JPH09253312A - 遊技機制御用マイクロコンピュータ - Google Patents

遊技機制御用マイクロコンピュータ

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JPH09253312A
JPH09253312A JP8066761A JP6676196A JPH09253312A JP H09253312 A JPH09253312 A JP H09253312A JP 8066761 A JP8066761 A JP 8066761A JP 6676196 A JP6676196 A JP 6676196A JP H09253312 A JPH09253312 A JP H09253312A
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JP
Japan
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memory
program
gaming machine
stored
control program
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JP8066761A
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Inventor
Nobumasa Imai
信正 今井
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L II TEC KK
Original Assignee
L II TEC KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 遊技場に搬入された、マイクロコンピュータ
制御の遊技機に関し、合格プログラム以外の不正プログ
ラムにより動作させる不都合を防止する。 【解決手段】 セキュリティチェック回路62が、リー
ドオンリーメモリ64上のセキュリティ情報の有無又は
記憶されている制御用プログラムから変換フォーマット
により算出されるセキュリティ情報が他のセキュリティ
情報と一致するか否かの判定を行なうための適否判定手
段を含み、前記セキュリティチェック回路62が、リー
ドオンリーメモリ64から該メモリーに記憶されている
制御用プログラムを内部記憶手段に書き込んだ後適否判
定を行なうための所定の条件が成立したことに基づいて
前記適否判定手段によって適否判定を行ない、その判定
結果が適正であった場合に、前記内部記憶手段に書き込
まれた制御プログラムに従って所定の制御動作を行なう
遊技機制御用マイクロコンピュータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
アレンジ式パチンコ遊技機あるいはスロットマシーン等
で代表される遊技機を制御するためのマイクロコンピュ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機を制御するための遊技機制
御用マイクロコンピュータのプログラムは、開発製造会
社がプログラムを開発してマイクロコンピュータのリー
ドオンリーメモリ(ROM)に記憶させた後その開発プ
ログラムが一定の基準に合格するか否かを決めるための
第三者機関による試験を受ける。そして第三者機関の試
験に合格した合格プログラムが記憶されたリードオンリ
ーメモリを有するマイクロコンピュータのみが遊技機に
搭載されて遊技場に搬入され、遊技場においては一定の
基準に合格した健全な遊技が行なうことのできる遊技機
のみが設置されることになる。しかし、遊技場に出荷さ
れる遊技機が一定の基準に合格した健全な遊技のできる
遊技機のみであったとしても、遊技場に搬入された遊技
機に関し、合格プログラム以外の不正プログラムを作り
その不正プログラムにより中央処理装置を動作させる不
正改造が行なえる場合があり、そのような不正改造が行
なわれた場合には、せっかく第三者機関が試験を行なっ
たとしても実際の遊技場において一定の基準に適合しな
い動作をする遊技機が出回る不都合が生ずる欠点があっ
た。そこで、合格プログラム以外の不正に改造されたプ
ログラムによる遊技機の制御を極力防止することができ
る遊技機制御用マイクロコンピュータを提供することを
目的として遊技機を制御するための制御用プロクラムが
記憶されたメインのリードオンリーメモリを含む遊技機
制御用マイクロコンピュータであって、前記リードオン
リーメモリに記憶されている前記制御用プログラムが適
正のものであるか否かの判定を行うための適否判定手段
を含み、前記適否判定を行なうための所定の条件が成立
したことに基づいて前記適否判定手段によって適否判定
を行ない、その判定結果が適正であった場合に、前記リ
ードオンリーメモリに記憶されている制御用プログラム
に従って所定の制御動作を行なうことを特徴とする遊技
機制御用マイクロコンピュータが発明された(特開平0
6−165863号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の発明で
は、不正なプログラムを記憶させたリードオンリーメモ
リ(以下ROMと呼ぶ)を遊技機に使用するとき遊技機
の作動を制御して停止させるためにかなりの部分におい
てプログラム改変などの不正を防止することができる等
の効果を有する。しかしながら、第三者が制御プログラ
ムを組み込んだROMと並列に改変プログラムを組み込
んだROMとを接続し、前記適否判定手段による判定が
終了するまで正規ROMと接続し、適正判定後に改変R
OMに切り換えて実質的に遊技機を違法に制御しようと
する場合には、これを回避しきれないという不都合があ
る。
【0004】そこで、本発明は係る実情に鑑みなされた
もので、従来のプログラムの改変等の不正行為を防止す
ることができると共に正規のROMと並列に改変ROM
を接続し、これらを適宜切り換える違法行為をも防止で
きるものを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1の発明
は、遊技機を制御するための制御用プロクラムとセキュ
リティ情報が記憶されたリードオンリーメモリと、該リ
ードオンリーメモリーに格納された制御プログラムから
セキュリティ情報に変換するフォーマットが記憶された
セキュリティチェック回路と、前記リードオンリーメモ
リの遊技機制御用プログラムを書き込むための内部記憶
手段とを含む遊技機制御用マイクロコンピュータであっ
て、前記セキュリティチェック回路が、リードオンリー
メモリ上のセキュリティ情報の有無又は記憶されている
