JP2610423B2 - 絶縁ゲート電界効果トランジスタおよび絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法 - Google Patents
絶縁ゲート電界効果トランジスタおよび絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法Info
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- JP2610423B2 JP2610423B2 JP62011861A JP1186187A JP2610423B2 JP 2610423 B2 JP2610423 B2 JP 2610423B2 JP 62011861 A JP62011861 A JP 62011861A JP 1186187 A JP1186187 A JP 1186187A JP 2610423 B2 JP2610423 B2 JP 2610423B2
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- epitaxial growth
- growth layer
- layer
- field effect
- effect transistor
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、膜厚が単原子層のオーダーの精度で制御さ
れ、かつ不純物制御された3層のエピタキシャル成長層
を基板上に設けることにより、高速、低消費電力で動作
する絶縁ゲート電界効果トランジスタ(以下、MOSFETと
略す)の製造方法に関する。
れ、かつ不純物制御された3層のエピタキシャル成長層
を基板上に設けることにより、高速、低消費電力で動作
する絶縁ゲート電界効果トランジスタ(以下、MOSFETと
略す)の製造方法に関する。
本発明は、基板上に低濃度の第1のエピタキシャル成
長層を形成することにより、基板とソース・ドレイン間
の寄生容量を減らし、更に高濃度の第2エピタキシャル
成長層を形成し短チャネル効果を防止し、チャネル領域
には低濃度の第3エピタキシャル成長層を設けて実効移
動度を向上させることにより、微細化、高速化のうえで
大きな作用効果をもつ。
長層を形成することにより、基板とソース・ドレイン間
の寄生容量を減らし、更に高濃度の第2エピタキシャル
成長層を形成し短チャネル効果を防止し、チャネル領域
には低濃度の第3エピタキシャル成長層を設けて実効移
動度を向上させることにより、微細化、高速化のうえで
大きな作用効果をもつ。
半導体デバイスの高性能化をはかるうえで微細化は有
力な手段であるが、微細化に伴い短チャネル効果、ラッ
チアップ等が問題となる。これらの問題への対策として
従来は、高濃度基板を用いて、チャネル領域をイオン注
入により活性化する方法、あるいは高濃度基板上に気相
成長法によりエピタキシャル成長層を設けたものを基板
として用いる方法などがある。
力な手段であるが、微細化に伴い短チャネル効果、ラッ
チアップ等が問題となる。これらの問題への対策として
従来は、高濃度基板を用いて、チャネル領域をイオン注
入により活性化する方法、あるいは高濃度基板上に気相
成長法によりエピタキシャル成長層を設けたものを基板
として用いる方法などがある。
しかし、高濃度基板を用いることによって基板とソー
ス・ドレインの接合における寄生容量は増加し、これが
トランジスタの動特性に悪影響を及ぼす。また、基板濃
度が高くなると、しきい電圧が高くなりすぎる傾向があ
る。しきい電圧の制御を行なうためには、チャネル領域
にイオン注入を行なうが、深さ方向の不純物分布を0.1
μm以下の精度で制御することは不可能であり、その結
果、チャネル領域でのキャリアの移動度が十分ではなか
った。更に、エピタキシャル成長層を設けた基板を用い
る場合においても、従来のエピタキシャル成長が1000℃
以上の高温で行われるために、基板からのエピタキシャ
ル成長層への不純物のオートドーピングの影響が大き
く、前述の例と同様に、チャネル領域でのキャリアの移
動度が高くならないという問題があった。
ス・ドレインの接合における寄生容量は増加し、これが
トランジスタの動特性に悪影響を及ぼす。また、基板濃
度が高くなると、しきい電圧が高くなりすぎる傾向があ
る。しきい電圧の制御を行なうためには、チャネル領域
にイオン注入を行なうが、深さ方向の不純物分布を0.1
μm以下の精度で制御することは不可能であり、その結
果、チャネル領域でのキャリアの移動度が十分ではなか
った。更に、エピタキシャル成長層を設けた基板を用い
る場合においても、従来のエピタキシャル成長が1000℃
以上の高温で行われるために、基板からのエピタキシャ
ル成長層への不純物のオートドーピングの影響が大き
く、前述の例と同様に、チャネル領域でのキャリアの移
動度が高くならないという問題があった。
本発明は、上記従来の方法のもつ欠点を解決すべく開
発されたものであり、高濃度基板上に分子層エピタキシ
ャル成長法あるいは分子線エピタキシャル成長法を用い
て不純物濃度や膜厚の異なる3層から成るエピタキシャ
ル成長層を原子層オーダーの精度で形成することによ
り、短チャネル効果及びラッチアップを防ぎ、また基板
