JP2623562B2 - プリント用紙取出し装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、たとえばキャプテンシステムにおいて、デ
ィスプレーに表示された情報をコピーした時に、そのコ
ピー用紙を取出すための装置に関するものである。

従来の技術 従来の、この種装置におけるプリント用紙取出し手段
は、第４図，第５図に示すようにプリンタ本体14に主に
上下２枚の板より構成され、間に紙通過溝を形成した紙
案内体15を直接取付け、この紙案内体15を通してプリン
ト用紙を外部へ導き出すようにしていた。紙案内体15の
２枚の板は入口から出口までの全長にわたって平行に設
けられている。なお図中16はプリント用紙を送るための
モータである。また、このプリンタ本体14はディスプレ
イとともに第３図に示すラック17に収納されているが、
このラック17に上記紙案内体15に連通する開孔を設けて
おり、実際は上記プリント用紙は上記紙案内体15より上
記開孔を通してラック17外に供給される。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の装置は、紙案内体15の出口部すなわ
ち、ラックの開孔が手等でおさえられるとコピー用紙の
先端が前に出ずに紙が内部でつまり、紙づまりを生じ
る。又紙案内体15がプリンタ本体14に直接取付けられて
いるため構造が複雑で紙交換等の際は、第４図のように
紙案内体15およびオートカッタユニットのブロックを開
いて用紙交換用の蓋18を開かなければならず、作業が面
倒で、スペースも必要になるという欠点がある。

本発明は上記従来の欠点を除去するもので、紙づまり
に対する信頼性を高めることができ、かつ構成が簡素化
され、容易に紙の挿入，交換が出来る装置を提供するも
のである。

問題点を解決するための手段 本発明は従来の問題点を解決するため、ラック本体の
前扉部に上部に透明の板を挾み込んだ紙案内体を透明の
板が一部外部に突出するように取付け、この紙案内体に
てプリンタから出てきた用紙を受け、ラック本体の前扉
部より外部に送り出すように構成したものである。

作用 本発明によれば、最初のプリント時はプリント用紙の
ロール径が大きく紙案内体には殆んど真すぐに先端が出
口に出てくる。少しするとカールのくせが出て紙案内体
の出口には上部に少し湾曲して出てくる。又、プリント
用紙はラック本体の外方上部より見ると透明板のところ
に現われくるため、プリント用紙が容易に見え、その確
認ができるとともに、透明板の一部が外部に突出してい
るため、たとえ入口を手でおおっても、プリント用紙は
わずかながら外部に出てくることになり、紙づまりをな
くすことができる。プリント用紙交換時も蓋を開くだけ
でよく、操作が容易に行える。

実 施 例 以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図において、１はラック17に開閉自在に蝶番３に
て取付けられた前扉、２はこの前扉１に取付けられた、
透明板10を挾み込んだ紙案内板で上下２枚の板材を組合
わせており、先端部の上部に上記透明板11が外部より見
える様に、すなわち一部が前扉１より外に突出するよう
に設けている。したがってこの透明板11の存在により紙
案内体２の先端は上下に段差がつく。４はラック17に収
納されたプリンタ、５はプリント用紙を所定の長さに切
断するためのオートカッタユニット、6,7はオートカッ
タユニット５の取付金具、８はロール状に巻回されたプ
リント用紙、９はオートカッタユニット５の回転刃、10
は固定刃である。

第２図の前面操作部のコピーボタン18を押すと、プリ
ンタ４の回路が作動し、第１図の紙送りローラ12が回動
する。印字が終了すれば紙送りローラ12が止まり、オー
トカッタユニット５のモータ16が作動する。回転刃９が
時計方向に回転し固定刃10とによってプリント用紙８が
所定の長さに切断される。

プリント用紙８は、プリンタ４に内蔵されたローラ12
にて紙送りされ、オートカッタユニット５を通り、紙案
内板２からラック17の前扉１の外部へ送られる。このプ
リントされた用紙８′は外部に出る際、透明板11の下を
通過するため、プリント用紙８′がコピーされた事が確
認できる。また、紙案内板２の先端が上下で段違いにな
っているため、たとえ先端を手でおおっても用紙８′が
わずかに外部にあらわれ、このため紙づまりも生じにく
いものとなる。また、図示していないが、ロール状プリ
ント用紙８の上部には開閉自在に蓋が設けられるが、こ
のプリント用紙の交換時、この蓋を開くのみでよいため
作業が容易に行える。

発明の効果 以上のように、本発明によれば紙案内体をラック本体
の前扉に取付け、かつその先端の上部は透明板としその
一部が前扉より外部に突出するように配置することによ
り、紙案内板の先端が手等で塞がれても何等支障なしに
プリント用紙を引出すことができ、従来のように紙づま
りが生じないものである。又、紙案内体が前扉に取付け
られているので、プリント用紙の交換時、ロール上プリ
ント用紙上部の蓋を開くだけでよく作業が容易に行え
る。

又プリント用紙が外部に表われる際は透明板の下を通
過して出てくるため、プリント用紙の確認が明確に出来
る利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例におけるプリント用紙取出し
装置の要部断面図、第２図は第１図における紙案内体の
外部に出た部分を示す上面図、第３図はキャプテン端末
装置の外観斜視図、第４図は従来のプリンタ用紙取出し
装置の斜視図、第５図は従来例においてプリント用紙交
換時の状態を示す斜視図である。 １……前扉、２……紙案内体、３……蝶番、４……プリ
ンタ、５……オートカッタユニット、６……モート、７
……オートカッタユニット取付金具、8,8′……プリン
ト用紙、９……回転刃、10……固定刃、11……透明板、
12……ラック、13……コピーボタン、14……プリンタの
フタ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】プリント用紙を内蔵するラック本体前部に
   取出穴を開けた前扉を設け、上記前扉の外部に突出する
   一部分が透明の板であり、かつ上記前扉から先端までの
   長さが上下で異なる紙案内体を上記前扉に直接取付け、
   上記プリント用紙を上記紙案内体および取出穴を通して
   外部に導き出すようにしたプリント用紙取出し装置。