前記制御用プログラムから変換フォーマットにより算出
されるセキュリティ情報が他のセキュリティ情報と一致
するか否かの判定を行なうための適否判定手段を含み、
前記セキュリティチェック回路が、リードオンリーメモ
リから該メモリーに記憶されている制御用プログラムを
前記内部記憶手段に書き込んだ後適否判定を行なうため
の所定の条件が成立したことに基づいて前記適否判定手
段によって適否判定を行ない、その判定結果が適正であ
った場合に、前記内部記憶手段に書き込まれた制御プロ
グラムに従って所定の制御動作を行なうことを特徴とす
る遊技機制御用マイクロコンピュータにより本目的を達
成する。請求項2の発明は、リードオンリーメモリに記
憶されたセキュリティ情報を含む制御プログラムを一旦
内部記憶手段に書き込み、内部記憶手段のデータをセキ
ュリティチェック回路が所定のフォーマットに従い変換
することによりプログラムの適否を判定するように構成
したものである。また請求項3の発明は、リードオンリ
ーメモリの適否を判定した後にリードオンリーメモリー
上のプログラムを内部記憶手段に書き込み、該書き込ん
だプログラムに基づいて遊技機を制御しようとするもの
である。
【0006】
【作用】本発明によれば、遊技機を制御するための制御
用プログラムとセキュリティ情報が記憶されたリードオ
ンリーメモリが、制御用プログラムからセキュリティ情
報に変換するフォーマットが記憶されたセキュリティチ
ェック回路とを含む遊技機制御用マイクロコンピュータ
に実装される。次に遊技機を作動した場合に、リードオ
ンリーメモリから制御用プログラムが内部記憶手段に書
き込まれる。その後遊技機制御用マイクロコンピュータ
の判定手段は、遊技機のスイッチがONされた場合にリ
ードオンリーメモリに記憶されている制御用プログラム
からセキュリティ情報に変換を行い、リードオンリーメ
モリー又はセキュリティチェック回路に記憶されたセキ
ュリティ情報との比較又はセキュリティ情報の有無の確
認を行いそれが適正なものであるかどうかの判定を行な
う。そして、判定結果が適正であった場合に、遊技機の
作動に関してはCPUが内部記憶手段にアクセスしてリ
ードオンリーメモリにはアクセスしないようにプログラ
ムされているために、セキュリティチェック回路におい
て適正と判定されたプログラムのみが利用されることに
なる。請求項2の発明では、内部記憶手段に読み込んだ
プログラムについてセキュリティ情報の有無又はプログ
ラムの適否の判定を行い、該判定されたプログラムをそ
のまま実行することができる。請求項3の発明では、セ
キュリティチェック回路においてリードオンリーメモリ
ーの制御プログラムが適正と判定された場合にリードオ
ンリーメモリーから内部記憶手段にプログラムが格納さ
れ、セキュリティチェック回路において適正と判定され
たプログラムのみが利用されることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明に係る遊技用のワンチップ
マイクロコンピュータを用いたセキュリティシステムを
示す全体システムブロック図である。
【0009】本発明に係るマイクロコンピュータのチッ
プは半導体チップメーカ1により製造される。半導体チ
ップメーカ1は、マイクロコンピュータにおけるMPU
(Micro Processing Unit),RAM(Random Access Memo
ry),入出力ポート(I/Oポート)をワンチップ化し
た半導体チップを製造する。この半導体チップメーカ1
により製造されるチップには、後に詳しく説明するが、
量産用チップ23aと開発用チップ23bとがある。量
産用チップ23aとは、この量産用チップ23aに接続
されたROMに記憶されているプログラムが後述する第
三者試験機関11による試験に合格した適正なものであ
るか否かを判定する判定機能を有するものである。開発
用チップ23bは、前述した判定機能を有しないチップ
であり、判定機能を有しない点を除いては量産用チップ
23aと同じものである。
【0010】半導体チップメーカ1からチップ流通会社
2に入荷されたチップのうち量産用チップ23aは量産
用チップ流通部門28によって流通されチップ流通管理
機関3に搬入される。一方、開発用チップ23bの方
は、チップ流通会社2の開発用チップ流通部門29によ
って流通されてチップ流通管理機関3に搬入される。な
おこのチップ流通会社2は、完全な民営の会社でもよ
く、また国が出資して作った公共の企業団体であっても
よい。チップ流通管理機関3は、チップが適正に流通し
ているか否かを管理して所定の遊技機メーカ等にチップ
の流通を斡旋するための機関である。このチップ流通管
理機関3を省いてチップ流通会社2から遊技機メーカー
に直接チップを搬入してもよい。
【0011】チップ流通管理機関3に搬入された量産用
チップ23aと開発用チップ23bとは、それぞれ遊技
機メーカ4の量産部門6と開発部門5とに搬入される。
遊技機メーカ4の開発部門5では、図示7に示すように
搬入された開発用チップ23bを用いてプログラムを開
発し、製品開発を行なう。そして開発部門5は開発した
開発プログラムが記憶された申請マスターROM10a
を搭載して申請用遊技機を作成するとともに、申請用の
書類を作成し、それら申請マスターROM10aが搭載
された申請用遊技機・作成書類9等からなる申請用提出
物8を提出して第三者試験機関11に試験を申請する。
【0012】第三者試験機関11は、たとえば警察等の
公的な監督機関の依託機関等で構成されている。この第
三者試験機関11には、試験業務部門12と鑑定業務部
門13とがあり、試験業務部門12に前記試験用提出物
8が搬入され、図示14に示すようにその試験申請を受
付ける。試験業務部門12では、その受付けた試験用提
出物8を図示15に示すように試験し、図示16で示す
ようにその試験結果の合否の判定を行なう。不合格と判
定された場合には試験業務部門12は図示17に示すよ
うに遊技機メーカにその申請用提出物8を差戻して不合
格である旨の通知を行なう。
【0013】一方、各都道府県の警察等で構成された管
轄監督機関25も申請用遊技機について検定を行い、第
三者試験機関11により合格と判断されかつ管轄監督機
関25により適正と判断された場合には図示18で示す
ようにセキュリティコードを発行して量産用マスターR
OM10bに記憶させる作業を行なう。この第三者試験
機関11と管轄監督機関25とにより、前記リードオン
リーメモリ(ROM)に記憶されている前記開発プログ
ラムが一定の基準に合格するか否かを試験する第三者機
関が構成されている。前記セキュリティコードとは、第
三者機関により合格と判断されて市場に出回った遊技機
