JP2610483B2 - 土壌処理用白アリ防除剤 - Google Patents

土壌処理用白アリ防除剤

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はジメチル(4−エトキシフェニル){3−
(3−フェノキシ−4−フルオロフェニル)プロピル}
シラン(以下化合物Aと称す)と、オクタクロロジプロ
ピルエーテル(以下S−421と称す)を含有することを
特徴とする土壌処理用白アリ防除剤に関する。
〔従来の技術〕
近年、木材を食害する害虫、例えば白アリ,フナクイ
ムシ,ヒラタキクイムシ等の被害が問題となっている
が、これらの害虫に食害されないために、あらかじめ用
材や床下土壌に防虫剤を処理する方法が従来より行わ
れ、この目的のために殺虫、防虫成分としてクロルデ
ン,ディルドリン等の有機塩素系殺虫剤が使われてき
た。
しかしながら、これらの殺虫、防虫成分はいずれも残
留性、毒性、刺激性、環境汚染などの点で問題があり、
昨年使用が禁止され、これらに替わるものとして、クロ
ルピリホス,ホキシムなどの有機リン剤が最近上市され
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記有機リン系土壌処理用白アリ防除剤は土壌中で分
解されやすいため長期間にわたる白アリ防除効果が乏し
く、また人畜に対する安全性の点で問題が多いという欠
点があり、低毒性の新しい白アリ防除剤の開発が切望さ
れている。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
本発明者らは、低毒性を特徴とするピレスロイド系薬
剤ならびにピレスロイド様化合物でこの種の目的に使用
できるものを長年研究してきたが、その結果、クロルデ
ン、ディルドリンより殺虫性、残効性において優れた化
合物として化合物Aを見い出した。化合物Aは、特にリ
ン翅目の害虫,アブラムシ類,ウンカ類等に高い殺虫活
性を有するため農園芸用分野で実用化が検討されている
が、直翅目の害虫に対して低活性であることからこれま
で白アリ防除剤用途には不向きであると考えられてい
た。
しかるに本発明者らは白アリの生態等を考慮した時、
白アリ防除剤の殺虫、防虫成分の評価としては基礎殺虫
効力試験のみでは不適切であると考え、種々の化合物に
ついて実用的な木部処理試験を行ったところ化合物Aが
高い食害防止効果を示すことが明らかとなった。化合物
Aはピレスロイド系薬剤としての特長である昆虫に対す
る速効性、温血動物に対して低毒性という長所をもつと
同時に非常にすぐれた残効性を有している。
更に本発明者らは、化合物Aが有機塩素系殺虫剤や有
機リン剤と比べると高価な殺虫剤であることを鑑み、コ
ストダウンを図る目的で土壌処理用白アリ防除剤をめざ
したピレスロイド用共力剤の探索を行ったところ、化合
物AとS−421との組み合わせが、ピペロニルブトキサ
イド,サイネピリン500,MGK−264,セサミン,スルホキ
サイド,NIA−16388など、他の共力剤に比べて特異的に
高い相乗効果を示すことを見い出し本発明を完成した。
S−421を白アリ防除剤の成分として使用する知見は
例えば特開昭61−17502号公報で公知であるが、該公報
はS−421と有機リン剤ホキシムとの混合物を趣旨とし
たもので、本発明が開示する化合物AとS−421の相乗
効果を示唆するものは全くない。
この結果、化合物Aの配合量を減らしても高い殺虫、
防虫効果を得ることが可能となり、コスト面での実用的
メリットは極めて大きい。本発明で用いる化合物Aは次
式(I)で示され、 分子中にケイ素原子を含有している。
土壌処理用白アリ防除剤には殺虫、防虫成分として化
合物Aを0.01〜90重量%含有することができ、S−421
と混合する場合、高い共力効果を奏する化合物AとS−
421との混合比は3:1〜1:20(好ましくは1:1〜1:5)が適
当である。
また、殺虫、防虫効果をより効率的に発揮させるため
に白アリ誘引剤を適宜配合してもよい。更に、本発明の
土壌処理用白アリ防除剤に、例えばクロルピリホス,ホ
キシム,ピリダフェンチオンなどの有機リン剤,フルバ
リネート,パーメスリン,フェンバレレート,フェンプ
ロパスリンなどのピレスロイド剤あるいはトリプロピル
イソシアヌレート,カーバメート剤などの他の殺虫剤、
また、次に示すような種々のタイプの防腐剤 CCA系化合物…CCA,CCBなど ハロフェノール系化合物…ペンタクロルフェニルラウ
レート,p−ブロモ−2,6−ジクロルフェノールなど ヨードプロパルギル系化合物…IF−1000,3−ヨード−
2−プロピニルブチルカーバメートなど 第4級アンモニウム化合物およびアミン塩…ベンザル
コニウムクロリド,ジアルキルジメチルアンモニウムク
ロリドなど 有機スズ化合物…ビス−(n−トリブチルスズ)オキ
シド,トリブチルスズテレフタレートなど その他…ナフテン酸亜塩,キシリゲンアルミニウム塩
など を適宜混合して有用な多目的組成物を得ることもでき
る。
本発明土壌処理用白アリ防除剤の剤型としては、防除
剤の性状、使用目的により、油剤、乳剤、水和剤、水溶
剤、粉剤、粒剤、エアゾール剤など種々可能であるが、
乳剤、水溶剤が一般的である。いずれの製剤も常法に従
って調製することができ、固体担体としては粘土類(カ
