JP2630912B2 - 除電マット用アース部材 - Google Patents

除電マット用アース部材

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JP2630912B2
JP2630912B2 JP8736694A JP8736694A JP2630912B2 JP 2630912 B2 JP2630912 B2 JP 2630912B2 JP 8736694 A JP8736694 A JP 8736694A JP 8736694 A JP8736694 A JP 8736694A JP 2630912 B2 JP2630912 B2 JP 2630912B2
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SHOEI BUTSUSAN JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は除電マット用アース部材
に関する。詳細には、アースコード端部の車体側への取
り付け取り外しが簡単で確実であり、しかもメーカーや
車種の違いによっては取り付けが不能といった不具合が
生じることがない、汎用性に富む除電マット用アース部
材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
除電マット用アース部材において、アースコード端部の
車体側への取り付けは、図10及び図11に示すよう
に、座席シートS下側に予め設けられている取付アーム
2にアースコード3端部に取着した上下2枚の挟持片4
を挿入してこれを挟持することで、あるいは同じく座席
シート下側に予め設けられているビス孔を利用して、こ
の孔にアースコード端部をビス止めすることで行われて
いた。
【0003】ところが、上記のようにして、アースコー
ド端部を車体側へ取り付ける場合、作業者は、身を屈め
て座席シート下側に手を伸ばし、手探りの状態で座席シ
ート下側に設けられている取付アームやビス孔にアース
コード端部の挟持片を挿入したり、ビス止めしたりしな
ければならず、その取付作業は煩雑を極めていた。しか
も目で確認しながらの作業ではないので、挟持片の挿入
が不十分であったり、ビス止めが緩かったりして、アー
スコードが外れてしまうということもあった。更に、ア
ースコードが外れていても、色が変わったり、音が出た
りするわけでもないので、それを作業者や使用者が容易
に見つけることができないという不具合もあった。
【0004】そこで、アースコード端部の車体側への取
り付けが容易にしかも確実にでき、アースコードが外れ
ても速やかに見つけることができるようにしたものとし
て、図12に示されたものも提案されている。この除電
マット用アース部材は、アースコード3端部の取り付け
が、コンソールボックス5に予め設けられているビス孔
を利用して、この孔にアースコード3端部をビス止めす
るというものである。
【0005】ところが、コンソールボックスに予めビス
孔の設けられている車種はごく一部であることから、ビ
ス孔を利用する除電マット用アース部材はごく一部の限
られた車種にしか適用できず、汎用性に乏しいという問
題があった。
【0006】本発明は、このような課題に鑑みなされた
ものであり、アースコード端部の車体側への取り付け取
り外しが簡単で確実であり、しかもメーカーや車種の違
いによっては取り付けが不能といった不具合が生じるこ
とがない、汎用性に富む除電マット用アース部材を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、除電マットと車体とを電気
的に接続するアースコード端部に車室内のボルト頭部に
嵌合する嵌合部材を取着したことを特徴とする除電マッ
ト用アース部材をその要旨とした。
【0008】請求項2記載の発明は、嵌合部材が嵌合す
る車室内のボルトがシートベルト固定用ボルトであるこ
とを特徴とする除電マット用アース部材をその要旨とし
た。
【0009】請求項3記載の発明は、嵌合部材が嵌合す
る車室内のボルトが座席シートが摺動するレール固定用
ボルトであることを特徴とする除電マット用アース部材
をその要旨とした。
【0010】請求項4記載の発明は、嵌合部材が嵌合す
る車室内のボルトが後部座席シートを固定するシート固
定用ボルトであることを特徴とする除電マット用アース
部材をその要旨とした。
【0011】請求項5記載の発明は、嵌合部材がボルト
頭部の形状に対応して設けられた嵌合孔を有するホック
であることを特徴とする除電マット用アース部材をその
要旨とした。
【0012】請求項6記載の発明は、ホックに操作片が
取着されていることを特徴とする除電マット用アース部
材をその要旨とした。
【0013】請求項7記載の発明は、ホックが磁性体で
