JP6353176B1 - ハニカム構造体マットレス工法の設計方法及び施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、ハニカム構造体のマットレス工法において、ハニカム構造体のセル構造の拘束効果を見込んだ設計方法及び施工方法を提供することである。【解決手段】構造物基礎に、複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材に中詰材を充填してなるハニカム構造体を設置するハニカム構造体マットレス工法の設計方法であって、地盤反力Pと、基礎地盤の極限支持力quを安全率Fsで除算した許容支持力qaを比較し、地盤反力Pに対する許容支持力qaの不足分を構造物基礎に設置するハニカム構造体マットレス工法による支持力増加分σR/Fsで補うことを特徴とするハニカム構造体マットレス工法の設計方法。【選択図】図6

Description

本発明は、複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材に関し、特に当該ハニカム状立体補強材を展帳して中詰材を充填してなるハニカム構造体を構造物の下に設置するハニカム構造体マットレス工法の設計方法及び施工方法に関する。
従来、軟弱地盤上に構造物を構築する際に構造物の基礎部分を砕石等で置き換えて支持力を強化する方法は広く用いられている方法である。また、置き換え厚を小さくするためにジオグリッド等の補強材を利用することも広く行われており、特許文献1ではガソリンスタンドの基礎地盤に砕石をジオグリッドでくるんだマットレス工法が開示されている。
一方、複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材は知られており、このハニカム状立体補強材は土砂・砕石等を充填して(以下、ハニカム状立体補強材に土砂・砕石等を充填した構造体を「ハニカム構造体」と記す)地盤の補強材、道路の路盤材、歩道の基礎材、仮設道路、擁壁の資材に利用されてきた。
このハニカム構造体を前記マットレス工法に採用することも行われており、特許文献2ではジオグリッドとハニカム構造体と組み合わせた工法を提示している。
しかし、これらの方法は、マットレス範囲全体に砕石を付しこれをジオグリッドで包む構成で構造計算を行っており、ハニカム構造体のセル構造による拘束効果まで加味した構造計算は行われていない。
特開平8−209670号公報 特開2010−255247号公報
本発明の目的は、ハニカム構造体マットレス工法において、ハニカム構造体のセル構造の拘束効果を見込んだ設計方法及び施工方法を提供することである。
本発明者は、ハニカム構造体マットレス工法において、セル構造による支持力増加効果を見いだし、当該支持力増加効果をマットレス工法の設計方法に盛り込むことにより、従来のマットレス工法よりも置き換え厚が小さくても十分構造物に対する支持力を得ることができることを見いだした。
請求項1記載の発明は、
構造物基礎に、複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材に中詰材を充填してなるハニカム構造体を設置するハニカム構造体マットレス工法の設計方法であって、
地盤反力Pと、基礎地盤の極限支持力quを安全率Fsで除算した許容支持力qaを比較し、
地盤反力Pに対する許容支持力qaの不足分を構造物基礎に設置するハニカム構造体マットレスによる支持力増加分σR/Fsで補うことを特徴とし、
当該ハニカム構造体マットレスによる支持力増加分σRを算出する工程が以下の1)から4)の工程であるハニカム構造体マットレス工法の設計方法。
1)主働土圧係数Kaの算定
Ka= tan(45°−φ/2)
ただし、φはハニカム構造体に充填される中詰材の内部摩擦角
2)セル内の水平応力σmの算定
σm=Ka・σv
ただし、σvはセルに発生する鉛直応力、すなわち前記地盤反力P
3)セルのせん断抵抗力τの算定
τ=σm・tanδ
ただし、δはセルとセルの中詰材との壁面摩擦角
4)支持力増加分σRの算定
σR = 2・τ・(H/D)・[1+π/(4−π)] ≒ 9・τ・(H/D)
ただしτは前記セルのせん断抵抗力
Hはハニカム構造体を構成するセルの高さ
Dはハニカム構造体を構成するセルを円とみなしたときのみなし直径
である。
すなわち本発明のハニカム構造体マットレス工法の設計方法は、地盤反力Pに対して地盤の許容支持力qaが小さい場合に、構造物と地盤の間にハニカム構造体マットレスを設置し、不足している許容支持力qaをハニカム構造体マットレスによる支持力増加分σR/Fsで補うことを発明の趣旨とする。
すなわち本発明のハニカム構造体マットレス工法の設計方法のハニカム構造体マットレスによる支持力増加分σRは、ハニカム構造体に充填する中詰材の内部摩擦角φと、セルと中詰材との壁面摩擦角δと、ハニカム構造体を構成するセルの高さHと、 ハニカム構造体を構成するセルを円とみなしたときのみなし直径D、の4つの変数が確定すれば、算出することができる。
請求項記載の発明は、
前記セルとセルの中詰材との壁面摩擦角δがハニカム構造体に充填される中詰材の内部摩擦角φと同じ値である請求項記載のハニカム構造体マットレス工法の設計方法である。
なお、中詰材の内部摩擦角φと、セルと中詰材との壁面摩擦角δは同じ値となる。
請求項記載の発明は、
請求項1または2の設計方法で算定された
ハニカム構造体を構成するセルの高さH、及び
ハニカム構造体を構成するセルを円とみなしたときのみなし直径D、
よりハニカム状立体補強材を選定する工程と、
構造物設置箇所の床付け部を当該Hが収まる深さに掘削する工程と、
当該ハニカム状立体補強材を展張して当該ハニカム状立体補強材に前記中詰材を充填してハニカム構造体を設置する工程と、
高さHになるまで当該ハニカム構造体を1層又は複数層設置してハニカム構造体マットレスを設置する工程を含む、
ハニカム構造体マットレス工法の施工方法である。
本発明により構造物の下に設置されるマットレスの範囲を必要最低限の深さ及び施工範囲にするハニカム構造体マットレス工法を提供することができる。
ハニカム状立体補強材の展張前の斜視図である。 ハニカム状立体補強材を展張した際の斜視図である。 構造物の地盤への荷重の概念を示した断面図である。 構造物基礎を良質土で置き換えた際の荷重の概念を示した断面図である。 構造物(ボックスカルバート)の下にハニカム構造体を設置した際の断面図である。 構造物基礎にハニカム構造体を用いた際の荷重の概念を示した断面図である。 ハニカム構造体に上から荷重が掛かった際の力の伝達の概念を示した断面図である。 ハニカム構造体による支持力増加の概念を説明する平面図である。 みなし円部分11の斜視図(左)及びみなし円部分11の円周部の展開図である。 みなし谷間部分12の斜視図(左)及びみなし谷間部分12の側面部の展開図である。 実施例1〜3における試験の概念図(特に実施例2の場合)である。 ハニカム構造体を地盤に設置した際の写真である。 ハニカム構造体に上部から載荷重をかけている際の写真である。 載荷圧力Pと沈下量Sの関係を表したグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、本実施形態は、本発明を実施するための一形態に過ぎず、本発明は本実施形態によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更実施の形態が可能である。
〔実施形態〕
本発明は、構造物基礎にハニカム構造体をマットレス状に設置する際の設計方法で、当該設計方法を用いると置き換え幅と置き換え厚を小さくすることができるようになる旨を発明の要旨としているが、このような事例はこれまで知られていない。
すなわち本発明は、
構造物基礎に、複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材に中詰材を充填してなるハニカム構造体を設置するハニカム構造体マットレス工法の設計方法であって、
地盤反力Pと、基礎地盤の極限支持力quを安全率Fsで除算した許容支持力qaを比較し、
地盤反力Pに対する許容支持力qaの不足分を構造物基礎に設置するハニカム構造体マットレス工法による支持力増加分σR/Fsで補うことを特徴とするハニカム構造体マットレス工法の設計方法である。
本願発明に使用するハニカム状立体補強材及びハニカム構造体を説明する。
図1は、本願発明に使用するハニカム状立体補強材(3セル)の展張前の斜視図である。本実施形態では3セルのハニカム状立体補強材を例示したが、ハニカム状立体補強材のセル数は3セルに限らず何セルあってもよい。以下、当該ハニカム状立体補強材から作成されるハニカム構造体やハニカム擁壁についても同様である。ハニカム状立体補強材1は、複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材2を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に一定間隔の結合部位4にて結合したものである。このハニカム状立体補強材1は展張方向aに展張してハニカム状のセル構造を形成する。ハニカム状立体補強材に利用される素材は樹脂が好ましく、樹脂の中でも高密度ポリエチレンが好適である。
ストリップ材2にはセル内に溜まる水を排出するために孔3を設ける場合がある。孔の大きさや形状はどのようなものでもよい。
図2は、図1で示したハニカム状立体補強材(3セル)を展張した際の斜視図である。ハニカム状立体補強材1を展張すると、ハニカム状のセル5が形成される。一般的なハニカム状立体補強材1の使用方法としては、ハニカム状立体補強材セル5内にセルの高さまで中詰材を充填して締め固めを行うことにより、剛性のあるハニカム構造体9を形成させる。
展帳したハニカム状立体補強材のセル5に充填する中詰材としては、砂、土砂、砕石などどのような土質材料のものでも使用できるが、当該マットレス工法の場合には中詰材には砕石が好適である。
次に構造物荷重が地盤に掛かる力のメカニズムについて説明する。
図3には、構造物の地盤への荷重の概念を示した。構造物6は地盤に設置した場合には、地盤反力Pが構造物の下部の地盤にかかる。当該地盤反力Pは支持力qと釣り合うことにより、構造物6は安定を保つことができる。一方で、地盤反力Pよりも支持力qのほうが小さい場合には、構造物6の沈下が進行し、地盤7を破壊する。地盤反力Pよりも支持力qが小さい場合には、構造物の下部を良質な砂質土で置き換える置き換え工法が一般的に行われる。
ここで支持力q、極限支持力qu、許容支持力qaについて説明する。構造物を地盤上に構築した場合、地盤には構造物から地盤に作用する地盤反力Pと、地盤反力Pに対して地盤が反作用する支持力qが現れる。地盤反力Pに対して地盤が支えられる限界の支持力が極限支持力quである。さらに極限支持力quを安全率Fsで除した値が許容支持力qaであり、安全率が1の時は極限支持力quと許容支持力qaの値は等しい。
図4には、構造物基礎を良質土で置き換えた際の荷重の概念を示した。前述のように、構造物基礎を良質土で置き換えるのは構造物の下の極限支持力quが地盤反力Pよりも小さいときである。構造物6の下部を良質な砂質土で置き換えた場合には、当該砂質土の内部摩擦角分に荷重が分散される。構造物基礎を良質土で置き換えた場合、地盤反力Pは良質土による荷重分散効果により、置き換え部分8より下の荷重はσzに低減される。またσzが極限支持力quより小さくなれば構造物を支持できる。すなわち、地盤反力P及び地中鉛直応力σz(極限支持力qu)との関係は一般的に以下の式で表される。

σz = P/[1+2・(z/B)tanθ]+γ・z … 式1

ただし、σz :地中の鉛直応力(kN/m
P :単位面積当たりの地盤反力(kN/m
z :構造物基礎底版からの深さ(m)
B :構造物基礎底版幅(m)
θ :地中の荷重分散角度(°)
γ:単位体積重量(kN/m
構造物基礎の良質土に置き換え工法は、単位面積当たりの地盤反力Pを良質土置き換えによって良質土層の下部で低減させる効果があり、低減した単位当たりの荷重が極限支持力quよりも小さくすることにより、構造物の不等沈下を発生させない。しかし、当該工法では良質土の置き換え深さが深くなる傾向があり、土木工事における負担が大きい。
次に構造物基礎にハニカム構造体を用いる工法について説明する。
図5は、コンクリート等で構築された構造物6(ボックスカルバートなど)が不等沈下を起こさないようにハニカム構造体9を構造物6の下に設置した事例を示した。構造物6の地盤反力Pが地盤7の極限支持力quよりも大きいときにはハニカム構造体を構造物基礎に使用して極限支持力quを確保することができる。構造物6の下に設置するハニカム構造体は単層でもいいし、複数層積層してもよい。図5は単層敷設の例を示した。
図6には、構造物基礎にハニカム構造体を用いた際の荷重の概念を示した。構造物基礎にハニカム構造体を敷設した場合には、ハニカム構造体による支持力増加分σRを見込むことが可能であり、単位面積当たりの地盤反力Pと前記ハニカム構造体による支持力増加分σRとハニカム構造体底版部の極限支持力quは以下の関係式で表される。

P ≦ σR+qu … 式2

ただし、P:単位面積当たりの地盤反力(kN/m
σR:ハニカム構造体による支持力増加分(kN/m
qu:地盤の極限支持力(kN/m
一般に構造物基礎の支持力を考慮した地盤改良を行う際には地盤反力Pよりも数倍割り増した安全率が考慮され、構造物基礎の地盤支持力quを安全率Fsで除算した許容支持力qaが用いられる。安全率Fsを見込んだ場合、単位面積当たりの地盤反力Pと、安全率を見込んだハニカム構造体による支持力増加分σR/Fsと、許容支持力qaは以下の関係式で表される(安全率を1とした場合は、極限支持力quと許容支持力qaは同じ値となる)。

P ≦ (σR/Fs)+(qu/Fs) = (σR/Fs)+qa … 式3

ただし、P:単位面積当たりの地盤反力(kN/m
σR:ハニカム構造体による支持力増加分(kN/m
qu:地盤の極限支持力(kN/m
qa:地盤の許容支持力(kN/m
Fs:安全率
つぎにハニカム構造体による支持力増加分σRの算定方法について図7〜図10を用いて説明する。
図7は、ハニカム構造体に上から荷重が作用した際の力の伝達の概念を示した断面図である。ハニカム構造体9に荷重qが作用した場合、ハニカム構造体9のセルは水平方向(水平応力σm)に広がろうとし、その際にセル壁10と中詰材との間でせん断抵抗力τが発生し、せん断抵抗力τは荷重qに対する抵抗力として作用する。
ハニカム構造体9内の中詰材に荷重qが載荷された場合、荷重qに比例したせん断抵抗力τが荷重qと反対方向に作用する。このせん断抵抗力qをハニカム構造体9の単位面積辺りに換算したものがσRである。
ハニカム構造体9の水平応力σmは、ハニカム構造体9に荷重qが作用した際、中詰材が横方向に膨らもうとする力として定義され、ハニカム構造体内に作用する鉛直応力σvに主働土圧係数Kaを乗じることで求まり、下記の式で表される。

σm = Ka・σv … 式4

ただし、Ka:主働土圧係数Ka
σv:セルに発生する鉛直応力(地盤反力P) (kN/m

なお、主働土圧係数Kaは、ハニカム構造体に充填される中詰材の内部摩擦角φとの関係から以下の式で導かれる。

Ka = tan(45−φ/2) … 式5
ハニカム構造体9内のせん断抵抗力τは、ハニカム構造体9と壁面摩擦角δとしたときに水平応力σmとの関係は、下記の式で表される。

τ = σm・tanδ … 式6

ただし、σm:セル内の水平応力 (kN/m
δ:セルとセルの中詰材との壁面摩擦角(°)

なお、壁面摩擦角δは大型一面せん断試験により中詰材の内部摩擦角φと同じであることが確認できた。
図8は、ハニカム構造体による支持力増加分の概念を説明する平面図である。ハニカム構造体による支持力増加分σRは、ハニカム構造体の高さH、セルの大きさDに密接に関連する。その支持力増加効果のメカニズムについて、ハニカム構造体9のセルを円形に見立てたみなし円部分11とみなし円部分11以外の部分(みなし谷間部分12)によって説明する。
図8によれば、ハニカム構造体による支持力増加が行われた範囲は、ハニカム構造体9の各セルはそのセルを外接する直径Dの円(みなし円部分11)と、みなし円部分11以外の丸みを帯びた菱形形状の部分(みなし谷間部分12、図8のハッチング部分)に近似される。構造物の下に設置されるハニカム構造体は、構造物の荷重を面で受け止めるため、みなし円部分11とみなし谷間部分12の2つのタイプの形状のセル集合体が荷重を受ける、と近似できる。すなわち、ハニカム構造体による支持力増加分σRは、みなし円部分11の集合体の支持力増加分σR1と、みなし谷間部分12の集合体の支持力増加分σR2、の平均値となり、以下の式で表される。

σR = (σR1+σR2)/2 … 式7

ただし、σR1:みなし円部分11の集合体の支持力増加分(kN)
σR2:みなし谷間部分12の集合体の支持力増加分(kN)
次に、一つのセル内に生じるせん断力は、ハニカム構造体を構成するセルの側面(内面側)に作用するせん断力τに1つのセルの側面積(内面積)を乗ずることにより算出される。さらに当該せん断力を当該セルの面積で割れば当該セルの単位面積当たりのせん断力が算出できる。
図9には、みなし円部分11の斜視図(左)及びみなし円部分11の円周部の展開図を示した。ハニカム構造体を構成する一つのセルのうち、みなし円部分11のせん断力(みなし円部分11の集合体の支持力増加分σR1)は以下のように算出される。
すなわち、σR1は、みなし円部分11の側面積A1とせん断抵抗力τの積をみなし円部分11の面積S1で割って算出され、以下の式で表される。

σR1 = A1・τ/S1 … 式8

ただし、σR1:みなし円部分11の集合体の支持力増加分(kN)
τ:せん断抵抗力(kN)
A1:みなし円部分11の側面積(m
S1:みなし円部分11の面積(m

また、みなし円部分11の側面積A1及びみなし円部分11の面積S1は以下の式で算出できる。

A1 = πD・H … 式9

S1 = πD/4 … 式10

上記より、式7に式8及び式9を代入して整理すると、以下の式が導き出される。

σR1 = 4・τ・(H/D) … 式11
図10には、みなし谷間部分12の斜視図(左)及びみなし谷間部分12の側面部の展開図を示した。ハニカム構造体を構成する一つのセルのうち、みなし谷間部分12のせん断力(みなし谷間部分12の集合体の支持力増加分σR2)は以下のように算出される。すなわち、σR2は、みなし谷間部分12の側面積A2とせん断抵抗力τの積をみなし谷間部分12の面積S2で割って算出され、以下の式で表される。

σR2 = A2・τ/S2 … 式12

ただし、σR2:みなし谷間部分12の集合体の支持力増加分(kN)
τ:せん断抵抗力(kN)
A2:みなし谷間部分12の側面積(m
S2:みなし谷間部分12の面積(m

みなし谷間部分12の側面積A2は、以下のように算出される。すなわち、みなし谷間部分12の側面部分は、みなし円部分11の側面積の4分の1の面積と同じ面積の丸みを帯びた菱形形状の部分が4つから構成されており、みなし円部分11の側面積と同じ面積である。すなわち以下の式で表される。

A2 = (1/4)・π・D・H・4 = π・D・H … 式13

次に、みなし谷間部分12の面積S2は以下ように算出される。みなし谷間部分12の面積S2は、一辺の長さがDの正方形から半径(1/2)・Dの円の1/4円(四分円)4つを除した面積であり、以下の式で表される。

S2 = D−[(1/2)D]・π/4・4 = D・(4−π)/4 … 式14

上記より、式12に式13、式14を代入して整理すると、以下の式が導き出される。

σR2 = A2・τ/S2 = 4・τ・(H/D)[π/(4−π)] … 式15
上記方法で算出されたみなし円部分11の支持力増加分σR1とみなし谷間部分12の支持力増加分σR2の平均が、ハニカム構造体による支持力増加分σRとなる。式7に式11及び式15を代入し整理すると、以下の式が導き出される。

σR = (σR1+σR2)/2 ≒ 9・τ・(H/D) … 式16
次に本発明による設計方法を用いたハニカム構造体マットレス工法の設計手順は以下のステップで行われる。まずはじめに不足する支持力を算定する手順を述べる。
1)構造物を設置した場合に地盤にかかる地盤反力Pを算定する。
2)地盤の極限支持力quを平板載荷試験などにより測定して決定する。
3)測定より得られた極限支持力quを当該構造物設置の際に設定した安全率Fsで除して許容支持力qaを算定する。
4)地盤反力Pから許容支持力qaを減法して、不足する支持力(すなわちハニカム構造体マットレス工法による支持力増加分σR/Fsに相当)を算定する。
次にハニカム構造体マットレスによる支持力増加分σRの算定に用いられる主働土圧係数Kaと、セル内の水平応力σmと、セル内の水平応力σmの算定方法を述べる。

5)主働土圧係数Kaの算定
ハニカム構造体に充填する中詰材の内部摩擦角φを算定し、その内部摩擦角φを以下の式に代入し、主働土圧係数Kaを算定する。
Ka= tan(45°−φ/2)
ただし、φはハニカム構造体に充填される中詰材の内部摩擦角

6)セル内の水平応力σmの算定
上記手順にて算定した主働土圧係数Kaを下記の式に代入してセル内の水平応力σmを算定する。
σm=Ka・σv
ただし、σvはセルに発生する鉛直応力、すなわち前記地盤反力P

7)セル内の水平応力σmの算定方法
上記手順にて算定したセル内の水平応力σmを下記の式に代入してセル内の水平応力σmを算定する。なお、壁面摩擦角δがハニカム構造体に充填される中詰材の内部摩擦角φと同じ値であることは大型一面せん断試験により確認されている。
τ=σm・tanδ
ただし、δはセルとセルの中詰材との壁面摩擦角
次にハニカム構造体マットレスによる支持力増加分σRの算定方法を述べる。
上記の手順で得られた主働土圧係数Kaと、セル内の水平応力σmと、セル内の水平応力σmを用いて、支持力増加分σRを以下のように算定する。

8)支持力増加分σRの算定方法
σR = 2・τ・(H/D)・[1+π/(4−π)] ≒ 9・τ・(H/D)
ただしτは前記セルのせん断抵抗力
Hはハニカム構造体を構成するセルの高さ
Dはハニカム構造体を構成するセルを円とみなしたときのみなし直径

このとき、4)で得られた不足する支持力(すなわちハニカム構造体マットレス工法による支持力増加分σR/Fs)と、8)で得られた支持力増加分σRを安全率Fsで除した値を比較し、セルの高さHと、セルを円とみなしたときのみなし直径Dに数値を代入しながら、不足する支持力よりもハニカム構造体マットレス工法による支持力増加分σR/Fsが大きくなるようにトライアルを行い、H及びDを決定する。
次にハニカム構造体マットレスを施工する手順は以下の1)〜4)の手順である。
1)上記の設計方法で算定されたセルの高さH、セルを円とみなしたときのみなし直径Dを満たすハニカム立体補強材を選定して用意する。
2)構造物設置箇所の床付け部を当該セルの高さHが収まる深さに掘削する。
3)当該ハニカム状立体補強材を展張して、構造物設置箇所の床付け部に当該ハニカム状立体補強材に前記中詰材を充填してハニカム構造体を設置する。
4)高さHになるまで当該ハニカム構造体を1層又は複数層設置してハニカム構造体マットレスを設置する。
実施例1〜3は、ハニカム構造体を地盤に設置し、地盤工学会基準(JGS1521)に基づく平板載荷試験を行った。また、比較例として、地盤に何も設置しないで同様の試験を実施した。
図11には、実施例1〜2における試験の概念図(特に図11は実施例2の場合)を示した。図12にはハニカム構造体を地盤に設置した際の写真を示した。図13にはハニカム構造体に上部から載荷重をかけている際の写真を示した。
実施例1〜2及び比較例1の上部より荷重をかけてゆき、荷重と変位量を測定した。その際の実験条件は表1に示した。載荷圧力Pと沈下量Sの関係を表したグラフは図14に示した。グラフから実測値の実施例1〜2及び比較例1の極限支持力を算定した。
実施例1〜2の支持力改善効果σRは、それぞれ実施例1〜2の極限支持力と比較例1の極限支持力の差より算出した。すなわち、実測値の支持力増加分は以下のように算出される。

実施例1の支持力増加分=実施例1の極限支持力 ― 比較例1の極限支持力

実施例2の支持力増加分=実施例2の極限支持力 ― 比較例1の極限支持力
実施例1〜2の理論値のσRは以下のように算定した。
実施例1〜2のハニカム構造体に充填された中詰材は砕石であり、その内部摩擦角はφ=35°であった。
式5より、主働土圧係数Kaは、式5より以下のように求められる。

Ka = tan(45−φ/2) = tan(45−35/2) = 0.271
ハニカム構造体内に作用する鉛直応力σvは、実施例2の極限支持力を安全率3で除した90kN/mで計算を行った。なお鉛直応力σvが90kN/mとは、高さ4m程度のコンクリート(単位体積重量が22kN/m)構造体がハニカム構造体上に載荷された状態に相当する。
σv=90kN/mの場合のハニカム構造体9の水平応力σmは、式4より以下のように求められる。

σm = Ka・σv = 0.271 × 90 = 24.39 kN/m
ハニカム構造体9内のせん断抵抗力τは、式6より以下のように求められる。なお、ハニカム構造体9の壁面摩擦角δは、中詰材の内部摩擦角φと同じであり、φ=δ=35°である。

τ = σm・tanδ = 24.39 × tan35° = 24.39 × 0.7
= 17.07 (kN/m
実施例1及び実施例2のハニカム構造体による支持力増加分σRは、式16よりそれぞれ以下のように求められる。
実施例1の場合は、ハニカム構造体の高さH=0.15m、セルの大きさ(直径)D≒0.3mであるから、実施例1のσR(実1)は、

σR(実1) = 9・τ・(H/D)
= 9 × 17.07 × (0.15/0.3) = 76.8 (kN/m
実施例2の場合は、ハニカム構造体の高さH=0.3m、セルの大きさ(直径)D≒0.3mであるから、実施例2のσR(実2)は、
σR(実2) = 9・τ・(H/D)
= 9 × 17.07 × (0.3/0.3) = 153.6 (kN/m
上記より導き出された実施例1及び2の理論値を、平板載荷試験結果より導き出されたσRと比較した。比較結果は表1に記載した。実施例1及び実施例2ともに、実測値のσRと理論値のσRは近似する結果となった。

本発明のハニカム構造体マットレス工法の施工方法を構築することで、従来のマットレス工法よりも置き換え面積や置き換え厚が少なくても十分構造物に対する支持力を得ることができる。
1 ハニカム状立体補強材
2 ストリップ材
3 孔
4 結合部位
5 セル
6 構造物
7 地盤
8 置き換え部分
9 ハニカム構造体
10 セル壁
11 ハニカム構造体のみなし円部分
12 ハニカム構造体のみなし谷間部分
13 載荷板
a 展張方向
X 断面図断面
P 単位面積当たりの地盤反力
z 構造物基礎底版からの深さ
B 構造物基礎底版幅
θ 地中の荷重分散角度
q 支持力
qu 極限支持力
σz 地中の鉛直応力
σR ハニカム構造体による支持力増加分
q 荷重
D ハニカム構造体みなし円の直径
H ハニカム構造体の高さ
σm 水平応力
τ ハニカム構造体9内のせん断抵抗力

Claims (3)

  1. 構造物基礎に、複数の長片状の樹脂又は繊維シートからなるストリップ材を幅方向に並設し互いに所定の間隔で千鳥状に繰り返し部分的に接合し、これを前記幅方向と直交する方向に展張することによってハニカム状のセルを形成するハニカム状立体補強材に中詰材を充填してなるハニカム構造体を設置するハニカム構造体マットレス工法の設計方法であって、
    地盤反力Pと、基礎地盤の極限支持力quを安全率Fsで除算した許容支持力qaを比較し、
    地盤反力Pに対する許容支持力qaの不足分を構造物基礎に設置するハニカム構造体マットレスによる支持力増加分σR/Fsで補うことを特徴とし、
    当該ハニカム構造体マットレスによる支持力増加分σRを算出する工程が以下の1)から4)の工程であるハニカム構造体マットレス工法の設計方法。
    1)主働土圧係数Kaの算定
    Ka= tan(45°−φ/2)
    ただし、φはハニカム構造体に充填される中詰材の内部摩擦角
    2)セル内の水平応力σmの算定
    σm=Ka・σv
    ただし、σvはセルに発生する鉛直応力、すなわち前記地盤反力P
    3)セルのせん断抵抗力τの算定
    τ=σm・tanδ
    ただし、δはセルとセルの中詰材との壁面摩擦角
    4)支持力増加分σRの算定
    σR = 2・τ・(H/D)・[1+π/(4−π)] ≒ 9・τ・(H/D)
    ただしτは前記セルのせん断抵抗力
    Hはハニカム構造体を構成するセルの高さ
    Dはハニカム構造体を構成するセルを円とみなしたときのみなし直径
  2. 前記セルとセルの中詰材との壁面摩擦角δがハニカム構造体に充填される中詰材の内部摩擦角φと同じ値である請求項記載のハニカム構造体マットレス工法の設計方法。
  3. 請求項1または2の設計方法で算定された
    ハニカム構造体を構成するセルの高さH、及び
    ハニカム構造体を構成するセルを円とみなしたときのみなし直径D、
    よりハニカム状立体補強材を選定する工程と、
    構造物設置箇所の床付け部を当該Hが収まる深さに掘削する工程と、
    当該ハニカム状立体補強材を展張して当該ハニカム状立体補強材に前記中詰材を充填してハニカム構造体を設置する工程と、
    高さHになるまで当該ハニカム構造体を1層又は複数層設置してハニカム構造体マットレスを設置する工程を含む、
    ハニカム構造体マットレス工法の施工方法。
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