JP7233306B2 - 改良基盤の構造および改良基盤の施工方法 - Google Patents
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Description
このマットレス工法は、軟弱地盤上でマット状に形成した土質材料を拘束し得るように大型の抱持シートで包み込んで改良基盤を形成し、改良基盤の剛性と弾性を利用して改良基盤の上方に構築した重量構造物の上載荷重を均等に支持する工法である。
改良基盤は、軟弱地盤上に敷設した大型の抱持シートの中央部に土質材料を層状に撒き出し、撒き出した土質材料を転圧した後に緊張して土質材料を包み込、抱持シートの端部を固定してマット状の改良基盤を製作している。
このようにして製作した改良基盤上に重量構造物を構築すると、重量構造物の載荷重により改良基盤がたわみ変形すると抱持シートに引張力が生じ、土質材料に対して抱持シートの引張力が拘束力としてはたらく。
このタイプの改良基盤では、ハニカム状の立体補強材の拘束作用によって各セル内の中詰材の変位を拘束することで剛性を確保している。上下の封止シートは互いに分断されているため、改良基盤のたわみ変形時における引張抵抗はごく僅かである。
<1>従来のマットレス工法は、改良基盤の製作中に抱持シート全体に十分な引張力を与えることが難しい。これは施工中に抱持シートの一部に弛みが生じ易く、抱持シートに十分な引張力を導入できないこと、マットレスの両端部の締固めが難しいためである。
そのため、改良基盤がたわみ変形をしても土質材料の十分な拘束効果が得られず、不同沈下が懸念される。
<2>抱持シートの拘束力が不足すると、地震時において土質材料に緩みを生じたり流動化したりする問題が起こる。
<3>ハニカム状の立体補強材を用いた改良基盤は、少なくとも現場への立体補強材の搬入工程、立体補強材の展開工程、各セル内への中詰材の充填工程、中詰材の転圧工程といった多くの作業工程が必要であり、改良基盤の施工に多くの時間とコストがかかる。
さらに本発明の他の目的は、地震等の繰り返し荷重が作用した場合でも、土質材料等の緩みや流動化を効果的に抑制して支持力の高い改良基盤の構造およびその施工方法を提供することにある。
本発明の他の形態において、前記支持層本体が一対の重錘枕の内側に露出した抱持シートの底面に撒き出して締め固められた粒状物で構成されている。
本発明の他の形態において、前記支持層本体が一対の重錘枕の内側に露出した抱持シートの底面に配置され、複数のセルを有する立体補強材と、セル内に充填されて締め固められた粒状物とにより構成されている。
本発明の他の形態において、前記重錘枕が単体の土のう、または段積みされた複数の土のうで構成されている。
本発明の他の形態において、前記重錘枕に巻き付けて拘束した抱持シートの側面が曲面を呈している。
本発明は、マット状の改良基盤の施工方法であって、地盤上に敷設した抱持シート上に間隔を隔てて一対の重錘枕を載置して抱持シートの底面を位置決めし、前記抱持シートの底面に引張力が作用するように、前記一対の重錘枕の内側に露出する抱持シートの底面に重錘枕の高さより小さい層厚の支持層本体を形成し、前記一対の重錘枕および支持層本体に緊張して巻き付けた前記抱持シートの両端部を前記支持層本体に仮固定し、前記抱持シートの上面と支持層本体の上面との間に形成された締付空間が消失するように、一対の重錘枕および支持層本体に巻き付けた抱持シートの上面に載荷層を形成して前記載荷層と支持層本体との間に抱持シートの上面を埋め込んで固定し、前記載荷層の載荷重を利用して導入した抱持シートの側面および上面への引張力と抱持シートの底面に作用する引張力とにより重錘枕および支持層本体を拘束する。
本発明の他の形態において、前記一対の重錘枕で位置決めした抱持シートの底面に粒状物を撒き出して締め固めて支持層本体を形成する。
本発明の他の形態において、前記一対の重錘枕で位置決めした抱持シートの底面に配置された複数のセルを有する立体補強材と、セル内に充填されて締め固めた粒状物とにより支持層本体を形成する。
本発明の他の形態において、前記重錘枕が単体または複数の土のうで構成する。