に搭載されたROMに記憶されているプログラムが前記
第三者機関の試験に合格した適正なものであるか否かを
判定するために用いられるセキュリティ情報である。
【0014】このセキュリティコードは、例えば合格し
たプログラムのプログラムデータを所定の変換フォーマ
ットに従って変換されたものをセキュリティコードとす
る方法が考えられる。この場合において、プログラムデ
ータすべてをセキュリティコード作成の基準としてもよ
いし、プログラムデータのうち、特に重要な部分(例え
ば大当り確率や可変入賞球装置の開放時間などのデータ
部分)をセキュリテイーコード作成の基準としてもよ
い。このセキュリテイーコードは、管轄監督機関25の
検定結果を待つことなく第三者試験機関が試験に合格し
たと判断した時点で発行するようにしてもよい。
【0015】第三者試験機関11の試験業務部門12に
よってセキュリティコードが付与された量産用マスター
ROM10bは、遊技機メーカ4の量産部門6に搬入さ
れる。量産部門6は量産用マスターROM10bに記憶
されている記憶情報を図示19に示すようにコピーす
る。量産用マスターROM10bの記憶情報がコピーさ
れたROMが基板22に実装される。さらに、チップ流
通管理機関3から搬入されてきた量産用チップを図示2
0に示すように基板22に実装する。この基板22に実
装された実装チップ23と実装ROM10cとにより、
遊技機を制御するためのマイクロコンピュータが構成さ
れる。
【0016】基板22にチップ23とROM10cとを
実装した後に、最初に電源を投入した段階で、実装RO
M10cの記憶情報に含まれている前記セキュリティコ
ードが後述するように実装チップ23に記憶される。量
産用チップ23aからなる実装チップ23は、基板22
に装着されて一番最初に接続されたROM10cに記憶
されているセキュリティコードのみを記憶する機能を有
する。そしてこの記憶したセキュリティコードに基づい
て実装ROM10cに記憶されているプログラムが第三
者機関の試験を合格した適正なものであるか否かの判定
が行なわれる。一旦ROMを実装した後そのROMに記
憶されているプログラムを改ざんしたり、実装ROM1
0cを不正に作られたプログラムが記憶されたROMに
交換したりした場合には、実装チップ23に記憶されて
いる前記セキュリティコードとROMに記憶されている
セキュリティコードとが食違って整合性を失う。そのた
めに、プログラムが不正に改造されたことを判定するこ
とが可能となる。
【0017】このプログラムおよびセキュリティコード
のROMへのコピーおよび基板への実装作業を遊技機メ
ーカ4に行なわせる代わりに、量産用マスターROM1
0bをチップ流通会社2に搬入してチップ流通会社2で
ROMコピーとROMの基板への実装作業を行ない、そ
の後基板を遊技機メーカ4に搬入するようにしてもよ
い。この遊技機メーカ4により、遊技機を制御するため
のマイクロコンピュータの中央処理装置を動作させるた
めのプログラムを開発して該開発プログラムを前記マイ
クロコンピュータのリードオンリーメモリに記憶させる
開発製造会社が構成されている。なおこの開発製造会社
は、遊技機メーカに限らず、その遊技機メーカの下請け
であるプログラム開発製造会社で構成してもよい。
【0018】前述したように、量産用チップ23aは、
接続されたROMに記憶されているプログラムを改造等
して最初のプログラムと異なったものにした場合にはプ
ログラムが不正に改造された旨の判定を行なってマイク
ロコンピュータが通常の状態では動作しないようにする
機能を有している。そのため量産用チップ23aを用い
て前述した開発部門5による開発を行なった場合には、
ROMに記憶されているプログラムのデバッグ等を行な
ってプログラムを変更する度に不適正である旨の判定が
行なわれてマイクロコンピュータが正常に動作しなくな
る不都合が生じる。しかし、前述したように開発用チッ
プ23bは前記セキュリティチェック機能を有しない。
したがって、開発用チップ23bを用いて前記デバッグ
等を行なえばマイクロコンピュータが通常状態で動作
し、プログラム開発に好都合となる。また、量産用チッ
プ23aのパッケージをたとえばプラスチックとし、開
発用チップ23bのパッケージをたとえばセラミックで
構成し、チップの外観から量産用チップ23aと開発用
チップ23bとの区別ができるようにしている。
【0019】チップとROMが実装された基板が組付け
られた遊技機21は、遊技場24に搬入される。遊技場
24では、搬入されてきた遊技機21を複数台設置して
遊技者による遊技が可能な状態にする。
【0020】管轄監督機関25は、遊技場24に設置さ
れた遊技機21を抜打ち的に検査して図示26で示すよ
うに動作がおかしいと思われる遊技機のROMの照合処
理を行なう。そしてROMの照合を行なったにもかかわ
らず適否を決めがたいものについて、第三者試験機関1
1の鑑定業務部門13に鑑定依頼を行なう。たとえば、
実装チップ23と実装ROM10cとの両者を不正に作
られた別のものに取替えた場合には、前述したセキュリ
ティチェックが行われることなく改造プログラムに従っ
て遊技機が動作することになるのであり、そのような場
合に鑑定業務部門13に鑑定依頼を行なうのである。
【0021】鑑定業務部門13では、鑑定依頼された実
装チップ23と実装ROM10cとが搭載された基板2
2を検査して図示33で示すように遊技機検証・照合を
行なう。この遊技機検証・照合33は、基板22に実装
されたROM10cを取去ってその代わりに適正なプロ
グラムが記憶されている量産用マスターROM10bを
実装して実装チップ23が正常に動作するか否かの検証
・照合をすることにより行なう。その結果、図示28に
示すように鑑定作業・書類の作成を行ない、管轄監督機
関25に鑑定結果を報告する。前述した申請マスタRO
M10a,量産用マスタROM10b,実装ROM10
cはたとえばEPROMで構成されている。
【0022】図2は、量産用チップが基板に実装された
状態の実装チップおよびそれに接続される各種装置や回
路を示すブロック図である。
【0023】この実装チップ23は、制御動作を所定の
手順で実行することのできる中央処理装置すなわちCP
U(Central Processing Unit)40と、必要なデータの
書込みおよび呼出しができるRAM41と、入力信号を
受けてCPU40に入力データを与えるとともにCPU
40からの出力データを受けて外部に出力するI/Oポ
ート44等がワンチップ化されて構成されている。実装
チップ23に設けられているクロック発生回路46に
は、外部に設けられた水晶発振子45からの水晶振動信
