JP2629535B2 - 磁気テープ走行装置 - Google Patents
磁気テープ走行装置Info
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- JP2629535B2 JP2629535B2 JP4282336A JP28233692A JP2629535B2 JP 2629535 B2 JP2629535 B2 JP 2629535B2 JP 4282336 A JP4282336 A JP 4282336A JP 28233692 A JP28233692 A JP 28233692A JP 2629535 B2 JP2629535 B2 JP 2629535B2
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- Japan
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- magnetic tape
- drum
- impedance
- roller
- traveling device
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(VTR)等の磁気テープ記録再生装置に用いられる磁
気テープ走行装置、特に、記録再生時のジッタの発生の
防止を図る磁気テープ走行装置に関するものである。
(VTR)等の磁気テープ記録再生装置に用いられる磁
気テープ走行装置、特に、記録再生時のジッタの発生の
防止を図る磁気テープ走行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】VTR等の磁気テープ記録再生装置にあ
っては、ヘッドが設けられたドラムに対し相対変位可能
にポールベ−スを支持し、このポールベ−ス上にガイド
ポストであるガイドローラと傾斜ポールとをこの傾斜ポ
ールをドラム側に位置させて立設し、ポールベ−スを移
動させてガイドローラと傾斜ポールとにより磁気テープ
をドラムに巻き付け(テープローディング)、磁気テー
プを走行させてヘッドにより信号の記録再生を行う。そ
して、磁気テープの走行時には、図6に示すように、磁
気テープTにガイドローラ41と傾斜ポール42との間
でインピーダンスローラ43を接触させ、磁気テープT
にイナーシャを付与して走行速度の変動を抑制し、ジッ
タの発生を防止する。なお図6中、44はドラムを表
す。
っては、ヘッドが設けられたドラムに対し相対変位可能
にポールベ−スを支持し、このポールベ−ス上にガイド
ポストであるガイドローラと傾斜ポールとをこの傾斜ポ
ールをドラム側に位置させて立設し、ポールベ−スを移
動させてガイドローラと傾斜ポールとにより磁気テープ
をドラムに巻き付け(テープローディング)、磁気テー
プを走行させてヘッドにより信号の記録再生を行う。そ
して、磁気テープの走行時には、図6に示すように、磁
気テープTにガイドローラ41と傾斜ポール42との間
でインピーダンスローラ43を接触させ、磁気テープT
にイナーシャを付与して走行速度の変動を抑制し、ジッ
タの発生を防止する。なお図6中、44はドラムを表
す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の磁気テープ記録再生装置にあっては、磁気テー
プTに傾斜ポール42との接触部分でスティックスリッ
プと称せられる自励振動が発生し、この振動が磁気テー
プTとヘッドとの接触部に直接に伝達されるためジッタ
を有効に防止できないという問題があった。また、上記
のような磁気テープ記録再生装置では、傾斜ポール42
がドラム44に接近するため、傾斜ポール42からドラ
ム44側の磁気テープTの慣性質量も小さく、ドラム4
4の回転変動やヘッド入出力時のヘッドたたきによるテ
ープ振動も防止できないという問題もあった。
た従来の磁気テープ記録再生装置にあっては、磁気テー
プTに傾斜ポール42との接触部分でスティックスリッ
プと称せられる自励振動が発生し、この振動が磁気テー
プTとヘッドとの接触部に直接に伝達されるためジッタ
を有効に防止できないという問題があった。また、上記
のような磁気テープ記録再生装置では、傾斜ポール42
がドラム44に接近するため、傾斜ポール42からドラ
ム44側の磁気テープTの慣性質量も小さく、ドラム4
4の回転変動やヘッド入出力時のヘッドたたきによるテ
ープ振動も防止できないという問題もあった。
【0004】さらに、上記の磁気テープ記録再生装置に
あっては、シャーシに移動可能に支持されたポールベー
スに傾斜ポール42を支持するため、傾斜ポール42の
傾斜角を一定にすることが困難であり、磁気テープTと
ドラム44との接触圧、接触面積がばらつくことが避け
られず、この点からも記録再生不良を招くという問題が
