JP2624820B2 - ドライクリーニング用識別タグとその固定方法 - Google Patents

ドライクリーニング用識別タグとその固定方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はドライクリーニング用識別タグとその固定方
法に関する。
〔従来の技術〕
ドライクリーニングに際し、各衣類を識別するために
紙製のタグが用いられている。従来、このタグを衣類に
取り付けるには、タグを衣類中のボタン孔などに通し、
タグ両端をステープにて固定する方法が一般的に行われ
ている。
しかるに、ステープルによる固定は、取り付け時の作
業性が悪いうえに、クリーニング完了後タグを取りはず
しにくく、またクリーニング中に衣類をいためやすいと
いつた多くの欠点があつた。さらに最近では、ステープ
ルの固定作業に従事する作業者がけんしよう炎を訴える
ケースも増えてきており、なんらかの対策が望まれてい
た。
そこで、これらの欠点を解消できる手段として、従来
のステープルに代えて、感圧性接着剤によつてタグ両端
を固定する方法が考えられた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来から一般に使われている通常の感
圧性接着剤をタグの固定目的に使用しても、クリーニン
グ中にタグがほとんどはずれてしまうため、実用化は難
しかつた。これはテトラクロロエチレンに代表されるよ
うなドライクリーニング用の溶剤中では、一般の感圧性
接着剤は溶剤,膨潤しやすく、溶剤浸漬後に接着力の大
幅な低下を招くためと推定される。
本発明は、上記の事情に鑑み、ドライクリーニング中
でも衣類に固定した識別タグが簡単にはずれることのな
い感圧性接着剤を用いた識別タグおよびその固定方法を
提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討
した結果、テトラクロロエチレン浸漬後のT剥離接着力
および同溶剤に対する可溶解分がそれぞれ所定の値とな
るような耐溶剤性の感圧性接着剤をドライクリーニング
用認識タグの固定目的に利用することにより、前記従来
の問題点をすべて解決できることを知り、本発明を完成
するに至つた。
すなわち、本発明は、テトラクロロエチレン浸漬後の
T剥離接着力が300g/20mm幅以上、同溶剤に対する可溶
解分が10重量%未満の感圧性接着剤であって、つぎの一
般式(a)および/または(b); (式中、lは1〜10、mは1〜2、nは1〜4の整数で
ある) で表される極性基含有単量体の単独重合体または共重合
体、あるいは上記の極性基含有単量体50重量%以上とこ
れと共重合可能な他のビニル系単量体50重量%以下との
共重合体を主成分として含有してなる感圧性接着剤をタ
グ基材上に設けてなるドライクリーニング用識別タグ
と、さらにタグ基材上に設けられた上記特定の感圧性接
着剤の接着力を利用して衣類に固定するドライクリーニ
ング用識別タグの固定方法を提供するものである。
このように、本発明においては、上記したような特定
の感圧性接着剤をドライクリーニング用識別タグの固定
目的に利用したことにより、クリーニング中にタグが衣
類からはずれてしまうという心配はもはやなく、従来の
ステープルによる固定方式に比し、タグ取り付け時の作
業性が良好でかつクリーニング後の取りはずしも容易で
あり、さらにクリーニング中に衣類をいためることも、
また取り付け時のけんしよう炎などの心配もないため、
より安全でかつ作業性にすぐれるタグの固定目的を達成
できるものである。
さらに、本発明では、上記特定の感圧性接着剤のテト
ラクロロエチレンに対する可溶解分が10重量%未満であ
るため、ドライクリーニング中の感圧性接着剤の衣類へ
の汚染が生じにくいといつた利点も有している。
〔発明の構成・作用〕
本発明のドライクリーニング用識別タグの固定用接着
剤は、上述のように、テトラクロロエチレン浸漬後のT
剥離接着力が300g/20mm幅以上、特に好適には500g/20mm
幅以上、同溶剤に対する可溶解分が10重量%未満、特に
好適には5重量%以下の感圧性接着剤からなることを特
徴としている。
すなわち、本発明では、このような特定の感圧性接着
剤を用いたときに、ドライクリーニング用識別タグの固
定用接着剤として非常に適した性能を発揮できる、つま
り識別タグをドライクリーニング中でも支障なく衣類に