オリン,ベントナイト類など)、タルク類などの微粉末
ないし粉状物があげられる。液体担体としては、水,ア
ルコール類、芳香族炭化水素類(例えばトルエン,キシ
レンなど),脂肪族炭化水素類(例えばケロシン,灯油
など),エステル類、ニトリル類などが使用できる。次
に界面活性剤としてはアルキル硫酸エステル類,アルキ
ルスルホン酸塩,アルキルアリールスルホン酸塩,ポリ
エチレングリコールエーテル類,多価アルコールエステ
ル類などがあげられる。その他適宜、カゼイン,ゼラチ
ン,でんぷん粉,CMC,ポリビニルアルコールなどの固着
剤や分散剤が使用される。また、本発明で使用される化
合物Aをマイクロカプセル化あるいはサイクロデキスト
リン包接化することにより、更に化学的安定性を増し土
壌中における残効性を高める製剤を得ることができる。
一方、化合物AとS−421の混合物についても上記と同
様の効果が得られる。
本発明の土壌処理用白アリ防除剤の適用方法として
は、従来の方法例えば家屋下や周囲の土壌に乳剤、粒
剤、水和剤、粉剤などを散布あるいは泡沫施用したり、
白アリ防除剤を含有する樹脂エマルジョンを散布して、
樹脂膜を土壌および基礎表面に形成する方法などがあげ
られる。
また前記マイクロカプセル化あるいはサイクロデキス
トリン包接化した製剤は土壌中での残効性が高められ、
土壌処理剤として有効な適用方法である。
〔実施例〕
以下本発明の有用性を一層明確にするため、実施例及
び試験例について説明するが本発明がこれらのみに限定
されるものでないことはもちろんである。
製剤例1 化合物A5部,S−421 10部にソルポールSM−200(東邦
化学登録商標名)5部,キシロール20部,白灯油60部を
加え、これらをよくかく拌混合溶解して乳剤を得る。
製剤例2 化合物A1部,S−421 4部,ペンタクロロフェノール
3部に乳化剤ハイマールPS−AF(松本油脂製薬登録商標
名)20部及び精製水72部を加えて水溶剤を得る。
試験例1 2ケの広口ビンが円筒状の通路でつながった装置を用
いた。一方のビンには木片を、他方には無処理サンディ
ローム40gに蒸溜水8mlを加えたものを入れ、また、間の
通路には試験土壌(製剤例1に準じて調製した乳剤の所
定希釈液12gをサンディローム48gに処理後、その12gを
採取)を5cmの距離になるように詰めた。
無処理サンディロームを含むビンにイエシロアリ職蟻
200頭及び兵蟻20頭を投入し、21日後の試験土壌の貫通
度を調べたところ次の如くであった。
なお、いずれも化合物Aの供試濃度は0.5%とした。
土壌処理試験の結果、化合物AとS−421の組み合わ
せが特異的に相乗効果を示し、一方、ピペロニルブトキ
サイド,サイネピリン500など他の共力剤については効
果のレベルは低かった。
ヤマトシロアリについても同様の傾向が得られた。
相乗効果の理由に関しては不明な点が多いが、S−42
1の忌避効果が化合物Aの殺蟻効力に大きく関与してい
るものと考えられる。
試験例2 試験例1に準じて下記の供試乳剤を用いて土壌処理試
験を行ったところ以下の如くであった。
試験の結果、貫通度が10mm以下が合格という基準から
判断する化合物Aの濃度が0.5%の場合、化合物AとS
−421の混合比が1:1〜1:2,化合物Aの濃度が0.25%の場
合1:1〜1:10で十分な効果が得られた。
製剤上あるいはコスト面からみて1:1〜1:5が実用的と
思われる。
実施例1 化合物A5部、S−421 8部,フリバリネート5部にS
M−200(東邦化学登録商標名)10部,キシロール15部及
び白灯油57部を加えてこれらをよくかく拌混合溶解して
乳剤を得る。
この乳剤の水による30倍希釈液を、床下に設置されて
いる架台類の周囲20cm巾の土壌部分、浴室、便所、玄
関、勝手口などの土間コンクリート下の土壌部分、地中
から立ち上がる配管類の周囲20cm巾の土壌部分などに、
1m2あたり3lの割合で動力噴霧機を用いて散布したとこ
ろ、5年間にわたって白アリの食害を防止できた。
実施例2 化合物A2部,S−421 5部をトリオクチルホスフェー
ト25部に溶解し、塩化ビニル原料樹脂50部およびタルク
18部を加えよく混合した。これを水で20倍に希釈した樹
脂エマルジョンとウレタン系樹脂をノズル先端で合流さ
せて噴射し家屋下の土壌表層に速硬化性樹脂膜を形成さ
せたところ、3年間以上白アリの被害を受けなかった。
〔発明の効果〕
本発明の土壌処理用白アリ防除剤は、従来の有機リン
系土壌処理用白アリ防除剤に比べ、人畜に対する安全
性、土壌中の安定性及び白アリ防除効果にすぐれ、極め
て有用な防除薬剤を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は試験例2の化合物A,S−421各成分の濃度と、試
験土壌の貫通度との関係を示したものであり、点線より
下部は共力作用領域を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジメチル(4−エトキシフェニル){3−
    (3−フェノキシ−4−フルオロフェニル)プロピル}
    シランとオクタクロロジプロピルエーテルを含有するこ
    とを特徴とする土壌処理用白アリ防除剤。
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