JPH09194892A - 洗浄組成物 - Google Patents

洗浄組成物

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JPH09194892A
JPH09194892A JP1022496A JP1022496A JPH09194892A JP H09194892 A JPH09194892 A JP H09194892A JP 1022496 A JP1022496 A JP 1022496A JP 1022496 A JP1022496 A JP 1022496A JP H09194892 A JPH09194892 A JP H09194892A
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hydrogen
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group
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JP1022496A
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English (en)
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Yoshinobu Akimoto
佳伸 秋本
Kunihisa Koo
邦寿 小尾
Manabu Tomitani
学 富谷
Kazuo Abe
一夫 阿部
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機溶剤や塩素系洗浄剤と同等の洗浄力で印
刷インキ類を除去する。 【解決手段】 グリコールエーテル、グリコールエーテ
ルアセテート、グリコールジアセテート、二塩基酸エス
テル、N−メチルピロリドン、グリセリンエーテル、炭
酸エステル、ベンジルアルコール、リン酸エステル、ジ
メチルスルホキシド、乳酸エステル及び水から選ばれた
化合物によって洗浄組成物として、印刷インキ類を洗浄
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷インキ類を除
去するための洗浄組成物に関し、さらに詳しくは、印刷
が終了しあるいは目づまり等で品質が劣化して印刷でき
なくなったスクリーン版から、インキ、ペーストなどの
印刷インキ類を除去するための洗浄組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷に使用するスクリーン版は印刷作業
の終了や、目づまり等で被印刷体の品質が劣化し印刷で
きなくなった場合あるいはインキ替えをするためスクリ
ーン版を替えることによって印刷を終了する場合、イン
キ、ペーストあるいは乳剤などを除去する必要がある。
従来におけるこれらの除去は、ベンゼン、トルエンある
いはキシレンなとのアルキルベンゼン類、メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトンなどのケトン類、酢酸エチルあるいは酢酸ブチル
などのエステル類、あるいはヘキサンや灯油などの炭化
水素系溶剤など、数多くの有機溶剤あるいはこれらの混
合溶剤が用いられていた。また最近は、特開昭60−1
49675号公報に記載されるように、引火性、人体安
全性、あるいは臭気の点で改良を行うため、塩化メチレ
ン、トリクロロエタン等の塩素系溶剤や、特開平4−4
299号公報に記載されるように、グリコールエーテル
類あるいはグリコールエーテル類と水との混合物や、特
開平5−239495号公報に記載されるように、グリ
コールエーテル類と炭化水素系溶剤の混合物が使用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た有機溶剤あるいはこれらの混合溶剤は、引火性、人体
安全性、臭気、あるいは洗浄性などにおけるいずれかの
点に問題があった。一方、特開昭60−149675号
公報の塩素系溶剤からなる洗浄組成物は洗浄性、難燃性
については優れているが、オゾン層の破壊、作業環境の
悪化、地下水への混入による環境破壊等の問題点があ
り、その使用の削減が求められている。さらに、特開平
4−4299号公報あるいは特開平5−239495号
公報の非塩素系の洗浄組成物は、難燃性および人体安全
性に優れているが、洗浄性に問題があり、特に多くの種
類の印刷インキ類を除去しなければならない場合に対し
ては、1種類の洗浄組成物で対応することは不可能であ
った。
【0004】本発明はこのような従来の問題点を考慮し
てなされたものであり、洗浄性、難燃性および人体安全
性に優れ、1種類の洗浄組成物で多種類の印刷インキや
ペースト等の洗浄が可能な非塩素系の洗浄組成物を提供
することを目的とする。また本発明は、水および/また
は各種添加剤を添加することによって、非引火性を可能
とするとともに洗浄性が向上した洗浄剤組成物を提供す
ることも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の洗浄組成物は、
グリコールエーテル、グリコールエーテルアセテート、
グリコールジアセテート、二塩基酸エステル、N−メチ
ルピロリドン、グリセリンエーテル、炭酸エステル、ベ
ンジルアルコール、リン酸エステル、ジメチルスルホキ
シド、乳酸エステル及び水から選ばれた化合物で構成さ
れる。
【0006】グリコールエーテルとしては、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレン
グリコールモノペンチルエーテル、エチレングリコール
モノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノオクチ
ルエーテル等のエチレングリコールモノアルキルエーテ
ル類、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレン
グリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジプ
ロピルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテ
ル、エチレングリコールジペンチルエーテル、エチレン
グリコールジヘキシルエーテル、エチレングリコールジ
オクチルエーテル等のエチレングリコールジアルキルエ
ーテル類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールプロピルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノペンチル
エーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノオクチルエーテル等のジ
エチレングリコールモノアルキルエーテル類、ジエチレ
ングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコール
ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエ
ーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエ
チレングリコールジペンチルエーテル、ジエチレングリ
コールジヘキシルエーテル、ジエチレングリコールジオ
クチルエーテル等のジエチレングリコールジアルキルエ
ーテル類、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノペンチルエーテル等のトリエチレングリコール
モノアルキルエーテル類、トリエチレングリコールジメ
チルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテ
ル、トリエチレングリコールジプロピルエーテル、トリ
エチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレング
リコールジペンチルエーテル等のトリエチレングリコー
ルジアルキルエーテル類、プロピレングリコールモノメ
チルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロ
ピレングリコールモノブチルエーテル等のプロピレング
リコールモノアルキルエーテル類、プロピレングリコー
ルジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエ
ーテル、プロピレングリコールジプロピルエーテル、プ
ロピレングリコールジブチルエーテル等のプロピレング
リコールジアルキルエーテル類、ジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエ
チルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエ
ーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル等
のジプロピレングリコールモノアルキルエーテル類、ジ
プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコール
ジプロピルエーテル、ジプロピレングリコールジブチル
エーテル等のジプロピレングリコールジアルキルエーテ
ル類、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、
テトラエチレングリコールジメチルエーテル等のテトラ
エチレングリコールエーテル類、エチレングリコールモ
ノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニ
ルエーテル等のグリコールフェニルエーテル類、3メチ
ル−3メトキシ−1−ブタノールなどの内の1種又は2
種以上を選択することができる。
【0007】グリコールエーテルアセテートとしては、
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エ
チレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチ
レングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレ
ングリコールモノフェニルエーテルアセテート、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチ
レングリコールモノフェニルエーテルアセテート等のエ
チレングリコールモノエーテルアセテート類、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレ
ングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレ
ングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレ
ングリコールモノフェニルエーテルアセテート、ジプロ
ピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプ
ロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジ
プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、
ジプロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテー
ト等のプロピレングリコールモノエーテルアセテート
類、3−メチル−3−メトキシ−1−ブチルアセテート
等の内の1種又は2種以上を選択することができる。
【0008】グリコールジアセテートとしては、エチレ
ングリコールジアセテート、プロピレングリコールジア
セテートなどがある。
【0009】二塩基酸エステルとしては、シュウ酸ジエ
チル、シュウ酸ジブチル、シュウ酸ジペンチル、マロン
酸ジエチル、コハク酸ジメチル、アジピン酸ジメチル、
アジピン酸ジエチル、グルタル酸ジメチルなどの内の1
種又は2種以上を選択することができる。
【0010】グリセリンエーテルとしては、1−エトキ
シ−3−イソプロポキシ−2−プロパノール、3−メト
キシ−1,2−プロパンジオール、2−メトキシ−1,
3−プロパンジオール、2,3−ジメトキシ−1−プロ
パノール、1,3−ジメトキシ−2−プロパノール、
1,2,3−トリメトキシプロパン、3−エトキシ−
1,2−プロパンジオール、1,3−ジエトキシ−2−
プロパノール、1,2,3−トリエトキシプロパンなど
の内の1種又は2種以上を選択することができる。
【0011】炭酸エステルとしては、炭酸ジメチル、炭
酸メチルエチル、炭酸ジエチル、炭酸メチルプロピル、
炭酸エチルプロピル、炭酸ジプロピル、炭酸メチルブチ
ル、炭酸エチルブチル、炭酸ジブチル、炭酸ジフェニル
などの内の1種又は2種以上を選択することができる。
【0012】乳酸エステルとしては、乳酸メチル、乳酸
エチル、乳酸プロピル、乳酸ブチル、乳酸ペンチル、乳
酸ヘキシルがある。
【0013】リン酸エステルとしては、リン酸トリメチ
ル、リン酸トリエチルがある。
【0014】本発明の洗浄組成物は、洗浄効果を更に高
めるために、他の洗浄剤や界面活性剤、アルカリビルダ
ー(アミンを含む)、防錆剤、消泡剤を含有することも
可能である。
【0015】界面活性剤としてはアニオン性活性剤、カ
チオン性活性剤、両イオン性活性剤等いずれも使用する
ことができるが、洗浄面への影響が少ない等の点で非イ
オン系界面活性剤が最も良い。例えばポリオキシアルキ
レンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアリルフェニ
ルエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、ソルビ
タン脂肪酸エステル等が好ましく、その中でも平均HL
B4〜17の非イオン性界面活性剤が特に優れた効果を
発揮する。ここで、ポリオキシアルキレンとは、エチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド又はブチレンオキ
サイドの重合体を示唆する。
【0016】アミンでは例えばモノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエチルアミン、ジメチルエタ
ノールアミン、ジエチルエタノールアミン、ジブチルエ
タノールアミン、アミノエチルエタノールアミン、メチ
ルエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、モル
ホリン、ピペラジンなどを選択できる。
【0017】印刷インキ類である各種インキやペースト
は主に色料、ビヒクルおよびその他添加剤の3つから構
成されている。色料はインキの場合、ほとんどが顔料で
あることが多く、これらはビヒクルに不溶性である。一
方、ビヒクルは油分、樹脂、溶剤、および可塑剤などか
ら構成されている。また添加剤としてはワックス(ろ
う)、金属せっけん、界面活性剤などが数多くのものが
ある。
【0018】印刷インキ類を除去するには、上記3つの
うち主にビヒクルおよび添加剤を溶解あるいは剥離でき
ることが重要である。しかし、既述のように印刷インキ
類は一般にインキあるいはインクと呼ばれるものからペ
ースト、乳剤、あるいは接着インキなど広範囲にわたる
ため、1成分だけで印刷インキ類を除去することは難し
い。そこで本発明では、2種類以上の成分の混合物によ
って洗浄組成物を構成することで、これらに対応するも
のである。
【0019】次に、請求項1、2、3の作用を説明す
る。スクリーン印刷用のインク、レジスト、ペースト等
の洗浄には、グリコール類は、被洗浄物に対する溶解
力、低粘度(約1〜5cp(20℃))低表面張力(約
30dyne/cm(20℃))による浸透力等の点で
優れている。しかし、これらの被洗浄物は、既述のよう
に複数の成分により構成されているため、グリコール類
のみでは洗浄力が十分ではない。上記請求項の発明にお
いては、グリコール以外の成分を添加することによっ
て、洗浄力を向上させるものであり、これによりこの点
に対する効果が大きい。この場合において、極性と非極
性の成分の混合は最も効果がある。また、単体成分では
引火点があるため、水の添加により難燃化あるいは不燃
化が可能である。単体成分が水と相溶しない場合は、水
と相溶性のある成分を混合することでその相溶が可能で
ある。この水の添加によって洗浄組成物の難燃化あるい
は不燃化が可能となる。
【0020】上記請求項の洗浄組成物において、グリコ
ールエーテル、グリコールエーテルアセテート、グリコ
ールエーテルジアセテートのグリコール類から選ばれる
化合物は、水を除いた重量に対して50重量%以上、好
ましくは50〜80重量%で、さらに好ましくは50〜
60重量%である。50重量%未満であると、グリコー
ルエーテル、グリコールエーテルアセテート、グリコー
ルエーテルジアセテートのグリコール類から選ばれる化
合物の洗浄性能が低下し、80重量%を越えると、複数
の成分による洗浄性能の向上等の効果が低減する。
【0021】洗浄組成物への水の添加量としては、1〜
20wt%が望ましい。1wt%以下の場合には水の量
が少なく引火性をなくすことができない。また20wt
%以上では引火性はなくなり、しかも超音波の伝達も良
好になる反面、溶解性が急激に低下し、且つ粘度が大き
くなるため、洗浄性が著しく低下する。洗浄性能を考慮
した場合、水の添加量としては、洗浄組成物の重量に対
して10%以下が好ましい。
【0022】このような洗浄組成物を構成している化合
物は、オゾン層の破壊がなく、発ガン性などの人体に対
する危険性がない材料を選択しているため使用環境を改
善することができる。
【0023】請求項4,5,6の作用を以下に述べる。
これらの請求項における洗浄組成物の主成分となる成分
(A)の二塩基酸エステルは、ビヒクルおよび添加剤を
構成する多くの物質を非常に良く溶解するため、印刷イ
ンキに対して優れた洗浄性を示す。また従来から使われ
ていた酢酸エチルあるいは酢酸ブチルなどのエステル類
と比較しても、人体安全性、臭気、あるいは洗浄力につ
いて優れている。
【0024】しかし、既述のように印刷インキは多成分
で構成されているため、二塩基酸エステル1成分だけで
は多種類の印刷インキに対応することは難しい。これに
対して、成分(A)の二塩基酸エステル以外の成分
(B)を添加することは、洗浄力の向上等の点で効果が
大きい。この際、極性と非極性の成分の混合は最も効果
がある。また、単体成分では引火点があるため、水の添
加により難燃性あるいは不燃化が可能である。単体成分
が水と相溶しない場合は、水と相溶性のある成分を混合
することで、その相溶が可能である。この水の添加によ
り、洗浄組成物の難燃化あるいは不燃化が可能となる。
【0025】請求項4、5、6の洗浄組成物において、
主成分となる成分(A)の二塩基酸エステルは、水を除
いた重量に対して50重量%以上、好ましくは50〜8
0重量%で、さらに好ましくは50〜60重量%であ
る。50重量%未満であると、二塩基酸エステルが有す
る洗浄性能が低下し、80重量%を超えると複数の成分
による洗浄性能の向上等の効果が低減する。洗浄組成物
への水の添加量としては、1〜20wt%が望ましい。
1wt%以下の場合には水の量が少なく引火性をなくす
ことができない。また20wt%以上では引火性がなく
なり、超音波の伝達も良好になる反面溶解性が急激に低
下し、且つ粘度が増加するため洗浄性が著しく低下す
る。洗浄性能を考慮した場合、水の添加量としては洗浄
組成物の重量に対して10%以下が好ましい。
【0026】ここで成分(A)におけるコハク酸ジメチ
ル、グルタル酸ジメチル、アジピン酸ジメチルは、二塩
基酸エステルの中でも洗浄性及び難燃性に優れる。ま
た、このような洗浄組成物を構成している化合物は、オ
ゾン層の破壊がなく、発ガン性などの人体に対する危険
性がない材料であるため、使用環境が改善される。
【0027】請求項7,8の作用を説明する。スクリー
ン印刷用のインク、レジスト、ペースト等の洗浄には、
成分(A)であるN−メチルピロリドンが、被洗浄物に
対する溶解力、低粘度(約1.6cp(20℃))低表
面張力(約40dyne/cm(20℃))による浸透
力等の点で優れていることがわかった。しかし、被洗浄
物は、複数の成分により構成されているため、N−メチ
ルピロリドンのみでは洗浄力は十分ではない。本発明で
は、N−メチルピロリドン以外の成分を添加することに
よって、洗浄力等を向上させるものである。
【0028】実際の洗浄において、成分(A)であるN
−メチルピロリドンは塊状になったインキやペーストを
ほぐす作用があり、成分(B)はほぐされたインキやペ
ーストを溶解する作用があり、これらの成分を混合する
ことにより単体で用いた場合よりも洗浄力が向上する。
【0029】上記請求項の洗浄組成物において、主成分
となる成分(A)のN−メチルピロリドンは、水を除い
た重量に対して50重量%以上、好ましくは50〜80
重量%で、さらに好ましくは50〜60重量%である。
50重量%未満であると、N−メチルピロリドンが有す
る洗浄性能が低下し、80重量%を越えると、複数の成
分による洗浄性能の向上等の効果が現れなくなる。ま
た、成分(A)であるN−メチルピロリドンは水を溶解
しやすい溶剤であるため、水を添加することで有機化合
物を使用する際に障害となる引火性を難燃性としたり、
色料の除去性を増大させることができる。洗浄組成物へ
の水の添加量としては1〜20wt%が望ましい。1w
t%以下の場合には水の量が少なく引火性をなくすこと
ができない。また20wt%以上では引火性はなくな
り、超音波の伝達も良好になる反面、溶解性が急激に低
下し、且つ粘度が増大するため洗浄性が著しく低下す
る。洗浄性能を考慮した場合、水の添加量は洗浄組成物
の重量に対して10%以下が好ましい。
【0030】以上のような洗浄組成物を構成している化
合物は、オゾン層の破壊がなく、発ガン性などの人体に
対する危険性がない材料を選択しているため使用環境が
改善される。
【0031】請求項9,10,11の作用を説明する。
これらの請求項における洗浄組成物の主成分となる成分
(A)のグリセリンエーテルは、ビヒクルおよび添加剤
を構成する多くの物質を非常に良く溶解するため、印刷
インキに対して優れた洗浄性を示す。また従来から使わ
れていた酢酸エチルあるいは酢酸ブチルなどのエステル
類と比較しても、人体安全性、臭気、あるいは洗浄力に
ついて優れている。
【0032】しかし、既述のように、印刷インキは多成
分で構成されているため、グリセリンエーテル1成分だ
けでは多種類の印刷インキに対応することは難しい。そ
こで、成分(A)のグリセリンエーテル以外の成分
(B)を添加することによって洗浄力等を向上させるも
のである。この際、極性と非極性の成分の混合は最も効
果がある。また、単体成分では引火点があるため、水の
添加により難燃化あるいは不燃化が可能である。単体成
分が水と相溶しない場合は、水と相溶性のある成分を混
合することによって、その相溶が可能となる。この水の
添加によって難燃化あるいは不燃化が可能となる。
【0033】上記請求項の洗浄組成物において、主成分
となる成分(A)のグリセリンエーテルは、水を除いた
重量に対して50重量%以上、好ましくは50〜80重
量%で、さらに好ましくは50〜60重量%である。5
0重量%未満であると、グリセリンエーテルが有する洗
浄性能が低下し、80重量%を越えると、複数の成分に
よる洗浄性能の向上等の効果が現れなくなる。洗浄組成
物への水の添加量としては1〜20wt%が望ましい。
1wt%以下の場合には水の量が少なく引火性をなくす
ことができない。また20wt%以上では引火性はなく
なり、超音波の伝達も良好になる反面、溶解性が急激に
低下し、且つ粘度が増大するため、洗浄力が著しく低下
する。洗浄性能を考慮した場合、水の添加量は洗浄組成
物の重量に対して10%以下が好ましい。
【0034】このような洗浄組成物を構成している化合
物は、オゾン層の破壊がなく、発ガン性などの人体に対
する危険性がない材料を選択しているため使用環境が改
善される。
【0035】請求項12,13の作用を説明する。スク
リーン印刷用の各種インキやペーストは極性系の材料を
主成分とするものがあり、これを溶解洗浄するためには
極性系の溶剤が必須成分となることがわかった。上記請
求項の洗浄組成物において、成分(A)は水に溶解しや
すい極性系の溶剤であり、極性系の汚れに対する洗浄性
が良好である。特に水含有の成分に対しては水を溶解す
ることができる。また成分(B)は水に難溶性の極性系
の溶剤であり、極性系の汚れに対する洗浄性が良好であ
るのに加えて非極性系の汚れに対しても洗浄性が良く、
この成分(A)と(B)の組み合わせにより多種類の汚
れに対応することができる。実際の洗浄において成分
(A)は塊状になったインキやペーストをほぐす作用が
あり、成分(B)はほぐされたインキやペーストを溶解
する作用があり、これらの成分を混合することにより単
体で用いた場合よりも洗浄力が向上する。
【0036】また、成分(A)は水を溶解しやすい溶剤
であるため、水を添加することで有機化合物を使用する
際に障害となる引火性を難燃性としたり、色料の除去性
を向上させることができる。洗浄組成物への水の添加量
としては1〜20wt%が望ましい。1wt%以下の場
合には水の量が少なく引火性をなくすことができない。
また20wt%以上では引火性はなくなり、超音波の伝
達も良好になるものの、溶解性が急激に低下し、且つ粘
度が増大するため、洗浄性が著しく低下する。洗浄性能
を考慮した場合の水の添加量は、洗浄組成物の重量に対
して10%以下が好ましい。
【0037】このような洗浄組成物を構成している化合
物は、オゾン層の破壊がなく、発ガン性などの人体に対
する危険性がない材料を選択しているため使用環境が改
善される。
【0038】請求項14,15の作用を説明する。印刷
インキ類を除去するには、主にビヒクルおよび添加剤を
溶解あるいは剥離できることが重要である。上記請求項
の洗浄剤組成物の各成分はビヒクルおよび添加剤を構成
する物質の溶解性が良好で、印刷インキに対して優れた
洗浄性を示す。しかし、既述のように印刷インキ類は一
般にインキあるいはインクと呼ばれるものからペース
ト、レジスト、あるいは接着インキなど広範囲にわた
り、前記各1成分だけではこれら全てに対応することが
難しい。上記請求項の洗浄組成物では、各種成分を組み
合わせ多成分系とすることで、多くの種類の印刷インキ
に対応することが可能となり、汎用性が向上している。
【0039】ここで、請求項14の成分(A),
(B),(C),(D)から選択される3成分の混合比
は任意である。洗浄組成物への水の添加量としては1〜
20wt%が望ましい。1wt%以下の場合には水の量
が少なく引火性をなくすことができない。また20wt
%以上では引火性はなくなり、超音波の伝達も良好にな
る反面、溶解性が急激に低下し、且つ粘度が増大するた
め、洗浄性が著しく低下する。洗浄性能を考慮した場
合、水の添加量は洗浄組成物の重量に対して10%以下
が好ましい。
【0040】このような洗浄組成物を構成している化合
物は、オゾン層の破壊がなく、発ガン性などの人体に対
する危険性がない材料を選択しているため使用環境が改
善される。
【0041】
【発明の実施の形態】表1〜表9に本発明の各実施の形
態の組成比を示す。各表の「請求項」欄は各実施の形態
が対応する請求項の数値を示している。これらの実施の
形態の洗浄組成物は各成分を混合し、均一になるまで充
分に攪拌することで作製したものである。表10は比較
例の成分組成比を示し、実施の形態と同様な方法によっ
て作製してある。
【0042】表11〜表14は各実施の形態の洗浄性の
試験結果を、表15は比較例の洗浄性の試験結果を示
す。洗浄性の試験は以下に示す方法によって行った。
【0043】<洗浄性の試験方法>200メッシュのス
クリーン版に3種類の印刷インキ類、マーキングイン
ク(太陽インキ(社)製、商品名「S−200W」)、
ソルダーレジスト(タムラ化研(社)製、商品名「U
SR−2G」およびカーボンペースト(アサヒ化研
(社)製、商品名「TU−30SK」を約5g塗布し、
常温で30分間乾燥させた後、超音波洗浄機(出力40
KHz、100W)を用いて洗浄を始めた。そして目視
にて完全に塗布した印刷インキ類が除去できるまでの洗
浄時間を測定した。洗浄性の評価は、「◎」が30秒以
内で洗浄可能、「○」が60秒以内で洗浄可能、「△」
が90秒以内で洗浄可能、「×」が洗浄不可能として記
載してある。これらの表から判るように、本発明の各実
施の形態は比較例と同等またはそれ以上の洗浄性を示す
ばかりでなく、高引火点でオゾン破壊係数0が可能とな
っている。
【0044】なお、上述した実施の形態では、スクリー
ン版のみで洗浄性を試験したが、本発明の洗浄組成物は
印刷インキ類の付着している物品、例えば印刷機あるい
はその部品、印刷工程で用いられる治具などにも適応で
きるものである。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】
【表7】
【0052】
【表8】
【0053】
【表9】
【0054】
【表10】
【0055】
【表11】
【0056】
【表12】
【0057】
【表13】
【0058】
【表14】
【0059】
【表15】
【0060】
【発明の効果】本発明の洗浄組成物は、従来からの有機
溶剤が有する引火性、人体安全性などの問題点を解決す
ると共に、非塩素系であるため、オゾン層を破壊するこ
ともなく、地下水への混入による環境破壊の心配もな
く、さらには塩素系の洗浄剤と同等の洗浄性を有してい
る。また、他種類の印刷インキやペースト等に対し、1
種類の洗浄組成物で対応することができる。このため本
発明の洗浄組成物は従来の有機溶剤や塩素系洗浄剤の代
替えとして、十分に使用することができる。さらに本発
明の洗浄組成物は、水を添加することによって、非引火
性となり、取り扱いや貯蔵保管が容易となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 一夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下に記載される成分(A),(B)を
    必須成分とし、成分(A)および(B)の割合は(A)
    /{(A)+(B)}≧0.5であることを特徴とする
    洗浄組成物。 成分(A) 以下の化合物(a)、(b)、(c)、(d)、(e)
    の中から選ばれる少なくとも1種類以上の化合物。 化合物(a) R1 O(CH2 CHR2 O)n 3 で示
    されるグリコールエーテル(式中、R1 、R3 は水素ま
    たはアルキル基またはフェニル基で、R1 とR3 がどち
    らも水素基となることはなく、R2 はメチル基または水
    素、nは1〜4の整数である) 化合物(b) CH3 COO(CH2 CHR1 O)n
    2 で示されるグリコールエーテルアセテート(式中、R
    1 はメチル基または水素、R2 はアルキル基またはフェ
    ニル基、nは1〜4の整数である) 化合物(c) CH3 COO(CH2 CHR1 O)n
    OCH3 で示されるグリコールジアセテート(式中、R
    1 はメチル基または水素、nは1〜4の整数) 化合物(d) 3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノ
    ール 化合物(e) 3−メチル−3−メトキシ−1−ブチル
    アセテート 成分(B) 以下の化合物(f)、(k)、(g)、(h)、(l)
    の中から選ばれる少なくとも1種類以上の化合物。 化合物(f) R1 OOC(CH2 n COOR2 で示
    される二塩基酸エステル(式中、R1 、R2 はアルキル
    基またはフェニル基、nは0〜5の整数である) 化合物(k) N−メチルピロリドン 化合物(g) R1 OCH2 CHOR2 CH2 OR3
    示されるグリセリンエーテル(式中、R1 、R2 、R3
    は水素またはアルキル基またはフェニル基で、R1 、R
    2 、R3 がすべて水素となることはない) (式中、R1 、R2 はアルキル基またはフェニル基) 化合物(l) ベンジルアルコール
  2. 【請求項2】 以下に記載される(A)、(B)および
    (C)を必須成分とし、成分(A)、(B)および
    (C)の割合は(A)/{(A)+(B)+(C)}≧
    0.5であることを特徴とする洗浄組成物。 成分(A) 以下の化合物(a)、(b)、(c)、(d)、(e)
    の中から選ばれる少なくとも1種類以上の化合物。 化合物(a) R1 O(CH2 CHR2 O)n 3 で示
    されるグリコールエーテル(式中、R1 、R3 は水素ま
    たはアルキル基またはフェニル基で、R1 とR3 がどち
    らも水素となることはなく、R2はメチル基または水
    素、nは1〜4の整数である) 化合物(b) CH3 COO(CH2 CHR1 O)n
    2 で示されるグリコールエーテルアセテート(式中、R
    1 はメチル基または水素、R2 はアルキル基またはフェ
    ニル基、nは1〜4の整数である) 化合物(c) CH3 COO(CH2 CHR1 O)n
    OCH3 で示されるグリコールジアセテート(式中、R
    1 はメチル基または水素、nは1〜4の整数) 化合物(d) 3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノ
    ール 化合物(e) 3−メチル−3−メトキシ−1−ブチル
    アセテート 成分(B) 以下の化合物(f)、(k)、(g)、(h)、(l)
    の中から選ばれる少なくとも1種類以上の化合物。 化合物(f) R1 OOC(CH2 n COOR2 で示
    される二塩基酸エステル (式中、R1 、R2 はアルキル基またはフェニル基、n
    は0〜5の整数である) 化合物(k) N−メチルピロリドン 化合物(g) R1 OCH2 CHOR2 CH2 OR3
    示されるグリセリンエーテル(式中、R1 、R2 、R3
    は水素またはアルキル基またはフェニル基で、R1 、R
    2 、R3 がすべて水素となることはない) (式中、R1 、R2 はアルキル基またはフェニル基) 化合物(l) ベンジルアルコール 成分(C) 以下の化合物(i)、(j)、(m)の中から選ばれる
    少なくとも1種以上の化合物。 (式中、Rはアルキル基である) 化合物(j) (RO)3 POで示されるリン酸エステ
    ル(式中、Rはアルキル基である) 化合物(m) ジメチルスルホキシド
  3. 【請求項3】 請求項1または2に示される洗浄組成物
    に、水を1〜20wt%溶解させたことを特徴とする洗
    浄組成物。
  4. 【請求項4】 以下に記載される成分(A)、(B)を
    含有し、成分(A)および成分(B)の割合は(A)/
    {(A)+(B)}≧0.5であることを特徴とする洗
    浄組成物。 成分(A) 化合物(f) R1 OOC(CH2 n COOR2 で示
    される二塩基酸エステル(式中、R1 、R2 はアルキル
    基またはフェニル基、nは0〜5の整数である) 成分(B) 以下の化合物(a)、(b)、(c)、(d)、
    (e)、(i)、(j)、(h)、(g)、(k)、
    (l)、(m)の中から選ばれる少なくとも1種類以上
    の化合物。 化合物(a) R1 O(CH2 CHR2 O)n 3 で示
    されるグリコールエーテル(式中、R1 、R3 は水素ま
    たはアルキル基またはフェニル基で、R1 とR3 がどち
    らも水素基となることはなく、R2 はメチル基または水
    素、nは1〜4の整数である) 化合物(b) CH3 COO(CH2 CHR1 O)n
    2 で示されるグリコールエーテルアセテート(式中、R
    1 はメチル基または水素、R2 はアルキル基またはフェ
    ニル基、nは1〜4の整数である) 化合物(c) CH3 COO(CH2 CHR1 O)n
    OCH3 で示されるグリコールジアセテート(式中、R
    1 はメチル基または水素、nは1〜4の整数) 化合物(d) 3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノ
    ール 化合物(e) 3−メチル−3−メトキシ−1−ブチル
    アセテート (式中、Rはアルキル基である) 化合物(j) (RO)3 POで示されるリン酸エステ
    ル(式中、Rはアルキル基である) (式中、R1 、R2 はアルキル基またはフェニル基) 化合物(g) R1 OCH2 CHOR2 CH2 OR3
    示されるグリセリンエーテル(式中、R1 、R2 、R3
    は水素またはアルキル基またはフェニル基で、R1 、R
    2 、R3 がすべて水素となることはない) 化合物(k) N−メチルピロリドン 化合物(l) ベンジルアルコール 化合物(m) ジメチルスルホキシド
  5. 【請求項5】 請求項4に示される洗浄組成物に、水を
    1〜20wt%溶解させたことを特徴とする洗浄組成
    物。
  6. 【請求項6】 請求項4または5における成分(A)は
    コハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、アジピン酸ジ
    メチルのいずれか1つあるいは2種類以上の混合物であ
    ることを特徴とする洗浄組成物。
  7. 【請求項7】 以下に記載される成分(A)、(B)を
    含有し、成分(A)および成分(B)の割合は(A)/
    {(A)+(B)}≧0.5であることを特徴とする洗
    浄組成物。 成分(A) 化合物(k) N−メチルピロリドン 成分(B) 以下の化合物(a)、(b)、(c)、(d)、
    (e)、(m)、(l)、(i)、(j)、(h)、
    (f)、(g)の中から選ばれる少なくとも1種類以上
    の化合物 化合物(a) R1 O(CH2 CHR2 O)n 3 で示
    されるグリコールエーテル(式中、R1 、R3 は水素ま
    たはアルキル基またはフェニル基で、R1 とR3 がどち
    らも水素となることはなく、R2はメチル基または水
    素、nは1〜4の整数である) 化合物(b) CH3 COO(CH2 CHR1 O)n
    2 で示されるグリコールエーテルアセテート(式中、R
    1 はメチル基または水素、R2 はアルキル基またはフェ
    ニル基、nは1〜4の整数である) 化合物(c) CH3 COO(CH2 CHR1 O)n
    OCH3 で示されるグリコールジアセテート(式中、R
    1 はメチル基または水素、nは1〜4の整数) 化合物(d) 3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノ
    ール 化合物(e) 3−メチル−3−メトキシ−1−ブチル
    アセテート 化合物(m) ジメチルスルホキシド 化合物(l) ベンジルアルコール (式中、Rはアルキル基である) 化合物(j) (RO)3 POで示されるリン酸エステ
    ル(式中、Rはアルキル基である) (式中、R1 、R2 はアルキル基またはフェニル基) 化合物(f) R1 OOC(CH2 n COOR2 で示
    される二塩基酸エステル(式中、R1 、R2 はアルキル
    基またはフェニル基、nは0〜5の整数である) 化合物(g) R1 OCH2 CHOR2 CH2 OR3
    示されるグリセリンエーテル(式中、R1 、R2 、R3
    は水素またはアルキル基またはフェニル基で、R1 、R
    2 、R3 がすべて水素となることはない)
  8. 【請求項8】 請求項7に示される洗浄組成物に、水を
    1〜20wt%となるように水に溶解させたことを特徴
    とする洗浄組成物。
  9. 【請求項9】 R1 OCH2 CHOR2 CH2 OR
    3 (式中、R1 、R2 、R3 は水素またはアルキル基ま
