JP2609150B2 - 食品加工機械・器具の洗浄に適したエタノール剤 - Google Patents
食品加工機械・器具の洗浄に適したエタノール剤Info
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- JP2609150B2 JP2609150B2 JP1126643A JP12664389A JP2609150B2 JP 2609150 B2 JP2609150 B2 JP 2609150B2 JP 1126643 A JP1126643 A JP 1126643A JP 12664389 A JP12664389 A JP 12664389A JP 2609150 B2 JP2609150 B2 JP 2609150B2
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- ethanol
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- agent suitable
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D7/00—Compositions of detergents based essentially on non-surface-active compounds
- C11D7/22—Organic compounds
- C11D7/26—Organic compounds containing oxygen
- C11D7/261—Alcohols; Phenols
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な食品加工機械・器具の洗浄に適した
エタノール剤に関する。
エタノール剤に関する。
従来より、濃度70〜95V/V％のエタノールを食品加工
機械・器具の洗浄に使用することは知られている。
機械・器具の洗浄に使用することは知られている。
しかし、このエタノールは、その構成成分が、エタノ
ールと水であるため、食品加工機械・器具の金属腐食、
特に鉄の腐食が著しく洗浄の目的は達するものの充分に
満足できるものではなかった。
ールと水であるため、食品加工機械・器具の金属腐食、
特に鉄の腐食が著しく洗浄の目的は達するものの充分に
満足できるものではなかった。
本発明は、食品加工機械器具に対する金属腐食が軽微
でかつ洗浄の目的とした新規な食品加工機械器具の洗浄
に適したエタノール剤を提供しようとするものである。
でかつ洗浄の目的とした新規な食品加工機械器具の洗浄
に適したエタノール剤を提供しようとするものである。
本発明者等は、種々検討した結果、変性エタノールに
有機酸塩又は還元糖を添加することにより、金属に対す
る腐食を著しく抑制することを発見し、本発明を完成す
るに到ったものである。
有機酸塩又は還元糖を添加することにより、金属に対す
る腐食を著しく抑制することを発見し、本発明を完成す
るに到ったものである。
すなわち、本発明は変性エタノール中に有機酸塩もし
くは還元糖を含有する食品加工機械器具の洗浄に適した
エタノール剤に関する。
くは還元糖を含有する食品加工機械器具の洗浄に適した
エタノール剤に関する。
変性エタノールはエタノールに各種変性剤を添加し、
飲用に適さなくしたものである。エタノールとしては合
成品、醗酵品どちらでもよいが、食品機械器具用洗浄と
しては醗酵品が好ましく、洗浄を目的とした濃度として
は45〜99V/V％が一般的で、好ましくは60〜98V/V％、さ
らに好ましくは 72〜95V/V％の範囲が望ましい。このエタノールに添加
する変性剤としては、食品用フレーバーであれば特に制
限ないが、蛋白などの窒素含有化合物を多く含む穀物
（例えば大豆など）などの醸造食品（例えばみそなど）
中の油状成分中に含まれる香気性物質をエタノールで抽
出した抽出物（以下香気性抽出物という。）を含むフレ
ーバーが好ましく、例えば香気性抽出物である醸造回収
香を含むフレーバーＨ−No.9、フレーバーＨ−No.10及
び同じ香気性抽出物であるミソ回収香を含むフレーバー
Ｈ−No.11などのフレーバーがあげられるが、特にフレ
ーバーＨ−No.11が好ましい。又、その添加量は0.1％以
上、好ましくは0.1〜1.5％程度がよい。
飲用に適さなくしたものである。エタノールとしては合
成品、醗酵品どちらでもよいが、食品機械器具用洗浄と
しては醗酵品が好ましく、洗浄を目的とした濃度として
は45〜99V/V％が一般的で、好ましくは60〜98V/V％、さ
らに好ましくは 72〜95V/V％の範囲が望ましい。このエタノールに添加
する変性剤としては、食品用フレーバーであれば特に制
限ないが、蛋白などの窒素含有化合物を多く含む穀物
（例えば大豆など）などの醸造食品（例えばみそなど）
中の油状成分中に含まれる香気性物質をエタノールで抽
出した抽出物（以下香気性抽出物という。）を含むフレ
ーバーが好ましく、例えば香気性抽出物である醸造回収
香を含むフレーバーＨ−No.9、フレーバーＨ−No.10及
び同じ香気性抽出物であるミソ回収香を含むフレーバー
Ｈ−No.11などのフレーバーがあげられるが、特にフレ
ーバーＨ−No.11が好ましい。又、その添加量は0.1％以
上、好ましくは0.1〜1.5％程度がよい。
有機酸塩としては、有機カルボン酸のナトリウム塩が
好ましく、例えば酢酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム
などの低級（C2〜C5）脂肪酸カルボン酸のナトリウム
塩、フマール酸ナトリウムなどの不飽和カルボン酸のナ
トリウム塩、乳酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、ク
エン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウムなどのオキシカル
ボン酸のナトリウム塩、アスパラギン酸ナトリウム、グ
ルタミン酸ナトリウムなどのモノアミノジカルボン酸の
ナトリウム塩などがあげられるが、リンゴ酸のナトリウ
ム塩が最も好ましい。なお、分子中に２個以上のカルボ
キシル基の存在する酸の場合、すべてのカルボキシル基
がナトリウム塩となっているものが好ましい。これらの
有機酸塩は単独で使用してもよく、又２種以上併用して
もよい。その使用量は本発明のエタノール剤中有機カル
ボン酸塩１種当り約0.001W/W％〜約5W/W5％、好ましく
は約0.001W/w％〜約1W/W％、さらに好ましくは約0.005W
/W％〜約0.4W/W％程度がよい。又、場合によっては0.00
1〜0.1W/W％程度使用される。
好ましく、例えば酢酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム
などの低級（C2〜C5）脂肪酸カルボン酸のナトリウム
塩、フマール酸ナトリウムなどの不飽和カルボン酸のナ
トリウム塩、乳酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、ク
エン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウムなどのオキシカル
ボン酸のナトリウム塩、アスパラギン酸ナトリウム、グ
ルタミン酸ナトリウムなどのモノアミノジカルボン酸の
ナトリウム塩などがあげられるが、リンゴ酸のナトリウ
ム塩が最も好ましい。なお、分子中に２個以上のカルボ
キシル基の存在する酸の場合、すべてのカルボキシル基
がナトリウム塩となっているものが好ましい。これらの
有機酸塩は単独で使用してもよく、又２種以上併用して
もよい。その使用量は本発明のエタノール剤中有機カル
ボン酸塩１種当り約0.001W/W％〜約5W/W5％、好ましく
は約0.001W/w％〜約1W/W％、さらに好ましくは約0.005W
/W％〜約0.4W/W％程度がよい。又、場合によっては0.00
1〜0.1W/W％程度使用される。
還元糖としては、ソルビット、マルビット（還元麦芽
水飴）還元オリゴ糖などがあげられるが、マルビットが
好ましい。マルビットは粉末品、液状品の双方が市販さ
れているが、どちらも使用しうる。この還元糖の使用量
は、本発明のエタノール剤中0.001W/W％〜10W/W％、好
ましくは0.001W/W％〜5W/W％、さらに好ましくは0.005W
/W％〜1W/W％程度がよい。又、場合によっては0.001〜
0.1W/W％程度が使用される。
水飴）還元オリゴ糖などがあげられるが、マルビットが
好ましい。マルビットは粉末品、液状品の双方が市販さ
れているが、どちらも使用しうる。この還元糖の使用量
は、本発明のエタノール剤中0.001W/W％〜10W/W％、好
ましくは0.001W/W％〜5W/W％、さらに好ましくは0.005W
/W％〜1W/W％程度がよい。又、場合によっては0.001〜
0.1W/W％程度が使用される。
本発明のエタノール剤のpHは中性程度から10より低い
程度がよく好ましくは約pH7−約pH9.5、さらに好ましく
は約pH8−約pH9程度がよい。
程度がよく好ましくは約pH7−約pH9.5、さらに好ましく
は約pH8−約pH9程度がよい。
本発明のアルコール剤にはさらに界面活性剤などの洗
浄補助成分を添加してもよい。界面活性剤としては、例
えばポリグリセリンの脂肪酸エステルが好ましく、特に
ポリグリセリンのラウレートが好ましい。ポリグリセリ
ンとしては重合度２〜15程度のものが好ましい。その使
用量は本発明のエタノール剤中０〜10W/W％、好ましく
は０〜5W/W％、さらに好ましくは０〜1W/W％程度であ
る。又、場合によっては0.1％以下で使用される。
浄補助成分を添加してもよい。界面活性剤としては、例
えばポリグリセリンの脂肪酸エステルが好ましく、特に
ポリグリセリンのラウレートが好ましい。ポリグリセリ
ンとしては重合度２〜15程度のものが好ましい。その使
用量は本発明のエタノール剤中０〜10W/W％、好ましく