さらに本発明は、地震等の繰り返し荷重が作用した場合でも、改良基盤を構成する粒状物や中詰材等の緩みや流動化を効果的に抑制して支持力の高い改良基盤の構造およびその施工方法を提供することができる。
図1を参照して説明すると、マット状の改良基盤20は、軟弱地盤等の地盤10上に展張して敷設した抱持シート30と、抱持シート30上に間隔を隔てて載置した左右一対の重錘枕40と、相対向する重錘枕40の内側に露出した抱持シート30の底面30aに対し、重錘枕40の高さより低い層厚に形成した支持層本体50と、重錘枕40と支持層本体50を包み込んだ抱持シート30の上面30cに形成した載荷層60とを有する。
本例では地盤10上に改良基盤20を構築する形態について説明する。
抱持シート30は引張強度に優れたシート状物またはネット状物であり、複数の重錘枕40と支持層本体50とを一括して巻き付け可能な寸法を有している。
抱持シート30は一枚に限定されず、複数枚を積層したものでもよい。
抱持シート30としては、透水性シートが適用可能であり、実用的にはジオグリッド、織布、不織布等のジオテキスタイルが好適である。
重錘枕40はフレキシブルな重量物であり、抱持シート30を地盤10の特定位置に位置決めするアンカー機能と、支持層本体50を形成するために重錘枕40の間に巻き出した土質材料の拡張を抑止する成形型枠機能と、抱持シート30の全周に亘って張力を伝達する滑車機能を有する。
重錘枕40は、支持層本体50の形成時に重錘枕40の横移動を規制できるように、支持層本体50の転圧力(側圧)に対抗できるだけの重量を有している。
本例の重錘枕40は、筒状の袋体41内に中詰材42を封入した大型土のうの単体で構成する。
袋体41の素材は中詰材42の透過を規制できれば、布地、シート材またはメッシュ材の何れでもよい。
中詰材42は例えば土質材料等の粒状物からなる。
重錘枕40の断面形状は例えば円形または楕円形等を呈している。
重錘枕40の断面形状、径、全長は使途に応じて適宜選択が可能である。
重錘枕40は土のう以外に、コンクリート管や鋼管等の重量物で代用する場合もある。
支持層本体50は改良基盤20の骨格をなすマット状物である。
本例では支持層本体50を土質材料等の粒状物51で構成する形態について説明する。
支持層本体50の層厚は単体の重錘枕40の高さより小さい寸法関係にある。
換言すれば、重錘枕40の高さが支持層本体50の層厚より大きい寸法関係にある。
このような寸法関係にしたのは、施支持層本体50を転圧する際に重錘枕40を成形型枠として機能させるためと、重錘枕40と支持層本体50との間に生じる高低差を利用して抱持シート30に引張力を付与するためである。
抱持シート30に導入する引張力は、重錘枕40と支持層本体50との高低差に応じて大きくなる。
載荷層60は重錘枕40と支持層本体50を巻き付けた状態の抱持シート30の上面30aに形成した重量層であり、例えば土質材料等の粒状物からなる。
載荷層60は抱持シート30に引張力を付与するための層であるから、載荷層60の層厚は付与重量に応じて適宜選択が可能である。
図2を参照して改良基盤20の施工方法について説明する。
地盤10上に抱持シート30を展開して敷設する。
地盤10を平滑に整地する必要はなく、多少の凹凸があってもよい。
予め製作した、抱持シート30上に間隔を隔てて複数組の重錘枕40を載置し、重錘枕40の自重を利用して抱持シート30の底面30aを位置決めする。
重錘枕40を載置する際には、重錘枕40の内側に露出する抱持シート30の底面30aに大きな弛みが生じない程度に展張しておく。
これにより、複数組の重錘枕40の内側にマット空間S1が形成される。
抱持シート30の底面30aが露出したマット空間S1内に粒状物51を層状に撒き出し、撒き出した粒状物51を締め固めて重錘枕40の内側に支持層本体50を形成する。
支持層本体50の層厚を重錘枕40の高さより低い層厚に形成して、重錘枕40と支持層本体50との間に高低差を設ける。
ロードローラ等の締固用機械を導入して支持層本体50を転圧する。
重錘枕40には土質材料の転圧力に対抗できるだけの重量が付与してあるので、支持層本体50の転圧力によって重錘枕40は横移動しない。