あった。このような問題点を解決するために、本出願人
は、先に実願平4-38554 号「磁気テープ走行装置」を提
案したが、未だジッタの発生を有効に防止することがで
きなかった。
あっては、シャーシに移動可能に支持されたポールベー
スに傾斜ポール42を支持するため、傾斜ポール42の
傾斜角を一定にすることが困難であり、磁気テープTと
ドラム44との接触圧、接触面積がばらつくことが避け
られず、この点からも記録再生不良を招くという問題が
あった。このような問題点を解決するために、本出願人
は、先に実願平4-38554 号「磁気テープ走行装置」を提
案したが、未だジッタの発生を有効に防止することがで
きなかった。
【0005】図4は先の出願である実願平4-38554 号の
要部拡大斜視図、図5はインピーダンスローラの拡大説
明図であり、その(A)はテープ入口側、(B)はテー
プ出口側のインピーダンスローラである。なお、この従
来例は、本発明の構成部分と大略同一構成を採用してい
るので、以下の説明においては必要に応じて図1を参照
して説明する。図中11は記録および再生用のヘッドが
設けられたドラムであり、このドラム11は、図示しな
いシャーシ上に回転自在に支持された図示しないシリン
ダモータ等により駆動されて回転する。このヘッド11
の図中左右方向には、それぞれ図示しないポールベ−ス
に立設されてガイドローラ12L,12Rと傾斜ポール
13L,13Rとが傾斜ポール13L,13Rをドラム
11側に位置させて配設される。ガイドローラ12L,
12Rはシャーシ上面に対し略垂直に立設され、傾斜ポ
ール13L,13Rは斜めに立設され、周知のように、
これらガイドローラ12L,12Rと傾斜ポール13
L,13Rとはローディング時においてポールベースの
移動で磁気テープTをカセットから引き出してドラム1
1に巻き付ける。なお、周知のように、ポールベース
は、シャーシ上に移動可能に支持され、テープローディ
ングあるいはアンローディング時において図示しないロ
ーディングモータにより駆動されて移動する。
要部拡大斜視図、図5はインピーダンスローラの拡大説
明図であり、その(A)はテープ入口側、(B)はテー
プ出口側のインピーダンスローラである。なお、この従
来例は、本発明の構成部分と大略同一構成を採用してい
るので、以下の説明においては必要に応じて図1を参照
して説明する。図中11は記録および再生用のヘッドが
設けられたドラムであり、このドラム11は、図示しな
いシャーシ上に回転自在に支持された図示しないシリン
ダモータ等により駆動されて回転する。このヘッド11
の図中左右方向には、それぞれ図示しないポールベ−ス
に立設されてガイドローラ12L,12Rと傾斜ポール
13L,13Rとが傾斜ポール13L,13Rをドラム
11側に位置させて配設される。ガイドローラ12L,
12Rはシャーシ上面に対し略垂直に立設され、傾斜ポ
ール13L,13Rは斜めに立設され、周知のように、
これらガイドローラ12L,12Rと傾斜ポール13
L,13Rとはローディング時においてポールベースの
移動で磁気テープTをカセットから引き出してドラム1
1に巻き付ける。なお、周知のように、ポールベース
は、シャーシ上に移動可能に支持され、テープローディ
ングあるいはアンローディング時において図示しないロ
ーディングモータにより駆動されて移動する。
【0006】またドラム11の左右両側には、それぞれ
シャーシ上にインピーダンスローラ14L,14Rが回
転自在に配設される。これらインピーダンスローラ14
L,14Rは、特に図5に明示するように、それぞれ
が、シャーシに斜めに起立する支持軸31L,31Rの
廻りに回転自在かつ軸方向に摺動自在に支持され、テー
プローディング時において傾斜ポール13L,13Rと
ドラム11との間で磁気テープTの記録面に接触する。
これらインピーダンスローラ14L,14Rは、その長
さが支持軸31L,31Rの長さより短く、従って、支
持軸31L,31Rはその上端がインピーダンスローラ
14L,14Rの上端から突出する。この支持軸31
L,31Rの上端は半球状に成形されて後述するピボッ
ト軸受を構成する。
シャーシ上にインピーダンスローラ14L,14Rが回
転自在に配設される。これらインピーダンスローラ14
L,14Rは、特に図5に明示するように、それぞれ
が、シャーシに斜めに起立する支持軸31L,31Rの
廻りに回転自在かつ軸方向に摺動自在に支持され、テー
プローディング時において傾斜ポール13L,13Rと
ドラム11との間で磁気テープTの記録面に接触する。
これらインピーダンスローラ14L,14Rは、その長
さが支持軸31L,31Rの長さより短く、従って、支
持軸31L,31Rはその上端がインピーダンスローラ
14L,14Rの上端から突出する。この支持軸31