号が入力される。この水晶発振子45からの水晶振動信
号は動作クロックの2倍の振動数のものである。なお、
水晶発振子45に変えてセラミックを発振子としたセラ
ミック発振子による振動信号をクロック発生回路46に
入力してもよい。
【0024】クロック発生回路46からのクロック信号
が入力されたプログラマブルクロック分周回路47は、
入力されたクロック信号を分周して所定のクロック信号
をサウンドジェネレータ48や可変表示装置表示駆動用
IC49に出力する。このサウンドジェネレータ48は
遊技機に設けられたスピーカに音発生用の制御信号を出
力するものである。
【0025】プログラマブル割込要求タイマ0(5
0),1(51)は、16bitのプログラマブルカウ
ンタタイマで構成されており、フリー・ランニング・カ
ウンタ,コンペア・レジスタ(2組)を内蔵している。
このプログラマブル割込要求タイマ0(50),1(5
1)は、主要機能として、インターバル・タイマ機能,
イベント・カウント機能,ワンショット出力機能,PW
M(パルス幅変調)出力機能を有するばかりでなく、パ
ルス幅測定機能と時間差測定機能とを有する。
【0026】パルス幅測定機能とは、たとえば遊技機に
設けられた始動入賞スイッチや10カウント検出スイッ
チの検出信号の波形長さを測定する機能である。時間差
測定機能とは、前述した各種のスイッチからの検出信号
があった後次回の検出信号があるまでの時間を測定する
機能である。このパルス幅測定機能と時間差測定機能と
は、プログラマブル割込要求タイマ0(50),1(5
1)のカウンタのクロックソースを外部入力に選択した
場合に達成可能となる。
【0027】カウンタのクロックソースとしては、クロ
ックを選択してリフレッシュカウンタとして利用するこ
ともでき、また、他方のプログラマブル割込要求タイマ
からの出力をクロックソースに選択して32bitのカ
ウンタとして使用することもできる。これらのクロック
ソースを選択する方法としては、プログラム内部で選択
するやり方を採用する。つまり、ある番地にレジスタが
あり、ここに所定の数字を書込み、その書込まれた数字
の種類によってクロックソースを選択するようにする。
【0028】このプログラマブル割込要求タイマ0(5
0),1(51)は、カウンタ出力およびコンペア出力
により割込みの設定が可能であり、また、割込みを、ユ
ーザリセット,マスカブル割込み,ノンマスカブル割込
みのいずれかの例外処理にルーティング設定できる。さ
らに、プリスケーラの働きにより、タイマのクロック単
位時間を任意に設定できるとともに、コンペア・レジス
タ(2組)の値を任意に設定できる。このプログラマブ
ル割込要求タイマ0(50),1(51)からの出力信
号がリセット/割込みコントローラ52に入力される。
【0029】このリセット/割込みコントローラ52
は、システムリセット機能とユーザリセット機能とを有
する。システムリセットとは、I/Oポート44を含む
実装チップ23全体を初期化して電源立上げ状態からの
リスタートを行なうことである。一方ユーザリセットと
は、CPU40のみをリセットして実装チップ23のウ
ォームリスタートを行なうことである。このユーザリセ
ットは、たとえば2msec毎に1回行なわれて割込み
処理が可能となる。このリセット/割込みコントローラ
52には、割込み要求信号発生回路54から、システム
リセット信号、ウォームリスタートを行なうためのユー
ザリセット信号,ノンマスカブル割込み要求信号,マス
カブル割込み要求信号が入力される。リセット/割込み
コントローラ52から割込み要求信号発生回路54に対
してはシステムリセット出力信号が出力される。
【0030】このリセット/割込みコントローラ52に
入力されるシステムリセット信号は、ロウアクティブで
レベル入力となっている。つまり、入力される信号がハ
イレベルからロウレベルに切替わったときにリセットさ
れるようになっている。リセット/割込みコントローラ
52に入力されるユーザリセット信号も同様にロウアク
ティブでレベル入力となっている。なお、この割込み要
求信号発生回路54は設けない場合もある。
【0031】実装チップ23にはアドレス・デコード回
路57とデータ出力時間調整回路58とが設けられてい
る。アドレス・デコード回路57には、外部I/O67
と外部ROM10cとが接続されている。また41bは
チップ内蔵RAMであり、外部ROM10cと同一のア
ドレスを有し、あらかじめ外部ROM10cのプログラ
ムを読み込んでおき、セキュリティチェック回路の指示
によるバンク切り換えにより、該チェック回路が適正と
判断した場合に能動するための記憶手段である。この実
装チップ23と外部ROM10cによってマイクロコン
ピュータが構成される。アドレス・デコード回路57
は、外部入出力マップエリアと外部ROMエリアとをメ
モリ(物理アドレス)上の空間へ設定するアドレス・デ
コード(チップセレクト信号生成)機能を有している。
【0032】外部入出力マップエリアは外部入出力マッ
プエリア・サイズを256B〜2KBまで設定できると
ともに、8分割したエリア毎にチップセレクト信号(6
本)を割当てることができる。また、外部ROMエリア
は、外部ROM10cのチップセレクト信号を生成す
る。
【0033】データ出力時間調整回路58は、低速の入
出力機器とのインターフェイスを行なうために、マシン
サイクルを延ばすウエイト機能を提供する。設定によ
り、最大4マシンサイクル分のウエイト・ステートが可
能となる。このアドレス・デコード回路57からの出力
信号はI/Oポート44にも入力され、出力されたアド
レスに応じてI/Oポート44のbitを指定して入出
力ポートを特定できるように構成されている。
【0034】I/Oポート44は、8bit(ポートA
用)および4bit(ポートB用)の周辺機器インター
フェイスポート(PIP)を、各1ポート有する。これ
らのポート端子は、汎用入出力ポート機能のほかに、外
部入出力のチップセレクト端子およびハンドシェイク端
子(1ポート分)とを兼ねている。図4に示すように、
a,b,cの3つのモードを有し、その3つのモードの
いずれを選択するかの選択命令が外部ROM10cから
CPU40を介してI/Oポート44に与えられる。そ
して、cのモードが選択された場合には、bit単位で
入出力設定のできる8bitの汎用入出力ポートと6b
itのチップセレクト機能が提供される。ハンドシェイ
ク機能を持たせたい場合にはaまたはbのモードを選択
する。すると、Byte単位で入出力設定のできる8b
it汎用入出力ポートが提供される。ただしポートA用
のハンドシェイク用端子として2端子(P8,P9)が
