JP2624358B2 - ミシンにおける先引ローラー - Google Patents

ミシンにおける先引ローラー

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JP2624358B2
JP2624358B2 JP2217647A JP21764790A JP2624358B2 JP 2624358 B2 JP2624358 B2 JP 2624358B2 JP 2217647 A JP2217647 A JP 2217647A JP 21764790 A JP21764790 A JP 21764790A JP 2624358 B2 JP2624358 B2 JP 2624358B2
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sewing machine
sewing
leading roller
pulley
belt
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JP2217647A
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明 前田
政義 富田
中村  聡
一也 鈴木
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ジューキ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ミシンにおける、特に、厚物用の先引ロ
ーラーに関するものである。
〔従来の技術〕 ミシンによる縫いピッチを一定に保つために、積極駆
動される第5図に示すごとき先引ローラー1で縫製直後
の縫製物を強制的に後方に引っ張ることが行われてい
る。その引く力は、針流れ、ピッチ拡大の生じない範囲
のおよそ3〜4kgが適正とされている。
縫製物は通常、布の合わせ目、ポケット部、ジッパー
部等でそれぞれ厚さが異なる。特にジーンズ等の厚物を
縫製する場合は、布自体が堅く、厚さの変化も大きい。
このような布の厚くなる傾斜部Sに先引ローラー1が差
し掛かると、その駆動に要するトルクは20kg・cm前後に
もなる。
このように先引ローラーに加わるトルクが、布の段部
とそれ以外の部分とで大きく異なるため、厚物用先引ロ
ーラーでは、ほとんどの場合、ミシン主軸と連動して駆
動している。
先引ローラーは、針位置に近い方が余分な布が少なく
てすむことから、第5図に示すごとく通常前方にある角
度αで傾けて逃げを持たせている。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の先引ローラーは、前記のごとく前方にある角度
αで傾けているので、駆動中の先引ローラー1には、縫
製物に与える張力の反力が矢印Aの方向に働く。また、
布厚の変化による先引ローラーの動作方向Bは、上記反
力と直角方向であり、特別の機構を有しない限り、布厚
の変化に先引ローラー1がスムーズに追従することがで
きず、そのために大きな回転トルクを必要とする。
この発明は、ミシンにおける縫製中の布厚の変化にス
ムーズに追従することのできる先引ローラーを提供する
ことを目的としている。
ロ.発明の構成 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために、この発明のミシンにおけ
る先引ローラーは、ミシンアーム部に配備したシリンダ
ーのロッドに固定のブロック体に回動可能に支持された
駆動プーリーと、上記ブロック体に上下に移動可能に支
持した移動軸に回動可能に支持された移動プーリーとが
ベルトによって連結され、その移動プーリーに固定され
ており、縫製段部等の障害物に差し掛かったときにベル
トによって上方に引上げられ、縫製障害物を乗り越える
ものである。
〔作 用〕
上記のように構成されたミシンにおける先引ローラー
にあっては、先引ローラーが縫製布の段部に差し掛かる
と、ロック寸法となるが、ベルトは駆動し続け、ベルト
により引上げられ、小さなトルクでその段部を乗り越え
て回転し続ける。
〔実施例〕
第1図ないし第4図を参照してこの発明のミシンにお
ける先引ローラーの実施例を説明する。
先引ローラー1及びその駆動装置は、ミシンアーム後
方左側に固定の取付腕2先端に設けたシリンダー3のロ
ッド4先端のブロック体5に取り付けてある。
シリンダー3は、先引ローラー1が布上に降ろされる
使用位置と、布から離反する非使用位置との間を移動さ
せるために、シリンダーロッド4を上下させるものであ
る。第2図は、シリンダーロッド4が伸張して先引ロー
ラー1が布上に降ろされた状態にある図である。
ブロック体5には、パルスモーター6、回動体7及び
固定軸8が取り付けてある。
パルスモーター6は、ミシン主軸の回転に同期して回
転し、その駆動軸9には駆動プーリー10が固定されてい
る。
回動体7は、ブロック体5に回動自在に支持され、付
勢バネ11により後述する歯付きベルト17を緊張させる方
向に付勢されている。また、回動体7の自由端には、ア
イドルプーリ12が回転自在に支持されている(第3図参
照)。
固定軸8は、ブロック体5の案内部5aに固定されたパ
イプ体であり、その中に移動軸13の一端を摺動自在に挿
通している(第4図参照)。
移動軸13の他端には先引ローラー1を取り付けた移動
プーリー14が回転自在に支持されている。
移動軸13には、固定軸8に位置調整自在に取り付けた
圧力調整ネジ15との間にスプリング16が設けてある。こ
の圧力によって必要最大トルクが決まる。この圧力は通
常4kg程度が適当である。
このような移動軸13の取り付け方法の代わりに、固定
軸8を廃止して、移動軸13の一端を直接案内部5aに摺動
自在に挿通し、更に、移動軸13に圧力調整ネジ15を設け
て案内部5aとの間にスプリング16を設けるようにしても
よい。
駆動プーリー10、移動プーリー14及びアイドルプーリ
12の回りには歯付きベルト17が掛け渡されており、パル
スモーター6により駆動プーリー10が駆動されると、歯
付きベルト17を介して移動プーリー14が回転し、それに
固定されている先引ローラー1も回転する。
以上のような取り付け構造を採用した先引ローラー1
において、圧力調整ネジ15によりスプリング16の圧力を
4kgに設定し、駆動プーリー10の半径を1cmとすると、縫
製布Fが厚くなる傾斜部Sを先引ローラー1が乗り越え
るときに、回転方向に抵抗となるため、先引ローラー1
はロック寸法となる。しかしながら、それにもかかわら
ず駆動プーリー10は4kg・cmのトルクで駆動し続け、先
引ローラー1は移動軸13と共に歯付きベルト17により引
上げられる。即ち、駆動トルク/駆動プーリーの半径>
スプリング圧力/2の関係を満たしていれば、移動プーリ
ー14は、歯付きベルト17により引き寄せられる。この結
果、先引ローラー1は、このような傾斜部Sでも、4〜
6kg・cm程度の小さなトルクで回転し続ける。
ハ.発明の効果 この発明は、以上説明したように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
即ち、先引ローラーが縫製布の段部に差し掛かって
も、従来のようにロック状態となることはなく、ベルト
によりスムーズに引上げられ、小さなトルクで乗り越え
ることができる。
従って、出力の小さな専用のパルスモーターを駆動源
に採用することができ、従来のようなミシン主軸からの
複雑な動力伝達機構を省略すことができるばかりでな
く、ミシン主軸に過大な負担をかけることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のミシンにおける先引ローラーの側面
図、第2図は同じく斜視図、第3図は第2図におけるA
−A′断面図、第4図は第2図におけるB−B′断面
図、第5図は従来のミシンにおける先引ローラーの側面
図である。 1……先引ローラー、6……パルスモーター、10……駆
動プーリー、12……アイドルプーリ、13……移動軸、14
……移動プーリー、15……圧力調整ネジ、16……スプリ
ング、17……歯付きベルト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシンアーム部に配備したシリンダーのロ
    ッドに固定のブロック体に回動可能に支持された駆動プ
    ーリーと、上記ブロック体に上下に移動可能に支持した
    移動軸に回動可能に支持された移動プーリーとがベルト
    によって連結され、その移動プーリーに固定されてお
    り、縫製段部等の障害物に差し掛かったときにベルトに
    よって上方に引上げられ、縫製障害物を乗り越えるミシ
    ンにおける先引ローラー。
JP2217647A 1990-08-18 1990-08-18 ミシンにおける先引ローラー Expired - Lifetime JP2624358B2 (ja)

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JPH0499583A JPH0499583A (ja) 1992-03-31
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5540136U (ja) * 1978-09-08 1980-03-14
JPH021084B2 (ja) * 1985-10-03 1990-01-10 Mitsubishi Electric Corp

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