JP2630127B2 - トリフルオロエチレンの製造方法 - Google Patents
トリフルオロエチレンの製造方法Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロン113 (1,1,
2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、CF
C−113) から、トリフルオロエチレン (CF2=C
FH、CFC−1123) を製造する方法に関する。
2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、CF
C−113) から、トリフルオロエチレン (CF2=C
FH、CFC−1123) を製造する方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、1,
1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタンか
らトリフルオロエチレンを高選択率で製造する方法を提
供することにある。
1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタンか
らトリフルオロエチレンを高選択率で製造する方法を提
供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、1,1,
2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタンと水素
とを触媒存在下に反応させることによってトリフルオロ
エチレンを製造する方法において、触媒として、活性
炭、酸化けい素、酸化アルミニウム、酸化けい素/酸化
アルミニウムおよび酸化けい素/酸化マグネシウムから
成る群から選択された担体に担持されたニッケルを使用
することを特徴とする製造方法に存する。
2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタンと水素
とを触媒存在下に反応させることによってトリフルオロ
エチレンを製造する方法において、触媒として、活性
炭、酸化けい素、酸化アルミニウム、酸化けい素/酸化
アルミニウムおよび酸化けい素/酸化マグネシウムから
成る群から選択された担体に担持されたニッケルを使用
することを特徴とする製造方法に存する。
【0004】本発明の方法で使用される触媒は、担体に
担持されたニッケルである。担体は、活性炭、酸化けい
素、酸化アルミニウム、酸化けい素/酸化アルミニウム
および酸化けい素/酸化マグネシウムから成る群から選
択されたものである。酸化けい素/酸化アルミニウムに
おいて、酸化けい素と酸化アルミニウムの重量比は、好
ましくは10:90〜90:10である。また、酸化け
い素/酸化マグネシウムにおいて、酸化けい素と酸化マ
グネシウムの重量比は、好ましくは10:90〜90:
10、より好ましくは10:90〜50:50である。
触媒に占めるニッケルの重量は好ましくは0.1〜50
重量%である。触媒の粒度は特に限定されないが、好ま
しくは8〜200メッシュ、より好ましくは32〜60
メッシュである。触媒は、例えば、硝酸ニッケルの水溶
液に担体の粉末を加え、蒸発乾固し、さらに乾燥するこ
とによって製造することができる。
担持されたニッケルである。担体は、活性炭、酸化けい
素、酸化アルミニウム、酸化けい素/酸化アルミニウム
および酸化けい素/酸化マグネシウムから成る群から選
択されたものである。酸化けい素/酸化アルミニウムに
おいて、酸化けい素と酸化アルミニウムの重量比は、好
ましくは10:90〜90:10である。また、酸化け
い素/酸化マグネシウムにおいて、酸化けい素と酸化マ
グネシウムの重量比は、好ましくは10:90〜90:
10、より好ましくは10:90〜50:50である。
触媒に占めるニッケルの重量は好ましくは0.1〜50
重量%である。触媒の粒度は特に限定されないが、好ま
しくは8〜200メッシュ、より好ましくは32〜60
メッシュである。触媒は、例えば、硝酸ニッケルの水溶
液に担体の粉末を加え、蒸発乾固し、さらに乾燥するこ
とによって製造することができる。
【0005】1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフ
ルオロエタンと水素との反応モル比は特に限定されるも
のではないが、通常、水素が2〜20倍モル、好ましく
は2〜10倍モルである。水素の量が2倍モルよりも少
ないと選択性が低下し、水素の量が20倍モルよりも多
いと水素の利用率が低下する。
ルオロエタンと水素との反応モル比は特に限定されるも
のではないが、通常、水素が2〜20倍モル、好ましく
は2〜10倍モルである。水素の量が2倍モルよりも少
ないと選択性が低下し、水素の量が20倍モルよりも多