設定され、このハンドシェイク端子P8,P9は、タイ
ミング信号とリード,ライト信号が入出力される。この
ハンドシェイク用端子は割込み設定が可能である。さら
に、ハンドシェイク用端子の割込みをマスカブル割込み
の例外処理にルーティング設定できる。また、モードa
を選択した場合には、P10〜P13の端子がチップセ
レクト信号ポートとなり、モードbを選択した場合に
は、P10〜P13の端子はポートBのためのハンドシ
ェイク機能なしのPIPとなる。
【0035】このI/Oポート44に対し遊技機の各種
駆動回路55と各種スイッチ回路56とが接続されてい
る。そして、I/Oポート44を介して各種スイッチ回
路56からの信号がCPU40に与えられ、I/Oポー
ト44を介してCPU40からの制御信号が各種駆動回
路55に与えられる。
【0036】実装チップ23に設けられたウォッチドッ
グタイマ60は、ノイズや電源電圧の低下等の原因によ
る誤動作(暴走)を検出して正常な状態に戻す機能を提
供するものである。このウォッチドッグタイマ60から
の信号がシステムチェック回路61とリセット/割込み
コントローラ52とに与えられる。このウォッチドッグ
タイマ60は、タイマのリセットタイミングが最大許容
リセット・インターバル・タイム以上になったときにウ
ォッチ・ドッグ・タイマ信号が出力されるように構成さ
れている。この最大許容リセット・インターバル・タイ
ムは遊技機メーカ4が所望の時間に設定することができ
る。さらにこのウォッチドッグタイマ60は、8bit
プリスケーラの働きにより、タイマのクロック単位時間
が設定できる。このウォッチドッグタイマ信号の出力
を、ユーザリセット,マスカブル割込み,ノンマスカブ
ル割込みのいずれかの例外処理にルーティング設定でき
る。なおシステムチェック回路61は設けない場合もあ
る。
【0037】実装チップ23に設けられた外部バスイン
ターフェイス43にはアドレスバス端子(16端子)と
データバス端子(8端子)とが接続されており、アドレ
スバス信号とデータバス信号とがそれぞれ出力される。
また外部バスインターフェイス43からは、データバス
がリードサイクルであることを示す信号,データバスが
ライトサイクルであることを示す信号,メモリ空間への
アクセスであることを示す信号,オペコードフェッチサ
イクル実行中であることを示す信号が出力される。これ
らの出力信号は、プログラム開発の際にワンチップマイ
クロコンピュータICE用アダプタボード59(図5参
照)に出力される。このワンチップマイクロコンピュー
タICE用アダプタボード59には、セキュリティチェ
ック回路62からモニタ装置60への出力端子を除くこ
の実装チップ23の入出力端子の全てが接続される。ま
た、アドレス端子からのアドレスバス信号とデータバス
端子からのデータバス信号とはそれぞれ外部I/Oポー
ト67、外部ROM10cにも出力される。
【0038】図中69は大容量のコンデンサであり、R
AM41及びRAM41bの電源をバックアップするた
めのものである。なおこのコンデンサ69を設けない場
合もある。このRAM41は、セキュリティチェック回
路62からのバンク切替え信号によりバンク切替えが可
能に構成されている。このことを図3に基づいて説明す
る。
【0039】図3は、メモリマップを示す説明図であ
る。図3に示すように、アドレス0000から7FFF
までが外部ROM10c及び内部記憶手段であるRAM
41bに割り振られたアドレスであり、8000から8
1FFまでがRAM41に割り振られたアドレスであ
り、F000からF7FFまでが外部I/O67に割り
振られたアドレスであり、FF00からFFFFまでが
内部I/O44に割り振られたアドレスである。そし
て、RAM41は、アドレス8000から81FFまで
の同じアドレスに256/512B(コンデンサ69に
よるバックアップが可能)と256Bとの2つの領域を
有している。ただし、RAM41の容量が256Bの時
は、そのアドレスは8000から80FFまでである。
そして、後述する一般ユーザモードの場合には256/
512Bのワーキングエリアが用いられ、後述するユー
ザテストモードの場合にはバンク切替えが行なわれて2
56Bの方のワーキングエリアが用いられる。なお、2
56/512Bの内、256の方がパチンコ遊技機用で
あり512の方がスロットマシーン用である。
【0040】また、外部ROM10c及びRAM41b
には、前述のようにアドレス0000から7FFFが割
り当てられており、このアドレス内に収まるように適正
プログラムが作成される。もしもこのアドレス外の命令
を実行するようにプログラムが作成されている場合、こ
のプログラムは不正に改造されたものと判断される。そ
のような場合には、CPU40は自動的に停止し、命令
を実行することがないように構成されている。
【0041】RAM41及びRAM41bは、コンデン
サ69によりバックアップされている。しかし、何らか
の原因で電源の瞬断等があった場合には、CPU動作が
不安定となり、RAM41及びRAM41bへの異常な
アクセスにより、RAM41及びRAM41bのデータ
が破壊されるおそれがある。そのため、RAM41及び
RAM41bには、電源瞬断時のバックアップ電源から
の出力に応答して、RAM41及びRAM41bへのア
クセスを禁止するためのアクセス制御機能が付加されて
いる。
【0042】すなわち、RAM41及びRAM41bに
は、アクセス制御レジスタが設けられており、その所定
のビットの値に応じてRAM41及びRAM41bへの
アクセスの可否を制御する。このビットの書換えは、C
PU40が、電源の瞬断時にバックアップ電源が発生す
るノンマスカブル割込などに応答して、まだ動作が安定
している間に行なう。このビットがアクセス不可を示す
値であるときには、RAM41及びRAM41bからの
データ読出しも、書込みも行なうことができず、遊技機
が異常な動作に陥ることを予防できる。
【0043】実装チップ23に設けられているセキュリ
ティチェック回路62は、CPU63,ROM64,R
AM65を有し、ROM64には後述する図5に示すプ
ログラムが記憶されている。
【0044】また、そのプログラムを図5に示された実
施例に基づいて説明する。電源が投入され、システムリ
セットがされてステップS(以下単にSという)0にお
いて外部ROM10cの制御プログラムが内蔵RAM4
1bに書き込まれる。次にS1により、外部ROM10
cに書き込まれているセキュリティコードと外部ROM
10cのプログラムデータとの整合性をチェックする処
理が行なわれる。この外部ROM10cに書込まれてい