L,31Rの上端は半球状に成形されて後述するピボッ
ト軸受を構成する。
【0007】インピーダンスローラ14L,14Rは、
それぞれ上端に、例えば合成樹脂製のブラケット33
L,33Rを嵌着し、このブラケット33L,33Rに
より、例えば金属製のイナーシャプレート32L,32
Rが一体回転可能に取り付けられる。ブラケット33
L,33Rは、それぞれ、下部に形成された爪34L,
34Rがインピーダンスローラ14L,14R上端に嵌
着し、また、上部に形成された爪35L,35Rが図示
しない孔部を貫通してイナーシャプレート32L,32
Rを保持する。そして、ブラケット33L,33Rは下
部が支持軸31L,31Rの上端と当接してピボット軸
受を構成し、このピボット軸受でインピーダンスローラ
14L,14R、ブラケット33L,33Rおよびイナ
ーシャプレート32L,32Rの荷重が支持される。図
中左方、すなわちテープ入口側のイナーシャプレート3
2Lは、右方のテープ出口側のイナーシャプレート32
Rより径および厚みが小さく、出口側のインピーダンス
ローラ14Rの慣性を入口側のインピーダンスローラ1
4Lの慣性よりも大きくしている。また、図5に明示さ
れるよう例えば入口側のインピーダンスローラ14L
は、支持軸31Lの先端部31L1 により支持されてい
るが、その支点の位置が重心G2 と異なるものであっ
た。
それぞれ上端に、例えば合成樹脂製のブラケット33
L,33Rを嵌着し、このブラケット33L,33Rに
より、例えば金属製のイナーシャプレート32L,32
Rが一体回転可能に取り付けられる。ブラケット33
L,33Rは、それぞれ、下部に形成された爪34L,
34Rがインピーダンスローラ14L,14R上端に嵌
着し、また、上部に形成された爪35L,35Rが図示
しない孔部を貫通してイナーシャプレート32L,32
Rを保持する。そして、ブラケット33L,33Rは下
部が支持軸31L,31Rの上端と当接してピボット軸
受を構成し、このピボット軸受でインピーダンスローラ
14L,14R、ブラケット33L,33Rおよびイナ
ーシャプレート32L,32Rの荷重が支持される。図
中左方、すなわちテープ入口側のイナーシャプレート3
2Lは、右方のテープ出口側のイナーシャプレート32
Rより径および厚みが小さく、出口側のインピーダンス
ローラ14Rの慣性を入口側のインピーダンスローラ1
4Lの慣性よりも大きくしている。また、図5に明示さ
れるよう例えば入口側のインピーダンスローラ14L
は、支持軸31Lの先端部31L1 により支持されてい
るが、その支点の位置が重心G2 と異なるものであっ
た。
【0008】この従来例にあっては、記録あるいは再生
時等においてポールベースが移動しガイドローラ12と
傾斜ポール13とにより磁気テープTが図示しないカセ
ットケースから引き出される。そして、この状態でキャ
プスタンモータがキャプスタンおよびリール台を回転駆
動し、また、ドラム11が回転され、磁気テープTが走
行してヘッドにより記録あるいは再生が行なわれる。
時等においてポールベースが移動しガイドローラ12と
傾斜ポール13とにより磁気テープTが図示しないカセ
ットケースから引き出される。そして、この状態でキャ
プスタンモータがキャプスタンおよびリール台を回転駆
動し、また、ドラム11が回転され、磁気テープTが走
行してヘッドにより記録あるいは再生が行なわれる。
【0009】ここで、走行する磁気テープTにはドラム
11の両側でドラム11と各傾斜ポール13との間にイ
ンピーダンスローラ14が接触し、これらインピーダン
スローラ14により慣性が付与され、ドラム11に巻き
付く磁気テープTの慣性質量も増大する。このため、傾
斜ポール13にスティックスリップ等が発生しても、こ
のスティックスリップに起因した振動がヘッド側へ伝達
することを抑制でき、また、ドラム11に回転変動やヘ
ッドたたきが生じても、テープの速度変動を小さくで
き、ジッタを有効に防止できる。
11の両側でドラム11と各傾斜ポール13との間にイ
ンピーダンスローラ14が接触し、これらインピーダン
スローラ14により慣性が付与され、ドラム11に巻き
付く磁気テープTの慣性質量も増大する。このため、傾
斜ポール13にスティックスリップ等が発生しても、こ
のスティックスリップに起因した振動がヘッド側へ伝達
することを抑制でき、また、ドラム11に回転変動やヘ
ッドたたきが生じても、テープの速度変動を小さくで
き、ジッタを有効に防止できる。
【0010】しかしながら、上記した如く、入口側のイ
ンピーダンスローラ14L,出口側のインピーダンスロ
ーラ14Rは、その重心の位置と支持軸31L1 ,31
R1とによる支点の位置とは異なるものであるため、磁
気テープ走行時において、その支点を中心とした回転モ
ーメントが発生し、軸受361 ,362 (371 ,37
