JP2610232B2 - 石英ガラス製ウェハボート搬送治具の製造方法 - Google Patents

石英ガラス製ウェハボート搬送治具の製造方法

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JP2610232B2
JP2610232B2 JP6314286A JP31428694A JP2610232B2 JP 2610232 B2 JP2610232 B2 JP 2610232B2 JP 6314286 A JP6314286 A JP 6314286A JP 31428694 A JP31428694 A JP 31428694A JP 2610232 B2 JP2610232 B2 JP 2610232B2
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quartz glass
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正行 斉藤
茂 安部
眞 熊倉
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東芝セラミックス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石英ガラス製ウェハボー
ト搬送治具の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハを載置したウェハボートを
炉芯管へ出し入れする際には管状又は棒状の耐熱材料の
一端部に切欠部を設けてウェハボート保持部を形成した
ウェハボート搬送治具が用いられる。従来、この種のウ
ェハボート搬送治具は純度的な観点から石英ガラス材質
のものが主体である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、石英ガラス
製の搬送治具では使用時に一端のウェハボート保持部を
高温の炉内に挿入し、他端を室温で固定支持した状態で
搬送治具内に温度勾配が発生すると、この温度勾配によ
って搬送治具内に熱的応力が発生し、それが残留応力と
して材質の機械的強度を低下させる。このため、従来の
石英ガラス製ウェハボート搬送治具は折れたり、曲がっ
たりする欠点があった。この折れや曲がりは、特に曲げ
モーメントが最も大きくなる部分で発生し易い。
【0004】このような欠点を解消するために石英ガラ
ス製ウェハボート搬送治具全体を厚くすることが考えら
れるが、このようにすると搬送治具の自重で熱変形が起
り易くなる。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、機械的強度の大きな石英ガラス製ウェハボート搬
送治具を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の石英ガラス製ウ
ェハボート搬送治具の製造方法は、管状の石英ガラスの
一端部に縦断面形状が円弧状及び直線状をなす切欠部を
設けてウェハボート保持部を形成する石英ガラス製ウェ
ハボート搬送治具の製造方法において、前記ウェハボー
ト保持部の最も曲げモーメントが大きくなる部分及びそ
の近傍をウェハボート保持部の全長の1/4〜1/2に
わたって肉だめ法によって他の部分よりも肉厚にするこ
とを特徴とする石英ガラス製ウェハボート搬送治具の製
造方法である。
【0007】
【作用】このような製造方法により製造された石英ガラ
ス製ウェハボート搬送治具は、ウェハボート保持部の折
れや曲がりを防止することができ、しかも、ウェハボー
ト保持部の先端のたわみを減少することができる。
【0008】本発明において、肉厚部の長さをウェハボ
ート保持部の全長の1/4〜1/2としたのは、以下の
ような理由による。すなわち、肉厚部の長さがウェハボ
ート保持部の全長の1/4未満では曲げ応力が著しく大
きいうえ、たわみ量も大きくなる。一方、肉厚部の長さ
がウェハボート保持部の全長の1/2を超えると、肉厚
部の自重によりたわみ量が大きくなる。
【0009】とくに、肉だめ法により肉厚部分を形成す
ると、肉厚部分と他の部分が完全に一体のものとなり、
強度が大である。さらに、肉だめ法は、溶接法等に比較
して製造コストを低減しやすい。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を第1図及び第2図を
参照して説明する。
【0011】第1図は本発明に係る石英ガラス製ウェハ
ボート搬送治具のウェハボート保持部近傍を一部断面で
示す側面図、第2図は平面図である。
【0012】第1図及び第2図において、搬送治具本体
1は全体が管状であり、その先端部に縦断面形状が円弧
状及び直線状をなす切欠部を設けてウェハボート保持部
2が形成されている。このウェハボート保持部2の最も
曲げモーメントが大きくなる部分A(縦断面形状が円弧
状及び直線状をなす切欠部の円弧と直線の境界)および
その近傍には肉厚部3が形成されている。上記ウェハボ
ート搬送治具の各部分の肉厚は、たとえば本体1の部分
が4.5mm、ウェハボート保持部2の先端部が4.5
mm、肉厚部3が7.5mmとなっている。
【0013】肉厚部3は、肉だめ法で形成する。
【0014】また、肉厚部3の長さはウェハボート保持
部2の全長の約1/4〜1/2に設定され、最大曲げモ
ーメントが生じる部分A近傍から先端側に向かって設け
られている。