るセキュリティコードとは、図1で説明したように、第
三者試験機関や管轄監督機関25によって合格と見なさ
れた開発プログラムに付与されるセキュリティコードで
あり、たとえば外部ROM10cのプログラムデータを
一定の変換フォーマットに従って変換したコードであ
る。そしてその変換フォーマットが既にセキュリティチ
ェック回路62のROM64に記憶されており、その記
憶された変換フォーマットに従って判定手段である内部
CPU63が外部ROM10cに書込まれているセキュ
リティコードとプログラムデータとの整合性をチェック
するのである。なお、前記変換フォーマットを前もって
セキュリティチェック回路62のROM64に書込む代
わりに、第三者試験機関等によって合格と判断されたR
OM10bにその変換フォーマットを書込んでおいても
よい。その場合には、その変換フォーマットとセキュリ
ティコードとに基づいて、セキュリティチェック回路6
2がROM10bに書込まれているセキュリティコード
とプログラムデータとの整合性をチェックすることにな
る。次に、S2に進み、チェックの結果適正であるか否
かの判断がなされ、適正である場合にはS3に進み、セ
キュリティチェック回路62にセキュリティコードが書
込まれているか否かの判断が行なわれる。実装チップ2
3が実装されている基板22と同一基板にROM10c
が実装されて初めて電源が投入された段階では、セキュ
リティチェック回路62にセキュリティコードがまだ書
込まれていないためにS6に進む。S6では、セキュリ
ティチェック回路62にセキュリティコードを書込む処
理がなされた後にS7に進む。なお、この場合において
ROMのプログラムデータをそのままセキュリティデー
タとしてセキュリティチェック回路62に書込むように
してもよい。S7では、CPU40を時間制限なしで能
動化すると共にセキュリティチェック回路62の指示に
より外部ROM10cから内部RAM41bへのデータ
バンク切り換えと一般ユーザモードにする処理が行なわ
れRAM41bに記憶された制御プログラムに基づいて
通常の遊技機制御が行なわれる。この場合においても、
システム暴走等があった場合にはシステムリセットが行
なわれて再度S1以降の処理が行なわれる。なお、本実
施例では、実装チップ23が実装されている基板22と
同一基板にROM10cが実装されて初めて電源が投入
された時にセキュリティチェック回路62にセキュリテ
ィコードを書込むようにしたが、遊技機メーカー4が第
三者試験機関11から量産用マスタROM10bに対応
するセキュリティコードが書込まれた量産用マスタチッ
プを受けとり、それを量産用チップ23aにコピーして
基板22に実装するようにしてもよい。また、専用のセ
キュリティコード書込装置によって実装チップ23(量
産用チップ23a)にセキュリティコードを書込むよう
にしてもよい。
【0045】一方、セキュリティチェック回路62に既
にセキュリティコードが書込まれている場合にはS3に
よりYESの判断がなされて制御はS4に進み、ROM
10cのセキュリティコードとセキュリティチェック回
路62に既に書込まれているセキュリティコードとの整
合性のチェックを行なう。次に制御はS5に進み、その
チェックの結果適正であったか否かの判断が行なわれ、
適正であった場合には制御はS7に進むが、適正でなか
った場合にはS8に進み、CPU40を一定時間(たと
えば60秒間)に限りROMを能動化する処理すなわち
ユーザテストモードに移行する。そして一定時間が経過
した場合またはシステム暴走等があった場合には再度シ
ステムリセットが行なわれてS1以降の処理が行なわれ
る。このS1,S2およびS4,S5により、リードオ
ンリーメモリに記憶されている制御用プログラムが前記
第三者機関の試験に合格した適正なものか否かを判定す
る適否判定手段が構成されている。一方、S2,S5に
よるチェックの結果適正である旨の判断が行なわれた場
合には、前述したようにRAM41が256/512B
のワーキングエリアを使用することになり、一方S2,
S5によるチェックの結果不適正である旨の判断が行な
われた場合にはセキュリティチェック回路62からRA
M41に対し図2で示すようにバンク切替え信号が出力
され、RAM41が256Bの方のワーキングエリアに
切替えられる。そして、S8による制限時間(たとえば
60秒間)内に限ってCPUが能動化された場合には、
その制限時間内におけるマイクロコンピュータの動作は
RAM41の256Bの方のワーキングエリアで行なわ
れることになる。
【0046】このチェックの結果不適正であった場合に
も所定時間(たとえば60秒間)に限りCPU40を能
動化する理由の1つは、たとえば図1に示す21で示し
た遊技機の遊技場24への出荷前に再度基板チェックや
遊技盤に設けられている可変表示装置等の制御のチェッ
クを行なう場合があり、その場合には既に基板22に実
装されている実装ROM10cを一端引抜き他のチェッ
ク用のプログラムが記憶されたROMを差込んでチェッ
クを行なうためであり、合格プログラムとは異なったプ
ログラムが記憶されたROMを実装したとしても所定時
間(たとえば60秒間)だけはマイクロコンピュータが
動作して前述したチェックが行なえるようにするためで
ある。また、他の理由は、遊技機制御用のプログラム開
発会社がプログラムを作成して第三者試験機関11の試
験を受けて合格した後その合格プロクラムが記憶された
ROM10cとチップ23とを基板22に実装して遊技
機メーカー4に出荷する前に基板チェックを行う場合が
あるためである。この場合の基板チェックは、たとえば
大当り時の可変入賞球装置の開成期間を通常より短くす
る等のように制御時間を短縮させたテスト用のプログラ
ムが組込まれたテスト用ROMを合格ROMの代わりに
基板22に装着して短い制限時間(たとえば60秒間)
内で迅速に入出力のテストが行えるようにする。そのよ
うなユーザテストモードの場合に、RAM41のワーキ
ングエリアを256Bの方に切替える理由は、仮に一般
ユーザモードとユーザテストモードとのワーキングエリ
アを同一にした場合にはプログラム改造用のプログラム
が記憶されたROMを不正に基板22に差込み、制限時
間(たとえば60秒間)だけそのプログラム改造用のプ
ログラムに従ってマイクロコンピュータを動作させてR
AM41を介して記憶されている種々の定数等を書替え
てしまい、後に合格プログラムが記憶された外部ROM
10cを基板22に実装したとしても既に定数等が書替
えられているためにマイクロコンピュータが不正に動作
してしまう不都合が生ずるのであり、そのような不都合
を生じさせないためにユーザテストモードの場合には一