固定でき、かつ衣類の汚れなどの悪影響をも回避できる
ことを見い出したものである。
これに対し、従来の一般の感圧性接着剤は、用いる接
着性ポリマーの構成に起因して、テトラクロロエチレン
浸漬後のT剥離接着力が通常100g/20mm幅以下である
か、または同溶剤に対する可溶解分が15重量%以上とな
るものであつたため、これをドライクリーニング用識別
タグに適用してもクリーニング中に識別タグが衣類から
簡単にはずれてしまつたり、衣類の汚れが著しくなるな
どの弊害をさけられなかつた。
本発明において、このような特性を持つた感圧性接着
剤としては、前記の一般式(a)および/または(b)
で表される極性基含有単量体の単独重合体または共重合
体、あるいは上記の極性基含有単量体50重量%以上、特
に好適には75〜99重量%とこれと共重合可能な他のビニ
ル系単量体50重量%以下、特に好適には1〜25重量%と
の共重合体を、主成分として含有するものが用いられ
る。
このような単独重合体または共重合体を用いた感圧性
接着剤が、テトラクロロエチレンといつた溶剤中におい
ても、高い接着強度を発揮する理由としては、上記の極
性基含有単量体が分子中にカルボキシル基、エステル
基、エーテル基といつた分極度の高い構造を持ち、その
結果生成する重合体が高い極性を有することに起因する
ものと考えられる。すなわち、高極性を有する重合体
は、テトラクロロエチレンといつた非極性溶剤との親和
性に乏しいため、溶剤浸漬によつてもあまり溶解,膨潤
せず、溶剤浸漬前後で接着強度がほとんど変化しないた
めと推定される。
しかも、上記特定の極性基含有単量体は、分子構造の
観点から見た場合、単に高極性であるのみならず、同様
に高い極性を有するアクリル酸などの単量体に比べ、分
子鎖が高い柔軟性をも有している。このため、これ単独
の重合体にあつてもそのガラス転移温度は常温以下であ
り、他のビニル系単量体との共重合体における主単量体
として使用しても、感圧性接着剤として十分な粘着性,
タツクが得られるため、その使用量に特に制限がないと
いつた利点もある。
このような極性基含有単量体のうち、前記の一般式
(a)で表される極性基含有単量体、特開昭60−67446
号公報にみられるように、アクリル酸とε−カプロラク
トンとの反応により容易に得られ、市販品としても入手
が可能である。また、前記の一般式(b)で表される極
性基含有単量体は、たとえばアクリル酸とアルコキシア
ルコールとの反応により得ることができ、市販品として
も容易に入手可能である。
また、上記の極性基含有単量体と共重合可能な他のビ
ニル系単量体としては、たとえばアクリル酸、メタクリ
ル酸、イタコン酸などのカルボキシル基含有単量体、ア
クリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エ
チルヘキシル、アクリル酸イソノニル、メタクリル酸ブ
チル、メタクリル酸ヘキシルなどのアクリル酸やメタク
リル酸のアルキルエステル類、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、酢酸ビニル、塩化ビニル、スチレンま
たはその誘導体などの各種の単量体を挙げることができ
る。
これら他のビニル系単量体は、既述のように、単量体
全量の50重量%以下とされるが、これはこれより多くな
りすぎると、共重合体のテトラクロロエチレンへの溶解
性が増すため、テトラクロロエチレン浸漬時の接着強度
が許容できないまでに低下し、ドライクリーニング用識
別タグの固定用途に適さなくなるためである。
本発明において、上記した一般式(a),(b)で表
される特定の官能基含有単量体の単独重合体または共重
合体、あるいは上記の官能基含有単量体とこれと共重合
可能な他のビニル系単量体と共重合体を製造するには、
塊状重合、溶液重合、分散重合、乳化重合などの公知の
方法を用いればよい。重合の開始方法も、過酸化ベンゾ
イル、過酸化ラウロイル、アゾビスイソブチロニトリル
などの熱開始剤によるもの、ベンゾイン、ベンゾインメ
チルエーテル、ベンゾフエノンといつた光開始剤と紫外
線照射によるもの、また電子線照射による方法などから
任意に選べばよい。
このようにして得られる単独重合体または共重合体の
分子量は、特に限定されるものではないが、一般には重
量平均分子量が4.0×105〜1.0×106の範囲にあるのが適
当である。
本発明で用いる感圧性接着剤は、このような単独重合
体または共重合体を主成分として含有してなるものであ
るが、この感圧性接着剤は、溶剤可溶解分の低減や凝集
力の向上を目的として、これにさらにイソシアネート系
化合物、エポキシ系化合物などの公知の架橋剤を含ませ
て適宜の架橋処理を施すようにしてよい。また、これと
同様の目的で、上記の単独重合体や共重合体などを得る
際に、内部架橋剤として多官能性ビニル系化合物などの
架橋性単量体を用いることもできる。
さらに、このような感圧性接着剤には、従来公知の添
加剤である粘着付与剤、老化防止剤、着色剤、充填剤な
どの各種の添加剤を必要に応じて配合することができ
る。
なお、いうまでもないが、前記したテトラクロロエチ
レン浸漬後のT剥離接着力および同溶剤に対する可溶解
分としては、これらの任意成分を含有する場合には、全
体として前記範囲を満足しておればよい。また、架橋処
理を施す場合には、架橋処理後の値が前記範囲となるよ
うに設定されておればよいのである。
本発明において、上記の如き感圧性接着剤からなるタ
グ固形用の接着剤を用いて、実際にドライクリーニング
用識別タグを固定するにあたつては、上記の接着剤を予
めタグ基材上に設けておくのが、つまり接着剤付きのド
ライクリーニング用識別タグを製造しておくのが便利で
ある。
第1図はこの例を示したものであり、一般に、幅5〜
25mm、長さ50〜150mm、厚み20〜250μmの上質紙製の耐
洗紙、ポリエステルやポリプロピレンのフイルムなどよ
りなるタグ基材1の片面における長さ方向の少なくとも
片末端に、上記の感圧性接着剤2が20〜100μm程度の
厚みで設けられて、接着剤付きのドライクリーニング用
識別タグが構成されている。
タグ基材1上に感圧性接着剤2を設ける手段は任意で
あり、たとえば剥離紙上に設けた感圧性接着剤2の層を
タグ基材1上に貼り合わせるようにするか、あるいはタ
グ基材1上に塗工法にて直接設けるようにしてもよい。
なお図示の如く、タグ基材1の片面における片末端にの
み設けるようにすると、これをループ状にして衣類に取
り付けたとき衣類への感圧性接着剤の付着がないので、
好ましいが、必要なら片面全面に設けるようにしてもよ
い。
この接着剤付きのドライクリーニング用識別タグを用
いて、これを衣類に固定するには、第2図に示すよう
に、その一端側から図示しない衣類のボタン孔などに通
したうえで、タグ両端を重ね合わせ、片末端に設けた感
圧性接着剤2の接着力を利用して接着固定すればよい。
これにより、上記のタグは衣類に強固に固定されると
ともに、上記の感圧性接着剤2がテトラクロロエチレン
などのドライクリーニング用洗剤に対して良好な耐性を
示すことから、上記の固定状態でドライクリーニングを
行つてもこのクリーニング中に離脱することはなく、識
別タグとしての機能を支障なく発揮させることができ
る。また、衣類の汚染をきたすこともない。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、従来のステープルに
よる方法に較べ、より安全で作業性の高い、感圧性接着
剤によるドライクリーニング用識別タグの固定方法と、
上記接着剤を用いたドライクリーニング用識別タグとを
提供できる。
〔実施例〕
以下に、この発明の実施例を記載して、より具体的に
説明する。なお以下、部とあるのは重量部、%とあるの
は重量%、をそれぞれ意味する。
実施例1 一般式(a)で表される極性基含有単量体(式中のl
=2)90部、アクリル酸10部からなる単量体混合物に、
光重合開始剤としてベンゾフエノン0.5部を加えたもの
に紫外線を予備照射し増粘したものに、三官能性のビニ
ル系単量体0.1部を加えたのち、剥離紙上に塗工し、さ
らに紫外線を照射して重合反応を行い、感圧性接着剤を
得た。
この接着剤を本発明のドライクリーニング用識別タグ
の固定用接着剤とした。この接着剤のテトラクロロエチ
レン中での可溶解分は、1%以下であつた。なお、この
可溶解分は、接着剤をテトラクロロエチレン中に7日間
浸漬放置したのち、溶解部分のみを傾斜法にて取り出
し、乾燥後の不揮発分重量から算出したものである。
つぎに、この接着剤を、幅20mm、長さ120mm、厚さ200
μmの上質紙製耐洗紙からなるタグ基材の片面上の片末
端に、幅20mm、長さ20mm、厚み50μmの大きさで貼り合
わせて、本発明に係る第1図に示す構造のドライクリー
ニング用識別タグを作製した。
