JP2614982B2 - スクリーン版用洗浄剤 - Google Patents
スクリーン版用洗浄剤Info
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Description
し、さらに詳しくは主として印刷用のスクリーン版の洗
浄に適した洗浄剤に関する。
スクリーン版は、スクリーンを型枠に接着剤により緊張
固定し、感光等により版膜を形成されたものである。そ
して、このスクリーン版の版膜の形成されていない露出
部にインクが塗布され、印刷される。したがって、この
ようなスクリーン版を洗浄するための洗浄剤としては、
一般に以下の特性が求められる。 多様な印刷インクが溶解、除去されること。 スクリーン版を構成するスクリーンメッシュ、版膜、
接着剤等に悪影響がないこと。 作業の安全上、非引火性であること。
溶解性から、通常有機溶媒を用いる洗浄が行われてお
り、(a)芳香族炭化水素にケトン系、エステル系溶剤
を混合した洗浄剤、(b)トリクレンやトリクロロエタ
ン等の塩素系溶剤を主成分とした洗浄剤が用いられてい
た。
な環境意識の高まりにより環境破壊物質の大気及び水系
への排出規制の動きから、(a)については、有機溶剤
中毒予防規則(以下、単に有機則という。)の適用を受
け、排気装置の設置が必要となるとともに、可燃性のた
めに、取扱には十分な注意が払われる必要がある。ま
た、(b)については、トリクロロエタンがオゾン層破
壊の原因物質であり、またトリクレンは、化学物質の審
査及び製造等の規制に関する法律(以下、単に化審法と
いう。)による特定化学物質として規制の対象物となっ
ている。
ーテル系の溶剤を水あるいは界面活性剤等と混合させた
洗浄剤が出回っているが、以下の問題点がある。 水との混合のため、グリコールエーテルが有する高溶
解性が失われ、印刷インクの洗浄が不十分となる場合が
ある。 有機溶媒を配合することによりインクの洗浄力を高め
ると、水との相溶性が失われ可燃性となってしまい望ま
しくない。 界面活性剤を配合すると、洗浄後にリンスする必要が
生じ、洗浄工程が増加することになり、また、版膜にダ
メージが大きく、スクリーン版の再使用性が低下する。
洗浄特性に優れ、安全性、非引火性が確保されるととも
に、スクリーン版材料への悪影響のないスクリーン版用
洗浄剤を提供することを目的とする。
ために、本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、多くあ
る有機溶剤のなかである組み合わせにのみこの課題が解
決できることを見いだし、各種試験にて確認することに
より本発明を完成するに至った。
(A)エチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
エチレングリコール、ジプロピレングリコールから選択
される脂肪族二価アルコールのアルキルエーテル及び/
またはそのアセテート誘導体 (B)1,3−ジメチル2−イミダゾリジノン (C)水 を必須成分として含み、 (A)が50〜87重量% (B)が5〜30重量%、 (C)が8〜20重量%であって、 かつ、非引火性のスクリーン版用洗浄剤である。さらに
は、請求項1に記載のスクリーン版用洗浄剤であって、
全面に版膜が形成された所定面積のスクリーンメッシュ
を、前記洗浄剤に30分間浸漬した後、表面の洗浄剤を
除去し、10分間放置して測定した重量をW1 とし、さ
らに、このスクリーンメッシュを80℃で30分間乾燥
した後、10分間放置して測定した重量をW2 とし、
(W1 −W2 )/W2 ×100で表される膨潤率(%)
が30%未満であることを特徴とするスクリーン版用洗
浄剤である。
ルアルキルエーテル及び/又はそれらの誘導体は、臭い
が少なく、樹脂、オイル、ワックス等の有機化合物に対
する優れた溶剤であり、水及び大部分の有機溶剤と混和
して組成物を形成するものである。
コールモノメチルエーテルからジエチレングリコールモ
ノペンチルエーテルの炭素数5〜9であるジエチレング
リコールモノアルキルエーテル、また、ジエチレングリ
コールジメチルエーテルからジエチレングリコールジペ
ンチルエーテルまでのアルキル基がメチル基からペンチ
ル基の範囲で互いに同じである炭素数6〜14であるジ
エチレングリコールジアルキルエーテルが例示できる。
さらには、エーテル結合するアルキル基がメチル基から
ヘキシル基の範囲で互いに異なるジエチレングリコール
エチルブチルエーテル等の炭素数7〜15であるジエチ
