JP2629519B2 - エスカレーター装置 - Google Patents

エスカレーター装置

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JP2629519B2
JP2629519B2 JP4053273A JP5327392A JP2629519B2 JP 2629519 B2 JP2629519 B2 JP 2629519B2 JP 4053273 A JP4053273 A JP 4053273A JP 5327392 A JP5327392 A JP 5327392A JP 2629519 B2 JP2629519 B2 JP 2629519B2
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tread
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忠一 斎藤
和平 小嶋
和男 本間
太郎 岩本
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B23/00Component parts of escalators or moving walkways
    • B66B23/08Carrying surfaces

Landscapes

  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般乗客は勿論のこと、
車椅子や手押し車等も利用できるようにしたエスカレー
ター装置に関する
【0002】
【従来の技術】一般乗客のほか車椅子を載せて運搬でき
るようにしたエスカレーター装置として、実公平1−982
8 号公報に記載のようなエスカレーター装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のエスカレー
ター装置は、複数の踏段の踏板を水平に保持する特殊な
台車と、この台車を走行させる専用レールのために、全
長に亘ってエスカレーター装置の高さ寸法を大きくしな
けれなならず、既設のエスカレーター装置を改良して車
椅子を運搬できるようにすることはできない問題があっ
た。
【0004】上記問題を除去するために、特開平5−391
86号公報のエスカレーター装置が提案されている。
【0005】しかしながら、上記提案のエスカレーター
装置では、特定の踏板を上昇させて車椅子搭載面を形成
する動作に円滑さを欠く問題があることが判明した。
【0006】本発明の目的の一つは、車椅子や手押し車
等の搭載面の形成動作を円滑にできるエスカレーター装
置を提供することにある。
【0007】本発明の目的のもう一つは、通常運転時に
おいても車椅子や手押し車等の搭載機構に発生する振
動,騒音を低減し得るエスカレーター装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、水平な踏板を有し傾斜区間に設置されたガ
イドレールに案内される踏段を複数備え、通常運転時に
前記傾斜区間で隣接踏板間に段差をもち、車椅子運転時
に前記傾斜区間で特定踏板を上昇させることにより複数
の隣接踏板を同じ高さに保持して車椅子搭載面を確保す
るようにしたエスカレーター装置において、車椅子運転
時に前記特定踏板前記ガイドレールから離れる方向
の離反動作に対して初期力を付与する手段を設けたので
ある。
【0009】
【作用】上記構成によれば、特定踏板の離反動作時に
初期力が作用しているので、特定踏板を小さな力で上
方に簡単に移動させることができ、搭載面の形成動作が
円滑となる。さらに、初期力は通常運転時には特定踏板
をガイドレールとは反対側に押圧しているので、通常運
転時における特定踏板の振動や騒音の発生を低減するこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1〜図7に沿って
説明する。まず、本発明によるエスカレーター装置は、
図1〜図3に示すように、建屋の下階床及び上階床に設
けた下部乗降口1及び上部乗降口2の間に無端状に連結
されて回動する複数の踏段3が配設され、この踏段3の
進行方向の両側に沿って欄干4が立設されている。この
