JP2630680B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2630680B2
JP2630680B2 JP2402483A JP40248390A JP2630680B2 JP 2630680 B2 JP2630680 B2 JP 2630680B2 JP 2402483 A JP2402483 A JP 2402483A JP 40248390 A JP40248390 A JP 40248390A JP 2630680 B2 JP2630680 B2 JP 2630680B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機やアレ
ンジ式パチンコ遊技機あるいはスロットマシンなどで代
表される遊技機に関し、詳しくは、遊技機の遊技状態を
制御する遊技制御用回路が設けられた遊技制御基板と、
表示状態が変化可能な可変表示装置とを含み、該可変表
示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態様とな
った場合に、遊技状態を遊技者に有利な状態に制御可能
な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、たとえば、マイクロコンピュ
ータ等の制御回路を有する遊技制御基板を備え、その制
御回路により遊技機の遊技状態を制御するように構成さ
れた遊技機があった。そして、この従来の遊技機におい
ては、前記遊技制御基板が基板収納ボックスに収納され
た状態で遊技機に設けられていた。 そして、従来の遊技
機においては、人の出入りが多くマイクロコンピュータ
等の制御回路にとってはあまり環境のよくない遊技場に
遊技機が設置されているために、前記遊技制御基板を収
納する基板収納ボックスを導電性を有する金属材料で構
成し、外部からのノイズの侵入による制御回路の誤動作
を防止できるように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、遊技場に設置さ
れた遊技機の場合には、遊技制御基板の制御回路に対し
不正改造を行ない、その遊技機の制御動作を製造当初の
ものから逸脱した異なったものにするという不正行為が
行なわれる恐れがあった。ところが、従来の遊技機にお
いては、基板収納ボックスが金属材料で構成されている
ために、基板収納ボックス外部から収納されている遊技
制御基板を視認することができず、遊技制御基板の制御
回路に対し不正改造が行なわれたとしても、それを外部
から発見できないという欠点があった。
【0004】さらに、最近の遊技機においては、表示状
態が変化可能な可変表示装置の可変表示状態を面白いも
のにするべくその可変表示制御が複雑になる傾向があ
る。その結果、その可変表示装置の可変表示制御を前記
遊技制御基板に設けられている遊技制御用回路で行なっ
た場合には、その遊技制御用回路が遊技機の遊技状態を
制御するばかりでなく可変表示装置の複雑な可変表示制
御も行なわなければならず、その遊技制御用回路の負担
が大きくなりすぎるという欠点があった。本発明は、係
る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊
技制御用基板に対する不正改造の監視が行ないやすく、
しかも遊技制御基板の負担が増加しすぎる不都合を防止
でき、遊技機に設けられる制御基板に対する種々の要求
ニーズに応えることのできる遊技機を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊技機の遊技
状態を制御する遊技制御用回路が設けられた遊技制御基
板と、表示状態が変化可能な可変表示装置とを含み、該
可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の表示態
様となった場合に、遊技状態を遊技者に有利な状態に制
御可能な遊技機であって、電気信号を中継するための中
継基板と、接続用のコネクタを有し、該コネクタにより
前記中継基板と前記遊技制御基板とを接続する中継基板
用接続配線と、前記遊技制御基板を収納する基板収納容
器と、前記可変表示装置を制御する可変表示制御用回路
が設けられた可変表示制御基板と、接続用のコネクタを
有し、該コネクタにより前記遊技制御基板と前記基板収
納容器外に配設された前記可変表示制御基板とを接続す
る可変表示制御基板用接続配線とを含み、前記基板収納
容器は開閉可能に構成されているとともに、導電性材料
で形成された導電性部分と収納状態の前記遊技制御基板
を外から透視可能な透視部分とを有し、前記基板収納容
器が開けられたことを発見するための封印手段が設けら
れていることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によれば、中継基板用接続配線に設けら
れたコネクタにより、電気信号を中継するための中継基
板と前記遊技制御基板とが接続される。基板収納容器に
より、前記遊技制御基板が収納される。また、可変表示
制御用回路により可変表示装置が制御され、その可変表
示制御用回路が可変表示制御基板に設けられている。可
変表示制御基板用接続配線のコネクタにより、前記基板
収納容器の外に配設された前記可変表示制御基板と前記
遊技制御基板とが接続される。基板収納容器は開閉可能
に構成されているとともに、導電性部分と透視部分とを
有しており、収納状態の前記遊技制御基板が外から透視
部分を通して透視可能となる。さらに、前記基板収納容
器が開けられたことを発見するための封印手段が設けら
れている。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0008】図1は、本発明に係る遊技機制御用マイク
ロコンピュータのセキュリティシステムを示す全体シス
テムブロック図である。
【0009】本発明に用いられるマイクロコンピュータ
のチップは半導体チップメーカ1により製造される。半
導体チップメーカ1は、マイクロコンピュータにおける
MPU,RAM,入出力ポート(I/Oポート)をワン
チップ化した半導体チップを製造する。この半導体チッ
プメーカ1により製造されるチップは、後に詳しく説明
するが、量産用チップ23aと開発用チップ23bとが
ある。量産用チップ23aとは、この量産用チップ23
aに接続されたROMに記憶されているプログラムが後
述する第三者試験機関11による試験に合格した適正な
ものであるか否かを判定する判定機能を有するものであ
る。開発用チップ23bは、前述した判定機能を有しな
いチップであり、判定機能を有しない点を除いては量産
用チップ23aと同じものである。
【0010】半導体チップメーカ1からチップ流通会社
2に入荷されたチップのうち量産用チップ23aは量産
用チップ流通部門28によって流通されチップ流通管理
機関3に搬入される。一方、開発用チップ23bの方
は、チップ流通会社2の開発用チップ流通部門29によ
って流通されてチップ流通管理機関3に搬入される。な
おこのチップ流通会社2は、完全な民営の会社でもよ
く、また国が出資して作った公共の企業団体であっても
よい。チップ流通管理機関3は、チップが適正に流通し
ているか否かを管理して所定の遊技機メーカ等にチップ
の流通を斡旋するための機関である。このチップ流通管
理機関3を省いてチップ流通会社2から遊技機メーカー
に直接チップを搬入してもよい。
【0011】チップ流通管理機関3に搬入された量産用
チップ23aと開発用チップ23bとは、それぞれ遊技
機メーカ4の量産部門6と開発部門5とに搬入される。
遊技機メーカ4の開発部門5では、図示7に示すように
搬入された開発用チップ23bを用いてプログラムを開
発し、製品開発を行なう。そして開発した開発プログラ
ムが記憶された申請マスターROM10aを搭載して申
請用遊技機を作成するとともに、申請用の書類を作成
し、それら申請マスターROM10aが搭載された申請
用遊技機・作成書類9等からなる申請用提出物8を第三
者試験機関11に申請する。
【0012】第三者試験機関11は、たとえば警察等の
公的な監督機関の依託機関等で構成されている。この第
三者試験機関11には、試験業務部門12と鑑定業務部
門13とがあり、試験業務部門12に前記試験用提出物
8が搬入され、図示14に示すようにその試験申請を受
付ける。試験業務部門12では、その受付けた試験用提
出物8を図示15に示すように試験し、図示16で示す
ようにその試験結果の合否の判定を行なう。そして不合
格と判定された場合には図示17に示すように遊技機メ
ーカにその申請用提出物8を差戻して不合格である旨の
通知を行なう。一方、各都道府県の警察等で構成された
管轄監督機関25も申請用遊技機について検定を行い、
第三者試験機関11により合格と判断されかつ管轄監督
機関25により適性と判断された場合には図示18で示
すようにセキュリティコードを発行して量産用マスター
ROM10bに記憶させる作業を行なう。この第三者試
験機関11と管轄監督機関25とにより、前記リードオ
ンリーメモリ(ROM)に記憶されている前記開発プロ
クラムが一定の基準に合格するか否かを試験する第三者
機関が構成されている。前記セキュリティコードとは、
第三者機関により合格と判断されて市場に出回った遊技
機に搭載されたROMに記憶されているプログラムが前
記第三者機関の試験に合格した適正なものであるか否か
を判定するために用いられるセキュリティ情報である。
【0013】このセキュリティコードは、例えば合格し
たプログラムのプロクラムデータを所定の変換フォーマ
ットに従って変換されたものをセキュリティコードとす
る方法が考えられる。この場合において、プログラムデ
ータすべてをセキュリティコード作成の基準としてもよ
いし、プログラムデータのうち、特に重要な部分(例え
ば大当り確率や可変入賞球装置の開放時間などのデータ
部分)をセキュリテイーコード作成の基準としてもよ
い。このセキュリテイーコードは、管轄監督機関25の
検定結果を待つことなく第三者試験機関が試験に合格し
たと判断した時点で発行するようにしてもよい。
【0014】第三者試験機関11の試験業務部門12に
よってセキュリティコードが付加された量産用マスター
ROM10bは、遊技機メーカ4の量産部門6に搬入さ
れ、その量産用マスターROM10bに記憶されている
記憶情報を図示19に示すようにコピーする。そしてコ
ピーされて量産用マスターROM10bの記憶情報が記
憶されたROMを基板22に実装する。さらに、チップ
流通管理機関3から搬入されてきた量産用チップを図示
20に示すように基板22に実装する。この基板22に
実装された実装チップ23と実装ROM10cとによ
り、遊技機を制御するためのマイクロコンピュータが構
成される。基板22にチップ23とROM10cとを実
装した後に、電源を投入した段階で、実装ROM10c
の記憶情報に含まれている前記セキュリティコードが後
述するように実装チップ23の方に記憶される。このよ
うに、量産用チップ23aからなる実装チップ23は、
基板22に装着されて一番最初に接続されたROM10
cに記憶されているセキュリティコードのみを記憶する
機能を有する。そしてこの記憶したセキュリティコード
に基づいて実装ROM10cに記憶されているプログラ
ムが第三者機関の試験を合格した適正なものであるか否
かの判定が行なわれるのであり、一旦ROMを実装した
後そのROMに記憶されているプログラムを改ざんした
りまた実装ROM10cを不正に作られたプログラムが
記憶されたROMに交換した場合には、実装チップ23
に記憶されている前記セキュリティコードとROMに記
憶されているセキュリティコードとが食違って整合性を
失うために、プログラムが不正に改造されたことを判定
することが可能となる。このプログラムおよびセキュリ
ティコードのROMへのコピーおよび基板への実装作業
を遊技機メーカ4に行なわせる代わりに、量産用マスタ
ーROM10bをチップ流通会社2に搬入してそのチッ
プ流通会社2でROMコピーとROMの基板への実装作
業を行ない、その後基板を遊技機メーカ4に搬入するよ
うにしてもよい。この遊技機メーカ4により、遊技機を
制御するためのマイクロコンピュータの中央処理装置を
動作させるためのプログラムを開発して該開発プログラ
ムを前記マイクロコンピュータのリードオンリーメモリ
に記憶させる開発製造会社が構成されている。なおこの
開発製造会社は、遊技機メーカに限らず、その遊技機メ
ーカの下請けであるプログラム開発製造会社で構成して
もよい。
【0015】前述したように、量産用チップ23aに
は、接続されたROMに記憶されているプログラムを改
造等して最初のプログラムと異なったものにした場合に
はプログラムが不正に改造された旨の判定を行なってマ
イクロコンピュータが通常の状態では動作しないように
