JP3758871B2 - 高架橋の基礎構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、既設の道路を跨ぐように設けるオーバーブリッジなどの高架橋の基礎構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、道路を新設するような場合、既設の道路と交叉しないよう、その既設の道路を跨ぐようにオーバーブリッジが用いられる場合がある。ここで、従来のオーバーブリッジを、図5および図6に示す。
【0003】
図に示すオーバーブリッジ1は、通常の地盤2の場合に用いられるもので、複数本の杭基礎材3を岩盤まで打ち込み、杭基礎材3上に土台となるフーチング4を設け、このフーチング4に橋脚5を立設し、これら橋脚5間に橋桁6を懸架するように設置されたものである。そして、このオーバーブリッジ1によれば、杭基礎材3を岩盤まで打ち込むので、不等沈下などの不都合を防止することができ、信頼性も高くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図に示すオーバーブリッジ1では、不等沈下などに対する信頼性は高いが、例えば杭基礎材3は、その間隔が20m置きに必要であり、多くの橋脚5も必要となる。従って、施工が大がかりとなり、工費が高くなるといった課題を有していた。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題を解決し得る高架橋の基礎構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明における課題解決手段は、床版部を支持する橋脚を立設して前記床版部から働く荷重を橋脚を介して地盤反力によって支持するための高架橋の基礎構造であって、前記橋脚を支持する基礎部材が所定間隔置きに配置され、隣り合う基礎部材同士を連結して地盤反力の一部を受け持つ平面状の網体が設けられ、前記網体に、隣り合う基礎部材同士を連結する互いに平行な連結材が設けられたもので、床版部を支持する橋脚を立設して床版部から橋脚を介して働く荷重を基礎部材と連結材を有する網体によって地盤反力を受け持ち、高架橋を支持する。
【0007】
また、網体上に、隣り合う基礎部材同士を連結する斜材が設けられた構成によれば、隣り合う基礎部材同士を連結して確実に地盤反力を受け持ち、その一部を網体が受け持って、軟弱地盤であっても確実に高架橋を支持する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、本発明の実施の第一形態を図1および図2に基づいて説明する。本発明の実施の第一形態に係るオーバーブリッジ1は、跨がれる道路(以下「既設道路」という)9に別の道路10を立体的に交叉させるために施工されるものである。
【0009】
このオーバーブリッジ1は、アーチ型に湾曲して形成された床版部(鋼床版が用いられる)11の各端部11aを支持する鉄筋コンクリート製の支持部材(図5参照、以下「コンクリートアンカー」という)12が、既設道路9の両側に配置されている(図5参照)。
【0010】
また、本発明の実施の第一形態に係るオーバーブリッジ1の基礎構造20は、特に軟弱地盤2に適しており、床版部11の幅より長く形成されて所定間隔置きに配置された中空状でコンクリート製の横支持梁21と、各横支持梁21の途中に一体的に形成された一対の縦支持梁22と、横支持梁21と縦支持梁22との交叉部上面に立設された鉄筋コンクリート製の橋脚5と、隣り合う横支持梁21同士間に取付けられた平面状の網体(合成樹脂で被覆されたPC鋼線が用いられる)23とから構成されている。また、一部の橋脚5には、床版部を支持する桁受け台24が取付けられている。そして、図2に示すように、これら網体23の側部には隣り合う横支持梁21同士を連結する平行な連結材(合成樹脂で被覆されたPC鋼線が用いられる)25が取付けられている。なお、横支持梁21同士は縦支持梁22から所定の長さだけ突出するように形成されているが、隣り合う縦支持梁22同士は連結されていない。
【0011】
上記構成の基礎構造20は、上記のようにオーバーブリッジ1に用いられるものであり、床版部11から荷重が働くと、連結材25によって横支持梁21同士は連結されているので、各横支持梁21および縦支持梁22が一体的に地盤反力を受け持ち、一方で、隣り合う横支持梁21同士は網体23で連結されているので、網体23が地盤反力の一部を受け持つ。これにより、従来に比べて基礎構造20全体の重量を軽減することができるため、地盤2に働く重量が小さくなり、軟弱地盤2であっても、床版部11から働く荷重を確実に支持し、不等沈下を防止することができる。また、網体23によって地震の際の揺れが減衰され、信頼性が向上するとともに、さらに、杭基礎材あるいは、それに伴う地盤改良が不要になる。
【0012】
また、本発明の実施の第一形態に係るオーバーブリッジ1の基礎構造20は、特に軟弱地盤2に適しており、床版部11の幅より長く形成されて所定間隔置きに配置された中空状でコンクリート製の横支持梁21と、各横支持梁21の途中に一体的に形成された一対の縦支持梁22と、横支持梁21と縦支持梁22との交叉部上面に立設された鉄筋コンクリート製の橋脚5と、隣り合う横支持梁21同士間に取付けられた平面状の網体(合成樹脂で被覆されたPC鋼線が用いられる)23とから構成されている。また、一部の橋脚5には、床版部を支持する桁受け台24が取付けられている。そして、図2に示すように、これら網体23の側部には隣り合う横支持梁21同士を連結する互いに平行な連結材(合成樹脂で被覆されたPC鋼線が用いられる)25が取付けられている。なお、横支持梁21同士は縦支持梁22から所定の長さだけ突出するように形成されているが、隣り合う縦支持梁22同士は連結されていない。
【0013】
そして、各橋脚5の上部に桁受け台24が配置され、桁受け台24に床版部11が亘されている。他の構成は、上記実施の第一形態と同様であるので省略する。
【0014】
上記構成において、床版部11から荷重が働くと、連結材25によって基礎26同士は連結されているので、各基礎26一体的に地盤反力を受け持ち、一方で、隣り合う基礎26同士は網体23で連結されているので、網体23が地盤反力の一部を受け持つ。これにより、軟弱地盤2であっても、床版部11から働く荷重を確実に支持することができる。
【0015】
なお、上記各実施の形態では、網体23に、平行な連結材25を設けたがこれに限定されるものではなく、図4に示すように、連結材25は、網体23上で対角線状に交叉するよう取付けてもよいし、連結材25を平行に設けるとともに対角線状に交叉するよう取付けてもよい。このように構成することによって、網体23の撓みが抑制され、より確実に荷重を支持することができる。
【0016】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明は、橋脚を支持する基礎部材が所定間隔置きに配置され、これら基礎部材間に、互いに平行な連結材を有し地盤反力の一部を受け持つ平面状の網体が設けられたものであるので、従来に比べて基礎構造全体の重量を軽減することができるため、地盤に働く重量が小さくなり、特に軟弱地盤であっても、床版部から働く荷重を確実に支持し、不等沈下を防止することができる。また、網体によって地震の際の揺れが減衰されるので、信頼性が向上するとともに、杭基礎材あるいは、それに伴う地盤改良が不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一形態を示すオーバーブリッジの要部構成を示す拡大斜視図である。
【図2】同じく網体の平面図である。
【図3】本発明の実施の第二形態を示すオーバーブリッジの要部構成を示す拡大斜視図である。
【図4】別の網体の例を示す平面図である。
【図5】従来のオーバーブリッジの全体構造を示す斜視図である。
【図6】同じく基礎部材の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 オーバーブリッジ
2 軟弱地盤
5 橋脚
9 既設道路
10 別の道路
11 床版部
12 コンクリートアンカー
20 基礎構造
21 横支持梁
22 縦支持梁
23 網体
24 桁受け台
25 連結材
Claims (3)
- 床版部を支持する橋脚を立設して前記床版部から働く荷重を橋脚を介して地盤反力によって支持するための高架橋の基礎構造であって、
前記橋脚を支持する基礎部材が所定間隔置きに配置され、
隣り合う基礎部材同士を連結して地盤反力の一部を受け持つ平面状の網体が設けられ、
前記網体に、隣り合う基礎部材同士を連結する互いに平行な連結材が設けられた
ことを特徴とする高架橋の基礎構造。 - 網体上に、隣り合う基礎部材同士を連結する斜材が設けられた
ことを特徴とする請求項1記載の高架橋の基礎構造。 - 基礎部材は、幅方向の横支持梁と、この横支持梁の途中で橋脚が立設された交差部に一体に設けられた縦支持梁とからなり、
隣り合う前記横支持梁間に網体および連結材が連結された
ことを特徴とする請求項1記載の高架橋の基礎構造。
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