JP2611689B2 - 複合がいし - Google Patents

複合がいし

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JP2611689B2
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composite insulator
frp
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tapered
reinforced plastic
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国男 伊勢亀
建蔵 門谷
正史 真瀬
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強化プラスチック棒(以
下FRP)に把持金具を接合した把持部を有する複合が
いし(碍子)に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の碍子についての従来からの最も
一般的な接合方法は、ストレートなFRPに金具をかし
める方法である。例えば特公昭60−54730号公報
に示されるように、FRPの周囲に金具を全周均等に縮
小変形させ、FRPと金具との間に生ずる摩擦力により
把持強度を持たせる方法である。このかしめ接合法の欠
点は、金具の内面の面粗さにより同じ圧力でかしめても
摩擦力にかなりの違いが出るので、把持強度がばらつく
ことである。
【0003】これに対してテーパ接合という方法があ
る。図2はこの方法で得られた複合がいしを示し、1は
金具で内広がりのテーパ穴を有し、この穴のテーパ面3
に離型剤を塗布した後FRP2を挿入し、金具1とFR
P2との間隙に接合樹脂4を充填して接着固定する。接
合樹脂4はFRP2とは強固に接着するが、テーパ面3
とは離型していて接合樹脂4と金具1とが滑ることがで
きる。
【0004】この接合方法では、複合がいしの使用期間
中に加えられると予想される最大荷重(通常、全数耐荷
重試験での荷重以下である)よりも大きい引っ張り荷重
をあらかじめ加えて、テーパ面に沿って滑らせることに
より、くさびの効果で周囲から面圧が加わるようにして
ある。そしてFRP2と接合樹脂4との界面には、単な
る接着力のほかに面圧による摩擦力が加わって、見かけ
の剪断強さが著しく大きくなる。換言すればかしめ接合
法に比べると、単なる面圧による摩擦力に加えて接合樹
脂とFRPとの接着力が介在するので、把持強度が増す
ばかりでなく、ばらつきも小さくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このテーパ接合法は、
引張荷重だけが加わる懸垂用や引留め用の複合がいしに
採用されている。ところが引張荷重よりも曲げモーメン
トが主に加わるポストがいしや長幹がいしでは、曲げモ
ーメントが繰返し加わることにより、FRP2が逆に戻
り、金具のテーパ面3と接合樹脂4との間に遊びが生じ
ることになる。遊びが生じると、がいしの頭部のゆれが
大きくなるばかりでなく、テーパ面が次第に摩耗して最
後にはFRPが金具から抜け出すことがある。
【0006】本発明の目的は、このような曲げモーメン
トが繰返し加わる場合においても、ゆるみが出ない複合
がいしを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、強化プラスチ
ック棒(FRP)と離型処理した内広がりのテーパ穴を
有する把持金具との間に接合樹脂を充填してなる把持部
を有する複合がいしにおいて、把持金具のテーパ穴の先
端に、FRPの径よりも0.2〜1.5mm大きく、かつ
FRPと把持金具との間に複合がいしの引っ張り耐荷重
の大きさの引っ張り荷重を加えたときにFRPが移動す
る距離よりも大きい深さを有する穴を設けた複合がいし
に関する。
【0008】図1は本発明の実施例になる複合がいしの
構造を示す図である。本発明は上記した構成にすること
により、複合がいしに引っ張り荷重が加わってFRP2
が矢印P方向に移動しても、FRP2の下端の角は把持
金具1のテーパ穴の底部に設けた穴5の内周面に接触
し、曲げモーメントが矢印M方向に繰返し加わっても、
この接触点が支点の一つになってFRP2が穴5の底の
方へ(矢印Pと反対の方へ)戻るのを防いで、金具1の
テーパ面3と接合樹脂4との間に遊びが生じることを防
止するものである。この穴5の径は、FRPの径よりも
0.2〜1.5mm大きいものとされる。0.2mmよりも
小さいと複合がいしの製作時にFRP2が穴5に入ら
ず、1.5mmよりも大きいとFRP2の下端の角と穴5
の内周面との接触が不充分となり、曲げモーメントMが
繰返し加わったときに上記した支点とならない。また穴
