JP2509980Y2 - 小型滑走艇 - Google Patents

小型滑走艇

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JP2509980Y2
JP2509980Y2 JP1991049556U JP4955691U JP2509980Y2 JP 2509980 Y2 JP2509980 Y2 JP 2509980Y2 JP 1991049556 U JP1991049556 U JP 1991049556U JP 4955691 U JP4955691 U JP 4955691U JP 2509980 Y2 JP2509980 Y2 JP 2509980Y2
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Kawasaki Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、運転者がデッキ上に搭
乗しハンドルを握って操縦する小型滑走艇に関する。
【0002】
【従来の技術】小型滑走艇として、デッキの後部に搭乗
し、デッキ上に取り付けられたハンドルを握って操縦す
るタイプのものが使用されている。この種の小型滑走艇
の船体は、一般に、プラスチック成形のデッキ部分とハ
ル部分を接合した中空殻体で形成され、該船体内に搭載
したエンジンで船体後部に装着した推進機を駆動すると
ともに、前記ハンドルを握って操向手段およびエンジン
を操作するように構成されている。先行技術を開示する
文献としては、例えば、実開昭60−110095号公
報および特昭51−7910号公報などがある。
【0003】前記推進機としては、例えば、船体内部の
エンジンによりドライブシャフトを介して駆動されるジ
ェットポンプが使用されており、このジェットポンプ
は、船底開口部から吸い込んだ水を船体後端部から後方
へ噴射して推力を得るように装着されている。また、前
記ジェットポンプとして、左右に方向変換可能な噴射ノ
ズルを有し、水の噴射方向を変えることにより舵取り
(操向)も同時に行なうものが使用されている。上記小
型滑走艇の操縦装置としては、前後方向垂直面内で揺動
可能なハンドルポールをデッキ上に取り付け、該ハンド
ルポールの先端部に装着したハンドル(例えば、バー形
式のハンドル)を握って操向する方式のものがある。
【0004】上記小型滑走艇においては、デッキとハル
との接合部でガンネルラインが形成され、また、デッキ
の前半部には船体内部の構成部品にアクセスするための
開閉可能なエンジンフードが取り付けられており、前記
ハンドルポールは前記エンジンフードの中央部を跨ぐよ
うに配設されている。さらに、デッキの後半部には、運
転者が搭乗する面(ライディングフロア)が形成されて
いる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記小型滑
走艇の新規な船体構造および船体形状を提供するもので
あり、その目的とするところは、キールラインが水面に
対して前上がり方向に約3度〜5度程度の最適のトリム
角をもって滑走している状態において、乗員を含む滑走
時の合成重心の位置を船尾から艇長の約3分の1近辺の
後寄りの位置に設定してすぐれた滑走効率及び滑走姿勢
を容易に実現することができ、波を被った場合の速度低
下を防止してスムーズな走航を確保することができ、さ
らに、運転者のライディングポジションと艇の外観美の
向上を図ることができる小型滑走艇を提供することであ
る。
【0006】
【課題解決のための手段】請求項1の考案は、船体内に
搭載したエンジンにより船体後部の推進機を駆動すると
ともに、運転者がデッキ上に搭乗しハンドルを握って操
縦する小型滑走艇において、船首から船体長さの約3分
の2の範囲のデッキ表面を上方へ略円弧状に膨出させる
とともに、この膨出部の前端の立ち上がり部を進行方向
に対して前下がりに傾斜させ、前記膨出部の内部にエン
ジンを搭載し、前記膨出部の後側に実質上1つの平面か
ら成る運転者の搭乗面を形成し、該搭乗面はキールライ
ンに対して後上がり方向に約4度〜7度の傾斜をつけて
形成され、船体の略全長にわたってデッキの両側に前記