【0015】上記石英ガラス製ウェハボート搬送治具の
搬送治具本体1の基端部は従来のものと同様であり、図
示しない搬送装置の所定の位置に固定される。また、ウ
ェハボート保持部2上に半導体ウェハボートをのせて搬
送し、炉芯管へ出し入れを行なう。
【0016】しかして上記石英ガラス製ウェハボート搬
送治具によれば、ウェハボート保持部2の最も曲げモー
メントが大きくなる部分及びその近傍を他の部分より肉
厚にしているので、ウェハボート保持部2の折れや曲が
りを防止することができ、しかもウェハボート保持部2
の先端のたわみを減少することができる。
【0017】また、第3図及び第4図を参照して肉厚部
3の長さとウェハボート保持部2の変形との関係につい
て詳細に説明する。
【0018】第3図はウェハボート保持部の全長に対す
る肉厚部の長さとウェハボート保持部の曲げ応力との関
係を示す線図である。第3図から明らかなようにウェハ
ボート保持部の全長に対する肉厚部の長さの割合が1/
4〜1の範囲では、曲げ応力は小さくなっている。特
に、肉厚部3の長さがウェハボート保持部の全長に対し
て約1/4〜1/2の範囲では曲げ応力が非常に小さく
なっている。ただし、肉厚部3の長さがウェハボート保
持部の全長に対して約1/4未満になると、曲げ応力は
緩やかに増加している。
【0019】また、第4図はウェハボート保持部の全長
に対する肉厚部の長さとウェハボート保持部の先端に6
kgの荷重を欠けた場合のたわみ量との関係を示す線図
である。第4図から明らかなようにウェハボート保持部
の全長に対する肉厚部の長さが約1/4〜1/2までは
たわみ量が徐々に減少しているが、ウェハボート保持部
の全長に対する肉厚部の長さが約1/2をこえると、肉
厚部3の自重によりたわみ量が再び増加している。
【0020】したがって、第3図及び第4図からウェハ
ボート保持部の全長に対する肉厚部の長さの割合を1/
4〜1/2に設定した場合に、ウェハボート保持部2の
曲げ現象に対して最も効果的に対処することができると
考えられる。事実、肉厚部3の長さが短い場合には、肉
厚部3を設けたウェハボート保持部2の部分は強度が増
加するが、肉厚部3より先端側の強度は変わらないた
め、肉厚部3の先端近傍でウェハボート保持部2が折れ
たり曲がったりすることが避けられなかった。
【0021】また、ウェハ保持部2の全長にわたって肉
厚部3を設けた場合には、肉厚部3の自重が作用してウ
ェハボート保持部2の先端のたわみ量が大きくなり、ウ
ェハボートの搬送に問題が生じることがあった。
【0022】これに対して、ウェハボート保持部2の全
長に対する肉厚部3の長さの割合を1/4〜1/2にし
た場合には1.5倍以上の強度が得られ、ウェハボート
保持部2の先端のたわみ量も少なかった。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明の石英ガラス製
のウェハボート搬送治具の製造方法によれば、強度が大
きくなり、ウェハボート保持部の折れや曲がりを防止す
ることができ、しかもウェハボート保持部の先端のたわ
みを減少することができる等顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る石英ガラス製ウェハボート搬送治
具のウェハボート保持部近傍を一部断面で示す側面図。
【図2】図1の石英ガラス製ウェハボート搬送治具の平
面図。
【図3】ウェハボート保持部の全長に対する肉厚部の長
さとウェハボート保持部の曲げ応力との関係を示す線
図。
【図4】ウェハボート保持部の全長に対する肉厚部の長
さとウェハボート保持部の先端に6kgの荷重をかけた
場合のたわみ量との関係を示す線図。
【符号の説明】
1 搬送治具本体 2 ウェハボート保持部 3 肉厚部
フロントページの続き (72)発明者 熊倉 眞 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番 地 東芝セラミックス株式会社 小国製 造所内 (56)参考文献 特公 平6−30349(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状の石英ガラスの一端部に縦断面形状
    が円弧状及び直線状をなす切欠部を設けてウェハボート
    保持部を形成する石英ガラス製ウェハボート搬送治具の
    製造方法において、前記ウェハボート保持部の最も曲げ
    モーメントが大きくなる部分及びその近傍をウェハボー
    ト保持部の全長の1/4〜1/2にわたって肉だめ法に
    よって他の部分よりも肉厚にすることを特徴とする石英
    ガラス製ウェハボート搬送治具の製造方法。
JP6314286A 1994-11-25 1994-11-25 石英ガラス製ウェハボート搬送治具の製造方法 Expired - Fee Related JP2610232B2 (ja)

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JP2703460B2 (ja) * 1992-06-25 1998-01-26 三洋電機株式会社 ディスククランプ装置
JPH0630349A (ja) * 1992-07-07 1994-02-04 Fujitsu General Ltd 2画面表示テレビ受信機

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