JP2624241B2 - 光磁気デイスク装置 - Google Patents

光磁気デイスク装置

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JP2624241B2 JP61180319A JP18031986A JP2624241B2 JP 2624241 B2 JP2624241 B2 JP 2624241B2 JP 61180319 A JP61180319 A JP 61180319A JP 18031986 A JP18031986 A JP 18031986A JP 2624241 B2 JP2624241 B2 JP 2624241B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、画像,音声,データ等の記録,再生,消去
を行う光磁気ディスク装置に係り、特に、ピックアップ
光学系の構成に関する。
従来の技術 光磁気ディスクでは、記録媒体にバイアス磁界を印加
しておき、その媒体に光ビームを照射し、部分的にキュ
リー温度以上に加熱し、媒体の磁化の方向をバイアス磁
界の方向に向けることにより情報の記録・消去を行う。
再生時には、光磁気効果であるファラデー効果やカー効
果を利用して情報の検出を行うが、ここでは、カー効果
を利用した例について説明する。
第5図は従来の光磁気ディスク装置における、一般的
なピックアップ光学系の構成図である。半導体レーザ1
より出射された光はコリメートレンズ2で平行光となっ
た後、偏光ビームスプリッタ(以下PBSという)3を透
過し、対物レンズ4でディスク5の記録媒体上に集光さ
れる。ディスク5より反射された光は、PBS3で反射され
た後、PBS6に入射する。光は、PBS6で2つに分けられ、
透過光はフォーカシングサーボ,トラッキングサーボ用
光学系7に導かれ、反射光は情報信号検出用光学系8に
導かれ、情報信号検出用光学系8内で、λ/2板で偏光方
向を45゜回転させられた後、検光子を介して光磁気信号
の検出がなされる。次に情報信号検出の原理について簡
単に説明する。第6図のaはディスク5に入射する光の
偏光方向を示しており、PBS3や6に対してP偏光となる
ような直線偏光の光である。第6図bは、ディスク5よ
りの光が、カー効果によって変調を受けている状態を示
しており、ディスク5に記録されている情報に対応し
て、光の偏光方向がカー回転角θだけ回転している。
同図bより明らかなように、第5図のような例では、光
のS成分に情報が含まれている。そこで一般に、光を分
割するPBS6等は、S成分の光をすべて情報信号検出用光
学系8に導くように考慮されている。たとえば、PBS6に
入射した光をサーボ用光学系7と情報信号検出用光学系
8に、1:1に分割したい場合、PBS6のP成分とS成分の
パワー反射率RP,RSは、それぞれRP=50%,RS=100%と
なる。こうすることにより、光量はPBS6でほぼ2等分さ
れるが、情報が含まれるS成分はすべて情報信号検出用
光学系8に導かれ、カー回転角θが増倍され、S/Nの
良い信号検出が可能となる。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、以下に示すよう
な問題点を有していた。第5図で示したように、従来例
の構成では、PBS6が検出される情報信号の品質に大きな
影響を与える。そこで前述したように、情報を含む光の
S成分をすべて情報信号検出用光学系8に導くために、
S成分のパワー反射率は、RS=100%となる。(前述の
例ではRP=50%とした)しかし、PBS6にはパワー反射率
以外に、もう1つ重要なパラメータが要求される。それ
は反射光におけるP成分とS成分の位相差で、反射時
に位相差が生じると、反射光は楕円偏光になり、カー
回転角も減少する。このことは信号レベルの低下を意味
し、カー回転角が小さい領域では、信号レベルは近似的
にcosに比例して減少する。このようにPBS6では、RS
=100%と同時に、位相差が十分小さいことも要求さ
れる。このような仕様を満足するPBS6を用いた場合、次
のような問題点がある。
(1) RS,RPと位相差の仕様を同時に満足しなけれ
ばいけないため、反射膜(多層膜)の設計が難しいと共
に、多層膜の層数や、各層の膜厚等の精度が厳しくな
り、多層膜作成時の歩留りの低下を招き、PBSの大幅な
コストアップとなる。
(2) 多層膜に45゜で入射する光に対して、RS,RP,
が仕様を満足するように設計されたPBSの場合、光の入
射角度が45゜からずれた場合、RS,RP,の特性が大きく
変化するため、光の入射角度を厳しく調整する必要が生
じ、光学系のアライメントが複雑になる。
以上のような点により、PBSを用いる従来例では、ピ
ックアップ全体のコストアップや、調整の複雑化を招い
ていた。
本発明は、高価なPBSを使用することなく、また光に
含まれる信号成分を減ずることなく光を分離するととも
に、光学系のアライメントも容易ならしめる光磁気ディ
スク装置を提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の光磁気ディスク
装置は、記録媒体に光ビームを照射し、熱磁気効果によ
り、情報の記録・消去を行い、光磁気効果により再生を
行う光磁気ディスク装置であって、記録媒体よりの光の
少なくとも一部を、いづれか一方が空気で構成される互
いに屈折率の異なる第1の媒質と第2の媒質の境界面に
斜めに入射せしめ、境界面を透過する光波のみを情報信
号検出用光学系に導き、記録媒体からの情報の検出を行
うとともに、境界面に斜めに入射する光の偏光方向を第
1の偏光方向、第1の偏光方向と直交し、記録媒体によ
って生じせしめられた偏光成分の方向を第2の偏光方向
とし、第2の偏光方向を、境界面に対し、略P偏光とす
ることを特徴とするものである。
作用 本発明は上記した構成によって、屈折率の異なる媒質
の境界面に入射した光の反射率や透過率が、光の偏光方
向のP成分とS成分で異なることを利用して光の分離を
行うもので、高価なPBSが不要になるとともに、光学系
のアライメントも容易になるものである。
実 施 例 以下本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。第1図は本発明の一実施例の構成を示してい
る。半導体レーザ1より出射された光はコリメートレン
ズ2,PBS3,対物レンズ4を透過後ディスク5に入射し、
ディスク5で反射された光は対物レンズ4を透過後、PB
S3で反射される。ここまでの構成は、第6図の従来例と
全く同様である。PBS3で入射された光はλ/2板9で偏光
方向を90゜回転させられる。その後、光は本発明の一構
成例である台形プリズム10に入射する。第2図に台形プ
リズム10と入射光の関係を示す。入射光11は台形プリズ
ム10の表面14に角度αで入射する。この時、一部は表
面14で反射され表面反射光13となる。残りの光は台形プ
リズム10の内部へ透過し、さらに他に表の端面15より出
射されて透過光12となる。次に表面14における反射,透
過について説明する。第3図は入射角αに対する、反
射率Rと透過率Tの関係をP成分,S成分でそれぞれ示し
ている。ここでは、空気の屈折率n1=1,台形プリズム10
の屈折率n2=1.5とした。第3図よりα=αでTP=1
00%となることがわかる。この角度αを一般にブリュ
ースタ角と読んでいる。第1図に示したように、本実施
例では、λ/2板9により光の偏光方向を90゜回転させて
あるので、ディスク5よりの情報は光のP成分に含まれ
ている。そこでα=αとした時台形プリズムの透過
光12を情報信号検出用光学系8へ導くことにより、光の
中の信号成分(ここではP成分)を減ずることなく、光
を分離することが可能となる。透過光12では、台形プリ
ズムによりカー回転角が増倍されている。カー回転角が
増倍された透過光12は、例えば従来例と同様の情報信号
検出用光学系8内で、λ/2板で偏光方向を45゜回転させ
られた後、検光子を介して光磁気信号の検出がなされ
る。第1図のように表面反射光13がサーボ光学系7に導
かれる。本実施例では よりαは56.3゜となり、その時サーボ光学系7へは、
RS≒15より約15%の光が反射される。このように本実施
例の構成では、従来例に用いた多層膜を有するPBS6を用
いることなく、光を分離でき、しかも情報を含むP成分
を100%、情報信号検出用光学系8へ導くことが可能と
なる。さらに本実施例の大きな利点として、台形プリズ
ムの透過光のP成分とS成分の間の位相差が常にゼロ
であることがあげられる。従来例で示したように、位相
差は再生される情報信号品質に大きな影響を与える
が、本実施例では、媒質表面へ入射した光の表面反射光
と、透過光を利用しているだけであるので、位相差は
原理的に全く生じることはない。また本実施例の他の大
きな利点として、光学的アライメントの容易さがある。
前述したように、台形プリズム10に対し、ブリュースタ
角αで光波が入射した時に、TP=100%となるが、入
射角がαから若干ずれてもTPはほとんど変化しない。
たとえば入射角αが、ブリュースタ角α=56.3゜に
対し±5゜程度ずれた場合のTPを計算してみると、α
=51.3゜の時、TP=99.7%またはα=61.3゜の時、TP
=99.6%となる。このように、入射角がαの前後で±
5゜変化しても、TPはほとんど変化しないことからも、
台形プリズム10に対する入射光11の光学的アライメント
が容易であることがわかる。また入射角がαからずれ
ても、位相差による情報信号の劣下が生じないことは言
うまでもない。
このように本実施例によれば、屈折率の異なる媒質の
境界面に入射した光の反射率や透過率が、光の偏光方向
のP成分とS成分で異なることを利用して光の分離を行
うので、偏光膜の蒸着された高価なPBSが不要になると
ともに、P成分とS成分の間の位相差による情報信号の
劣下が生じず、また光学的アライメントも容易となる光
磁気ディスク装置を実現するものである。
なお、上記実施例では台形プリズム10へ入射する入射
光11の入射角αがブリュースタ角の場合について説明
したが、前述したように入射角αがブリュースタ角か
らずれても、情報を含むP成分と透過率TPはほとんど変
化しない。このことは、入射角αがブリュースタ角に
限定されるものではなく、ブリュースタ角に比較的近い
角度であれば、十分な性能が得られることを示してい
る。
第4図は本発明の第2の実施例である。第1の実施例
は、光波が空気中から、台形プリズム表面へ入射した時
の反射と透過を利用したが、第4図では、光波がプリズ
ム内部から空気中へ出射する時の反射と透過を利用して
いる。この場合も第1の実施例と全く同じ原理で、優れ
た効果を有していることは言うまでもない。
発明の効果 以上のように本発明によれば記録媒体より光の少なく
とも一部を、いづれか一方が空気で構成される互いに屈
折率の異なる第1の媒質と第2の媒質の境界面に斜めに
入射せしめ、境界面を透過する光波のみを情報信号検出
用光学系に導き、記録媒体からの情報の検出を行うとと
もに、境界面に斜めに入射する光の偏光方向を第1の偏
光方向、第1の偏光方向と直交し、記録媒体によって生
じせしめられた偏光成分の方向を第2の偏光方向とし、
第2の偏光方向を、境界面に対し、略P偏光とする構成
により情報の検出を行うので、高価なPBSを用いること
なくカー回転角の増倍が可能となるとともに、光学的位
相差による情報信号品質の劣下が生じず、光学的アライ
メントも容易になるという優れた効果を有するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の構成図、第2図は同詳
細を示す側面図、第3図は入射角と透過率,反射率の解
析結果を示すグラフ、第4図は他の実施例の構成を示す
側面図、第5図は従来の光磁気ディスク装置の構成図、
第6図は光の偏光状態を説明する原理図である。 1……半導体レーザ、2……コリメートレンズ、3,6…
…PBS、4……対物レンズ、5……ディスク、7……サ
ーボ光学系、8……情報信号検出用光学系、9……λ/2
板、10……台形プリズム、11……入射光、12……透過
光、13……表面反射光。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体に光ビームを照射し、熱磁気効果
    により、情報の記録・消去を行い、光磁気効果により再
    生を行う光磁気ディスク装置であって、前記記録媒体よ
    りの光の少なくとも一部を、いづれか一方が空気で構成
    される互いに屈折率の異なる第1の媒質と第2の媒質の
    境界面に斜めに入射せしめ、前記境界面を透過する光波
    のみを情報信号検出用光学系に導き、前記記録媒体から
    の前記情報の検出を行うとともに、前記境界面に斜めに
    入射する光の偏光方向を第1の偏光方向、前記第1の偏
    光方向と直交し、前記記録媒体によって生じせしめられ
    た偏光成分の方向を第2の偏光方向とし、前記第2の偏
    光方向を、前記境界面に対し、略P偏光とすることを特
    徴とする光磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】境界面に斜めに入射する光の進行方向と、
    前記境界面の法線との成す角度が、略ブリュースタ角で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の光磁
    気ディスク装置。
  3. 【請求項3】境界面を反射した光波より、光ビームを記
    録媒体上に制御するためのサーボ信号を検出することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載の光磁
    気ディスク装置。
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JPH0810854Y2 (ja) * 1986-05-12 1996-03-29 パイオニア株式会社 光磁気記録媒体再生装置

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