キールラインに対して後上がり方向に約3度〜6度の傾
斜をつけて略直線的に連続して延びるようにデッキライ
ンが形成される構成とすることにより、上記目的を達成
するものである。請求項2の考案は、上記請求項1の構
成に加えて、前記エンジンの駆動力を前記推進機に伝達
するドライブシャフトは前記キールラインに対して後下
がり方向に約1度〜3度の傾斜をつけて取り付けられる
構成とすることにより、上記目的を達成する他に、推進
力の方向を所望の後方下向きに設定して滑走効率を更に
高める得る小型滑走艇を提供するものである。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。図1は本考案を適用した小型滑走艇の一実施例を
示す平面図であり、図2は図1の小型滑走艇の右側面図
である。なお、図1の小型滑走艇の平面図は船体の中心
線Cに関し左右対称であり、したがって、その左側面は
図2と対称に現れる。図1および図2において、船体1
は、プラスチック(FRPを含む)成形品のデッキ2と
ハル3を、ガンネル部4に沿って接着等で一体化した中
空殻体で構成されている。船体1の船首から全長の約3
分の2の範囲には、デッキ2を上方へ膨出させることに
より、船体内部にエンジンルーム5が形成されており、
このエンジンルーム5には、エンジン6および燃料タン
ク19などが搭載されている。なお、前記エンジンルー
ム5の頂面には船体内部へアクセスするための開口16
(図1)が形成され、該開口16は開閉可能なエンジン
フード14によって密閉されている。なお、前記エンジ
ンフード14も、デッキ2と同様のプラスチック成形品
で作られており、通常の密閉状態では前記デッキ2の一
部を構成している。
【0008】船体1の後部には推進機7が装着されてい
る。この推進機7は、前記エンジン6によりドライブシ
ャフト8を介して駆動され、船底開口15から吸い込ん
だ水を船尾から後方へ噴射して推進力を発生する。デッ
キ2の前記膨出部(エンジンルーム5の部分)の後端か
ら船尾へ至る範囲(全長の約3分の1の範囲)は、運転
者が搭乗(例えば、立ち姿勢で)する部分であり、この
搭乗部分には、中央部のフラットなライディングフロア
(搭乗面)9とその両側隆起部から成るフィン部10、
10が形成されている。図示の例では、各フィン部1
0、10の上面に扁平な浮力体(フロート)17、17
が接合されている。
【0009】デッキ2の前部(図示の例では、エンジン
フード14の前側)には、操縦桿としてのハンドルポー
ル11が船体1の前後方向垂直面内で揺動可能に取り付
けられている。このハンドルポール11は、前後方向に
長い形状をしており、例えば、プラスチック(FRPを
含む)成形品で作られている。前記ハンドルポール11
の先端部(後端部)には、左右に突出するバー形式のハ
ンドル12が回動操作可能に取り付けられている。ま
た、ハンドルポール11の後端部の上面には、浮力体を
兼ねた緩衝用パッド18が接合されている。
【0010】前記ジェットポンプ7の後部には噴射ノズ
ル13が左右に方向変換可能に取り付けられており、操
向操作は、前記ハンドル12をハンドルポール11に対
して左右に回動させ、その動きを不図示のコントロール
ケーブル等を介して前記噴射ノズル13に伝達する遠隔
操作によって行なわれる。また、エンジン6の制御は、
ハンドル12のグリップ部に設けたスロットルレバー
(不図示)を操作することにより、コントロールケーブ
ル等(不図示)を介して遠隔操作される。こうして、船
体1内に搭載したエンジン6によりドライブシャフト8
を介して船体後部の推進機7を駆動するとともに、運転
者がデッキ(ライディングフロア)9上に搭乗しハンド
ル12を握って操縦する型式の小型滑走艇が構成されて
いる。
【0011】図2の側面図において、前記ハル3の中央
部、すなわち、船底の中央部には略直線状のキールライ
ン20が形成されている。また、両側のフィン部10、
10の上面は略直線状をしており、デッキ2の両側には
前記フィン部10、10の上面から船首近傍まで略直線
的に連続して延びるデッキライン21が形成されてい
る。さらに、前記ライディングフロア9も略直線状をし
ており、このライディングフロア9によって運転者が乗
り込む搭乗面ライン22が形成されている。また、前記
ガンネル部4も略直線状をしており、このガンネル部4
によってガンネルライン23が形成されている。なお、
前記ドライブシャフト8もエンジン6から推進機7へ直
線的に延びており、その軸心によってドライブシャフト
ライン24が形成されている。
【0012】図2において、前述の小型滑走艇の滑走姿
勢としては、一般に、前記キールライン(船底)20が
水面に対して前上がり方向に約3〜5度程度の傾斜(ト
リム角)を持っている時が最も滑走効率が良くなると言
われており、この状態での水面が図2中の滑走時ウオー
ターライン(一点鎖線)25で示されている。このキー
ルライン20が前上がり3度〜5度の時に滑走効率が最
良になる理由を次に説明する。
【0013】滑走時、滑走艇の船底には水に対しての走
航抵抗(いわゆるドラッグ)が作用する。このドラッグ
は艇の重量に起因するものと艇の船底に作用する摩擦抵
抗に起因するものとの2つに大別することができ、総合
的には両者を合算したものが船底に作用し、艇はある前
上がり角をもって滑走する。艇の重量に起因するドラッ
グの要素は、前上がり角度(トリム角)が増加するにつ
れて増大する傾向となる。一方、艇の摩擦抵抗に起因す
るドラッグの要素は、トリム角が増加するにつれて減少
する傾向となる。図3はこれら2つのドラッグの要素の
トリム角に対する特性を例示するグラフであり、直線A
は艇重量に起因するドラッグ、曲線Bは摩擦抵抗に起因
するドラッグを示す。図3からも明らかなごとく、両者
は、あるトリム角で同一の抵抗値を示し、総合的な船体
のドラッグ(A+B)はこの抵抗値が一致するトリム角
で最小値となる。すなわち、両者が一致するトリム角が
最適トリム角となる。この最適トリム角は、船体形状等
によって左右されるが、その範囲は3度〜5度になる。
【0014】図2において、このタイプの場合、滑走艇
の排水量に対する運転者(乗船者)の重量割合が大きい
ことから、滑走艇の滑走効率を高めるためには、或る程
度の後方下向きの推進力が必要となる。そこで、前記ド
ライブシャフトライン24は、前記キールライン20に
対して後下がり方向に約1度〜3度の傾斜をつけて取り
付けられており、滑走状態ではウオーターライン25に
対して約4度〜8度程度になるように取り付けられてい
る。ドライブシャフト8にこのような取り付け角度を設
けることにより、滑走効率にすぐれた小型滑走艇を構成
することができる。
【0015】図2において、前記デッキライン21は、
前記キールライン20に対して後上がり方向に約3度〜
6度の傾斜をつけて形成されている。ところで、滑走時
のデッキライン21をウオーターライン(水面)25と
平行にすれば、滑走時の滑走艇全体が水平になるような
視覚的ラインを与えることができる。一方、このような
水平姿勢的な視覚を与えることは外観向上の面できわめ
て有効である。このような観点から、前記デッキライン
21を前記キールライン20に対して後上がり方向に約
3度〜6度の傾斜をつけて形成することにより、キール
ライン20が前上がり方向に約3度〜5度程度のトリム
角を取る姿勢で滑走する時に、前記デッキライン21が
ウオーターライン25と略平行になるように構成されて
いる。
【0016】また、図2において、運転者が搭乗するラ
イディングフロア9によって形成される前記搭乗面ライ
ン22は、前記キールライン20に対して、後上がり方
向に約4度〜7度程度の傾斜をつけて形成されている。
これによって、キールライン20がトリム角3度〜5度
を取る姿勢で滑走する時に、前記搭乗面ライン22を略
水平にするか、あるいは約1度〜2度程度の範囲で後上
がり方向に傾斜を持たせることができ、すぐれたライデ
ィングポジションを確保することが可能になった。
【0017】さらに、図2において、前記エンジンフー
ド14を含むデッキ2の形状構造は、船首から船体1の
全長の約3分の2の範囲のデッキ表面を上方へ略円弧状
に膨出させるとともに、この膨出部26の前後端の立ち
上がり部27、28を逆円弧状(逆の曲率の形状)に形
成し、前記膨出部26の内部にエンジン6を搭載し、前
記膨出部26の後側に運転者の搭乗部9を形成する形状
構造になっている。このようなデッキ2の形状構造を採
ることにより、すぐれた流線形を有し、滑走姿勢を含む
外観視覚性にすぐれた小型滑走艇を構成することができ
た。
【0018】図4は前述の構成の小型滑走艇における船
体の重心G1 および乗員を含む滑走時の合成重心Gの位
置を示す模式的側面図である。次に、図4を参照して、
円弧状のエンジンフード14の部分を艇全長の3分の2
にわたって設ける場合の技術的利点について説明する。
図4において、船体の重心G1 は、滑走性能上より、一
般に、船尾より艇長Sの約2分の1のところ(L1 ≒S
/2)に設定される。したがって、エンジン6(図2)
は、船体の重心G1 より前方に搭載される場合が多い。
一方、乗員が乗り込む搭乗面9はエンジンフード14の
後側に設けられる。その結果、乗員を含む滑走時の合成
重心Gの位置(船尾からLの位置)は、船尾から艇長S
の約1/3近辺の後方寄りの位置になる(L≒S/
3)。
【0019】前述の小型滑走艇の場合、滑走姿勢や水し
ぶき等を含む滑走バランスの面から、上記関係を満たす
レイアウトが最良になる。具体的には、エンジン6を船
尾から約(0・5〜0・7)Sの位置に設置する場合、
滑走時にバランスを取り得る乗員の足の位置を考慮する
と、乗員用のエリアG2 は船尾より艇長Sの30%〜4
0%の位置(L2 =3S/10〜4S/10)となる。
したがって、艇全長Sの3分の2を上方へ膨出させてそ
の中にエンジン6等を収納し、残りの3分の1を搭乗面
9とするレイアウト構成によれば、上記の諸条件を満足
する小型滑走艇を得ることができる。
【0020】なお、エンジンフード14の部分のデッキ
2の上方への膨出量は、エンジン6の大きさ、吸入空気
通路の構成、艇の反転能力などを考慮して決定される。
図示のような小型滑走艇の場合は、上記デッキ膨出部の
船体高さHは、船底から船体重心G1 までの高さhの約
3倍(H≒3h)になる。また、この膨出部の前後端の
立ち上がり部は、丸みを帯びていることが、デッキ2の
強度を向上させる点から有利である。そこで、船体1が
FRPまたは熱硬化性樹脂の成形品であることから、本
実施例においては、図2に示すように、デッキ膨出部2
6の前後端の立ち上がり部27、28は逆円弧状の湾曲
形状を持つように成形されている。
【0021】さらに、デッキ膨出部26の前端の立ち上
がり部27は、進行方向に対してある角度を持って傾斜
している方が、艇が波を被った場合等における波のドラ
ッグ(水圧)を吸収することができ、速度低下を防止し
てスムーズな走航を確保することができる点で有利であ
る。このため、本実施例の船体1の形状では、デッキ膨
出部26の前端の立ち上がり部27には、図2に示すよ
うな傾斜が設けられている。
【0022】図5は小型滑走艇が反転した場合を模式的
に示す側面図である。図示のような小型滑走艇の場合
は、一般に、反転時の吃水線Cと反転艇体のキールライ
ン20とはある角度θをもってバランスする。一方、喫
水線Cが一定の場合、反転能力(反転姿勢からの復元能
力)は、上記角度θが小さいほど安定しかつ優れてい
る。したがって、艇の後方部分に浮力を持たせてやれ
ば、上記角度θを小さくすることができ、安定しかつ優
れた反転能力を実現させることができる。そのため、本
実施例の船体形状では、上記デッキ膨出部26の後端の
立ち上がり部28を図示のような円弧形状にすることに
より、該円弧形状部分に浮力体を設けることができ、し
たがって、外観上の構成要件を崩すことなく、最終的に
は反転能力(反転姿勢からの復元能力)に優れた船体形
状が提供されている。
【0023】
【考案の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の考案によれば、船体内に搭載したエンジンにより船
体後部の推進機を駆動するとともに、運転者がデッキ上
に搭乗しハンドルを握って操縦する小型滑走艇におい
て、船首から船体長さの約3分の2の範囲のデッキ表面
を上方へ略円弧状に膨出させるとともに、この膨出部の
前端の立ち上がり部を進行方向に対して前下がりに傾斜
