JP2612651B2

JP2612651B2 - 商品データ処理装置

Info

Publication number: JP2612651B2
Application number: JP21949491A
Authority: JP
Inventors: 宏下村
Original assignee: Toshiba TEC Corp; Tec Corp
Current assignee: Toshiba TEC Corp; Tec Corp
Priority date: 1991-08-30
Filing date: 1991-08-30
Publication date: 1997-05-21
Anticipated expiration: 2012-05-21
Also published as: JPH0562073A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、商品に関するデータを
集めて所定の処理を行うための商品データ処理装置に係
り、特に、表示部と接点切り替え形のスイッチとを有す
る商品データ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、商品データ処理装置、すなわち、
商品に関するデータを集めて所定の処理を行う装置が種
々実用化されており、その一例として電子料金秤、電子
キャッシュレジスタ、ＰＯＳシステム等が広く普及して
いる。このような商品データ処理装置では、一般に、商
品の販売データや登録データ等を表示する表示部が一体
又は別体で設けられ、装置本体側には鍵スイッチやスラ
イドスイッチ等の接点切り替え形のスイッチが備えられ
ている。

【０００３】ここで、鍵スイッチは、販売、登録、精算
等の装置本体における動作モードを切り替えるためのス
イッチであり、差し込んだ鍵を回転させることにより操
作する構造のものが広く用いられている。また、スライ
ドスイッチは、例えばラベルの発行やその停止等を指定
するために操作されるスイッチである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】装置本体を使用可能状
態にするにはメイン電源を投入する必要があるが、メイ
ン電源の投入によって直ちに使用可能状態となるわけで
はなく、立ち上げ動作のために一定の時間を必要とす
る。この際、例えば電子料金秤等では、立ち上げ動作中
であることを操作者に知らせて安心感を持たせるため、
メイン電源投入直後から立ち上げ動作が完了するまでの
間、表示部に所定の表示がなされる構造であるのが一般
的である。ここで、表示部になされる所定の表示として
は、例えば、複数桁の同一数字の点滅表示が０から９ま
での順番で繰り返される等である。

【０００５】しかし、このような立ち上げ動作中である
ことを示す表示部の表示は、鍵スイッチやスライドスイ
ッチ等の接点切替形のスイッチが正確に切り替えられ、
所定の接点同志が正確に接続されていることを前提とし
てなされる構造であるのが通常である。このため、スイ
ッチの切替え操作部分が接点と接点とを確実に接続させ
るクリック部分同志の間に留まり接点同志が接続されな
い場合、すなわちスイッチが正確に切り替えられない場
合、表示部には何の表示もなされず、メインスイッチが
投入されていないのではないかとか、装置が故障してい
るのではないかというような誤解を操作者に与え、操作
者に不安感をもたらしてしまうという欠点を有する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、所定の情報が
表示される表示部と動作モードの切り替え等のための接
点切替形のスイッチとを設け、このスイッチの切り替え
によって所定の接点同志が正しく接続されているかどう
かを判別するスイッチ状態判別手段を設け、メイン電源
が投入された際にそのスイッチ状態判別手段によって接
点同志が正しく接続されていないことが判別された場合
に前記表示部にその旨の表示を行わせるメッセージ表示
手段を設けた。

【０００７】

【作用】したがって、メイン電源が投入された際、接点
切替形スイッチの接点同志が正しく接続されていない旨
をスイッチ状態判別手段が判別すると、メッセージ表示
手段によりその旨が表示部に表示される。これにより、
スイッチが正しい切り替え状態にない場合であっても、
メイン電源が投入されたことや表示部等に故障がないこ
と等が操作者に示され、しかも、スイッチを正しく切り
替えるべき旨が操作者に示唆される。ここで、スイッチ
が正しい切り替え状態にない場合とは、スイッチの切替
え操作部分が接点同志を確実に接続させるスイッチのク
リック部分に収まらず、クリック部分とクリック部分と
の中間点に留まってしまっているような場合をいう。

【０００８】

【実施例】本発明の一実施例を図１ないし図５に基づい
て説明する。本実施例では、商品データ処理装置とし
て、電子料金秤の一例を示す。図２に例示するように、
電子料金秤１は、扁平筐体状の秤部本体２と、この秤部
本体２の後端より立設された表示部３とにより構成され
ている。

【０００９】前記秤部本体２には、その上面にロードセ
ル秤である秤部４に連結された秤皿５が配設され、その
傾斜した前面にキーボード６、鍵スイッチ７、スライド
スイッチ８及びサーマルプリンタであるプリンタ９に連
結されたレシート発行口１０が配設されている。

【００１０】次いで、各部の電気的接続を図１のブロッ
ク図に示す。まず、各種処理を集中的に行うＣＰＵ１１
が設けられ、このＣＰＵ１１には動作プログラム等の固
定データを格納するＲＯＭ１２と書替え自在の可変デー
タを格納するＲＡＭ１３とが接続され、Ａ／Ｄ変換器１
４を介して前記秤部４が接続されている。そして、前記
表示部３、前記キーボード６、前記鍵スイッチ７、前記
スライドスイッチ８及び前記プリンタ９も、Ｉ／Ｏブロ
ック１５を介して前記ＣＰＵ１１に接続されている。

