JP2628750B2 - 積層型バリスタ - Google Patents

積層型バリスタ

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JP2628750B2 JP1123778A JP12377889A JP2628750B2 JP 2628750 B2 JP2628750 B2 JP 2628750B2 JP 1123778 A JP1123778 A JP 1123778A JP 12377889 A JP12377889 A JP 12377889A JP 2628750 B2 JP2628750 B2 JP 2628750B2
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和敬 中村
康信 米田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電圧非直線性抵抗として機能する積層型バ
リスタに関し、特にセラミクス層を厚くしてバリスタ電
圧を高くした場合でもサージ耐量を大きくできるように
した構造に関する。
〔従来の技術〕
一般に、バリスタは、印加電圧に応じて抵抗値が非直
線的に変化する抵抗体素子であり、このようなバリスタ
として、従来、第4図に示すような積層型バリスタがあ
る(例えば特公昭58−23921号公報参照)。この積層型
バリスタ10は、セラミクス層11と内部電極12とを交互に
積層して一体燃結するとともに、該撚結体13の左,右端
面13a,13bに外部電極14を形成して構成されている。ま
た、上記各内部電極12の一端面12aは、上記燃結体13の
左、右端面13a,13bに露出されて上記外部電極14接続さ
れており、他端面12bはセラミクス層11の内側に位置し
ている。
ところで、上記積層型バリスタ10におけるバリスタ電
圧は、セラミクス層11の厚さによって決定される。従っ
て積層型バリスタの製造においては、要求されるバリス
タ電圧に応じたセラミクス層11の一層あたりの厚さを計
算し、この厚さが得られるように燃成時の収縮量を考慮
したグリーンシートの厚さを決めている。例えば、V1mA
=4.2Vで厚さ20μm程度となり、V1mAの高い積層型バリ
スタを得る場合は、それだけセラミクス層11を厚くして
いる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来の積層型バリスタ10は、セラ
ミクス層11の厚さが、例えば100μmを越えると内部電
極12間の電気力線の分布が不均一となり易く、その結果
サージ耐量が低下するという問題点がある。これは、セ
ラミクス層の厚さが過大になると、上記内部電極間の一
部分に電気力線が集中し、この部分がサージの印加によ
って破壊されるためと考えられる。
本発明の目的は、上記セラミクス層の厚さを厚くして
バリスタ電圧を大きくした場合でも内部電極間の電気力
線の分布を均一にでき、サージ耐量の低下を回避できる
積層型バリスタを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明は、バリスタ機能を発現するセラミクス
層2と内部電極3とを交互に積層して積層体4を形成
し、該各内部電極3の一端を該積層体4の一方,他方の
端面4a,4bに交互に導出して一方,他方の外部電極5a,5b
に交互に接続してなり、電圧非直線性抵抗として機能す
る積層型バリスタ1において、上記一方,他方の外部電
極5a,5bに接続された一方,他方の内部電極3,3′に挟ま
れたセラミクス層に非接続内部電極6を、該被接続内部
電極6の全周縁が上記積層体4内に封入されるよう挿入
配設したことを特徴としている。
ここで、本発明の非接続内部電極は、要求されるバリ
スタ電圧に応じて決定されたセラミクス層の厚さが、過
大となって内部電極間の電気力線の分布が不均一になる
と思われる場合に挿入配置すればよく、必ずしも全ての
セラミクス層に配置する必要はない。また、この場合、
上記内部電極間に2つ以上の非接続内部電極を配設する
場合も含まれ、要はセラミクス層の厚さに応じて適宜決
定すればよい。
また、本発明の非接続内部電極は、上記セラミクス層
を2枚以上のセラミクスシートに分割し、各セラミクス
シート間に該内部電圧を配設することにより実現でき
る。例えば、セラミクス層の厚さが100μmを越えるよ
うな場合は、サージ耐量の低下に影響しない厚さ、例え
ば50μmのセラミクスシートを2枚用意し、該シート間
に上記非接続内部電極を形成すればよい。
〔作用〕
本発明に係る積層型バリスタによれば、外部電極に接
続される内部電極間に非接続内部電極を、その全周縁が
積層体内に封入されるように介在させたので、セラミク
ス層の厚さを厚くしても内部電極間の電気力線の分布が
上記非接続内部電極によって均一化される。その結果サ
ージの印加による素子の破壊を回避でき、セラミクス層
を厚くしてバリスタ電圧を高くした場合でも、サージ耐
量の大きい保護機能に優れたバリスタが得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第3図は本発明の一実施例による積層型
バリスタを説明するための図である。
図において、1は本実施例の積層型バリスタであり、
このバリスタ1は直方体状のもので、ZnOを主成分とす
るセラミクス層2とPtからなる内部電極3とを交互に積
層し、これを一体燃結してなる燃結体4の左,右端部4
a,4bにAg/Pd合金からなる外部電極5a,5bを形成して構成
されている。
上記セラミクス層2は厚さ100μmのもので、これは
厚さ50μmのセラミクスシート2a,2bを2枚重ねて構成
されている。また、上記各セラミクス層2間に配設され
た上記内部電極3,3′はバリスタ電圧を得るためのもの
で、この内部電極3,3′の一端面3a,3a′は上記燃結体4
の左,右端部4a,4bに交互に露出して上記外部電極5a,5b
に接続されており、他の部分は燃結体4内に埋設されて
いる。
そして、上記セラミクス層2のセラミクスシート2a,2
b間には非接続内部電極6が配設されている。この非接
続内部電極6の周端面はセラミクスシート、2a,2bの内
側に位置しており、上記燃結体4内に封入されている。
これにより上記内部電極3,3′間には外部電極5a,5bに接
続されない非接続内部電極6が介在されていることにな
る。なお、上記燃結体4の上,下面にはダミーとしての
セラミクス層7が配設されている。
次に本実施例の積層型バリスタ1の製造方法について
説明する。
まず、ZnO(95.0mol%),CoO(1.0mol%),MnO(1.
0mol%),Sb2O3(2.0mol%),Cr2O3(1.0mol%)を混合
してなるセラミクス材料に、B2O3,SiO2,PbO,ZnOからな
るガラス粉末を10wt%を加えて原料とし、これに有機バ
インダーを混合して、ドクターブレード法によりグリー
ンシートを形成する。次に、このグリーンシートを矩形
状に切断して、多数のセラミクスシート2a,2bを形成す
る。
上記一方のセラミクスシート2aの上面に、Ptにビヒ
クルを混合してなるペーストを印刷して内部電極3を形
成する。この場合、該内部電極3の一端面3aのみがセラ
ミクスシート2aの外縁にまで延び、残りの端面は内方に
位置するように形成する。また、上記他方のセラミクス
シート2bの上面に、同じくペーストを印刷して非接続内
部電極6を形成する。この場合の該内部電極6は、これ
の全ての端面がセラミクスシート2bの周縁より内側に位
置するようにする。
次に、第3図に示すように、上記内部電極3が形成
されたセラミクスシート2aと非接続内部電極6が形成さ
れたセラミクスシート2bとを重ね合わせてセラミクス層
2を形成し、該セラミクス層2と内部電極3とが交互に
重なり、かつ該内部電極3の一端面3aのみがセラミクス
層2の両端面に互い違いに露出するよう順次積層し、さ
らにこれの上,下面にダミーとしてのセラミクス層7,7
を重ね、これをプレスで加圧,圧着して積層体を形成す
る。するとこれにより、第1図に示すように、内部電極
3,3′間、つまりセラミクス層2内に非接続内部電極6
が挿入配設された構造となる。
そして、上記積層体を空気中にて1200℃で加熱燃成
し、燃結体4を得る。次に、この燃結体4の、内側電極
3が露出された左,右端面4a,4bにAgを主体としてPdを
添加してなるペーストを塗布した後、焼き付けて外部電
極5を形成する。これにより、本実施例の積層型バリス
タ1が製造される。
このように本実施例の積層型バリスタ1によれば、内
部電極3,3′間に非接続内部電極6を介在させたので、
例えばセラミクス層2の厚さを100μmにした場合でも
各セラミクスシート2aの厚さが50μmとなる。これによ
り内部電極3,3間の電気力線の分布を均一化することが
でき、サージ印加時の破壊を回避でき、その結果高いバ
リスタ電圧で、かつサージ耐量の大きい保護機能に優れ
た積層型バリスタ1が得られる。
次に、本実施例による積層型バリスタ1の効果を確認
するために行った実験結果について説明する。
この実験は、上記実施例方法により、厚さ50μmのセ
ラミクスシート間に非接続内部電極を介在させて重ね、
厚さ100μmのセラミクス層を形成し、該セラミクス層
が15層になるように該セラミクス層と内部電極とを交互
に積層して積層型バリスタを作成した。そして、この積
層型バリスタのV1mA,非直線係数α,及び△V1mAを測定
した。
ここで、V1mAは1mAの電流を流した時に素子の両端に
かかる電圧値であり、また△V1mAはそれぞれ60A,80A,12
0Aの波高値を持つ8×20μSの衝撃波を5分間隔で2回
印加し、この後1時間経過後に測定したV1mAが初期値に
比べてどれだけ変化しているかを示す変化率である。な
お、比較のため、非接続内部電極を介在させていない従
来の積層型バリスタについても同様の測定を行った。
表はその結果を示し、第1欄は本実施例試料,第2欄
は従来試料を示す。
同表からも明らかなように、本実施例試料,従来試料
ともV1mAはそれぞれ21.5V,21.0Vと所望の値が得られて
おり、非直線係数αにおいてもそれぞれ35,31と本実施
例試料が少し向上しているものの大きな差はない。一
方、従来試料の△V1mAは、60Aで−18%,80Aで−52%と
変化率が大きく、さらに120Aで破壊している。これに対
して本実施例試料の△V1mAは、60Aで−3%,80Aで−8
%,120Aで−35%とサージ耐量が大幅に向上しており、
保護機能に優れていることがわかる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明に係る積層型バリスタによれば、
外部電極に接続される内部電極間に非接続内部電極をそ
の全周縁が積層体の内部に封入されるように介在させた
ので、セラミクス層を厚くした場合のサージ耐量の低下
を回避でき、所望のバリスタ電圧を確保しながら、サー
ジ耐量の大きい保護機能に優れた素子が得られる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の一実施例による積層型バ
リスタを説明するための図であり、第1図はその断面
図、第2図はその斜視図、第3図はその分解斜視図、第
4図は従来の積層型バリスタを示す断面図である。 図において、1は積層型バリスタ、2はセラミクス層、
3,3′は一方,他方の内部電極、4は焼結体(積層
体)、5a,5bは一方,他方の外部電極、6は非接続内部
電極である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 康信 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (72)発明者 坂部 行雄 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株 式会社村田製作所内 (56)参考文献 特開 昭64−66908(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バリスタ機能を発現するセラミクス層と内
    部電極とを交互に積層して積層体を形成し、該各内部電
    極の一端を該積層体の一方,他方の端面に交互に導出し
    て一方,他方の外部電極に交互に接続してなり、電圧非
    直線性抵抗として機能する積層型バリスタにおいて、上
    記一方,他方の外部電極に接続された一方,他方の内部
    電極に挟まれたセラミクス層に非接続内部電極を、該非
    接続内部電極の全周縁が上記積層体内に封入されるよう
    挿入配設したことを特徴とする積層型バリスタ。
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