JP2615008B2 - 小型船舶の船底構造 - Google Patents

小型船舶の船底構造

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JP2615008B2 JP60143390A JP14339085A JP2615008B2 JP 2615008 B2 JP2615008 B2 JP 2615008B2 JP 60143390 A JP60143390 A JP 60143390A JP 14339085 A JP14339085 A JP 14339085A JP 2615008 B2 JP2615008 B2 JP 2615008B2
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▲吉▼樹 平原
聖志 谷
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ヤマハ発動機 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は滑走時の推進抵抗が小さく、優れた運転性
能を発揮することができる小型船舶の船底構造に関する
ものである。
(従来技術) 最近、エンジン付きの小型船舶であって水上を滑走す
るようにしたものが広く用いられるようになってきた。
この船は水面を滑走するとともに、急発進や急旋回等の
種々の運転(運動)を行うものであり、したがってこの
ような運動性能に優れていることが要求される。また1
人または2人乗りの小型のものであるために、安定性も
よいことが必要であり、さらに高速航走のために推進抵
抗が小さいことが必要である。またジェット推進機を備
えた船では船底の水吸引口から気泡を吸い込まないよう
にする必要がある。このような種々の要求を同時に満足
する小型船舶は従来は見出されていなかった。
(発明の目的] この発明は、このような従来の課題の解決のためにな
されたものであり、安定性が優れ、滑走時の推進抵抗が
小さく、また水吸引口から気泡を吸い込むことがなく、
しかも急発信や急旋回等の運転性能を良好に発揮するこ
とができる小型船舶の船底構造を提供するものである。
(発明の構成) この発明は、船舶の後部にコックピットが形成される
とともに、その船幅方向中央部に跨座式の座席が突出し
て形成され、両側のブルワークの内側にはそれぞれ上記
座席との間に乗員の足乗せ部が形成され、船体の前部に
は上記座席の前方に位置してバー式のハンドルが設けら
れ、船尾には後方に水を噴射するジェット推進機のノズ
ルが開口し、船底板と船側板との交差部にチャインが形
成された小型船舶の船底構造において、船底板の船幅方
向中央部には平坦なキールが形成され、このキールの幅
を左右の足乗せ部の内側端同士の間隔よりも狭くし、上
記キールにはジェット推進機の水吸引口が開口してこの
水吸引口の幅はキールの幅よりも狭い幅に形成され、こ
のキールの両側の船底板はキールの両端縁から斜め上方
に向かって傾斜するとともにほぼ平坦な傾斜面に形成さ
れ、この傾斜面には滑走状態で水切りが行われるストラ
イプが形成され、このストライプは足乗せ部の下方近傍
に位置するように上記傾斜面に形成されているとともに
上記ノズルの下端縁よりも上方に位置しているものであ
る。
上記構成では、以下のような作用効果が達成される。
キールの両端の船底板はキールの両端縁から斜め上方
に向かって傾斜するとともにほぼ平坦な傾斜面に形成さ
れ、その傾斜面にストライプを形成したので、バー式の
ハンドルを握って体を跨座式の座席の一側に大きくずら
すことによって一方の足乗せ部に体重を掛ければ、そち
ら側に船体がスムーズに傾斜するので、急旋回を容易に
繰り返して行なうことができる。
足乗せ部の下方近傍に位置するように船底板の傾斜面
にストライプを形成したので、一方の足乗せ部に体重を
掛けた際にその下方近傍に設けたストライプが直ちに水
につくために旋回性が一層向上する。
キールの幅を左右の足乗せ部の内側端同士の間隔より
も狭くしたので、一方の足乗せ部に体重を掛けた際に直
ちに船体を傾斜させることができるので、旋回性がさら
に向上する。
傾斜面に形成したストライプをジェット推進機のノズ
ルの下端縁よりも上方に位置させたので、ストライプで
水切りをして滑走している状態においても、ノズルから
の噴流を水中に噴出して推進力を得ることができ、滑走
時の推進抵抗が小さいことと相俟って高速航走が可能に
なる。
キールに開口したジェット推進機の水吸引口の幅をキ
ールの幅よりも狭くしたので、水吸引口から気泡を吸い
込むのを防止することができる。
(実施例) 第1図〜第4図において、船体1は船底板2と船首船
底板20と船側板8と上部デッキ21とによって構成され、
船首船底板20とデッキ21とに囲まれる部分に密閉された
エンジンルームが形成されている。またその後部上方に
はコックピット3が形成され、その船幅方向の中央部に
座席5が突出して形成されている。上部デッキ21上には
支柱60が突出して形成され、その上端部にハンドル6が
形成され、座席5上の人10が足をコックピット3上に乗
せて上記ハンドル6を握って船を運転するようにしてい
る。
上記エンジンルーム中には図示しないエンジンが配置
され、このエンジンにより回転するプロペラが座席5の
下部に配置され、船底の水吸引口70から水を吸引し、水
平方向に揺動するノズル72から後方に噴射させることに
より、旋回力および推進力を生じさせるようにしてい
る。
船底の船幅方向中央部には平坦なキール7が形成さ
れ、このキール7の両側には緩い傾斜の船底板2が形成
され、この船底板2と船側板8との交差部にチャイン9
が形成されている。また船底板2のチャイン9の近傍に
はストライプ22が形成されている。上記キール7の幅B
はチャイン9間の幅Lの15〜40%、好ましくは18%に形