いと水素の利用率が低下する。
【0006】本発明の反応は、連続式で行うことが好ま
しい。原料ガスの供給速度(SV)は好適には100〜
10000(h-1)である。ここで、SVは、(単位時
間当たりの供給ガス体積(反応温度下))/(触媒の見
かけ充填体積)で定義される。反応圧力は特に制限な
く、あらゆる実用的な反応圧力下で実施可能である。圧
力は、通常0.1〜100kg/cm2、好ましくは1〜20k
g/cm2である。反応温度は、常圧の場合、300〜55
0℃、好ましくは350〜500℃である。300℃よ
り低温では転化率が低く、逆に、550℃より高温では
選択率の低下や触媒の劣化を招く。反応ガスは希釈せず
にそのまま用いてもよいし、N2、Ar、Heなど反応に
影響を与えないガスで希釈して用いてもよい。
しい。原料ガスの供給速度(SV)は好適には100〜
10000(h-1)である。ここで、SVは、(単位時
間当たりの供給ガス体積(反応温度下))/(触媒の見
かけ充填体積)で定義される。反応圧力は特に制限な
く、あらゆる実用的な反応圧力下で実施可能である。圧
力は、通常0.1〜100kg/cm2、好ましくは1〜20k
g/cm2である。反応温度は、常圧の場合、300〜55
0℃、好ましくは350〜500℃である。300℃よ
り低温では転化率が低く、逆に、550℃より高温では
選択率の低下や触媒の劣化を招く。反応ガスは希釈せず
にそのまま用いてもよいし、N2、Ar、Heなど反応に
影響を与えないガスで希釈して用いてもよい。
【0007】
【発明の好ましい態様】製造例1触媒の調製 以下に示す各触媒(粒径:32〜60メッシュ、ニッケ
ルの担持量:1重量%(Ni/MgO触媒のみ3重量
%))を調製した。 (1)Ni/C 32〜60メッシュの活性炭に硝酸ニッケル水溶液を加
え蒸発乾固させた。これを120℃で一昼夜乾燥した。
これを高温焼成せずに反応に用いた。 (2)Ni/SiO2 硝酸ニッケルの水溶液に32〜60メッシュのシリカ
エアロジルを加え、蒸発乾固させ、120℃で1日乾燥
した。
ルの担持量:1重量%(Ni/MgO触媒のみ3重量
%))を調製した。 (1)Ni/C 32〜60メッシュの活性炭に硝酸ニッケル水溶液を加
え蒸発乾固させた。これを120℃で一昼夜乾燥した。
これを高温焼成せずに反応に用いた。 (2)Ni/SiO2 硝酸ニッケルの水溶液に32〜60メッシュのシリカ
エアロジルを加え、蒸発乾固させ、120℃で1日乾燥
した。
【0008】(3)Ni/Al2O3 硝酸ニッケルの水溶液に32〜60メッシュの酸化ア
ルミニウムの粉末を加え、蒸発乾固させ、120℃で1
日乾燥した。 (4)Ni/SiO2-Al2O3 硝酸ニッケルの水溶液にSiO2-Al2O3混合物(重量
比71:29)の粉末(32〜60メッシュ)を加え、
蒸発乾固させ、120℃で1日乾燥した。 (5)Ni/SiO2-MgO 硝酸ニッケルの水溶液にSiO2-MgO混合物(重量比5
0:50)の粉末(32〜60メッシュ)を加え、蒸発
乾固させ、120℃で1日乾燥した。
ルミニウムの粉末を加え、蒸発乾固させ、120℃で1
日乾燥した。 (4)Ni/SiO2-Al2O3 硝酸ニッケルの水溶液にSiO2-Al2O3混合物(重量
比71:29)の粉末(32〜60メッシュ)を加え、
蒸発乾固させ、120℃で1日乾燥した。 (5)Ni/SiO2-MgO 硝酸ニッケルの水溶液にSiO2-MgO混合物(重量比5
0:50)の粉末(32〜60メッシュ)を加え、蒸発
乾固させ、120℃で1日乾燥した。
【0009】(6)Ni/MgO 硝酸ニッケルの水溶液に32〜60メッシュのMgOを
加え、蒸発乾固させ、120℃で1日乾燥した。続いて
600℃で5分間、空気中で焼成した。 (7)Ni/TiO2 硝酸ニッケルの水溶液に32〜60メッシュのTiO2
を加え、蒸発乾固させ、120℃で1日乾燥した。
加え、蒸発乾固させ、120℃で1日乾燥した。続いて
600℃で5分間、空気中で焼成した。 (7)Ni/TiO2 硝酸ニッケルの水溶液に32〜60メッシュのTiO2
を加え、蒸発乾固させ、120℃で1日乾燥した。
【0010】実施例1〜5ならびに比較例1および2 常圧固定床パルス反応装置を用いた。触媒として製造例
1で得られたものを用い、触媒量は1gとした。触媒を
予め水素気流中450℃で2時間の還元処理を行った。
フロン113(10cm3/分)、Ar(56cm3/分)、
H2(29cm3/分)から成る原料ガスを流速95cm3/
分で供給し、450℃で反応を行った。反応により生成
するハロゲン化水素は酸化カルシウムに吸収させ、生成
ガスをガスクロマトグラフィーで分析した。また、少量
の生成物の同定にはGC−質量分析装置を用いた。2時
間後のフロン113の転化率および得られた生成物の選
択率を表1に示す。
1で得られたものを用い、触媒量は1gとした。触媒を
