JP2610742B2 - 溶接ロボットによる鉄骨角柱開先部の溶接方法 - Google Patents

溶接ロボットによる鉄骨角柱開先部の溶接方法

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JP2610742B2 JP1053992A JP1053992A JP2610742B2 JP 2610742 B2 JP2610742 B2 JP 2610742B2 JP 1053992 A JP1053992 A JP 1053992A JP 1053992 A JP1053992 A JP 1053992A JP 2610742 B2 JP2610742 B2 JP 2610742B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接ロボットによる鉄
骨角柱同士を連結する場合の開先部の溶接方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鉄骨角柱同士を溶接する場合、一方の角
柱の端部プレートに、他方の開先端部を当て付けレ形溶
接を全周にわたって行う。従来、手溶接や自動溶接で
は、アークスタート点を溶接中間位置に設定してアーク
を発生させ、ここから溶接が開始されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、溶接ロボットに
よる溶接作業の自動化がなされているが、この全周にわ
たる開先部の溶接において、アークスタート点を、手溶
接や自動溶接のように中間点にとるとビートがダブルと
ころが生じるため、極めて困難であった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決して、全周囲
にスタート点のない角柱開先部であっても、溶接ロボッ
トよる溶接作業が可能な溶接ロボットによる鉄骨角柱開
先部の溶接方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の溶接ロボットによる鉄骨角柱開先部の溶接
方法は、先端部が全周囲にわたって開先に形成された鉄
骨角柱の1辺毎の第1溶接辺のコーナー部に、角柱の対
角線方向にアークスタート面が形成された銅製の水冷式
タブをそれぞれ取り付け、溶接ロボットにより水冷式タ
ブのアークスタート面から溶接を開始して水冷式タブ間
にわたって第1溶接辺の溶接を行い、次に水冷式タブを
取外し、第1溶接辺に隣接する第2溶接辺を、前記アー
クスタート面に溶接された肉盛り部から溶接をスタート
してコーナー部の肉盛り部間にわたって溶接するもので
ある。
【0006】
【作用】上記構成によれば、第1溶接辺のコーナー部
に、導通性があり溶着されない銅製で、溶接の熱に溶融
することがない水冷式タブを取り付け、さらにこの水冷
式タブに対角線すなわち四角柱では45°の傾斜角を有
するアークスタート面を形成して、このアークスタート
面をアーク溶接のアークスタート点およびアーク到着点
とすることで、アークスタート点が得られなかった角柱
開先部であっても、ロボットによる自動溶接が可能とな
り、溶接ラインの自動化を推進することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る鉄骨角柱開先部の溶接設
備の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0008】図1および図2において、1はたとえばビ
ルや大型構造物の建設現場においてフロワ2上に移動自
在なに設けられた円筒座標型の溶接ロボットで、四角筒
状の下部角柱3の上端部に、下部角柱3と同一断面の上
部角柱4を溶接するもので、溶接ロボット1は下部角柱
3に係合されて位置決めを行うサポート治具5に保持さ
れている。前記下部角柱3の上端部には、溶接ロボット
1の検出用の頂部プレート6が取り付けられるととも
に、上部角柱4を整合するため複数のエレクションピー
ス7が対向面に取り付けられている。そして前記上部角
柱4の下端部は、角辺が先端部内面から外側に角柱軸心
に対して55°傾斜するテーパー面8aに形成された開
先部8が全辺にわたって設けられている。
【0009】9はエレクションピース7が設けられてい
ない第1溶接辺11,12のコーナー部に取り付けられ
る水冷式タブで、溶着金属(肉盛り金属)と溶着しない
ように純銅に近い材質で形成されている。この水冷式タ
ブ9は、図3,図5に示すように、平面視が長方形を途
中で45°折り曲げた形状で、頂部プレート6に当て付
けられる底接地面9aと、一端側で第2溶接辺13,1
4のテーパー面8aに当て付けられる傾斜接地面9b、
および第2溶接辺13,14の内面に取り付けられた当
て板15に当接される内係止面9cと、他端側で溶接辺
11〜14に対して45°の対角線方向で垂直面に形成
されたアークスタート面9dおよび、内係止面9cと平
行で第2溶接辺13,14の外面に当て付けられる外係
止面9eとが形成されている。そして、両端面9f,9
g間にはアークスタート面9dと内係止面9cに沿う冷
却水通路9hが形成され、使用時には冷却水通路9hの
両端ねじ部に冷却水ホース(図示せず)が接続されて、
溶接の熱により溶融しないように構成されている。ま
た、底接地面9aおよび傾斜接地面9bには、任意位置