成され、また船底板2の傾斜角θは10〜20、好ましくは
15゜に形成され、さらに上記両ストライプ22間の幅lは
両チャイン9間の幅Lの70〜90%に設定されている。
上記構成において、停止時または低速航走時は船は船
底板2が全没した状態、すなわち水線が船側板8を横断
する状態になり、したがって水線幅が広く、安定した状
態になる。また高速で滑走すると、水の動圧により船体
1が浮上し、ストライプ22によって水切りが行われ、両
ストライプ22間の船底面で滑走することになる。すなわ
ち、水線面が両ストライプ22によって規制される狭い面
積になるために水との摩擦面が小さくなって推進抵抗も
小さくなる。さらにこの滑走状態では、水線面が平坦な
キール7と傾斜の小さい船底板2とにより平坦な面が形
成されているために、船体を傾斜させずに旋回すると、
船底が水面上をスリップして急激な旋回(いわゆるスリ
ップターン)を行うことができ、また船体を傾斜させて
旋回を行うとチャイン9がエッジとなって切れの良い旋
回を行わせることができる。また水吸引口70はキール7
にその幅よりも狭い幅で開口、形成されているために、
旋回時に船が傾斜しても水吸引口70は常に水中に開口
し、かつストライプ22の部分からは滑走中に気泡が発生
することがあるが、水吸引口70はこの部分から離れた位
置に開口しているために水吸引口70に気泡を吸い込むこ
とは確実に防止することができる。さらにストライプ22
はチャイン9に近接して形成されているために、船体を
わずかに傾斜させただけでもチャイン9が水面につい
て、切れのよい旋回を行なわせることができる。
なお、船首部におけるキールの幅を船尾部におけるそ
れよりも小さくするとともに、船首部における船底板の
傾斜を船尾部におけるそれよりも大きくしたので、船首
部における船底板がV形に、船尾部における船底板が平
坦になり、船体後部での横滑りを生じさせやすくなっ
て、旋回半径の非常に小さな旋回を行わせることができ
る。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば以下のような
作用効果が達成される。
キールの両側の船底板はキールの両端縁から斜め上方
に向かって傾斜するとともにほぼ平坦な傾斜面に形成さ
れ、その傾斜面にストライプを形成したので、バー式の
ハンドルを握って体を跨座式の座席の一側に大きくずら
すことによって一方の足乗せ部に体重を掛ければ、そち
ら側に船体がスムーズに傾斜するので、急旋回を容易に
繰返して行なうことができる。
足乗せ部の下方近傍に位置するように船底板の傾斜面
にストライプを形成したので、一方の足乗せ部に体重を
掛けた際にその下方近傍に設けたストライプが直ちに水
につくために旋回性が一層向上する。
キールの幅を左右の足乗せ部の内側端同士の間隔より
も狭くしたので、一方の足乗せ部に体重を掛けた際に直
ちに船体を傾斜させることができるので、旋回性がさら
に向上する。
傾斜面に形成したストライプをジェット推進機のノズ
ルの下端縁よりも上方に位置させたので、ストライプで
水切りをして滑走している状態においても、ノズルから
の噴流を水中に噴出して推進力を得ることができ、滑走
時の推進抵抗が小さいことと相俟って高速航走が可能に
なる。
キールに開口したジェット推進機の水吸引口の幅をキ
ールの幅よりも狭くしたので、水吸引口から気泡を吸い
込むのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す平面図、第2図はその
側面図、第3図はその背面図、第4図は船底の斜視図で
ある。 1……船体、2……船底板、6……コックピット、5…
…座席、6……ハンドル、7……キール、8……船側
板、9……チャイン、22……ストライプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−131481(JP,A) 実開 昭57−109086(JP,U) 特公 昭59−43355(JP,B2) 特公 昭53−26758(JP,B2) 特公 昭53−3879(JP,B2) 実公 昭47−31598(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船体の後部にコックピットが形成されると
    ともに、その船幅方向中央部に跨座式の座席が突出して
    形成され、両側のブルワークの内側にはそれぞれ上記座
    席との間に乗員の足乗せ部が形成され、船体の前部には
    上記座席の前方に位置してバー式のハンドルが設けら
    れ、船尾には後方に水を噴射するジェット推進機のノズ
    ルが開口し、船底板と船側板との交差部にチャインが形
    成された小型船舶の船底構造において、船底板の船幅方
    向中央部には平坦なキールが形成され、このキールの幅
    を左右の足乗せ部の内側端同士の間隔よりも狭くし、上
    記キールにはジェット推進機の水吸引口が開口してこの
    水吸引口の幅はキールの幅よりも狭い幅に形成され、こ
    のキールの両側の船底板はキールの両端縁から斜め上方
    に向かって傾斜するとともにほぼ平坦な傾斜面に形成さ
    れ、この傾斜面には滑走状態で水切りが行われるストラ
    イプが形成され、このストライプは足乗せ部の下方近傍
    に位置するように上記傾斜面に形成されているとともに
    上記ノズルの下端縁よりも上方に位置していることを特
    徴とする小型船舶の船底構造。
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JPS63102590U (ja) * 1986-12-25 1988-07-04
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