このように、重力式の重錘枕40が支持層本体50の外方ヘ向けた転圧力を支持しつつ、粒状物51の拡散を確実に規制するので、大型の締固用機械を導入して支持層本体50の周縁部を含めて支持層本体50の全体を効率よく安全に転圧することができる。
仮に重錘枕40を設置しないでシート上に層状に撒き出した土質材料を転圧しただけでは、シートが地盤のたわみ変形に追従するだけで、シートに引張力が導入されない。
重錘枕40の外方には抱持シート30がはみ出ている。重錘枕40からはみ出た抱持シート30を重錘枕40に巻き掛けて支持層本体50の上面側に被せる。
複数組の重錘枕40と支持層本体50に被せた抱持シート30を緊張して抱持シート30の両端部を仮固定する。
これにより、重錘枕40に巻き掛けた抱持シート30の部位を側面30bとして形成し、支持層本体50の上面側に仮固定した抱持シート30の部位を上面30cとして形成する。
図2(C)は、抱持シート30の上面30cの端部近くを重ね合わせ、この重合部に固定ピン31を打ち込んで支持層本体50へ仮固定した形態を示している。
抱持シート30の上面30cの他の仮固定手段としては、例えば支持層本体50へ固定ピン31を打ち込んで重錘枕40の各上面30cを個別に仮固定してもよいし(図3(A))、支持層本体50から離隔した位置で、上面30cの端部間をロープや連結具等の連結手段32で連結してもよい(図3(B))。
重錘枕40と支持層本体50との間に高低差を有していることから、抱持シート30の上面30cを仮固定することで、抱持シート30の上面30cと支持層本体50の上面との間に締付空間S2が形成される。
抱持シート30の上面30cの展張長さと締付空間S2は抱持シート30に導入する引張力に影響を及ぼすので、抱持シート30に導入する引張力に応じて抱持シート30の上面30cの展張長さと締付空間S2の大きさを選択するとよい。
重錘枕40および支持層本体50に巻き掛けた抱持シート30の両端を緊張して仮固定しただけでは、抱持シート30の拘束力が不足する。
そこで本発明では、抱持シート30の上面30cに載荷層60を形成し、載荷層60の載荷重を利用して強制的に抱持シート30の拘束力を高めるようにした。
抱持シート30の上面30cに土質材料等を撒き出して載荷層60を形成して、支持層本体50の上面と載荷層60との間に抱持シート30の上面30cを埋め込んで固定する。
抱持シート30の上面30cに載荷層60を形成することで上面30cに引張力が生じる。上面30cへの引張力は、締付空間S2が消えるまで漸増する。
載荷層60の形成にあたり、土質材料の撒き出し作業を抱持シート30の上面30cの仮固定部を先行して行うと上面30cの仮固定部が外れなくなる。
抱持シート30の上面30cに生じた引張力は、重錘枕40の湾曲面に巻き掛けた側面30bを通じて底面30aへ伝わる。
底面30aにはすでに引張力が導入されているので、側面30bには底面30aおよび上面30cを通じて引張力がはたらく。
重錘枕40がフレキシブル構造であるので、重錘枕40が締め付けられると、重錘枕40の側面形状が抱持シート30の巻き込み形状に合わせて丸みを帯びた形状に変化して、抱持シート30の全周に亘った引張力の導入がし易くなる。
このように抱持シート30の上面30cに載荷層60を形成するだけで、抱持シート30の全周に亘って引張力を導入できる。
抱持シート30の側面30bに引張力がはたらくことで、両側の重錘枕40が強く締め付けられる。
抱持シート30を通じて重錘枕40が締め付けられることで、支持層本体50と抱持シート30との間で重錘枕40内の中詰材41を拘束できて、中詰材41の緩みを効果的に防止できる。
抱持シート30の全周に亘って引張力を導入することで、支持層本体50の全体に拘束力がはたらき、支持層本体50の変形量の少ない改良基盤20が得られる。
特に、抱持シート30の帯状の側面30bが両側の重錘枕40の外周面を締め付けることで、重錘枕40内の中詰材の緩みがなくなるため、支持層本体50の左右の側面が高剛性に変質した重錘枕40で挟持されるので、従来と比べて改良基盤20の層厚を薄くしても所望の剛性(支持力)を確保できる。
つぎに重量構造物の載荷前後における改良基盤20の支持力について説明する。