は０〜5W/W％、さらに好ましくは０〜1W/W％程度であ
る。又、場合によっては0.1％以下で使用される。
なお、金属腐食を押さえるという観点から本発明のア
ルコール剤中には有機酸、無機酸などのフリーの酸が実
質的に含まない。
ルコール剤中には有機酸、無機酸などのフリーの酸が実
質的に含まない。
本発明のエタノール剤を製造するには、例えばエタノ
ールに変性剤を添加した後、１種又は２種以上の有機カ
ルボン酸の塩及び／又は還元糖、さらに所望により洗浄
補助成分を添加溶解すればよい。
ールに変性剤を添加した後、１種又は２種以上の有機カ
ルボン酸の塩及び／又は還元糖、さらに所望により洗浄
補助成分を添加溶解すればよい。
本発明のエタノール剤の使い方は、本発明のエタノー
ル剤を機械器具に噴霧洗浄したり、本発明のエタノール
剤を含浸させたダスターで拭いたり、機械器具自体を、
本発明のエタノール剤中にじかに漬けるなど一般的な方
法でよい。
ル剤を機械器具に噴霧洗浄したり、本発明のエタノール
剤を含浸させたダスターで拭いたり、機械器具自体を、
本発明のエタノール剤中にじかに漬けるなど一般的な方
法でよい。
次に本発明のエタノール剤の作用を実験例により説明
する。
する。
実験例１ フレーバーＨ−No.11を0.5％添加したエタノール濃度
75V/V％の変性アルコールに後記表１記載の各添加剤を
添加溶解した本発明のエタノール剤を各50mlづつ、直径
2.5cmの試験管にいれ、その中に、日本テストパネル工
業社製のテストピースSPCC−SB（鉄）をいれて、密栓
し、室温20℃に放置し、金属の腐食度合いを肉眼的に観
察した。
75V/V％の変性アルコールに後記表１記載の各添加剤を
添加溶解した本発明のエタノール剤を各50mlづつ、直径
2.5cmの試験管にいれ、その中に、日本テストパネル工
業社製のテストピースSPCC−SB（鉄）をいれて、密栓
し、室温20℃に放置し、金属の腐食度合いを肉眼的に観
察した。
なお、対照として未変性エタノールを75V/V％にした
ものを用いた。又、金属の腐食の度合いは−（腐食な
し）、±（わずかの腐食を認める）、＋（表面の1/10程
度に腐食を認める）＋＋（表面の1/5程度に腐食を認め
る）、＋＋＋（表面の1/4程度に腐食を認める）＋＋＋
＋（表面の1/3程度に腐食を認める）の５段階で表示し
た。
ものを用いた。又、金属の腐食の度合いは−（腐食な
し）、±（わずかの腐食を認める）、＋（表面の1/10程
度に腐食を認める）＋＋（表面の1/5程度に腐食を認め
る）、＋＋＋（表面の1/4程度に腐食を認める）＋＋＋
＋（表面の1/3程度に腐食を認める）の５段階で表示し
た。
結果を表１に示す。
この結果から本発明のエタノール剤の鉄に対する腐食
性は極めて低いことが明らかとなった。特にリンゴ酸ナ
トリウム添加区では腐食が全く認められず、腐食性にお
いて極めてすぐれていることがわかる。
性は極めて低いことが明らかとなった。特にリンゴ酸ナ
トリウム添加区では腐食が全く認められず、腐食性にお
いて極めてすぐれていることがわかる。
又、本発明品の場合、いずれのエタノール剤を使用し
てもベトつきは少なく、又、いずれのエタノール剤で洗
浄した器具を使用して食品を製造しても、風味への影響
は認められなかった。
てもベトつきは少なく、又、いずれのエタノール剤で洗
浄した器具を使用して食品を製造しても、風味への影響
は認められなかった。
以上から明らかなように本発明のエタノール剤は、金
属に対する腐食作用は極めて小さく、使用後の機械等の
ベトつきも少なく、又、食品にその残渣が付着した場合
でも風味を損なわないという優れた効果を発揮するもの
で、食品加工機械・器具の洗浄剤として好適である。
属に対する腐食作用は極めて小さく、使用後の機械等の
ベトつきも少なく、又、食品にその残渣が付着した場合
でも風味を損なわないという優れた効果を発揮するもの
で、食品加工機械・器具の洗浄剤として好適である。
95％未変性エタノールに下記表２記載のフレーバー等
を添加し、その後水で希釈し、濃度75−95O/O％のエタ
ノール剤を得た。なお、フレーバーは0.5％、その他の
成分は0.01％添加した。
を添加し、その後水で希釈し、濃度75−95O/O％のエタ
ノール剤を得た。なお、フレーバーは0.5％、その他の
成分は0.01％添加した。
Claims (1)
- 【請求項１】変性エタノール中に有機酸塩もしくは還元
糖を含有する食品加工機械・器具の洗浄に適したエタノ
ール剤
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1126643A JP2609150B2 (ja) | 1989-05-22 | 1989-05-22 | 食品加工機械・器具の洗浄に適したエタノール剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1126643A JP2609150B2 (ja) | 1989-05-22 | 1989-05-22 | 食品加工機械・器具の洗浄に適したエタノール剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02305900A JPH02305900A (ja) | 1990-12-19 |
| JP2609150B2 true JP2609150B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=14940280
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1126643A Expired - Lifetime JP2609150B2 (ja) | 1989-05-22 | 1989-05-22 | 食品加工機械・器具の洗浄に適したエタノール剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2609150B2 (ja) |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5743668A (en) * | 1980-08-28 | 1982-03-11 | Asahi Denka Kogyo Kk | Preservative for food |
| JPS5758876A (en) * | 1980-09-26 | 1982-04-08 | Ueno Seiyaku Kk | Germicide for food, raw ingredient of food, and device for processing food, and its use |
| JPS58121204A (ja) * | 1982-01-13 | 1983-07-19 | Nippon Shinyaku Co Ltd | 防腐用組成物 |
| JPS5938391A (ja) * | 1982-08-27 | 1984-03-02 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | アルカリ除錆剤 |
| JPS59133377A (ja) * | 1983-01-18 | 1984-07-31 | Katayama Chem Works Co Ltd | 水中金属防食方法 |
| JPS59205484A (ja) * | 1983-04-13 | 1984-11-21 | ダブリユー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカツト | 腐食抑制機能液体 |
| JPS59222588A (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-14 | Nippon Nohyaku Co Ltd | 水処理剤 |
-
1989
- 1989-05-22 JP JP1126643A patent/JP2609150B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPS5743668A (en) * | 1980-08-28 | 1982-03-11 | Asahi Denka Kogyo Kk | Preservative for food |
| JPS5758876A (en) * | 1980-09-26 | 1982-04-08 | Ueno Seiyaku Kk | Germicide for food, raw ingredient of food, and device for processing food, and its use |
| JPS58121204A (ja) * | 1982-01-13 | 1983-07-19 | Nippon Shinyaku Co Ltd | 防腐用組成物 |
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| JPS59133377A (ja) * | 1983-01-18 | 1984-07-31 | Katayama Chem Works Co Ltd | 水中金属防食方法 |
| JPS59205484A (ja) * | 1983-04-13 | 1984-11-21 | ダブリユー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカツト | 腐食抑制機能液体 |
| JPS59222588A (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-14 | Nippon Nohyaku Co Ltd | 水処理剤 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02305900A (ja) | 1990-12-19 |
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