この識別タグを用いて、タグ両端を上記の接着材を介
して重ね合わせ、2kgのローラーで1往復圧着した。こ
の方法で両端を接着固定したタグを、60℃のテトラクロ
ロエチレン中に浸漬し、30分間攪拌後に取り出し、タグ
の中央部を切断したうえで、取り出し直後のT剥離接着
力(引張速度:300mm/分)を測定したところ、450g/20mm
幅であつた。
また、上記の接着剤付き識別タグを、その一端側から
紳士用ワイシヤツのボタン孔に通したうえで、第2図に
示すように、タグ両端を指圧により接着固定し、これを
溶剤としてテトラクロロエチレンを用いたドライクリー
ニングに実際に供してみたところ、クリーニング中に上
記タグがはずることはなく、また接着剤によるワイシヤ
ツの汚染もみられなかつた。
実施例2 温度計、攪拌機、窒素導入管および還流冷却管を備え
た反応器内に、一般式(a)で表される極性基含有単量
体(式中のl=1)75部、アクリル酸ブチル20部、アク
リル酸5部からなる単量体混合物と、アゾイソブチロニ
トリル0.5部、酢酸エチル70部とを投入し、反応器内を
窒素雰囲気としたのち、60℃に加温して重合反応を行
い、共重合体を得た。この共重合体に三官能性のイソシ
アネート化合物を2部加え、剥離紙上に塗工し、100℃
で3分間乾燥したのち、50℃で3日間保存さて、感圧性
接着剤を得た。
この接着剤を本発明のドライクリーニング用識別タグ
の固定用接着剤とした。この接着剤のテトラクロロエチ
レン中での可溶解分を前記同様に調べたところ、3%で
あつた。また、この接着剤を用いて実施例1と同様にし
て接着剤付きのドライクリーニング用識別タグを作製
し、テトラクロロエチレン浸漬後のT剥離接着力を前記
同様に測定したところ、520g/20mm幅であつた。
さらに、この接着剤付き識別タグを用いて実施例1と
同様のドライクリーニング試験を行つてみたところ、ク
リーニング中にタグがはずれることも、また接着剤によ
るワイシヤツの汚染もなんらみられなかつた。
実施例3 単量体混合物として、一般式(a)で表される極性基
含有単量体(式中のl=2)85部、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル10部、アクリル酸5部を用いた以外は、実施
例1と同様にして重合反応を行つて感圧性接着剤を得、
これを本発明のドライクリーニング用識別タグの固定用
接着剤とした。この接着剤のテトラクロロエチレン中で
の可溶解分を前記同様に調べたところ、2%であつた。
また、この接着剤を用いて実施例1と同様にして接着
剤付きのドライクリーニング用識別タグを作製し、テト
ラクロロエチレン浸漬後のT剥離接着力を前記同様に測
定したところ、560g/20mm幅であつた。さらに、この接
着剤付き識別タグを用いて実施例1と同様のドライクリ
ーニング試験を行つてみたところ、クリーニング中にタ
グがはずれることも、また接着剤によるワイシヤツの汚
染もなんらみられなかつた。
実施例4 単量体混合物として、一般式(b)で表される極性基
含有単量体(式中のm=2、n=1)95部と、アクリル
酸5部を用いた以外は、実施例2と同様にして重合反応
を行つて感圧性接着剤を得、これを本発明のドライクリ
ーニング用識別タグの固定用接着剤とした。この接着剤
のテトラクロロエチレン中での可溶解分を前記同様に調
べたところ、1%以下であつた。
また、この接着剤を用いて実施例1と同様にして接着
剤付きのドライクリーニング用識別タグを作製し、テト
ラクロロエチレン浸漬後のT剥離接着力を前記同様に測
定したところ、430g/20mm幅であつた。さらに、この接
着材付き識別タグを用いて実施例1と同様のドライクリ
ーニング試験を行つてみたところ、クリーニング中にタ
グがはずれることも、また接着剤によるワイシヤツの汚
染もなんらみられなかつた。
実施例5 単量体混合物として、一般式(b)で表される極性基
含有単量体(式中のm=2、n=2)90部と、アクリル
酸10部を用いた以外は、実施例1と同様にして重合反応
を行つて感圧性接着剤を得、これを本発明のドライクリ
ーニング用識別タグの固定用接着剤とした。この接着剤
のテトラクロロエチレン中での可溶解分を前記同様に調
べたところ、5%以下であつた。
また、この接着剤を用いて実施例1と同様にして接着
剤付きのドライクリーニング用識別タグを作製し、テト
ラクロロエチレン浸漬後のT剥離接着力を前記同様に測
定したところ、390g/20mm幅であつた。さらに、この接
着剤付き識別タグを用いて実施例1と同様のドライクリ
ーニング試験を行つてみたところ、クリーニング中にタ
グがはずれることも、また接着剤によるワイシヤツの汚
染もなんらみられなかつた。
比較例1 単量体混合物として、アクリル酸ブチル95部と、アク
リル酸5部を用いた以外は、実施例1と同様にして重合
反応を行つて感圧性接着剤を得、これを比較用のドライ
クリーニング用識別タグの固定用接着剤とした。この接
着剤のテトラクロロエチレン中での可溶解分を前記同様
に調べたところ、15%であつた。
また、この接着剤を用いて実施例1と同様にして接着
剤付きのドライクリーニング用識別タグを作製し、テト
ラクロロエチレン浸漬後のT剥離接着力を前記同様に測
定してみたが、浸漬中に剥離してしまい測定不能であつ
た。さらに、この接着剤付き識別タグを用いて実施例1
と同様のドライクリーニング試験を行つてみたが、クリ
ーニング中にタグがはずれてしまい、接着剤によるワイ
シヤツの汚染も認められた。
比較例2 単量体混合物として、アクリル酸2−エチルヘキシル
90部と、アクリル酸10部を用いた以外は、実施例2と同
様にして重合反応を行つて感圧性接着剤を得、これを比
較用のドライクリーニング用識別タグの固定用接着剤と
した。この接着剤のテトラクロロエチレン中での可溶解
分を前記同様に調べたところ、32%であつた。
また、この接着剤を用いて実施例1と同様にして接着
剤付きのドライクリーニング用識別タグを作製し、テト
ラクロロエチレン浸漬後のT剥離接着力を前記同様に測
定してみたが、浸漬中に剥離してしまい測定不能であつ
た。さらに、この接着剤付き識別タグを用いて実施例1
と同様のドライクリーニング試験を行つてみたが、クリ
ーニング中にタグがはずれてしまい、接着剤によるワイ
シヤツの汚染も認められた。
以上の実施例1〜5および比較例1,2の結果からも明
らかなように、本発明によれば、テトラクロロエチレン
中でも充分な接着強度を発揮できる感圧性接着剤が得ら
れ、これにより従来のステープルに較べ、より安全で作
業性にすぐれたドライクリーニング用識別タグの固定方
法を提供できるものであることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のドライクリーニング用識別タグの一例
を示す断面図、第2図は同タグの固定方法を示す斜視図
である。 1……タグ基材、2……感圧性接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 啓仁 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (72)発明者 末永 和夫 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−35676(JP,A) 特開 昭61−9473(JP,A) 特開 昭51−79133(JP,A) 実開 昭62−192399(JP,U) 特公 平4−56071(JP,B2) R&DレポートNo.11感光性樹脂の 合成と応用(続)P.466、467(昭和55 年11月21日)(株)シーエムシー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タグ基材上に、つぎの一般式(a)および
    /または(b); (式中、lは1〜10、mは1〜2、nは1〜4の整数で
    ある) で表される極性基含有単量体の単独重合体または共重合
    体、あるいは上記の極性基含有単量体50重量%以上とこ
    れと共重合可能な他のビニル系単量体50重量%以下との
    共重合体を主成分として含有してなる、テトラクロロエ
    チレン浸漬後のT剥離接着力が300g/20mm幅以上、同溶
    剤に対する可溶解分が10重量%未満の感圧性接着剤を設
    けてなるドライクリーニング用識別タグ。
  2. 【請求項2】タグ基材上に設けられた請求項(1)に記
    載の感圧性接着剤の接着力を利用して衣類に固定するド
    ライクリーニング用識別タグの固定方法。
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Title
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