レングリコールジアルキルエーテルが例示できる。
ーテルアセテートからジエチレングリコールモノペンチ
ルアセテートの炭素数7〜11であるジエチレングリコ
ールアルキルエーテルアセテートが例示できる。また、
これらのアセテートと同様に、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテルからジプロピレングリコールジペン
チルエーテル等の炭素数7〜16のジプロピレングリコ
ールアルキルエーテルが例示でき、さらに、ジプロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテートからジプロ
ピレングリコールモノペンチルアセテートまでの炭素数
9〜13のジプロピレングリコールモノアルキルエーテ
ルアセテートが例示できる。
テルアセテートなどの炭素数8〜10であるエチレング
リコールモノアルキルエーテルアセテートも使用でき
る。さらに、プロピレングリコールモノブチルエーテル
アセテートなどの炭素数9〜11であるプロピレングリ
コールモノアルキルエーテルアセテートも使用できる。
適宜組み合わせて使用できる。さらには、その引火点が
90℃を越えるものが望ましい。(A)、(B)、
(C)を必須成分として含む洗浄剤においては、上記し
た(A)の配合量は、他の成分である(B)や(C)の
溶解性を考慮して50〜87%であり、印刷インク等へ
の溶解力及び洗浄素材等への影響を考慮すれば、50〜
75%が望ましい。50%に満たない場合は、他の成分
との関係から版への悪影響が大きくなってしまい、87
%を越えると引火性を帯び、溶解力が低下して好ましく
ない。
−イミダゾリジノン(以下、単にジメチルイミダゾリジ
ノンという。)は、水と任意の割合で混和するうえに、
各種有機溶剤との相溶性が良好でしかも種々の有機化合
物や高分子化合物を溶解するため表面洗浄剤としての適
用が広いが、印刷インクの洗浄剤としては用いられてい
なかった。その配合量は、洗浄素材に対する影響を考慮
すれば、5〜30%であり、好ましくは5〜20%であ
る。5%に満たない場合には、インク等の被洗浄物に対
する溶解力が低下して好ましくなく、30%を越えて配
合した場合にはスクリーン版等の洗浄素材に対する影響
が大きくなり、版の再使用性が低下する。
%であり、望ましくは10〜15%である。水は主とし
て引火性を制御するために添加されるものであり、水の
配合量が8%以下の場合には引火の危険性が増大し、2
0%以上の場合には洗浄力が著しく低下し、洗浄素材、
特に水性の感光性乳剤に対する影響が増加する。
グリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ジプロピレングリコールから選択される脂肪族二
価アルコールのアルキルエーテル及び/またはそのアセ
テート誘導体 (B)1,3−ジメチル2−イミダゾリジノン (C)水 (D)CH3OOC-(CH2)n -COOCH3(n=2 〜4)で表される二塩
基酸エステルを必須成分として含み、 (A)が30重量%以上、 (B)が5〜30重量%、 (C)が8〜20重量%、 (D)が10〜50重量%であり、 (B)と(D)の総量が50重量%を越えないことを特
徴とするスクリーン版用洗浄剤である。
に記載のスクリーン版用洗浄剤であって、全面に版膜が
形成された所定面積のスクリーンメッシュを、前記洗浄
剤に30分間浸漬した後、表面の洗浄剤を除去し、10
分間放置して測定した重量をW1 とし、さらに、このス
クリーンメッシュを80℃で30分間乾燥した後、10
分間放置して測定した重量をW2 とし、(W1 −W2 )
/W2 ×100で表される膨潤率(%)が30%未満で
あることを特徴とするスクリーン版用洗浄剤である。
機溶剤との相溶性が良好で、しかも種々の有機化合物や
高分子化合物を溶解するため、表面洗浄剤としても適用
範囲が広い。また、1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジノンよりも臭いや毒性が低く、安全に取扱うことがで
きる。さらに、二塩基酸エステルの原料となるHOOC
−(CH2)n −COOH(n=2〜4)はナイロン樹脂
の原料製造時に副生産物として多量に生成するため安定
に、かつ安価に入手できる。その配合量は、洗浄素材に
対する影響を考慮すれば、10〜50%であり、10%
に満たない場合は、インク等の被洗浄物に対する溶解力
が低下して好ましくなく、50%を超えて配合した場
合、スクリーン版等の洗浄素材に対する影響が大きくな
り、版の再使用性が低下する。
として含む洗浄剤において、(A)は、少なくとも30
%以上であることが必要である。30%未満では、
(C)及び(D)との関係から版素材への影響が大きく
なってしまうからである。また、(C)たる水は、本組
成においても8〜20%において、非引火性及び版素材
の品質を維持して洗浄力を確保することができる。
(D)である二塩基酸エステルは、一つの洗浄剤中に混
在しても互いに他方の洗浄効果を損なわないで洗浄効果
を発揮することができる。この場合、ジメチルイミダゾ
リジノンは、5〜30%の範囲で使用することができ
る。5%未満ではインク等に対する溶解力が低下し、3
0%を超えるとスクリーン版材への悪影響が大きくなっ
てしまう。また、水は、引火性、版材料への影響等を考
慮して8〜20%の範囲で使用する。また、二塩基酸エ
ステルは、10〜50%の範囲で使用する。10%未満
では、インク等に対する溶解力が低下し、50%を超え
るとスクリーン版材等の洗浄素材に対する悪影響が大き
くなってしまうからである。
る。これらの総量が50%を超えると、版の再使用性が
低下するからである。
にある種の有機溶剤や界面活性剤を加えて洗浄性を向上
させることができる。そのような溶剤としてシクロヘキ
サノン、イソホロンなどのケトン類、乳酸アミル、安息
香酸エチルなどのエステル類、γ−ブチロラクトン、γ
−バレロラクトン、γ−カプロラクトンなどのラクトン
類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N
−エチル−2−ピロリドンなどのN−アルキルピロリド
ン類などが使用でき、また、界面活性剤としてノニルフ
ェノールのエチレンオキシド付加物、オクチルフェノー
ルのエチレンオキシド付加物、又はフッ素系界面活性剤
等が使用でき、これらを2種以上混合しても差し支えな
い。
溶剤の沸点は170℃以上が望ましく、前記洗浄剤に対
して添加量は5〜30%が望ましい。さらに、本洗浄剤
には素材への影響を抑えるために、所望により酸化防止
剤、防錆剤等の添加剤を適宜混合することができる。さ
らには、本洗浄剤はスクリーン版の洗浄剤に限らず、例
えば金属や樹脂等の脱脂洗浄剤としても使用することが
できる。
メチルイミダゾリジノンを含むため、水との配合により
低下した脂肪族二価アルコールのアルキルエーテル等の
インクに対する溶解力を補足できる。さらに、水は、洗
浄剤を非引火性とすることができる。また、これらの配
合によって、確実にインクに対する洗浄力と非引火性及
び版材料の品質確保がされる。さらに、請求項3及び4
の洗浄剤によれば、イミダゾリジノンと二塩基酸エステ
ルを含み、双方の洗浄効果が発揮される。
の成分を所定量配合することにより、非引火性でありな
がら、インクの洗浄に適した洗浄力を有するとともに有
機則の適用を受けないスクリーン版用の洗浄剤を得るこ
とができる。また、乳剤を含む版材料への影響を少なく
することができ、版の繰り返し使用性を妨げず、版の使
用期間を短縮することがないため、特にスクリーン版用
の洗浄剤に適している。請求項2に記載の発明によれ
ば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、スクリーン
上の版膜の悪影響が確実に回避される。請求項3に記載
の発明によれば、これらの成分を所定量配合することに
より、特に、ジメチルイミダゾリジノンと二塩基酸エス
テルとが互いに他方の洗浄効果を損なわないで、非引火
性でありながら、インクの洗浄に適した洗浄力を有する
とともに有機則の適用を受けないスクリーン版用の洗浄
剤を得ることができる。また、乳剤を含む版材料への影
響を少なくすることができ、版の繰り返し使用性を妨げ
ず、版の使用期間を短縮することがないため、特にスク
リーン版用の洗浄剤に適している。請求項4に記載の発
明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加えて、ス
クリーン上の版膜の悪影響が確実に回避される。
について説明する。なお、本発明は、本実施例に限定さ
れるものではない。洗浄剤として、表1ないし表2に示
す配合に従って実施例1〜11の洗浄剤を調製し、以下
に示す項目につき洗浄特性を確認するための試験を行っ
た。また、比較例として、表3ないし表4に示す配合に
従って比較例1〜9の洗浄剤を調製し、同様に試験を行
った。なお、実施例及び比較例のA成分として、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエー
テル及びエチレングリコールブチルエーテルアセテート
の5種類の脂肪族アルキルエーテル及び/又はその誘導
体を用いた。また、洗浄性を向上させるための有機溶剤
としてシクロヘキサノン、イソホロンを用いた。1,3
−ジメチル−2−イミダゾリジノンの構造式を以下に示
す。
m×10cm)に塗布し、30分あるいは1時間放置して
乾燥させた後、洗浄剤100mlの中に入れ、1分間超
音波振動にて洗浄し、すばやく取り出しスクリーンメッ
シュを目視にて観察し、インクがスクリーンメッシュか
ら除去され洗浄剤に溶解されているかどうかを判定し
た。 〔使用したインク〕 1)ポリエステル系インク(帝国インキ製) 2)塩化ビニル酢酸ビニル系インク(住友スリーエム
製) 3)アクリル系インク(住友スリーエム製) 4)紫外線硬化型インク(十条化工製) 5)熱硬化型エポキシインク(太陽インキ製) 判定は、以下の基準に従って行った。
7cmに切りとり、重量(浸漬前の重量:W0 )を測定
し、洗浄剤の中に30分間浸漬した後、表面の洗浄液を
拭き取り、10分間放置して浸漬後の重量(浸漬後の重
量:W1 )を測定する。さらに、このスクリーンメッシ
ュを80℃にて30分間乾燥した後、10分間放置して
その重量(乾燥後の重量:W2 )を測定し、次式にて膨
潤率を求めた。判定は、以下の判定基準に従い、評価を
行った。
(W2 )を用いて、次式にて溶出率を求めた。判定は、
以下の判定基準に従い、評価を行った。
って版枠とスクリーンメッシュとを幅100mmに切り
取り、洗浄剤の中に30分間浸漬した後、表面の洗浄剤
を拭き取り、10分間放置した後、版枠に沿って幅25
mmに切り取り、テンシロン型引っ張り試験機にて接着
力を測定した(繰り返し3回)。なお、洗浄剤に浸漬し
ていないブランク試料についても同様に試験を行い、以
下の基準に従って判定した。 試験結果 判定 ブランク対して接着力が±10%未満 影響なし ブランク対して接着力が±10%以上 影響あり
ブランド開放式引火点測定器にて測定し、以下の基準に
従って判定し、消防法の区分にて分類した。 試験結果 引火性 引火点が測定されない なし 引火点が21℃以上70℃未満 第2石油類 引火点が70℃以上200℃未満 第3石油類
し表4に示す。表中のインクの溶解性におけるビニル系
とは、塩化ビニル酢酸ビニル系を簡略化して表したもの
である。また、引火性における2石及び3石とは、それ
ぞれ第2石油類及び第3石油類であることを示す。
全ての実施例において、良好な洗浄性が確認されるとと
もに、スクリーン版素材に対する悪影響が少なく、引火
性のないことが確認された。すなわち、実施例1〜3及
び比較例1〜3においてジメチルイミダゾリジノンの配
合量を0〜45%の間で変化させたところ、実施例1〜
3(配合量5〜30%)において、良好な洗浄性及び版
への影響が確保され、比較例1〜3(配合量各0%、3
%、45%)において、配合量が少ないと洗浄性の低下
を招き、配合量が多くなると版への影響が増大して好ま
しくなかった。
おいて、水の配合量を5〜30%の間で変化させたとこ
ろ、実施例4〜6(配合量8〜20%)において、スク
リーン版への影響が抑えられ、版の再使用性が確保でき
る良好な洗浄剤であることが確認できた一方、比較例4
(配合量5%)では引火性であり、比較例5(同30
%)ではスクリーン版への悪影響が著しく洗浄剤として
好ましくなかった。
より、(A),(B)及び(C)を一定範囲内で配合す
ることにより、洗浄性、非引火性、版材料への影響にお
いて良好な洗浄剤を得られることが明らかであった。
合、洗浄性及び版への影響には優れた結果ではあるが第
2石油類に属する引火性があり、設備や取扱いに対して
多大な危険を伴う可能性がある。また、比較例9にあっ
ては、洗浄性等に優れるものの、フロン規制によりトリ
クロロエタンが1995年末で全廃となるため、不適当
である。
く、消防法区分で非危険物に該当しており、保管も容易
であり、防爆設備を備えていない従来のトリクロロエタ
ン系の洗浄剤用の洗浄設備をそのまま利用することがで
きる。
ダゾリジノンに替えて二塩基酸エステル、又は二塩基酸
エステルとジメチルイミダゾリジノンを用いて配合した
洗浄剤について説明する。洗浄剤として表5に示す配合
に従って実施例12〜19の洗浄剤を調製し、実施例1
〜11と同様の項目につき、同様の方法で洗浄特性を試
験した。また、比較例として、表6に示す配合に従って
比較例10〜15の洗浄剤を調製し、同様に試験を行っ
