JP2618715B2 - 1―アミノプロパンジオールの精製方法 - Google Patents
1―アミノプロパンジオールの精製方法Info
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Description
するものである。
るX線造影剤の原料として有用な化合物である。
して以下が知られている。
に減圧蒸留によって、精製1−アミノプロパンジオール
を得る方法(例えば、L.Knorrら、“Ber.deutsch.Che
m.Ges.",Vol.32,750,1899、K.Baumら、“J.Org.Che
m.",Vol.27,2231,1962、“公開特許公報”昭56−1613
57、同昭56−161355、同昭56−161356等)、(2)
グリセルアルデヒドとアンモニアとの反応によって得ら
れるケチミン化合物を接触水素化し、最終的に蒸留によ
って精製1−アミノプロパンジオールを得る方法(
“公開特許公報”昭62−230754)、(3)グリセリン−
α−モノクロルヒドリンとアンモニアとを反応させ、最
終的に減圧蒸留によって、精製1−アミノプロパンジオ
ールを得る方法(K.Baumら、“J.Org.Chem."、Vol.2
7,2231,1962)、等である。
ノプロパンジオールの精製方法についての詳細な記載が
無い。
℃/0.1−0.15mm."の条件下で蒸留していると推定される
にすぎない(文献の2頁、右上欄、上から5行目以下
に「最後に記載した著者が注意深く、すなわち、80−10
6℃/0.1−0.15mmHgで蒸留し、・・・」と文献につい
ての記載がある)。
オールの品質の上で重要な色相についての記載がなされ
ていない。
ールの品質上重要な色相と、精製方法との関係につい
て、何ら知ることができない。
として用いられる場合、その着色度合いが問題となる。
である。
ジオールを得るための精製方法は、従来技術から知るこ
とができない。
献を参考として、1−アミノプロパンジオールを含有
する粗液をバッチ式で減圧蒸留したところ、製品留分の
色相は、留出開始より、約1時間以降悪くなる現象が認
められ、色相の良い精製1−アミノプロパンジオールを
収率良く得ることができなかった。
結果、1−アミノプロパンジオールを含有する粗液から
減圧蒸留によって精製1−アミノプロパンジオールを得
る1−アミノプロパンジオールの精製方法に於いて、該
減圧蒸留工程での、加熱部の滞留時間を一定の時間以下
に保つことによって、色相的に改善された1−アミノプ
ロパンジオールが得られることを見出だし、本発明を完
成させた。
る粗液の減圧蒸留によって色相的に改善された精製1−
アミノプロパンジオールを得る技術を開発することにあ
る。
蒸留によって精製1−アミノプロパンジオールを得る1
−アミノプロパンジオールの精製方法に於いて、該減圧
蒸留工程での、蒸発装置内の液滞留時間を80乃至200℃
の温度において1時間以下に保つことを特徴とする色相
的に改善された1−アミノプロパンジオールの精製方
法」である。
法について詳細に説明する。
ルとアンモニアとの反応によって得られ、反応式は以下
のように示される。
あるが、常温では通常粘度の高い液体である。
プロパンジオール粗液の組成は、通常1−アミノプロパ
ンジオール濃度が30乃至99wt%で、残りは反応工程にお
いて、1−アミノプロパンジオールがさらにグリシドー
ルと反応して生成するジ(2,3−ジヒドロキシプロピ
ル)アミンなどの高沸点物及び少量の水等である。
いて使用される蒸発装置は、該蒸発装置内の液滞留時間
を1時間以下に保つことができれば、その形式に特に制
約はない。
46、朝倉書店)”に記載の分類によれば、自然循環式蒸
発装置、強制循環式蒸発装置、液膜式蒸発装置のいずれ
でも良い。
置が好ましく、さらに1−アミノプロパンジオールおよ
び同粗液中に含まれる高沸点物なの比較的粘度の高い液
体に対しても伝熱効率の低下しにくい攪拌液膜型蒸発装
置がより好ましい。
パンジオール濃度や、その他の各成分の濃度、沸点、1
−アミノプロパンジオールとの分離性、反応性、熱安定
性などによって、蒸発装置内液温度および圧力が決定さ
れるが、通常は、蒸発装置内液温度は80乃至200℃、圧
力は0.1乃至30mmHgの範囲で蒸留される。
が高過ぎるため蒸溜操作が困難となり、一方、200℃を
越える場合は製品溜分が着色すること、および高温の加
熱源が必要となることから好ましくない。
するための高価な設備が必要となり、一方、30mmHgを越
える場合はやはり蒸発装置内温度が上昇して製品溜分が
着色するので好ましくない。
られる。
る特許請求の範囲記載の方法。
である特許請求の範囲記載の方法。
体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
た1−アミノプロパンジオール反応粗液を、減圧蒸留に
よってアンモニアおよび水を除き、以下の組成の1−ア
ミノプロパンジオール粗液(以下、粗液1と略す)を得
た。
験を行った。
を2、000g張り込んだ。
々に蒸発装置を加熱した。
84℃になった時点から、留出が開始した。
1表に示した。
算した。
装置内の液滞留時間が1時間を超えると留出してくる精
製1−アミノプロパンジオールの色相が悪化することが
わかる。
製連続単蒸留装置を用いて、粗液1の連続蒸留を行い、
第2表の結果を得た。
装置内の液滞留時間が1時間を超えている場合、留出
(精1−アミノプロパンジオール)の色相が悪いことが
わかる。
のに変え、また、仕込み速度を調節して装置内の液滞留
時間を1.4時間から0.8時間および0.4時間に短縮した以
外は、比較例2の実験を繰り返し、第2表の結果を得
た。
径58mm、伝熱面積400cm2)を具備する内部コンデンサー
型蒸発装置(Wiped Film Evaporator)を用いて粗液
1の連続蒸溜を試み、第3表に示す結果を得た。
ることはできなかった。
仮定して以下の計算式で計算すると液滞留時間は約2分
以下となる。
装置(Falling Film Evaporator)を用いて粗液1の
連続蒸溜を試み、第4表に示す結果を得た。本装置での
蒸発装置内への液滞留時間を正確にとらえることはでき
なかった。
仮定して以下の計算式で計算すると液滞留時間は約10分
以下となる。
Claims (1)
- 【請求項1】1−アミノプロパンジオールを含有する粗
液から減圧蒸留によって精製1−アミノプロパンジオー
ルを得る1−アミノプロパンジオールの精製方法に於い
て、該減圧蒸留工程での、蒸発装置内の液滞留時間を80
乃至200℃の温度において1時間以下に保つことを特徴
とする色相的に改善された1−アミノプロパンジオール
の精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22373689A JP2618715B2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | 1―アミノプロパンジオールの精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22373689A JP2618715B2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | 1―アミノプロパンジオールの精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0386851A JPH0386851A (ja) | 1991-04-11 |
JP2618715B2 true JP2618715B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=16802887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22373689A Expired - Lifetime JP2618715B2 (ja) | 1989-08-30 | 1989-08-30 | 1―アミノプロパンジオールの精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2618715B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5874624A (en) * | 1996-10-23 | 1999-02-23 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Process for the preparation of a dihydroxyamino compound |
EP2379488B1 (de) * | 2008-12-19 | 2013-02-20 | Basf Se | Verfahren zur herstellung von reinem triethanolamin (teoa) |
-
1989
- 1989-08-30 JP JP22373689A patent/JP2618715B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0386851A (ja) | 1991-04-11 |
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