する機能を有しているために、この量産用チップ23a
を用いて前述した開発部門5による開発を行なった場合
には、ROMに記憶されているプログラムのデバグ等を
行なってプログラムを変更する度に不適性である旨の判
定が行なわれてマイクロコンピュータが正常に動作しな
くなる不都合が生じる。しかし、前述したように開発用
チップ23bは前記セキュリティチェック機能を有しな
いため、前記デバグ等を行なったとしてもマイクロコン
ピュータが通常状態で動作し、プログラム開発に好都合
となる利点を有する。また、量産用チップ23aの方の
パッケージをたとえばプラスチックとし開発用チップ2
3bの方のパッケージをたとえばセラミックで構成し、
チップの外観から量産用チップ23aと開発用チップ2
3bとの区別ができるようにしている。
【0016】チップとROMが実装された基板が組付け
られた遊技機21は、遊技場24に搬入される。遊技場
24では、搬入されてきた遊技機21を複数台設置して
遊技者による遊技が可能な状態にする。
【0017】管轄監督機関25は、遊技場24に設置さ
れた遊技機21を抜打ち的に検査して図示26で示すよ
うに動作がおかしいと思われる遊技機のROMの照合処
理を行なう。そしてROMの照合を行なったにもかかわ
らず適否を決めがたいものについて、第三者試験機関1
1の鑑定業務部門13に鑑定依頼を行なう。たとえば、
実装チップ23と実装ROM10cとの両者を不正に作
られた別のものに取替えた場合には、前述したセキュリ
ティチェックが行われることなく改造プログラムに従っ
て遊技機が動作することになるのであり、そのような場
合に鑑定業務部門13に鑑定依頼を行なうのである。
【0018】鑑定業務部門13では、鑑定依頼された実
装チップ23と実装ROM10cとが搭載された基板2
2を検査して図示33で示すように遊技機検証・照合を
行なう。この遊技機検証・照合33は、基板22に実装
されたROM10cを取去ってその代わりに適正なプロ
グラムが記憶されている量産用マスターROM10bを
実装して実装チップ23が正常に動作するか否かの検証
・照合を行なう。その結果、図示28に示すように鑑定
作業・書類の作成を行ない、管轄監督機関25に鑑定結
果を報告する。前述した申請マスタROM10a,量産
用マスタROM10b,実装ROM10cはたとえばE
PROMで構成されている。
【0019】図2は、量産用チップが基板に実装された
状態の実装チップおよびそれに接続される各種装置や回
路を示すブロック図である。
【0020】この実装チップ23は、制御動作を所定の
手順で実行することのできる中央処理装置すなわちCP
U40と、必要なデータの書込みおよび呼出しができる
RAM41と、入力信号を受けてCPU40に入力デー
タを与えるとともにCPU40からの出力データを受け
て外部に出力するI/Oポート44等がワンチップ化さ
れて構成されている。実装チップ23に設けられている
クロック発生回路46には、外部に設けられた水晶発振
子45からの水晶振動信号が入力される。この水晶発振
子45からの水晶振動信号は動作クロックの2倍の振動
数のものである。なお、水晶発振子45に変えてセラミ
ックを発振子としたセラミック発振子による振動信号を
クロック発生回路46に入力してもよい。クロック発生
回路46からのクロック信号が入力されたプログラマブ
ルクロック分周回路47は、入力されたクロック信号を
分周して所定のクロック信号をサウンドジェネレータ4
8や可変表示装置表示駆動用IC49に出力する。この
サウンドジェネレータ48は遊技機に設けられたスピー
カ97(図7参照)に音発生用の制御信号を出力するも
のである。また可変表示装置表示駆動用IC49は遊技
機に設けられた可変表示装置90(図7参照)を制御す
るためのものであり、CPU,RAM,ROM,I/O
ポートがワンチップ化されたもので構成されている。な
お、この可変表示装置表示駆動用IC49は図示一点鎖
線で示すようにプログラマブル割込み要求タイマ50,
51に接続さした状態で設けてもよく、また、可変表示
装置表示駆動用IC49を設けることなく可変表示装置
90を直接I/Oポート44からの出力信号により制御
するようにしてもよい。
【0021】プログラマブル割込要求タイマ0(5
0),1(51)は、16bitのプログラマブルカウ
ンタタイマで構成されており、フリー・ランニング・カ
ウンタ,コンペア・レジスタ(2組)を内蔵している。
このプログラマブル割込要求タイマ0(50),1(5
1)は、主要機能として、インターバル・タイマ機能,
イベント・カウント機能,ワンショット出力機能,PW
M(パルス幅変調)出力機能を有するばかりでなく、パ
ルス幅測定機能と時間差測定機能とを有する。このパル
ス幅測定機能とは、たとえば遊技機に設けられた始動入
賞スイッチ101a,101b,101cや10カウン
ト検出スイッチ102(図8参照)の検出信号の波形長
さを測定する機能であり、時間差測定機能とは、前述し
た各種のスイッチからの検出信号があった後次回の検出
信号があるまでの時間を測定する機能である。このパル
ス幅測定機能と時間差測定機能とは、プログラマブル割
込要求タイマ0(50),1(51)のカウンタのクロ
ックソースを外部入力に選択した場合に達成可能とな
る。またカウンタのクロックソースとしては、クロック
を選択してリフレッシュカウンタとして利用することも
でき、また、他方のプログラマブル割込要求タイマから
の出力をクロックソースに選択して32bitのカウン
トとして使用することもできる。これらのクロックソー
スを選択する方法としては、プログラム内部で選択する
やり方を採用する。つまり、ある番地にレジスタがあ
り、ここに所定の数字を書込み、その書込まれた数字の
種類によってクロックソースを選択するようにする。
【0022】このプログラマブル割込要求タイマ0(5
0),1(51)は、カウンタ出力およびコンペア出力
により割込みの設定が可能であり、また、割込みを、ユ
ーザリセット,マスカブル割込み,ノンマスカブル割込
みのいずれかの例外処理にルーティング設定できる。さ
らに、プリスケーラの働きにより、タイマのクロック単
位時間を任意に設定できるとともに、コンペア・レジス
タ(2組)の値を任意に設定できる。このプログラマブ
ル割込要求タイマ0(50),1(51)からの出力信
号がリセット/割込みコントローラ52に入力される。
【0023】このリセット/割込みコントローラ52