図2(D)を参照して重量構造物の載荷前における改良基盤20の支持力について説明する。
支持層本体50を構成する粒状物51は、その周縁部を含めて全体が十分に締め固めてあり、さらに重錘枕40と抱持シート30とにより大きな拘束力がはたらいている。
重錘枕40内の中詰材41も抱持シート30を通じて大きな拘束力がはたらいている。
そのため、重量構造物の載荷前においても、改良基盤20は高い支持力を有している。
図4を参照して重量構造物の載荷後における改良基盤20の支持力について説明する。 改良基盤20に対して重量構造物の載荷重Fが作用し、地盤10の沈下に追従して改良基盤20がたわみ変形をすると、抱持シート30の拘束力がさらに増大して、抱持シート30が重錘枕40およびを強固に拘束する。
そのため、改良基盤20の支持力が量構造物の載荷前と比べて格段に増大する。
したがって、地震等の繰り返し荷重が作用した場合でも、支持層本体50を構成する粒状物51だけでなく、重錘枕40内の中詰材41に対して緩みや流動化を効果的に抑制することができる。
以降に他の実施例について説明するが、その説明に際し、前記した実施例と同一の部位は同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図5を参照して他の形態の重錘枕40について説明する。
先の実施の形態では重錘枕40を大型土のうの単体で構成する形態について説明したが、重錘枕40を大型土のうより小さな複数の土のう43で構成してもよい。
複数の土のう43の基本的な構成は既述した大型土のうと同様に、可撓性の袋体41と、袋体41に封入する中詰材42とからなる。
複数の土のう43は抱持シート30の上面に堤体状に積み上げて使用する。
改良基盤20の施工方法は既述したとおりであるので詳しい説明を省略する。
本例では複数の土のう43を抱持シート30で締め付けて一体構造化した重錘枕40を形成する。
段積みした複数の土のう43を抱持シート30が締め付けることで、抱持シート30に面した複数の土のう43の側面形状が抱持シート30の巻き込み形状に合わせて丸みを帯びた形状に変化する。
本例にあっては、小形軽量の土のう43を使用するので、単体の大型土のうと比べて重錘枕40を構築する際の土のう43の運搬、設置等の取扱性がよくなる。
図6,7を参照して他の形態の支持層本体50について説明する。
先の実施の形態では支持層本体50を土質材料等の粒状物51で構成する形態について説明したが、支持層本体50を多数のセル52を区画したハニカム状の立体補強材53と、セル52内に充填した粒状物51とで構成してもよい。
立体補強材53は上下が開口した複数のセル52を備えていて、運搬時はセル52が閉じていて、敷設時に展張して使用する。
粒状物51は土質材料または砕石等を使用できる。
本例における改良基盤20の施工方法は既述したとおりであるので詳しい説明を省略する。
特に本例では、抱持シート30上で立体補強材53を展開した後に、セル52内に充填した粒状物51を転圧して支持層本体50を形成する。
重錘枕40の内側に支持層本体50を形成することや、重錘枕40と共に支持層本体50を抱持シート30で拘束することは既述したとおりである。
本例では包持シート30が立体補強材53の上下面を個別に覆うのではなく、立体補強材53の全体を連続した包持シート30で拘束する。
本例にあっては、改良基盤20の内部に立体補強材53を設置して、粒状物51を立体補強材53と抱持シート30の協働で拘束するので、粒状物51の拘束効果が格段に高くなる。
したがって、改良基盤20を薄厚にできるだけでなく、重錘枕40および包持シート30を通じた改良基盤20のたわみ変形や粒状物51の流動化を効果的に抑制できる。
図8を参照して説明すると、構築予定の改良基盤20に合わせた寸法の溝穴11を地盤10に先行して開設し、この溝穴11内に既述した工程で以て改良基盤20を構築してもよい。
(A)は改良基盤20にコンクリート擁壁12を支持させた形態を示し、(B)は改良基盤20にボックスカルバート等の管渠13を支持させた形態を示し、(C)は改良基盤20に補強土壁等の土構造物14を支持させた形態を示している。
改良基盤20の用途は、これらの重量構造物に限定されるものではなく、公知の重量構造物への適用が可能である。
さらに改良基盤20は重量構造物の支持に限定されず、建設機械等のトラフィカビリティとして適用することも可能である。
11・・・溝穴
12・・・コンクリート擁壁
13・・・管渠
14・・・土構造物
20・・・改良基盤
30・・・抱持シート
30a・・抱持シートの底面
30b・・抱持シートの側面
30c・・抱持シートの上面
31・・・固定ピン
32・・・連結手段
40・・・重錘枕
41・・・袋体
42・・・中詰材
43・・・土のう
50・・・支持層本体
51・・・粒状物
52・・・セル
53・・・立体補強材
60・・・載荷層
S1・・・マット空間
S2・・・締付空間
Claims (9)
- マット状の改良基盤の構造であって、
地盤上に展張して敷設された抱持シートと、
前記抱持シート上に間隔を隔てて載置された一対の重錘枕と、
前記抱持シートの底面に引張力が作用するように、前記一対の重錘枕の内側に締め固めて形成された支持層本体と、
前記抱持シートの上面に形成された載荷層とからなり、
前記支持層本体の層厚が重錘枕の高さより小さい寸法関係にあり、
前記一対の重錘枕および支持層本体に緊張して巻き付けられた前記抱持シートの両端部が前記支持層本体に仮固定され、
前記抱持シートの上面と支持層本体の上面との間に形成された締付空間が消失するように、前記抱持シートの上面に形成された載荷層と支持層本体との間に抱持シートの上面が埋め込まれて固定され、
前記載荷層の載荷重を利用して導入された抱持シートの側面および上面への引張力と抱持シートの底面に作用する引張力とにより重錘枕および支持層本体が拘束されていることを特徴とする、
改良基盤の構造。 - 前記支持層本体が一対の重錘枕の内側に露出した抱持シートの底面に撒き出して締め固められた粒状物で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の改良基盤の構造。
- 前記支持層本体が一対の重錘枕の内側に露出した抱持シートの底面に配置され、複数のセルを有する立体補強材と、セル内に充填されて締め固められた粒状物とにより構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の改良基盤の構造。
- 前記重錘枕が単体の土のう、または段積みされた複数の土のうで構成されていることを特徴とする、請求項1乃至3の何れか一項に記載の改良基盤の構造。
- 前記重錘枕に巻き付けて拘束した抱持シートの側面が曲面を呈していることを特徴とする、請求項1に記載の改良基盤の構造。
- マット状の改良基盤の施工方法であって、
地盤上に敷設した抱持シート上に間隔を隔てて一対の重錘枕を載置して抱持シートの底面を位置決めし、
前記抱持シートの底面に引張力が作用するように、前記一対の重錘枕の内側に露出する抱持シートの底面に重錘枕の高さより小さい層厚の支持層本体を形成し、
前記一対の重錘枕および支持層本体に緊張して巻き付けた前記抱持シートの両端部を前記支持層本体に仮固定し、
前記抱持シートの上面と支持層本体の上面との間に形成された締付空間が消失するように、一対の重錘枕および支持層本体に巻き付けた抱持シートの上面に載荷層を形成して前記載荷層と支持層本体との間に抱持シートの上面を埋め込んで固定し、
前記載荷層の載荷重を利用して導入した抱持シートの側面および上面への引張力と抱持シートの底面に作用する引張力とにより重錘枕および支持層本体を拘束することを特徴とする、
改良基盤の施工方法。 - 前記一対の重錘枕で位置決めした抱持シートの底面に粒状物を撒き出して締め固めて支持層本体を形成することを特徴とする、請求項6に記載の改良基盤の施工方法。
- 前記一対の重錘枕で位置決めした抱持シートの底面に配置された複数のセルを有する立体補強材と、セル内に充填されて締め固めた粒状物とにより支持層本体を形成することを特徴とする、請求項6に記載の改良基盤の施工方法。
- 前記重錘枕が単体の土のう、または段積みされた複数の土のうで構成することを特徴とする、請求項6乃至8の何れか一項に記載の改良基盤の施工方法。
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