JP2624687B2 - 薄膜能動素子アレイの製造方法 - Google Patents

薄膜能動素子アレイの製造方法

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JP2624687B2 JP62151107A JP15110787A JP2624687B2 JP 2624687 B2 JP2624687 B2 JP 2624687B2 JP 62151107 A JP62151107 A JP 62151107A JP 15110787 A JP15110787 A JP 15110787A JP 2624687 B2 JP2624687 B2 JP 2624687B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は薄膜能動素子アレイの製造方法に係り、特に
液晶ディスプレイに好適な能動素子アレイの製造方法に
関する。
[従来の技術] 薄膜能動素子アレイは、通常、薄膜トランジスタ(TF
T)やダイオードXYに配線したアレイ状に形成され、そ
の配線端部の端子がフレキシブルプリントケーブル(FP
C)等で外部回路に接続されている。その端子とFPCの接
続には、半田を使う方法や異方性導電シートを使う方法
が一般的に知られている。この内、後者は技術的簡便で
あり、コスト面でも有利である。しかしながら、配線金
属と接続した場合、金属膜表面の酸化等のため接続不良
が発生しやすいという問題がある。これに対する代案と
して、金属酸化物膜(透明導電膜)を端子に使用する方
法があるが、金属酸化物自体が高抵抗であるため、配線
抵抗が増加するという問題があった。
また、能動素子アレイの形成工程において、XY配線を
完了した後、静電気により能動素子が破壊されるという
問題もあった。
この種の装置に関連するものとしては、例えば特開昭
60−120322号、特開昭60−120321号,特開昭60−111225
号等がある。
[発明が解決しようとする問題点] 異方導電性シートを使用した従来技術は、金属膜表面
の汚染による接触抵抗の増加や透明導電膜自体の抵抗に
よる接触抵抗の増加が配慮されておらず、配線抵抗が増
加してディスプレイとしての特性が劣化するという問題
があった。
さらに、従来技術では、能動素子アレイの配線パター
ンを形成後、静電気により能動素子が破壊されることに
ついての対策がなされておらず、歩留が低下するという
問題があった。
本発明の目的は、工程数をまったく増加することな
く、上記の問題点を解決することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的は、能動素子アレイの配線パターンを形成し
た後、画素用透明導電膜パターンを形成する際に、端子
部上に透明導電膜パターンを形成し、さらに、端子を相
互に透明導電膜で接続するようにパターン化することで
達成される。
[作用] 端子金属パターン上に形成された透明導電膜は金属膜
表面の酸化汚染等による高抵抗絶縁膜の形成を防止する
ため、異方性導電ゴムとの接続は確実性を増し、信頼性
が向上する。
また、透明導電膜パターンで配線を相互に接続するこ
とにより、たとえ静電気により配線に高電圧が印加され
たとしても、能動素子自体には電圧が印加されないた
め、静電破壊を惹起することがない。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図および第2図により
説明する。第1および第2図により説明する。第1図
(a)はTFTと画素電極部,(b)はゲート電極の端子
部、(c)はソース・ドレイン電極(信号線)の端子部
の断面図である。これらの位置関係を第2図に示す。こ
こでは、薄膜濃動素子としてのa−SiTFTを使用した例
を示す。
まずガラス基板1上にゲート電極パターン2をCrによ
り形成した。次にSiNをゲート絶縁膜3,a−Siを半導体膜
4として形成し、それぞれパターン化した。この堆積と
パターン化は通常のp−CVD法とドライエッチング法に
よった。なお、a−Siはiとnを積層して2層に形成
し、n層をコンタクト抵抗低減のために使用するが、こ
こでは説明を簡単にするため1層として示した。Cr5,Al
6の2重膜をソース・ドレイン電極として形成した。そ
の後、第2図に示すようにITO7を画素電極として形成し
た。その際、ITOを各配線の端子部上および、全端子を
接続する形にパターンを残して形成した。
その後、SiN膜8をパッシベーション膜として堆積
し、TFTの光感度を低減させるために遮光膜としてAl等
の金属膜aを堆積し、TFTを破覆するようにパターン化
した。最後に端子部上のSiN膜8をドライエッチングに
より除去し、TFTアレイ基板を完成した。
このTFTアレイ基板を使用して液晶デバイスプレイパ
ネルを組み立て、基板周辺の透明導電膜による端子接続
部を第2図の一点鎖線部で機械的に切断除去した後、異
方性導電シートを使用してFPCと接続し、外部駆動回路
に接続した。
このようにして得られた液晶ディスプレイの端子接続
部の信頼性は良好あり、寿命テストによる端子の接続不
良等は発生しなかった。
また、ITOにより各配線が短絡されているため、XY配
線パターン形成後能動素子アレイ静電気によるTFTの破
壊もなく、歩留の向上がみられた。
なお、ここで必要なITOの膜厚は数十Å以上であれ
ば、特に問題は発生しない。
[発明の効果] 本発明によれば、端子部金属膜表面の汚染もしくは酸
化による絶縁性被膜の形成を防止できるため、端子接続
の信頼性が大幅に向上する。さらにそのために特に工程
を付加する必要がなく、画素電極形成時に同時に端子表
面保護が出来る。
さらに、TFTの配線形成直後に全端子を短絡するた
め、静電気によりTFTの破壊が防止されるという効果が
ある。
なお、ここでは、能動素子としてTFTについてのみ記
載したが、これ以外の例えば、半導体ダイオード、MIM
ダイオードの場合も同様な効果が見られることは言うま
でもない。
また、ITOでなく、In2O3,SnO2でも同様の効果が見ら
れた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の断面図であり、(a)はTF
Tと画素電極部,(b)はゲート電極配線の端子部,
(c)はソース・ドレイン電極すなわち信号線の端子部
を示す。第2図はこれらの位置関係を示す平面図であ
る。 2……ゲート電極、3……ゲート絶縁膜、4……半導体
膜、5……ソース・ドレイン電極用Cr、6……Al、7…
…ITO、8……パッシベーション膜、9……遮光膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/12 H01L 27/12 A 29/786 29/78 623A (72)発明者 涌井 昌輝 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日 立製作所茂原工場内 (72)発明者 鈴木 弘史 茂原市早野3300番地 株式会社日立製作 所茂原工場内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄膜能動素子をスイッチ素子とするアクテ
    ィブマトリクス形ディスプレイにおいて、能動素子なら
    びに能動素子用配線を形成後、画素電極用透明導電膜パ
    ターンを形成する際に、配線の外部接続端子上に透明電
    極パターンを形成すると同時に、該端子を相互に透明電
    極パターンで接続することを特徴とする薄膜能動素子ア
    レイの製造方法。
JP62151107A 1987-06-19 1987-06-19 薄膜能動素子アレイの製造方法 Expired - Lifetime JP2624687B2 (ja)

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