【００１１】しかして、前記鍵スイッチ７は、差し込ま
れた図示しない鍵が回転されると図示しない接点が切り
替えられ、この切り替えによって前記ＣＰＵ１１の動作
モードを販売、登録、精算等に変更する構造のものであ
る。また、前記スライドスイッチ８は、スライドされる
ことで接点１６が切り替えられ、この切り替えによって
レシート発行やその停止等、前記プリンタ９に関する前
記ＣＰＵ１１の動作モードを変更する構造のものであ
る。

【００１２】ここで、前記スライドスイッチ８の接点１
６の接続構造を図３及び図４のブロック図に示す。すな
わち、前記スライドスイッチ８にはａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ
の５つの接点１６ａ〜ｅが設けられ、接点１６ｂと接点
１６ｃとは接続されている。一方、前記ＣＰＵ１１にデ
ータバスやアドレスバス等を通じて接続されている前記
Ｉ／Ｏブロック１５にはＡ、Ｃ、Ｄの三つの入力１５
Ａ、１５Ｃ、１５ＤとＢという出力１５Ｂとが設けられ
ている。しかして、前記スライドスイッチ７側の接点１
６ａは前記Ｉ／Ｏブロック１５側の入力１５Ａに接続さ
れ、接点１６ｃは出力１５Ｂに、接点１６ｄは入力１５
Ｃに、接点１６ｅは入力１５Ｄにそれぞれ接続されてい
る。そして、前記スライドスイッチ８のスライド切り替
えにより、接点１６ａと接点１６ｃとが接続される状態
、接点１６ｂと接点１６ｄとが接続される状態、接
点１６ｃと接点１６ｅとが接続される状態の三種類の
接続態様が得られるよう、前記スライドスイッチ８は構
成されている。

【００１３】このような構成において、鍵スイッチ７に
図示しない鍵を差し込み、この鍵を回転させることで、
販売、登録、精算等の所望の動作モードが選択される。

【００１４】販売モードでは、秤皿５に載せられた商品
の重量が秤部４によって計量され、その軽量値が表示部
３に表示される。この時、その商品のＰＬＵ番号（ＰＬ
ＵはPrice Look Up の略である）をキーボード６より入
力することで、その商品の金額や単価等のデータも表示
部３に表示される。そして、スライドスイッチ８がレシ
ート発行モードに切り替えられている場合には、キーボ
ード６での締め処理により、秤部４で計量された商品に
関するデータが図示しない記録紙に印字されてレシート
としてレシート発行口１０より発行される。また、登録
モードではキーボード６の操作でＰＬＵデータの登録等
がなされ、精算モードではある一定期間の売上げデータ
の精算処理に供せられる。なお、ＰＬＵデータはＲＡＭ
１３内に格納されており、キーボード６の操作で所定の
ＰＬＵデータを呼び出しうるよう構成されている。

【００１５】一方、電子料金秤１には図示しないメイン
電源スイッチが設けられており、このメイン電源スイッ
チがオンに切り替えられることでメイン電源が投入され
る。この時、立ち上げ動作のために一定の時間を必要と
するが、この立ち上げ動作に入る前に鍵スイッチ７及び
スライドスイッチ８の状態がチェックされる。このよう
なチェック動作の流れを図５のフローチャートに示す。

【００１６】まず、メイン電源スイッチがオンに切り替
えられて電源が投入されると、ステップ１において、Ｃ
ＰＵ１１中でスイッチ状態判別ビットがオン、オフされ
る。このスイッチ状態判別ビットの一例として、スライ
ドスイッチ８に関するものを表１に示す。表１中、スラ
イドスイッチ８の接点１６ａ、１６ｄ、１６ｅに関する
ビットがａ、ｄ、ｅとして設定され、それぞれ順に、Ｉ
／Ｏブロック１５側の入力１５Ａ、１５Ｃ、１５Ｄの状
態から判断される。具体的には、スライドスイ

【００１７】

【表１】

【００１８】ッチ８が図３に示すの切り替え状態にな
っている場合、接点１６ｃに対して接点１６ａのみが接
続されるので、ビットａのみオンとなる。また、の状
態では接点１６ｃに対して接点１６ｄのみが接続される
のでビットｄのみオンとなり、の状態では接点１６ｃ
に対して接点１６ｅのみが接続されるのでビットｅのみ
オンとなる。すなわち、スライドスイッチ８が正しく切
り替えられている場合には、、、のいずれの切り
替え状態でもビットは一つしかオンとならない。そこ
で、二つ以上のビットがオンになっている場合やすべて
のビットがオフになっている場合には、スライドスイッ
チ８が正しく切り替えられていないことになる。図４に
このような場合の接点１６の状態を示す。図４中、スラ
イドスイッチ８の切り替え状態がの状態の場合には接
点１６ａ、ｂ、ｄの三つが接続されおり、の状態の場
合には接点１６同志はいずれも接続されていない。この
ようなの状態及びの状態に対応するスイッチ状態判
別ビットの状態を表２に示す。表２より明らかなよう
に、の状態ではビットａ及びビットｄの二つがオンに
なってしまい、の状態ではいずれのビットもオンにな
らない。なお、ここではスライドスイッチ８についての
スイッチ状態判別ビットを例示したが、鍵スイッチ７に
ついてのスイッチ状態判別ビットも、接点の数の相違に
基づくビット数の相違を除いてはまったく同じ構造であ
る。

【００１９】

【表２】

【００２０】そこで、ステップ２では、ＣＰＵ１１にお
いてスイッチ状態判別ビットの状態が確認され、スライ
ドスイッチ８が正しく切り替えられているかどうかが判
別される。すなわち、各状態において、ビットが一つだ
けオンになっていれば切り替え状態が正常で、それ以外
の場合には切り替え状態が異常であることが判る。そこ
で、これらのステップ１及びステップ２で、スイッチ状
態判別手段が構成されている。

【００２１】次いで、ステップ３では、スイッチ状態判
別手段により、スイッチ状態判別ビットの状態が正常で
ある旨が検出されると立ち上げ動作に移行し、スイッチ
状態判別ビットの状態が異常である旨が検出されると表
示部３にメッセージを表示させる処理に移行する。すな
わち、スイッチ状態判別ビットの状態が異常である場合
には、ＣＰＵ１１によってＲＡＭ１３からスイッチの切
り替え状態が適正でない旨を示すコード化されたメッセ
ージデータが呼出され、このデータがＩ／Ｏブロック１
５と表示部３との間に接続された図示しない表示バッフ
ァにイメージデータとして形成、格納され、このイメー
ジデータが表示部３に表示される。メッセージデータと
しては、「Ｓ」等の符号でも、「ＳＥＴ」、「ＳＷＩＴ
ＣＨ」等の単語でも、「スイッチを正しく切り替えて下
さい」等の言葉によるものでも良く、例えば表示部３の
特性に応じたものが選択される。ここに、このステップ
３によって、メッセージ表示手段が構成されている。

【００２２】しかして、ステップ３でスイッチ状態判別
ビットの状態が異常である旨が検出されると、表示部３
にメッセージコードを表示させた後、ステップ１に戻
り、スイッチ状態判別ビットの状態が正常になるまで同
一動作が繰り返される。したがって、本実施例では、メ
イン電源投入後立ち上げ動作前に鍵スイッチ７又はスラ
イドスイッチ８が正しい切り替え状態にない場合でも、
表示部３にその旨を示すメッセージが表示されることか
ら、メイン電源が確かに投入されたこと、ＣＰＵ１１や
表示部３等に異常がないこと等が操作者に示されて不安
感が払拭される。しかも、鍵スイッチ７等を正しく切り
替えるべき旨が操作者に示唆されるので、操作者に以後
の操作手順が明確に示され、電源投入後の混乱が回避さ
れる。

【００２３】なお、本実施例では電子料金秤に適用した
が、電子キャッシュレジスタやＰＯＳシステム等に適用
しても良い。

【００２４】

【発明の効果】本発明は、接点切替形のスイッチの切り
替えによって所定の接点同志が正しく接続されているか
どうかをスイッチ状態判別手段により判別し、メイン電
源が投入された際に接点同志が正しく接続されていない
旨の判別がスイッチ状態判別手段によりなされた場合、
メッセージ手段によって表示部にその旨の表示を行わせ
るように構成したので、メイン電源が投入された際にス
イッチが正しく切り替えられていない場合であってもメ
イン電源が投入されたことや表示部等に故障がないこと
等を操作者に示すことができ、したがって、操作者に安
心感を与えることができ、また、スイッチを正しく切り
替えるべき旨を表示することができ、したがって、操作
者に正しい操作手順が示されてメイン電源投入後の無用
の混乱を回避することができる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す各部の電気的接続のブ
ロック図である。

【図２】装置全体の外観構成を示す斜視図である。

【図３】スイッチが正しく切り替えられた場合にその切
り替え状態に対応する各接点同志の接続を示すブロック
図である。

【図４】スイッチが正しく切り替えられていない場合に
その切り替え状態に対応する各接点同志の接続を示すブ
ロック図である。

【図５】メイン電源投入後立ち上げ動作完了までの動作
の流れを示すフローチャートである。

【符号の説明】

３表示部７，８スイッチ１６接点

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】所定の情報が表示される表示部と、動作
モードの切り替え等のための接点切替形のスイッチと、
このスイッチの切り替えによって所定の接点同志が正し
く接続されているかどうかを判別するスイッチ状態判別
手段と、メイン電源が投入された際にそのスイッチ状態
判別手段によって前記接点同志が正しく接続されていな
いことが判別された場合に前記表示部にその旨の表示を
行わせるメッセージ表示手段とを設けたことを特徴とす
る商品データ処理装置。