欄干4には前記踏段3と同一方向に移動するハンドレー
ル5が案内されている。また、前記複数の踏段3のう
ち、進行方向に隣接する3つの踏段を特定踏段群6とし
ている。この特定踏段群6のうち上段踏段7を基準踏段
とし、その下側に位置する中段踏段8,下段踏段9の踏
板8F,9Fを上段踏段7の踏板7Fまで上昇させて特
定踏段群6の各踏板7F〜9Fにより水平面を形成して
車椅子10を搭載するようにしている。
【0011】前記特定踏段群6の具体的構成は、特定踏
段群6の上段踏段7には固定された踏板7Fが、また中
段踏段8,下段踏段9には夫々上下方向に移動する可動
踏板8F,9Fが備えられている。また、各踏段〜9
はエスカレーターの固定部材である枠体に固定されたガ
イドレール12A,12Bを転動する前輪11A及び後
輪11Bを有している。また前記踏板8F,9Fは、夫
々前輪11A及び後輪11Bを備えた基台13,14に
平行リンク16,17を介して支持されている。尚、下
段踏段9の平行リンク17は、中間基台15を挟んで第
1の平行リンク17Aと第2の平行リンク17Bの2段
構成となっている。さらに、各踏板7F,8F,9F間
は、車椅子運搬時に同じ高さを保持するように連結機構
18,19で連結されており、また中段踏段8の基台1
3と下段踏段9の中間基台15も同じような連結機構2
0で連結されている。このほか、下段踏段9には、基台
14に取付られたライザ21A,中間基台15に取付ら
れたライザ21B,踏板9Fに取付られたライザ21C
があり、三重構成のライザとなっており、前記下段踏段
9の踏板9Fと前記基台14とが離反したときに、その
離反により生じた空間部を塞ぐようにしている。一方、
前記連結機構18,19,20は、各踏段7〜9が水平
位置において、例えば踏段内の内蔵バッテリ電源あるい
は外部電源、さらにはラック機構等によって駆動される
固定用フックを有し、この固定用フックを駆動させて、
各踏段7,8,9間の上下方向,前後方向の動きを固定
する。
【0012】前記各踏段7,8,9が、エスカレーター
の下部及び上部の水平位置にあるとき、車椅子10によ
る垂直荷重は固定用フックには作用しておらず、固定用
フックを駆動する動作は円滑に行える。また車椅子10
の荷重によるモーメントを負担する平行リンク16,1
7にも荷重はかかっておらず、車椅子10からの荷重は
踏段7,8,9の夫々の前輪11Aと後輪11Bにその
まま下向き荷重としてかかるだけである。連結機構18
の固定用フックは、踏板7Fの下面に軸により回動的に
支持されており、駆動されて回動することにより隣接す
る踏板8Fに設けた突出部を抱き込むようにして係合す
る。連結機構19の固定用フックは、踏板8Fの下面に
軸により回転的に支持されており、駆動されて回動する
ことにより隣接する踏板9Fに設けた突出部を抱き込む
ようにして係合する。さらに、連結機構20の固定用フ
ックは、踏段8の基台13に軸により支持されており、
駆動されて回動することにより隣接する踏段9の中間基
台15に設けた突出部と係合する。尚、各固定用フック
の先端は、各突出部の近傍に設けたローラ(図示せず)
との間に挿入して係合するように構成して、係合後に係
合部がガタつくことがないようにしている。また、挿入
された固定用フックの先端部に対応する位置にストッパ
(図示せず)を設けることにより、係合状態を一定に保
持できる。
【0013】そして、上記固定用フックの駆動機構は、
車椅子運搬時のみエスカレーターの上部及び下部水平部
において作動するように構成されている。
【0014】図1は、乗降口において各踏段7〜9が水
平状態にあるときの車椅子10の搭載状態を示すもの
で、この状態で既に連結機構18〜20の固定用フック
が隣接踏段7及び8,8及び9に跨がって係合されてい
る。
【0015】次に、車椅子10を搭載した特定踏段群6
がエスカレーターの傾斜部に移動した場合、図2に示す
ように、上部踏段7が連結機構18〜20を介して車椅
子10からの荷重を受けると共に、前記荷重によるモー
メントは平行リンク16,17で受けて夫々の踏段8,
9の前輪11Aと後輪11Bにも分散している。具体的
に説明すると、電動車椅子等の大形で重い車椅子を搭載