あることを特徴とする除電マット用アース部材をその要
旨とした。
【0014】請求項8記載の発明は、嵌合部材がボルト
頭部の形状に対応して設けられた弾性リングであること
を特徴とする除電マット用アース部材をその要旨とし
た。
【0015】請求項9記載の発明は、弾性リングが磁性
体であることを特徴とする除電マット用アース部材をそ
の要旨とした。
【0016】
【作用】本発明の除電マット用アース部材にあっては、
除電マットと車体とを電気的に接続するアースコード端
部に取着した嵌合部材を車室内のボルト頭部に嵌合させ
ることでアースコード端部の車体側への取付がなされる
ようになっている。
【0017】また、嵌合部材が嵌合する車室内のボルト
として、シートベルト固定用ボルト、座席シートが摺動
するレール固定用ボルト、後部座席シートを固定するシ
ート固定用ボルトなどを利用した場合、これらはいずれ
も車室内においてアース可能な箇所に車の製造時に締め
付けられたものであるので、座席シートの下側やブレー
キペダルの下側などのように、取付操作に困難をもたら
さず、手軽に取り付けることができ、しかも取り付けた
アースコードに足を引っかけたりすることがなく、乗降
時や運転操作時に邪魔にならない。
【0018】これらのボルト頭部に嵌合する嵌合部材と
して、例えばボルト頭部の形状に対応して設けられた嵌
合孔を有するホックを用いた場合、これをボルト頭部に
嵌め込むことで、ホックはその締付力の作用でボルト頭
部に確実に固定され、アースコード端部が車体側へ取付
られるようになっている。特に操作片の取着されたホッ
クをボルト頭部に嵌合した後、これを取り外す場合、操
作片を持って操作できるので、その取り外しはよりスピ
ーディーになる。
【0019】また、これらのボルト頭部に嵌合する嵌合
部材として、例えばボルト頭部の形状に対応して設けら
れた弾性リングを用いた場合、これをボルト頭部に嵌め
込むことで、弾性リングはその弾性力の作用でボルト頭
部に確実に固定され、アースコード端部が車体側へ取付
られるようになっている。
【0020】また、ホックや弾性リングを磁性体とした
とき、ホックやリングの嵌合力に磁力が加わることか
ら、その取付はより確実なものとなる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の除電マット用アース部材(以
下アース部材という)を図面に示した一実施例に従って
詳細に説明する。アース部材は、除電マットに吸収され
た静電気を車体側にアースするための部材であり、除電
マットと車体とを電気的に接続するアースコードと、ア
ースコード端部を除電マットに取り付ける部分と、アー
スコードのもう一端部を車体側に取り付ける部分とから
なる。
【0022】本発明のアース部材を取り付ける除電マッ
トとしては、当該除電マットとの接触により人体から容
易に静電気を受取ることができるよう導電性を具備した
ものならばその構造などは特に限定されるものではな
い。導電性を具備した除電マットとしては、例えば特開
昭61−110632号公報に示された、少なくとも一
部の糸に導電性糸を使用した導電性基布にパイルを打ち
込んだものがある。また、実開昭62−26743号公
報には導電性繊維が混紡された糸により織られ、かつカ
ーボンバッキングが施されたものがある。本実施例にお
ける除電マット11は、図7に示すように、マット表面
のパイル12と周縁部13のオーバーロック糸とにカー
ボン、鉄などの導電材料や導電性繊維を含ませて、パイ
ル12と周縁部13とを電気的に接続させ、除電マット
11表面を1つの導電体としたものであり、当該除電マ
ット11のどこにでもアース部材を取り付けることがで
きる構造となっている。このマットの周縁部に除電マッ
トと車体とを電気的に接続するアースコード14が取り
付けられている。
【0023】アースコード端部の除電マットへの取り付
けは、簡単に取付、取り外しができ、しかも取付後は容
易に外れないように構成されたものであるならば何でも
よい。このような作用効果を有するアースコード端部の
除電マットへの取付手段としては、例えば図7に示すよ
うに、挟圧板21とアースコード14を接続する接続部
22と挟圧板21側面部を外方に押し開く操作片23と
を備えているものを挙げることができる。挟圧板21
は、断面コ字状の金属製板バネよりなり、その両側面部
21a、21aを開いて前記除電マット11周縁部に挟
み付けたとき、その復元力で除電マット11周縁部を挟
圧するようになっている。挟圧板21の大きさ、形状と
しては特に限定されないが、同挟圧板21を除電マット
11周縁部に挟み付けたとき除電マット11の外観を損
なわないよう、また除電マット11周縁部からはみ出な
いよう、除電マット11の外観、除電マット11周縁部
の幅を考慮して適宜決定するとよい。本実施例では縦4
0mm、横25mmの鋼を断面コ字状に成形して両側面
部21a、21aが縦15mm、横25mmの四角状を
なし、背面部21bが同じく縦10mm、横25mmの
四角状をなすものを用いた。この挟圧板背面部21bに
アースコード14を接続する接続部22が設けられてい
る。接続部22はアースコード14の一端を接続する部
分をいい、その構造、形状、大きさなどは任意であり、
また挟圧板背面部21bの何処の位置に設けられていて
もよいが、アースコード14の一端を簡単に接続でき、
しかも挟圧板21を除電マット11周縁部に挟み付けた
とき邪魔に成らない大きさ、形状であり、アースコード
14を同アースコード14他端が接続される車体側へ容
易に引き出せる位置に設けられているのが望ましい。本
実施例では挟圧板背面部21bのほぼ中央に孔(図示し
ない)が設けられ、この孔(図示しない)とアースコー
ド14端部のリング状端子の孔とにボルトを貫通させて
締め付けることでアースコード14の接続がなされるよ
うにした。
【0024】操作片23は、前記挟圧板側面部21a、
21aを外方に押し開くものであり、前記挟圧板21の
外側面部に回動可能にかしめ付けられている。操作片2
3は金属製、プラスチック製あるいは木製のいずれでも
良く、またその形状、大きさも任意であるが、指先で掴
んで断面コ字状の挟圧板21をその弾性力に抗して両側
面部21a、21aを外方に押し開くことから、摘み易
い大きさ、形状であり、しかも一定の剛性を備えている
のがよい。本実施例では操作片23として縦10mm、
横30mmの四角状の金属板を用い、これを挟圧板外側
面部21a、21aに各々かしめ付けた。尚、操作片2
3を挟圧板外側面部21a、21aにビス24でかしめ
付けるとき、同操作片23が回動できるように操作片2
3と挟圧板側面部21aとを貫通するビス24と操作片
23との間には僅かなクリアランスを設けた。
【0025】アースコード端部の除電マットへの取付手
段としては、図8及び図9に示すものも用いることがで
きる。この取付手段は、除電マット11の周縁部近傍に
取り付けた嵌合突起32と、アースコード14端部に取
着した前記嵌合突起32に嵌合するホック33と、前記
アースコード14端部と共にホック33に取り付けられ
た操作片35とからなるものである。
【0026】嵌合突起32は、除電マット11の周縁部
近傍に設けた孔38に裏面側より嵌挿された台座37上
にかしめ付けられた金属製の突起である。尚、嵌合突起
32の取付位置は、除電マット11の周縁部近傍であれ
ば何処でもよいのであるが、好ましくはアースコード1
4を除電マット11へ取り付けたとき、これが邪魔にな
らないように、除電マット11のコーナー部分に取り付
けるのがよい。
【0027】ホック33は、前記嵌合突起32に嵌合す
る金属製の穴環34を有しており、この穴環34をホッ
ク34頭部にかしめ付けるときに操作片35とアースコ
ード14先端部の接続環40とが一緒に取着されてい
る。そして、このホック34を除電マット11に取り付
けた嵌合突起32に嵌合することでアースコード14の
除電マット11への取り付けがなされるようになってい
る。こうして除電マットへ取り付けられたアースコード
のもう一端部が車体側に取り付けられるのである。
【0028】アースコード端部の車体側への取付をなす
部分が、本発明のアース部材における最大の特徴をなす
部分である。その特徴は、除電マットと車体とを電気的
に接続するアースコード端部に嵌合部材を取着し、この
嵌合部材を車室内のボルト頭部に嵌合させることであ
る。
【0029】一般に車室内は、高級感を持たせる、手足
を引っかけて怪我をするなどの理由から、そのほぼ全体
がカーペットや壁材で覆われてしまい、車室内における
アース可能な箇所(金属の露出する部分)は、ごく限ら
れた箇所のみとなっている。例えば座席シート下側の摺
動レール、運転席前方のペダルやそれを固定する部材な
どは、金属の露出する部分であり、アース可能な箇所で
はある。しかしながら、座席シート下側の摺動レールに
あっては、従来例の箇所でも述べたように、手探りの状
態で行わなければならないことから、取付操作に手間を
要し、しかもその取付状態の確認も容易ではない。運転
席前方のペダルやそれを固定する部材にあっては、取付
操作には手間は要しないものの、一旦取り付けた後は、
そのアースコードが運転操作の邪魔になるといった問題
がある。
【0030】このように車室内において金属の露出する
アース可能な箇所には不適な箇所もあるが、図1に示す
シートベルト49を固定する固定用ボルト50、図4に
示すフロントの座席シート51が摺動するレール55を
固定するレール固定用ボルト50、図5に示す後部座席
シート56を固定するシート固定用ボルトなどの車室内