予め水素気流中450℃で2時間の還元処理を行った。
フロン113(10cm3/分)、Ar(56cm3/分)、
H2(29cm3/分)から成る原料ガスを流速95cm3/
分で供給し、450℃で反応を行った。反応により生成
するハロゲン化水素は酸化カルシウムに吸収させ、生成
ガスをガスクロマトグラフィーで分析した。また、少量
の生成物の同定にはGC−質量分析装置を用いた。2時
間後のフロン113の転化率および得られた生成物の選
択率を表1に示す。
【0011】
【表1】 触媒 転化率 選択率(%) (%) 1113 1123 1132 123a 133 実施例1 Ni/C 43.0 71.7 19.9 2.3 1.1 1.5 実施例2 Ni/SiO2 65.2 64.2 16.0 4.5 0.5 2.1 実施例3 Ni/Al2O3 21.6 23.0 17.7 5.2 1.9 2.1 実施例4 Ni/SiO2-Al2O3 17.8 14.2 61.5 4.5 0.9 4.5 実施例5 Ni/SiO2-MgO 54.8 64.4 17.8 8.0 1.1 1.5 比較例1 Ni/MgO 1.9 14.7 2.7 0.5 3.1 0比較例2 Ni/TiO2 66.2 22.6 8.1 0.2 0.6 2.1
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、トリフルオロエチレン
を良好な選択率で得ることができる。
を良好な選択率で得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリ
フルオロエタンと水素とを触媒存在下に反応させること
によってトリフルオロエチレンを製造する方法におい
て、触媒として、活性炭、酸化けい素、酸化アルミニウ
ム、酸化けい素/酸化アルミニウムおよび酸化けい素/
酸化マグネシウムから成る群から選択された担体に担持
されたニッケルを使用することを特徴とする製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3230088A JP2630127B2 (ja) | 1990-09-11 | 1991-09-10 | トリフルオロエチレンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-241688 | 1990-09-11 | ||
JP24168890 | 1990-09-11 | ||
JP3230088A JP2630127B2 (ja) | 1990-09-11 | 1991-09-10 | トリフルオロエチレンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059138A JPH059138A (ja) | 1993-01-19 |
JP2630127B2 true JP2630127B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=26529134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3230088A Expired - Fee Related JP2630127B2 (ja) | 1990-09-11 | 1991-09-10 | トリフルオロエチレンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2630127B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4343169A1 (de) * | 1993-12-17 | 1995-06-22 | Solvay Deutschland | Katalytische Hydrodehalogenierung halogenhaltiger Verbindungen von Elementen der vierten Hauptgruppe |
EP1419866A4 (en) | 2001-08-22 | 2009-07-01 | Sony Corp | METHOD AND DEVICE FOR PRODUCING A MODULAR ELECTRONIC COMPONENT AND MODULAR ELECTRONIC COMPONENT |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP3230088A patent/JP2630127B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH059138A (ja) | 1993-01-19 |
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