した場合、下段踏段9に車椅子10の大荷重がかかる。
そこで、上段踏段7と中段踏段8の踏板8Fとを連結機
構18で係合連結し、さらに踏板8Fと下段踏段9の踏
板9Fとを連結機構19で、また基台13と中間基台1
5とを連結機構20で係合連結する。この状態で上段踏
段7がガイドレールの傾斜部に移動して上向きに変位す
ると、連結機構18〜20によって上段踏段7と連結さ
れている踏板8F,9Fは持ち上げられ、ガイドレール
の水平部にある踏段8,9の基台13,14から離反す
る。この時、踏板8F,9Fは連結機構18を支点とし
て傾きが生ずるが、これを平行リンク16,17を設け
て防止するのである。したがって、上記連結機構18〜
20は、踏板8F,9Fをガイドレールに対して離反さ
せる離反手段として機能する。
【0016】また、前記平行リンク16,17(17
A,17B)は、図4に示すように、回転自在に連結し
た“く”の字状の2組のリンク片L1,L2及びL3,
L4と、それらの連結部に跨って連結された連結リンク
L5とで構成されている。そして、このように構成され
た平行リンク16,17(17A,17B)の自由端を
基台13と踏板8F間、基台14と中間基台15間、中
間基台15と踏板9F間に回転自在に、かつ前記連結リ
ンクL5と等間隔を空けて平行となるように連結したの
である。
【0017】そして、最下部のリンク片即ち、平行リン
ク16ではリンク片L2及びL4に、平行リンク17で
は下段側の平行リンク17Aのリンク片L2及びL4に
夫々対向するように押圧ばね22A,22B及び23
A,23Bを前記基台13,14上に支持している。こ
れら押圧ばね22A,22B及び23A,23Bは、特
定踏段群6が、図1に示すように、乗降口の水平部に位
置するとき、云い代えれば各平行リンク16,17(A
17,17B)が最も折畳まれているときに押圧力が蓄
圧されていればよく、各平行リンク16,17(17
A,17B)が開いたときまで押圧力を発生している必
要はない。
【0018】このほか、前記押圧ばね22A,22B及
び23A,23Bによる押圧力、云い代えれば反発力
より、前記踏板8F,9Fにはガイドレールとは反対側
となる上向きの力が作用しているので、前記踏板7Fよ
りも浮上がってしまう。しかし、前記踏板8F,9Fが
浮上がったまま運転されると、乗降口部の乗降床に衝突
して、乗降床や前記踏板8F,9Fを損傷してしまう。
そのために、通常運転時には前記板8F,9Fが浮上
がらないようにするために、図示は省略したが、前記
板8F,9Fを定位置に固定する例えばストッパー機構
のような固定手段が設けられている。
【0019】次に、上記構成のエスカレーター装置の動
作を図5〜図7について説明する。尚、図示を簡略化す
るために、連結機構20については省略した。しかし、
実際には、連結機構20は、連結機構19と同時期に同
じ動作をする。
【0020】まず、特定踏段群6(7,8,9)が例え
ば下部乗降口側にあるとき(図5)には、各踏段7,
8,9の踏板7F,8F,9Fは同じ高さで水平に並ん
でおり、各踏板とガイドレール12A,12B間の高さ
は等しい関係にある。この状態で、各連結機構18,1
9が駆動されて踏板7Fと踏板8F及び踏板8Fと踏板
9Fは連結され、車椅子の乗込み態勢を作り、車椅子を
乗込ませる。これら踏板7F,8F,9Fの連結が終了
すると同時あるいは連結終了後に前記踏板8F,9Fを
定位置に保持する固定手段が解除される。この時、各平
行リンク16,17(17A,17B)は折畳まれてお
り、押圧ばね22A,22B及び23A,23Bは夫々
平行リンク16のリンク片L2とL4及び平行リンク1
7Aのリンク片L2とL4を上向きに押圧しているが、
前記踏板8F,9Fは、既に前記踏板7Fに連結されて
動きを拘束されているので、固定手段が解除されたから
と云って前記踏板8F,9Fが浮上がることはない。
【0021】前記特定踏段群6(7,8,9)に車椅子
乗込み後にエスカレーター装置を運転させると、図6に
示すように、上段踏段7が先にガイドレール12A,1
2Bの傾斜部に侵入する。この時、上段踏段7の踏板7
Fは、まだ水平なガイドレール12A,12B上にある
中段踏段8,下段踏段9の踏板8F,9Fよりも高位置
