接合させることになるので、上記掛け渡された基
本屋根ブロックが作業ベースとして利用することがて
き、屋根支持用の底部からの支柱や特別な足場等を用い
るこなく屋根を構築することができる。
ことにより、コンクリート製槽体の開口部が覆われるこ
とになり、覆われた部分に応じて槽体内壁に保冷材層を
取り付けて内槽を組み立てることができ、タンク全体の
建設工期を短縮することができる。
る。
放された有底筒体状のコンクリート製槽体1を構築する
と共に、このコンクリート製槽体1の開口部周縁にこれ
に沿ってリング状のナックルプレート2を一体的に取り
付ける。これと同時に図1に示すように、ドーム状屋根
3をその中央頂部を区画するセンター部分4とこのセン
ター部分4の外周部を複数個にかつ放射状に分割すべく
扇状の分割屋根片5とに分割成形する。これらセンター
部分4と分割屋根片5とは工場または現地組立場で成形
する。各分割屋根片5は屋根骨7を基本構成とし、屋根
板5a、サスペンションデッキ6の分割片6aを屋根骨
7に取り付けて構成されている。また、センター部分4
は強度リング8とこれを覆う屋根板9とから構成されて
いる。
4に図2に示すように相対向させて上記分割屋根片5を
少なくとも2つを取り付けて基本屋根ブロック10を形
成する。この基本屋根ブロック10には図示するよう
に、構成部品の一つとして強度上タイロッド等の補強材
13を用いる。サスペンションデッキ6は屋根骨7に吊
りロッド11を介して取り付けられ、その中央部は上記
センター部分4と略等しい形状を呈する円板部分12を
有している。この円板部分12には各分割屋根片5に吊
り下げられたサスペンションデッキ6の分割片6aが連
結されている。このように組み立てられた基本屋根ブロ
ック10はクレーン等により吊り下げられて、コンクリ
ート製槽体1の上部開口部に移送された後、図3に示す
ようにナックルプレート2に取り付けられて槽体開口部
上に掛け渡される。このように基本屋根ブロック10を
ナックルプレート2に掛け渡した後、図5に示すように
この基本屋根ブロック10のに他の分割屋根片5を接合
させる。特に、この分割屋根片5を接合させるに際して
は、基本屋根ブロック10の周囲に相対向させて接合さ
せ全体として順次強度を高めながら接合することにな
る。
状に形成された屋根骨7とその外側に取り付けられた屋
根板5aとから主に構成され、この分割屋根片5の内側
にはサスペンションデッキ6が取り付けられている。特
に図4に示すようにこれら屋根片5は作業台14を中心
として組み立てられる。この作業台14はその横断面が
上記センター部4と略等しい円を有しており、作業治具
を構成し分割屋根片5の基本屋根ブロック10への接続
を容易にするように構成されている。この作業台14に
上記屋根骨7の上端部を当接しながら、サスペンション
デッキ6の軸心部分を当接して吊りロッド11で互いに
結んで一体的に分割屋根片5は組み立てられる。
順次クレーン等で移送されて、前述したように図5に示
すとおり基本屋根ブロック10を挾んで順次接合されて
屋根が組み立てられる。また、各分割屋根片5を構成す
る屋根板5aは図6に示すように隣接辺において互いに
噛合して係合するように係合部15を有している。
でドーム状の屋根3をその中央頂部を区画するセンター
部分4とこのセンター部分4の外周部を複数個に放射状
に分割された扇状の分割屋根片5とに分割成形すること
で、タンク建設現場以外でこれら分割屋根片5を成形す
ることができ、工場稼動率を高めると共にコンクリート
製槽体1の構築作業と並行して成し得る。
後、これをナックルプレート2に取り付けて槽体開口部
上に掛け渡されることでこの基本屋根ブロック10に順
次残りの分割屋根片5を接合させることになるので、上
記掛け渡された基本屋根ブロック10が作業ベースとし
て利用することができ、屋根支持用の底部からの支柱や
特別な足場等を用いることなく屋根を構築することがで
きる。
することにより、コンクリート製槽体1の開口部が覆わ
れることになり、覆われた部分に応じて槽体内壁に保冷
材層を取り付けて内槽を組み立てることができ、タンク
全体の建設工期を短縮することができる。
を同時にできるので、地下式低温タンク全体の構築工期
を短縮することができる。
図である。
て工程を示す概略斜視図である。
略側断面図である。
略斜視図である。
示す概略斜視図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 地下に有底筒体状の槽体を埋設すると共
に該槽体の開口部にこれに沿ってリング状のナックルプ
レート等の屋根外周構造部を設けた後、該屋根外周構造
部に基端部を支持させて上記開口部を覆うドーム状の屋
根を構築する方法において、上記屋根外周構造部を取り
付けると共に地上部で上記屋根をその中央頂部を区画す
るセンター部分と、該センター部分の外周部を複数個に
放射状に分割された扇状の分割屋根片とに分割成形する
と共に上記センター部分に相対向させて少なくとも2つ
の上記分割屋根片を取り付けて基本屋根ブロックを形成
した後、該基本屋根ブロックを上記屋根外周構造部に取
り付けて上記槽体開口部上に掛け渡し、爾後上記センタ
ー部と屋根外周構造部とに順次残りの分割屋根片を掛け
渡して接合して屋根全体を構築するようにしたことを特
徴とする地下式低温タンクの屋根構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3067003A JP2876803B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 地下式低温タンクの屋根構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3067003A JP2876803B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 地下式低温タンクの屋根構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04302799A JPH04302799A (ja) | 1992-10-26 |
JP2876803B2 true JP2876803B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=13332323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3067003A Expired - Lifetime JP2876803B2 (ja) | 1991-03-29 | 1991-03-29 | 地下式低温タンクの屋根構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2876803B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2631452B2 (ja) * | 1994-06-14 | 1997-07-16 | 川崎重工業株式会社 | 地下式貯槽の屋根構築方法 |
JP6259265B2 (ja) * | 2013-11-15 | 2018-01-10 | 前田建設工業株式会社 | 大断面立坑の地上開口部の蓋施工方法、及び蓋構造 |
-
1991
- 1991-03-29 JP JP3067003A patent/JP2876803B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04302799A (ja) | 1992-10-26 |
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