JP2626554B2 - 薄板鋼板溶接モールの製造方法 - Google Patents

薄板鋼板溶接モールの製造方法

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JP2626554B2 JP11312294A JP11312294A JP2626554B2 JP 2626554 B2 JP2626554 B2 JP 2626554B2 JP 11312294 A JP11312294 A JP 11312294A JP 11312294 A JP11312294 A JP 11312294A JP 2626554 B2 JP2626554 B2 JP 2626554B2
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Aisin Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄板鋼板の溶接方法に関
するもので、自動車用モールの溶接に利用される。
【0002】
【従来の技術】自動車用のウインドモール、ベルトモー
ル等の自動車用モールは、断面U形状の薄板鋼板の2つ
のモールを溶接にてつなぎ、さらに、バフ仕上げにより
一体感のあるものに製造されている。
【0003】前記モールは図2a及び図2bに示すよう
にアツパモール1及びサイドモール2を3に示す位置
(溶接接合部)で溶接して一体化されたものである。
【0004】前記モールのプラズマ溶接法としては図5
に示すようにワーク4の断面全体を連続で溶接する連続
溶接法及び図6に示すようにワークの各面を各々に分け
て溶接する分割溶接法がある。
【0005】前記連続溶接法はトーチAが16の位置で
アーク点弧し、ワーク面に沿つて17〜21に示すよう
にトーチを移動させ端部の22の位置でアーク消弧する
方法でモールの溶接が行われている。
【0006】又前記分割溶接法はトーチAが23の位置
でアーク点弧し、24の位置でアーク消弧後、又25の
位置でアーク点弧、27の位置でアーク消弧又28の位
置でアーク点弧、29の位置でアーク消弧してモールの
溶接が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記連続溶接法
はモール曲りコーナ(R部)15でトーチ先端の移動速
度が遅くなり熱集中がおこり、そのためにビードの凹み
が発生する。
【0008】又前記分割溶接法は溶接するとアーク消弧
位置(コーナR部15)でピンホールが発生し、又溶接
終了時特有のビードの凹み(いわゆるクレーター)が発
生する。これを防ぐために溶接終了時にクレーター電流
を流しピンホール及びビードの凹みを少なくする方法も
あるが、この方法を用いると大幅に溶接時間が増加し、
ビードの凹みも完全にはなくならないものである。
【0009】本発明は、薄板鋼板を溶接してモールを製
作する場合に溶接終了時のクレータの凹み及びピンホー
ルのない薄板鋼板溶接モールの製造方法を提供すること
を、技術的課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に講じた技術的手段は次のようである。すなわち、モー
ルの一方の側面部を曲りコーナの位置にて溶接開始後、
前記モールの形状に沿つてプラズマ溶接トーチをそのま
まの姿勢で移動させて溶接し、他の曲りコーナに達した
なら他方の側面部を溶接後そのまま速度をあげ前記トー
チを移動させ、アークを強制消弧し、次に空送により前
記モールの側面部に前記トーチを移動し前記アークを点
弧して、前記モールの側面部を前記トーチを移動させて
溶接を行う。
【0011】以上の2分割溶接アーク強制消弧法にて溶
接を行う。
【0012】
【作用】断面U形状のモールの溶接で、モールのR部の
溶接は、トーチ移動を早く移動させることによりR部へ
の熱集中をさけることが出来、またモールの面上でアー
クの消弧を行わない、更に他方のモールR部に於いて
も、トーチの移動を適切に行うことにより、熱集中をさ
け、これによりビードの凹み及びピンホールの発生を防
止する。結果、外観の極めて良好な溶接モールが得られ
る。
【0013】
【実施例】以下実施例について説明する。
【0014】図1のは自動車用のバツクウインドモー
ルで、このモールは、従来と同様に図2aに示すアツパ
モール1及びサイドモール2をプラズマ溶接にて3に示
す位置(溶接接合部)において突合せ溶接を行い、その
、溶接接合部3をバフ仕上げし、一体感のあるモール
にしているものである。
【0015】尚、この溶接接合部3の形状をアツパーモ
ール1を示す図2bで詳細に示す。
【0016】ところで、溶接接合部3は溶接後バフ仕上
げを行うが、溶接部のビードが凹んでいるとバフ仕上げ
が不均一で外観の品質が低下するものである。又、図3
に示す様に薄板のプラズマ溶接では、キーホール5を形
成しながら溶接が進行してゆき、そのために溶接終了時
にキーホール5の跡がいわゆるピンホールとして残る、
これは溶接欠陥であり、またバフ仕上げでは消すことは
出来ないものである。
【0017】以上よりモールの溶接はビードが凹まない
ようにかつピンホールが残らないように溶接する必要が
ある。
【0018】このために図4に示すように溶接すること
でビードの凹みを無くし、かつピンホールが残らないよ
うにするもので、プラズマトーチAが8の位置でアーク
点弧する。この時プラズマアーク14はワーク4の一方
の側面も同時に溶接する。その後ワークに沿つてトーチ
Aは10の位置まで前進し、ここでワーク4の他方の側
面を加熱溶接する。そこから11の位置まで速度を下げ
て前進させ、11の位置でアーク14を強制消弧する。
その後、空送にて12の位置まで進み、アーク点弧す
る。そして13の位置でアーク消弧し、溶接は終了す
る。尚、トーチAが8及び10の位置にある際の一方及
び他方の側面の溶接は、アーク14の硬直性(アーク1
4が真直ぐになろうとする性質)及びプラズマ溶接の特
徴であるアーク14のワーク4への点弧(移行)の容易
さ(トーチAとワーク4との間の距離によるアーク点弧
への影響の少なさ)を利用してなされる。図4に示され
る12の位置から13の位置までの溶接は、10の位置
で溶接されたワーク4の他方の側面の溶接強度をさらに
強固なものとする。この溶接により他方の側面の見栄え
を悪化させる恐れがあるが、この他方の側面を自動車へ
の取付面とすれば、見栄えの問題は解消される。尚、一
方の側面では、見栄えを考慮して他方の側面のような溶
接は行わないが、バフ仕上げ等の後工程により見栄えを
確保するのであれば他方の側面のような溶接を行っても
よい。
【0019】この2分割溶接アーク強制消弧法で溶接す
ることによりワーク面上でアークを消弧しないため、通
常発生するピンホール及び溶接終了時のビードの凹み
(いわゆるクレータ)を防ぐことができる。又コーナ部
15で熱集中を起こさない溶接法であるため、ビードの
凹みを小さくすることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は次の効果を有する。
【0021】本発明は薄板鋼板の溶接に於いて、トーチ
の動きが簡単であるために、ロボツト等での溶接する場
合にテイーチングが簡単にでき、分割溶接法に比べて加
工時間が短いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る製造方法により製造されたモール
の適用例を示す説明図である。
【図2】本発明又は、従来に係る製造方法により製造さ
れたモール示す図である。
【図3】プラズマ溶接部の拡大図である。
【図4】本発明に係る製造方法の説明図である。
【図5】従来の製造方法の説明図である。
【図6】従来の製造方法の説明図である。
【符号の説明】
A トーチ 1,2,6 モール 15 コーナ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄板鋼板よりなる断面U形状の2つのモー
    ルを、プラズマ溶接にて溶接して自動車用モールとす
    る、薄板鋼板溶接モールの製造方法に於いて、前記2つ
    のモールの接合部を溶接する場合に、 前記モールの一方の側面部を曲りコーナの位置にて溶接
    開始後、前記モールの形状に沿つてプラズマ溶接トーチ
    をそのままの姿勢で移動させて溶接し、他の曲りコーナ
    に達したなら他方の側面部を溶接後そのまま速度をあげ
    前記トーチを移動させ、アークを強制消弧し、 次に空送により前記モールの側面部に前記トーチを移動
    し前記アークを点弧して、前記モールの側面部を前記ト
    ーチを移動させて溶接を行う、 以上の2分割溶接、アーク強制消弧にて前記2つのモ
    ールの接合部を溶接してなる薄板鋼板溶接モールの製造
    方法。
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