とソース・ドレイン間の寄生容量を減らし、更にチャネ
ル領域でのキャリアの実効移動度を向上させるものであ
る。
発されたものであり、高濃度基板上に分子層エピタキシ
ャル成長法あるいは分子線エピタキシャル成長法を用い
て不純物濃度や膜厚の異なる3層から成るエピタキシャ
ル成長層を原子層オーダーの精度で形成することによ
り、短チャネル効果及びラッチアップを防ぎ、また基板
とソース・ドレイン間の寄生容量を減らし、更にチャネ
ル領域でのキャリアの実効移動度を向上させるものであ
る。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。第
1図(a)〜(c)は、本発明の実施例であるMOSFETの
製造工程順断面図である。本発明では第1図(a)に示
すように高濃度基板1の上に、第1のエピタキシャル成
長層2及び第2のエピタキシャル成長層3並びに第3の
エピタキシャル成長層4を連続的に形成することが特徴
である。第2図は、第1図(a)における深さ方向の不
純物濃度分布図である。本発明を実施するに際し、第1
図(a)に示す3つのエピタキシャル成長層2〜4は、
すべて分子層エピタキシャル成長法を用いて850℃以下
の低温で形成されており、第2図に示すようなオートド
ーピングの少ない急峻な不純物濃度分布が実現される。
1図(a)〜(c)は、本発明の実施例であるMOSFETの
製造工程順断面図である。本発明では第1図(a)に示
すように高濃度基板1の上に、第1のエピタキシャル成
長層2及び第2のエピタキシャル成長層3並びに第3の
エピタキシャル成長層4を連続的に形成することが特徴
である。第2図は、第1図(a)における深さ方向の不
純物濃度分布図である。本発明を実施するに際し、第1
図(a)に示す3つのエピタキシャル成長層2〜4は、
すべて分子層エピタキシャル成長法を用いて850℃以下
の低温で形成されており、第2図に示すようなオートド
ーピングの少ない急峻な不純物濃度分布が実現される。
本実施例におけるエピタキシャル成長層の膜厚及び不
純物濃度は第2図に示されるように、第1図(a)の第
1エピタキシャル成長層2が1500Å,1×1015cm-3,同じ
く第2エピタキシャル成長層3が2500Å,1×1017cm-3同
じく第3エピタキシャル成長層4が200Å,1×1014cm-3
となっている。第2図において〜はそれぞれ第1図
における基板1,エピタキシャル成長層2〜4の領域を示
している。
純物濃度は第2図に示されるように、第1図(a)の第
1エピタキシャル成長層2が1500Å,1×1015cm-3,同じ
く第2エピタキシャル成長層3が2500Å,1×1017cm-3同
じく第3エピタキシャル成長層4が200Å,1×1014cm-3
となっている。第2図において〜はそれぞれ第1図
における基板1,エピタキシャル成長層2〜4の領域を示
している。
第1図(a)においてエピタキシャル成長層2〜4を
形成したのち、第1図(b)に示すように、CVD酸化膜
7及びレジスト8をマスク材として、イオン注入により
ソース5及びドレイン6を形成する。イオン注入を終了
後、CVD酸化膜7及びレジスト8を除去し、第1図
(c)に示すようにゲート酸化膜9及びゲート10を設け
る。こうして製作されたMOSFETでは、基板とソース・ド
レインとの間の寄生容量が小さいだけでなく、短チャネ
ル効果をも制御する構造となっている。更にチャネル領
域が低濃度であり、かつイオン注入の影響もないため高
速動作する。
形成したのち、第1図(b)に示すように、CVD酸化膜
7及びレジスト8をマスク材として、イオン注入により
ソース5及びドレイン6を形成する。イオン注入を終了
後、CVD酸化膜7及びレジスト8を除去し、第1図
(c)に示すようにゲート酸化膜9及びゲート10を設け
る。こうして製作されたMOSFETでは、基板とソース・ド
レインとの間の寄生容量が小さいだけでなく、短チャネ
ル効果をも制御する構造となっている。更にチャネル領
域が低濃度であり、かつイオン注入の影響もないため高
速動作する。
以上述べたように本発明によれば、ラッチアップと短
チャネル効果の防止に大きな効果があるだけでなく、デ
バイスの静特性及び動特性において従来のデバイスにな
い高性能を付加することができ、デバイスの高性能化に
おいて極めて有効、かつ新規な製造方法を提供すること
ができる。
チャネル効果の防止に大きな効果があるだけでなく、デ
バイスの静特性及び動特性において従来のデバイスにな
い高性能を付加することができ、デバイスの高性能化に
おいて極めて有効、かつ新規な製造方法を提供すること
ができる。
第1図(a)〜(c)は、本発明の実施に係るMOSFETの
製造工程順断面図、第2図は、前記第1図(a)におけ
る深さ方向の不純物濃度分布図である。 1……基板 2……第1エピタキシャル成長層 3……第2エピタキシャル成長層 4……第3エピタキシャル成長層 5……ソース 6……ドレイン 7……CVD酸化膜 8……レジスト 9……ゲート酸化膜 10……ゲート
製造工程順断面図、第2図は、前記第1図(a)におけ
る深さ方向の不純物濃度分布図である。 1……基板 2……第1エピタキシャル成長層 3……第2エピタキシャル成長層 4……第3エピタキシャル成長層 5……ソース 6……ドレイン 7……CVD酸化膜 8……レジスト 9……ゲート酸化膜 10……ゲート
