JPS596382Y2 - 冷蔵庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷蔵室と冷凍室に冷気を強制循環させる２温度
式冷蔵庫に関するもので、特に冷蔵室の冷気吐出口を開
閉するダンパーのバツフル表面に生じる着霜を防止する
構造を提供するものである。

従来この種の冷蔵庫においては、冷蔵室の冷気吐出口前
面にこの冷気吐出口を冷蔵室温度に対応して開閉、即ち
同室内温度が所定温度以下になると閉塞し、所定温度以
上になると開口するダンパーのバツフルを配置している
。

しかしながら、ダンパーが作動してバツフルが冷気吐出
口を閉塞すると、冷蔵室内の湿った暖気が上昇してバツ
フル前面部に存するため、この暖気と冷気吐出口内の冷
気とによりバツフルを挾んでその前後に温度差が生じ、
同バツフル表面に霜が付着する。

そしてこの霜はバツフルと冷気吐出口との周縁部及びバ
ツフルの可動部を含み凍結してしまい、該バツフルの開
閉動作が不能となることが度々生じていた。

この為、冷気吐出口周囲に常時通電する保温用ヒータを
設けたものが提供されているが、このものによると、部
品点数が増すと共に、の取付作業も面倒で、又消費電力
も増加する等の不都合を有するものであった。

本考案は上記欠点を除去するもので、以下図に示す本考
案の一実施例を説明すると、１は外箱２と内箱３間に発
泡断熱材４を充填した冷蔵庫本体で、その庫内を仕切壁
５により冷蔵室Ａと冷凍室Ｂに区画形威している。

６は前記仕切壁５内に形威した空室で、その前方には冷
蔵室Ａと冷凍室Ｂと連通ずる吸込口７ ａ ，７ ｂを
夫々形威している。

８はこの空室６の中間部に収容した冷却器、９は同空室
６後方に配設した冷気を強制循環するためのファンで、
その後方に配置したモータ１０にて回転駆動される。

１１は断熱材４中に埋設した内箱３と共に冷蔵室Ａに冷
気を導く冷蔵室側ダク）−１２ａと冷凍室Ｂに冷気を導
く冷凍室側ダクＨ２ｂを夫々形或するダクト板で、その
中央部を前記空室６後方と連通ずる一方、その両ダクＨ
２ａ，１２ｂの先端部は内箱３に形威した冷気吹出口１
３ａ，１３ｂと連通している。

１４は前記冷蔵室Ａの冷気吹出口１３ａ部位に配設した
冷蔵室Ａ内温度を一定に維持するためのダンパ一本体で
、前記冷気吹出口１３Ｈに連通ずる冷気吐出口１６とそ
の開口周縁にノブ１８とを一体的に形威したダンパーベ
ース１５によって保持され、又この冷気吐出口１６前面
を閉塞すべく前記リブ１８に当接し且つ冷蔵室Ａ温度に
対応して開閉動作するバツフル１７と、同冷蔵室Ａ内温
度を感知する検出部（図示せず）とを具えている。

なお、冷気吐出口１６閉塞時ダクト１２ａ内の冷気がバ
ツフル１７全体に降懸るようリブ１８の上部周縁部を切
欠して冷蔵室Ａとダク｝１２ａを連通ずる開口部１９を
形威している。

２０は前記ダンパ一本体１４前方に設けたダンパー力バ
ーである。

以上の様な構戊において次にその作用を説明する。

先ず、モータ１０にてファン９を回転駆動すると、冷蔵
室Ａ，冷凍室Ｂ内の暖気が吸込口７ａ，７ｂから空室６
に吸込まれ冷却器８を通って冷気となり、そしてこの冷
気が冷蔵室側ダク｝１２ａと冷凍室側ダクＨ２ｂを介し
て冷蔵室Ａと冷凍室Ｂに吐出される強制循環が行なわれ
る。

この場合、冷蔵室Ａ内温度が設定温度以上の時は冷気吐
出口１６が開放されるので、冷却器８からの冷気は冷蔵
室Ａおよび冷凍室Ｂに夫々吐出され両室を冷却する。

また、設定温度以下になると、ダンパ一本体１４が作動
してバツフル１７は冷気吐出口１６を閉塞するので、冷
却器８からの冷気は冷凍室Ｂ内だけに吐出され同冷凍室
のみ冷却するが、極く一部の冷気はリブ１８の上部周縁
部に形威した開口部１９より流出してバツフル１７全体
に降懸リ、同ハツフル１７周囲特にバツフル１７の前面
表面部を冷却する。

従って、冷蔵室Ａから上昇してくる湿った暖気は前記開
口部１９から流出する冷気によりバツフル１７の周囲特
にその前面部に存するのを阻止されるので、バツフル１
７前後における温度差は殆んど生じない。

なお、上記実施例においてはダンパーベース１５にダク
Ｈ２ａと連通する冷気吐出口１６およびその開口周縁に
バツフル１７と当接するリブ１８を一体的に形戒すると
共に、このリブ１８の上部周縁部を切欠して開口部１９
を形戒するようにしているが、第３図に示す様にリブ１
８を形成することなくバツフル１７を冷気吐出口１６の
開口周縁に直接当接させるように威し、この開口周縁の
上部周縁部に凹部２１を形或するようにしても、又第４
図に示す様に内箱３にダク｝１２ａと連通ずる冷気吐出
口１６を一体的に形或すると共に、バツフル１７と当接
するその先端部を室内に突出せしめ、この突出部１８の
上部周縁部を切欠して開口部１９を形威するようにして
も、又第５図に示す様にダクト板１１の冷蔵室側ダクＨ
２ａ端部を筒状に戊すと共に、バツフル１７と当接する
その先端部を室内に出せしめ、この突出部の上部周縁部
を切欠して開口部１９を形或するようにしても、更に第
６図に示す様に冷気吐出口１６の上部開口周縁部に当接
するバツフル１７自身の上端部に切欠部２２を形戊する
ようにしても、本考案の初期の目的を達威することがで
きる。

以上の如く本考案では、２温度式冷蔵庫において、バツ
フルと冷気吐出口前面との上部周縁部に同吐出口閉塞時
冷気をバツフル全体に降懸けるよう冷蔵室とダクトとを
連通ずる開口部を形或するようにしたものであるから、
この開口部から流出する冷気によって冷蔵室から上昇し
てくる湿った暖気がバツフルの表面部に存するのを阻止
することができ、同バツフル表面特に周縁部や可動部に
生じていたバツフル前後の温度差による着霜を完全に防
止することができ、これによってバッフルの開閉動作を
常に支障なく行なうことができる。

よって、従来用いられていたヒータ等の保温手段を除去
できるので、部品点数を削減できると共に、ヒータ取付
作業の省略による組立作業の簡易化、更には省電力化を
計ることができる。

しかも、これ等は上記の様な極めて簡単な構或にして安
価に実施できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すので、第１図は冷蔵庫の
一部切欠断面図、第２図は同第１図の要部拡大図、第３
図乃至第６図は他の実施例を示す要部断面図である。 同図中、３は内箱、８は冷却器、１１はダクト板、１２
ａ，１２ｂはダクト、１３ ａ ，１３ ｂは吹出口、
１４はダンパ一本体、１５はダンパーベース、１６は冷
気吐出口、１７はバツフル、１８はリブ、１９は開口部
、２１は凹部、２２ほ切欠部である。

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）冷気をダクトを介して冷蔵室と冷凍室に強制循環
   すると共に、冷蔵室の冷気吐出口前面に冷蔵室温度を感
   知して同冷気吐出口を開閉するダンパーのバツフルを配
   設してなる２温度式冷蔵庫において、前記バツフルと冷
   気吐出口前面との上部周縁部に同吐出口閉塞時冷気をバ
   ツフル全体に降懸けるよう冷蔵室とダクトとを連通ずる
   開口部を形威した事を特徴とする冷蔵庫。
2. （２）上記開口部をダンパ一本体を保持するダンパーベ
   ースにダクトと連通ずる冷気吐出口を形或すると共に、
   その開口周縁にバツフルと当接するリブを一体的に形或
   し、このリブの上部周縁部を切欠することによって形成
   するうにした事を特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項に記載の冷蔵庫。
3. （３）上記開口部をダンパ一本体を保持するダンパーベ
   ースにダクトと連通ずる冷気吐出口を形戊すると共に、
   バツフルが当接するその開口周縁の上部周縁部に凹部を
   形威することによって形威した事を特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の冷蔵庫。
4. （４）上記開口部を内箱にダクトと連通ずる冷気吐出口
   を形戊すると共に、バツフルが当接するその先端部を室
   内に突出せしめ、この突出部の上部周縁部を切欠するこ
   とによって形或するようにした事を特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項に記載の冷蔵庫。
5. （５）上記開口部をダクトを構戒するダクト板の端部を
   筒状にして冷気吐出口を形或すると共に、バツフルと当
   接するその先端部を室内に突出せしめ、この突出部の上
   部周縁部を切欠することによって形或するようにした事
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項に記載の冷
   蔵庫。
6. （６）上記開口部を冷気吐出口の上部開口周縁部に対応
   するバツフルの上端部を切欠することによって形戊する
   ようにした事を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項に記載の冷蔵庫。