5の深さは、複合がいしに引っ張り耐荷重の大きさ(こ
れは使用中の最大荷重より大きい)の引っ張り荷重を加
えたとき、FRP2が矢印P方向に移動する距離Cより
も大きくすることが必要である。深さが移動する距離よ
り小さいと空隙6は穴5を越えてその上にまで達し、F
RP2の下端の角は穴5の内周面に接しないから曲げモ
ーメントの支点とならない。
【0009】本発明の複合がいしを得るには、まず穴5
を設けた金具1のテーパ穴の内面に離型剤を塗布し、次
いでこのテーパ穴の中に接合樹脂を入れ、そこへFRP
2を差し込み、接合樹脂4を金具1とFRP2との間隙
に行き渡らせて硬化し、FRP2に樹脂4を接着する。
更に、FRP2を前記した引っ張り耐荷重の大きさの荷
重の矢印P方向に引っ張り、テーパ面3を滑らせ、くさ
び効果で周囲から面圧が加わるようにするものである。
このとき底部には空隙6ができるが、この空隙6は穴5
の中に収まっている。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。
【0011】実施例 図1における金具1が黒心可鍛鋳鉄の鋳物で、テーパ穴
の入り口を直径21mm、テーパ角を3°、テーパ穴の深
さを30mmとし、テーパ穴の底部に直径21mmで深さ3
mmの穴5を設けた。FRP2は直径20mmのエポキシ・
Eガラスの引き抜き成形棒で、ガラス含有率が80重量
%のもの、接合樹脂4は無機質充填エポキシ樹脂(日立
化成工業製、KE−5221)とした。
【0012】金具1のテーパ穴の内面にシリコーン系離
型剤(日本チバガイギー製、QZ−13)を塗布し、F
RP2の接着面は150番のサンドペーパーで研磨した
後、金具1の穴の中に接合樹脂を注入し、その中にFR
P2を挿入して穴の底まで押し込み、穴の口から溢れ出
た余分の接合樹脂を拭き取り、120℃で2時間かけて
接合樹脂を硬化させた。次に室温で引っ張り耐荷重試験
の荷重である30KNを加えたところ、1.5mmのずれ
を生じた。このとき底部の深さ3mmの穴の中にはFRP
2が未だ1.5mm入っていた。
【0013】比較例 実施例における金具1を、穴5を設けないでテーパ穴の
深さ33mmにした以外は、実施例と全く同様にして複合
がいしを得た。この複合がいしのテーパ穴の底部には、
図2に示す空隙6が1.5mmの深さで生じた。
【0014】実施例及び比較例で得た複合がいしについ
て、60KN・cmの曲げモーメントを両振りで1Hzとす
る周期でFRPに加える試験を実施した。その結果、比
較例の複合がいしは約50回で遊びを生じたのに対し、
実施例の複合がいしは1×103回でも遊びを生じなか
った。
【0015】
【発明の効果】本発明の複合がいしは、繰返しの曲げモ
ーメントが加わっても、FRPと把持金具との間に遊び
を生じてゆるみに到ることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例になる複合がいしの構造を示す
一部切欠断面図である。
【図2】従来の複合がいしの構造を示す一部切欠断面図
である。
【符号の説明】
1…金具 2…FRP 3…テーパ面 4…接合樹脂 5…穴 6…空隙

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化プラスチック棒と離型処理した内広
    がりのテーパ穴を有する把持金具との間に接合樹脂を充
    填してなる把持部を有する複合がいしにおいて、把持金
    具のテーパ穴の先端に、強化プラスチック棒の径よりも
    0.2〜1.5mm大きく、かつ強化プラスチック棒と把
    持金具との間に複合がいしの引っ張り耐荷重の大きさの
    引っ張り荷重を加えたときに強化プラスチック棒が移動
    する距離よりも大きい深さを有する穴を設けた複合がい
    し。
JP16395095A 1995-06-29 1995-06-29 複合がいし Expired - Lifetime JP2611689B2 (ja)

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JPH0836927A JPH0836927A (ja) 1996-02-06
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CN106910576B (zh) * 2017-04-14 2019-01-29 苏州鼎鑫冷热缩材料有限公司 快速组装的绝缘子

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JPH0836927A (ja) 1996-02-06

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