Claims (3)
- 【請求項1】高濃度基板上に、前記基板よりも不純物濃
度の低い第1のエピタキシャル成長層と、前記第1のエ
ピタキシャル成長層の上に前記第1のエピタキシャル成
長層よりも不純物濃度が高く膜厚がソース・ドレインの
拡散深さと同程度以下である第2のエピタキシャル成長
層と、前記第2のエピタキシャル成長層の上に前記第2
のエピタキシャル成長層よりも不純物濃度が低く膜厚が
500Å以下である第3のエピタキシャル成長層とを有す
る絶縁ゲート電界効果トランジスタ。 - 【請求項2】高濃度基板上に、前記基板よりも不純物濃
度が低い第1のエピタキシャル成長層を形成する工程
と、前記第1のエピタキシャル成長層の上に前記第1の
エピタキシャル成長層よりも不純物濃度が高く膜厚がソ
ース・ドレインの拡散深さと同程度以下である第2のエ
ピタキシャル成長層を形成する工程と、前記第2のエピ
タキシャル成長層の上に前記第2のエピタキシャル成長
層よりも不純物濃度が低く膜厚が500Å以下である第3
のエピタキシャル成長層を形成する工程と、ソース・ド
レインをイオン注入により形成する工程とからなること
を特徴とする絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方
法。 - 【請求項3】前記第1,第2,および第3のエピタキシャル
成長層を形成する方法が分子線エピタキシャル成長法で
あることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の絶縁
ゲート電界効果トランジスタの製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62011861A JP2610423B2 (ja) | 1987-01-21 | 1987-01-21 | 絶縁ゲート電界効果トランジスタおよび絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法 |
DE3789894T DE3789894T2 (de) | 1987-01-05 | 1987-12-31 | MOS-Feldeffekttransistor und dessen Herstellungsmethode. |
EP87311541A EP0274278B1 (en) | 1987-01-05 | 1987-12-31 | MOS field effect transistor and method of manufacturing the same |
US08/538,980 US6229188B1 (en) | 1987-01-05 | 1995-10-05 | MOS field effect transistor and its manufacturing method |
US08/782,975 US5923985A (en) | 1987-01-05 | 1997-01-14 | MOS field effect transistor and its manufacturing method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62011861A JP2610423B2 (ja) | 1987-01-21 | 1987-01-21 | 絶縁ゲート電界効果トランジスタおよび絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63179573A JPS63179573A (ja) | 1988-07-23 |
JP2610423B2 true JP2610423B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=11789510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62011861A Expired - Lifetime JP2610423B2 (ja) | 1987-01-05 | 1987-01-21 | 絶縁ゲート電界効果トランジスタおよび絶縁ゲート電界効果トランジスタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2610423B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59193066A (ja) * | 1983-04-15 | 1984-11-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Mos型半導体装置 |
JPS61116875A (ja) * | 1985-11-13 | 1986-06-04 | Hitachi Ltd | 半導体装置 |
-
1987
- 1987-01-21 JP JP62011861A patent/JP2610423B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63179573A (ja) | 1988-07-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |