JP2628294B2 - ガソリンスタンド基礎地盤の補強工法 - Google Patents
ガソリンスタンド基礎地盤の補強工法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は基礎補強工法に係り、特
に、車の出入の激しいガソリンスタンドの建設に好適な
ガソリンスタンド基礎地盤の補強工法に関する。
に、車の出入の激しいガソリンスタンドの建設に好適な
ガソリンスタンド基礎地盤の補強工法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般住宅等の低層建物の基礎工法は、地
盤を掘削した溝穴に割栗石を敷き、コンクリートを捨て
打ちして表面を平らにし、その上に建物の基礎を設置す
るのが従来の工法である。
盤を掘削した溝穴に割栗石を敷き、コンクリートを捨て
打ちして表面を平らにし、その上に建物の基礎を設置す
るのが従来の工法である。
【０００３】ガソリンスタンドの建設においては、従
来、その基礎工法として、杭工法、セメント処理工法、
ラッブルコンクリート工法、置換工法等が採用されてき
た。ガソリンスタンドは危険物を扱う点で、一般住宅よ
りもより高度の安全性を要求されるが、一方で新しいサ
ービス機器導入または充実のためのリストラクチュアを
行うので、建て替え時の便利さも求められる。また、市
街地に立地するため、建設公害を防止する必要もある。
来、その基礎工法として、杭工法、セメント処理工法、
ラッブルコンクリート工法、置換工法等が採用されてき
た。ガソリンスタンドは危険物を扱う点で、一般住宅よ
りもより高度の安全性を要求されるが、一方で新しいサ
ービス機器導入または充実のためのリストラクチュアを
行うので、建て替え時の便利さも求められる。また、市
街地に立地するため、建設公害を防止する必要もある。
【０００４】杭を打設してそれにより基礎を支持する杭
工法は、工事費も高く、また、建て替え時の杭の撤去に
も莫大な費用がかかる。また、セメント処理工法、ラッ
ブルコンクリート工法は、除去、更新、再利用に難点が
あり、置換工法は、残土処理等の公害問題を解決する必
要がある。
工法は、工事費も高く、また、建て替え時の杭の撤去に
も莫大な費用がかかる。また、セメント処理工法、ラッ
ブルコンクリート工法は、除去、更新、再利用に難点が
あり、置換工法は、残土処理等の公害問題を解決する必
要がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ガソリンスタンドのよ
うに、車の出入りが激しく、しかも、重量車両も繰り返
し出入りする建築物の場合、車両通行に伴う振動を繰り
返し受ける。このような繰り返し荷重を受ける低層の建
屋に対して、前述の杭基礎を用いるのでは経済的に極め
て高価であるけれども採用せざるを得なかった。
うに、車の出入りが激しく、しかも、重量車両も繰り返
し出入りする建築物の場合、車両通行に伴う振動を繰り
返し受ける。このような繰り返し荷重を受ける低層の建
屋に対して、前述の杭基礎を用いるのでは経済的に極め
て高価であるけれども採用せざるを得なかった。
【０００６】ガソリンスタンドの建設に対しても、前述
のように基礎下面を割栗石で支持しているのが一般的で
あり、このような繰り返し荷重に対する配慮に欠けてい
た。そのため、継続する振動により、経時的に建屋にく
るいが生じるという問題があった。
のように基礎下面を割栗石で支持しているのが一般的で
あり、このような繰り返し荷重に対する配慮に欠けてい
た。そのため、継続する振動により、経時的に建屋にく
るいが生じるという問題があった。
【０００７】本発明の目的は、上記問題点を解消するた
めになされたもので、ガソリンスタンドの建設におい
て、簡単な構造で、繰り返し発生する振動に対して有効
であるとともに、工期短縮、低コスト、公害防止に有効
な基礎補強工法を提供することである。
めになされたもので、ガソリンスタンドの建設におい
て、簡単な構造で、繰り返し発生する振動に対して有効
であるとともに、工期短縮、低コスト、公害防止に有効
な基礎補強工法を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のガソリンスタンド基礎地盤の補強工法は、
ジオグリッドおよび不織布で充填材を包み形成された構
造体を、ガソリンスタンドの建屋基礎、あるいはドライ
ブウエーの支持地盤として用いることを特徴とする。
に、本発明のガソリンスタンド基礎地盤の補強工法は、
ジオグリッドおよび不織布で充填材を包み形成された構
造体を、ガソリンスタンドの建屋基礎、あるいはドライ
ブウエーの支持地盤として用いることを特徴とする。
【０００９】また、ガソリンスタンド基礎地盤の補強工
法において、前記ガソリンスタンド建屋の基礎の地盤を
掘削した溝穴に、この溝穴の掘削面積より大きい不織布
を敷き、この不織布の上から、さらに大きい面積のジオ
グリッドを敷き、さらにその上から前記溝穴に砂利を充
填して転圧し、前記充填した砂利の上を前記ジオグリッ
ドで包むように覆い、その上に前記建屋の基礎を支持す
ることを特徴とする。
法において、前記ガソリンスタンド建屋の基礎の地盤を
掘削した溝穴に、この溝穴の掘削面積より大きい不織布
を敷き、この不織布の上から、さらに大きい面積のジオ
グリッドを敷き、さらにその上から前記溝穴に砂利を充
填して転圧し、前記充填した砂利の上を前記ジオグリッ
ドで包むように覆い、その上に前記建屋の基礎を支持す
ることを特徴とする。
【００１０】また、ガソリンスタンド基礎地盤の補強工
法において、前記ガソリンスタンドのドライブウエーの
地盤を掘削し、この掘削穴に不織布を敷き、この不織布
の上から、さらにジオグリッドを敷設し、次いで、その
上から砂利等の充填材を敷き詰めて転圧し、この転圧し
た充填材の上を前記ジオグリッドで包むように覆い、そ
の上に前記ドライブウエーを支持することを特徴とす
る。
法において、前記ガソリンスタンドのドライブウエーの
地盤を掘削し、この掘削穴に不織布を敷き、この不織布
の上から、さらにジオグリッドを敷設し、次いで、その
上から砂利等の充填材を敷き詰めて転圧し、この転圧し
た充填材の上を前記ジオグリッドで包むように覆い、そ
の上に前記ドライブウエーを支持することを特徴とす
る。
【００１１】また、ジオグリッドおよび不織布で充填材
を包み、いわゆるマットレス状あるいは座布団状の補強
部材をあらかじめ製作し、この補強部材を掘削した地盤
に敷き詰めて、ガソリンスタンドの建屋基礎、あるいは
ドライブウエーの支持地盤にすることを特徴とする。
を包み、いわゆるマットレス状あるいは座布団状の補強
部材をあらかじめ製作し、この補強部材を掘削した地盤
に敷き詰めて、ガソリンスタンドの建屋基礎、あるいは
ドライブウエーの支持地盤にすることを特徴とする。
【００１２】また、前記ジオグリッドおよび前記不織布
で前記充填材を包み形成された構造体を、ガソリンスタ
ンドの軟弱地盤上に配置することを特徴とする。
で前記充填材を包み形成された構造体を、ガソリンスタ
ンドの軟弱地盤上に配置することを特徴とする。
【００１３】
【作用】上記構成によれば、ジオグリッドの網目と砂利
等の充填材とが噛み合う、いわゆるインターロッキング
効果（アンカリング効果ともいう）により、ジオグリッ
ドと充填材とが互いに拘束し合い一体化する。この場
合、基礎あるいはドライブウエーの支持地盤に振動が繰
り返し与えられて発生する応力を、ジオグリッドの引張
力に分担させることにより、繰り返し荷重に対しても基
礎支持部を安定化させることができる。
等の充填材とが噛み合う、いわゆるインターロッキング
効果（アンカリング効果ともいう）により、ジオグリッ
ドと充填材とが互いに拘束し合い一体化する。この場
合、基礎あるいはドライブウエーの支持地盤に振動が繰
り返し与えられて発生する応力を、ジオグリッドの引張
力に分担させることにより、繰り返し荷重に対しても基
礎支持部を安定化させることができる。
【００１４】また、ジオグリッドは耐食性があり、不織
布は一定の強度を持っているので、基礎支持部の下面を
安定な平面に保持できるとともに、透水性があるので、
基礎支持部に雨水などが滞留することがない。
布は一定の強度を持っているので、基礎支持部の下面を
安定な平面に保持できるとともに、透水性があるので、
基礎支持部に雨水などが滞留することがない。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。図１ないし図５は、本発明の一実施例工法の手
順を示す図である。 まず、図１に示すように、地盤１の基礎工事部分
に、公知の技術により溝穴２を掘削する。
明する。図１ないし図５は、本発明の一実施例工法の手
順を示す図である。 まず、図１に示すように、地盤１の基礎工事部分
に、公知の技術により溝穴２を掘削する。
【００１６】 つぎに、図２に示すように、溝穴２の
底に不織布３を敷き、さらに、その上にジオグリッド４
を敷く。不織布３は溝穴面積より多少大きく、内部充填
材の充填厚さ以上に立上げておく。また、ジオグリッド
４は更に大きい面積とし、内部充填材を包めるような折
り返しを見込んでおく。
底に不織布３を敷き、さらに、その上にジオグリッド４
を敷く。不織布３は溝穴面積より多少大きく、内部充填
材の充填厚さ以上に立上げておく。また、ジオグリッド
４は更に大きい面積とし、内部充填材を包めるような折
り返しを見込んでおく。
【００１７】 ついで、図３に示すように、溝穴２に
砂利等の充填材５を充填し、転圧する。その後、ジオグ
リッド４および不織布３を、転圧した充填材５を包むよ
うに折り返す。 図４は、ジオグリッド４および不織布３を折り返
し、転圧した充填材５を包み、マットレス状になった基
礎支持部６を示している。
砂利等の充填材５を充填し、転圧する。その後、ジオグ
リッド４および不織布３を、転圧した充填材５を包むよ
うに折り返す。 図４は、ジオグリッド４および不織布３を折り返
し、転圧した充填材５を包み、マットレス状になった基
礎支持部６を示している。
【００１８】 図５は、このようにマットレス状にな
った基礎支持部６の上に基礎工事を行う施工例を示す図
である。図の施工例では、基礎支持部６の上に、基礎割
栗石７を敷設し、さらに捨てコンクリート８を捨て打ち
して上面を平らにし、その上に建屋基礎９を築造してい
る。
った基礎支持部６の上に基礎工事を行う施工例を示す図
である。図の施工例では、基礎支持部６の上に、基礎割
栗石７を敷設し、さらに捨てコンクリート８を捨て打ち
して上面を平らにし、その上に建屋基礎９を築造してい
る。
【００１９】尚、本発明工法に使用するジオグリッド
は、強固な結節点を有し、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエステル、アラミド、ナイロン、ビニロン等の
樹脂で形成され、縦および横方向の引張強度が１〜５ｔ
／ｍ、網目の有効開口である縦横の目合は、一辺が２〜
１０ｃｍ程度のものが有効である。また、不織布は、厚
さ２〜１０ｍｍ、引張強度１〜３ｔ／ｍ、透水係数１０
~1ｃｍ／ｓｅｃ程度のものがよい。
は、強固な結節点を有し、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエステル、アラミド、ナイロン、ビニロン等の
樹脂で形成され、縦および横方向の引張強度が１〜５ｔ
／ｍ、網目の有効開口である縦横の目合は、一辺が２〜
１０ｃｍ程度のものが有効である。また、不織布は、厚
さ２〜１０ｍｍ、引張強度１〜３ｔ／ｍ、透水係数１０
~1ｃｍ／ｓｅｃ程度のものがよい。
【００２０】ここで、図９に本発明工法におけるマット
レス状構造体のＮ値別の荷重と厚さとの関係を示す。図
９に示すように、Ｎ＝１の粘性土地盤では、単位長さ当
りの荷重７ｔの場合、マットレス状構造体は、巾Ｄ＝
１.５ｍ、厚さｈ＝０.５ｍで、荷重を支持することがで
きる。
レス状構造体のＮ値別の荷重と厚さとの関係を示す。図
９に示すように、Ｎ＝１の粘性土地盤では、単位長さ当
りの荷重７ｔの場合、マットレス状構造体は、巾Ｄ＝
１.５ｍ、厚さｈ＝０.５ｍで、荷重を支持することがで
きる。
【００２１】図６は、ガソリンスタンドの断面構成図で
ある。本工法により、いわゆるキャノピー１０を独立し
て支持する基礎支持部６を補強することにより、ガソリ
ンスタンド特有の車両の出入りによる振動を基礎支持部
６で吸収し、振動による不同沈下等の狂いを防止するこ
とができる。
ある。本工法により、いわゆるキャノピー１０を独立し
て支持する基礎支持部６を補強することにより、ガソリ
ンスタンド特有の車両の出入りによる振動を基礎支持部
６で吸収し、振動による不同沈下等の狂いを防止するこ
とができる。
【００２２】つぎに、本発明の他の実施例を説明する。
上記第１の実施例は、ガソリンスタンドの建屋基礎９の
補強工法であったが、本第２の実施例は、図６に示すよ