2 )での負荷が増加してその回転にスムーズさを欠く要
因となっており、それがジッタに悪影響を及ぼしてい
た。
ンピーダンスローラ14L,出口側のインピーダンスロ
ーラ14Rは、その重心の位置と支持軸31L1 ,31
R1とによる支点の位置とは異なるものであるため、磁
気テープ走行時において、その支点を中心とした回転モ
ーメントが発生し、軸受361 ,362 (371 ,37
2 )での負荷が増加してその回転にスムーズさを欠く要
因となっており、それがジッタに悪影響を及ぼしてい
た。
【0011】この発明は、上記問題点に鑑みなされたも
のであり、スティックスリップやドラムの回転変動に起
因する磁気テープの走行振動を有効に抑制でき、また、
磁気テープとドラムとを適正に接触させることができる
磁気テープ記録再生装置の磁気テープ走行装置を提供す
ることを目的とする。
のであり、スティックスリップやドラムの回転変動に起
因する磁気テープの走行振動を有効に抑制でき、また、
磁気テープとドラムとを適正に接触させることができる
磁気テープ記録再生装置の磁気テープ走行装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る磁気テープ走行装置は、ヘッドが設
けられたドラムに対し相対変位可能にポールベースを支
持すると共に、このポールベース上に少なくとも1つの
ガイドポストを立設し、前記ポールベースを移動させて
前記ガイドポストにより磁気テープをドラムに巻き付
け、磁気テープを走行させてこの磁気テープにヘッドに
より信号を記録する磁気テープ記録再生装置において、
前記ガイドポストと前記ドラムとの間に配設され、走行
する磁気テープに係合して磁気テープに慣性を付与する
インピーダンスローラの重心を、このインピーダンスロ
ーラを回転支持する支持軸の先端位置とするよう構成し
たものである。
に、この発明に係る磁気テープ走行装置は、ヘッドが設
けられたドラムに対し相対変位可能にポールベースを支
持すると共に、このポールベース上に少なくとも1つの
ガイドポストを立設し、前記ポールベースを移動させて
前記ガイドポストにより磁気テープをドラムに巻き付
け、磁気テープを走行させてこの磁気テープにヘッドに
より信号を記録する磁気テープ記録再生装置において、
前記ガイドポストと前記ドラムとの間に配設され、走行
する磁気テープに係合して磁気テープに慣性を付与する
インピーダンスローラの重心を、このインピーダンスロ
ーラを回転支持する支持軸の先端位置とするよう構成し
たものである。
【0013】
【作用】この発明に係る磁気テープ走行装置は、インピ
ーダンスローラの重心を、このインピーダンスローラを
回転支持する支持軸の先端にて支持するよう構成したこ
とにより、軸受での負荷が低減し、このインピーダンス
ローラ全体をバランス良く配設させることができ、ロー
ラの回転が円滑となり、また、インピーダンスローラが
ガイドポストとドラムとの間で磁気テープに係合するた
め、磁気テープのドラムと接触する部分の慣性質量を大
きくでき、ガイドポストにおいてスティックスリップか
等が発生した場合あるいはドラムに回転変動が発生した
場合等においてもテープ振動を抑制できる。
ーダンスローラの重心を、このインピーダンスローラを
回転支持する支持軸の先端にて支持するよう構成したこ
とにより、軸受での負荷が低減し、このインピーダンス
ローラ全体をバランス良く配設させることができ、ロー
ラの回転が円滑となり、また、インピーダンスローラが
ガイドポストとドラムとの間で磁気テープに係合するた
め、磁気テープのドラムと接触する部分の慣性質量を大
きくでき、ガイドポストにおいてスティックスリップか
等が発生した場合あるいはドラムに回転変動が発生した
場合等においてもテープ振動を抑制できる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。なお、以下の説明において従来と同一部分は同
一符号を用い、その具体的説明は省略する。
明する。なお、以下の説明において従来と同一部分は同
一符号を用い、その具体的説明は省略する。
【0015】図2(A),(B)は、それぞれ本発明に
なる磁気テープ走行装置に用いられるインピーダンスロ
ーラの拡大説明図であり、従来と異なる部分は入口側の
ブラケット33Lを従来のものより長手方向に大きく
し、すなわち、入口側のインピーダンスローラ14Lの
重心G0 の位置を、支持軸31Lの先端381 にて支持
するように構成したものである。なお、支持軸31Lの
先端381 は円錐状に形成し、ブラケット33Lに形成
したテーパ状の承部33L1 ,33L2 と例えば一点支
持されピボット軸受を構成する。このように、重心G0
を支持軸31Lの先端381 により支持するよう構成し
たことにより、インピーダンスローラ14L,14Rの
上下に設けた軸受361 ,362 への負担も軽減され、
その摩耗も低減される。更に、上記のように構成するこ
とにより軸受の側圧を小さくすることが出来るので、イ
ンピーダンスローラ14Lの回転を円滑化することが可
能となる。なお、上記の説明では入口側のインピーダン
スローラ14Lを用いて行ったものであるが、出口側の
インピーダンスローラ14Rも勿論同一構成を採るもの
であり、これにより入口側のそれと同一効果を奏するも
のである。
なる磁気テープ走行装置に用いられるインピーダンスロ
ーラの拡大説明図であり、従来と異なる部分は入口側の
ブラケット33Lを従来のものより長手方向に大きく
し、すなわち、入口側のインピーダンスローラ14Lの
重心G0 の位置を、支持軸31Lの先端381 にて支持
するように構成したものである。なお、支持軸31Lの
先端381 は円錐状に形成し、ブラケット33Lに形成
したテーパ状の承部33L1 ,33L2 と例えば一点支
持されピボット軸受を構成する。このように、重心G0
を支持軸31Lの先端381 により支持するよう構成し
たことにより、インピーダンスローラ14L,14Rの
上下に設けた軸受361 ,362 への負担も軽減され、
その摩耗も低減される。更に、上記のように構成するこ
とにより軸受の側圧を小さくすることが出来るので、イ
ンピーダンスローラ14Lの回転を円滑化することが可
能となる。なお、上記の説明では入口側のインピーダン
スローラ14Lを用いて行ったものであるが、出口側の
インピーダンスローラ14Rも勿論同一構成を採るもの
であり、これにより入口側のそれと同一効果を奏するも
のである。
【0016】図3は、ジッタの周波数分析図であり、そ
の(A)は従来方式、すなわち、インピーダンスローラ
の重心と支持軸の支点とが異なる構成の場合のジッタの
周波数分析図、同(B)は本発明になるインピーダンス
ローラによるジッタの周波数分析図である。この両図よ
り明らかな如く、本発明になるインピーダンスローラの
構成を用いた場合には、低域成分、すなわち400 Hz以
下、特に200 Hz〜400 Hz領域においてジッタ低減効
果があることがわかる。
の(A)は従来方式、すなわち、インピーダンスローラ
の重心と支持軸の支点とが異なる構成の場合のジッタの
周波数分析図、同(B)は本発明になるインピーダンス
ローラによるジッタの周波数分析図である。この両図よ
り明らかな如く、本発明になるインピーダンスローラの
構成を用いた場合には、低域成分、すなわち400 Hz以
下、特に200 Hz〜400 Hz領域においてジッタ低減効
果があることがわかる。
【0017】更に、インピーダンスローラ14はシャー
シに直接支持されているので、高い支持剛性が得られ、
ドラム11に送り出される磁気テープT、ドラム11か
ら送られてくる磁気テープTが接触する。このため、磁
気テープTの傾斜角を安定的に一定に維持でき、磁気テ
ープTとドラム11との接触圧、接触面積が変動するこ
とを防止することができる。
シに直接支持されているので、高い支持剛性が得られ、
ドラム11に送り出される磁気テープT、ドラム11か
ら送られてくる磁気テープTが接触する。このため、磁
気テープTの傾斜角を安定的に一定に維持でき、磁気テ
ープTとドラム11との接触圧、接触面積が変動するこ
とを防止することができる。
【0018】なお、上記した実施例はVTRを例示して
説明したものであるが、ティジタルオーディオテープレ
コーダ等のヘリカルスキャンを行なう磁気テープ記録再
生装置全般に適用できることはいうまでもないことであ
る。またこの実施例では、磁気テープTの記録面にイン
ピーダンスローラ14L,14Rを接触させているが、
裏面に接触させることも可能であり、インピーダンスロ
ーラ14L,14Rを裏面に接触させる場合はローディ
ング時において磁気テープTをドラム11に巻き付けた
後に起立させる等の作動を行わせるものである。
説明したものであるが、ティジタルオーディオテープレ
コーダ等のヘリカルスキャンを行なう磁気テープ記録再
生装置全般に適用できることはいうまでもないことであ
る。またこの実施例では、磁気テープTの記録面にイン
ピーダンスローラ14L,14Rを接触させているが、
裏面に接触させることも可能であり、インピーダンスロ
ーラ14L,14Rを裏面に接触させる場合はローディ
ング時において磁気テープTをドラム11に巻き付けた
後に起立させる等の作動を行わせるものである。
【0019】
【発明の効果】本発明になる磁気テープ走行装置によれ
ば、ヘッドが設けられたドラムに対し相対変位可能にポ
ールベースを支持すると共に、このポールベース上に少
なくとも1つのガイドポストを立設し、前記ポールベー
スを移動させて前記ガイドポストにより前記磁気テープ
