JP2612008B2 - セメントミルク工法用材料 - Google Patents

セメントミルク工法用材料

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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、補修、止水及び地盤注入等に際し、採用さ
れるセメントミルク工法に使用する材料に関するもので
ある。
〔従来の技術とその問題点〕
従来より、補修材、止水材又は地盤注入材として、微
粉末セメントやこれにベントナイト及びカルシウムアル
ミネート系の急硬材を添加した材料等があり、これらは
使用時に所定量の水と凝結調節剤を混合し、可使時間を
長くとることによりエアーパッケージドグラウト工法や
メセントミルク工法等による注入工事に使用されている
(例えば、特開昭57−16089号公報)。
しかしながら、従来の材料では、可使時間の調節が難
しく、また、可使時間を長くとり過ぎると、練り混ぜ水
の一部が骨材やセメント粒子の沈降に伴って上面ににじ
みでてきくる、いわゆる、ブリージングが多くなった
り、必要な強度を得るのに長時間を要したりといった問
題点があった。更に、ブリージングが多くなると、注入
領域に空洞が多く残る等の問題点もあった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、セメント10〜90重量部、粒子径15μ以下の
潜在水硬性粉末90〜10重量部、アルカリ金属炭酸塩0.1
〜10重量部及び硫酸アルミニウム0.1〜10重量部からな
るセメントミルク工法用材料である。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明中のセメントとは、普通ポルトランドセメン
ト、中庸熱ポルトランドセメント、早強ポルトランドセ
メント、超早強ポルトランドセメント若しくは耐硫酸塩
ポルトランドセメント等のポルトランド系セメント、高
炉セメント、シリカセメント若しくはフライアッシュメ
セント等の混合セメント、白色セメント若しくは膨張セ
メント等の特殊セメントをいう。
以上の各種セメントをさらに粉砕又は分級して粒子径
15μ以下の微粉末とすることは、注入性向上並びに初期
強度向上のために極めて望ましい。
本発明中の潜在水硬性粉末とは、製鉄所の溶鉱炉で銑
鉄製造の際に副生されるスラグを急冷した高炉水砕スラ
グ、その他同様の組成物を急冷したもの、微粉炭燃焼の
際にボイラーの煙道ガスから集じん器で捕集されたフラ
イアッシュ、又は可溶性のシリカ質を多量に含むけい藻
土若しくはシリカヒューム等の天然若しくは人工のポゾ
ラン等をいう。
これらの潜在水硬性粉末のうち、粒子径15μ以下のも
のは、初期強度発現のみならず、注入性を向上させ、ブ
リージングを少なくするためにも有効な物質である。潜
在水硬性粉末の粒子径が15μを越える場合には、強度発
現性が悪く、且つ注入性も悪くなり、そのうえブリージ
ングも多くなってしまうので好ましくない。
本発明におけるアルカリ金属炭酸塩とは、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウム等をいい、工業用
として一般に市販されているものをそのまま使用するこ
とができる。
また、硫酸アルミニウムは、工業用として、一般に市
販されているものをそのまま使用することができる。
本発明において、セメントと粒子径15μ以下の潜在水
硬性粉末に対し、アルカリ金属炭酸塩と硫酸アルミニウ
ムを併用することにより、強度発現がよく、注入性が向
上し、さらに、ブリージングが極端に少なくなるという
効果を奏する。
それぞれの材料の配合割合は、セメント10〜90重量
部、粒子径15μ以下の潜在水硬性粉末90〜10重量部、ア
ルカリ金属炭酸塩0.1〜10重量部及び硫酸アルミニウム
0.1〜10重量部である。
セメントが10重量部未満で、且つ粒子径15μ以下の潜
在水硬性粉末が90重量部を越える場合には、強度が極端
に低下してしまうので好ましくない。また、セメントが
90重量部を越え、且つ粒子径15μ以下の潜在水硬性粉末
が10重量部未満の場合には注入性が悪くなり好ましくな
い。
アルカリ金属炭酸塩の添加が0.1重量部未満では、粘
性を増加させる効果がなく、10重量部越えると粘性が高
くなり過ぎるので好ましくない。
硫酸アルミニウムの添加が0.1重量部未満ではブリー
ジング抑制効果がなく、10重量部を越えて添加してもブ
リージング抑制効果は変らない。
本発明の実施態様としては、セメントと粒子径15μ以
下の潜在水硬性粉末とを重量比で1:1に混合したもの100
重量部に対して、アルカリ金属炭酸塩と硫酸アルミニウ
ムの合計添加量が1.0〜6.0重量部のときに、調節後の添
加効率が最もよい結果が得られる。
この範囲内にある材料を所定量の水と混合したとき、
セメントから溶出した水酸化カルシウムとアルカリ金属
炭酸塩と硫酸アルミニウムが反応し、ゲル状態を保持す
ることができ、さらに潜在水硬性粉末を粒子径15μ以下
としたことにより、水と固形分が分離、沈降することな
く、沈入性が向上し、ブリージングが少なくなり、しか
も強度発現がよくなるという効果を奏する。
〔実施例〕
以下、実施例によって、本発明を更に詳しく説明す
る。
実施例1 セメントとして早強ポルトランドセメント(電気化学
工業製)と潜在水硬性粉末として高炉水砕スラグ(川崎
製鉄製)を粒子径15μ以下となるように粉砕・分級した
ものとを重量比で1対1に混合して100重量部とし、こ
れにアルカリ金属の炭酸塩として工業用炭酸ナトリウム
(和光純薬工業製)と工業用硫酸アルミニウム(和光純
薬工業製)を第1表の通り配合した。
上記配合物に対して、水を170重量%加えて混練し、
ペーストを調整した。
このペーストの1時間後のブリージング並びに材令1
日と28日後の圧縮強度をJIS R5201に準じて測定した。
試験結果を第2表に示す。
実施例2 セメントとして、早強ポルトランドセメント(電気化
学工業製)を用い、潜在水硬製粉末として高炉水砕スラ
グ(川崎製鉄製)を粉砕して、粒子径が15μ以下となる
ように篩分けしたものと40μ以下となるように篩分けし
たものとを、それぞれ前記セメントと重量比で1対1に
混合して100重量部とし、これに第1表の試験No.2の配
合物を使用して、以下実施例1と同様の試験を行った。
試験結果を第3表に示す。
実施例3 実施例1の試験No.2の材料を使用して、下水道の漏水
防止工事を行った。直径約50cmのコンクリート製パイプ
のジョイント部より毎分20の漏水があり、この漏水部
分を中心に5mの区間を注入施工した。
工法は、下水管内部の2ヶ所にビニル製の袋を入れ、
この袋を5kg/cm2の空気圧でふくらませて漏水部分を完
全にシールした(水漏れ部分を5mに渡りはさんだシール
部分は1カ所約40cm)。
その後、あらかじめセットした注入パイプにより5m区
間に前記配合の注入材を注入圧力2.5kg/cmで注入した。
約4m3注入して管路を充填し、ジョイント部より管外に
も注入した。
注入後、6時間でビニル内の空気を解放し、下水管内
のゲル化物をとり去った。その後、テレビイカメラにて
材令1日、28日及び3カ月後に確認したが、水漏れは認
められなかった。
また、比較のために、同様の工事を普通ポルトランド
セメント(電気化学工業製)単独、セメント−水ガラス
注入材並びに微粉末セメント−急硬材−ベントナイト系
注入材により行った。普通ポルトランドセメントと微粉
末セメント−急硬材−ベントナイト系注入材は強度は問
題なかったが、ブリージングが極端に大きく、またセメ
ント−水ガラス系注入材はブリージングはなかったが、
強度発現はほとんど認められなかった いずれの系においても、3カ月後には漏水が認められ
た。
〔発明の効果〕 本発明のセメントミルク工法用材料によれば、注入性
や強度発現性を損なわずに、ブリージングを抑制するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 111:70

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメント10〜90重量部、粒子径15μ以下の
    潜在水硬性粉末90〜10重量部、アルカリ金属炭酸塩0.1
    〜10重量部及び硫酸アルミニウム0.1〜10重量部からな
    るセメントミルク工法用材料。
JP62264959A 1987-10-20 1987-10-20 セメントミルク工法用材料 Expired - Lifetime JP2612008B2 (ja)

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