JP2630538B2 - 保温器 - Google Patents

保温器

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JP2630538B2
JP2630538B2 JP4161453A JP16145392A JP2630538B2 JP 2630538 B2 JP2630538 B2 JP 2630538B2 JP 4161453 A JP4161453 A JP 4161453A JP 16145392 A JP16145392 A JP 16145392A JP 2630538 B2 JP2630538 B2 JP 2630538B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄熱材容器内に蓄熱材
を充填すると共に、電気ヒータを有し、給食等の調理物
を保温する保温器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、給食場やレストラン等で、調理さ
れた調理物を保温するために、調理物容器をその上に載
置して保温する載置台形の保温器が使用されている。こ
の種の保温器として、従来、蓄熱材容器内に蓄熱材を充
填し、蓄熱材容器の底面にヒータを密着させた構造のも
のが知られている(特公平4−17044号公報等参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の保温器の蓄熱
材容器内には、流動性のある煉瓦粉等が蓄熱材として充
填されるが、このような蓄熱材は、粒と粒の間に空間が
生じているため、充填後にその体積が減少する場合があ
り、容器内の蓄熱材の体積が減少すると、蓄熱材容器の
上面を形成する保温面と蓄熱材との間に空間が生じ、保
温面への熱伝導が阻害され、保温効率が低下する問題が
あった。
【0004】また、この保温器では、ヒータが蓄熱材容
器の底面に下側から密着される構造のため、ヒータの熱
が下面から外部へ放散され、加熱効率が低いという問題
もあった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、電気ヒータから蓄熱材への加熱効率を向上させると
共に、蓄熱材から保温面となる上板への熱伝導を良好に
して保温効率を向上させることができる保温器を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の保温器は、蓄熱材容器内に蓄熱材充填
され、蓄熱材を加熱する電気ヒータが設けられ、蓄熱材
容器の上板上に被保温物を載置して使用する保温器にお
いて、蓄熱材容器内に電気ヒータが蓄熱材中に埋設され
配置され、蓄熱材容器の上板の裏面に複数のフィンが
突設されて蓄熱材中に差し込まれ、蓄熱材容器の周囲が
断熱壁により包囲され、蓄熱材として砂が使用されてい
ることを特徴とする。また、請求項2の保温器は、蓄熱
材容器内に蓄熱材が充填され、蓄熱材を加熱する電気ヒ
ータが設けられ、被保温物を収容する保温槽内に入れて
使用する保温器において、蓄熱材容器内に電気ヒータが
蓄熱材中に埋設されて配置され、蓄熱材容器の上板の裏
面に複数のフィンが突設されて蓄熱材中に差し込まれ、
蓄熱材容器の上板の表面に複数のフィンが突設され、蓄
熱材として砂が使用されていることを特徴とする。
【0007】請求項1の保温器を使用する場合、先ず、
電気ヒータに電源を供給して発熱動作させ、内部の蓄熱
材を所定温度に加熱する。加熱された状態で電気ヒータ
の電源を切り、蓄熱材容器の上板上に、鍋等の被保温物
を載置して保温を行う。また、請求項2の保温器を使用
する場合、先ず、電気ヒータに電源を供給して発熱動作
させ、内部の蓄熱材を所定温度に加熱する。加熱された
状態で電気ヒータの電源を切り、その保温器を保温槽内
に入れ、保温槽内の棚には鍋等の被保温物を載置して保
温を行う。
【0008】請求項1の保温器では、蓄熱材に蓄熱され
た熱が直接又はフィンを通して上板に熱伝導され、その
上に載置された被保温物に熱を伝え、これを保温する。
また、請求項2の保温器では、蓄熱材に蓄熱された熱
が、蓄熱材容器の周囲から又は上板の裏面と表面に設け
たフィンを通して保温槽内に放熱され、保温槽内の雰囲
気温度を上げて、保温槽内に収容された鍋等の被保温物
