JP2615751B2 - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JP2615751B2
JP2615751B2 JP63024561A JP2456188A JP2615751B2 JP 2615751 B2 JP2615751 B2 JP 2615751B2 JP 63024561 A JP63024561 A JP 63024561A JP 2456188 A JP2456188 A JP 2456188A JP 2615751 B2 JP2615751 B2 JP 2615751B2
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哲男 京極
利和 鈴木
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ミノルタ株式会社
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/14Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
    • G03G5/147Cover layers
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、帯電、露光、現像等のプロセスを含む電子
写真方式において用いられる電子写真用感光体に関す
る。
[従来の技術] 従来の電子写真用感光体として、導電性支持体と、該
導電性支持体の表面に形成された光導電層と、該光導電
層の表面に積層された保護層とからなるものが知られて
いる。そして、例えば特公昭48−33704号公報には、保
護層を無機絶縁材料で形成し光導電層を保護することに
より、機械的強度、電気的ストレスに対する耐久性の向
上を図る技術が開示されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来の電子写真用感光体のように、保護層として
例えばガラス質セラミック材料等の無機物をコーティン
グすることにより光導電層の機械的強度が飛躍的に向上
する。ところが、このような感光体を複写機等で使用し
た場合に、保護層自体にクラックが発生したりあるいは
保護層が剥離したりするという問題を生じることがあっ
た。
本発明は上記問題点に鑑み案出されたものであり、保
護層にクラックが発生したり保護層が剥離したりするの
を防止して耐久性に優れた電子写真感光体を提供するこ
とを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の電子写真用感光体は、導電性支持体と、該導
電性支持体の表面に形成された光導電層と、該光導電層
の表面に積層された保護層からなり、保護層は、残留応
力が引張応力を示す物質からなる第1層と、該第1層と
一体的に形成され圧縮応力を示す物質からなる第2層と
から構成されていることを特徴とするものである。
[作用] 電子写真用感光体の表面に形成されている保護層の耐
久性について理論的に論証することは困難である。本発
明の電子写真用感光体ではその保護層を引張応力を示す
物質からなる第1層と圧縮応力を示す物質からなる第2
層とにより2層構造とすることにり耐久性が向上するこ
とを実験的に確認した。この事実から、本発明の保護層
は第1層と第2層とに存在する応力の方向が逆であるた
め互いに応力を打消し合って保護層全体では残留応力が
略0に近い状態となり、従って保護層がクリーニングブ
レードによる機械的ストレスや画像露光、光イレース、
クリーニングブレードとの摺動圧接の過程で受ける熱サ
イクルによる影響を受けても残留応力の応力歪の増大が
小さく、クラックや剥離が発生するに至らない状態を維
持できるものと考えている。
[実施例] 以下本発明の電子写真用感光体の具体的実施例を図面
に基づき説明する。
(第1実施例) 本実施例の電子写真用感光体は、図に一部を拡大して
断面で示すように、導電性支持体1と、光導電層2と、
第1層31と第2層32とが一体的に形成されてなる保護層
3とから構成されている。
導電性支持体1は、感光体の基部となるものであり、
アルミニウムにより厚み4mm、外径100mm、長さ340mmの
円筒形状に形成されたものである。
光導電層2は、導電性支持体1の表面に真空蒸着法に
よりAs2Se3を厚み55mmで形成したものである。
保護層3は、光導電層2の表面に積層されており、Ti
O2を厚み0.45μmで形成した第1層31と、Al2O3を厚み
0.45μmで形成した第2層32とからなる。第1層31おお
び第2層32は、ともにイオンプレーティング法により形
成されている。この場合、保護層3全体の厚みは、電子
写真特性を考慮して1.2μm以下が好ましく、TiO2の厚
みを0.15〜0.6μm、Al2O3の厚みを0.15〜0.6μmの範
囲で設定すると良い。第1層31を構成しているTiO2は引
張応力を示す物質であり、また第2層32を構成している
Al2O3は圧縮応力を示す物質である。このため保護層3
は、第1層31の引張応力と第2層32の圧縮応力とが相殺
し合い、全体として残留応力が略0に近い状態となって
いる。
本実施例の電子写真用感光体は以上のように構成され
ており、保護層3の残留応力が略0に近い状態となって
いるためクリーニングブレードの感光体表面への圧接に
よる機械的ストレスや画像露光、光イレース、クリーニ
ングブレードとの摺圧接の過程で受ける熱サイクルの影
響を受けても密着性が良好であり、耐久性に優れる。な
お保護層3の耐久性が優れていることを試験により確認
した。
(試験) (1)クラック発生試験 この試験は、温度変化により発生する保護層の応力歪
の大小をクラックが発生するか否かにより評価するもの
である。この場合、保護層として上記実施例のようにTi
O2とAl2O3とからなる2層構造で全層厚が0.9μmのもの
の他に、0.6μm、0.3μmのものを作製した。また比較
例として、TiO2、Al2O3の単層のものを同様に作製し、
それぞれ0.3μm、0.6μm、0.9μmのものを用意し
た。なおTiO2およびAl2O3の単層のものの残留応力を調
べたところ、TiO2は引張応力、Al2O3は圧縮応力を示し
た。これらの各感光体を恒温槽で 150℃、1時間加熱し室内曝露した後クラックの発生状
況を調べた。
その結果、表1に示すように、TiO2およびAl2O3の単
層のものは、層厚が0.3μmではクラックは発生しなか
ったが、層厚が0.6μmおよび0.9μmではいずれもクラ
ックが発生した。これに対してTiO2とAl2O3の2層構造
のものは、層厚が0.3μm、0.6μm、0.9μmのいずれ
の場合にもクラックは発生しなかった。
以上の結果から、層厚が0.6μm、0.9μmの単層のも
のにクラックが発生したは、単層で層厚が大きいほど温
度変化によって生じる応力歪の増大が大きいためと考え
られる。
(2)耐刷試験 この試験は、使用により保護層の剥離が発生するか否
かにより耐久性を調べるものである。この場合には、保
護層としてTiO2とAl2O3とからなる2層構造のものと、T
iO2およびAl2O3の単層のものとをそれぞれ光導電層上に
全層厚0.9μmに形成して用意した。これらの各感光体
を同一条件の複写機に装着してランニングテストを行な
い、1万枚、10万枚、30万枚の複写を終了した各時点で
テープテストを行ない評価した。なおテープテストは、
テープ(住友スリーエム社製「810メンディングテー
プ」)を保護層に貼り付け、勢い良く剥すものである。
その結果は、表2に示すように、TiO2およびAl2O3
単層のものは耐刷枚数が1万枚であったのに対して、Ti
O2とAl2O3の2層構造のものは30万枚終了した時点でも
保護層の剥離が無く良好であった。
以上の結果から、2層構造のものに剥離が発生しなか
ったのは、機械的ストレスや熱サイクルの影響を受けて
も残留応力の応力歪の増大が小さいためと考えられる。
(第2実施例) 本実施例の電子写真用感光体は、上記第1実施例の電
子写真感光体に対して保護層のみが異なるものである。
従って導電性支持体および光導電層については同一であ
るため説明を省略し、保護層についてのみ説明する。な
お、図および符号も代用する。
保護層3は、第1層31をCeO2で形成し第2層32をSiO2
で形成したものであり、この保護層3が上記第1実施例
と同一の導電性支持体1および光導電層2上に積層され
ている。保護層3は、イオンプレーティング法により光
導電層2の表面上に第1層31を厚み0.45μmに形成した
後、その表面上に第2層32を厚み0.45μmに形成して全
層厚が0.9μmとなっている。この場合の保護層3も、
引張応力を示すCeO2と圧縮応力を示すSiO2とにより保護
層3全体の残留応力が略0に近い状態となっている。
本実施例の電子写真用感光体についても、保護層3の
耐久性が優れていることを耐刷試験により確認した。
耐刷試験 この場合も、保護層としてCeO2とSiO2とからなる2層
構造のものと、CeO2およびSiO2の単層のものとをそれぞ
れ光導電層上に全層厚0.9μmに形成して用意し、上記
耐刷試験の場合と同様に行なった。
その結果は、表3に示すように、CeO2およびSiO2の単
層のものは耐刷枚数が1万枚であったのに対して、CeO2
とSiO2の2層構造のものは30万枚終了した時点でも保護
層の剥離 が無く良好であった。
以上の結果のように、2層構造のものに剥離が発生し
なかったのは上記耐刷試験の結果と同様であり、機械的
ストレスや熱サイクルの影響を受けても残留応力の応力
歪の増大が小さいためと考えられる。
なお本発明において保護層を形成する場合に、引張応
力を示す物質としてTiO2、CeO2、MgF2、ThOF2等、圧縮
応力を示す物質としてAl2O3、SiO2等を用いることがで
き、保護層全体の残留応力が略0に近い状態となるよう
にこれらを選択的に組み合わせて構成することができ
る。そして引張応力値と圧縮応力値が等しい場合には第
1層と第2層とを同じ厚みとする。
また上記第1および第2実施例では、引張応力を示す
TiO2またはCeO2を第1層として内側に配置し、圧縮応力
を示すAl2O3またはSiO2を第2層として外側に配置した
が、これらの内外を逆に配置しても良い。
[発明の効果] 本発明の電子写真用感光体その表面に形成されている
保護層の耐久性が良い。このため本発明の電子写真用感
光体は、耐久性に優れている。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例に係る電子写真用感光体の一部拡大
断面図である。 1……導電性支持体、2……光導電層 3……保護層、31……第1層 32……第2層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−130164(JP,A) 特開 昭63−261368(JP,A) 特開 昭50−29040(JP,A) 特開 昭50−7535(JP,A) 特開 昭58−59454(JP,A) 特開 昭61−188544(JP,A) 特開 平1−200304(JP,A) 特開 昭59−10901(JP,A) 特開 昭61−279132(JP,A) 特公 昭48−33704(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体と、該導電性支持体の表面に
    形成された光導電層と、該光導電層の表面に積層された
    保護層とからなり、 保護層は、残留応力が引張応力を示す物質からなる第1
    層と、該第1層と一体的に形成され圧縮応力を示す物質
    からなる第2層とから構成されていることを特徴とする
    電子写真用感光体。
  2. 【請求項2】第1層を構成する物質はTiO2、CeO2、Mg
    F2、ThOF2であり、第2層を構成する物質はAl2O3、SiO2
    である特許請求の範囲第1項記載の電子写真用感光体。
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