JPH034305B2 - - Google Patents

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JPH034305B2
JPH034305B2 JP8345786A JP8345786A JPH034305B2 JP H034305 B2 JPH034305 B2 JP H034305B2 JP 8345786 A JP8345786 A JP 8345786A JP 8345786 A JP8345786 A JP 8345786A JP H034305 B2 JPH034305 B2 JP H034305B2
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Japan
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welding
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butt
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JP8345786A
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Masamitsu Nagai
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、比較的大断面のH形鋼の突合せ溶接
接合方法に関し、さらに詳しくは、土木、建築に
おける長さ50m以上にも及ぶH形鋼杭または地下
溝造物の擁壁鉄骨などH形鋼を長尺化して用いる
場合の接合技術に関するものである。
〔従来の技術〕
H形鋼を突合せ接合して長尺物としたい場合従
来の方法は、H形鋼の突合せ部のフイレツト部に
スカラツプ(溶接線の交差を避けるために部材に
設ける扇形の切欠)を設け、ウエブをシールドメ
タルアーク溶接(手溶接)または炭酸ガス溶接な
どのガスメタルアーク溶接によつて下向溶接で接
合し、フランジは同様の溶接方法で立向溶接する
かまたはH形鋼を転回させて下向溶接で接合する
という方法であつた。
このような従来のH形鋼の突合せ溶接接合方法
では次の欠点があつた。
(イ) スカラツプ加工が必要で、スカラツプ加工し
たフランジ部を同一肉圧に仕上げる等の必要が
あり、多大の労力と時間がかかる。
(ロ) 接合部にスカラツプの断面欠損部があり、H
形鋼の力学的特性が低下する。
(ハ) フランジの手溶接またはガスメタルアーク溶
接は溶接作業に熟練者が必要であるばかりでな
く、開先加工も必要であり、立向溶接では作業
能率が悪い。
(ニ) フランジを下向で溶接する場合はH形鋼を転
回させることを要し、溶接変形を防止するため
にH形鋼を何回も転回させる必要があり、作業
中断が多く作業能率の低下が著しい。また、ア
ーク溶接のため溶接欠陥の発生率が高い問題が
ある。さらに50m以上に及ぶ長尺のH形鋼を捩
れ等を生じることなく転回させるには大規模の
装置を備えなければならない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は以上の従来方法の問題点を解決したH
形鋼の突合せ溶接接合方法を提供することを目的
とするものであつて、 (1) ウエブのフイレツト部にスカラツプ加工を施
さないこと。
(2) ウエブを下向溶接し、H形鋼を転回させるこ
となくフランジを溶接すること。
(3) この場合、フイレツト部に未溶接部がないH
形鋼の完全な断面を有する溶接部を形成するこ
と。
を達成しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は次の(a)、(b)、(c)の各工程からなる技術
手段によつて上記問題点の解決を図ることを特徴
とする。
(a) 一方のH形鋼は端面を一平面に切断し、他方
のH形鋼の端面は、フイレツト部を一部含むフ
ランジを切り落して前記一方のH形鋼のフラン
ジ端面との間にエレクトロスラグ溶接開先を形
成する。また他方のH形鋼の突合せ端部のウエ
ブの先端を斜カツトし、ウエブ突合せ溶接部の
ルート間隔を隔てて前記一方のH形鋼のウエブ
端面に対向させて突合せ開先を形成する。そし
て、両端部がH形鋼のフイレツト部の形状に合
致する曲面をなす裏当て金をウエブ突合せ溶接
開先のルート部に取り付け、ウエブを下向溶接
する。
(b) このウエブ溶接のフランジに隣接する部分の
ビードをフイレツト形状に合致する形状に仕上
げる。
(c) 前記エレクトロスラグ溶接開先(対向するフ
ランジ端面間)のH形鋼内側部にH形鋼のフイ
レツト部に合致する形状の水冷銅当て金をそれ
ぞれ上下から当て、フイレツト部を含むフラン
ジをエレクトロスラグ溶接する。この場合、下
側の水冷銅当て金には、ウエブ溶接の裏当て金
が嵌合する切欠を設けておく。なお、フランジ
の外側部および底部に水冷銅当て金を当ててエ
レクトロスラグ溶接することは当然のことであ
る。
〔作用〕
上記の本発明の技術手段によれば、H形鋼を水
平に置いたまま、接合作業中にこれを転回するこ
となく突合せ溶接することができるので、どのよ
うな長尺のH形鋼でも容易に製作することがで
き、これをを転回させる治具や装置を要しない
上、ウエブ、フランジのそれぞれを最も適切な溶
接姿勢で溶接することができ、信頼性の高い溶接
接合部を形成することができる。
またフイレツト部にスカラツプを設ける必要が
なく、フイレツト部を完全な形状で欠陥のない溶
接金属で接合することができ、欠損や欠陥を生じ
ることがないので、H形鋼の断面性能をいささか
も低下させることなく、優れた突合せ溶接施工を
行うことができる。
〔実施例〕
第1図は本発明の実施例を説明するためのH形
鋼の突合せ溶接接合部のセツト前の斜視図を示し
たものである。
一方のH形鋼1はその突合せ溶接接合すべき端
面2が一平面に切断されている。
他方のH形鋼11はフイレツト部12を一部含
むフランジ13を切り落してフランジ端面14を
形成し、このフランジ端面14とH形鋼1のフラ
ンジ3の端面4との間に第2図に示すように、フ
ランジのエレクトロスラグ溶接のための鉛直開先
80を形成させる。
また、H形鋼11のウエブ15の先端16を斜
カツトし、これをH形鋼1のウエブ5と所要のル
ート間隔を介して対向させてウエブ突合せ開先7
0を形成する。H形鋼1のウエブ5は開先加工す
る必要がない。
このウエブ突合せ溶接開先70のルート部に裏
当て金21を当てる。この裏当て金21はH形鋼
11側に予め取り付けておけばよい。裏当て金2
1はその両端部がH形鋼1,11のフイレツト部
の形状に合致する曲面形状22をなしている。
以上の組み立てにおいて、ウエブ5と15の間
の開先70を下向溶接する。この下向溶接はシー
ルドメタルアーク溶接により手溶接してもよく、
ガスメタルアーク溶接例えば炭酸ガスアーク溶接
によつてもよい。もちろん、ロボツトによる自動
化溶接をすることが可能である。
ウエブ溶接が終了したら、ウエブ溶接金属のフ
イレツト部のビードをフイレツトの形状に合わせ
て仕上げる。この仕上げはフランジ部のエレクト
ロスラグ溶接の水冷銅当て金をフイツトさせるた
めのもので、ウエブ上側のみを下向姿勢で加工す
ればよいので、作業は容易である。またこの溶接
両端部にはセラミツクタブ等を用いれば端部は溶
接のままでよい。
次にフランジの端面4,14が対向して形成し
ているエレクトロスラグ溶接の鉛直開先80に水
冷銅当て金31,41,51,61を装着する。
フランジの内側の下側の水冷銅当て金31は第
3図に示すように、H形鋼のフイレツト形状と合
致する曲面32を上端に有し、ウエブ溶接の裏当
て金21が嵌合する切欠33を有し、フイツレツ
ト形状に密着してフイレツトの一部を含むエレク
トロスラグ溶接開先空間80を形成する。すなわ
ち、切欠33に裏当て金21が嵌合されたとき、
裏当て金のフイレツト部形状と合致する曲面22
は水冷銅当て金31の曲面32と一致する。水冷
銅裏当て金31にはフランジ溶接時の余盛り用の
溝34が設けられている。またフイレツト部で開
先80の断面積が急変しないように斜面からなる
凹部35を設けた。また水冷銅当て金31を冷却
する冷却水の通路36が設けられている。
フランジの内側の上側の水冷銅当て金41はH
形鋼のフイレツト形状と合致する曲面を下端に有
し、フイレツト部および上記仕上加工されたウエ
ブ溶接ビードに密着して、フイレツト形状の一部
を含むエレクトロスラグ溶接開先空間80を形成
する。余盛り用の溝や水冷構造は下側の水冷銅金
当て金31と同様である。
第4図はフランジ外側の水冷銅当て金51を示
した。余盛り用の溝52や冷却用冷却水通路53
が同様に設けられている。
第5図はフランジ下側の水冷銅当て金61を示
したものである。エレクトロスラグ溶接の開始部
のプール62を有し、開先側方の当て金31,5
1に挟持されて取り付けられる。なお、水冷銅当
て金のかわりに鋼を用いた捨て当て金でもよい。
H−932×309×21×34.5のH形鋼を本発明方法
によつて突合せ溶接接合した実施例について説明
する。
第1図に示すようにH形鋼1,11の開先加工
を行いこれを組み合わせて第2図に示す通りの開
先形状とした。第1図中に示した矢印は各部材の
組み合わせ時の移動方向を示したものである。
下記の条件で突合せ溶接施工した。
ウエブ開先: ベベル角度:35度 ルート間隔:6mm 裏当て金:FB−9×25 ウエブ溶接条件: 方法:CO2ガスメタルアーク溶接 電流:300〜340A 電圧:28〜32V CO2:20/分 フランジ開先: 開幅:25mm 水冷当て金:第3図〜第5図のもの フランジ溶接条件: 方法:エレクトロスラグ溶接 電流:380〜450A 電圧:38〜45V 以上の溶接結果をビード外観検査、マクロ写真
およびX線検査によつて調査したところ、フイレ
ツト部に未溶接部がなくしかも溶接内部欠陥がな
い極めて優れた溶接接合部を得たことが明らかに
なつた。
〔発明の効果〕
本発明のH形鋼の突合せ溶接接合方法は以上の
ように構成されているので、次の優れた効果を奏
する。
() H形鋼を水平に置いたまま、接合作業中に
これを転回させることなく突合せ溶接を実施す
ることができるので、大規模の転回治具や装置
等を要することなく、またH形鋼に曲げや捩り
を生じることなく、土木用、建築用の50m以上
に及ぶ長尺のH形鋼を突合せ溶接することが可
能となつた。
() H形鋼の一方の端面のみ開先加工すればよ
く、またフイレツト部にスカラツプ加工を施す
必要がなく、開先加工手間が大幅に合理化され
た。
() フイレツト部に断面欠損のない優れた溶接
部を形成することができるので、H形鋼の断面
性能を低下させない。
() 下向溶接およびエレクトロスラグ溶接によ
つて施工するので、信頼性の高い優れた溶接部
を得ることができる。またエレクトロスラグ溶
接はフランジ厚さ16mm以上のH形鋼に好適に適
用でき、フランジの厚さが増すほどエレクトロ
スラグ溶接の効果が大きく、大型のH形鋼の接
合に適している。
() 熟練溶接作業者を必要とせず、また全自動
ロボツト溶接設計とすることができ、省力、低
コストとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のH形鋼の突合せ溶接
接合部のセツト前の斜視図、第2図は本発明の実
施例の開先形状を示すa正面図、b側面図、c平
面図、第3図はフランジの内側の下側の水冷銅当
て金のa正面図、b側面図、c平面図、第4図は
フランジ外側の水冷銅当て金のa立面図、b平面
図、第5図はフランジ下側の水冷銅当て金のa立
面図、b平面図である。 1,11……H形鋼、2……端面、3,13…
…フランジ、4,14……フランジ端面、5,1
5……ウエブ、12……フイレツト部、21……
ウエブ裏当て金、31,41,51,61……水
冷銅当て金、70……ウエブ突合せ溶接開先、8
0……フランジエレクトロスラグ溶接開先。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 H形鋼の突合せ溶接接合方法において、 (a) 一方のH形鋼は端面を一平面に切断し、他方
    のH形鋼の端面は、フイレツト部を一部含むフ
    ランジを切り落して前記一方のH形鋼のフラン
    ジ対向端面との間にエレクトロスラグ溶接開先
    を形成すると共に、ウエブの先端を斜カツトし
    ウエブ突合せ溶接部のルート間隔を隔てて前記
    一方のH形鋼のウエブ端面に対向させて突合せ
    開先を形成し、該H形鋼のフイレツト部の形状
    に合致する曲面を両端部に持つ裏当て金を該ウ
    エブ突合せ開先のルート部に取り付け、ウエブ
    を下向溶接する工程と、 (b) 該ウエブ溶接のフランジに隣接する部分のビ
    ードをフイレツト形状に合致する形状に仕上げ
    る工程と、 (c) 前記エレクトロスラグ溶接開先のH形鋼内側
    部にH形鋼のフイレツト部に合致する形状の水
    冷銅当て金を当て、フイレツト部を含むフラン
    ジをエレクトロスラグ溶接する工程と、 からなることを特徴とするH形鋼の突合せ溶接接
    合方法。
JP8345786A 1986-04-11 1986-04-11 H形鋼の突合せ溶接接合方法 Granted JPS62240169A (ja)

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SG11201803846VA (en) * 2015-11-26 2018-06-28 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp Joint structure of steel h-shapes and joining method of steel h-shapes
CN112388122B (zh) * 2020-11-06 2022-03-11 安徽中纪建设集团股份有限公司 一种h型钢焊接工艺

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