JP2584777B2 - 小型ジェット推進艇の操舵装置 - Google Patents

小型ジェット推進艇の操舵装置

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JP2584777B2
JP2584777B2 JP62173553A JP17355387A JP2584777B2 JP 2584777 B2 JP2584777 B2 JP 2584777B2 JP 62173553 A JP62173553 A JP 62173553A JP 17355387 A JP17355387 A JP 17355387A JP 2584777 B2 JP2584777 B2 JP 2584777B2
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▲しょう▼ 小林
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は水面を滑走する小型ジェット推進艇の操舵
装置に関するものである。
(従来技術) 最近、一人乗りまたは二人乗りの小型ジェット推進艇
であって水を滑走して種々の運動を行なうものが広く用
いられるようになっている。この推進艇はジェットポン
プにより船底から水を吸引してノズルにより船首から後
方に噴射するようにし、このノズルが垂直軸周りに揺動
することにより推進と同時に旋回も行なわせるようにし
ている。
この構成では高速航走時には水が所定の方向に噴射す
る勢いで推進力と同時に旋回力が発生するために旋回性
能は良好であるが、エンジンを停止させた低速航走時に
はノズルからは水が噴射されないために旋回作用がなく
なるという欠点がある。したがって、低速航走時に旋回
を行なわせるには、別に舵を設ける必要がある。しかし
ながら、舵を別の設けると、舵の分だけ推進抵抗が増大
することになり、とくに高速航走時に舵による推進抵抗
が大きくなって航走性能が低下するという問題がある。
(発明の目的) この発明はこのような従来の欠点を解消するためにな
されたものであり、低速時に旋回作用を発揮するととも
に、高速航走時に舵による推進抵抗の増大がない小型ジ
ェット推進艇の操舵装置を提供するものである。
(発明の構成) この発明は、水面を滑走する小型ジェット推進艇にお
いて、船尾部には船底から水を吸引して船尾後方へ噴射
する推進機が設けられ、船底は後部がほぼ水平に形成さ
れるとともに船首船底部が前方に行くにしたがって上昇
するように傾斜して形成され、船首部上部にはハンドル
が設けられるとともに、このハンドルに連動する操舵軸
が船底を貫通して船首船底部下に突出し、この突出部に
舵が取付けられ、側面視において上記水平に形成された
船底の前方への延長線と上記船首船底部との間の領域に
上記舵のほぼ全体が配置されるとともに、上記舵の上端
縁は船首船底部に近接して沿うように形成され、艇体の
高速走行状態では上記舵が水面より上方に位置するよう
に取付け位置および形状が設定されているものである。
上記構成では、船首船底部下に舵が配置され、艇体の
高速走行状態では上記舵が水面より上方に位置するよう
に取付け位置および形状が設定されているために、高速
走行時には抵抗にならず、低速走行状態では旋回作用を
発揮する。しかも側面視において船底後部の水平部の前
方への延長線上の領域に舵のほぼ全体が配置され、かつ
舵の上端縁は船首船底部に近接して沿うように形成され
ているために、舵効きがよく、低速時に良好な旋回作用
を発揮することができる。すなわち、船の走行時には、
船底面に近接して流れる水は推進抵抗となり、同様に舵
の上面に沿って流れる水も舵効きには寄与せずに推進抵
抗になるが、舵の上面を船底面に近接させると両者の相
対向する面の水流がなくなるために、推進抵抗が減少す
ることになる。また舵の上端縁は船首船底部に近接して
沿うように形成されているために、舵板の面積が大きく
なり、舵効きがよくなる。
また前方に傾斜して形成された船首船底部に沿うよう
に舵を形成したために、舵を下方に突出させる量を小さ
くすることができ、舵の大部分が後部船底水平部の前方
への延長線より下方に突出する量を小さくすることが容
易になり、このため高速走行状態では舵を水面より上方
に位置させることが容易であり、かつ艇体を砂浜などに
置いた際に舵にかかる荷重が小さくてすむという利点が
ある。
(実施例) 第1図〜第3図において、船底板2を構成する船体部
材と上記デッキ3を構成するデッキ部材とがそれぞれFR
Pで一体に構成され、それらが周縁部で互いに接合され
てそれらの間に空間が形成されて艇体1が構成されてい
る。上部デッキ3の中央部より後方には船体中心線上に
座席30が形成され、その両側は凹入されてフートデッキ
31が形成され、さらにその両側にはデッキ部材の立上り
部と船体部材の立上り部とが互いに接合されてブルワー
ク32が形成されている。
上記座席30の前側には上部デッキ3に形成された支柱
14によりハンドル4が支持されてなり、このハンドル4
の軸(操舵軸)40は艇体1を貫通し、その下端部には船
首船底下方に突出する舵5が取付けられている。この舵
5は、後述のように、艇体1の高速走行状態では水面よ
り上方に位置するように取付け位置および形状が設定さ
れている。すなわち、側面視において船底後部は水平に
形成され、この船底の前方への延長線13上の領域に舵5
のほぼ全体が配置され、かつ舵5の上端縁は船首船底部
に近接して沿うように形成されている。
また船首部船底には図示しないエンジンにより駆動さ
れて船底部から水を吸引して船尾後方に噴射するノズル
6が配置され、このノズル6は垂直軸周りに揺動可能に
取付けられている。またこのノズル6は上記舵5と連動
するように連結棒7によって上記操舵軸40と連結されて
いる。
上記支柱14の上端部には、第4図に示すように軸受部