は、システムリセット機能とユーザリセット機能とを有
する。システムリセットとは、I/Oポート44を含む
実装チップ23全体を初期化して電源立上げ状態からの
リスタートを行なうことである。一方ユーザリセットと
は、CPU40のみをリセットして実装チップ23のウ
ォームリスタートを行なうことである。このユーザリセ
ットは、たとえば2msec毎に1回行なわれて割込み
処理が可能となる。このリセット/割込みコントローラ
52には、割込み要求信号発生回路54から、システム
リセット信号、ウォームリスタートを行なうためのユー
ザリセット信号,ノンマスカブル割込み要求信号,マス
カブル割込み要求信号が入力され、リセット/割込みコ
ントローラ52から割込み要求信号発生回路54に対し
システムリセット出力信号が出力される。このリセット
/割込みコントローラ52に入力されるシステムリセッ
ト信号は、ロウアクティブでレベル入力となっている。
つまり、入力される信号がハイレベルからロウレベルに
切替わったときにリセットされるようになっている。リ
セット/割込みコントローラ52に入力されるユーザリ
セット信号も同様にロウアクティブでレベル入力となっ
ている。なお、この割込み要求信号発生回路54は設け
ない場合もある。
【0024】実装チップ23にはアドレス・デコード回
路57とデータ出力時間調整回路58とが設けられてい
る。このアドレス・デコード回路57に対し、外部I/
O67と外部ROM10cとが接続されており、このア
ドレス・デコード回路57は、外部入出力マップエリア
と外部ROMエリアとをメモリ(物理アドレス)上の空
間へ設定するアドレス・デコード(チップセレクト信号
生成)機能を有している。この外部入出力マップエリア
は外部入出力マップエリア・サイズを256B〜2KB
まで設定できるとともに、8分割したエリア毎にチップ
セレクト信号(6本)を割当てることができる。また、
外部ROMエリアは、外部ROM10cのチップセレク
ト信号を生成する。データ出力時間調整回路58は、低
速の入出力機器とのインターフェイスを行なうために、
マシンサイクルを延ばすウエイト機能を提供する。設定
により、最大4マシンサイクル分のウエイト・ステート
が可能となる。このアドレス・デコード回路57からの
出力信号はI/Oポート44にも入力され、出力された
アドレスに応じてI/Oポート44のbitを指定して
入出力ポートを特定できるように構成されている。
【0025】I/Oポート44は、8bit(ポートA
用)および4bit(ポートB用)の周辺機器インター
フェイスポート(PIP)を、各1ポート有する。これ
らのポート端子は、汎用入出力ポート機能のほかに、外
部入出力のチップセレクト端子およびハンドシェイク端
子(1ポート分)とを兼ねている。図4に示すように、
a,b,cの3つのモードを有し、その3つのモードの
いずれを選択するかの選択命令が外部ROM10cから
CPU40を介してI/Oポート44に与えられる。そ
して、cのモードが選択された場合には、bit単位で
入出力設定のできる8bitの汎用入出力ポートと6b
itのチップセレクト機能が提供される。ハンドシェイ
ク機能を持たせたい場合にはaまたはbのモードを選択
する。すると、Byte単位で入出力設定のできる8b
it汎用入出力ポートが提供される。ただしポートA用
のハンドシェイク用端子として2端子(P8,P9)が
設定され、このハンドシェイク端子P8,P9は、タイ
ミング信号とリード,ライト信号が入出力される。この
ハンドシェイク用端子は割込み設定が可能である。さら
に、ハンドシェイク用端子の割込みをマスカブル割込み
の例外処理にルーティング設定できる。また、モードa
を選択した場合には、P10〜P13の端子がチップセ
レクト信号ポートとなり、モードbを選択した場合に
は、P10〜P13の端子はポートBのためのハンドシ
ェイク機能なしのPIPとなる。
【0026】このI/Oポート44に対し遊技機の各種
駆動回路55と各種スイッチ回路56とが接続されてい
る。そして、I/Oポート44を介して各種スイッチ回
路56からの信号がCPU40に与えられ、I/Oポー
ト44を介してCPU40からの制御信号が各種駆動回
路55に与えられる。
【0027】実装チップ23に設けられたウォッチドッ
クタイマ60は、ノイズや電源電圧の低下等の原因によ
る誤動作(暴走)を検出して正常な状態に戻す機能を提
供するものである。このウォッチドックタイマ60から
の信号がシステムチェック回路61とリセット/割込み
コントローラ52とに与えられる。このウォッチドック
タイマ60は、タイマのリセットタイミングが最大許容
リセット・インターバル・タイム以上になったときにウ
ォッチ・ドック・タイマ信号が出力されるように構成さ
れている。この最大許容リセット・インターバル・タイ
ムは遊技機メーカ4が所望の時間に設定することができ
る。さらにこのウォッチドックタイマ60は、8bit
プリスケーラの働きにより、タイマのクロック単位時間
が設定できる。このウォッチドックタイマ信号の出力
を、ユーザリセット,マスカブル割込み,ノンマスカブ
ル割込みのいずれかの例外処理にルーティング設定でき
る。なおシステムチェック回路61は設けない場合もあ
る。
【0028】実装チップ23に設けられた外部バスイン
ターフェイス43にはアドレスバス端子(16端子)と
データバス端子(8端子)とが接続されており、アドレ
スバス信号とデータバス信号とがそれぞれ出力される。
また外部バスインターフェイス43からは、データバス
がリードサイクルであることを示す信号,データバスが
ライトサイクルであることを示す信号,メモリ空間への
アクセスであることを示す信号,オペコードフェッチサ
イクル実行中であることを示す信号が出力される。これ
らの出力信号は、プログラム開発の際にワンチップマイ
クロコンピュータICE用アダプタボート59(図5参
照)に出力される。このワンチップマイクロコンピュー
タICE用アダプボード59には、セキュリティチェッ
ク回路62からモニタ装置60への出力端子を除くこの
実装チップ23の入出力端子の全てが接続される。ま
た、アドレスバス端子からのアドレスバス信号とデータ
バス端子からのデータバス信号とはそれぞれ外部I/O
ポート67,外部ROM10cにも出力される。また、
データバス端子からのデータバス信号を可変表示装置表
示駆動用IC49のI/Oポートおよびデータバスに入
力して可変表示装置表示駆動用ICを動作させるように
してもよい。この場合に可変表示装置表示駆動用ICに
入力される信号の内容としては、たとえば遊技機が大当
たりになるようにするための命令信号が考えられる。一
方、この可変表示装置表示駆動用IC49に入力する命
令信号としては、前記I/Oポート44からの出力信号
を命令信号として入力してもよい。
【0029】図中69は大容量のコンデンサであり、R
AM41の電源をバックアップするためのものである。
なおこのコンデンサ69を設けない場合もある。このR
AM41は、セキュリティチェック回路62からのバン
ク切替え信号によりバンク切替えが可能に構成されてい
る。このことを図3に基づいて説明する。
【0030】図3は、メモリマップを示す説明図であ
る。図3に示すように、アドレス0000から7FFF
までが外部ROM10cに割振られたアドレスであり、
8000から81FFまでがRAM41に割振られたア
ドレスであり、F000からF7FFまでが外部I/O
67に割振られたアドレスであり、FF00からFFF
Fまでが内部I/O44に割振られたアドレスである。
そして、RAM41は、アドレス8000から81FF
までの同じアドレスに256/512B(コンデンサ6
9によるバックアップが可能)と256Bとの2つの領
域を有している。そして、後述する一般ユーザモードの
場合には256/512Bのワーキングエリアが用いら
れ、後述するユーザテストモードの場合にはバンク切替
えが行なわれて256Bの方のワーキングエリアが用い
られる。なお、256/512Bの内、256の方がパ
チンコ遊技機用であり512の方がスロットマシーン用
である。
【0031】実装チップ23に設けられているセキュリ
ティチェック回路62は、CPU63,ROM64,R
AM65を有し、ROM64には後述する図5に示すプ
ログラムが記憶されている。
【0032】また、そのプログラムを図5に基づいて説
明する。電源が投入され、システムリセットがされてス
テップS(以下単にSという)1により、セキュリティ
チェック回路62にセキュリティコードが書込まれてい
るか否かの判断が行なわれる。実装チップ23が実装さ
れている基板22と同一基盤にROM10cが実装され
て始めて電源が投入された段階では、セキュリティチェ
ック回路にセキュリティコードがまだ書込まれていない
ためにS2に進む。S2では、外部ROM10cに書き
込まれているセキュリティコードと外部ROM10cの
プログラムデータとの整合性をチェックする処理が行な
われる。この外部ROM10cに書込まれているセキュ
リティコードとは、図1で説明したように、第三者試験
機関や管轄監督機関25によって合格と見なされた開発
プログラムに付加されるセキュリティコードであり、た
とえば外部ROM10cのプログラムデータを一定の変
換フォーマットに従って変換したコードである。そして
その変換フォーマットが既にセキュリティチェック回路
62のROM64に記憶されており、その記憶された変
換フォーマットに従って外部ROM10cに書込まれて
いるセキュリティコードとプログラムデータとの整合性
をチェックするのである。なお、前記変換フォーマット
を前もってセキュリティチェック回路62のROM64
に書込む代わりに、第三者試験機関等によって合格と判
断されたROM10bにその変換フォーマットを書込ん
でおいてもよい。その場合には、その変換フォーマット
とセキュリティコードとに基づいて、セキュリティチェ
ック回路62がROMに書込まれているセキュリティコ
ードとプログラムデータとの整合性をチェックすること
になる。次に、S3に進み、チェックの結果適正である
か否かの判断がなされ、適正である場合にはS4に進
み、セキュリティチェック回路62にセキュリティコー
ドを書込む処理がなされた後にS7に進む。なお、この
場合においてROMのプログラムデータをそのままセキ
ュリティデータとしてセキュリティチェック回路に書込
むようにしてもよい。S7では、CPU40を時間制限
なしで能動化して通常の遊技機制御が行なわれる一般ユ
ーザモードにする処理が行なわれる。この場合において
も、システム暴走等があった場合にはシステムリセット
が行なわれて再度S1以降の処理が行なわれる。なお、
本実施例では、実装チップ23が実装されている基板2
2と同一基板にROM10cが実装されて初めて電源が
投入された時にセキュリティチェック回路62にセキュ
リティコードを書込むようにしたが、遊技機メーカー4
第三者試験機関11から量産用マスタROM10bに
対応するセキュリティコードが書込まれた量産用マスタ
チップを受けとり、それを量産用チップ23aにコピー
して基板22に実装するようにしてもよい。また、専用
のセキュリティコード書込装置によって実装チップ23
(量産用チップ23a)にセキュリティコードを書込む
ようにしてもよい。
【0033】一方、電源が投入されてシステムリセット
が行なわれてセキュリティチェック回路に既にセキュリ
ティコードが書込まれている場合にはS1によりYES
の判断がなされてS5に進み、ROM10cのセキュリ
ティコードとセキュリティチェック回路に既に書込まれ
ているセキュリティコードとの整合性のチェックを行な
う。なお、S1においてYESの判断がなされた場合に
もS2およびS3と同様の判断を行い、ROMのセキュ
リティコードのプログラムデータとの整合性が適正な場
合にのみS5に進むようにしてもよい。次にS6に進
み、そのチェックの結果適正であったか否かの判断が行
なわれ、適正であった場合にはS7に進むが、適正でな
かった場合にはS8に進み、CPU40を一定時間(た
とえば60秒間)に限り能動化する処理が行なわれてユ
ーザテストモードに移行する。そして一定時間が経過し
た場合またはシステム暴走等があった場合には再度シス
テムリセットが行なわれてS1以降の処理が行なわれ
る。このS5により、前記合格プログラムが記憶されて
いるリードオンリーメモリが装着された状態で所定のセ
キュリティ情報が記憶されており、そのセキュリティ情
報を手掛かりに前記装着されたリードオンリーメモリに
記憶されているプログラムが前記第三者機関の試験に合
格した適正なものか否かを判定する適否判定手段が構成
されている。一方、S3,S6によるチェックの結果適
正である旨の判断が行なわれた場合には、前述したよう
にROM41が256/512Bのワーキングエリアを
使用することになり、一方S3,S6によるチェックの
