JP2616454B2 - ストリング抵抗型d/a変換器 - Google Patents

ストリング抵抗型d/a変換器

Info

Publication number
JP2616454B2
JP2616454B2 JP20858294A JP20858294A JP2616454B2 JP 2616454 B2 JP2616454 B2 JP 2616454B2 JP 20858294 A JP20858294 A JP 20858294A JP 20858294 A JP20858294 A JP 20858294A JP 2616454 B2 JP2616454 B2 JP 2616454B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistor
string
converter
resistance
digital data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20858294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0879084A (ja
Inventor
雅文 川関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP20858294A priority Critical patent/JP2616454B2/ja
Publication of JPH0879084A publication Critical patent/JPH0879084A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2616454B2 publication Critical patent/JP2616454B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗を直列接続して構
成されるストリング抵抗型D/A変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の抵抗を直列接続して(以下R-stri
ngと称す)構成する最も簡単な2ビットのストリング抵
抗型D/A変換器の例を図3に示す。各ディジタルデー
タ入力に対応するアナログ電圧の出力がR-string1に印
加される電圧の抵抗分圧で作り出され、その時のディジ
タルデータ入力により4つのスイッチ群8のうちの一つ
が選択されアナログ電圧の出力として取り出される(特
開昭60−112328)。
【0003】前述のように出力されるアナログ電圧はR-
stringを介して取り出されるため、抵抗の分圧比によっ
て出力されるアナログ電圧のリニアリティが決定され
る。その抵抗の相対誤差を抑えるために、ICチップ上
に抵抗を作る場合に抵抗素子の形状、配置等を同じにす
るなどの工夫を行うが、チップレイアウトの関係上ビッ
ト数が多くなった場合、抵抗を1列に構成するのは難し
く効率も悪いため、図6の従来例に示すような、同一の
長さのR-string1を横に並べR-string間を配線4で接続
して構成することになる。
【0004】次に8ビットのストリング抵抗型D/A変
換器の例を図4に示す。図4は基準電圧(以下Vrefと称
す)まで直列接続されているR-string1と、256個の
取り出しを選択するデコーダ6と、R-string1から電圧
の取り出しをする256個のスイッチ群8と、各1本の
抵抗を選択するセレクタ5と、1本で構成された抵抗間
を接続する接続部の配線4と、アナログ電圧の出力バッ
ファ9から構成される。この時、配線4の接続部(以下
折り返し部と称す)にはR-string1の単位抵抗Rに比べ
ると小さいが抵抗成分rが存在するため、その取り出し
だけ他の部分の抵抗とは等しくならない。その折り返し
部の抵抗値を見込んでR-string1の R/2の抵抗値を設計
したとしてもR-string1と配線4では構成素材が違うた
め製造上のばらつき方が完全に一致することはなく、折
り返し部の抵抗は他の部分の抵抗とは等しくならない。
このように、均等な抵抗の取れない箇所を小信号時に使
用する場合と大信号で使用する場合ではリニアリティの
差異が大きく、図5に示すようにリニアリティエラーが
0.2LSBあった場合にS/N比は小信号時のほうが
19db悪く、出力信号に大きな歪を生じる原因とな
る。この小信号時のリニアリティエラーを改善する公知
例として、ここで説明しているストリング抵抗型D/A
変換器と方式が異なるが、特開昭63−46818「中
点電流出力型D/A変換器」の電流出力型D/A変換器
がある。
【0005】図6の従来例に示すように、アナログ電圧
を取り出す時、抵抗配置から全抵抗の中心は必ず折り返
し部になるので、ディジタル入力データを2の補数で表
現すると、小信号0のディジタルデータ入力についての
アナログ電圧の取り出しは折り返し部となる。すなわ
ち、通常アナログ電圧の取り出しは、図4で説明する
と、デコーダの関係から、デコーダ6を上下に移動する
ことになり、上下方向の切り替えは入力データの桁上げ
で行うため構成し易く、ディジタルデータ入力0でちょ
うど折り返し部となる。そこで、折り返し部を使用せ
ず、ディジタルデータ入力0を抵抗素子の中心にする
と、その中心で桁上げ(入力ディジタルデータ0の前
後)が発生する。この桁上げをキャンセルする回路や逆
に折り返し部で桁上げを発生させないため、セレクタ5
側のデータを利用して上下方向の切り替えを行う回路を
付加する必要が出てきて、デコーダ回路が複雑になる。
更に、図6のようにVref側と GND側にデッドスペースが
できてしまう。しかし、ディジタルデータが0の時に、
抵抗素子の中心部を使用することにより、小信号時には
折り返し部を使用しないために、リニアリティエラーを
見かけ上小さくできる利点がある。
【0006】以上説明したようにビット数が多い場合、
折り返し部を無くすことはチップレイアウトから考える
と不可能で、折り返し部を少なくすることも難しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のストリング抵抗
型D/A変換器は、ビット数が多くなると、半導体チッ
プ上のレイアウトにR-string抵抗の折り返し部が必要と
なり、抵抗素子とは異なる折り返し部の素材のために生
ずる折り返し部の抵抗値の誤差により、折り返し部を使
用する小信号時に発生するリニアリティエラーと、小信
号時にその折り返し部を使用しないようにするために発
生するレイアウトのデッドスペースと、小信号時に折り
返し部を使用しないようにした時にデコーダ回路が複雑
になるという問題が発生している。
【0008】本発明の目的は、ストリング抵抗型D/A
変換器において、小信号時に折り返し部を使用せず、か
つデコーダ回路を簡単に構成でき、チップレイアウトに
も影響を与えず、小信号時のリニアリティを向上させる
ストリング抵抗型D/A変換器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のストリング抵抗
型D/A変換器は、同一半導体チップ内に抵抗Rの2 n
−1個分の抵抗を直列接続し、基準電圧を印加し、前記
直列接続された抵抗から1/(2n −1)の等間隔で2
n 個の電圧を取り出し、nビットのディジタルデータ入
力を前記2n 個の電圧の1つに対応させてアナログ電圧
出力とするストリング抵抗型D/A変換器において、n
が2以上の整数でmが特定の整数とし、前記接続された
n の取り出し口を持った抵抗を、m個の取り出しを持
った抵抗群を1本の抵抗列とする1列以上によって構成
し、かつ2n-1 −m個の取り出しを持つ抵抗群で構成さ
れている2つのブロックと、2m個の取り出し持った1
直線上に構成された抵抗群に分割し、前記2つのブロッ
クを前記2m個の取り出しを持った1直線上に構成され
ている抵抗の両端に接続し、前記ブロック全てが1つの
平面上に配置されている抵抗部分と、前記1つの平面上
に配置されている抵抗部分が、ディジタルデータ入力が
0であるアナログ出力を前記2m個の取り出しを持つ1
直線上に構成されている1本の抵抗の中心位置から取り
出す手段を有する。
【0010】また、前記1つの平面上に配置されている
抵抗部分は、前記m個の取り出しを持つ抵抗群を1本の
抵抗列とする1列以上によって構成されている2つのブ
ロックを正側と負側のブロックとし、他の1つのブロッ
クの中心位置をディジタルデータ入力の0として正側と
負側に分けて接続し、さらにD/A変換器のデコーダ部
を正側と負側の同一デコーダとして含め、ミラー反転の
構成に配列した抵抗部分を有する。
【0011】
【作用】本発明のストリング抵抗型D/A変換器は、正
側と負側のR-stringのブロックと小信号時用の2倍の長
さのR-stringを中間に配置して直列に接続されており、
ディジタルデータ0のアナログ電圧は小信号時には、R-
stringの折り返し部分を使用しないで、R-stringの中心
点から取り出すように構成されている。従って小信号時
のリニアリティは良好に維持される。
【0012】更に、本発明のストリング抵抗型D/A変
換器はデコーダ回路を含め、R-stringの抵抗部分がミラ
ー反射のごとく構成されているので従来のデコーダがそ
のまま使用でき、構成が容易にできる。
【0013】
【実施例】次に、本発明のストリング抵抗型D/A変換
器の一実施例について従来例と比較しながら具体的に説
明する。
【0014】図1は本発明の一実施例として8ビットの
ストリング抵抗型D/A変換器の例、図2は本発明の図
1の抵抗部のレイアウトイメージ図を示す。図4は従来
例の8ビットのストリング抵抗型D/A変換器の例を示
す。
【0015】図1に示すように、本発明のストリング抵
