JP2625710B2 - セラミツクヒータ - Google Patents

セラミツクヒータ

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JP2625710B2 JP62062100A JP6210087A JP2625710B2 JP 2625710 B2 JP2625710 B2 JP 2625710B2 JP 62062100 A JP62062100 A JP 62062100A JP 6210087 A JP6210087 A JP 6210087A JP 2625710 B2 JP2625710 B2 JP 2625710B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高温耐久性にすぐれたセラミックヒータ、
例えばディーゼルエンジンのグロープラグ等に適用され
るセラミックヒータに関するものである。
〔従来の技術〕
従来、セラミックヒータの材料としてMoSi2を用いる
ことが試みられているが、このMoSi2は熱衝撃性に劣っ
ており、従って冷熱サイクルの繰り返しを受ける部位に
用いられた場合にはクラックを発生し、破損するという
問題があった。
そのため、従来では特開昭60−28193号公報に示され
るようにMoSi2にSi3N4を添加、混合して焼結した導電性
セラミックが提案されている。このMoSi2−Si3N4の複合
組成によれば、耐熱衝撃性がMoSi2の単独に比べて向上
させることができた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記のセラミックヒータにおいても、直流電
流による長時間の断続通電試験を行う場合、セラミック
ヒータの負極側の電極部分にガラスの溶出が確認されて
いた。このガラスが溶出したセラミックヒータに、さら
に断続通電試験を続けると、負極側電極付近にセラミッ
クヒータの表面の変形、又は発熱部の変質による強度低
下などの問題が生じていた。
本発明は、以上の問題点を鑑みたものであり、長時間
の通電によるセラミックヒータ負極側のガラス溶出およ
びそれに伴うセラミックヒータ材料の変質を解決するこ
とにより、セラミックヒータと長期耐久性能を向上させ
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
はじめに、本発明者らは、セラミックヒータの負極側
でのガラス溶出の原因を調べた。その結果、セラミック
ヒータの負極側にガラス溶出が生じるのは、次の原因で
あることが各種分析などによりわかった。つまり、Si3N
4原料にはかなりの量のSiO2が含まれ、かつ不純物とし
てNa,K,Caも含まれている。さらに、焼結助剤として加
える第3成分である、例えばAl2O3,Y2O3も加わり、焼成
中のセラミックスの粒子間には多成分よりなる液相が存
在している。焼成後、この液相は固化してガラス相とな
ったり、ある場合には、結晶化して結晶化ガラスとして
存在する(このガラス相または結晶化ガラスを、以下粒
界ガラス相と称す)。焼成後、このセラミックヒータに
通電を行った場合、粒界ガラス相に存在するNa+,K+,Ca
2+などのカチオンは、通電によって生じる電界の作用に
より、粒界ガラス相を移動し、セラミックヒータの負極
側に集まり、セラミックヒータの負極側の表面にガラス
成分と共に析出する。また、ガラス溶出後も通電を行っ
た場合、カチオンの移動がさらに続くため、負極側電極
付近の強度が低下し、熱膨張係数が変化するので、負極
側電極付近が破壊する危険が生じるのである。
本案は、上記の原因を鑑みたものであり、発熱部と、
該発熱部に接続された電極とを有し、前記発熱部は、窒
化珪素からなる基本成分と焼結助剤とを焼結してなる焼
結体であるとともに、この焼結体の粒界成分が窒素を含
む粒界ガラス相を有しているセラミックヒータを提供す
るものである。
〔作用〕
本発明を採用することにより、粒子間に存在する粒界
ガラス相に窒素が導入され、粒界ガラス相はオキシナイ
トライドガラスとなる。このオキシナイトライトガラス
の組成中には、ガラス相の骨格に窒素が入り込んでいる
ために、ガラスの粘度を上昇させている。そのため、ガ
ラス相に含まれるNa+,K+,Ca2+のカチオンの移動は妨げ
られ、発熱部材表面へのガラス溶出は抑制される。さら
に、カチオン移動が抑制されるので、その後の素子の変
質も起きなくなる。よってセラミックヒータの寿命、耐
久性を大幅に向上させることができる。
〔実施例〕
(第1実施例) 本発明をディーゼルエンジンのグロープラグに適用し
た実施例について説明する。
本発明セラミックヒータを使用したグロープラグ1を
第1図に示す。本発明セラミックヒータはグロープラグ
1のセラミックヒータ2に使用される。このセラミック
ヒータ2は、断面四角形の棒状の絶縁性である支持体3
と、この支持体3の先端に形成した板状突出部4を包む
断面U字形の導電性である発熱体5と、支持体3内に埋
設され、先端が発熱体5に接続されたタングステンより
なる1対の電極6a,6bとから構成されている。
また、支持体3の外周には金属スリーブ7が、更にそ
の外周には金属ハウジング8が取り付けてある。電極6a
の後端は支持体3の基端まで延び、基端と嵌着する金属
キャップ9に接続されている。そして、電極6aの後端
は、この金属キャップ9および端子10を介して図示しな
い電源に接続されている。また、電極6bの後端は、金属
スリーブ7に接続されている。以上より、グロープラグ
1は構成され、金属ハウジング8に形成したネジ部11に
より、図示しないエンジン燃焼室に貫通固定される。
本実施例では、発熱部Aを構成する支持体3と発熱体
5を次のように製作した。
つまり、支持体3においては、電気絶縁性セラミック
であるSi3N4と導電性セラミックであるMoSi2の原料粉体
の平均粒径が同一、またはMoSi2の平均粒径を大きく
し、さらにMoSi2と付着性の悪い、または極めて粘度の
低いガラス層をなす焼結助剤を添加して混合、成形焼結
することにより、導電性セラミックスであるMoSi2を焼
成中に凝集孤立させMoSi2粒子の間に電気絶縁性セラミ
ックスであるSi3N4を介在させることにより、すぐれた
電気絶縁性セラミックを得る製法を用いた。本第1実施
例の支持体3では平均粒径0.9μmのSi3N470.3wt%と平
均粒径0.9μmのMoSi229.7wt%とを基本成分とし、焼成
助剤としてSi3N4とMoSi2の合計重量に対してAlN1wt%,Y
2O37wt%およびAl2O33wt%を混合した。
また、発熱体5においては、Si3N4の平均粒径をMoSi2
の平均粒径より大きい原料粉体を用い、混合、焼成する
ことにより、Si3N4粒子のまわりをMoSi2粒子が取り囲み
MoSi2粒子同士を連続に配列させることによりすぐれた
導電性セラミックスを得る製法を用いた。本第1実施例
の発熱体5は平均粒径12μmのSi2N470.3wt%、平均粒
径0.9μmのMoSi229.7wt%を基本成分とし、焼成助剤と
してSi3N4とMoSi2との合計重量に対してAlN1wt%、Y2O3
7wt%およびAl2O33wt%を混合した。これに、タングス
テンよりなる電極6a,6bを加えた構造のセラミックヒー
タを成形し、1560乃至1760℃の温度、500kg f/cm2の圧
力をアルゴン1気圧の条件下でホットプレス焼結した。
また、第1従来例のセラミックヒータとして発熱体、
支持体のSi3N4とMoSi2の粒径、重量比を第1実施例と全
く同様にし、かつ焼成助剤としてSi3N4とMoSi2の合計重
量に対してY2O37wt%,Al2O33wt%を添加して前記と同様
の方法によりセラミックヒータを焼成した。
次にそれぞれのセラミックヒータの微細構造について
元素分析を行った。第2図は発熱体5の微細構造の模式
図を示す。15はMoSi2粒子である。16はSi3N4粒子であ
る。17は粒界ガラス相であり、焼成助剤として添加した
成分はここに存在している。第1実施例と第1従来例と
のそれぞれについてこの微細構造の元素分析(EDX)の
結果を第1表に示す。ここでそれぞれの数字は原子数の
比を表している。第1表より明らかなように、第1実施
例では粒界ガラス相17より窒素が検出されていて、この
粒界ガラス相が窒素を含むガラスであることがわかる。
それに対して、第1従来例では粒界ガラス相17からは
窒素は検出されていないので、窒素を含んだガラスとは
なっていないことがわかる。
本第1実施例と第1従来例とのそれぞれのセラミック
ヒータについて、耐久性能を比較検討するために、本第
1実施例によって得られたセラミックヒータと従来のセ
ラミックヒータとを大気中において断続通電試験を行っ
た。この断続通電試験は、平衡温度が1200℃となるよう
に電圧を設定した後、この電圧で1分間通電加熱後、1
分間無通電による冷却という断続通電を行うサイクルを
繰り返すことによって、本第1実施例によるセラミック
ヒータおよび従来のセラミックヒータに直流電流による
長時間の電圧負荷をかけ、それぞれのセラミックヒータ
のガラス溶出の有無を確認するものであり、その結果を
第2表に示した。
第2表において、○印はガラス溶出が生じていない状
態を示し、△印はガラスの溶出した状態を示す。第2表
よりあきらかなように、従来例では5000回のサイクルに
よって、マイナス側発熱部付近にガラス溶出が発生し
た。しかし、第1実施例によるセラミックヒータの発熱
体は、50000回の断続通電試験を行ってもガラスの溶出
は起きなかった。
第1従来例がガラスを溶出したのは、セラミックヒー
タの原料の1つであるSi3N4原料に含まれるSiO2,Na,K,C
aなどが焼成後、粒界ガラス相中に存在するために、こ
のセラミックヒータ材料に通電を行うと、粒界ガラス相
中に存在するNa+,K+,Ca2+などのカチオンが、通電によ
って生じる電界の作用により、粒界ガラス相を移動し、
セラミックヒータの負極側に集まり、その後、表面にガ
ラス成分と共に析出したためである。しかし、本第1実
施例のセラミックヒータでは、発熱部、および支持部の
材料としてAlNを加えることによって、SiO2,Na,K,Caな
どが存在する粒界ガラス相に窒素を導入させ、粒界ガラ
ス相をオキシナイトライドガラスとする。そして、この
オキシナイトライドガラスは、ガラスの骨格に窒素が入
り込んでいるので、この窒素が粒界ガラス相に含まれる
Na+,K+,Ca2+などのカチオン移動を妨げ、発熱部表面へ
のガラス溶出を抑制させたため、50000回のサイクルを
行っても、ガラス溶出が確認されなかった。
(第2実施例) 本第2実施例であるセラミックヒータの発熱部と支持
体の原材料は、基本成分であるSi3N4とMoSi2の平均粒径
および配合量を、第1実施例と全く同様とし、焼成助剤
では、発熱部、支持部ともに、Si3N4とMoSi2の合計量に
対して、AlN2wt%、Al2O35wt%を添加して第1実施例と
同様の方法によりセラミックヒータを焼成した。
また、第2実施例と従来例とを比較検討するために、
第2従来例として、支持部のSi3N4とMoSi2の粒径、配合
量を第1実施例と全く同様にし、焼成助剤としてAl2O35
wt%のみを添加したのち、第1実施例と全く同様に焼成
してセラミックヒータとした。第2実施例のセラミック
ヒータと第2従来例のセラミックヒータの断続通電試験
を結果の第3表に示した。
第3表よりあきらかなように、第2実施例では50000
回もの耐久試験を行った後も、発熱体にガラス溶出が起
きなかったが、第2従来例においては、10000回のサイ
クルによってガラスが溶出してしまった。
すなわち、焼結材料の粒界ガラス層に、窒素導入する
ことによって、断続通電試験におけるガラス溶出を防止
できることが、第2実施例からもあきらかになった。
(第3実施例) 本第3実施例では、AlNの最適添加量を調べるため、
セラミックヒータの発熱体および支持体の原材料におい
て、Si3N4とMoSi2の粒径分布および配合量、そしてY2O3
とAl2O3のそれぞれの添加量をすべて第1実施例と全く
同様にし、AlNの添加量のみを変化させることによっ
て、種々のセラミックヒータを第1実施例と全く同様の
方法により焼成した。AlN添加量は、0.005wt%,0.01wt
%,0.1wt%,1wt%,5wt%,10wt%、15wt%の7種類と
し、順にサンプルナンバーを1乃至7とした。そして、
それぞれ焼成されたセラミックヒータをサイクル数5000
0回までの断続通電試験を行い、その結果を第4表に示
した。