をドラムに巻き付け、前記磁気テープを走行させてこの
磁気テープにヘッドにより信号を記録する磁気テープ記
録再生装置において、前記ガイドポストと前記ドラムと
の間に配設され、走行する磁気テープに係合してこの磁
気テープに慣性を付与するインピーダンスローラの重心
を、このインピーダンスローラを回転支持する支持軸の
先端にて支持するよう構成したものであるから、テープ
走行時にインピーダンスローラの回転の円滑化が図れ、
その結果低ジッタ化が実現できるという効果がある。
ば、ヘッドが設けられたドラムに対し相対変位可能にポ
ールベースを支持すると共に、このポールベース上に少
なくとも1つのガイドポストを立設し、前記ポールベー
スを移動させて前記ガイドポストにより前記磁気テープ
をドラムに巻き付け、前記磁気テープを走行させてこの
磁気テープにヘッドにより信号を記録する磁気テープ記
録再生装置において、前記ガイドポストと前記ドラムと
の間に配設され、走行する磁気テープに係合してこの磁
気テープに慣性を付与するインピーダンスローラの重心
を、このインピーダンスローラを回転支持する支持軸の
先端にて支持するよう構成したものであるから、テープ
走行時にインピーダンスローラの回転の円滑化が図れ、
その結果低ジッタ化が実現できるという効果がある。
【図1】本発明になる磁気テープ走行装置の一実施例の
模式平面図である。
模式平面図である。
【図2】本発明になる磁気テープ走行装置の要部の一部
であるインピーダンスローラの拡大説明図である。
であるインピーダンスローラの拡大説明図である。
【図3】ジッタの周波数分析図である。
【図4】従来の磁気テープ走行装置の要部拡大斜視図で
ある。
ある。
【図5】従来の磁気テープ走行装置に用いられるインピ
ーダンスローラの拡大説明図である。
ーダンスローラの拡大説明図である。
【図6】従来の磁気テープ走行装置の要部の模式図であ
る。
る。
11 ドラム 12L,12R ガイドローラ(ガイドポスト) 13L,13R 傾斜ポール(ガイドポスト) 14L,14R インピーダンスローラ G0 ,G1 重心 31L,31R 支持軸 381 ,382 支持軸の先端
Claims (1)
- 【請求項1】ヘッドが設けられたドラムに対し相対変位
可能にポールベースを支持すると共に、このポールベー
ス上に少なくとも1つのガイドポストを立設し、前記ポ
ールベースを移動させて前記ガイドポストにより前記磁
気テープをドラムに巻き付け前記磁気テープを走行させ
てこの磁気テープにヘッドにより信号を記録する磁気テ
ープ記録再生装置において、 前記ガイドポストと前記ドラムとの間に配設され、走行
する磁気テープに係合してこの磁気テープに慣性を付与
するインピーダンスローラの重心を、このインピーダン
スローラを回転支持する支持軸の先端位置とするように
したことを特徴とする磁気テープ走行装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4282336A JP2629535B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 磁気テープ走行装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4282336A JP2629535B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 磁気テープ走行装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06111431A JPH06111431A (ja) | 1994-04-22 |
JP2629535B2 true JP2629535B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=17651094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4282336A Expired - Lifetime JP2629535B2 (ja) | 1992-09-28 | 1992-09-28 | 磁気テープ走行装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2629535B2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-28 JP JP4282336A patent/JP2629535B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06111431A (ja) | 1994-04-22 |
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