うに、自動車が出入りするいわゆるキャノピー１０部分
等のドライブウエー１１の地盤補強工法である。ドライ
ブウエー支持部１２の地盤を掘削し、第１の実施例同様
に、不織布およびジオグリッドを敷設し、充填材を敷き
詰めて転圧し、敷き詰めた充填材の上面を、ジオグリッ
ドで包むようにして締結し、マットレス状にしたドライ
ブウエー支持部１２を形成する。このドライブウエー支
持部１２の上にコンクリート１３を打設して、自動車が
出入するガソリン販売ヤード等を施工する。
上記第１の実施例は、ガソリンスタンドの建屋基礎９の
補強工法であったが、本第２の実施例は、図６に示すよ
うに、自動車が出入りするいわゆるキャノピー１０部分
等のドライブウエー１１の地盤補強工法である。ドライ
ブウエー支持部１２の地盤を掘削し、第１の実施例同様
に、不織布およびジオグリッドを敷設し、充填材を敷き
詰めて転圧し、敷き詰めた充填材の上面を、ジオグリッ
ドで包むようにして締結し、マットレス状にしたドライ
ブウエー支持部１２を形成する。このドライブウエー支
持部１２の上にコンクリート１３を打設して、自動車が
出入するガソリン販売ヤード等を施工する。
【００２３】本実施例によっても、第１の実施例と同様
に、ガソリンスタンド特有の車両の出入りによる振動を
ドライブウエー支持部１２で吸収し、繰り返し荷重によ
る不同沈下等を防止することができる。
に、ガソリンスタンド特有の車両の出入りによる振動を
ドライブウエー支持部１２で吸収し、繰り返し荷重によ
る不同沈下等を防止することができる。
【００２４】図７は、本発明のさらに他の実施例を示す
斜視図である。本実施例では、あらかじめ工場等の別の
場所で、ジオグリッド４および不織布３で充填材５を包
み、いわゆるマットレス状あるいはそれより小面積の座
布団状にした補強部材１５を製作する。図８に示すよう
に、この補強部材１５を掘削した地盤に敷き詰めて、建
屋基礎９、あるいはドライブウエー１１の地盤補強を行
うことにより、前述の実施例と同様に、車両の出入りに
よる振動を常時受け、繰り返し荷重によって不等沈下等
の悪影響がでるという、ガソリンスタンド特有の問題を
解決することができる。
斜視図である。本実施例では、あらかじめ工場等の別の
場所で、ジオグリッド４および不織布３で充填材５を包
み、いわゆるマットレス状あるいはそれより小面積の座
布団状にした補強部材１５を製作する。図８に示すよう
に、この補強部材１５を掘削した地盤に敷き詰めて、建
屋基礎９、あるいはドライブウエー１１の地盤補強を行
うことにより、前述の実施例と同様に、車両の出入りに
よる振動を常時受け、繰り返し荷重によって不等沈下等
の悪影響がでるという、ガソリンスタンド特有の問題を
解決することができる。
【００２５】以上説明したように、本発明工法によれ
ば、強固な網組織のジオグリッドと不織布で、砕石、砂
利等の充填材を包み込み、完全拘束することにより、比
較的薄くても充分な支持力を発揮する盤状体を形成する
ことができる。したがって、ラッブルコンクリート工法
や置換工法に比べて、浅い基礎で目的を達成することが
できる。この利点は、掘削作業の短縮および安全性の向
上、残土処理土量の減少およびそれらの派生効果であ
る。また、処理厚さが、ガソリンスタンドの接する道路
の処理厚さと同程度であるため、従来工法では頻繁に行
われた路面との高低差修正工事を著しく軽減する。
ば、強固な網組織のジオグリッドと不織布で、砕石、砂
利等の充填材を包み込み、完全拘束することにより、比
較的薄くても充分な支持力を発揮する盤状体を形成する
ことができる。したがって、ラッブルコンクリート工法
や置換工法に比べて、浅い基礎で目的を達成することが
できる。この利点は、掘削作業の短縮および安全性の向
上、残土処理土量の減少およびそれらの派生効果であ
る。また、処理厚さが、ガソリンスタンドの接する道路
の処理厚さと同程度であるため、従来工法では頻繁に行
われた路面との高低差修正工事を著しく軽減する。
【００２６】さらに、本発明工法は、通常の土工機械だ
けで施工することができる。杭工法に比べて、振動、騒
音が極めて少なく、セメント処理工法に比べて環境汚染
の問題がなく、置換工法やラッブルコンクリート工法に
比べて建設残土等の廃棄物の発生量が極めて少ない。
けで施工することができる。杭工法に比べて、振動、騒
音が極めて少なく、セメント処理工法に比べて環境汚染
の問題がなく、置換工法やラッブルコンクリート工法に
比べて建設残土等の廃棄物の発生量が極めて少ない。
【００２７】そのうえ、本発明工法で施工されたガソリ
ンスタンドを建て替えるとき、基礎部分は、通常のバッ
クホー程度で除去でき、充填材の再利用も可能である。
従来工法による基礎部分の除去には、多大の時間と経費
を要するのに比べて、明らかに本工法は優れている。
ンスタンドを建て替えるとき、基礎部分は、通常のバッ
クホー程度で除去でき、充填材の再利用も可能である。
従来工法による基礎部分の除去には、多大の時間と経費
を要するのに比べて、明らかに本工法は優れている。
【００２８】また、本発明工法で使用する材料は、ジオ
グリッドおよび不織布のほかは、どこでも入手できる砕
石等の充填材だけである。特殊な機械や技能者を必要と
せず、簡単かつ能率的に作業ができる。従来工法では、
材料手配、施工機械の搬入と段取り、養生期間の確保な
ど、長工期と多大の費用を要していた。
グリッドおよび不織布のほかは、どこでも入手できる砕
石等の充填材だけである。特殊な機械や技能者を必要と
せず、簡単かつ能率的に作業ができる。従来工法では、
材料手配、施工機械の搬入と段取り、養生期間の確保な
ど、長工期と多大の費用を要していた。
【００２９】さらに、従来工法では、仮設工として、足
場の改良や電線対策を要したり、深い掘削溝の保護用の
シートパイルを施工することもあり、上水面で施工でき
る本工法が有利である。
場の改良や電線対策を要したり、深い掘削溝の保護用の
シートパイルを施工することもあり、上水面で施工でき
る本工法が有利である。
【００３０】下記の表１は、本発明工法と、他の従来工
法とのコスト面を対比して記載したものである。この表
１からも明らかなように、本発明工法が、従来の杭工
法、セメント処理工法、置換工法等に比較して、コスト
面で極めて優れていることがわかる。
法とのコスト面を対比して記載したものである。この表
１からも明らかなように、本発明工法が、従来の杭工
法、セメント処理工法、置換工法等に比較して、コスト
面で極めて優れていることがわかる。
【００３１】
【表１】
【００３２】
【発明の効果】上述のとおり本発明によれば、特有の条
件を有するガソリンスタンドの建設において、簡単な構
造で有効な基礎地盤を形成でき、従来工法に比較して、
工期短縮、低コスト、公害防止を実現することができ
る。
件を有するガソリンスタンドの建設において、簡単な構
造で有効な基礎地盤を形成でき、従来工法に比較して、
工期短縮、低コスト、公害防止を実現することができ
る。
【図１】本発明の一実施例工法における地盤掘削を示す
説明図。
説明図。
【図２】本実施例工法における不織布およびジオグリッ
ドの敷設を示す説明図。
ドの敷設を示す説明図。
【図３】本実施例工法における充填材の投入転圧を示す
説明図。
説明図。
【図４】本実施例工法におけるマットレス状基礎支持部
を示す説明図。
を示す説明図。
【図５】本実施例工法における基礎支持部上の基礎工事
を示す説明図。
を示す説明図。
【図６】本発明の工法によるガソリンスタンドの断面構
成図。
成図。
【図７】本発明の他の実施例を示す斜視図。
【図８】本発明の他の実施例によるガソリンスタンドの
断面構成図。
断面構成図。
【図９】本発明工法におけるマットレス状構造体のＮ値
別の荷重と厚さとの関係図。
別の荷重と厚さとの関係図。
１ 地盤 ２ 溝穴 ３ 不織布 ４ ジオグリッド ５ 充填材 ６ 基礎支持部 ７ 基礎割栗石 ８ 捨てコンクリート ９ 建屋基礎 １０ キャノピー １１ ドライブウエー １２ ドライブウエー支持部 １３ コンクリート １５ マットレス状の補強部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小瀬 辰美 宮城県仙台市青葉区１番町一丁目３番１ 号 日本石油株式会社 仙台支店内 (72)発明者 実石 邦彦 北海道札幌市中央区北四条西五丁目１番 アスティ45ビル 日本石油株式会社 札幌支店内 (56)参考文献 特開 平２−261103（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−17434（ＪＰ，Ａ)
Claims (5)
- 【請求項１】 ジオグリッドおよび不織布で充填材を包
み形成された構造体を、ガソリンスタンドの建屋基礎あ
るいはドライブウエーの支持地盤として用いることを特
徴とするガソリンスタンド基礎地盤の補強工法。 - 【請求項２】 ガソリンスタンド基礎地盤の補強工法に
おいて、前記ガソリンスタンド建屋の基礎の地盤を掘削
した溝穴に、この溝穴の掘削面積より大きい不織布を敷
き、この不織布の上から、さらに大きい面積のジオグリ
ッドを敷き、さらにその上から前記溝穴に砂利を充填し
て転圧し、前記充填した砂利の上を前記ジオグリッドで
包むように覆い、その上に前記建屋の基礎を支持するこ
とを特徴とするガソリンスタンド基礎地盤の補強工法。 - 【請求項３】 ガソリンスタンド基礎地盤の補強工法に
おいて、前記ガソリンスタンドのドライブウエーの地盤
を掘削し、この掘削穴に不織布を敷き、この不織布の上
から、さらにジオグリッドを敷設し、次いで、その上か
ら砂利等の充填材を敷き詰めて転圧し、この転圧した充
填材の上を前記ジオグリッドで包むように覆い、その上
に前記ドライブウエーを支持することを特徴とするガソ
リンスタンド基礎地盤の補強工法。 - 【請求項４】 ジオグリッドおよび不織布で充填材を包
み、いわゆるマットレス状あるいは座布団状の補強部材
をあらかじめ製作し、この補強部材を掘削した地盤に敷
き詰めて、ガソリンスタンドの建屋基礎、あるいはドラ
イブウエーの支持地盤にすることを特徴とするガソリン
スタンド基礎地盤の補強工法。 - 【請求項５】 前記ジオグリッドおよび前記不織布で前
記充填材を包み形成された構造体が、軟弱地盤上に配置
されることを特徴とする請求項１ないし４のうちいずれ
かに記載のガソリンスタンド基礎地盤の補強工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2043995A JP2628294B2 (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | ガソリンスタンド基礎地盤の補強工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2043995A JP2628294B2 (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | ガソリンスタンド基礎地盤の補強工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08209670A JPH08209670A (ja) | 1996-08-13 |
| JP2628294B2 true JP2628294B2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=12027085
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2043995A Expired - Lifetime JP2628294B2 (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | ガソリンスタンド基礎地盤の補強工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2628294B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3758871B2 (ja) * | 1998-12-28 | 2006-03-22 | 日立造船株式会社 | 高架橋の基礎構造 |
| JP2005264718A (ja) * | 2004-02-19 | 2005-09-29 | Mitsui Kagaku Sanshi Kk | 地盤基礎補強構造 |
| JP2010001718A (ja) * | 2008-06-19 | 2010-01-07 | Kunio Okada | 浅層地盤改良工法 |
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1995
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