第4表よりあきらかなように、サンプルNo.1(AlN添
加量0.005wt%)からサンプルNo.2(AlN添加量0.01wt
%)とすることにより、断続通電試験の結果は、AlN添
加によるガラス溶出防止の効果を示しはじめた。また、
サンプルNo.6(AlN添加量10wt%)からサンプルNo.7(A
lN添加量15wt%)とすることにより、AlN添加によるガ
ラス溶出防止の効果が低下されている。また、サンプル
No.7(AlN添加量15wt%)の場合には、セラミックヒー
タの焼結がサンプルNo.6(AlN添加量10wt%)よりも困
難となってしまった。
以上より、AlNの添加量は、0.01wt%乃至10wt%の範
囲で、セラミックヒータの発熱部におけるガラス溶出防
止に効果があることがわかった。
(第4実施例) 本第4実施例では、セラミックヒータの原材料を変化
させることによって、Si3N4とMoSi2との混合材料以外に
おいてのAlNを添加させる効果を確認した。
セラミックヒータの原材料を7通りに変化させ、それ
ぞれをサンプルNo.8a乃至14bとした。
サンプルNo.8aのセラミックヒータ部の原材料を、発
熱体は平均粒径12μmのSi3N470wt%、平均粒径0.9μm
のMo5Si330wt%とし、また添加剤としてSi3N4とMo5Si3
の合計重量に対してAlN1wt%,Y2O37wt%,Al2O33wt%を
用い、また支持体は平均粒径0.9μmのSi3N470wt%、平
均粒径0.9μmのMoSi230wt%とし、また添加物としてSi
3N4とMoSi2の合計重量に対してAlN1wt%、Y2O37wt%、A
l2O33wt%を用いた。
これらの原材料を混合した後に、第1実施例と全く同
様の方法により、セラミックヒータを焼成した。
サンプルNo.8bは、上記サンプルNo.8aのAlNを全く加
えないものとし、他は上記と全く同様の方法によりセラ
ミックヒータを焼成した。
また、他のサンプルは第5表に示す原材料および混合
割合として、粒径はサンプルNo.8aと全く同様なものと
し、それぞれのサンプルについてAlNを添加したもの(9
a,10a,11a,12a,13a,14a)と添加しないもの(9b,10b,11
b,12b,13b,14b)との2種類のセラミックヒータを焼成
した。
サンプルNo.8a乃至No.14bのそれぞれの断続通電試験
の結果を第5表に示した。
第5表よりあきらかなように、AlNを添加しない場合
には、最もガラスの溶出を示さないものでもサンプルN
o.13bにおけるサイクル数が8000回であった。しかし、A
lN1wt%添加することによって、どの原材料においても5
0000回以上の断続通電試験を行ってもガラスの溶出が起
きなかった。以上より、本第4実施例によって、Si3N4
と導電材料(例えばMoSi2,WSi2,NbSi2など)の混合原料
よりなるセラミックヒータの発熱体に対しても焼成助剤
の1成分としてAlNを添加することによって、ガラス溶
出防止効果と変質防止効果を得ることができることがわ
かった。
(第5実施例) 第3図は、第5実施例を示すセラミックグロープラグ
20である。このグロープラグ20は、支持体21の中に、タ
ングステンの電極22a,22bおよび発熱部Aが包含する金
属発熱体である発熱フィラメント23が埋め込まれ支持さ
れている。発熱フィラメント23の端部23a,23bには、電
極22a,22bの一端に巻き付けられている。
支持体21の外周には金属スリーブ25が、更にその外周
には金属ハウジング26が取り付けてある。また、電極22
aの他端は支持体21の基端まで延び、基端に嵌着した金
属キャップ27に接続し、金属キャップ27および端子28を
介して図示しない電源に接続してある。電極22bの他端
は、金属スリーブ25に接続してある。以上のようにグロ
ープラグ20を構成し、金属ハウジング26に形成したネジ
部30により、図示しないエンジン燃焼室に貫通固定され
る。
上記支持体21は、絶縁体セラミックスより構成されて
おり、この電気絶縁性セラミックは、平均粒径1μmの
Si3N4を100wt%とし、焼結助剤として、Si3N4の重量に
対してAlN1wt%,Y2O35wt%,Al2O33wt%をそれぞれ添加
したものをアルゴン1気圧中において1560〜1760℃ 50
0kg f/mm2の圧力のホットプレス焼結を行うことにより
製作されたものである。
ここで、第3従来例として、支持体21のSi3N4の粒径
を同様とし、焼結助剤をSi2N4の重量に対して、Y2O35wt
%,Al2O33wt%をそれぞれ添加したものを原材料として
上記と全く同様の方法によりセラミックヒータを焼結し
た。
本第5実施例のセラミックヒータと、第3従来例のセ
ラミックヒータの断続通電試験結果を第6表に示した。
ここで、○印は変化なし、△印は負極側に発生するガラ
ス溶出、×印はセラミックヒータの割れを示している。
第6表よりあきらかなように、第3実施例では10000
回の断続通電においてガラス溶出が発生し、約20000回
の断続通電時には、セラミックヒータの割れを確認し
た。しかし、支持体21に焼成助剤としてAlNを1wt%添加
することによって、50000回の断続通電によってもガラ
ス溶出が発生せず、ガラス溶出防止効果を得ることがで
きた。以上により、本第5実施例によって、Si3N4のみ
の原料よりなるセラミックヒータに対して、焼成助剤の
1成分としてAlNを添加することによってもガラス溶出
防止効果を得ることがわかった。
また、第5実施例のグロープラグの構造であっても発
明が適用されることがわかった。
本発明は第1実施例及び第5実施例に示すグロープラ
グだけでなく、他の構造を持つグロープラグにおいても
同様のすぐれた効果を得ることができる。
本発明は、粒界ガラス相に窒素を含ませることができ
ればよいのであって、その手段として前記実施例では、
焼成助剤の1成分にAlNを添加したが、YNなどの粒界ガ
ラス相に窒素を含ますことができる他の成分でも同様の
すぐれた効果を得る。
〔発明の効果〕
本発明である発熱部の焼結体中の粒界成分を窒素を含
む粒界ガラス相とすることにより、長時間の高高圧負荷
によるセラミックヒータの負荷側電極に発生するガラス
溶出を防止することができ、さらにまた、セラミックヒ
ータの変質を防止して耐久性を向上するというすぐれた
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるグロープラグを示す断
面図、第2図はセラミックヒータの微細構造の模式図、
第3図は本発明の他の実施例であるグロープラグを示す
断面図である。 A……発熱部,2……セラミックヒータ,3,21……支持
体、5,23……発熱体、6a,6b,22a,22b……電極。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱部と、該発熱部に接続された電極とを
    有し、 前記発熱部は、窒化珪素からなる基本成分と焼結助剤と
    を焼結してなる焼結体であるとともに、この焼結体の粒
    界成分が窒素を含む粒界ガラス相を有していることを特
    徴とするセラミックヒータ。
  2. 【請求項2】前記焼結助剤は、少なくとも粒界ガラス相
    に窒素を含ませることのできる第1成分と、該第1成分
    とは異なり焼結体の粒界成分としてガラス相を形成する
    第2成分とからなることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のセラミックヒータ。
  3. 【請求項3】前記第1成分は、AlN又はYNの少なくとも
    1種であることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載
    のセラミックヒータ。
  4. 【請求項4】前記第2成分は、Y2O3又はAl2O3の少なく
    とも1種よりなることを特徴とする特許請求の範囲第2
    または第3のいづれか1項のセラミックヒータ。
  5. 【請求項5】前記焼結助剤は、前記基本成分の合計重量
    に対して、少なくとも0.01重量%乃至10重量%の窒化ア
    ルミニウムを含むことを特徴とする特特許請求の範囲第
    1項記載のセラミックヒータ。
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