抗型D/A変換器は、出力信号が負側の時に選択される
R-string1と、出力信号が正側の時に選択されるR-stri
ng2と、ディジタルデータ0の小信号時に選択されるR-
string3と、個々のR-stringを接続する配線4と、各1
本ずつのR-stringを選択するセレクタ5と、R-string1
を選択するデコーダ6と、R-string2を選択するデコー
ダ7と、256個の電圧の取り出しの部分のスイッチ群
8と、出力バッファ9から構成される。また、本発明の
ストリング抵抗型D/A変換器の入力ディジタルデータ
は2の補数で表現する。
【0016】図2は図1の抵抗のレイアウトイメージで
り、抵抗部分はR-string1と、R-string2と、R-string
3と、配線4から構成される。
【0017】図4は従来例であり、図6の従来例の抵抗
のレイアウトイメージと一致する。
【0018】スイッチの選択順は、従来例の図4も本発
明の図1も共に同じで、入力ディジタルデータを、2の
補数の10進表現で、−128から127まで変化する
時にGND側からVref方向にR-string上を一つずつ次々選
択して行く。この時、図6に示すように従来例の場合で
は、入力ディジタルデータ0の時に中心の1本のR-stri
ngの折り返し部を使用することになり、配線4の抵抗r
によってリニアリティエラーが発生し、小信号時には図
5に示すようにS/N比は悪くなる。本発明では図2に
示すように、入力ディジタルデータが0前後になる時は
R-string3のスイッチが選択され、抵抗1本の抵抗の中
心が使用されるため折り返し部の影響は受けない。
【0019】従来例で説明したように、図6のディジタ
ルデータの0点をR-stringの1本の抵抗の中心に配置す
れば、折り返し部の影響は受けなくなるが、抵抗を選択
するためのデコーダ回路に加算器を挿入するなどのかな
り工夫が必要となる。また、中心をシフトする必要があ
り、それにより図6に示すようにデッドスペースができ
てしまう。しかし、本発明のストリング抵抗型D/A変
換器は、図2に示すように、ディジタルデータの0が選
択されるR-string3を他のR-stringの2倍の長さにする
ことにより、折り返し部を使用しなくて済ませ、レイア
ウト的にも大きなデッドスペースが無くて済む。
【0020】更に本発明のストリング抵抗型D/A変換
器は,ディジタルデータ0の取り出しをR-string3の中
心とするため、デコーダが正側と負側で同一のデコーダ
とし、図2に示すように、上下ミラー反転をしたような
配置となつている。したがって、本発明のストリング抵
抗型D/A変換器のデコーダは従来のイメージのまま構
成できるため、デコーダは複雑にならなくて済む。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明のストリング
抵抗型D/A変換器は、ディジタルデータ0(小信号)
時の抵抗値の相対誤差の大きな折り返し部を使用せず、
小信号時のアナログ電圧のリニアリティを向上させ、か
つICチップのレイアウト上のデッドスペースを無く
し、デコーダ回路の複雑化を抑える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストリング抵抗型D/A変換器(8ビ
ット)の一実施例の接続図。
【図2】図1の抵抗レイアウトのイメージ図。
【図3】簡単なストリング抵抗型D/A変換器の接続
図。
【図4】従来例の8ビットのストリング抵抗型D/A変
換器の接続図。
【図5】アナログ出力波形のリニアリティエラーの影
響。
【図6】従来例の抵抗レイアウトのイメージ図。
【符号の説明】
1 R-string 2 R-string 3 R-string 4 配線 5 セレクタ 6 デコーダ 7 デコーダ 8 スイッチ群 9 出力バッファ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一半導体チップ内に抵抗Rの2n −1
    個分の抵抗を直列接続し、基準電圧を印加し、前記直列
    接続された抵抗から1/(2n −1)の等間隔で2n
    の電圧を取り出し、nビットのディジタルデータ入力を
    前記2n 個の電圧の1つに対応させてアナログ電圧出力
    とするストリング抵抗型D/A変換器において、 nが2以上の整数でmが特定の整数とし、前記接続され
    た2n の取り出し口を持った抵抗を、m個の取り出しを
    持った抵抗群を1本の抵抗列とする1列以上によって構
    成し、かつ2n-1 −m個の取り出しを持つ抵抗群で構成
    されている2つのブロックと、2m個の取り出し持った
    1直線上に構成された抵抗群に分割し、前記2つのブロ
    ックを前記2m個の取り出しを持った1直線上に構成さ
    れている抵抗の両端に接続し、前記ブロック全てが1つ
    の平面上に配置されている抵抗部分と、 前記1つの平面上に配置されている抵抗部分が、ディジ
    タルデータ入力が0であるアナログ出力を前記2m個の
    取り出しを持つ1直線上に構成されている1本の抵抗の
    中心位置から取り出す手段を有することを特徴とするス
    トリング抵抗型D/A変換器。
  2. 【請求項2】 前記1つの平面上に配置されている抵抗
    部分が、 前記m個の取り出しを持つ抵抗群を1本の抵抗列とする
    1列以上によって構成されている2つのブロックを正側
    と負側のブロックとし、他の1つのブロックの中心位置
    をディジタルデータ入力の0として正側と負側に分けて
    接続し、さらにD/A変換器のデコーダ部を正側と負側
    の同一デコーダとして含め、ミラー反転の構成に配列し
    た抵抗部分を有する請求項1記載のストリング抵抗型D
    /A変換器。
JP20858294A 1994-09-01 1994-09-01 ストリング抵抗型d/a変換器 Expired - Fee Related JP2616454B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20858294A JP2616454B2 (ja) 1994-09-01 1994-09-01 ストリング抵抗型d/a変換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20858294A JP2616454B2 (ja) 1994-09-01 1994-09-01 ストリング抵抗型d/a変換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0879084A JPH0879084A (ja) 1996-03-22
JP2616454B2 true JP2616454B2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=16558576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20858294A Expired - Fee Related JP2616454B2 (ja) 1994-09-01 1994-09-01 ストリング抵抗型d/a変換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2616454B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010026158A (ko) * 1999-09-03 2001-04-06 구자홍 디지털/아날로그 컨버터

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0879084A (ja) 1996-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4638303A (en) Digital-analog converter
JP3130528B2 (ja) ディジタル・アナログ変換器
EP0348918B1 (en) D/A converter
JP2002100991A (ja) D/aコンバータ
US6317066B1 (en) Layout arrangement of current sources in a current-mode digital-to-analog converter
JPS6347165B2 (ja)
JP3528958B2 (ja) 電流加算型da変換器
JPH0377430A (ja) D/aコンバータ
JP2616454B2 (ja) ストリング抵抗型d/a変換器
JPH06268523A (ja) D/a変換器
KR100454860B1 (ko) 디지털 아날로그 변환기
JPS60100829A (ja) デジタル−アナログコンバ−タ
JPH0595239A (ja) レベル制御回路
JPS63246927A (ja) 基準電圧発生回路
US20050007268A1 (en) D/A converter
JP2502985B2 (ja) ディジタル・アナログ変換回路
JPH10215179A (ja) D/aコンバータ
JPH04352466A (ja) R−2rラダー抵抗回路
JP3125116B2 (ja) Adコンバータ
JPS6029043A (ja) 定電流駆動はしご形da変換器
JP4571297B2 (ja) D/a変換器
JPH0567088B2 (ja)
KR0142792B1 (ko) 데이타 보간회로
JPH05165559A (ja) キースイッチマトリクス回路
CN117639794A (zh) 电阻修整设备与电子设备

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees