JP2628347B2 - 弗化ビニリデン樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
弗化ビニリデン樹脂組成物の製造方法Info
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- JP2628347B2 JP2628347B2 JP63170807A JP17080788A JP2628347B2 JP 2628347 B2 JP2628347 B2 JP 2628347B2 JP 63170807 A JP63170807 A JP 63170807A JP 17080788 A JP17080788 A JP 17080788A JP 2628347 B2 JP2628347 B2 JP 2628347B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (発明の属する技術分野) 本発明は弗化ビニリデン樹脂組成物の製造方法に関
し、更に詳しくは顔料及び/又は充填剤を比較的多量に
含有した弗化ビニリデン樹脂組成物の製造方法に関す
る。
し、更に詳しくは顔料及び/又は充填剤を比較的多量に
含有した弗化ビニリデン樹脂組成物の製造方法に関す
る。
(従来の技術) 従来、弗化ビニリデン樹脂は、弗素系樹脂の中でもそ
の成形温度が200乃至260℃と比較的低く、汎用プラスチ
ックの成形温度に近いことから成形性に優れ、各種の用
途で使用される様になった。
の成形温度が200乃至260℃と比較的低く、汎用プラスチ
ックの成形温度に近いことから成形性に優れ、各種の用
途で使用される様になった。
これらの弗化ビニリデン樹脂の成形に際してはその用
途目的に従って着色されたり、ガラス繊維等の各種の充
填剤が配合されるが、例えば、着色剤の配合に際して
は、成形品の最終濃度で配合するよりも着色剤を高濃度
で配合してマスターバッチとし、このマスターバッチを
用いて最終着色する場合が多い。又、各種の無機充填剤
の配合においても同様のマスターバッチ法が利用される
場合がある。
途目的に従って着色されたり、ガラス繊維等の各種の充
填剤が配合されるが、例えば、着色剤の配合に際して
は、成形品の最終濃度で配合するよりも着色剤を高濃度
で配合してマスターバッチとし、このマスターバッチを
用いて最終着色する場合が多い。又、各種の無機充填剤
の配合においても同様のマスターバッチ法が利用される
場合がある。
(発明が解決しようとしている課題) 以上の如きマスターバッチ法においては顔料及び/又
は充填剤の種類によっては、弗化ビニリデン樹脂と顔料
及び/又は充填剤との混練時に、これらの添加剤が弗化
ビニリデン樹脂の熱分解を促進する場合がある。
は充填剤の種類によっては、弗化ビニリデン樹脂と顔料
及び/又は充填剤との混練時に、これらの添加剤が弗化
ビニリデン樹脂の熱分解を促進する場合がある。
例えば、酸化チタン、酸化コバルトブルー等の顔料や
ガラス繊維等の硅素含有充填剤の場合には、これらの顔
料及び/又は充填剤を弗化ビニリデン樹脂100重量部当
り10重量部以上の割合で溶融混練すると、窒化ビニリデ
ン樹脂が急激に分解され、満足できる高濃度物が得られ
ないと云う問題がある。
ガラス繊維等の硅素含有充填剤の場合には、これらの顔
料及び/又は充填剤を弗化ビニリデン樹脂100重量部当
り10重量部以上の割合で溶融混練すると、窒化ビニリデ
ン樹脂が急激に分解され、満足できる高濃度物が得られ
ないと云う問題がある。
従って本発明の目的は弗化ビニリデン樹脂の熱分解を
促進する恐れのある顔料及び/又は充填剤を高濃度に含
有する弗化ビニリデン樹脂組成物を提供することであ
る。
促進する恐れのある顔料及び/又は充填剤を高濃度に含
有する弗化ビニリデン樹脂組成物を提供することであ
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。すなわ
ち、本発明は、弗化ビニリデン樹脂100重量部当りアク
リル系樹脂0.5乃至50重量部及び弗化ビニリデン樹脂の
熱分解を促進する顔料及び/又は充填剤10乃至50重量部
を含有する弗化ビニリデン樹脂組成物の製造方法におい
て、前記顔料及び/又は充填剤と前記アクリル樹脂とを
溶融混練して得られたアクリル樹脂被覆顔料及び/又は
充填剤を、前記弗化ビニリデン樹脂に混合することを特
徴とする弗化ビニリデン樹脂組成物の製造方法である。
ち、本発明は、弗化ビニリデン樹脂100重量部当りアク
リル系樹脂0.5乃至50重量部及び弗化ビニリデン樹脂の
熱分解を促進する顔料及び/又は充填剤10乃至50重量部
を含有する弗化ビニリデン樹脂組成物の製造方法におい
て、前記顔料及び/又は充填剤と前記アクリル樹脂とを
溶融混練して得られたアクリル樹脂被覆顔料及び/又は
充填剤を、前記弗化ビニリデン樹脂に混合することを特
徴とする弗化ビニリデン樹脂組成物の製造方法である。
弗化ビニリデン樹脂に、弗化ビニリデン樹脂の熱分解
を促進する恐れのある顔料及び/又は充填剤を配合する
に当り、上記顔料及び/又は充填剤を予めアクリル系樹
脂で被覆して配合することにより、弗化ビニリデン樹脂
を分割することなく顔料及び/又は充填剤を弗化ビニリ
デン樹脂に高濃度に配合することができる。
を促進する恐れのある顔料及び/又は充填剤を配合する
に当り、上記顔料及び/又は充填剤を予めアクリル系樹
脂で被覆して配合することにより、弗化ビニリデン樹脂
を分割することなく顔料及び/又は充填剤を弗化ビニリ
デン樹脂に高濃度に配合することができる。
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳しく
説明する。
説明する。
(発明の実施の形態) 本発明で使用する弗化ビニリデン樹脂は、それ自体公
知の弗素系樹脂であって、カイナー(ペンウオルト
社)、KFポリマー(呉羽化学)等の商品名で市場から入
手できるものであり、公知の弗化ビニリデン樹脂はいず
れも本発明で使用することができる。
知の弗素系樹脂であって、カイナー(ペンウオルト
社)、KFポリマー(呉羽化学)等の商品名で市場から入
手できるものであり、公知の弗化ビニリデン樹脂はいず
れも本発明で使用することができる。
上記弗化ビニリデン樹脂に配合する顔料及び/又は充
填剤は、弗化ビニリデン樹脂の熱分解を促進する傾向の
あるものであり、例えば、顔料としては酸化チタンホワ
イト、酸化チタンイエロー、酸化コバルトブルー等が挙
げられ、又、無機充填剤としては、例えば、ガラス繊
維、ガラスビーズ、酸化硅素等が挙げられる。これらの
顔料及び/又は充填剤は夫々単独でも混合物としても使
用できる。
填剤は、弗化ビニリデン樹脂の熱分解を促進する傾向の
あるものであり、例えば、顔料としては酸化チタンホワ
イト、酸化チタンイエロー、酸化コバルトブルー等が挙
げられ、又、無機充填剤としては、例えば、ガラス繊
維、ガラスビーズ、酸化硅素等が挙げられる。これらの
顔料及び/又は充填剤は夫々単独でも混合物としても使
用できる。
以上の如き顔料及び/又は充填剤は、その配合比率が
少ない場合、例えば、弗化ビニリデン樹脂100重量部当
り10重量部未満の場合には弗化ビニリデン樹脂の熱分解
を促進する作用は顕著ではないが、これらの顔料及び/
又は充填剤の配合量が弗化ビニリデン樹脂100重量部当
り10重量部を越えると、配合のための溶融混練時に弗化
ビニリデン樹脂を激しく熱分解させ、従来は高濃度のコ
ンパウンドを提供することが困難であった。
少ない場合、例えば、弗化ビニリデン樹脂100重量部当
り10重量部未満の場合には弗化ビニリデン樹脂の熱分解
を促進する作用は顕著ではないが、これらの顔料及び/
又は充填剤の配合量が弗化ビニリデン樹脂100重量部当
り10重量部を越えると、配合のための溶融混練時に弗化
ビニリデン樹脂を激しく熱分解させ、従来は高濃度のコ
ンパウンドを提供することが困難であった。
本発明では弗化ビニリデン樹脂に対して顔料及び/又
は充填剤を高濃度に配合する場合に、その顔料及び/又
は充填剤を予めアクリル系樹脂で被覆して配合すること
により、顔料及び/又は充填剤による弗化ビニリデン樹
脂の熱分解を顕著に抑制し得ることを見出した。
は充填剤を高濃度に配合する場合に、その顔料及び/又
は充填剤を予めアクリル系樹脂で被覆して配合すること
により、顔料及び/又は充填剤による弗化ビニリデン樹
脂の熱分解を顕著に抑制し得ることを見出した。
このようなアクリル系樹脂としては、従来公知のアク
リル系樹脂はいずれも使用できるが、特に好ましいアク
リル系樹脂は、ダイヤナール、メタブレン(三菱レイヨ
ン)、パラロイド(呉羽化学)等の商品名で市場から入
手できるメタクリル樹脂が好ましい。これらのアクリル
系樹脂は弗化ビニリデン樹脂100重量部当り0.5乃至50重
量部の割合で使用するのが好ましく、使用量がこの範囲
未満であると使用効果が不十分であり、上記範囲を越え
る使用量であると弗化ビニリデン樹脂の本来の性能が低
下するので好ましくない。
リル系樹脂はいずれも使用できるが、特に好ましいアク
リル系樹脂は、ダイヤナール、メタブレン(三菱レイヨ
ン)、パラロイド(呉羽化学)等の商品名で市場から入
手できるメタクリル樹脂が好ましい。これらのアクリル
系樹脂は弗化ビニリデン樹脂100重量部当り0.5乃至50重
量部の割合で使用するのが好ましく、使用量がこの範囲
未満であると使用効果が不十分であり、上記範囲を越え
る使用量であると弗化ビニリデン樹脂の本来の性能が低
下するので好ましくない。
本発明の弗化ビニリデン樹脂は上記成分を必須成分と
するが、その他本発明の目的を妨げない範囲において他
の顔料、他の充填剤、可塑剤、滑剤、安定剤等の公知の
添加剤を配合し得るのは勿論である。
するが、その他本発明の目的を妨げない範囲において他
の顔料、他の充填剤、可塑剤、滑剤、安定剤等の公知の
添加剤を配合し得るのは勿論である。
本発明の弗化ビニリデン樹脂組成物は、前記顔料及び
/又は充填剤と前記アクリル系樹脂とを予め溶融混練し
て、顔料及び/又は充填剤粒子をアクリル系樹脂で十分
に被覆した状態にしておいて、これを弗化ビニリデン樹
脂に混合することが好ましい。
/又は充填剤と前記アクリル系樹脂とを予め溶融混練し
て、顔料及び/又は充填剤粒子をアクリル系樹脂で十分
に被覆した状態にしておいて、これを弗化ビニリデン樹
脂に混合することが好ましい。
(実施例) 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りのな
い限り重量基準である。
説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りのな
い限り重量基準である。
実施例1 メタクリル樹脂(ダイヤナールBRレジン、三菱レイヨン
製) 40部 酸化チタン(R−820、石原産業製) 60部 上記配合物をバンバリミキサー(70容量)中で5分
間溶融混練後、18インチの2本のロールで圧延してシー
ト状に成形し、これをペレタイザーにて4×4×4mmの
角ペレットに造粒した。この角ペレットをターボミル粉
砕機で粉砕処理し、20乃至30メッシュの顆粒状着色剤と
した。
製) 40部 酸化チタン(R−820、石原産業製) 60部 上記配合物をバンバリミキサー(70容量)中で5分
間溶融混練後、18インチの2本のロールで圧延してシー
ト状に成形し、これをペレタイザーにて4×4×4mmの
角ペレットに造粒した。この角ペレットをターボミル粉
砕機で粉砕処理し、20乃至30メッシュの顆粒状着色剤と
した。
この着色剤を弗化ビニリデン樹脂(カイナー721、ペ
ンウオルト社製)100部に対して50部の割合で加え、ヘ
ンシェルミキサーで均一に混合した後、シリンダー部が
200乃至210℃、ダイ部が230℃に設定された45mmφの2
軸押出機で混練押出し、顔料分散性に優れ、表面状態が
平滑で鮮明に発色したペレット状の本発明の弗化ビニリ
デン樹脂組成物を得た。
ンウオルト社製)100部に対して50部の割合で加え、ヘ
ンシェルミキサーで均一に混合した後、シリンダー部が
200乃至210℃、ダイ部が230℃に設定された45mmφの2
軸押出機で混練押出し、顔料分散性に優れ、表面状態が
平滑で鮮明に発色したペレット状の本発明の弗化ビニリ
デン樹脂組成物を得た。
実施例2 実施例1におけるアクリル系樹脂を50部とし、顔料と
して酸化コバルトブルー(#1024、旭産業製)50部を使
用し、他は実施例1と同様にして顔料分散性、表面状態
及び発色性に優れたペレット状の本発明の弗化ビニリデ
ン樹脂組成物を得た。
して酸化コバルトブルー(#1024、旭産業製)50部を使
用し、他は実施例1と同様にして顔料分散性、表面状態
及び発色性に優れたペレット状の本発明の弗化ビニリデ
ン樹脂組成物を得た。
比較例1 弗化ビニリデン樹脂(カイナー721) 100部 酸化チタン(R−820) 30部 上記配合物をヘンシェルミキサーで均一に混合し、実
施例1と全く同一条件で2軸押出成形機でペレット状の
比較例の弗化ビニリデン樹脂組成物を得た。
施例1と全く同一条件で2軸押出成形機でペレット状の
比較例の弗化ビニリデン樹脂組成物を得た。
このペレットの外観は発泡気味であり、表面の着色も
不鮮明であった。
不鮮明であった。
又、押出機を運転開始してから5分後にはダイスから
臭気を伴う発泡現象が見られたので、急遽運転を停止し
た。尚、初期のものをサンプルとした。
臭気を伴う発泡現象が見られたので、急遽運転を停止し
た。尚、初期のものをサンプルとした。
比較例2 弗化ビニリデン樹脂(カイナー721) 125部 酸化コバルトブルー(#1024) 25部 上記配合物をヘンシェルミキサーで均一に混合し、実