    たはフェニル基で、R1 、R2 、R3 がすべて水素とな
    ることはない)で示されるグリセリンエーテルの少なく
    とも1種を有効成分として含有することを特徴とする洗
    浄組成物。
  10. 【請求項10】 成分(A)および成分(B)を含有
    し、成分(A)および成分(B)の割合は(A)/
    {(A)+(B)}≧0.5であることを特徴とする洗
    浄組成物。 成分(A) 化合物(g) R1 OCH2 CHOR2 CH2 OR3
    示されるグリセリンエーテルから選ばれる1種類又は2
    種類以上の混合物。(式中、R1 、R2 、R3 は水素ま
    たはアルキル基またはフェニル基で、R1 、R2 、R3
    がすべて水素となることはない) 成分(B) 以下の化合物(a)、(b)、(c)、(d)、
    (e)、(m)、(l)、(k)、(i)、(j)、
    (h)、(f)の中から選ばれる少なくとも1種類以上
    の化合物。 化合物(a) R1 O(CH2 CHR2 O)n 3 で示
    されるグリコールエーテル(式中、R1 、R3 は水素ま
    たはアルキル基またはフェニル基で、R1 とR3 がどち
    らも水素となることはなく、R2はメチル基または水
    素、nは1〜4の整数である) 化合物(b) CH3 COO(CH2 CHR1 O)n
    2 で示されるグリコールエーテルアセテート(式中、R
    1 はメチル基または水素、R2 はアルキル基またはフェ
    ニル基、nは1〜4の整数である) 化合物(c) CH3 COO(CH2 CHR1 O)n
    OCH3 で示されるグリコールジアセテート(式中、R
    1 はメチル基または水素、nは1〜4の整数) 化合物(d) 3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノ
    ール 化合物(e) 3−メチル−3−メトキシ−1−ブチル
    アセテート 化合物(m) ジメチルスルホキシド 化合物(l) ベンジルアルコール 化合物(k) N−メチルピロリドン (式中、Rはアルキル基である) 化合物(j) (RO)3 POで示されるリン酸エステ
    ル(式中、Rはアルキル基である) (式中、R1 、R2 はアルキル基またはフェニル基) 化合物(f) R1 OOC(CH2 n COOR2 で示
    される二塩基酸エステル(式中、R1 、R2 はアルキル
    基またはフェニル基、nは0〜5の整数である)
  11. 【請求項11】 請求項9、10に示される洗浄組成物
    に、水を1〜20wt%溶解させたことを特徴とする洗
    浄組成物。
  12. 【請求項12】 以下に記載される成分(A)、(B)
    を必須成分として含有することを特徴とする洗浄組成
    物。 成分(A) 化合物(i)、(j)、(m)の中から選ばれる少なく
    とも1種類以上の化合物 (式中、Rはアルキル基である) 化合物(j) (RO)3 POで示されるリン酸エステ
    ル(式中、Rはアルキル基である) 化合物(m) ジメチルスルホキシド 成分(B) 化合物(l)、(h)の中から選ばれる少なくとも1種
    類以上の化合物 化合物(l) ベンジルアルコール (式中、R1 、R2 はアルキル基またはフェニル基であ
    る)
  13. 【請求項13】 請求項12に示される洗浄組成物に、
    水を1〜20wt%溶解させたことを特徴とする洗浄組
    成物。
  14. 【請求項14】 以下に記載される成分(A)、
    (B)、(C)および(D)の中から選ばれた少なくと
    も3種類以上の成分の混合物であることを特徴とする洗
    浄組成物。 成分(A) 以下の化合物(a)、(b)、(c)、(d)、(e)
    の中から選ばれる少なくとも1種類以上の化合物 化合物(a) R1 O(CH2 CHR2 O)n 3 で示
    されるグリコールエーテル(式中、R1 、R3 は水素ま
    たはアルキル基またはフェニル基で、R1 とR3 がどち
    らも水素となることはなく、R2はメチル基または水
    素、nは1〜4の整数である) 化合物(b) CH3 COO(CH2 CHR1 O)n
    2 で示されるグリコールエーテルアセテート(式中、R
    1 はメチル基または水素、R2 はアルキル基またはフェ
    ニル基、nは1〜4の整数である) 化合物(c) CH3 COO(CH2 CHR1 O)n
    OCH3 で示されるグリコールジアセテート(式中、R
    1 はメチル基または水素、nは1〜4の整数) 化合物(d) 3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノ
    ール 化合物(e) 3−メチル−3−メトキシ−1−ブチル
    アセテート 成分(B) 化合物(f) R1 OOC(CH2 n COOR2 で示
    される少なくとも1種類以上の二塩基酸エステル(式
    中、R1 、R2 はアルキル基またはフェニル基、nは0
    〜5の整数である) 成分(C) 化合物(g) R1 OCH2 CHOR2 CH2 OR3
    示される1種類以上のグリセリンエーテル(式中、
    1 、R2 、R3 は水素またはアルキル基またはフェニ
    ル基で、R1 、R2 、R3 がすべて水素となることはな
    い) 成分(D) 化合物(k) N−メチルピロリドン
  15. 【請求項15】 請求項14に示される洗浄組成物に、
    水を1〜20wt%溶解させたことを特徴とする洗浄組
    成物。
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