結果不適正である旨の判断が行なわれた場合にはセキュ
リティチェック回路62からRAM41に対し図2で示
すようにバンク切替え信号が出力され、RAM41が2
56Bの方のワーキングエリアに切替えられる。そし
て、S8による制限時間(たとえば60秒間)内に限っ
てCPUが能動化された場合には、その制限時間内にお
けるマイクロコンピュータの動作はRAM41の256
Bの方のワーキングエリアで行なわれることになる。こ
のチェックの結果不適正であった場合にも所定時間(た
とえば60秒間)に限りCPU40を能動化する理由の
1つは、たとえば図1に示す21で示した遊技機の遊技
場24への出荷前に再度基板チェックや遊技盤に設けら
れている可変表示装置等の制御のチェックを行なう場合
があり、その場合には既に基板22に実装されている実
装ROM10cを一端引抜き他のチェック用のプログラ
ムが記憶されたROMを差込んでチェックを行なうため
であり、合格プログラムとは異なったプログラムが記憶
されたROMを実装したとしても所定時間(たとえば6
0秒間)だけはマイクロコンピュータが動作して前述し
たチェックが行なえるようにするためである。また、他
の理由は、遊技機制御用のプログラム開発会社がプログ
ラムを作成して第三者試験機関11の試験を受けて合格
した後その合格プロクラムが記憶されたROM10cと
チップ23とを基板22に実装して遊技機メーカー4に
出荷する前に基板チェックを行う場合があるためであ
る。この場合の基板チェックは、たとえば大当り時の可
変入賞球装置の開成期間を通常より短くする等のように
制御時間を短縮させたテスト用のプログラムが組込まれ
たテスト用ROMを合格ROMの代わりに基板22に装
着して短い制限時間(たとえば60秒間)内で迅速に入
出力のテストが行えるようにする。そのようなユーザテ
ストモードの場合に、RAM41のワーキングエリアを
256Bの方に切替える理由は、仮に一般ユーザモード
とユーザテストモードとのワーキングエリアを同一にし
た場合にはプログラム改造用のプログラムが記憶された
ROMを不正に基板22に差込み、制限時間(たとえば
60秒間)だけそのプログラム改造用のプログラムに従
ってマイクロコンピュータを動作させてRAM41を介
して記憶されている種々の定数等を書替えてしまい、後
に合格プログラムが記憶された外部ROM10cを基板
22に実装したとしても既に定数等が書替えられている
ためにマイクロコンピュータが不正に動作してしまう不
都合が生ずるのであり、そのような不都合を生じさせな
いためにユーザテストモードの場合には一般ユーザモー
ドとは異なったワーキングエリアで動作させるようにす
るためである。
【0034】さらに、図5に示すS1〜S3またはS
1,S5,S6のセキュリティチェックに要する時間は
たとえば3〜5秒程度に設定されている。このような3
〜5秒程度の比較的長い時間になるように構成した理由
は、合格プログラム以外の不正に改造されたプログラム
が記憶されたROMを基板22に実装した場合に制限時
間が経過する毎に前記3〜5秒程度のセキュリティチェ
ックを行なってその間CPUが動作できない状態にし、
3〜5秒程度の長い期間に渡ってCPUの動作が停止し
て遊技機をあえて正常に動作しないように構成し、不正
改造されたプログラムでは遊技に支障が生ずるようにす
るためである。なお、S8において制限時間(たとえば
60秒間)が経過した場合には次に電源が投入されるま
でCPUを能動化しないようにしてもよい。この3〜5
秒程度のセキュリティチェック処理時間や前記制限時間
(たとえば60秒間)は、水晶発振子45の発信周波数
が高くなれば時間が短くなり発信周波数が低くなれば時
間が長くなる。図2に示すようにセキュリティチェック
回路62にモニタ装置60を接続した場合には、チップ
の今現在のモードが一般ユーザモードかユーザテストモ
ードかの判定が可能となる。なお、図中66,68はデ
ータバスである。
【0035】開発用チップ23bの場合には、図2に示
したセキュリティチェック回路62が存在しない以外は
すべて量産用チップ23aのものと同様である。なお、
開発用チップ23bにもセキュリティチェック回路62
を設け、セキュリティチェックを行なうためのプログラ
ムをROM64に記憶させないようにしてもよい。
【0036】この量産用チップ23aや開発用チップ2
3bは、いわゆるASIC(application
specific integrated circu
t)であり、パチンコ遊技機やスロットマシーン専用の
チップである。また遊技機メーカ4を限定するチップで
あってもよい。
【0037】図6は、遊技機メーカーの開発部門におい
て開発用チップを用いてプログラム開発を行なう場合の
マイクロコンピュータ開発システムの一部を示すブロッ
ク図である。
【0038】図中80はCPU用ICEであり市販品で
ある。ICE(in−circuit emulato
r)とは、MDS(microcomputerdev
elopment system)のもとでマイクロコ
ンピュータシステムのハードウェアのエミュレートを行
なうものである。このCPU用ICE80は、ワンチッ
プ化される以前の遊技機制御用マイクロコンピュータの
ためのICEであり、この市販品である従来から一般的
なCPU用ICE80を有効利用してマイクロコンピュ
ータのプログラム開発を行なうためには、ワンチップマ
イクロコンピュータICE用アダプタボード59が必要
となる。このワンチップマイクロコンピュータICE用
アダプタボード59は、図1に示したチップ流通会社2
が発売している。CPU用ICE80のCPUプローブ
81とワンチップマイクロコンピュータICE用アダプ
タボード59のCPUソケット84とを接続し、さらに
ワンチップマイクロコンピュータICE用アダプタボー
ド59のワンチップマイクロコンピュータ用プローブ8
2と製品開発用ボード83のワンチップマイクロコンピ
ュータ用ソケット84とを続した状態でマイクロコンピ
ュータのプログラム開発が可能となる。なお10は開発
用チップ23bに接続されるROMである。
【0039】図7は、遊技機制御用マイクロコンピュー
タが組込まれた遊技機の一例のパチンコ遊技機21を示
す全体正面図である。
【0040】パチンコ遊技機21の右下隅に設けられて
いる打球操作ハンドル92を遊技者が操作することによ
り打球発射装置93(図8参照)が作動してパチンコ玉