施例1と全く同一条件で2軸押出成形機でペレット状の
比較例の弗化ビニリデン樹脂組成物を得た。
施例1と全く同一条件で2軸押出成形機でペレット状の
比較例の弗化ビニリデン樹脂組成物を得た。
このペレットの外観は発泡気味であり、表面の着色も
不鮮明であった。
不鮮明であった。
又、押出機を運転開始してから5分後にはダイスから
臭気を伴う発泡現象が見られたので、急遽運転を停止し
た。尚、初期のものをサンプルとした。
臭気を伴う発泡現象が見られたので、急遽運転を停止し
た。尚、初期のものをサンプルとした。
以上の実施例及び比較例の弗化ビニリデン樹脂組成物
の夫々50mgを2枚のスライドガラスに挟み、280℃のホ
ットプレート上で約50μmに圧延してフイルム状に成形
し、そのままの状態で20分間加熱後のフイルム状態を調
べたところ下記第1表の結果が得られた。
の夫々50mgを2枚のスライドガラスに挟み、280℃のホ
ットプレート上で約50μmに圧延してフイルム状に成形
し、そのままの状態で20分間加熱後のフイルム状態を調
べたところ下記第1表の結果が得られた。
第 1 表 (圧延フイルム加熱テスト結果280℃、20分間) 実施例1:鮮明な白色を保持している。
実施例2:鮮明な青色を保持している。
比較例1:黒灰色に変化し発泡した。
比較例2:黒青色に変化し発泡した。
実施例3 アクリル系樹脂(パラロイドK、呉羽化学製) 40部 酸化チタン(CR−60、石原産業製) 60部 上記配合物を実施例1と同時にしてバンバリーミキサ
ーで混練後粉砕し、顆粒状着色剤とした。
ーで混練後粉砕し、顆粒状着色剤とした。
弗化ビニリデン樹脂(KFポリマー#1000、呉羽化学製) 100 部 上記の顆粒状着色剤 100 部 滑剤(ステアリン酸カルシウム) 0.2部 上記の配合物をヘンシェルミキサーで均一に混合し、
170℃に設定した10インチ2本ミキシングロールでクリ
アランス1mmにて5分間混練し、更に230℃に設定したプ
レス機で3分間加温後150kg/cmの圧力をかけ、0.5mmの
厚みの鮮明な発色のシート状の本発明の弗化ビニリデン
樹脂組成物を得た。
170℃に設定した10インチ2本ミキシングロールでクリ
アランス1mmにて5分間混練し、更に230℃に設定したプ
レス機で3分間加温後150kg/cmの圧力をかけ、0.5mmの
厚みの鮮明な発色のシート状の本発明の弗化ビニリデン
樹脂組成物を得た。
比較例3 弗化ビニリデン樹脂(KFポリマー#1000) 140 部 酸化チタン(CR−60) 60 部 滑剤(ステアリン酸カルシウム) 0.2部 上記配合物を実施例3と同一条件でヘンシェルミキサ
ーで均一に混合し、ミキシングロール混練及びプレス加
工成形を試みたところ、上記のミキシング加工中に黄グ
スミ変色が発生し、ロール面からの剥離性悪化の現象も
発生した。又、プレス後のシートの色相は実施例5のも
のに比較して著しく劣っていた。
ーで均一に混合し、ミキシングロール混練及びプレス加
工成形を試みたところ、上記のミキシング加工中に黄グ
スミ変色が発生し、ロール面からの剥離性悪化の現象も
発生した。又、プレス後のシートの色相は実施例5のも
のに比較して著しく劣っていた。
実施例4 アクリル樹脂(メタブレンP、三菱レイヨン製) 60部 ガラスファイバー(CS−06−MA−411、旭ファイバーグ
ラス製) 40部 上記配合物をシリンダーが200℃、ダイが220℃に設定
された45mmφの2軸押出機にて混練し、ペレット状ガラ
スファイバーマスターバッチを得た。
ラス製) 40部 上記配合物をシリンダーが200℃、ダイが220℃に設定
された45mmφの2軸押出機にて混練し、ペレット状ガラ
スファイバーマスターバッチを得た。
弗化ビニリデン樹脂(カイナー740) 100部 上記のガラスファイバーマスターバッチ 100部 上記配合物をシリンダーが230℃、ダイが250℃に設定
された30mmφの単軸押出機にて押出成形し、外観の均一
なペレット状の本発明の弗化ビニリデン樹脂組成物を得
た。
された30mmφの単軸押出機にて押出成形し、外観の均一
なペレット状の本発明の弗化ビニリデン樹脂組成物を得
た。
比較例4 弗化ビニリデン樹脂(カイナー740) 160部 ガラスファイバー(CS−06−MA−411) 40部 上記配合物をシリンダーが230℃、ダイが250℃に設定
された30mmφの単軸押出機にて混練し造粒を試みたとこ
ろ、押出運転開始直後から樹脂温度が急上昇し、ダイ孔
から臭気を伴なった発泡混合物が押出されてきたので、
急遽押出を中止し、ペレットは得られなかった。
された30mmφの単軸押出機にて混練し造粒を試みたとこ
ろ、押出運転開始直後から樹脂温度が急上昇し、ダイ孔
から臭気を伴なった発泡混合物が押出されてきたので、
急遽押出を中止し、ペレットは得られなかった。
(効果) 以上の如き本発明によれば、弗化ビニリデン樹脂を熱
分解させることなく、弗化ビニリデン樹脂中に、弗化ビ
ニリデン樹脂の熱分解を促進する恐れのある顔料及び/
又は充填剤を比較的多量に、弗化ビニリデン樹脂を熱分
解することなく配合することができる。従って本発明の
弗化ビニリデン樹脂組成物は弗化ビニリデン樹脂着色用
のマスターバッチ或いは成形用材料として有用である。
分解させることなく、弗化ビニリデン樹脂中に、弗化ビ
ニリデン樹脂の熱分解を促進する恐れのある顔料及び/
又は充填剤を比較的多量に、弗化ビニリデン樹脂を熱分
解することなく配合することができる。従って本発明の
弗化ビニリデン樹脂組成物は弗化ビニリデン樹脂着色用
のマスターバッチ或いは成形用材料として有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】弗化ビニリデン樹脂100重量部当りアクリ
ル系樹脂0.5乃至50重量部及び弗化ビニリデン樹脂の熱
分解を促進する顔料及び/又は充填剤10乃至50重量部を
含有する弗化ビニリデン樹脂組成物の製造方法におい
て、前記顔料及び/又は充填剤と前記アクリル樹脂とを
溶融混練して得られたアクリル樹脂被覆顔料及び/又は
充填剤を、前記弗化ビニリデン樹脂に混合することを特
徴とする弗化ビニリデン樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63170807A JP2628347B2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | 弗化ビニリデン樹脂組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63170807A JP2628347B2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | 弗化ビニリデン樹脂組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0222352A JPH0222352A (ja) | 1990-01-25 |
JP2628347B2 true JP2628347B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=15911704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63170807A Expired - Fee Related JP2628347B2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | 弗化ビニリデン樹脂組成物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2628347B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2948943B1 (fr) * | 2009-08-05 | 2012-03-16 | Arkema France | Film a base de polymere fluore et d'oxyde de zinc sans odeur acrylique pour application photovoltaique |
WO2011065234A1 (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-03 | 電気化学工業株式会社 | ポリフッ化ビニリデン系樹脂組成物、フィルム、バックシート及び太陽電池モジュール |
JP6931054B2 (ja) * | 2016-12-07 | 2021-09-01 | レーム・ゲーエムベーハーRoehm GmbH | 改良された機械的特性および高い耐候性を有する押出つや消しフォイル |
-
1988
- 1988-07-11 JP JP63170807A patent/JP2628347B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0222352A (ja) | 1990-01-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |