JP2627577B2 - 平版印刷版の製版方法 - Google Patents

平版印刷版の製版方法

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JP2627577B2 JP2309519A JP30951990A JP2627577B2 JP 2627577 B2 JP2627577 B2 JP 2627577B2 JP 2309519 A JP2309519 A JP 2309519A JP 30951990 A JP30951990 A JP 30951990A JP 2627577 B2 JP2627577 B2 JP 2627577B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、o−キノンジアジド化合物を感光層成分と
する感光性平版印刷版の現像処理方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 最近、o−キノンジアジド化合物を感光性物質として
含有する感光層をアルミニウム支持体上に有するポジ型
PS版の現像液として、珪酸ソーダ水溶液又は珪酸カリウ
ム水溶液が比較的有利に利用されている。それは、珪酸
ソーダ(又はカリウム)の成分である酸化珪素と酸化ナ
トリウム(又はカリウム)の含有比率と濃度によって現
像性及び安定性が調整しやすいからである。ところがこ
の種の現像液において、自動現像機処理を繰りかえし行
なう場合、現像タンクの底に酸化珪素に起因する水不溶
性のカス・ヘドロが生じ、さらには、スプレーパイプ、
ノズルがつまるなどの問題があった。また自動現像機の
停止時の乾燥や液ハネなどにより、現像浴周辺に水不溶
性のシリカとして析出し様々な問題を引き起こす原因と
もなっていた。さらに、この種の現像液を廃液の際、中
和処理すると酸化珪素がゲル状に析出し環境汚染の原因
ともなり問題であった。
従ってこれまでにも、何回か、酸化珪素を含有しない
現像液の検討がなされてきた。しかしながら、酸化珪素
のない現像液では、印刷版の非画像部の親水性が充分で
ないため印刷時に汚れたり、或は、酸化珪素がないが故
に支持体が、現像液中のアルカリ成分によりエッチング
され易くなり、支持体のアルミニウム成分が多量に溶出
し現像性が著しく損われるなどの問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 従って本発明の目的は、自動現像機にて長期処理を実
施した場合にも珪酸の析出がなく、カス・ヘドロの堆積
によるスプレーノズルの目づまりなどのトラブルのない
現像処理方法を提供することである。また本発明の他の
目的は、廃液中和処理時の負荷が軽減され、環境保全上
も低公害化された現像処理方法を提供することである。
さらに、本発明の他の目的は、現像性、印刷時の耐汚れ
性能にすぐれた感光性平版印刷版を作製するのに適した
現像方法を提供することである。
(課題を解決するための手段) 本発明の目的は、親水化処理された支持体上に、o−
キノンジアジド化合物及び有機高分子重合体を含む感光
層を有するポジ型感光性平版印刷版を画像露光後、アル
カリ金属水酸化物、水酸化アンモニウム、珪酸以外の無
機酸のアルカリ金属塩、珪酸以外の無機酸のアンモニウ
ム塩及び水溶性有機アミン化合物からなる群から選ばれ
る少なくとも1種の化合物を含む水溶液で処理すること
により解決される。
以下本発明について詳述する。
本発明の現像液に含有させる水酸化物としては、水酸
化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸
化アンモニウム、が挙げられ、珪酸以外の無機塩の塩と
しては、第3リン酸ナトリウム、第3リン酸カリウム、
第3リン酸アンモニウム、第2リン酸ナトリウム、第2
リン酸カリウム、第2リン酸アンモニウム、重炭酸ナト
リウム、重炭酸カリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモンニウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸水素カリウム、ホウ酸ナトリウム、
ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウムなどが挙げられ
る。特に好ましいものとしては重炭酸塩、炭酸塩、炭酸
水素塩が挙げられる。これらは単独または混合して用い
られる。
本発明の現像液に使用される水溶性有機アミン化合物
としては、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメ
チルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピ
ルアミン、n−ブチルアミン、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソ
プロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、エチ
レンイミン、エチレンジアミン、ピリジンなどのような
化合物が挙げられる。このうち特にモノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが
好ましく、無機アルカリ金属塩などと組み合せて使用し
てもよい。
これらの塩基性化合物の水溶液中の濃度は、0.05重量
%〜10重量%が好ましい。これらは、より好ましくはpH
11未満であれば製版作業時、取り扱いも容易で、さらに
中和処理も簡単である。
また必要に応じて、該現像液中には、アニオン界面活
性剤を加えてもよい。更に、有機溶媒を加えることもで
きる。アニオン界面活性剤としては例えば、ラウリルア
ルコールサルフェートのナトリウム塩、オクチルアルコ
ールサルフェートのナトリウム塩、ラウリルアルコール
サルフェートのアンモニウム塩、第2ナトリウムアルキ
ルサルフェートなどの炭素数8〜22の高級アルコール硫
酸エステル塩類、例えばセチルアルコール燐酸エステル
のナトリウム塩などのような脂肪族アルコール燐酸エス
テル塩類、例えばドデシルベンゼンスルホン酸のナトリ
ウム塩、イソプロピルナフタレンスルホン酸のナトリウ
ム塩、メタニトロベンゼンスルホン酸のナトリウム塩な
どのようなアルキルアリールスルホン酸塩類、例えばC
17H33CON(CH3)CH2CH2SO3Naなどのようなアルキルアミ
ドのスルホン酸塩類、例えばナトリウムスルホこはく酸
ジオクチルエステル、ナトリウムスルホこはく酸ジヘキ
シルエステルなどの二塩基性脂肪酸エステルのスルホン
酸塩類などが含まれる。
アニオン界面活性剤は、使用時の現像液の総重量に対
して0.1〜5重量%の範囲で含有させておくことが適当
である。0.1重量%よりも少なくなるとその使用効果が
低くなり、5重量%よりも多くなると、例えば光硬化性
感光液に含有させた光硬化部分の色素の溶出(色抜け)
が過多になったり、光硬化した画像の対摩耗性などの機
械的、化学的強度が劣化するなどの弊害が出てくる。
有機溶媒としては、水に対する溶解度が約10重量%以
下のものが適しており、好ましくは5重量%以下のもの
から選ばれる。たとえば1−フェニルエタノール、2−
フェニルエタノール、3−フェニルプロパノール−1、
4−フェニルブタノール−1、4−フェニルブタノール
−2、2−フェニルブタノール−1、2−フェノキシエ
タノール、2−ベンジルオキシエタノール、o−メトキ
シベンジルアルコール、m−メトキシベンジルアルコー
ル、p−メトキシベンジルアルコール、ベンジルアルコ
ール、シクロヘキサノール、2−メチルシクロヘキサノ
ール、4−メチルシクロヘキサノール及び3−メチルシ
クロヘキサノール等をあげることができる。
有機溶媒の含有量は使用時の現像液の総重量に対して
1〜5重量%が好適である。その使用量は界面活性剤の
使用量と密接な関係があり、有機溶媒の量が増すにつ
れ、アニオン界面活性剤の量は増加させることが好まし
い。これはアニオン界面活性剤の量が少なく、有機溶媒
の量を多く用いると有機溶媒が溶解せず、従って良好な
現像性の確保が期待できなくなるからである。
また、さらに必要に応じ、消泡剤及び硬化軟化剤のよ
うな添加剤を含有させることもできる。硬水軟化剤とし
ては例えばNa2P2O7,Na5P3O3,Na3P3O9,Na2O4P(NaO3P)P
O3Na2,カルゴン(ポリメタ燐酸ナトリウム)などのポリ
燐酸塩、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸、そのカリ
ウム塩、そのナトリウム塩;ジエチレントリアミンペン
タ酢酸、そのカリウム塩、ナトリウム塩;トリエチレン
テトラミンヘキサ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウ
ム塩;ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、そ
のカリウム塩、そのナトリウム塩;ニトリロトリ酢酸、
そのカリウム塩、そのナトリウム塩;1,2−ジアミノシク
ロヘキサンテトラ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウ
ム塩;1,3−ジアミノ−2−プロパノールテトラ酢酸、そ
のカリウム塩、そのナトリウム塩などのようなアミノポ
リカルボン酸類を挙げることができる。このような硬水
軟化剤は使用される硬水の硬度およびその使用量に応じ
て最適量が変化するが、一般的な使用量を示せば、使用
時の現像液中に0.01〜5重量%、より好ましくは0.01〜
0.5重量%の範囲で含有させられる。
本発明が適用されるポジ型感光層としてはo−キノン
ジアジド化合物を含むポジ型感光性組成物として従来よ
り知られているものが含まれる。特にo−キノンジアジ
ド化合物とフェノール性樹脂を含むものが好ましい。
o−キノンジアジド化合物は、少なくとも1つのo−
キノンジアジド基を有する化合物で、活性光線の照射に
よりアルカリ可溶性を増すものであり、極めて種々の構
造の化合物を用いることができる。かかるo−キノンジ
アジド化合物に関しては、J.コーサー著「ライト−セン
シテイブ・システムズ」(John Wiley&Sons,Inc.)第
339〜352頁に詳細に記載されている。特に種々の芳香族
ポリヒドロキシ化合物あるいは芳香族アミノ化合物と反
応させて得られるo−キノンジアジドのスルホン酸エス
テル又はスルホンアミドが好適である。
o−キノンジアジド化合物のうち、特公昭43−28403
号公報に記載されているような、ベンゾキノン(1,2)
−ジアジドスルホン酸クロライドまたはナフトキノン−
(1,2)−ジアジドスルホン酸クロライドとピロガロー
ル−アセトン樹脂とのエステルが最も好ましい。その他
の好適なo−キノンジアジド化合物としては、米国特許
第3,046,120号および同第3,188,210号明細書に記載され
ているベンゾキノン−(1,2)−ジアジドスルホン酸ク
ロライドまたはナフトキノン−(1,2)−ジアジドスル
ホン酸クロライドとフェノールホルムアルデヒド樹脂と
のエステルがある。
その他の有用なo−キノンジアジド化合物としては、
数多くの特許に報告され、知られているものが使用でき
る。たとえば、特開昭47−5303号、同昭48−63802号、
同昭48−63803号、同昭48−96575号、同昭49−38701
号、同昭48−13354号、特公昭41−11222号、同昭45−96
10号、同49−17481号公報、米国特許第2,797,213号、同
第3,454,400号、同第3,544,323号、同第3,573,917号、
同第3,674,495号、同第3,785,825号、英国特許第1,227,
602号、同第1,251,345号、同第1,267,005号、同第1,32
9,888号、同第1,330,932号、ドイツ特許第854,890号な
どの各明細書中に記載されているものをあげることがで
きる。
また、ポジ型感光性組成物中にはこのようなo−キノ
ンジアジド化合物は単独で使用できるが、好ましくはバ
インダーと混合して使用される。好適なバインダーには
アルカリ水溶液可溶性のノボラック樹脂があげられる。
このようなノボラック樹脂の例としては、フェノール−
ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール−ホルムアルデヒド
樹脂、フェノール−クレゾール−ホルムアルデヒド樹
脂、フェノール変性キシレン樹脂などを代表例としてあ
げることができる。
特に好ましくは、フェノール−ホルムアルデヒドノボ
ラックを挙げることができる。
その他の好適なバインダとして以下(1)〜(13)に
示すモノマーをその構造単位とする通常1〜20万の分子
量をもつ共重合体を挙げることができる。
(1)芳香族水酸基を有するアクリルアミド類、メタク
リルアミド類、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エ
ステル類およびヒドロキシスチレン類、例えばN−(4
−ヒドロキシフェニル)アクリルアミド又はN−(4−
ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、o−,m−,p−
ヒドロキシスチレン、o−,m−,p−ヒドロキシフェニル
−アクリレート又はメタクリレート、o−,m−,p−ヒド
ロキシスチレン、 (2)脂肪族水酸基を有するアクリル酸エステル類、お
よびメタクリル酸エステル類、例えば2−ヒドロキシエ
チルアクリレート又は2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、 (3)アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、イ
タコン酸等の不飽和カルボン酸、 (4)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、ア
クリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−
2−クロロエチル、グリシジルアクリレート、N−ジメ
チルアミノエチルアクリレート等の(置換)アルキルア
クリレート、 (5)メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、アミ
ルメタクリレート、シクロヘキシメタクリレート、4−
ヒドロキシブチルメタクリレート、グリシジルメタクリ
レート、N−ジメチルアミノエチルメタクリレート等の
(置換)アルキルメタクリレート、 (6)アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロ
ールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ド、N−エチルアクリルアミド、N−ヘキシルメタクリ
ルアミド、N−シクロヘキシルアクリルアミド、N−ヒ
ドロキシエチルアクリルアミド、N−フェニルアクリル
アミド、N−ニトロフェニルアクリルアミド、N−エチ
ル−N−フェニルアクリルアミド等のアクリルアミド若
しくはメタクリルアミド類、 (7)エチルビニルエーテル、2−クロロエチルビニル
エーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、プロピル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、オクチルビニ
ルエーテル、フェニルビニルエーテル等のビニルエーテ
ル類、 (8)ビニルアセテート、ビニルクロロアセテート、ビ
ニルブチレート、安息香酸ビニル等のビニルエステル
類、 (9)スチレン、α−メチルスチレン、メチルスチレ
ン、クロロメチルスチレン等のスチレン類、 (10)メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、プロ
ピルビニルケトン、フェニルビニルケトン等のビニルケ
トン類、 (11)エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジエ
ン、イソプレン等のオレフィン類、 (12)N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾー
ル、4−ビニルピリジン、アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル等、 (13)N−(o−アミノスルホニルフェニル)メタクリ
ルアミド、N−(m−アミノスルホニルフェニル)メタ
クリルアミド、N−(p−アミノ)スルホニルフェニル
メタクリルアミド、N−(1−(3−アミノスルホニ
ル)ナフチル)メタクリルアミド、N−(2−アミノス
ルホニルエチル)メタクリルアミド等のメタクリルアミ
ド類、及び上記と同様の置換基を有するアクリルアミド
類、また、o−アミノスルホニルフェニルメタクリレー
ト、m−アミノスルホニルフェニルメタクリレート、p
−アミノスルホニルフェニルメタクリレート、1−(3
−アミノスルホニルナフチル)メタクリレート等のメタ
クリル酸エステル類、及び上記と同様の置換基を有する
アクリル酸エステル類などの不飽和スルホンアミド。
更に、上記モノマーと共重合し得るモノマーを共重合
させてもよい。また、上記モノマーの共重合によって得
られる共重合体を例えば、グリシジルメタクリレート、
グリシジルアクリレート等によって修飾したものも含ま
れるがこれに限られるものではない。
更に具体的には、上記(1)、(2)に掲げたモノマ
ー等を含有する、水酸基又はスルホンアミド基を有する
共重合体が好ましく、芳香族性水酸基又はスルホンアミ
ド基を有する共重合体が更に好ましい。
上記共重合体には(3)に掲げた不飽和カルボン酸を
含有することが好ましく、共重合体の好ましいカルボン
酸価の値は0〜3meq/g、さらに好ましくは、0.5〜2.5me
q/gである。
上記共重合体の好ましい分子量は1〜10万である。
また上記共重合体には必要に応じて、ポリビニルブチ
ラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エポ
キシ樹脂、を添加してもよい。全組成物中のo−キノン
ジアジド化合物の量は、好ましくは10〜50重量%でより
好ましくは20〜40重量%である。そして全組成物中のバ
インダー樹脂の配合量は、好ましくは45〜80重量%で、
より好ましくは50〜70重量%である。
ポジ型感光性組成物中にはさらに、充てん剤、色素、
染料、顔料、光分解性酸発生剤、例えば1,2−ナフトキ
ノンジアジド−(2)−4−スルホン酸クロリド、塗布
性改良のためのフッ素系界面活性剤、及び他の常用の添
加剤および助剤を含有させることができる。これらの添
加剤類はその種類によっても異なるが、概してその添加
量は全組成物に対して0.01〜20重量%、好ましくは0.05
〜10重量%が適当である。
このようなポジ型感光層を支持上に設置して版印刷版
印刷材料を作製するには、上記のジアゾ化合物及びバイ
ンダーそして添加物の所定量を適当な溶媒に溶解させ感
光液を調製し、支持体上に塗布し、乾燥すればよい。感
光層塗布量は0.1〜7g/m2、好ましくは0.2〜5g/m2とすれ
ばよい。
ポジ型感光層を設置する支持体としては、紙、プラス
チック(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレンなど)がラミネートされた紙、アルミニウム(ア
ルミニウム合金も含む)、亜鉛、銅などのような金属の
板、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、プロピオン
酸セルロース、酪酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、
硝酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネ
ート、ポリビニルアセタールなどのようなプラスチック
のフィルム、上記の如き金属がラミネートもしくは蒸着
された紙もしくはプラスチックフィルムなどを挙げるこ
とができる。特に、感光性平版印刷版の場合にはアルミ
ニウム板のような金属支持体が好ましい。アルミニウム
板の表面は、陽極酸化後、親水化処理が施される。
本発明に使用される親水化処理としては、米国特許第
2,714,066号、第3,181,461号、第3,280,734号、第3,90
2,734号に開示されているようなアルカリ金属シリケー
ト(例えば珪酸ナトリウム水溶液)法がある。この方法
においては、支持体が珪酸ナトリウム水溶液中で浸漬処
理されるか又は電解処理される。あるいは、特公昭36−
22063号公報に開示されている弗化ジルコン酸カリウム
及び米国特許第3,276,868号、第4,153,461号、第4,689,
272号に開示されている様なポリビニルホスホン酸で処
理する方法などが用いられる。さらには、米国特許第3,
860,426号に記載されているような水溶性金属塩を含む
親水性セルロース下塗り層などを設けてもよい。中でも
最も好ましい処理は、アルカリ金属シリケート処理であ
る。
感光性平版印刷版は透明原画を通して、例えばメタル
ハライドランプのような紫外線に富む光源を用いて画像
露光された後、本発明の現像液で処理して未露光部分の
感光層が除去され、平版印刷版が得られる。
なお必要とあらば、現像処理後、水洗の後不感脂化処
理、またはそのまま不感脂化処理、または酸を含む水溶
液で処理後不感脂化処理を施してもよい。さらに、この
種の感光性平版印刷版の現像工程では、処理量に応じて
アルカリ水溶液が消費されアルカリ濃度が減少したり、
あるいは、自動現像液の長時間運転により空気によって
アルカリ濃度が減少するため処理能力が低下するが、そ
の際補充液によってアルカリ活性度を回復させてもよ
い。
(発明の効果) 本発明方法によれば、自動現像機で長時間現像処理を
行っても、析出物、ヘドロの発生がなく、疲労液の中和
処理も容易である。また、現像性も良好で、得られた平
版印刷版の耐汚れ性もすぐれている。
以下実施例をもって本発明をさらに具体的に説明す
る。
実施例1 厚さ0.15mmの2S材アルミニウム板を80℃に保たれた第
三リン酸ナトリウムの10%水溶液に30秒間浸漬して脱脂
し、パミススラリーをアルミニウム板上に流しながらナ
イロンブラッシで砂目立て後、60℃のアルミン酸ナトリ
ウム水溶液中で10秒間エッチングし、引続き硫酸水素ナ
トリウム3%水溶液で洗滌した。このアルミニウム板を
20%硫酸中で電流密度2A/dm2において2分間陽極酸化
し、その後、70℃の2.5%ケイ酸ナトリウム水溶液で1
分間処理し、アルミニウム板支持体Aを作製した。
このアルミニウム板に次の感光液Aを塗布した。
感光液A 2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンとナフトキノン
−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロリドとのエステ
ル化物(エステル化率:90mol%) 0.47 重量部 フェノールホルムアルデヒド樹脂(重量平均分子量:230
0) 1.15 重量部 2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロ
ロメチル)−s−トリアジン 0.02 重量部 ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホニルクロリ
ド 0.01 重量部 ビクトリアピュアブルーBOH(保土谷化学(株)の染
料) 0.016 重量部 メガファックF−177(大日本インキ化学工業(株)製
フッ素系界面活性剤) 0.004 重量部 メチルエチルケトン 12 重量部 メタノール 4 重量部 エチレンジクロリド 4 重量部 塗布乾燥重量は2.1g/m2であった。この感光性平版印
刷版を30アンペアのカーボンアーク灯で70cmの距離から
45秒間画像露光し、次に示す組成の現像液を用いて自動
現像機にて25℃で30秒間現像した。
原液(1:4に水で希釈して使用する) 水 75 重量部 炭酸水素カリウム 3.5 重量部 炭酸カリウム 7 重量部 ペレックスNBL(花王アトランス(株)製) 20 重量部 フェニルセロソルブ 2 重量部 現像後の印刷版を用いて印刷した所、汚れのない良好
な印刷物が得られた。この現像処理を10m2/実施した
所で強制的にその疲労液の水の25%を蒸発させてもヘド
ロの発生は見られなかった。またこの疲労液を、酸を滴
下して中和処理するに際しても、特に析出物の発生も見
られず、少量の酸を加えるのみで中性の均一溶液となり
廃棄が容易であった。
比較例1 一方、以下の組成より成る現像液で、同一の自現機に
て処理した。
ケイ酸ソーダ2.5重量%水溶液(SiO2/Na2Oモル比0.6)1
00 重量部 トリエタノールアミン 5 重量部 現像後の印刷版を用いて印刷を行なった所、良好な印
刷物が得られたが、この現像処理を10m2/実施した所
で強制的にその疲労液の水の25%を蒸発させた場合、浴
内の底にヘドロの発生が見られた。また水の蒸発が少な
い場合(10%以下)は析出物は見られなかったが、この
疲労液に酸を滴下して中和処理すると析出物の発生が見
られ(SiO2の析出)、処理廃棄に困難を要した。また環
境保全上も好ましくないことである。
実施例2 厚さ0.3mmのナイロンブラシで砂目立てされたアルミ
ニウム板をアルカリでエッチングした後、硝酸水溶液中
で更に電解エッチングし、続いて硫酸水溶液中で陽極酸
化し、その後70℃の酢酸亜鉛水溶液で処理し良く洗浄し
た後に乾燥し、支持体Bを得た。その上に感光液Bを塗
布した。この感光性平版印刷版を、富士写真フィルム
(株)製PSライト(2KWメタルハライドランプ)を用い
て露光し以下に示す現像液で25℃で30秒間現像処理し
た。
感光液B アセトンとピロガロールの縮合により得られるポリヒド
ロキシフェニルのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−
スルホン酸エステル 0.8 重量部 ノボラック型メタパラ混合クレゾールホルムアルデヒド
樹脂 2.2 重量部 ノボラック型オクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂
0.02 重量部 無水フタル酸 0.08 重量部 2−トリクロルメチル−5−(p−メトキシスチリル)
−1,3,4−オキサジアゾール 0.04 重量部 クリスタルバイオレットのパラトルエンスルホン酸塩0.
03 重量部 メチルセロソルブアセテート 20 重量部 メチルエチルケトン 8 重量部 原液(1:1に希釈して使用する) ベンジルアルコール 10 重量部 トリエタノールアミン 20 重量部 モノエタノールアミン 5 重量部 ペレックスNBL 30 重量部 純水 1000 重量部 現像後、その印刷版を用いて印刷を行なった結果、汚
れのない良好な印刷物が得られた。この現像処理を10m2
/実施した所で強制的にその疲労液の水の25%を蒸発
させてもヘドロの発生は見られなかった。またこの疲労
液の中和処理による廃棄も容易であった。
比較例2 一方支持体Bの上に感光液Bを塗布し、露光後次の現
像液で処理した。
ケイ酸カリウム2重量%水溶液(SiO2/K2Oモル比1.0)1
00 重量部 ペレックスNBL 10 重量部 ベンジルアルコール 2 重量部 現像後の印刷版を用いて印刷を行なった所、良好な印
刷物が得られたが、この現像処理を10m2/実施した所
で強制的にその疲労液の水の25%を蒸発させた場合、浴
内の底にヘドロの発生が見られた。また水の蒸発が少な
い場合(10%以下)は析出物は見られなかったが、この
疲労液に酸を滴下して中和処理すると析出物の発生が見
られ(SiO2の析出)、処理廃棄に困難を要した。また環
境保全上も好ましくないことである。
比較例3 またさらに、実施例1において支持体Aの陽極酸化処
理まで実施したものの上に感光液Aを塗布し、露光後実
施例1の現像液で処理し、現像後の印刷版を用いて印刷
を行なった所、やや汚れの多い印刷物が得られた。ま
た、この現像処理を10m2/実施すると印刷版の現像ス
ピードは大幅に劣化し、処理するのにかなり時間を要
し、さらに印刷時の耐汚れ性も劣化した。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極酸化後金属シリケート処理した支持体
    上に、o−キノンジアジド化合物及び有機高分子重合体
    を含む感光層を有するポジ型感光性平版印刷版を画像露
    光後、アルカリ金属水酸化物、水酸化アンモニウム、珪
    酸以外の無機酸のアルカリ金属塩、珪酸以外の無機酸の
    アンモニウム塩及び水溶性有機アミン化合物からなる群
    から選ばれる少なくとも一種の化合物を含む水溶液で現
    像処理することを特徴とする平版印刷版の製版方法。
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