材15がボルト16によって取付けられ、この軸受部材15に
よって操舵軸40の上部軸41が回転可能に保持されてい
る。また操舵軸40の下端部では、第5図に示すように船
底板2の貫通穴部に筒状部29が形成され、その内側に筒
状の補強部材21が取付けられ、さらにその上端部にはパ
ッキン受け22が設けられている。そしてこのパッキン受
け22中に挿入されたパッキン24をパッキン押え23で押圧
するようにボルト25で締付け、これによって操舵軸40の
下部軸42が船底板2を貫通する部分のシールを行なって
いる。
操舵軸40は、第6図に示すように上部軸41と下部軸42
とが同軸に結合されてなり、その結合部では上部軸41の
端部に両側外周部が削り取られてなる突起45が形成され
るとともに、その突起45が嵌入される凹部46が下部軸42
の端部に形成され、これらの嵌合部にボルト穴47,48を
形成してそこにボルト49を貫通させることにより互いに
連結させている。このような連結構造を採用すると、上
部軸41と下部軸42とが折曲がり状態(一直線上にない状
態)であっても回転力を伝達することができる。
第7図に示すように、操舵軸40には腕43が左舷側に突
出して取付けられ、一方ノズル6には腕61が右舷側に突
出して取付けられ、これらの腕43と腕61とは連結棒7で
互いに連結されている。したがって、ハンドル4の操作
により舵5を操作するとその操作力はノズル6にも伝達
されるが、操作方向は舵5とノズル6とで互いに逆方向
になる。10は艇体中心線である。
上記構成において、人は座席30上で足をフートデッキ
31に乗せた状態でハンドル4を握って操作し、図示しな
いエンジンを駆動させて船底から水を吸引し、ノズル6
から所定の方向に向けて船尾後方に水を噴射することに
より航走する。この際、低速航走状態では第2図に示す
ように舵5は喫水線12より下方に位置することになるた
めに、ノズル6とともに操作される舵5によっても操舵
力が発揮される。しかも操舵方向は第1図および第7図
に示すように、舵5とノズル6とが互いに反対方向にな
るために、旋回力が大きくなり、舵利きの悪い低速時に
有効な操舵作用が発揮されることになる。とくに、エン
ジンを停止させた状態ではノズル6からは水が噴射され
ないために、ノズル6による操舵力はなくなるが、この
場合でも舵5によって操舵力が発揮される。
一方高速航走状態では第2図に示すように舵5は喫水
線11より上方に位置することになるために、舵5による
推進抵抗が生じるのが防止される。高速航走時には舵5
による推進抵抗が大きくなるため、この分の推進抵抗が
減少することは艇体1の全体の推進効率上非常に有効で
ある。一方、高速航走時には舵利きが良いために、舵5
による旋回作用は必要なく、ノズル6による旋回作用だ
けで充分である。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、船首船底部下
に舵が配置され、艇体の高速走行状態では上記舵が水面
より上方に位置するように取付け位置および形状が設定
されているために、高速走行時には抵抗にならず、低速
走行状態では旋回作用を発揮する。しかも側面視におい
て船底後部の水平部の前方への延長線上の領域に舵のほ
ぼ全体が配置され、かつ舵の上端縁は船首船底部に接近
して沿うように形成されているために、舵効きがよく、
低速時に良好な旋回作用を発揮することができる。すな
わち、船の走行時には、船底面に近接して流れる水は推
進抵抗となり、同様に舵の上面に沿って流れる水も舵効
きには寄与せずに推進抵抗になるが、舵の上面を船底面
に近接させると両者の相対向する面の水流がなくなるた
めに、推進抵抗が減少することになる。また舵の上端縁
は船首船底部に近接して沿うように形成されているた
め、舵板の面積が大きくなり、舵効きがよくなる。
また前方に傾斜して形成された船首船底部に沿うよう
に舵を形成したために、舵を下方に突出させる量を小さ
くすることができ、舵の大部分が後部船底水平部の前方
への延長船より下方に突出する量を小さくすることが容
易になり、このため高速走行状態では舵を水面より上方
に位置させることが容易であり、かつ艇体を砂浜などに
置いた際に舵にかかる荷重が小さくてすむという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す平面図、第2図はその
側面形状線図、第3図はその背面図、第4図は第2図の
IV部の拡大断面図、第5図は第2図のV部拡大断面図、
第6図は第2図のVI部拡大分解斜視図、第7図は舵とノ
ズルとの連結構造の平面説明図である。 1……艇体、3……上部デッキ、4……ハンドル、5…
…舵、6……ノズル、7……連結棒、11,12……喫水
線、40……操舵軸。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水面を滑走する小型ジェット推進艇におい
    て、船尾部には船底から水を吸引して船尾後方へ噴射す
    る推進機が設けられ、船底は後部がほぼ水平に形成され
    るとともに船首船底部が前方に行くにしたがって上昇す
    るように傾斜して形成され、船首部上部にはハンドルが
    設けられるとともに、このハンドルに連動する操舵軸が
    船底を貫通して船首船底部下に突出し、この突出部に舵
    が取付けられ、側面視において上記水平に形成された船
    底の前方への延長線と上記船首船底部との間の領域に上
    記舵のほぼ全体が配置されるとともに、上記舵の上端縁
    は船首船底部に近接して沿うように形成され、艇体の高
    速走行状態では上記舵が水面より上方に位置するように
    取付け位置および形状が設定されていることを特徴とす
    る小型ジェット推進艇の操舵装置。
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