させ、前記膨出部の内部にエンジンを搭載し、前記膨出
部の後側に実質上1つの平面から成る運転者の搭乗面を
形成し、該搭乗面はキールラインに対して後上がり方向
に約4度〜7度の傾斜をつけて形成され、船体の略全長
にわたってデッキの両側に前記キールラインに対して後
上がり方向に約3度〜6度の傾斜をつけて略直線的に連
続して延びるようにデッキラインが形成される構成とし
たので、キールラインが水面に対して前上がり方向に約
3度〜5度程度の最適のトリム角をもって滑走している
状態において、乗員を含む滑走時の合成重心の位置を船
尾から艇長の約3分の1近辺の後寄りの位置に設定して
すぐれた滑走効率及び滑走姿勢を容易に実現することが
でき、波を被った場合の速度低下を防止してスムーズな
走航を確保することができ、さらに、運転者のライディ
ングポジションと艇の外観美の向上を図ることができる
小型滑走艇が提供される。
【0024】また、請求項2の考案によれば、請求項1
の構成に加えて、前記エンジンの駆動力を前記推進機に
伝達するドライブシャフトは前記キールラインに対して
後下がり方向に約1度〜3度の傾斜をつけて取り付けら
れる構成としたので、上記効果に加えて、推進力の方向
を所望の後方下向きに設定して滑走効率を更に高める得
小型滑走艇が提供される。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した小型滑走艇の一実施例の平面
図である。
【図2】図1の小型滑走艇の右側面図である。
【図3】小型滑走艇におけるドラッグの要素のトリム角
に対する特性を例示するグラフである。
【図4】小型滑走艇における船体の重心および乗員を含
む滑走時の合成重心の位置を示す模式的側面図である。
【図5】小型滑走艇の反転時の状態を例示する模式的側
面図である。
【符号の説明】
1 船体 2 デッキ 3 ハル 4 ガンネル部 5 エンジンルーム 6 エンジン 7 推進機 8 ドライブシャフト 9 ライディングフロア(搭乗面) 10 フィン部 11 ハンドルポール 12 ハンドル 14 エンジンフード 19 燃料タンク 20 キールライン(船底ライン) 21 デッキライン 22 搭乗面ライン 23 ガンネルライン 24 ドライブシャフトライン 25 滑走時ウオーターライン 26 膨出部(デッキ) 27 立ち上がり部(膨出部の前端) 28 立ち上がり部(膨出部の後端)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体内に搭載したエンジンにより船体
    後部の推進機を駆動するとともに、運転者がデッキ上に
    搭乗しハンドルを握って操縦する小型滑走艇において、
    船首から船体長さの約3分の2の範囲のデッキ表面を上
    方へ略円弧状に膨出させるとともに、この膨出部の前端
    の立ち上がり部を進行方向に対して前下がりに傾斜さ
    せ、前記膨出部の内部にエンジンを搭載し、前記膨出部
    の後側に実質上1つの平面から成る運転者の搭乗面を形
    成し、該搭乗面はキールラインに対して後上がり方向に
    約4度〜7度の傾斜をつけて形成され、船体の略全長に
    わたってデッキの両側に前記キールラインに対して後上
    がり方向に約3度〜6度の傾斜をつけて略直線的に連続
    して延びるようにデッキラインが形成されることを特徴
    とする小型滑走艇。
  2. 【請求項2】 前記エンジンの駆動力を前記推進機に
    伝達するドライブシャフトは前記キールラインに対して
    後下がり方向に約1度〜3度の傾斜をつけて取り付けら
    れることを特徴とする請求項1に記載の小型滑走艇。
JP1991049556U 1991-06-03 1991-06-03 小型滑走艇 Expired - Lifetime JP2509980Y2 (ja)

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JPH04133995U JPH04133995U (ja) 1992-12-14
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