が1つずつ遊技領域94内に打込まれる。遊技領域94
内に打込まれたパチンコ玉が始動入賞口96a,96
b,96cのいずれかに入賞すれば、複数種類の識別情
報が可変表示可能な可変表示装置90が可変開始する。
この可変表示装置は、複数個(図面では3個)のドラム
が設けられており、このドラムをたとえばステッピィン
グモータ等で回転させることにより可変表示が行なわ
れ、そのステッピングモータを停止させることにより可
変表示を停止させることができる。なお可変表示装置9
0は、ドラムを用いる代わりに液晶表示やセグメントL
EDやドットマトリックスLEDやエレクトロルミネセ
ンス等を用いたデジタル表示器のもので構成してもよ
い。この可変表示装置の停止時の表示結果が予め定めら
れた識別情報の組合わせ(たとえば777)となった場
合には可変入賞球装置95が開成してパチンコ玉が入賞
しやすい遊技者にとって有利な第1の状態となり大当り
状態が発生する。この大当り状態を発生させるか否か
は、マイクロコンピュータのリセット待ち時間を利用し
てカウントアップされる乱数カウンタの始動入賞時にお
ける値をピックアップし、そのピックアップされた値に
基づいて決定する。なお、本実施例ではパチンコ玉を投
入して遊技を行なうパチンコ遊技機を示したが、カード
リーダライタ等を含むカード処理器を設けて所定の有価
価値が特定可能な情報が記録されたカード等の記録媒体
をそのカード処理器に挿入してその記録媒体によって特
定される有価価値の範囲内で遊技ができるようなカード
式遊技機であってもよい。この場合に、前記カード処理
器はパチンコ遊技機21に対し分離可能に設けてもよ
く、また、パチンコ遊技機21内に組込んでもよい。こ
のカード式遊技機の場合には、遊技により獲得した獲得
得点が表示され、遊技終了時にその得点に相当する有価
価値が記録された景品用記録媒体が遊技者に払出され
る。この景品用記録媒体は遊技開始時にカード処理器に
挿入した記憶媒体とは別の記録媒体で構成してもよく、
また、遊技開始時に挿入した記憶媒体の記録領域を2つ
に分割し、一方の記録領域に遊技開始時に必要となる有
価価値を記録し、他方の記録領域に遊技終了時の獲得得
点に相当する有価価値を記録して遊技者に払出すように
してもよい。図中97はスピーカであり、サウンドジェ
ネレータ48(図2参照)からの信号に基づいて大当り
時に効果音等を発生させるものである。
【0041】図8は、パチンコ遊技機21の内部構造を
示す全体背面図である。
【0042】前記始動入賞口96a,96b,96cに
入賞した入賞玉が入賞玉検出スイッチ101a,101
b,101cにより検出され、その検出信号が遊技制御
メイン基板22の各種スイッチ回路56(図2参照)に
入力される。また、可変入賞球装置95に入賞した入賞
玉が10カウント検出スイッチ102により検出され、
その検出信号が遊技制御メイン基板22の各種スイッチ
回路56に入力される。遊技制御メイン基板22は、チ
ップ23と外部ROM10cとが実装されているととも
にコネクタ103を有し、このコネクタを介して前記検
出信号が入力される。図中180は可変入賞球装置95
を開閉駆動するためのソレノイドであり遊技制御メイン
基板22の各駆動回路55からの駆動制御信号に基づい
て制御される。遊技制御メイン基板22は基板ケース1
04内に収納された状態で遊技機21の機構板側に設け
られている。図中108は遊技制御サブ基板であり、前
述した可変表示装置表示駆動用IC49が実装されてい
る。この遊技制御サブ基板108にはコネクタ107が
設けられており、このコネクタ107が接続配線105
を介して遊技制御メイン基板22のコネクタ103に接
続されている。さらに、パチンコ遊技機21には中継端
子基板111が設けられており、この中継端子基板11
1のコネクタ110と遊技制御メイン基板22のコネク
タ103とが接続配線105を介して接続されている。
さらに、遊技制御メイン基板22のコネクタ103と施
錠装置113とがアース線112を介して接続されてお
り、遊技制御メイン基板22がアースされた状態とな
る。
【0043】図9は、遊技制御メイン基板22を収納す
るための基板ケースの構造を示す分解斜視図である。
【0044】実装チップ23が実装された遊技制御メイ
ン基板22に対し外部ROM10cが実装され(図示矢
印参照)、その後遊技制御メイン基板22のコネクタ1
03に対し接続配線105とアース線112とを接続し
た状態で遊技制御メイン基板22を基板収納ボックス本
体120内に取付固定する。その後、透明カバー体12
1により基板収納ボックス本体120をカバーする。基
板収納ボックス本体120には係合孔124が設けられ
ており、透明カバー体121側に設けられている爪部1
25をその係合孔124に挿入した状態でビス126に
より透明カバー体121を基板収納ボックス本体120
に固定する。次に、開閉カバー体122を基板収納ボッ
クス本体120に対し開閉自在に取付ける。この開閉カ
バー体122には支軸128が設けられており、基板収
納ボックス本体120側に設けられている挿通孔127
にこの支軸128を挿通して開閉カバー体122を開閉
自在に基板収納ボックス本体120側に支持させる。一
方、基板収納ボックス本体120には係合爪部123が
形成されており、この係合爪部123に係合する係合孔
129が開閉カバー体122側に形成されており、この
係合孔129を前記係合爪部123に外嵌させて係合さ
せることにより、開閉カバー体122が基板収納ボック
ス本体120に固定される。そして、開閉カバー体12
2を開成したい場合には、前記係合爪部123と係合孔
129との係合を解除させることにより簡単に開成可能
となる。
【0045】図中132は封印シールであり、透明カバ
ー体121を基板収納ボックス120に取付けた状態で
透明カバー体121と基板収納ボックス本体120とに
わたって封印シール132を貼着する。このようにすれ
ば、たとえば外部ROM10cを他の外部ROMに差替
えるべく透明カバー体121を基板収納ボックス本体1
20から離脱させれば封印シール132が破れるため
に、その封印シール132を見ることにより透明カバー
体121が離脱されたか否かの判別が可能となる。ま
た、130は切欠部であり、接続配線105とアース線
112とを基板ケース104外方に導き出すためのもの
である。
【0046】透明カバー体121と開閉カバー体122