となるので本来ならば段差が生じるが、各踏板は連結機
構18,19で連結されているので、踏板8F,9Fは
上段踏段7の踏板7Fによって持上げられ、前記ガイド
レール12A,12Bに対して離反することになる。こ
の踏板7Fによる踏板8F,9Fの離反の瞬間に、前記
押圧ばね22A,22B及び23A,23Bの押圧力が
平行リンク16のリンク片L2とL4及び平行リンク1
7Aのリンク片L2とL4に対して上向きに作用してい
るので、踏板8F,9Fの離反は容易に行うことができ
る。
【0022】一旦踏板8F,9Fが離反されれば、前記
リンク片L2とL4は前記踏板8F,9Fの離反に容易
に追従し、その結果、踏板7Fによる踏板8F,9Fの
離反動作は円滑に行われるので、前記押圧ばね22A,
22B及び23A,23Bの押圧力は不要となる。
【0023】前記中段踏段8,下段踏段9が傾斜したガ
イドレール12A,12Bに至ると、図7に示すよう
に、中段踏段8の踏板8F高さは正規の高さ(2点鎖
線)の略2倍となり、下段踏段9の踏板9Fの高さは正
規の高さ(2点鎖線)の略3倍となる。このときに、踏
板8F,9Fは、搭載した車椅子の重量のために矢印方
向に撓もうとするが、前記各平行リンク16,17A,
17Bが踏板8F,9Fの傾きを防止して水平を保持す
るので、前記撓みの発生はない。
【0024】特定踏段群6が上部乗降口に至ると、上記
踏段7と中段踏段8,下段踏段9の段差は次第に減少し
てゆき、踏板7Fに追従する踏板8F,9Fに対して中
段踏段8と下段踏段9の基台13,14が接近する。こ
れら基台13,14の踏板8F,9Fへの接近により、
前記各平行リンク16,17A,17Bは次第に折畳ま
れてゆき、前記リンク片L2とL4が前記押圧ばね22
A,22B及び23A,23Bに再び接して圧縮し、踏板8
F,9Fを図5に示す通常運転時の定位置に戻す。この
状態で、前記固定手段が踏板8F,9Fを保持して浮上
がりを防止する。車椅子が特定踏段群6上から降りた
後、前記連結機構18,19による各踏板7F,8F,
9F間の連結を解き、その後、通常運転に復帰する。
【0025】以上説明したように、押圧ばね22A,2
2B及び23A,23Bを設けて前記踏板8F,9Fの
前記ガイドレール12A,12Bに対する離反動作に初
期力を与えることにより、踏板8F,9Fの上昇を円滑
に行うことができる。しかし、押圧ばね22A,22B
及び23A,23Bを設けたことによる効果は、この他
にもある。
【0026】以下に、初期力を付与する手段の機能をも
たせた前記押圧ばね22A,22B及び23A,23B
別な効果を説明する。
【0027】上記のように、踏板8F,9Fは昇降可能
に構成されているので、エスカレーターの通常運転時に
これら踏板8F,9Fの機構が振動して騒音を発生する
ことがある。しかし、本実施例によれば、これら踏板8
F,9Fは押圧ばね22A,22B及び23A,23B
の反発力により平行リンク16,17Aを介して上向き
に押圧され、前記固定手段に対して押付けられているの
で、この押付け力により踏板8F,9Fの振動は抑制さ
れ騒音の発生も低減できる。
【0028】また、踏板8F,9Fの水平を保持するた
めに平行リンク機構を用いた場合の不都合も解消するこ
とができる。即ち、踏段7によって踏板9Fが持上げら
れる場合、図8に2点鎖線で示すように、各平行リンク
17A,17Bのリンク片L1,L2及びL3,L4が
略等しい動きをすれば問題はないが、実際には図8に実
線で示すように、平行リンク17Aのリンク片L2,L
4の動きがリンク片L1,L3の動きよりも遅れること
がある。このリンク片L2,L4の動きの遅れにより、
本来2点鎖線の位置にあるべき中間基台15が踏段8寄
りに位置し、当然のことながらその上にある踏板7Fも
踏段8寄りに位置することになる。しかしながら、踏板
7Fは連結機構19によって踏板8Fに連結され、中間
基台15は連結機構20により基台13に連結され(図
2参照)、さらに踏板8Fは連結機構18により踏板7
Fに連結されているので、踏段8寄りに位置しようとす
る踏板7F及び中間基台15は前記踏板8F及び基台1
3により強力に抑制される。そのために、上記各連結機