般ユーザモードとは異なったワーキングエリアで動作さ
せるようにするためである。
【0047】さらに、図5に示すS0〜S5またはS0
〜S3,S6の制御プログラムの書き込み、セキュリテ
ィチェックに要する時間はたとえば3〜5秒程度に設定
されている。このような3〜5秒程度の比較的長い時間
になるように構成した理由は、合格プログラム以外の不
正に改造されたプログラムが記憶されたROMを基板2
2に実装した場合に制限時間が経過する毎に前記3〜5
秒程度のセキュリティチェックを行なってその間CPU
が動作できない状態にし、3〜5秒程度の長い期間に渡
ってCPUの動作が停止して遊技機をあえて正常に動作
しないように構成し、不正改造されたプログラムでは遊
技に支障が生ずるようにするためである。
【0048】なお、S8において制限時間(たとえば6
0秒間)が経過した場合には次に電源が投入されるまで
CPUを能動化しないようにしてもよい。また、制限時
間経過後にはシステムリセットを行なう、という処理を
所定回繰り返した後にはCPU40を停止し、以後不適
正ROMによっては電源の再投入によっても二度とユー
ザテストモードでの動作を行なわないように構成しても
良い。尚、本実施例ではROM10cにプログラムをチ
ェックするように構成したが、これに限定されるもので
はなく内部記憶手段であるROM40bに書き込んだプ
ログラムを判定するように構成しても良い。また、この
実施例では外部ROM10cの内容をセキュリティチェ
ック前にRAM41bに書き込むように構成したが、こ
れに限定されるものではなく、図8に示すようにステッ
プ2の工程でチェックOKとされた場合にのみRAM4
1bに書き込むように構成しても良い。
【0049】この3〜5秒程度のプログラムの書き込
み、セキュリティチェック処理時間や前記制限時間(た
とえば60秒間)は、水晶発振子45の発信周波数が高
くなれば時間が短くなり発信周波数が低くなれば時間が
長くなる。図2に示すようにセキュリティチェック回路
62にモニタ装置60を接続した場合には、チップの今
現在のモードが一般ユーザモードかユーザテストモード
かの判定が可能となる。なお、図中66,68はデータ
バスである。
【0050】開発用チップ23bの場合には、図2に示
したセキュリティチェック回路62が存在しない以外は
すべて量産用チップ23aのものと同様である。なお、
開発用チップ23bにもセキュリティチェック回路62
を設け、セキュリティチェックを行なうためのプログラ
ムをROM64に記憶させないようにしてもよい。尚、
セキュリティチェック回路62全てをランダム回路に置
き換えても良いし、又プログラムで処理するように構成
しても良い。さらにランダム回路プログラムの組合せで
処理しても良い。
【0051】この量産用チップ23aや開発用チップ2
3bは、いわゆるASIC(application specific inte
grated circuit)であり、パチンコ遊技機やスロットマ
シーン専用のチップである。また遊技機メーカ4を限定
するチップであってもよい。なお、上述の実施例におい
ては、各種機能がワンチップ化されていたが、これら各
機能を、それぞれ単独部品で構成しても良い。
【0052】図6は、遊技機メーカーの開発部門におい
て開発用チップを用いてプログラム開発を行なう場合の
マイクロコンピュータ開発システムの一部を示すブロッ
ク図である。
【0053】図中80はCPU用ICEであり市販品で
ある。ICE(in-circuit emulator)とは、MDS(micr
ocomputer development system)のもとでマイクロコン
ピュータシステムのハードウェアのエミュレートを行な
うものである。このCPU用ICE80は、ワンチップ
化される以前の遊技機制御用マイクロコンピュータのた
めのICEであり、この市販品である従来から一般的な
CPU用ICE80を有効利用してマイクロコンピュー
タのプログラム開発を行なうためには、ワンチップマイ
クロコンピュータICE用アダプタボード59が必要と
なる。このワンチップマイクロコンピュータICE用ア
ダプタボード59は、図1に示したチップ流通会社2が
発売している。CPU用ICE80のCPUプローブ8
1とワンチップマイクロコンピュータICE用アダプタ
ボード59のCPUソケット84とを接続し、さらにワ
ンチップマイクロコンピュータICE用アダプタボード
59のワンチップマイクロコンピュータ用プローブ82
と製品開発用ボード83のワンチップマイクロコンピュ
ータ用ソケット84とを続した状態でマイクロコンピュ
ータのプログラム開発が可能となる。なお10は開発用
チップ23bに接続されるROMである。
【0054】また図7に示すものは、本発明に係る遊技
機制御用マイクロコンピュータのセキュリティチェック
回路に設けられている内蔵ROM62に記憶されている
制御プログラムの第2の実施例を示すフローチャートで
あり、該実施例では前述図5の実施例におけるS3〜S
5のステップ(セキュリティチェック回路に記憶された
セキュリティ情報との整合性チェック)を省略して、S
7又はS8に移行するように構成されたものである。
【0055】図9に示すものは、前記図5の実施例にお
いて、外部ROM10cの内容を内部RAM41bに書
き込む作業を行っている関係から、セキュリティチェッ
ク回路62による判定を内部RAM41bに書き込んだ
プログラムに基づいて行おうとするものである。これに
より遊技機制御に使用されるプログラムは必ずセキュリ
ティチェックを受けたプログラムで制御されるという保
証を得ることができる。
【0056】本実施例において内部記憶手段として、R
AM41bを用いたが、電気的に消却・書き込み・再書
き込みが可能な、フラッシュメモリやEEROM等で置
き換えることも可能である。
【発明の効果】本発明は、遊技場に搬入された遊技機を
制御するためのワンチップマイクロコンピュータに関
し、合格プログラム以外の不正プログラムが記憶された
リードオンリーメモリにより動作させる不正改造が行な
われた場合には、適否判定手段により適正でないことが
判定されて遊技の実行が行なわれないために、不正プロ
グラムによる遊技機の制御を防止しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る遊技機制御用マイクロコンピュ
ータを用いたセキュリティシステムの概略を示すシステ
ムブロック図である。
【図2】 本発明に係る遊技機制御用マイクロコンピュ
ータを構成する実装チップおよびそれに接続される周辺
機器の回路を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係る遊技機制御用マイクロコンピュ
ータのメモリマップを示す説明図である。
【図4】 I/Oポートのモードに対応した機能を説明
するための説明図である。
【図5】 遊技機制御用マイクロコンピュータのセキュ
リティチェック回路に設けられているROMに記憶され
ているプログラムの第1実施例を示すフローチャートで
ある。
【図6】 遊技機制御用マイクロコンピュータの開発シ
ステムの一部を示すブロック図である。
【図7】 遊技機制御用マイクロコンピュータのセキュ
リティチェック回路に設けられているROMに記憶され
ているプログラムの第2実施例を示すフローチャートで
ある。
【図8】 遊技機制御用マイクロコンピュータのセキュ
リティチェック回路に設けられているROMに記憶され
ているプログラムの第3実施例を示すフローチャートで
ある。
【図9】 遊技機制御用マイクロコンピュータのセキュ
リティチェック回路に設けられているROMに記憶され
ているプログラムの第4実施例を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
21 遊技機の一例のパチンコ遊技機 23 実装チップ 10c 実装ROM 4 開発製造会社の一例の遊技機メーカー 11 第三者試験機関 25 管轄監督機関 24 遊技場

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機を制御するための制御用プロクラ
    ムとセキュリティ情報が記憶されたリードオンリーメモ
    リと、該リードオンリーメモリーに格納された制御プロ
    グラムからセキュリティ情報に変換するフォーマットが
    記憶されたセキュリティチェック回路と、前記リードオ
    ンリーメモリの遊技機制御用プログラムを書き込むため
    の内部記憶手段とを含む遊技機制御用マイクロコンピュ
    ータであって、 前記セキュリティチェック回路が、リードオンリーメモ
    リ上のセキュリティ情報の有無又は記憶されている前記
    制御用プログラムから変換フォーマットにより算出され
    るセキュリティ情報が他のセキュリティ情報と一致する
    か否かの判定を行なうための適否判定手段を含み、 前記セキュリティチェック回路が、リードオンリーメモ
    リから該メモリーに記憶されている制御用プログラムを
    前記内部記憶手段に書き込んだ後適否判定を行なうため
    の所定の条件が成立したことに基づいて前記適否判定手
    段によって適否判定を行ない、その判定結果が適正であ
    った場合に、前記内部記憶手段に書き込まれた制御プロ
    グラムに従って所定の制御動作を行なうことを特徴とす
    る遊技機制御用マイクロコンピュータ。
  2. 【請求項2】 遊技機を制御するための制御用プロクラ
    ムとセキュリティ情報が記憶されたリードオンリーメモ
    リと、該リードオンリーメモリーに格納された制御プロ
    グラムからセキュリティ情報に変換するフォーマットが
    記憶されたセキュリティチェック回路と、前記リードオ
    ンリーメモリの遊技機制御用プログラムを書き込むため
    の内部記憶手段とを含む遊技機制御用マイクロコンピュ
    ータであって、 前記セキュリティチェック回路が、内部記憶手段に書き
    込まれたプログラム上のセキュリティ情報の有無又は記
    憶されている遊技機制御プログラムから変換フォーマッ
    トにより算出されるセキュリティ情報と他のセキュリテ
    ィ情報とが一致するか否かの判定を行なうための適否判
    定手段を含み、 前記セキュリティチェック回路が、リードオンリーメモ
    リから該メモリーに記憶されている制御用プログラムを
    前記内部記憶手段に書き込んだ後適否判定を行なうため
    の所定の条件が成立したことに基づいて前記適否判定手
    段によって適否判定を行ない、その判定結果が適正であ
    った場合に、前記内部記憶手段に書き込まれた制御プロ
    グラムに従って所定の制御動作を行なうことを特徴とす
    る遊技機制御用マイクロコンピュータ。
  3. 【請求項3】 遊技機を制御するための制御用プロクラ
    ムとセキュリティ情報が記憶されたリードオンリーメモ
    リと、該リードオンリーメモリーに格納された制御プロ
    グラムからセキュリティ情報に変換するフォーマットが
    記憶されたセキュリティチェック回路と、前記リードオ
    ンリーメモリの遊技機制御用プログラムを書き込むため
    の内部記憶手段とを含む遊技機制御用マイクロコンピュ
    ータであって、 前記セキュリティチェック回路が、リードオンリーメモ
    リ上のセキュリティ情報の有無又は記憶されている前記
    制御用プログラムから変換フォーマットにより算出され
    るセキュリティ情報が他のセキュリティ情報と一致する
    か否かの判定を行なうための適否判定手段を含み、 前記セキュリティチェック回路が、適否判定を行なうた
    めの所定の条件が成立したことに基づいて前記適否判定
    手段によって適否判定を行ない、その判定結果が適正で
    あった場合に、リードオンリーメモリから該メモリーに
    記憶されている制御用プログラムを前記内部記憶手段に
    書き込んだ後、前記内部記憶手段に書き込まれた制御プ
    ログラムに従って所定の制御動作を行なうことを特徴と
    する遊技機制御用マイクロコンピュータ。
JP8066761A 1996-03-22 1996-03-22 遊技機制御用マイクロコンピュータ Pending JPH09253312A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001161911A (ja) * 1999-12-09 2001-06-19 Sankyo Kk 遊技機
JP2001178888A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Sankyo Kk 遊技機
JP2001178890A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Sankyo Kk 遊技機
JP2002177478A (ja) * 2000-12-13 2002-06-25 Sankyo Kk 遊技機
JP2002200234A (ja) * 2001-01-09 2002-07-16 Sankyo Kk 遊技機

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