JP2625044B2 - 電気かみそり - Google Patents

電気かみそり

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JP2625044B2
JP2625044B2 JP10147791A JP10147791A JP2625044B2 JP 2625044 B2 JP2625044 B2 JP 2625044B2 JP 10147791 A JP10147791 A JP 10147791A JP 10147791 A JP10147791 A JP 10147791A JP 2625044 B2 JP2625044 B2 JP 2625044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気かみそり、特に、
外刃を取り付けた外刃ホルダが着脱可能に外刃ケースに
取り付けられた電気かみそりに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図7乃至図8に示されるように、
斯かる電気かみそりaにあっては、巾広に形成された樹
脂製の本体ケース1と、本体ケース1の上部に着脱可能
に装着された樹脂製の外刃ケース2とを備えている。ま
た、本体ケース1の内部1aには、駆動部3が連結され
た電動モータmと、この電動モータmを駆動させるため
のバッテリー4と、電動モータmを通電させるスイッチ
5とを備えている。
【0003】外刃ケース2には、凸形状に湾曲され且つ
多数の髭侵入孔(図示せず)が全面に形成された外刃6
を取り付けた樹脂製の外刃ホルダ7と、外刃ホルダ7を
外刃ケース2から取り外すための一対の着脱ボタン8,
8とが着脱可能に取り付けられている。また、外刃ケー
ス2の内部には内刃9が配設されている。さらに、外刃
ケース2には外刃6を保護するためのカバー2’が着脱
可能に取り付けられている。
【0004】ここで使用されている外刃ケース2は、図
9に示すように、下方を開放したケース部2aと、この
ケース部2aの長手方向両端部に上方へ向けて突出され
た支持片2b,2bとが一体に形成されている。
【0005】支持片2b,2bの内壁面には、切欠状の
係合部2c,2cと、係合部2c,2cの上方に位置し
て内方に突出された突部2d,2dとが形成されてい
る。
【0006】駆動部3は、電動モータmの出力軸3aに
取り付けられたバランサ3bと、バランサ3bに取り付
けられた偏心軸3cと、本体ケース1に変位可能に支持
された駆動軸3dとを備えている。また、この駆動軸3
dと偏心軸3cとは、外刃ケース2の小口方向と直交し
た方向に延出して形成されたスリット3eを有するカム
3fを介して連動連結されていて、このカム3fにより
駆動軸3dが外刃ケース2の長手方向に往復動するよう
になっている。
【0007】外刃ホルダ7は、図10に示すように、外
刃ケース2の長手方向に延出された一対の壁部7a,7
aと、壁部7a,7aの両端部間に位置し且つその一部
を上方へ向けて突出された被支持片7b,7bとを備
え、この被支持片7b,7bの外壁面には外方に向けて
突出された被係合部7c,7cが形成されている。
【0008】着脱ボタン8は、図11に示すように、回
動軸8aとスプリング支持部8b及び押出面8cとを備
えている。
【0009】内刃9は、複数の刃部9a,9a…と、こ
の刃部9a,9a…を支持する基台9bとを備えてい
る。また、基台9bの中央寄りには連結部材9cを介し
て駆動軸3dの先端が取り付けられ、駆動軸3dの往復
動に連動して内刃9が往復動する様に構成されている。
さらに、内刃9の刃部9a,9a…は、駆動軸3dに支
持されたスプリング10の付勢力により外刃6の内面に
弾接し、この内刃9の弾接により髭の切断効率が良好に
保たれている。
【0010】この様な構成において、外刃ホルダ7を外
刃ケース2に装着するには、先ず、外刃ケース2と着脱
ボタン8,8とを本体ケース1に取り付け、この状態か
ら外刃ホルダ7を外刃ケース2の上方から挿入すると、
図7に示すように、外刃ケース2の係合部2c,2cに
外刃ホルダ7の被係合部7c,7cが係合して外刃ホル
ダ7が外刃ケース2に装着される。
【0011】一方、外刃ホルダ7を外刃ケース2から取
り外す場合には、着脱ボタン8,8を外刃ケース2の内
方に向けて押圧して回動軸8a,8aを中心にして着脱
ボタン8,8の上端を内方に回動させ、着脱ボタン8の
押出面8cにより外刃ホルダ7の被係合部7c,7cを
外刃ホルダ7の内方に向けて押しやり、外刃ケース2の
係合部2c,2cと外刃ホルダ7の被係合部7c,7c
との係合状態を解除させる。
【0012】すると、内刃9の髭の切断効率を向上させ
るために内刃9を外刃6に弾接させていたスプリング1
0の付勢力により、図8に示すように、外刃ホルダ7が
上方へと変位させられる。
【0013】この時、外刃ケース2に形成された突部2
d,2dに外刃ホルダ7の被係合部7c,7cが当接し
て外刃ホルダ7の上方変位が停止される。この停止によ
り、外刃ホルダ7がスプリング10の付勢力により外刃
ケース2から完全に矯正離脱されて使用者等に外刃6が
当って怪我をしたり、外刃ホルダ7を紛失したりするの
が防止されている。
【0014】さらに、この外刃ホルダ7の停止状態か
ら、使用者の手操作により外刃ホルダ7を外刃ケース2
から取り外す。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く
構成された電気かみそりaにあっては、外刃ケース2の
突部2d,2dが支持片2a,2aの内壁面側に形成さ
れているため、外刃ホルダ7を装着する際にあっては、
外刃ケース2の突部2d,2dに外刃ホルダ7の被係合
部7c,7cが当接して挿入作業が阻害されるばかりで
なく、突部2d,2dを強制的に被係合部7c,7cが
乗り上げるために突部2d,2dに摩耗が生じてストッ
パの役割を果たさなくなるという問題が生じていた。
【0016】また、この摩耗は、外刃ホルダ7を取り外
す際にあっても、使用者の手操作により外刃ホルダ7を
外刃ケース2から取り外す際に、外刃ケース2の突部2
d,2dを被係合部7c,7cが強制的に乗り上げさせ
て取り外すために生じるものであった。
【0017】しかもこの様な突部2d,2dは、各支持
片2a,2aの内壁面側に対向して形成されているた
め、外刃ケース2を樹脂成形する際にあっては、成形後
の外刃ケース2を金型からの型抜きに突部2d,2dが
邪魔となり、突部2d,2dを避けるための離型機構を
金型に設ける必要が有り、金型コスト及び製作工数の増
加による製品のコストアップの要因ともなっていた。
【0018】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、外刃ホルダの上方変位量を確実に規制することが
できるものでありながら、外刃ケースを容易且つ安価に
製造し得て、しかも外刃ホルダの装着を容易にすること
ができる電気かみそりを提供することを目的とするもの
である。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、その目的を達
成するため、本体ケースの上方に装着される外刃ケース
に係合部が形成され、多数の髭挿入孔を形成した外刃を
取り付けた外刃ホルダに被係合部が形成され、前記外刃
ケースの内外方向に変位可能に構成された着脱ボタンが
前記外刃ケースの側壁部に設けられ、前記係合部と前記
被係合部とを係合させることにより前記外刃ホルダが前
記外刃ケースに装着されると共に、前記着脱ボタンの押
圧操作により前記係合部と前記被係合部との係合状態が
解除されると同時に前記外刃の内面に弾接した内刃の弾
接力により前記外刃ホルダが上方へ変位するように構成
された電気かみそりにおいて、前記着脱ボタンの上端部
には上方に向けて突出された突起が設けられ、前記外刃
ホルダの外壁面には当接部が突出形成され、前記着脱ボ
タンを押圧操作して前記係合部と前記被係合部との係合
状態を解除した際には前記突起に前記当接部が当接して
前記外刃ホルダの上方変位を停止させるように構成した
ことを要旨とする。
【0020】
【作用】このような構成においては、外刃ケースに外刃
ホルダを装着するには、先ず、外刃ケースと着脱ボタン
とを本体ケースに装着する。さらに、この状態から外刃
ホルダを外刃ケースの上方から挿入すると外刃ケースの
係合部に外刃ホルダの被係合部が係合して外刃ホルダが
外刃ケースに装着される。
【0021】一方、外刃ホルダを外刃ケースから取り外
す場合には、着脱ボタンを押圧して外刃ケースの係合部
と外刃ホルダの被係合部との係合状態を解除させる。こ
のとき、外刃ホルダに形成された当接部に着脱ボタンに
突設された突起が当接して外刃ホルダの上方変位量が規
制される。
【0022】
【実施例】次に、本発明の電気かみそりの実施例を図1
乃至図6に基づいて説明する。
【0023】図1乃至図3において、電気かみそりA
は、巾広に形成された樹脂製の本体ケース11と、この
本体ケース11の上部にネジn,nを介して着脱可能に
取り付けられた樹脂製の外刃ケース12とを備えてい
る。また、本体ケース11の内部11aには、駆動部1
3が連結された電動モータMと、電動モータMを駆動さ