構18〜20には水平方向(踏板の前後方向)に大きな
応力が働き、この応力は踏板8F,9Fの持上げ時に各
平行リンク16,17A,17Bに作用する。そのため
に、踏板8F,9Fの昇降の繰返しにより、前記各連結
機構18〜20を早期に損傷させる問題があり、また上
記応力は踏板上昇中に開放,蓄積を繰返すので、これが
上昇中の踏8F,9Fを踏板前後方向に振動させるば
かりか、各平行リンク16,17A,17Bの動作を不
円滑として搭乗者に対して不安を与えることになる。
【0029】しかし、本発明実施例は、前記押圧ばね2
3A,23Bを初期時に平行リンク17Aのリンク片L
2,L4を持上げる方向に設置しているので、前記リン
ク片L2,L4の動きの遅れは解消され、踏板9Fに持
上げ力が作用すると同時に上昇動作を行うことができ
る。一旦、平行リンク17Aのリンク片L2,L4が動
き始めると、そのあとは踏板9Fの上昇に追従して2点
鎖線のように容易に移動する。そのため、前記各連結機
構18〜20に無理な応力を発生させることはなく、各
連結機構18〜20の損傷や各平行リンク16,17
A,17Bの不円滑動作は抑制させる。
【0030】以上説明した実施例は、押圧ばね22A,
22B及び23,A23Bを平行リンク16,17Aの
各リンク片L2,L4に対向して設けたものであるが、
前記押圧ばねの機能を考慮すると、上記実施例の押圧ば
ね配置に特定されるものではない。
【0031】図9に示す実施例は、平行リンク16,1
7Aを構成するリンク片L2,L4の上端を連結する連
結リンクL5と基台13,14との間に押圧ばね24,
25を配置したもので、連結リンクL5を押上げること
は結果的にリンク片L2,L4を押上げることになり、
踏板8F,9Fを浮上がらせることになる。
【0032】一方、図10に示す実施例は、平行リンク
16,17Aを構成するリンク片L2と基台13,14
との間に、ばね等の弾性体ではなく、油圧シリンダやス
クリュー機構あるいは単純な往復移動する可動体等の押
圧具26,27を設置して前記リンク片L2を押上げる
ようにしたものであり、その押圧具26,27の駆動源
は踏段内蔵型でも外部設置型でもよい。そして、平行リ
ンク16,17Aの収縮時においても、前記押圧具2
6,27による押圧力を発生させておくことにより、前
記実施例と同様に通常運転時の前記踏板8F,9Fの振
動や騒音の発生を低減することができる。したがって、
これら押圧具26,27は機能的には前記押圧ばね22
A,22B,23A,23B,24,25と同じであ
る。
【0033】また、上記実施例で、リンク片L2,L4
を押上げることは、上昇中の踏板8F,9F及び中間基
台15の踏段7側への移動を防止することであるので、
前記押圧具26,27を、リンク片L2,L4と連結リ
ンクL5との連結部Pや中間基台15を前記踏段7とは
反対側に押すように設けてもよい。
【0034】
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
椅子や手押し車等の搭載面の形成動作を円滑にできると
共に、通常運転時においても車椅子や手押し車等の搭載
機構に発生する振動,騒音を低減し得るエスカレーター
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエスカレーター装置の乗降口にお
ける運転状態の要部を示す一部破断側面図。
【図2】本発明によるエスカレーター装置の傾斜部にお
ける運転状態の要部を示す一部破断側面図。
【図3】本発明によるエスカレーター装置の運転状態の
全体を示す概略側面図。
【図4】本発明によるエスカレーター装置の特定踏段群
に用いる平行リンクを示す側面図。
【図5】本発明によるエスカレーター装置の特定踏段群
の動作を示す概略側面図。
【図6】本発明によるエスカレーター装置の特定踏段群
の動作を示す概略側面図。
【図7】本発明によるエスカレーター装置の特定踏段群
の動作を示す概略側面図。
【図8】本発明によるエスカレーター装置の特定踏段群
に用いる平行リンクの動きを説明する概略側面図。
【図9】本発明によるエスカレーター装置の他の実施例
による運転状態の要部を示す概略側面図。
【図10】本発明によるエスカレーター装置のさらに別
