JP2627290B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2627290B2
JP2627290B2 JP63001108A JP110888A JP2627290B2 JP 2627290 B2 JP2627290 B2 JP 2627290B2 JP 63001108 A JP63001108 A JP 63001108A JP 110888 A JP110888 A JP 110888A JP 2627290 B2 JP2627290 B2 JP 2627290B2
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washing
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wash
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秀治 石川
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【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、選択処理剤を選択槽内に自動的に投入する
ことのできる洗濯機に関する。
(ロ) 従来の技術 従来例として、洗濯槽の上方に、仕上げ剤の貯留室を
設け、該貯留室内に水を供給することにより、貯留室内
の仕上げ剤を洗濯槽内へ押し流すものが、実公昭62−38
626号公報(D06F 39/02)に示されている。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 前記従来例にあっては、一回量の洗濯処理剤の投入に
限られるので、プログラムの範囲が狭まり、結果、洗濯
機としての商品価値の向上を阻止していた。
本発明は、斯かる問題点に鑑み、洗剤投入回数を複数
回行えるようにすることで、本洗いの前の予洗い時にも
洗剤を投入することができ、もって洗濯機の商品価値を
高めんとするものである。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明の洗濯機は、本洗いのための洗剤を貯留する第
1貯留部と、本洗いの前の予洗いのための洗剤を貯留す
る第2貯留部と、これら第1及び第2貯留部内に、洗剤
を前記洗濯槽へ押し流すために、選択的に水を供給する
給水切換手段と、本洗いの前に予洗いを行うか否かを選
択設定する予洗選択部と、予洗選択部にて予洗いが選択
設定されない場合、本洗いから運転開始しこの本洗い時
に前記第1貯留部内の洗剤が押し流されるように前記給
水切換手段を制御し、予洗選択部にて予洗いが選択設定
された場合、予洗いから運転開始しこの予洗い時に前記
第2貯留部内の洗剤が押し流されるように前記給水切換
手段を制御するとともにその後の本洗い時に前記第1貯
留部内の洗剤が押し流されるように前記給水切換手段を
制御するマイクロコンピュータとを備えたものである。
(ホ) 作用 予洗いが選択設定されない場合、本洗いから運転開始
しこの本洗い時に第1貯留部内の洗剤が押し流される。
一方、予洗いが選択設定された場合、予洗いから運転
開始しこの予洗い時に第2貯留部内の洗剤が押し流され
るとともにその後の本洗い時に第1貯留部内の洗剤が押
し流される。
このように予洗い時にも洗剤を投入でき本洗いの前に
予洗いを行う場合の洗濯能力が著しく高まる。
(ヘ) 実施例 本発明の実施例を各図面に基づいて説明する。
第1図に於いて、(1)は洗濯機の機枠であり、内部
に外槽(2)が弾性的に吊下げ支持されている。前記外
槽(2)内には、脱水兼洗濯槽(3)が回転可能に配設
されている。前記洗濯槽(3)の底部には図示しない回
転翼が配設され、前記洗濯槽(3)及び回転翼は、図示
しない動力伝達機構や駆動モータに連結されて、洗濯時
には回転翼が反転され、脱水時には洗濯槽(3)が高速
で一方向回転される。
(4)は前記機枠(1)の上端に載置固定された上面
板であり、第2図の通り、中央に衣類の投入口(5)を
有する枠形状を成し、前後部(6)(7)は箱型に形成
されて、前部(6)には制御基板に実装された各種入力
スイッチが収容され、後部(7)には電源スイッチや給
水電磁弁(8)及び後述する予洗選択スイッチ(9)が
収容されている。(10)…は、前記各種入力スイッチ群
を操作するための操作釦群、(11)は給水源からのホー
ス接続部、(12)は前記予洗洗濯スイッチ(9)の切換
レバーである。
(13)は前記衣類投入口(5)の後縁に枢支され、該
投入口(5)を開閉自在に施蓋する上蓋である。該上蓋
(13)には、後端側(14a)が水平方向に開放し、前端
側(14b)が垂直方向に開放する幅広の溝(14)が一体
に形成されており、該溝(14)は、仕切り壁(15)によ
り左右方向に区画され、これを第1貯留部(16)と第2
貯留部(17)とすると、第1貯留部(16)の面積が第2
貯留部(17)の面積の約2倍に設定されている。前記第
1貯留部(16)及び第2貯留部(17)の各底面は、すり
鉢状に緩い傾斜が設けられてあり、その最下部には、前
記洗濯槽(3)を臨む水抜き孔(18)(19)が設けられ
ている。(20)は前記溝(14)の上面を開閉自在に施蓋
する蓋体である。
さて、前記給水電磁弁(8)の出水側は、二股状に分
岐され、一方の水路(21)は、直接洗濯槽(3)の上方
に臨み、他方の水路(22)は、中腹部(22a)が蛇腹状
に形成されて、その出水端(22b)が前記溝(14)の後
端側(14a)に近接対向している。前記他方の水路(2
2)の出水端(22b)は、第5図の通り、枠状の注水ガイ
ド体(23)に係止されて、ソレノイド(24)の連結杆
(25)に連結され、通常は、スプリング(26)の付勢力
により前記第1貯留部(16)の後端面側を向いている
が、ソレノイド(24)を励磁することにより、プランジ
ャー(24a)を吸引して連結杆をスプリング(26)の付
勢に抗して変位させ、前記出水端(22b)を前記第2貯
留部(17)側に向けることができる。尚、前記他方の水
路(22)、注水ガイド体(23)、ソレノイド(24)及び
スプリング(26)で給水切換手段を構成し、この給水切
換手段と前記第1及び第2貯留部(16)(17)とで洗剤
投入手段を構成する。
第6図は、マイクロコンピュータ(27)(以下マイコ
ンと称す)を中心とした洗濯機の制御機構を示したもの
であり、 前記マイコン(27)は、CPU(26)、RAM(29)、ROM
(30)、タイマー(31)、システムバス(32)及び入出
力ポート(33)〜(39)から構成される。前記CPU(2
8)は制御部(40)と演算部(41)とから構成され、前
記制御部(40)は命令の取り出し及び実行を行ない、前
記演算部(41)は命令の実行段階に於いて、制御部(4
0)からの制御信号によって入力機器やメモリから与え
られるデータに対し、二進加算、論理演算、増減、比較
等の演算処理を行なう。前記RAM(29)は、洗濯機に関
するデータを記憶するためのものであり、前記ROM(3
0)は、予め洗濯機を動かすための手段や、判断のため
の条件の設定、各種情報の処理をするためのルール等を
読み込ませておくものである。
前記入力ポート(33)〜(36)には、前記各種入力ス
イッチ群(10)…から構成される入力キー回路(42)、
槽内の水位を検出するための圧力スイッチ(43)、前記
上蓋(13)の開閉に連動して作動する上蓋安全スイッチ
(44)及び前記予洗選択スイッチ(9)等からの信号が
入力され、これらの情報を基に、前記出力ポート(37)
〜(39)から、LED群から構成されるLED駆動回路(4
5)、工程終了報知又は異常報知用ブザー回路(46)、
双方向性サイリスタ等から構成される負荷駆動回路(4
7)等に制御信号が送出される。前記負荷駆動回路(4
7)は、前記マイコン(27)からの制御信号に従って、
前記駆動モータの駆動回路(48)(49)、給、排水電磁
弁駆動回路(50)(51)、前記ソレノイド駆動回路(5
2)の動作を制御する。(53)は前記マイコン(27)に
電圧を供給する電源回路、(54)はリセット信号発生回
路である。
而して、洗濯機は、前記マイコン(27)の制御の下
に、洗い、すすぎ、脱水の各工程からなるプログラムを
逐次実行させる。また、洗いからすすぎに移行する際及
びすすぎを繰返す際には短時間の脱水工程を行なう。
以下、本発明の動作を第7図のフローチャートに従っ
て説明する。
本実施例に於ける洗剤投入動作は、本洗いのみの時と
予洗付(本洗いの前に予め短時間洗っておく)の時とに
大別される。
本洗いのみを行ないたい場合には、使用者は前記第1
貯留部(16)内に所定量の洗剤を投入しておき、プログ
ラムをスタートさせる。すると、前記水路(21)(22)
から水が供給され(S−1)、他方の水路(22)からの
水により前記第1貯留部(16)内の洗剤が押し流され
て、前端側(22b)から洗濯槽(3)内へ投入される。
さて、本洗いの前に予洗いを行ないたい場合には、使
用者は前記第1及び第2貯留部(16)(17)の夫々に所
定量の洗剤を投入しておく、この際、前記各貯留部(1
6)(17)の各壁面には目盛りを表示してあるから、こ
の目盛りに合わせて投入する。洗剤量の目安としては、
本洗いの場合、給水量の約0.14%であり、給水量が30
では約30g投入し、予洗いの時は、これより少なく約10g
投入する。
そして、前記予洗選択スイッチ(9)(切換レバー
(12))を「予洗」に設定して、プログラムをスタート
させると、前記マイコン(27)は、前記ソレノイド(2
4)を励磁して前記他方の水路(22)の出水端(22b)を
前記第2貯留部(17)方向へ向けた後(S−2)、給水
を開始する(S−3)。給水は、前記各水路(21)(2
2)を通じて行なわれ、前記他方の水路(22)からの水
により前記第2貯留部(17)内の洗剤が押し流されて、
前端側(22b)から洗濯槽内へ投入される。
設定水位まで給水されると、給水が停止されて(S−
4)、3分間の予洗いが行なわれる(S−5)。この予
洗いでは、図示しない回転翼が低速でゆっくり反転さ
れ、洗濯物はこの間、低濃度の洗剤液と撹拌力によって
汚れが落ち易い状態になる。予洗いが終了すると洗剤液
が10秒間排水され(S−6)、これにより予洗時に落ち
た砂利等が排出される。
10秒間の排水後、前記ソレノイド(24)の励磁が断た
れるので(S−7)、前記他方の水路(22)の出水端
(22b)は、スプリング(26)の付勢力により前記第1
貯留部(16)方向に復帰する。
そして、再び給水が行なわれ(S−8)、この給水時
には、前記他方の水路(22)は前記第1貯留部(16)方
向を向いているので、他方の水路(22)からの水は第1
貯留部(16)内に供給されて、該貯留部(16)内の洗剤
を洗濯槽(3)内へ押し流す。本実施例では、給水能力
が排水能力の1/2であることから、給水時間を倍の20秒
に設定して、設定水位まで復帰させるようにしている。
給水完了後は、本洗いが行なわれる。
この予洗い−本洗い間の排水及び給水中は、回転翼の
長期休止期間となり、予洗い時に絡みつつあった洗濯物
が自然にほぐれて、次の本洗い時の絡みつきが軽減され
る。
以上の如く、予洗い時に少量の洗剤を投入すれば、予
洗い時に衣類から分離した汚れが、洗剤成分により包囲
されるので、衣類に再付着することもなく、第8図の如
く本洗い工程時に、少ない洗剤量で且つ短時間で所望の
洗浄効果を得ることができ、その分、布傷みも軽減でき
る。尚、図中実線が本実施例、一点鎖線が予洗い時に洗
剤を用いないもの、点線が予洗いを行なわないものであ
る。
また、本実施例では、予洗い後に少量の排水を行なう
ので、この時に砂利等が排出されて、本洗い時に砂利の
ために槽や衣類を傷める心配もなく、排水量も少量であ
るので節水効果もよい。
更に、本実施例は、洗剤の貯留部を複数設けておい
て、投入時に貯留部内に水を供給する構造であるので、
ソレノイド(24)への通電時期を適宜プログラムしてお
くことにより、例えば第2貯留部(17)に仕上げ剤を投
入しておいて、最終すすぎ時に仕上げ剤の投入も可能で
ある。また、貯留部は、洗剤、仕上げ剤の投入回数に応
じて適宜設ければよい。この場合、給水先の切換も貯留
部の数に応じて行なう必要があり、例えばカムで切替え
ることが考えられる。
(ト) 発明の効果 本発明の洗濯機によれば、洗剤投入回数を複数回行え
るようにしたものであって、本洗いの前に予洗いを行う
ことを選択設定した場合、予洗い時にも洗剤を投入する
ことができるようにしたものであり、従って、本洗いの
前に予洗いを行うことを選択設定した場合の洗濯能力を
著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の洗濯機の要部断面せる内部機構図、第
2図は同平面図、第3図は上蓋の斜視図、第4図は注水
ガイド体の斜視図、第5図は給水切換手段の構成図、第
6図は制御機構のブロック回路図、第7図は動作を示す
フローチャート、第8図は実験に基づく洗浄特性図であ
る。 (3)……脱水兼洗濯槽、(16)……第1貯留部、(1
7)……第2貯留部、(22)……他方の水路、(23)…
…注水ガイド体、(24)……ソレノイド、(26)……ス
プリング((22)(23)(24)(26):給水切換手
段)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本洗いのための洗剤を貯留する第1貯留部
    と、本洗いの前の予洗いのための洗剤を貯留する第2貯
    留部と、これら第1及び第2貯留部内に、洗剤を前記洗
    濯槽へ押し流すために、選択的に水を供給する給水切換
    手段と、本洗いの前に予洗いを行うか否かを選択設定す
    る予洗選択部と、予洗選択部にて予洗いが選択設定され
    ない場合、本洗いから運転開始しこの本洗い時に前記第
    1貯留部内の洗剤が押し流されるように前記給水切換手
    段を制御し、予洗選択部にて予洗いが選択設定された場
    合、予洗いから運転開始しこの予洗い時に前記第2貯留
    部内の洗剤が押し流されるように前記給水切換手段を制
    御するとともにその後の本洗い時に前記第1貯留部内の
    洗剤が押し流されるように前記給水切換手段を制御する
    マイクロコンピュータとを備えたことを特徴とする洗濯
    機。
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