JP2611690B2 - 複合がいし - Google Patents

複合がいし

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JP2611690B2
JP2611690B2 JP16395195A JP16395195A JP2611690B2 JP 2611690 B2 JP2611690 B2 JP 2611690B2 JP 16395195 A JP16395195 A JP 16395195A JP 16395195 A JP16395195 A JP 16395195A JP 2611690 B2 JP2611690 B2 JP 2611690B2
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hole
tapered
frp
composite insulator
metal fitting
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建蔵 門谷
正史 真瀬
国男 伊勢亀
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強化プラスチック棒(以
下FRP)に把持金具を接合した把持部を有する複合が
いし(碍子)に関する。
【0002】
【従来の技術】FRPと把持金具とを接合した複合がい
しとしては、次の三種のものが知られている。即ち
(1)ストレートなFRPを直接金具でかしめたもの、
(2)金具の穴を内広がりのテーパ穴にしておき、この
穴にストレートなFRPを挿入し、金具とFRPとの間
隙を接合樹脂で埋めたもの及び(3)同じくテーパ穴の
底部中央に二つ〜四つ割りのくさびを配しておき、この
穴にストレートなFRPを挿入し、その端部をくさびで
割り広げたものである。
【0003】図2は前記(2)の複合がいしを示す一部
切欠断面図であり、1は金具で内広がりのテーパ穴を有
し、この穴のテーパ面3を離型処理した後この穴にFR
P2を挿入し、金具1とFRP2との間隙に接合樹脂4
を充填して接着固定したものである。接着樹脂4はFR
P2とは強固に接着するが、テーパ面3とは離型してい
て接合樹脂4と金具1とが滑ることができる。FRP2
に引っ張り荷重Pが加わるとテーパ面3で滑り、穴の底
部に空隙5が生じ、ずれtが起る。このときテーパ面に
はくさび効果で面圧が生じる。この面圧はFRP2と接
合樹脂4の界面に伝達されて(1)のかしめ接合したも
のと同じ効果が出る。このテーパ接合の場合は、かしめ
の効果に加えてFRPと接合樹脂との接着力があるの
で、単なるかしめ接合よりも確実である。結局接合長さ
0が短くてすみ、複合がいしとしての全長と重量を低
減できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実際上は、複合がいし
として使用中に加わる可能性のある最大荷重以上の引っ
張り荷重をあらかじめ加えておく。このときにずれtが
あまり大きいと寸法公差の点で不都合が生じる。このず
れtの大きさを左右するのはテーパ角(θ)であり、θ
が小さいほど同じ引っ張り荷重でのずれtが大きい。と
ころが逆にθを大きくすると、引っ張り荷重を加えたと
きに金具の入口付近(図2のc部)FRP内における応
力集中が激しくなり、この部分でのFRPが破断し、そ
の破壊荷重も低下する傾向にある。即ち、ずれを小さく
することと破壊荷重を大きくすることとを、θを変える
だけで同時に達成することは出来ない。
【0005】本発明の目的は、この双方の要求を同時に
達成しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、強化プラスチ
ック棒(FRP)と離型処理した内広がりのテーパ穴を
有する把持金具とを樹脂で接合してなる把持部を有する
複合がいしにおいて、前記テーパ穴のテーパ面を穴の入
口から穴の底へ行くに従いテーパ角が連続的に増大する
曲面状とした複合がいしに関する。
【0007】本発明では把持金具におけるテーパ穴のテ
ーパ角を穴の底へ行くほど連続的に大きくする。図1は
本考案の実施例になる複合がいしの構造を示す図で、把
持金具1に曲面状のテーパ面を有するテーパ穴を設け、
該テーパ面3とFRP2との間に接合樹脂4を充填し、
FRP2に引っ張り荷重Pを加えて金具1とFRP2と
を結合したものである。5は穴の底に生じた空隙であ
る。図1では、図2の従来の複合がいしにおけるテーパ
穴の一様なテーパ角(θ0とする)に比べて、穴の入口
のテーパ角(θaとする)は小さくして、金具入口付近
の応力集中を弱めて破壊荷重を向上させ、穴の底の方の
テーパ角(θbとする)は大きくしてずれtを小さく
し、かつ穴の入口から穴の底までは連続的に角度が大き
くしてある。角度を不連続的に大きくすると、例えば入
口より2/3の深さまではθ0より小さくし、残りの1
/3はθ0より大きくすると、この角度が変化する境界
付近に新たな応力集中が生ずるので好ましくない。
【0008】本発明の複合がいしを得るには、まず前記
曲面状のテーパ穴を設けた金具1のテーパ穴の内面に離
型剤を塗布した後、このテーパ穴の中に接合樹脂を入
れ、そこへFRP2を差し込み、接合樹脂4を金具1と
FRP2との間隙に行き渡らせて加熱硬化し、FRP2
に樹脂4を接着する。次に室温でFRP2に引っ張り荷
重Pを加えて、テーパ面3を滑らせ、くさび効果で周囲
から面圧が加わるようにする。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。図1におけ
る金具1が黒心可鍛鋳鉄の鋳物で、テーパ穴の入口の直
径を21mm、テーパ穴の深さを35mmとした。テーパ角
は、比較例ではθ0を一定の3.5°とし、実施例では
穴の入口のθaをθ0よりも小さい2.0°及び穴の底
先端のθbをθ0よりも大きい5.0°とし、入口から
底まではなだらかな曲面にした。FRP2は直径20mm
のエポキシ・Eガラスの引き抜き成形棒(日東電気工業
製、G141A)で、接合樹脂4はシリカ粉充填エポキ
シ樹脂(日立化成工業製、KE−5221)とした。
【0010】金具1のテーパ穴の内面にシリコーン系離
型剤(日本チバガイギー製、QZ−13)を塗布し、F
RP2の接着面は150番のサンドペーパーで研磨した
後、金具1の穴の中に接合樹脂を注入し、その中にFR
P2を挿入して穴の底まで押し込み、穴の口から溢れ出
た余分の接合樹脂を拭き取り、120℃で2時間かけて
接合樹脂を硬化させた。
【0011】実施例及び比較例で接合した複合がいしに
ついて、各々FRP2に60KNの引っ張り荷重Pをか
け、生じたずれtを把持金具の長さの変化を測定して求
めたところ、比較例のものが3mmであったのに対し、実
施例のものはその半分の1.5mmであった。更に荷重P
を増加してFRP2が破断する破壊荷重を求めたとこ
ろ、比較例のものが150KNであったのに対し、実施
例のものは180KNと大きい値を示した。
【0012】テーパ穴の底から距離xとFRP表面の最
大引っ張り応力との関係を、引っ張り荷重が150KN
のときについて計算機による応力解析から求めた結果を
図3に示した。図3の引っ張り応力の分布から、金具の
外については約0.48KN/mm2で一定である。金具の
内部のXが約25mm以内の範囲では実施例のほうが引っ
張り応力が大きいが、FRPの引っ張り強さ約0.85
KN/mm2に比べると充分に小さい。xが35mmつまり金
具の入口でFRP表面の引っ張り応力は最大となるが、
比較例では0.85KN/mm2であり、既に破断するとこ
ろであるが、実施例では未だ0.70KN/mm2である。
このように金具のテーパ穴のテーパ角を、入口より奥へ
(底へ)行くに従って次第に大きくすることにより、F
RPに働く引っ張り応力を奥の方へ押し込んで、入口付
近の応力集中を緩和し、破壊荷重を向上することができ
る。
【0013】
【発明の効果】本発明の複合がいしは、引っ張り荷重を
かけたときのずれが小さく、かつ破壊荷重が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例になる複合がいしの構造を示す
1部切欠断面図である。
【図2】従来の複合がいしの構造を示す1部切欠断面図
である。
【図3】金具のテーパ穴の底から距離xとFRP表面の
最大引っ張り応力との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…金具 2…FRP 3…テーパ面 4…接合樹脂 5…空隙

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化プラスチック棒と離型処理した内広
    がりのテーパ穴を有する把持金具とを樹脂で接合してな
    る把持部を有する複合がいしにおいて、前記テーパ穴の
    テーパ面を穴の入口から穴の底へ行くに従いテーパ角が
    連続的に増大する曲面状とした複合がいし。
JP16395195A 1995-06-29 1995-06-29 複合がいし Expired - Lifetime JP2611690B2 (ja)

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JPH0836928A JPH0836928A (ja) 1996-02-06
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