を保温する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0010】図1は保温器の斜視図(部分断面付き)を
示している。1は上部を開放した矩形箱形の蓄熱材容器
であり、この蓄熱材容器1の内部に、シーズヒータ等か
らなる棒状の電気ヒータ2が複数本、間隔をおいて水平
に並設される。
【0011】蓄熱材容器1の内部には、電気ヒータ2を
配設した状態で、流動性のある蓄熱材3が充填される。
この蓄熱材3としては、セラミック粉、或は砂が使用さ
れ、蓄熱材容器内に隙間なく、電気ヒータ2の周囲にも
蓄熱材3が接した状態に充填される。蓄熱材3に川砂等
の天然砂を使用してもよく、天然砂を使用すれば、経済
的である。
【0012】蓄熱材容器1の内部に隙間なく蓄熱材3を
充填した状態で、その上部に上板4が開口部を密閉する
ように被せられる。ところで、この上板4の裏面には複
数のフィン5が下方に向けて突設されている。このた
め、上板4を蓄熱材容器1の上に固定する場合、その裏
面のフィン5を蓄熱材3中に差し込むように上板4を容
器上に被せて閉鎖し、ねじ等で締付固定する。したがっ
て、上板4を取付けて蓄熱材容器1を密閉した状態で、
内部の電気ヒータ2と共にフィン5が蓄熱材3中に完全
に埋った状態となる。
【0013】このように、上板4の裏面に設けられたフ
ィン5が蓄熱材3中に差し込まれて上板4が蓄熱材容器
1の上部に固定されるため、蓄熱材3の充填後に、蓄熱
材3と上板4との間に隙間が生じたとしても、蓄熱材3
から上板4への熱伝導率はフィン5を通して良好に保持
される。また、フィン5を突設したことにより上板4が
補強され、上板4の曲げ強度を強くし、その変形を防止
することができる。上板4が平坦であれば、鍋等の調理
物との接触面積を充分大きくし、保温効率を良好に保て
る。
【0014】蓄熱材容器1の周囲は、カバー板内に断熱
材を充填した断熱壁6により包囲される。電気ヒータ2
は、外側に設けたコネクタを介して電源に接続され、保
温時には、電源コードをコネクタから切り離して使用で
きる構造である。また、電気ヒータ2にはサーモスタッ
トが接続される。
【0015】このように構成された保温器を使用する場
合、先ず、電源コードをコネクタに接続して電気ヒータ
2を加熱させ、例えば2時間程度、電気ヒータ2を動作
させて保温器を予熱させる。
【0016】この予熱の間、サーモスタットによって蓄
熱材容器1の内部の温度は、例えば230℃程度に保持
され、上板4の表面温度は例えば約120℃となる。
【0017】そして、約2時間程度の予熱を終了する
と、電源コードを切り離し、保温器を任意の位置に置
き、鍋等の調理物をその上板4上に載置して、保温に入
る。
【0018】実験によれば、上板4の大きさが50cm
×30cmで、100V−800Wのシーズヒータを使
用した保温器で、約2時間の予熱後、容積3リットルで
75℃の調理物を上板4に載置して保温した場合、3時
間後においても、調理物の温度を約80℃に維持するこ
とができた。
【0019】図2は他の実施例を示している。この保温
器は、別に設けられた保温槽10内に入れて保温槽内の
雰囲気を加温して、槽内の被保温物を保温するように使
用されるものである。
【0020】上記と同様に、矩形箱形の蓄熱材容器1の
内部に、シーズヒータ等からなる棒状の電気ヒータ2が
複数本、間隔をおいて水平に並設され、容器の内部に
は、電気ヒータ2を配設した状態で、流動性のある蓄熱
材3が充填される。この蓄熱材3としては、セラミック
粉、或は砂が使用され、蓄熱材容器内に隙間なく、電気
ヒータ2の周囲に蓄熱材3が接した状態に充填される。
【0021】一方、上板4にはその表面と裏面の両方に
複数のフィン5、7が突設される。上板4は上記と同様
に、裏面のフィン5を蓄熱材3中に差し込むように、蓄
熱材容器1上に被せられ、ねじ等で締付固定される。こ
の保温器は、図2のように、蓄熱材容器1の周囲に断熱
壁は設けられず、上板4上には複数のフィン7が立設さ
れた形態となる。
【0022】このような保温器は、図3に示すように、
箱形の保温槽10内の底部に入れられ、保温槽10内に
は、必要に応じてバッテリーを電源としたファン11が
設けられる。使用時、保温器は、予熱を行った後、この
保温槽10内に入れられ、被保温物が槽内の棚に載置さ
れ、扉を閉鎖して保温状態とする。
【0023】このような保温器では、上記のような効果
に加え、上板4の表面に突設されたフィン7が放熱板と
なって、内部の熱を効率良く槽内に放熱し、保温槽内部
を良好に保温することができる。特に、保温器10内の
熱がフィン5と7を通して保温槽内へ放出されるため、
保温開始当初の温度の立ち上がりを良くすることができ
る。
【0024】なお、蓄熱材容器1内に充填した蓄熱材3
中に、センメントモルタル等の硬化材を入れ、蓄熱材3
を硬化させて使用することもできる。この場合、硬化材
が硬化する前に上板4のフィン5を蓄熱材3中に差し込
んで容器を閉鎖することになる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の保温器に
よれば、電気ヒータが蓄熱材容器内の蓄熱材中に埋設さ
れるため、電気ヒータの熱が効率良く蓄熱材に熱伝導さ
れ、加熱効率が充分に高い。また、蓄熱材容器上部に位
置する上板の裏面に複数のフィンが突設され、フィンが
蓄熱材中に差し込まれているため、容器内の蓄熱材の体
積が減少し、蓄熱材容器の上板と蓄熱材との間に空間が
生じたとしても、上板への熱伝導が良好に保たれ、保温
効率の低下を防止することができる。
【0026】さらに、蓄熱材として砂が使用されるた
め、電気ヒータやフィンとの密着性、蓄熱性、耐久性が
良く、しかも低い製造コストで製造することができる。
また、蓄熱材容器の上板の表面にもフィンを取付けば、
保温器を保温槽内にいれて使用する場合、上板の表面に
突設されたフィンが放熱板となって、保温器内部の熱を
効率良く槽内に放熱し、保温槽内部を良好に保温するこ
とができる。特に、保温器内の熱が上板の表面と裏面の
フィンを通して保温槽内へ放出されるため、保温開始当
初の温度の立ち上がりを良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す保温器の断面付き斜視
図である。
【図2】他の実施例の保温器の断面付き斜視図である。
【図3】他の実施例の保温器を入れた保温槽の断面図で
ある。
【符号の説明】
1−蓄熱材容器、 2−電気ヒータ、 3−蓄熱材、 4−上板、 5、7−フィン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−253067(JP,A) 実開 昭59−193334(JP,U) 実開 平1−135044(JP,U) 実開 昭59−8067(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄熱材容器内に蓄熱材充填され該蓄
    熱材を加熱する電気ヒータが設けられ、該蓄熱材容器の
    上板上に被保温物を載置して使用する保温器において、 該蓄熱材容器内に電気ヒータが該蓄熱材中に埋設されて
    配置され、該蓄熱材容器の上板の裏面に複数のフィンが
    突設されて該蓄熱材中に差し込まれ、該蓄熱容器の周
    囲が断熱壁により包囲され、該蓄熱材として砂が使用さ
    れていることを特徴とする保温器。
  2. 【請求項2】 蓄熱材容器内に蓄熱材が充填され、該蓄
    熱材を加熱する電気ヒータが設けられ、被保温物を収容
    する保温槽内に入れて使用する保温器において、 該蓄熱材容器内に電気ヒータが該蓄熱材中に埋設されて
    配置され、該蓄熱材容器の上板の裏面に複数のフィンが
    突設されて該蓄熱材中に差し込まれ、該蓄熱材容器の上
    板の表面に複数のフィンが突設され、該蓄熱材として砂
    が使用されていることを特徴とする 保温器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS598067U (ja) * 1982-07-02 1984-01-19 兼田 泰 太陽熱蓄熱装置
JPS59193334U (ja) * 1983-06-11 1984-12-22 市原 利二 熱効率を高めたステンレス鍋
JPS62253067A (ja) * 1986-04-25 1987-11-04 中尾 啓吾 サウナ室の床側敷設材
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