には、多数の放熱孔131が設けられており、基板ケー
ス104内に収納された遊技制御基板の一例の遊技制御
メイン基板22からの熱を外部に逃がすことができるよ
うに構成されている。また、基板収納ボックス本体12
0と開閉カバー体122は導電性を高めるため、たとえ
ばポリプロピレンにカーボンを混ぜた合成樹脂で形成さ
れている。この樹脂の色は黒色である。また、透明カバ
ー体121はポリカーボネイトなどで透明に構成されて
おり、開閉カバー体122を開成させることにより透明
カバー体121の外から遊技制御メイン基板22を見る
ことができるように構成されており、透明カバー体12
1を基板収納ボックス本体120から離脱させることな
く基板ケース104の上部や底部などの外方から遊技制
御基板22を見て異常があったかどうかの確認がある程
度できるように構成されている。また、この透明カバー
体121を構成するポリカーボネイトなどにもカーボン
を混ぜてもよい。この透明カバー体121は、完全な透
明である必要はなく、内部を透視可能な程度のものであ
ればよい。なお、基板収納ボックス本体120と開閉カ
バー体122とを金属板で構成してもよい。前記遊技制
御メイン基板22で構成されている遊技制御基板には、
前述したように、CPU40と外部ROM10cなどを
有する遊技制御用回路が設けられている。遊技制御サブ
基板108により可変表示制御基板が構成されており、
この可変表示制御基板には、前述したように、可変表示
装置90を制御する可変表示制御用回路(可変表示装置
表示駆動用IC49)が設けられている。前記接続配線
105により、接続用のコネクタを有し、中継基板(中
継端子基板111)と前記遊技制御基板とを接続する中
継基板用接続配線が構成されている。前記基板ケース1
04により、前記遊技制御基板を収納する基板収納容器
が構成されている。基板収納ボックス本体120と開閉
カバー体122とにより、前記基板収納容器における導
電性部分が構成されている。前記透明カバー体121に
より、前記基板収納容器における透視部分が構成されて
いる。基板収納ボックス本体120と透明カバー体12
1および開閉カバー体122とにより、開閉可能に構成
されている前記基板収納容器が構成されている。さら
に、前記封印シール132により、前記基板収納容器が
開けられたことを発見するための封印手段が構成されて
いる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、基板収納容器に設けら
れた封印手段の働きにより、基板収納容器が開けられた
ことが発見できるために、遊技制御用回路に対する不正
改造などが極力防止できる。しかも、基板収納容器が、
導電性部分と収納状態の前記遊技制御基板を外から透視
可能な透視部分とを有するために、導電性部分により遊
技制御基板に対するノイズの悪影響を極力防止すること
ができながらも、透視部分により収納状態の遊技制御基
板を外から監視して遊技制御基板に対する不正改造など
に伴った異常があるかどうかを確認できるので、前記基
板収納容器を開けることなく確認することができ、不正
改造などに対する監視が行ないやすくなった。しかも、
可変表示装置制御用の可変表示制御基板を設けたため
に、その分遊技制御基板の遊技制御用回路の方の負担を
軽減できる。さらに、前記可変表示制御基板を前記基板
収納容器の外に設けたために、故障時などに伴う可変表
示制御基板の修理や交換を前記封印された基板収納容器
を開けることなく行なうことができ、また、前記遊技制
御基板または可変表示制御基板の取換えに際しても、前
記コネクタの引抜きにより両基板の接続が解除されるた
めに、取換作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機制御用マイクロコンピュータのセキュリ
ティシステムの概略を示すシステムブロック図である。
【図2】遊技機制御用マイクロコンピュータを構成する
実装チップおよびそれに接続される周辺機器の回路を示
すブロック図である。
【図3】遊技機制御用マイクロコンピュータのメモリマ
ップを示す説明図である。
【図4】I/Oポートのモードに対応した機能を説明す
るための説明図である。
【図5】遊技機制御用マイクロコンピュータのセキュリ
ティチェック回路に設けられているROMに記憶されて
いるプログラムを示すフローチャートである。
【図6】遊技機制御用マイクロコンピュータの開発シス
テムの一部を示すブロック図である。
【図7】遊技機の一例のパチンコ遊技機を示す全体正面
図である。
【図8】パチンコ遊技機の内部構造を示す全体背面図で
ある。
【図9】本発明に係る基板ケースの構造を説明するため
の分解斜視図である。
【符号の説明】21は遊技機の一例のパチンコ遊技機、23は実装チッ
プ、10cは実装ROM、121は透視部分の一例の透
明カバー体、120は導電性部分の一部を構成する基板
収納ボックス本体、122は導電性部分の一部を構成す
る開閉カバー体、22は遊技制御基板の一例の遊技制御
メイン基板である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機の遊技状態を制御する遊技制御用
    回路が設けられた遊技制御基板と、表示状態が変化可能
    な可変表示装置とを含み、該可変表示装置の表示結果が
    予め定められた特定の表示態様となった場合に、遊技状
    態を遊技者に有利な状態に制御可能な遊技機であって、 電気信号を中継するための中継基板と、 接続用のコネクタを有し、該コネクタにより前記中継基
    板と前記遊技制御基板とを接続する中継基板用接続配線
    と、 前記遊技制御基板を収納する基板収納容器と、 前記可変表示装置を制御する可変表示制御用回路が設け
    られた可変表示制御基板と、 接続用のコネクタを有し、該コネクタにより前記遊技制
    御基板と前記基板収納容器外に配設された前記可変表示
    制御基板とを接続する可変表示制御基板用接続配線とを
    含み、 前記基板収納容器は開閉可能に構成されているととも
    に、導電性材料で形成された導電性部分と収納状態の前
    記遊技制御基板を外から透視可能な透視部分とを有し、
    前記基板収納容器が開けられたことを発見するための封
    印手段が設けられていることを特徴とする、遊技機。
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