JP2630035B2 - 波長可変半導体レーザ - Google Patents

波長可変半導体レーザ

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S5/00Semiconductor lasers
    • H01S5/06Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium
    • H01S5/062Arrangements for controlling the laser output parameters, e.g. by operating on the active medium by varying the potential of the electrodes
    • H01S5/06203Transistor-type lasers
    • H01S5/06206Controlling the frequency of the radiation, e.g. tunable twin-guide lasers [TTG]

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光通信などの光源として用いられる波長可
変半導体レーザに関する。
〔従来の技術〕
光ファイバ通信技術としては、直接変調、直接検波方
式がすでに実用化されているが、さらに高感度が期待で
きるコヒーレント光通信が将来の実用化を目指してさか
んに研究されている。コヒーレント光通信は光の周波数
や位相を情報として伝送する技術であり、検波の際に局
部発振光源として、厳密に周波数制御された単一波長動
作半導体レーザが必要になる。また、多数の光信号を一
定の周波数間隔で同時に伝送するコヒーレント周波数多
重伝送方式を実現するためには、やはり周波数制御され
た単一波長動作半導体レーザが必要となる。
このようにコヒーレント光通信技術の実現に不可欠な
周波数(波長)制御単一モード動作半導体レーザの構造
として、3電極を有する波長可変分布帰還型半導体レー
ザ(DBR−LD)がある(S.Murata et al.,Electronics L
etters,23,1987,p.403.)。この波長可変DBR−LDは、共
振器方向に分割された活性領域、位相制御領域、DBR領
域を有し、回折格子はDBR領域のみに形成されている。D
BR領域に電流を流すことによってブラッグ波長を変化さ
せ、さらに位相制御領域に独立に電流を流すことによっ
てモーダとびのない波長チューニングを実現しており、
720GHz(5.8nm)を連続チューニングが報告されてい
る。
第2図は活性領域とチューニング領域が重なって存在
しているツイン・ガイド構造半導体レーザの共振器に垂
直な方向の断面構造である(M.C.Amann et al.,ECOC′8
9,III,p.46.)。InGaAsP活性層2を流れる電流はp電極
10から順にp基板1、p−InGaAsP光ガイド層13、InGaA
sP活性層2、n−InP層3、n電極11という経路をたど
って流れる。一方、チューニング電流はp電極8からp
−InP14、P−InP層5、InGaAsPチューニング層12、n
−InP層3、n電極11という経路のたどって流れる。チ
ューニング電流を変化させることによって波長チューニ
ングを行っており、7.1nmの連続チューニングも報告さ
れている(S.Illek et al.,Electronice Letters.26,19
90,p.46.)。
〔発明が解決しようとする課題〕
第2図に示したツイン・ガイド構造では3電極DBR構
造に比べて、構造が簡単で、チューニング幅も広くでき
る可能性がある。しかし、報告例ではチューニング層に
格子整合したInGaAsPを用いており、必ずしも最大の波
長チューニング量の得られる構造ではない。また電流狭
窄のpnホモ接合を用いたものであるため、電流閉じこめ
が弱く、充分な光出力が得られないなどの欠点がを有し
ている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、その1つは、第1導電型基板の上に積載さ
れた、少なくとも回折格子、活性層、第2導電型半導体
層、チューニング層、および第1導電型半導体層からな