のボルト50は、フロントの座席シート51や後部座席
シート56の隅に位置し、車室内に露出しており、アー
スコード端部の取付操作に支障を来すことが無く、運転
操作時や昇降時に足を引っかける恐れも少ない。この意
味で車室内においてアースコード端部を取り付ける箇所
として最適ということができる。
【0031】これらの車室内のボルトにアースコード端
部に取着した嵌合部材を嵌合させてアースコード端部の
車体側への取付を行うのである。車室内のボルトは車の
安全基準から緩めたり、外したりすることができないこ
とから、工場で締め付けられたままの状態で、これに固
定する必要がある。このため、本発明では、車室内のボ
ルトを利用するに際し、これに嵌合させるという手段を
とった。
【0032】その嵌合部材としては、車室内のボルトに
簡単に取付、取り外しができ、しかも取付後は容易に外
れないように構成されたものであるならば何でもよい。
図1〜図3に示したものは、例えばボルト50頭部の形
状に対応して設けられた嵌合孔53を有するホック52
を嵌合部材として採用した態様である。図面に示すホッ
ク52は、上板部52aとこの上板部52aから放射状
に伸びる6本の足部52bとからなる鋼製の弾性部材で
あり、各足部52bはボルト50頭部の形状に対応して
内側(ボルト50頭部の側壁側)に折曲げられている。
各足部52bの折曲幅はボルト50頭部よりも内側に折
曲られ、当該ホック52の内側にはボルト50頭部に嵌
合する嵌合孔53が形成されている。また、このホック
52の足部52bの一つにはアースコード14が取着さ
れている。
【0033】そして、このホック52をボルト50頭部
に嵌め込むことにより、ボルト50頭部が嵌合孔53内
に入り、ホック52は足部52bの締付力の作用でボル
ト50頭部に確実に固定され、アースコード14の車体
側への取付がなされるのである。図面に示したホック5
2は、足部52bが6本であるが、これはボルト50頭
部が六角状となっていることに対応させたものであり、
その本数は自由に増減させることができる。
【0034】また、このホックには操作片を取着するこ
ともできる。ホック52をボルト50頭部に嵌め込むこ
とで、ホック52はその締付力でボルト50頭部に確実
に固定されるのであるが、固定状態が完全であればある
ほどその取り外しは困難となる。このため、その取り外
しの際にホックに操作片を取着しておけば、その操作片
を持って操作することができ、その取り外し操作はより
スピーディーになる。又、ホックを磁性体とすることも
できる。この場合、ホックの嵌合力に磁力が加わること
から、その取付はより確実なものとなる。更に、ホック
52の別の態様としては、内側に嵌合孔53が形成され
たキャップ状のものであってもよい。この場合、図面に
示すもののように、複数の足部でボルト頭部を掴むので
はなく、ホック全体でボルト頭部を掴むことになるの
で、ホックの外れ等の不具合が生じ難くなる。尚、図3
に示すように、ホック52をボルト50頭部に嵌合させ
て固定した後は、ホック52上方をカバー48で覆い、
ホック52に人やものなどが触れて外れてしまうのを防
止することもできる。
【0035】ボルト頭部に嵌合する嵌合部材としては、
ボルト頭部の形状に対応して設けられた弾性リングを用
いることもできる。弾性リングとは鋼などの弾性を有す
る板状の導電性部材を用い、これをボルト頭部の形状、
(正確にはボルト頭部の形状よりも僅かに小さい形
状)、図面では六角形状に折り曲げたものであり、この
弾性リング62の中央部にはアースコード14端部が取
着されている。そして、この弾性リング62の両端部を
開いて、上方又は側方からボルト50頭部に嵌め込んだ
ときに、弾性リング62はその弾性力の作用でボルト5
0頭部を側方から抱持し、ボルト頭部に確実に固定さ
れ、アースコード14が車体側に取り付けられるように
なっている。尚、この弾性リングを磁性体とすることも
できる。この場合、リングの嵌合力に磁力が加わること
から、その取付はより確実なものとなる。
【0036】
【発明の効果】本発明の除電マット用アース部材にあっ
ては、除電マットと車体とを電気的に接続するアースコ
ード端部に取着した嵌合部材を車室内のボルト頭部に嵌
合させることでアースコード端部の車体側への取付がな
されるようになっている。このため、アースコード端部
の車体側への取り付け取り外しが簡単で確実であり、し
かもメーカーや車種の違いによっては取り付けが不能と
いった不具合が生じることがなく汎用性に富む。
【0037】また、嵌合部材が嵌合する車室内のボルト
として、シートベルト固定用ボルト、座席シートが摺動
するレール固定用ボルト、後部座席シートを固定するシ
ート固定用ボルトなどを利用した場合、これらはいずれ
も車室内においてアース可能な箇所に車の製造時に締め
付けられたものであるので、座席シートの下側やブレー
キペダルの下側などのように、取付操作に困難をもたら
さず、手軽に取り付けることができ、しかも取り付けた
アースコードに足を引っかけたりすることがなく、乗降
時や運転操作時に邪魔にならない。
【0038】これらのボルト頭部に嵌合する嵌合部材と
して、例えばボルト頭部の形状に対応して設けられた嵌
合孔を有するホックを用いた場合、これをボルト頭部に
嵌め込むことで、ホックはその締付力の作用でボルト頭
部に確実に固定され、アースコード端部が車体側へ取付
られる。特に操作片の取着されたホックをボルト頭部に
嵌合した後、これを取り外す場合、操作片を持って操作
できるので、その取り外しはよりスピーディーになる。
【0039】また、これらのボルト頭部に嵌合する嵌合
部材として、例えばボルト頭部の形状に対応して設けら
れた弾性リングを用いた場合、これをボルト頭部に嵌め
込むことで、弾性リングはその弾性力の作用でボルト頭
部に確実に固定され、アースコード端部が車体側へ取付
られる。
【0040】また、ホックや弾性リングを磁性体とした
とき、ホックやリングの嵌合力に磁力が加わることか
ら、その取付はより確実なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートベルト固定用ボルトにアース部材を取り
付けた状態を示す斜視図。
【図2】シートベルト固定用ボルトにアース部材を取り
付けようとしている状態を示す拡大斜視図。
【図3】シートベルト固定用ボルトにアース部材を取り
付けた状態を示す拡大斜視図。
【図4】レール固定用ボルトにアース部材を取り付けた
状態を示す斜視図。
【図5】シート固定用ボルトにアース部材を取り付けた
状態を示す斜視図。
【図6】アース部材の別の態様を示す斜視図。
【図7】アース部材の除電マットへの取付部分を示す斜
視図。
【図8】アース部材の除電マットへの取付部分の別の態
様を示す拡大断面図。
【図9】同じく平面図。
【図10】従来のアース部材を座席シートに取り付けた
状態を示す拡大斜視図。
【図11】図10の座席シートへの取付部分の拡大斜視
図。
【図12】従来のアース部材をコンソールボックスに取
り付けた状態を示す拡大斜視図。
【符号の説明】
11・・・除電マット 14・・・アースコード 50・・・車室内のボルト 52・・・ホック 62・・・弾性リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 嘉子 岐阜県羽島郡笠松町友楽町51番地 有限 会社祥永物産内 (56)参考文献 特開 平5−226094(JP,A) 特開 平5−226093(JP,A) 特開 平4−212642(JP,A) 特開 平5−262175(JP,A) 特開 平4−312795(JP,A) 特開 平4−306595(JP,A) 実開 昭60−41000(JP,U)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除電マットと車体とを電気的に接続する
    アースコード端部に車室内のボルト頭部に嵌合する嵌合
    部材を取着したことを特徴とする除電マット用アース部
    材。
  2. 【請求項2】 嵌合部材が嵌合する車室内のボルトがシ
    ートベルト固定用ボルトであることを特徴とする請求項
    1記載の除電マット用アース部材。
  3. 【請求項3】 嵌合部材が嵌合する車室内のボルトが座
    席シートが摺動するレール固定用ボルトであることを特
    徴とする請求項1記載の除電マット用アース部材。
  4. 【請求項4】 嵌合部材が嵌合する車室内のボルトが後
    部座席シートを固定するシート固定用ボルトであること
    を特徴とする請求項1記載の除電マット用アース部材。
  5. 【請求項5】 嵌合部材がボルト頭部の形状に対応して
    設けられた嵌合孔を有するホックであることを特徴とす
    る請求項1記載の除電マット用アース部材。
  6. 【請求項6】 ホックに操作片が取着されていることを
    特徴とする請求項5記載の除電マット用アース部材。
  7. 【請求項7】 ホックが磁性体であることを特徴とする
    請求項5記載の除電マット用アース部材。
  8. 【請求項8】 嵌合部材がボルト頭部の形状に対応して
    設けられた弾性リングであることを特徴とする請求項1
    記載の除電マット用アース部材。
  9. 【請求項9】 弾性リングが磁性体であることを特徴と
    する請求項8記載の除電マット用アース部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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