JP2629142B2 - 擁壁の構築工法 - Google Patents

擁壁の構築工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、法面の崩壊を防止する
擁壁の構築工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、山岳道路のように傾斜地の中腹を
段状に掘削して道路を構築したり、既に構築されている
道路の山側の原傾斜面を掘削して拡幅する場合等におい
て、原傾斜面を掘削した法面の崩壊を防止するために擁
壁が構築されている。
【0003】この従来の擁壁には、コンクリートブロッ
クを格子状に組み立てた法枠や、重力式のコンクリート
ブロックを積み上げたものがあるが、近年は法面を安全
に覆って崩壊を防止するために擁壁の構築に先立ってグ
ラウンドアンカーを構築し、これに擁壁を支持させる工
法が開発されている。
【0004】しかし、このグラウンドアンカーを利用し
た擁壁の構築工法は、原傾斜面を掘削して所定の勾配の
法面を形成し、この法面に敷設したコンクリートブロッ
クをグラウンドアンカーで定着するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにグラウンド
アンカーを利用した擁壁は、所定の勾配の法面にしか使
用できないため、原傾斜面を垂直、又はそれに近い角度
に掘削した掘削面においてはグラウンドアンカーを利用
した擁壁が構築できなかった。
【0006】本発明は上記のような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、原傾斜面を垂直、又はそれ
に近い角度に掘削した掘削面にグラウンドアンカーを利
用した擁壁を構築する擁壁の構築工法を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を達成するた
めの擁壁の構築工法は、原傾斜面の地山の中腹に杭を所
定間隔ごとに打設し、該杭の裾側の地山を掘削して掘削
面を形成し、該掘削面の地山にグラウンドアンカーを打
設すると共に、前記杭の前面にコンクリートブロックを
敷設し、このコンクリートブロックを前記のグラウンド
アンカーで定着することを特徴とし、前記グラウンドア
ンカーは掘削面の上側又は下側から打設してコンクリー
トブロックを定着することを特徴とし、前記杭は鋼製杭
又はコンクリート杭であることを特徴とし、前記コンク
リートブロックは多角形状の平板部の表面に補強リブが
突設され、前記平板部の幅方向にプレストレストが付与
されて形成されたことを特徴とする構成にすることであ
る。
【0008】
【作用】原傾斜面の地山の中腹に杭を所定間隔ごとに打
設し、該杭の裾側の地山を掘削して掘削面を形成し、該
掘削面の地山にグラウンドアンカーを打設すると共に、
前記杭の前面にコンクリートブロックを敷設し、このコ
ンクリートブロックを前記のグラウンドアンカーで定着
したことにより、コンクリートブロックを設置する前に
掘削面を杭で支持することができるので、前記掘削面に
グラウンドアンカーでコンクリートブロックを設置する
ことができる。
【0009】グラウンドアンカーを掘削面の上側又は下
側から打設することにより、原傾斜面に対応したコンク
リートブロックの定着ができる。
【0010】杭は鋼製杭又はコンクリート杭であること
により、コンクリートブロックが容易に設置できる。
【0011】コンクリートブロックは多角形状の平板部
の表面に補強リブが突設され、前記平板部の幅方向にプ
レストレストを付与して形成したことにより、コンクリ
ートブロックの強度を高めることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。本発明の擁壁の構築工法は図1に示すよ
うな、グラウンドアンカー用のPC鋼線と、図2に示す
ようなコンクリートブロックとを使用する。
【0013】PC鋼線1は芯線2及び側線3に合成樹脂
粉末溶融被覆内層4(以下内層4という)が形成され、
この内層4の外側に合成樹脂樹脂被覆外層5(以下外層
5という)が形成された二重被覆のPC鋼線より線であ
り、この外層5と内層4とは互いに溶着しない異なった
性質の合成樹脂で形成され、かつこれらの間には摩擦抵
抗を減少させるための滑材が塗布されている。
【0014】そして、この外層5を剥離することにより
内層4が適宜長さの定着部として形成される。また、こ
の外層5は剥離し易い材料で形成されているため、剥離
作業は極めて容易に行える。したがって、グランドアン
カーを打設する際には、前記外層5を剥離して内層4に
より所定長さの定着部を形成する。
【0015】また、コンクリートブロック6は、平面長
方形の平板部7の表面に十字形の補強リブ8が突設さ
れ、この補強リブ8が中央に向かって高く形成され、そ
の頂部に前記PC鋼線1を定着する定着凹部9が形成さ
れている。このコンクリートブロック6の幅方向には、
PC鋼棒10によりプレストレスが付与されている。
【0016】次に、これらのPC鋼線1およびコンクリ
ートブロック6を使用した擁壁の構築工法について説明
する。
【0017】まず、図3に示すように、原傾斜面11の
中腹にH形鋼の鋼製杭12を、2本を一組として適宜間
隔ごとに打設し、この2本は図10に示すように僅かな
間隔を開けて打設する。
【0018】次に、図4に示すように、原傾斜面11の
上面側から鋼製杭12に沿って地山を掘削して垂直状の
掘削面13を形成して前記鋼製杭12で支持する。
【0019】そして、この鋼製杭12の背面側の地山に
アンカー孔14を斜め下方に向かって掘削するととも
に、このアンカー孔14に前記のPC鋼線1を挿入して
コンクリート15を打設することによりグラウンドアン
カー16を形成する。
【0020】この場合、前記PC鋼線1の先端部側は前
記コンクリート15のアンカー体17に定着されている
が、後端部側は定着されていないフリーな状態で鋼製杭
12の間から突出された状態となっている。
【0021】次に、図5に示すように、鋼製杭12の前
面に前記のコンクリートブロック6を敷設するととも
に、前記PC鋼線1の後端部側をコンクリートブロック
6の定着凹部9に貫通させてプレストレスを付与するこ
とによりコンクリートブロック6を垂直状の掘削面13
に定着して第1区画の擁壁18を構築する。
【0022】次に、図6に示すように、さらに鋼製杭1
2に沿って地山を鉛直に掘削して垂直状の掘削面13を
形成するとともに、この掘削面13に前記と同様の方法
でグラウンドアンカー16を打設する。そして、図7に
示すように、前記と同様の方法でコンクリートブロック
6を前記杭の前面13に定着して第2区画の擁壁19を
構築する。
【0023】このように、前記の方法を繰り返して順次
第3区画及び第4区画の擁壁20、21を構築して図8
に示すような垂直状の擁壁22を構築する。また最下端
部のコンクリートブロック6の下側には基礎コンクリー
ト23を打設して上部のコンクリートブロック6を支え
る。
【0024】また、各コンクリートブロック6は隣接す
るもの同士を接続することも任意であり、さらに各コン
クリートブロック6の目地部にはモルタルを充填するこ
ともできる。
【0025】さらに、上記実施例においては、鋼製杭1
2に沿って原傾斜面11の上面側から擁壁22を構築し
たが、勿論原傾斜面11の下側から擁壁22を構築する
こともできる。
【0026】この場合は、鋼製杭12に沿って地山を掘
削して垂直状の掘削面13を形成した後に、前記鋼製杭
12に沿ってグラウンドアンカー16を打設するととも
にコンクリートブロック6を順次積み上げて定着するこ
とにより擁壁22を構築する。
【0027】尚、本実施例においてはコンクリートブロ
ック6を2本一組の杭12に設置したが、図10に示す
ように、1本の杭12又は杭12間に設置することも任
意である。また、掘削面は垂直に限らず、所定の角度を
もった法面であっても本発明を適用することができる。
【0028】
【発明の効果】原傾斜面の地山の中腹に杭を所定間隔ご
とに打設し、該杭の裾側の地山を掘削して掘削面を形成
し、該掘削面の地山にグラウンドアンカーを打設すると
共に、前記杭の前面にコンクリートブロックを敷設し、
このコンクリートブロックを前記のグラウンドアンカー
で定着したことにより、コンクリートブロックを設置す
る前に掘削面を杭で支持することができるので、前記掘
削面にグラウンドアンカーでコンクリートブロックを設
置することができる。
【0029】グラウンドアンカーを掘削面の上側又は下
側から打設することにより、原傾斜面に対応したコンク
リートブロックの定着ができる。
【0030】杭は鋼製杭又はコンクリート杭であること
により、コンクリートブロックが容易に設置できる。
【0031】コンクリートブロックは多角形状の平板部
の表面に補強リブが突設され、前記平板部の幅方向にプ
レストレストを付与して形成したことにより、コンクリ
ートブロックの強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PC鋼線の横断面図である。
【図2】コンクリートブロックの平面図である。
【図3】原傾斜面の中腹に鋼製杭を打設した断面図であ
る。
【図4】垂直状の掘削面にグラウンドアンカーを打設し
た断面図である。
【図5】垂直状の掘削面にコンクリートブロックを定着
した断面図である。
【図6】垂直状の掘削面にグラウンドアンカーを打設し
た断面図である。
【図7】垂直状の掘削面にコンクリートブロックを定着
した断面図である。
【図8】完成した擁壁の断面図である。
【図9】構築途中の擁壁の正面図である。
【図10】構築途中の擁壁の平面図である。
【図11】(1)、(2)は他の擁壁を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 PC鋼線 2 芯線 3 側線 4 内層 5 外層 6 コンクリートブロック 7 平板部 8 補強リブ 9 定着凹部 10 PC鋼棒 11 原傾斜面 12 鋼製杭 13 掘削面 14 アンカー孔 15 コンクリート 16 グラウンドアンカー 17 アンカー体 22 擁壁

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原傾斜面の地山の中腹に杭を所定間隔ご
    とに打設し、該杭の裾側の地山を掘削して掘削面を形成
    し、該掘削面の地山にグラウンドアンカーを打設すると
    共に、前記杭の前面にコンクリートブロックを敷設し、
    このコンクリートブロックを前記のグラウンドアンカー
    で定着することを特徴とする擁壁の構築工法。
  2. 【請求項2】 前記グラウンドアンカーは掘削面の上側
    又は下側から打設してコンクリートブロックを定着する
    ことを特徴とする請求項1に記載の擁壁の構築工法。
  3. 【請求項3】 前記杭は鋼製杭又はコンクリート杭であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の擁壁の構築工法。
  4. 【請求項4】 前記コンクリートブロックは多角形状の
    平板部の表面に補強リブが突設され、前記平板部の幅方
    向にプレストレストが付与されて形成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の擁壁の構築工法。
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