る多層構造がメサ状に形成され、少なくとも前記第2導
電型半導体層に接触して第2導電型半導体コンタクト層
が形成され、前記第2導電型半導体層上のチューニング
層が歪超格子構造となっていることを特徴とする波長可
変半導体レーザである。
もう1つは、第1導電型基板上に形成された、少なく
とも回折格子、活性層、第2導電型半導体層、歪超格子
のチューニング層、および第1導電型半導体層からなる
多層構造がメサ状に形成され、その周辺に少なくともサ
イリスタ構造の電流ブロック層を含む埋め込み領域のう
ち、前記第2導電型半導体層に接触した部分に第2導電
型半導体コンタクト層が形成されており、さらに前記第
1導電型基板表面および第1導電型半導体層に接してそ
れぞれ第一導電型電極が、第2導電型半導体コンタクト
層に接して第2導電型電極が形成されており、前記第2
導電型半導体コンタクト層上の電流ブロック層がチュー
ニング層での遷移エネルギーの組成よりも大きな遷移エ
ネルギーの組成であることを特徴とする波長可変半導体
レーザである。
〔作用〕
第1図に本発明の波長可変半導体レーザの断面図を示
す。第2図と異なるのは、InGaAsPチューニング層12を
歪超格子チューニング層4としたことと、n−InP層3
とp−InP層5からなるサイリスタ構造の電流ブロック
層を用いたことである。チューニング層を歪超格子層と
したことで、ホールの有効質量が軽くなることが期待出
来、さらにこの効果によるプラズマ効果の増大が期待さ
れる。これを以下で説明する。
古典論によると半導体中のキャリアのプラズマ効果に
よる屈折率変化は次式で表される。
ここで、mc,mvは電子、ホールの有効質量をそれぞれ
表し、eは電化素量を表す。格子整合したInGaAsP等で
はmcはmvに比べて一桁小さく、プラズマ効果のキャリア
密度依存性はほぼ電子の有効質量で決まる。しかし、歪
超格子では価電子帯のバンドミキシングが生じることか
ら、ホールの有効質量が通像の格子整合しているものに
比べて1/5程度となる。この効果により、ホールの有効
質量もプラズマ効果に大きく寄与し、屈折率のキャリア
密度依存性の増大が期待され、わずかな注入電流の変化
でも大きな屈折率変化が得られる。チューニング層の屈
折率が変化すると、レーザを構成している導波路の等価
屈折率が変化し、DFB−LDの発振波長を変化することが
可能となる。本発明で示した構造を用いれば少ない電流
変化で大きな等価屈折率の変化が期待されるので、可変
波長範囲が従来例のものと比べて1.5倍以上となる。
さらに本発明では電流ブロック層にサイリスタ構造を
採用したことにより、漏れ電が少なくなり注入効率の改
善が期待され高光出力が期待される。
〔実施例〕
結晶成長はすべてMOVPE(有機金属気相成長法)を用
いた。まず、(100)p型InP基板1(キャリア濃度p=
1×1018cm-3)表面に周期2400Åの回折格子を形成し
た。p−InGaAsP光ガイド層13(波長1.3μm組成、層厚
0.1μm)、p−InGaAsP活性層2(波長1.55μm組成、
層厚0.1μm、キャリア濃度p=1×1018cm-3)、n−I
nP半導体層3(層厚0.3μm、キャリア濃度n=1×10
18cm-3)、20ÅのIn0.8Ga0.2Asウェル層、100ÅのInGaA
sP(波長1.3μm組成)10周期からなるInGaAsP歪超格子
チューニング層4、p−InPクラッド層(層厚1μm、
キャリア濃度5×1017cm-3)、p−InGaAsキャップ層6
(層厚0.2μm、キャリア濃度1×1019cm-3)を成長し
た。次に、〈011〉方向に形成したSiO2膜をマスクとし
て用いて、p基板1に達するまでメサエチングした。メ
サ形状は幅2μm、高さ3.5μmになるようにした。ま
た、メサ側面は表面に垂直な(011)面が形成されるよ
う、塩酸系および硫酸系のエッチング溶液を併用した。
続いて、メサストライプの両側にn−InP層3(層厚2.0
7μm、キャリア濃度n=1×1018cm-3)、p−InP層5
(層厚0.1μm、キャリア濃度p=1×1018cm-3)、n
−InP層(コンタクト層)3(層厚0.1μm、キャリア濃
度n=1×1018cm-3)、p−InGaAsP層9(波長1.2μm
組成、層厚0.1μm、キャリア濃度p=1×1018c
m-3)、n−InP層3(層厚1.13μm、キャリア濃度n=
