JP2627342B2 - オーガ式製氷装置 - Google Patents

オーガ式製氷装置

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JP2627342B2 JP1233300A JP23330089A JP2627342B2 JP 2627342 B2 JP2627342 B2 JP 2627342B2 JP 1233300 A JP1233300 A JP 1233300A JP 23330089 A JP23330089 A JP 23330089A JP 2627342 B2 JP2627342 B2 JP 2627342B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は製氷装置に関し、特に、オーガ式製氷装置の
改良に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来技術として、例えば実公昭61−42051号公報に
は、水平方向に突出する放出筒を有する円筒ホッパー
を、冷却円筒の上端開口と連通して設け、放出筒の開口
端部を貯氷庫の内方に突出して配設したオーガ式製氷装
置が開示されている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 斯かる従来技術によると、ホッパーから放出筒へ送ら
れた氷が、速やかに貯氷庫へ放出されなかったり、製氷
が停止したときに放出筒内の氷が結合し、次の放出に支
障を来たしたりする問題点があった。
また、ホッパー及び放出筒の外面に結露し、水滴が庫
外へ落下する問題点を奏していた。
本発明は、これら従来技術の問題点に鑑み、貯氷庫へ
の氷放出動作を円滑に行なうと共に、放出筒及び案内筒
外面の結露を防止することを目的としたオーガ式製氷装
置を提供するものである。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、内部に削氷用オ
ーガを配設した冷却円筒の上端開口と連通して、横向き
放出筒を有する案内筒を設け、放出筒の開口端部を貯氷
庫の内方に突出して配設して成る製氷装置において、前
記放出筒を下向きに傾斜して形成し、該放出筒の開口端
部外周を他の部分より大径に形成し、放出筒の小径部及
び前記案内筒の本体の周囲に断熱材を巻回して成るオー
ガ式製氷装置である。
(ホ)作 用 本発明によると、案内筒から放出筒へ送り出された氷
が、放出筒の傾斜作用によって、速やかに貯氷庫内に落
下すると共に、放出筒内の水滴が放出筒の先端から外面
に回り込んで貯氷庫外へ滴下することがない。
また、放出筒の小径部及び案内筒の周囲に巻回した断
熱材の作用により、放出筒及び案内筒外面の結露が防止
され、放出筒周囲の断熱材は、放出筒の開口端部が大径
であるため、抜け落ちる心配がない。
(ヘ)実 施 例 以下に本発明の実施例を図面を参照して説明する。
(1)は上部に氷落下通路(2)を画成すると共にこれ
と連通する下部に貯氷室(3)を画成する貯氷庫であ
り、氷落下通路(2)の側方に位置する貯氷庫(1)の
上部には、オーガ式製氷装置(4)が設置されている。
オーガ式製氷装置(4)は、減速機及びオーガモータ
より成る駆動装置(5)によって回転せしめられる削氷
用オーガ(6)を内部に配設した冷却円筒(7)を備
え、該冷却円筒(7)の上部には、削氷用オーガ(6)
の回転軸(6A)を支持すると共に、周囲に複数の圧縮通
路(8)を形成した上部軸受(9)を固定配置してい
る。また、冷却円筒(7)を冷却して内部に給水された
水を連結させる冷凍装置は、冷却円筒(7)の周囲に巻
装した冷却コイル(10)に、圧縮機(11)、凝縮器(1
2)、キャビラリーチューブ(13)を介して冷媒を循環
して蒸発させ、冷却する冷凍回路を形成する。更に、冷
却円筒(7)の氷出口部には、連続的に製造された圧縮
氷片(14)を、貯氷庫(1)に導く案内筒(15)が設け
られている。
斯かる案内筒(15)は、案内筒本体(15A)と該本体
(15A)から側方に突出する放出筒(15B)を、例えばブ
ロー成形によって一体に構成して成り、この際、本体
(15A)の下端には取付け用スリーブ(15C)が形成さ
れ、放出筒(15B)は下向きに傾斜して形成され、その
開口端部を他の部分より大径に形成している。従って、
放出筒(15B)は、小径部(15S)と大径部(15L)より
成り、その境に段差(15D)が形成される。
而して、案内筒(15)は水シール用ゴムブッシング
(16)を介して、冷却円筒(7)の上部に挿入すること
によって、冷却円筒(7)の上端開口である氷出口部と
連通し、スリーブ(15C)を取付け板(17)に螺子(1
8)止めして固定される。一方、放出筒(15B)の開口端
部である大径部(15L)は、貯氷庫(1)の内方、即
ち、氷落下通路(2)に突出して配設されている。ま
た、本体(15A)の周囲及び放出筒(15B)の小径部(15
S)の周囲には、発泡ポリエチレン等の断熱材(19)が
巻かれている。この断熱材(19)は第3図に示すよう
に、周囲に片面接着剤付きの塩化ビニールテープ(23)
を有し、本体(15A)に巻かれる断熱材(19A)と、放出
筒(15B)の小径部(15S)に巻かれる断熱材(19B)よ
り成っている。
なお、案内筒(15)の内部には、オーガ(6)の回転
軸(6A)に連結された氷片放出用の放出体(20)が配設
され、案内筒(15)の上端面には、静電容量式の氷検知
板(21)を配設して、製氷動作を制御するようになって
いる。
以上の構成によると、冷却円筒(7)の内面に成長し
た氷層は、オーガ(6)によって削取されて圧縮通路
(8)に移送され、ここでほとんどの水分を除去されて
圧縮氷片(14)と成り、案内筒(15)に連続的に送り出
される。そして、この圧縮氷片(14)は案内筒本体(15
A)内で回転している放出体(20)によって放出筒(15
B)に導かれ、該放出筒(15B)の傾斜作用によって、貯
氷庫(1)内に放出される。この放出筒(15B)の傾斜
は、放出筒(15B)内で溶けた氷の水滴(22)を貯氷庫
(1)内に処理し、水滴(22)の回り込みを防止する作
用を重ねて奏するもので、断熱材(19B)を濡らして断
熱性能を低下させたり、庫外への水滴(22)落下を防止
することができる。
そして、案内筒本体(15A)及び放出筒(15B)の外面
の結露は、断熱材(19A)及び(19B)の作用によって防
止され、また、放出筒(15B)が傾斜していても、断熱
材(19B)は大径部(19L)と小径部(19S)の境に形成
される段差(15D)の作用によって抜け落ちが防止され
ることになる。
(ト)発明の効果 本発明は以下に列挙する効果を奏する。
案内筒本体から放出筒へ送られた氷片が、放出筒内
に停滞することなく、速やかに貯氷庫内に放出される。
放出筒内で溶けた氷の水滴によって断熱材の断熱性
能が低下したり、庫外を濡らしたりすることを防止でき
る。
案内筒外面の結露を防止することができる。
放出筒の周囲に巻装した断熱材の抜け落ちを確実に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のオーガ式製氷装置の縦断面図、第2図
は同じく要部縦断面図、第3図は断熱材の斜視図であ
る。 (1)……貯氷庫、(7)……冷却円筒、(15)……案
内筒、(15A)……案内筒本体、(15B)……放出筒、
(15L)……大径部、(15S)……小径部、(19A),(1
9B)……断熱材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 吉治 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 塩地 教泰 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−145683(JP,U) 実開 昭56−105778(JP,U) 実開 昭60−18474(JP,U) 実開 昭59−185576(JP,U) 実公 昭61−42051(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に削氷用オーガを配設した冷却円筒の
    上端開口と連通して、横向き放出筒を有する案内筒を設
    け、放出筒の開口端部を貯氷庫の内方に突出して配設し
    て成る製氷装置において、前記放出筒を下向きに傾斜し
    て形成し、該放出筒の開口端部外周を他の部分より大径
    に形成し、放出筒の小径部及び前記案内筒の本体の周囲
    に断熱材を巻回したことを特徴とするオーガ式製氷装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011185447A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Hoshizaki Electric Co Ltd オーガ式製氷機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56105778U (ja) * 1980-01-16 1981-08-18
JPS59145683U (ja) * 1983-03-22 1984-09-28 富士電機株式会社 オ−ガ式製氷機
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