に磁石9iが埋設され、水冷式タブ9の着脱および位置
固定を容易に行うことができるように構成されている。
【0010】次に上記溶接設備における溶接ロボットに
よる溶接方法を説明する。 (1)クレーンにより下部角柱3の頂部プレート6上で
エレンションピース7間に、上部角柱4を配置して位置
決めするとともに、下部角柱3にサポート治具5を取り
付けて溶接ロボット1を第1溶接辺11に対応して配置
する。
【0011】(2)図4に示すように、第1溶接辺11
のコーナー部に対称形状の水冷式タブ9を設置して、水
冷式タブ9によりアークスタート点およびアーク到着点
(またはアーク折返点)を形成する。そして、冷却水ホ
ースを冷却水通路9hの出入口に接続して通水し、水冷
式タブ9を冷却する。
【0012】(3)溶接ロボット1を操作して一方の水
冷式タブ9のアークスタート面9dに溶接ヘッド1aを
接近させ、図5,図7に示すように、初層アークスター
ト点aに当接してアークを発生させアーク溶接をスター
トする。そして、溶接ヘッド1aを第1溶接辺11に沿
って移動させ、他方の水冷式タブ9のアークスタート面
9dとの間に肉盛り部初層10aを形成する。
【0013】(4)このようにして、一方の水冷式タブ
9のアークスタート面9dで第2〜仕上げ層アークスタ
ート点b〜eから他方の水冷式タブ9のアークスタート
面9dまでの溶接を繰り返して行い、肉盛り部2層10
b,3層10c,4層10d,仕上げ層10eを形成す
る。(なお、アークを往復移動させて溶接することもで
きる。) (5)この第1溶接辺11の溶接が終了すると、上記同
様の手順で対向する第1溶接辺12を溶接する。
【0014】(6)第1溶接辺12の溶接が終了する
と、エレクションピース7を溶断するとともに、水冷式
タブ9を取外し、アークスタート9面d上に肉盛りされ
ていた肉盛り面をアークスタート点として使用し、第2
溶接辺13,14をそれぞれ溶接する。
【0015】なお、上記実施例では溶接ロボット1に円
筒座標型を採用したが、直交座標型または多関節型を使
用することもできる。
【0016】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の鉄骨角柱開
先部の溶接方法によれば、第1溶接辺のコーナー部に、
導通性があり溶着されない銅製で、溶接の熱に溶融する
ことがない水冷式タブを取り付け、さらにこの水冷式タ
ブに対角線すなわち四角柱では45°の傾斜角を有する
アークスタート面を形成して、このアークスタート面を
アーク溶接のアークスタート点およびアーク到着点とす
ることで、アークスタート点が得られなかった角柱開先
部であっても、ロボットによる自動溶接が可能となる。
したがって、溶接作業中に作業員が介入する必要がなく
なり、3〜4台の溶接ロボットを一人の作業員で操作す
ることができ、しかも溶接の品質を安定させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄骨角柱開先部の溶接方法の一実
施例を示す平面半断面図である。
【図2】同溶接方法を示す側面半断面図である。
【図3】同溶接に使用する水冷タブの斜視図である。
【図4】同水冷タブの装着状態を示す斜視図である。
【図5】同水冷タブの装着使用状態を示す平面図であ
る。
【図6】図5に示すA−A断面図である。
【図7】図5に示すB−B断面図である。
【符号の説明】
1 溶接ロボット 1a 溶接ヘッド 3 下部角柱 4 上部角柱 6 頂部プレート 8 開先部 9 水冷式タブ 9d アークスタート面 9h 冷却水通路 10a 〜10e 肉盛り部 11,12 第1溶接辺 13,14 第2溶接辺
フロントページの続き (72)発明者 深田 昌一 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部が全周囲にわたって開先に形成さ
    れた鉄骨角柱の1辺毎の第1溶接辺のコーナー部に、角
    柱の対角線方向にアークスタート面が形成された銅製の
    水冷式タブをそれぞれ取り付け、溶接ロボットにより水
    冷式タブのアークスタート面から溶接を開始して水冷式
    タブ間にわたって第1溶接辺の溶接を行い、次に水冷式
    タブを取外し、第1溶接辺に隣接する第2溶接辺を、前
    記アークスタート面に溶接された肉盛り部から溶接をス
    タートしてコーナー部の肉盛り部間にわたって溶接する
    ことを特徴とする溶接ロボットによる鉄骨角柱開先部の
    溶接方法。
JP1053992A 1992-01-24 1992-01-24 溶接ロボットによる鉄骨角柱開先部の溶接方法 Expired - Fee Related JP2610742B2 (ja)

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GB201318523D0 (en) 2013-10-21 2013-12-04 Rolls Royce Plc Welding method and system
JP7170806B1 (ja) * 2021-09-13 2022-11-14 日鉄エンジニアリング株式会社 可搬型溶接ロボットシステム

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