1×1018cm-3)を選択埋め込み成長する。さらに、SiO2
膜をフッ酸で除去した後、p−InGaAsキャップ層6(層
厚0.2μm、キャリア密度p=1×1019cm-3)の成長を
行なう。p−InGaAsキャップ層6の表面にp電極8を形
成し、p型InP基板1を研磨した後、基板にp電極10を
形成する。さらに、メサストライプ以外の一部を第1図
にあるようにn−InP層(コンタクト層)3表面まで選
択エッチングしn電極11を形成する。
素子は共振器長400μmに切り出し、ヒートシンク基
板を融着してマウントし、p電極8およびn電極11にそ
れぞれボンディングする。
しきい値電流は、報告されている従来例に比べて低
く、25mA程度のものが再現性良く得られた。これは、本
発明の構造によってInGaAsP活性層2を通らない漏れ電
流が減少したことによる。最大光出力は40mW程度であ
る。また、活性層に流れる電流を100mA一定として、チ
ューニング電流を60mAまで変化すれば、チューニング幅
として15nm程度の値が得られる。この特性は従来例に比
べて優れており、本発明のチューニング層に歪量子井戸
構造を導入したことで波長チューニング幅の拡大が実現
できることを示すものである。
実施例では電流狭窄構造として、メサストライプの両
側にサイリスタ構造の電流ブロック層を形成した例を示
したが、他の電流狭窄構造、例えばサイリスタ構造に替
えて高抵抗層を電流ブロック層に用いる構造でもよい。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明の波長可変半導体レーザ構
造を用いることによって、従来例に比べ広い波長可変特
性を得ることができ、コヒーレント光通信用光源として
有望であることを示した。活性層を量子井戸構造にすれ
ば狭スペクトル線幅を実現できるので、さらに高性能を
備えた素子を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の波長可変半導体レーザの断面図であ
り、第2図は従来例を示す断面図である。 図中、1はp−InP基板、2はp−InGaAsPガイド層、3
はn−InP、4は歪超格子チューニング層、5はp−InP
層、6はp−InGaAsキャップ層、8はp電極、9はp−
InGaAsP層、10はp電極、11はn電極、12はInGaAsPチュ
ーニング層、13はInGaAsP光ガイド層、14はp−InP層を
表す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型基板の上に積載された、少なく
    とも回折格子、活性層、第2導電型半導体層、チューニ
    ング層、および第1導電型半導体層からなる多層構造が
    メサ状に形成され、少なくとも前記第2導電型半導体層
    に接触して第2導電型半導体コンタクト層が形成され、
    前記第2導電型半導体層上のチューニング層が歪超格子
    構造となっていることを特徴とする波長可変半導体レー
    ザ。
  2. 【請求項2】第1導電型基板上に形成された、少なくと
    も回折格子、活性層、第2導電型半導体層、歪超格子の
    チューニング層、および第1導電型半導体層からなる多
    層構造がメサ状に形成され、その周辺に少なくともサイ
    リスタ構造の電流ブロック層を含む埋め込み領域のう
    ち、前記第2導電型半導体層に接触した部分に第2導電
    型半導体コンタクト層が形成されており、さらに前記第
    1導電型基板表面および第1導電型半導体層に接してそ
    れぞれ第一導電型電極が、第2導電型半導体コンタクト
    層に接して第2導電型電極が形成されており、前記第2
    導電型半導体コンタクト層上の電流ブロック層がチュー
    ニング層での遷移エネルギーの組成よりも大きな遷移エ
    ネルギーの組成であることを特徴とする波長可変半導体
    レーザ。
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JP3234086B2 (ja) * 1994-01-18 2001-12-04 キヤノン株式会社 光半導体デバイス及びその製造方法
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