の実施例による運転状態の要部を示す概略側面図。
【符号の説明】
6…特定踏段群、7…上段踏段、8…中段踏段、9…下
段踏段、7F,8F,9F…踏板、10…車椅子、1
3,14…基台、15…中間基台、16,17(17
A,17B)…平行リンク、18,19,20…連結機
構、22A,22B,23A,23B…押圧ばね。
フロントページの続き (72)発明者 岩本 太郎 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−221085(JP,A) 特開 平4−317990(JP,A) 特開 平5−39186(JP,A) 特公 昭63−61270(JP,B2)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平な踏板を有し傾斜区間に設置されたガ
    イドレールに案内される踏段を複数備え、通常運転時に
    前記傾斜区間で隣接踏板間に段差をもち、車椅子運転時
    に前記傾斜区間で特定踏板を上昇させることにより複数
    の隣接踏板を同じ高さに保持して車椅子搭載面を確保す
    るようにしたエスカレーター装置において、車椅子運転
    時に前記特定踏板の前記ガイドレールから離れる方向へ
    の離反動作に対して初期力を付与する手段を設けたこと
    を特徴とするエスカレーター装置。
  2. 【請求項2】水平な踏板を有し傾斜区間に設置されたガ
    イドレールに案内される踏段を複数備え、通常運転時に
    前記傾斜区間で隣接踏板間に段差をもち、車椅子運転時
    に前記傾斜区間で特定踏板を上昇させることにより複数
    の隣接踏板を同じ高さに保持して車椅子搭載面を確保す
    るようにしたエスカレーター装置において、車椅子運転
    時に少なくとも1つの前記踏板を、前記傾斜区間で隣接
    する非可動踏板に追従して昇降する可動踏板とし、通常
    運転時にこの可動踏板を前記ガイドレールから所定距離
    内に拘束する固定手段と、通常運転時に前記可動踏板を
    前記ガイドレールとは反対側に押圧する手段を設けたこ
    とを特徴とするエスカレーター装置。
  3. 【請求項3】水平な踏板を有し傾斜区間に設置されたガ
    イドレールに案内される踏段を複数備え、通常運転時に
    前記傾斜区間で隣接踏板間に段差をもち、車椅子運転時
    に前記傾斜区間で特定踏板を上昇させることにより複数
    の隣接踏板を同じ高さに保持して車椅子搭載面を確保す
    るようにしたエスカレーター装置において、車椅子運転
    時に前記傾斜区間で前記特定踏板を前記ガイドレールか
    ら離れる方向へ離反させる手段を設け、この離反手段に
    よる離反動作時に前記特定踏板に作用する進行方向の力
    を低減する手段を設けたことを特徴とするエスカレータ
    ー装置。
  4. 【請求項4】水平な踏板を有し傾斜区間に設置されたガ
    イドレールに案内される踏段を複数備え、通常運転時に
    前記傾斜区間で隣接踏板間に段差をもち、車椅子運転時
    に前記傾斜区間で特定踏板を上昇させることにより複数
    の隣接踏板を同じ高さに保持して車椅子搭載面を確保す
    るようにしたエスカレーター装置において、前記特定踏
    板と前記ガイドレールとの間に、車椅子運転時に前記特
    定踏板の前記ガイドレールから離れる方向への離反動作
    に初期力を付与する手段を設けたことを特徴とするエス
    カレーター装置。
  5. 【請求項5】水平な踏板を有し傾斜区間に設置されたガ
    イドレールに案内される踏段を複数備え、通常運転時に
    前記傾斜区間で隣接踏板間に段差をもち、車椅子運転時
    に前記傾斜区間で特定踏板を上昇させることにより複数
    の隣接踏板を同じ高さに保持して車椅子搭載面を確保す
    るようにしたエスカレーター装置において、車椅子運転
    時に前記傾斜区間で前記特定踏板を水平に保持する手段
    を設け、この水平保持手段に前記特定踏板の前記ガイド
    レールから離れる方向への離反動作に初期力を付与する
    手段を設けたことを特徴とするエスカレーター装置。
  6. 【請求項6】水平な踏板を有し傾斜区間に設置されたガ
    イドレールに案内される踏段を複数備え、通常運転時に
    前記傾斜区間で隣接踏板間に段差をもち、車椅子運転時
    に前記傾斜区間で特定踏板を上昇させることにより複数
    の隣接踏板を同じ高さに保持して車椅子搭載面を確保す
    るようにしたエスカレーター装置において、車椅子運転
    時に前記傾斜区間で前記特定踏板を前記ガイドレールか
    ら離れる方向へ離反させる手段と、離反した特定踏板を
    水平に保持する手段と、前記特定踏板の離反動作に初期
    力を付与する手段とを設けたことを特徴とするエスカレ
    ーター装置。
  7. 【請求項7】水平な踏板を有し傾斜区間に設置されたガ
    イドレールに案内される踏段を複数備え、通常運転時に
    前記傾斜区間で隣接踏板間に段差をもち、車椅子運転時
    に前記傾斜区間で特定踏板を上昇させることにより複数
    の隣接踏板を同じ高さに保持して車椅子搭載面を確保す
    るようにしたエスカレーター装置において、車椅子運転
    時に前記特定踏板を前記ガイドレールから離れる方向に
    離反させる手段を設け、車椅子運搬時に前記特定踏板の
    離反動作に初期力を付与し通常運転時には前記特定踏板
    の振動を押える手段を設けたことを特徴とするエスカレ
    ーター装置。
  8. 【請求項8】水平な踏板を有し傾斜区間に設置されたガ
    イドレールに案内される踏段を複数備え、通常運転時に
    前記傾斜区間で隣接踏板間に段差をもち、車椅子運転時
    に前記傾斜区間で特定踏板を上昇させることにより複数
    の隣接踏板を同じ高さに保持して車椅子搭載面を確保す
    るようにしたエスカレーター装置において、車椅子運転
    時に前記傾斜区間で隣接する特定踏板二つをこれらの上
    側に隣接する踏板と同じ高さに保持する手段を夫々上側
    に隣接する踏段に内蔵させ、かつ前記特定踏板の前記ガ
    イドレールから離れる方向への離反動作に初期力を付与
    する手段を設けたことを特徴とするエスカレーター装
    置。
  9. 【請求項9】水平な踏板を有し傾斜区間に設置されたガ
    イドレールに案内される踏段を複数備え、通常運転時に
    前記傾斜区間で隣接踏板間に段差をもち、車椅子運転時
    に前記傾斜区間で特定踏板を上昇させることにより複数
    の隣接踏板を同じ高さに保持して車椅子搭載面を確保す
    るようにしたエスカレーター装置において、車椅子運転
    時に隣接する特定踏板二つとこれらの上側に隣接する踏
    板とを連結する手段を設け、かつ前記特定踏板の前記ガ
    イドレールから離れる方向への離反動作に初期力を付与
    する手段を設けたことを特徴とするエスカレーター装
    置。
  10. 【請求項10】水平な踏板を有し傾斜区間に設置された
    ガイドレールに案内される踏段を複数備え、通常運転時
    に前記傾斜区間で隣接踏板間に段差をもち、車椅子運転
    時に前記傾斜区間で特定踏板を上昇させることにより複
    数の隣接踏板を同じ高さに保持して車椅子搭載面を確保
    するようにしたエスカレーター装置において、車椅子運
    転時に隣接する特定踏板二つを上側の踏板に保持する手
    段と、前記二つの特定踏板の傾斜を抑制する手段を設
    け、かつ前記特定踏板の前記ガイドレールから離れる方
    向への離反動作を助勢する手段を前記傾斜抑制手段に設
    けたことを特徴とするエスカレーター装置。
  11. 【請求項11】ガイドレール上を走行する基台と、この
    基台に対して上昇する可動踏板と、この可動踏板を前記
    基台に対して水平に支持するリンク機構とを備え、かつ
    前記可動踏板を前記基台の定位置に保持する固定手段を
    設けると共に、前記リンク機構に対して前記可動踏板の
    上昇動作時に初期上昇力を付与する手段を設けたことを
    特徴とするエスカレーター用踏段。
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