JP2624389B2 - ペーパーポット苗用の播種機とペーパーポット苗作成方法 - Google Patents

ペーパーポット苗用の播種機とペーパーポット苗作成方法

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JP2624389B2
JP2624389B2 JP3095118A JP9511891A JP2624389B2 JP 2624389 B2 JP2624389 B2 JP 2624389B2 JP 3095118 A JP3095118 A JP 3095118A JP 9511891 A JP9511891 A JP 9511891A JP 2624389 B2 JP2624389 B2 JP 2624389B2
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seedling box
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康也 中尾
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  • Sowing (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペーパーポット苗を生
育する際に用いる播種機、および、ペーパーポット苗を
生育する際に行われるペーパーポット苗作成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上狭まり状のペーパーポット苗を
作成する際には、例えば、特開昭63‐209504号
公報で開示されているように、上面に発芽用の開口を備
えた上狭まり形状のポット群を縦横に整列して一体成形
してなるポットシートを、ポット群が下狭まり状となる
下向き姿勢で収納箱に装填した後、各ポットに対して覆
土、播種、及び床土供給をその順に施し、その後、前後
の鎮圧ローラによる二段鎮圧で各ポット内の覆土および
床土を充分に押圧して押し固めた後、育苗箱を被せて反
転させるようにすることが考えられていた。この方法に
よると、ポットシートをポット群が下狭まり形状となる
下向き姿勢で収納箱に装填していることから各ポットが
上拡がり形状になるので、各ポットに対する覆土、播
種、及び床土供給が行いやすくなる。また、前後の鎮圧
ローラによる二段鎮圧で各ポット内の覆土および床土を
充分に押圧して押し固めるようにしていることから、ポ
ットシートを反転させる際に各ポット内の床土が崩れ落
ちる、あるいは、各ポット内の覆土や種籾が開口から洩
れ出すといった不都合が生じることを抑制できるように
なる。さらに、上狭まりのポットが形成されたポットシ
ートを用いることから、各ポットごとの苗のまとまりが
よくなるので、中成苗に生育して田植機に装填した際に
おける1株ごとの切出しが確実に行いやすくなる。
【0003】しかしながら、上記の従来技術において
は、いくら前後の鎮圧ローラによる二段鎮圧で各ポット
内の覆土および床土を充分に押し固めたとしても、最終
的にはポットシートを反転させるようにしていることか
ら、その反転の際に、各ポット内の床土が崩れ落ちる、
あるいは、各ポット内の覆土や種籾が開口から洩れ出す
といった不都合が生じる虞があった。また、播種される
種籾は、本の少し芽が出かかった鳩胸状態であることか
ら、上記の従来技術のように前後の鎮圧ローラで下狭ま
り状の各ポット内の覆土および床土を充分に押圧して押
し固めるようにした場合には、その押圧力が各ポット内
の下狭まり端部側に播種された種籾に集中するようにな
って種籾の芽を潰してしまう不都合が生じやすくなって
いた。
【0004】そこで近年では、例えば、特開平2‐21
9520号公報で開示されているように、上端に播種用
の開口を備えた上狭まり形状のポット群を縦横に整列し
て一体成形してなるポットシートが、ポット群が上狭ま
り状となる上向き姿勢で装填された育苗箱に対して、こ
の育苗箱を連続搬送しながら床土供給、播種、及び覆土
を施すよう構成された播種機が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の播種機による
と、ポット群が上狭まり状となる上向き姿勢のポットシ
ートが装填された育苗箱に対して床土供給、播種、及び
覆土を施すようにしていることから、前述した従来技術
のように、ポットシートを反転させる必要がなく、ま
た、その反転を容易にするために各ポット内の床土およ
び覆土を前後の鎮圧ローラで充分に押圧して押し固める
必要がないので、ポットシートを反転させる際に各ポッ
ト内の床土が崩れ落ちる、あるいは、各ポット内の覆土
や種籾が開口から洩れ出すといった不都合や、各ポット
内の床土および覆土を前後の鎮圧ローラで充分に押圧し
て押し固めることによって種籾の芽を潰してしまうとい
った不都合が生じることを回避できるのであるが、土や
種籾の供給口となる各ポットの上端開口が、各ポットが
上拡がり形状となる前述した従来技術のポットに比較し
て小さいものとなり、又、紙材を用いて成形したもので
あるために変形しやすいために、播種の際に、供給され
た種籾が開口の縁に引掛かってポット内の床土上に落ち
込まないことがあった。
【0006】本発明は、このような不具合なく種籾を各
ポット内に確実に供給することのできるペーパーポット
苗用の播種機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、上端に播
種用の開口を備えた上狭まり形状のポット群を縦横に整
列して一体成形してなるポットシートを育苗箱に装填
し、この育苗箱を連続搬送しながら床土供給、播種、及
び覆土を施すよう構成したペーパーポット苗用の播種機
において、育苗箱搬送用コンベアラインの上方に配設し
た覆土装置の下手箇所に、育苗箱内の覆土上面を押圧す
る鎮圧具を配設した。
【0008】また、本発明のうちの請求項2記載の発明
では、ペーパーポット苗作成方法として、上端に播種用
の開口を備えた上狭まり形状のポット群を縦横に整列し
て一体成形してなるポットシートを、前記ポット群が上
狭まり状となる上向き姿勢で育苗箱に装填した後、この
育苗箱に対して床土供給、播種、及び覆土をその順に施
し、その後、鎮圧具にて育苗箱内の覆土上面を押圧する
ようにした。
【0009】
【作用】本発明の構成および方法によると、ポットシー
トをポット群が上狭まり状となる上向き姿勢で使用する
ようにしていることから、床土供給、播種、及び覆土を
施した後にポットシートを反転させる必要がなく、ま
た、その反転を容易にするために各ポット内の床土およ
び覆土を鎮圧具などで充分に押圧して押し固める必要が
ないので、ポットシートを反転させることによって各ポ
ット内の床土が崩れ落ちる、あるいは、各ポット内の覆
土や種籾が開口から洩れ出すといった不都合や、各ポッ
ト内の床土および覆土を鎮圧具などで充分に押圧して押
し固めることによって種籾の芽を潰してしまうといった
不都合が生じることを回避できるようになる。
【0010】また、鎮圧具にて育苗箱内の覆土上面を押
圧するようにしていることから、播種の際に、供給され
た種籾が上狭まり状となったポットの上端開口の縁に引
掛かったとしても、覆土が鎮圧されることでポットの上
端開口に引掛かった種籾を覆土の一部と共にポット内に
押し込むことができるようになる。この際、鎮圧具はポ
ットの上端や種籾には直接的には触れないので、この押
圧によってポット上端の変形やポットシートの浮上りな
らびに種籾の損傷は生じない。さらに、ポットシートを
ポット群が上狭まり状となる上向き姿勢で使用している
ことによって、鎮圧具による押圧力を分散させることが
できるので、鎮圧具の押圧によって種籾の芽が押し潰さ
れるといった不都合が生じることを防止できるようにな
る。
【0011】
【発明の効果】従って、本発明によると、ポットの上端
開口に引掛かった種籾を覆土を介して間接的にポット内
に押し込むことによって、ポットの損傷や変形ならびに
種籾の損傷を招くことなく、種籾をポット内の床土上に
適切に落し込んで育苗することができるようになった。
【0012】
【実施例】図1に、本発明に係る播種機の全体構成が示
されている。この播種機は、育苗箱1を載置して水平搬
送するコンベアライン2の上手から下手(図では左方か
ら右方)へ向けて、床土供給装置3、播種装置4、覆土
装置5、及び灌水装置6をこの順に配備した構造となっ
ており、前記育苗箱1に敷紙と図4に示すようなポット
シート7を装填して各行程に進めるように構成されてい
る。前記ポットシート7は、パルプ材を金網製の型で漉
いて真空脱水して成型したものであり、上端に播種用の
開口8が形成された上狭まりの角錐形のポット9の多数
が縦横に整列して一体に成型されている。そして、この
ポットシート7は、型抜きした時点では各ポット9の上
端は塞がれていて、ポット上端部を水平に切断すること
で前記開口8が形成されている。
【0013】次に、上記播種機を用いての播種処理の行
程について説明する。 (1) 図2に示すように、ポット9群が上狭まり状と
なる上向き姿勢でポットシート7が装填された育苗箱1
は先ず床土供給装置3に搬入され、床土の供給を受け
る。床土供給装置3はホッパー10の底部に繰出しベル
ト11と繰出し量調整用のシャッタ12を備えて構成さ
れ、繰出された床土はポットシート7における各ポット
9の内部とポット間の目地に供給される。この床土供給
装置3の床土繰出し供給部位の上手箇所には、ポットシ
ート7の上端面を下方に押えつけてポットシート7の反
りを修正するガイド部材としてのガイドローラ13が、
支点Pを中心に下方に揺動付勢したアーム14を介して
上下動可能に装備されていて、床土の重さによってポッ
トシート7は反りが戻ることなく次行程へ進む。 (2) 床土供給を受けた育苗箱1は回転ブラシ15に
よる掃き均らし作用を受ける。この際、ポット9の上端
が数ミリ程度露出されるようになる。 (3) 床土が掃き均らされた育苗箱1の上方から播種
板16を手作業で装填する。この播種板16は図3に示
すように、各ポット9の開口8に臨む下すぼまり状のガ
イド孔17をポット配列に揃えて形成されている。 (4) その後、育苗箱1はコンベアライン2上に備え
たバイブレータ18によって加振され、箱内の床土がポ
ット9内で詰められ、次の播種行程に至る。 (5) 播種装置4では、図2に示すように、播種ロー
ル19を用いて播種板16の各ガイド孔17に2〜4粒
の種籾を送り込む。 (6) 播種処理後に播種板16は取外されて、覆土行
程に至る。 (7) 覆土はポット9がかくれる程度供給し、図5に
示すように、その直後に鎮圧ローラ(鎮圧具)20を覆
土上面に作用させる。この鎮圧によって、ポット9の開
口8の縁に種籾が引掛かっていてもこれを覆土の一部と
共に開口8の内部に押し込める。また、ポットシート7
をポット9群が上狭まり状となる上向き姿勢で使用し、
かつ、覆土を介して種籾を押し込むようにしていること
から、この鎮圧によって種籾の芽が押し潰されることも
防止できる。 (8) 次に図6に示すように、回転ブラシ21によっ
て覆土の表面を掃き均らして余剰の土を除去し、種籾が
かくされ、かつ、ポット9の上端が少し見える程度にす
る。このように鎮圧ローラ20の下手に設けた回転ブラ
シ21で余剰の覆土を掃き取ってポット9の上端を少し
露出させるようにすることによって、厚い目に覆土をか
けて充分な押圧力で鎮圧して種籾を確実にポット9内に
落し込むことができると共に、育苗時には余剰の覆土を
取除いた状態、つまり、加温、加湿がよく利く状態で良
好な発芽・発根を行わせることができるようになる。特
に、覆土鎮圧の後に余剰覆土を掃き出すように構成して
いることから、種籾の損傷を防止できる厚い覆土を介し
た上記鎮圧を充分に行うことができるものでありなが
ら、実際の育苗時には覆土量を可及的に少なくして良好
な発芽・発根を行わせることができるようになる。 (9) その後、灌水装置6によって育苗箱1内に1箱
当たり0.8〜1リットル程度の水、あるいは消毒薬入
りの水を供給する。以上で播種処理は完了し、育苗箱1
は発芽室に搬入されて育成行程に入る。
【0014】尚、覆土を上面から押圧する鎮圧具とし
て、上記のように鎮圧ローラ20を用いる他に、上下動
駆動されるプレート状のものを用いることもできる。
【0015】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】播種機の全体側面図
【図2】床土供給装置の縦断側面図
【図3】播種装置の縦断側面図
【図4】ポットシートの一部を示す斜視図
【図5】覆土鎮圧行程部位の側面図
【図6】余剰覆土除去行程部位の側面図
【符号の説明】 1 育苗箱 2 コンベアライン 5 覆土装置 7 ポットシート 8 開口 9 ポット 20 鎮圧具

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端に播種用の開口(8)を備えた上狭
    まり形状のポット(9)群を縦横に整列して一体成形し
    てなるポットシート(7)を育苗箱(1)に装填し、こ
    の育苗箱(1)を連続搬送しながら床土供給、播種、及
    び覆土を施すよう構成したペーパーポット苗用の播種機
    であって、育苗箱搬送用コンベアライン(2)の上方に
    配設した覆土装置(5)の下手箇所に、育苗箱(1)内
    の覆土上面を押圧する鎮圧具(20)を配設してあるペ
    ーパーポット苗用の播種機。
  2. 【請求項2】 上端に播種用の開口(8)を備えた上狭
    まり形状のポット(9)群を縦横に整列して一体成形し
    てなるポットシート(7)を、前記ポット(9)群が上
    狭まり状となる上向き姿勢で育苗箱(1)に装填した
    後、この育苗箱(1)に対して床土供給、播種、及び覆
    土をその順に施し、その後、鎮圧具(20)にて育苗箱
    (1)内の覆土上面を押圧するようにしてあるペーパー
    ポット苗作成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2565326B2 (ja) * 1987-02-25 1996-12-18 株式会社 スズテツク ペ−パ−ポツト用播種装置の鎮圧装置
JPH0516929Y2 (ja) * 1989-01-30 1993-05-07
JPH0655069B2 (ja) * 1989-02-18 1994-07-27 株式会社クボタ ポット苗作成方法

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