た。なお、これらの実施例及び比較例の(A)として
は、ジエチレングリコールモノブチルエーテルを用い
た。また、これらの実施例及び比較例の(B)として
は、アジピン酸ジメチル(n=4)、グルタル酸ジメチ
ル(n=3),コハク酸ジメチル(n=2)の混合物を
用いた。
表6に示す。表中のインクの溶解性におけるビニル系と
は、塩化ビニル酢酸ビニル系を簡略化して表したもので
ある。また、引火性における2石及び3石とは、それぞ
れ第2石油類及び第3石油類であることを示す。
施例12〜19の洗浄剤は、いずれのインクに対しても
良好な洗浄性が確認されるとともに、非引火性及び洗浄
素材の品質の維持が確認された。すなわち、(A)、
(C)、(D)を配合成分とする実施例12〜14と比
較例10〜11の結果により、(D)の二塩基酸エステ
ルが10〜50%の間で、洗浄素材の品質を維持しつつ
良好な洗浄性を得られるのがわかった。また、比較例1
2では、(C)の水が5%と少ないために引火性とな
り、比較例13では、水が30%と多いために洗浄力が
著しく損なわれていた。
配合成分とする実施例15〜17と比較例15の結果に
より、(B)ジメチルイミダゾリジノンと(D)二塩基
酸エステルとの総量が50%以下では、洗浄素材の品質
を維持して良好な洗浄性を得られることが明らかであっ
た。また、比較例14では、(B)及び(D)の配合量
がそれぞれの適正配合量を下回ると、洗浄力を確保でき
ないことがわかった。
(C)及び(D)の配合成分の他にイソホロンを加えて
洗浄剤をなした場合にも、非引火性、洗浄素材の品質の
維持を確保して良好な洗浄力を得ることができるのが明
らかである。また、実施例19においては、(A)、
(B)、(C)及び(D)の配合成分の他にイソホロン
を加えて洗浄剤をなした場合にも、良好な洗浄剤とする
ことができることがわかった。
もなく、消防法区分で非危険物に該当しており、保管も
容易であり、防爆設備を備えていない従来のトリクロロ
エタン系の洗浄剤用の洗浄設備をそのまま利用すること
ができる。
Claims (4)
- 【請求項1】(A)エチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ールから選択される脂肪族二価アルコールのアルキルエ
ーテル及び/またはそのアセテート誘導体 (B)1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン (C)水 を必須成分として含み、 (A)が50〜87重量% (B)が5〜30重量%、 (C)が8〜20重量%であって、 かつ、非引火性のスクリーン版用洗浄剤。 - 【請求項2】請求項1に記載のスクリーン版用洗浄剤で
あって、 全面に版膜が形成された所定面積のスクリーンメッシュ
を、前記洗浄剤に30分間浸漬した後、表面の洗浄剤を
除去し、10分間放置して測定した重量をW1とし、さ
らに、このスクリーンメッシュを80℃で30分間乾燥
した後、10分間放置して測定した重量をW2 とし、
(W1 −W2 )/W2 ×100で表される膨潤率(%)
が30%未満であることを特徴とするスクリーン版用洗
浄剤。 - 【請求項3】(A)エチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ールから選択される脂肪族二価アルコールのアルキルエ
ーテル及び/またはそのアセテート誘導体 (B)1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン (C)水 (D)CH3OOC-(CH2)n -COOCH3(n=2 〜4)で表される二塩
基酸エステルを必須成分として含み、 (A)が30重量%以上、 (B)が5〜30重量%、 (C)が8〜20重量%、 (D)が10〜50重量%であり、 (B)と(D)の総量が50重量%を越えないことを特
徴とするスクリーン版用洗浄剤。 - 【請求項4】請求項3に記載のスクリーン版用洗浄剤で
あって、 全面に版膜が形成された所定面積のスクリーンメッシュ
を、前記洗浄剤に30分間浸漬した後、表面の洗浄剤を
除去し、10分間放置して測定した重量をW1とし、さ
らに、このスクリーンメッシュを80℃で30分間乾燥
した後、10分間放置して測定した重量をW2 とし、
(W1 −W2 )/W2 ×100で表される膨潤率(%)
が30%未満であることを特徴とするスクリーン版用洗
浄剤。
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