せるためのバッテリー14と、電動モータMを通電させ
るスイッチ15とを備えている。
【0024】外刃ケース12には、凸形状に湾曲され且
つ多数の髭侵入孔(図示せず)が全面に形成された外刃
16を取り付けた樹脂製の外刃ホルダ17と、この外刃
ホルダ17を外刃ケース12から取り外すための一対の
着脱ボタン18,18とが着脱可能に取り付けられてい
る。また、外刃ケース12の内部には内刃19が配設さ
れている。さらに、外刃ケース12には外刃16を保護
するカバー12’が着脱可能に取り付けられている。
【0025】ここで使用されている外刃ケース12は、
図4に示すように、下方を開放したケース部12aと、
ケース部12aの長手方向両端部に上方へ向けて突出さ
れた支持片12b,12bとが一体に形成されている。
また、支持片12b,12bの内壁面には切欠状の係合
部12c,12cが形成されている。
【0026】ケース部12aの上面には、その両端側に
位置して外刃ケース12を本体ケース11に取り付ける
ためのネジ挿入孔12d,12dと、中央寄りに位置し
て後述の駆動軸13dが挿通される開口部12eとが形
成されている。
【0027】駆動部13は、電動モータMの出力軸13
aに取り付けられたバランサ13bと、バランサ13b
に取り付けられた偏心軸13cと、本体ケース11に変
位可能に支持された駆動軸13dとを備えている。ま
た、この駆動軸13dと偏心軸13cとは、外刃ケース
12の小口方向と直交した方向に延出して形成されたス
リット13eを有するカム13fを介して連動連結され
ていて、カム13fにより駆動軸13dが外刃ケース1
2の長手方向に往復動するようになっている。
【0028】外刃ホルダ17は、図5(A),(B)に
示すように、外刃ケース12の長手方向に延出された壁
部17a,17aと、壁部17a,17aの両端部間に
位置し且つその一部を上方へ向けて突出された被支持片
17b,17bとを備えている。
【0029】被支持片17b,17bの外壁面には、被
支持片17b,17bの外方に向けて突出された被係合
部17c,17c及び当接部17d,17dが形成され
ている。また、壁部17a,17aの下端には外刃ケー
ス12に形成された溝12fに嵌着される突片12e,
12eが形成されている。
【0030】着脱ボタン18は、図6に示すように、着
脱ボタン18の下端に位置して左右両側方へ向けて突設
された回動軸18aと、着脱ボタン18を外刃ケース1
2の外側に向けて付勢するスプリング20が取り付けら
れるスプリング支持部18bと、着脱ボタン18の上端
部に上方へ向けて突設された突起18cと、着脱ボタン
18の上部内壁面側に突設された突片18dとが形成さ
れている。
【0031】内刃19は、複数の刃部19a,19a…
と、刃部19a,19a…を支持する基台19bとを備
え、この基台19bの中央寄りに連結部材19cを介し
て駆動軸13dの先端が取り付けられて内刃19が外刃
ケース12の長手方向に往復摺動するようになってい
る。また、内刃19の刃部19a,19a…は、駆動軸
13dに支持されたスプリング21の付勢力により外刃
16の内面に弾接し、この内刃19の弾接により髭の切
断効率が良好に保たれている。
【0032】上記の構成において外刃ケース12に外刃
ホルダ17を装着するには、先ず、外刃ケース12と一
対の着脱ボタン18,18とを本体ケース11に装着す
る。さらに、この状態から外刃ホルダ17を外刃ケース
12の上方から挿入すると、図1(A)に示すように、
外刃ケース12の係合部12c,12cに外刃ホルダ1
7の被係合部17c,17cが係合して外刃ホルダ17
が外刃ケース12に装着される。
【0033】一方、外刃ホルダ17を外刃ケース12か
ら取り外す場合には、一対の着脱ボタン18,18を同
時に外刃ケース12の内側に向けて押圧して回動軸18
a,18aを中心にして着脱ボタン18,18の上端側
を回動変位させ、着脱ボタン18の突起18cにより外
刃ホルダ17の被係合部17c,17cを外刃ホルダ1
7の内方に向けて押しやり、外刃ケース12の係合部1
2c,12cと外刃ホルダ17の被係合部17c,17
cとの係合状態を解除させる。
【0034】すると、内刃19を外刃16の内面に弾接
させていたスプリング21の付勢力により、図1(B)
に示すように、外刃ホルダ17が上方へと変位させられ
る。この時、外刃ホルダ17に形成された当接部17
d,17dに着脱ボタン18の突起18cが当接して外
刃ホルダ17の上方変位量が規制される。
【0035】このとき、外刃ホルダ17は、着脱ボタン
18,18の押圧を解除することにより、着脱ボタン1
8の突起18cが外刃ホルダ17の当接部17d,17
dから離反するので外刃ホルダ17の取り外しを妨げる
ことはない。
【0036】この様に、従来のストッパ、即ち、突部2
d,2dがストッパとしての役割以外の時であっても外
刃ホルダ7の着脱摺動軌跡上に常に突出ているため、ス
トッパが外刃ホルダ7の着脱時の障害物となっていたの
に対し、本発明の電気かみそりAにあっては、ストッパ
としての突起18cを着脱ボタン18に設け、この着脱
ボタン18の回動により突起18cが外刃ホルダ17の
着脱摺動軌跡上に出没するように構成されている。この
ことにより、ストッパ本来の作用を果たす時のみ着脱摺
動軌跡上にストッパが突出するので外刃ホルダ17を装
着・取り外しする際の障害物となることはない。
【0037】ところで、上記実施例では、巾広に形成さ
れ且つ内刃19が外刃ケース12の長手方向に往復動す
るように構成された電気かみそりに適用したものを開示
したが、電動モータの出力軸の回転を受けて内刃が回転
する回転式の電気かみそりにも適用することができるこ
とは勿論である。また、着脱ボタン18の突起18cは
外刃ホルダ17の被係合部17c,17cと当接させる
ように設定することも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気かみ
そりにあっては、着脱ボタンの上端部には上方に向けて
突出された突起が設けられ、前記外刃ホルダの外壁面に
は当接部が突出形成され、前記着脱ボタンを押圧操作し
て前記係合部と前記被係合部との係合状態を解除した際
には前記突起に前記当接部が当接して前記外刃ホルダの
上方変位を停止させるように構成したことにより、外刃
ホルダの上方変位量を確実に規制することができるもの
でありながら、外刃ケースを容易且つ安価に製造し得
て、しかも外刃ホルダの装着を容易にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気かみそりの要部を示し、(A)は
外刃ホルダの装着状態の拡大断面図、(B)は外刃ホル
ダの非装着状態の拡大断面図である。
【図2】本発明の電気かみそりの上部の長手方向縦断面
図である。
【図3】本発明の電気かみそりの上部の小口方向縦断面
図である。
【図4】本発明の外刃ケースの外観を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の外刃ホルダの外観を示し、(A)は上
方側から見た斜視図、(B)は下方側から見た斜視図で
ある。
【図6】本発明の着脱ボタンの外観を示す斜視図であ
る。
【図7】従来の電気かみそりの上部の長手方向縦断面図
である。
【図8】従来の電気かみそりの要部を示す拡大断面図で
ある。
【図9】従来の外刃ケースの外観を示す斜視図である。
【図10】従来の外刃ホルダの外観を示す斜視図であ
る。
【図11】従来の着脱ボタンの外観を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
A…電気かみそり 11…本体ケース 12…外刃ケース 12c…係合部 16…外刃 17…外刃ホルダ 17c…被係合部 17d…当接部 18…着脱ボタン 18c…突起 19…内刃

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケースの上方に装着される外刃ケー
    スに係合部が形成され、多数の髭挿入孔を形成した外刃
    を取り付けた外刃ホルダに被係合部が形成され、前記外
    刃ケースの内外方向に変位可能に構成された着脱ボタン
    が前記外刃ケースの側壁部に設けられ、前記係合部と前
    記被係合部とを係合させることにより前記外刃ホルダが
    前記外刃ケースに装着されると共に、前記着脱ボタンの
    押圧操作により前記係合部と前記被係合部との係合状態
    が解除されると同時に前記外刃の内面に弾接した内刃の
    弾接力により前記外刃ホルダが上方へ変位するように構
    成された電気かみそりにおいて、前記着脱ボタンの上端
    部には上方に向けて突出された突起が設けられ、前記外
    刃ホルダの外壁面には当接部が突出形成され、前記着脱
    ボタンを押圧操作して前記係合部と前記被係合部との係
    合状態を解除した際には前記突起に前記当接部が当接し
    て前記外刃ホルダの上方変位を停止させるように構成し
    たことを特徴とする電気かみそり。
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