JPS5938391A - アルカリ除錆剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属表面に付着した赤錆、黒皮はもとより、同
時に存在する複合の汚れに対し優れた性能を示すことを
特徴とするアルカリ除錆剤組成物に関する。

金属表面に存在する錆には、 （１）比較的低温下で水および酸素の作用により生成す
る赤錆 と （匂金属の熱処理等により生成する黒皮がある。

一方、金属表面に存在する成分は、錆のみとは限らない
場合の方が多い。例えば工程中等で付着した動植物油、
鉱物油、グリース、ロウまたはこれ等の灰化物、研摩剤
、石灰質、金属性物質、土砂等の複合成分である。

現在、これ等の錆の除去には、サンドブラヌトに代表さ
れる物理的除去法と、酸浄いに代表される化学的除去法
がある。

物理的除去法では、 ０非能率的である。

０複合汚れに対し性能が劣る。

０飛散物質で環境上問題があり、 目的に応じ使用限定を受ける。

化学的除去法では、 ０錆の除去性は優れているが、複合汚れに対する効果は
期待できない。

０高炭素鋼にみられる水素脆化現象があり、限定を受け
る。

０有効な酸である塩酸は、有害ガス発生のため、作業性
に問題がある。

等の欠点があった。

また、この様な除錆方法以外にアルカリを使用した除錆
が知られている。これは、キレ−）　ＭＪが金属酸化物
を溶解する作用を利用したものであり、オキシカルボン
酸塩、およびアミノポリカルボン酸塩が有効で、特にグ
ルコン酸塩、エチレンジアミンテトラ酢酸塩が著名であ
る。

しかしながら、無機アルカリおよびアルカリ塩れる場合
は少なく、特に複合汚染の場合実用に供し得ない。

また、オキシカルボン酸塩、アミノポリカルボン酸塩の
中でも複合汚染の除去に有効なものは少ない。

本発明者は、これらの問題点を解消すべく、鋭意研究の
結果、本発明に到達したものである。

すなわち、無機アルカリまたはアルカリ塩類（無機中性
塩含む）（５〜８０重量部）、グルコン酸塩（５〜８０
重量部）、ニトリロ三酢酸塩（２〜４０Ｍ歓部）および
界面活性剤（０，５〜２５重歓部機部含有することを特
徴とするアルカリ除錆剤組成物を提供するものである。

本発明組成物は、 （１）金属表面の赤錆、黒皮の除去はもとより、その他
の汚れを含む錆の除去に特に効果を発揮し、 （２）補助成分として、水溶性高分子を併用する事によ
り、適度な粘度を呈し、例えば浸漬不可能な機械類、設
備を噴霧またはへケ塗りする事により、実用に供し得る
除錆効果をもって使用する事も可能であり、 （３）過炭酸塩類を併用する事により、使用時発生する
酸素、炭酸ガスによる物理的作用を加味し、例えば固着
した複合錆汚れを有効に除去する事も可能である。

等の特徴を示し、通常、浸漬、噴霧、電解、超音波等、
各々の方法にも使用可能である。

本発明において、無機アルカリとしては、苛性ソーダ、
苛性カリがあげられ、アルカリ塩類としては、炭酸、リ
ン酸、ケイ酸、ホウ酸、硫酸、塩酸などのアルカリ塩類
（芒硝ｔｉｐミル化ナトリウム性福含む）があげられる
。

界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル−ｔたけポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテルのリン酸エステル
塩等のアニオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルまたはポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル等のノニオン界面活性剤、アルキルカルボキシ
ベタイン型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルイ
ミダシリン型等の両性界面活性ｎ］を挙げることができ
る。

水溶性高分子の例としては、デンプン類、マンナン類、
海藻粘液質、植物粘質物、微生物粘質物、蛋白質、セル
ロースおよび半合成セルロース誘導体、半合成海藻粘液
質、半合成蛋白質、半合成デンプン誘導体、ＰＶＡ等の
合成品などがあげられる。過炭酸塩類の例としては、ペ
ルオクソ炭酸塩類、ベルオクソホウ酸塩類などがあげら
れる。その他イソプロピルアルコール、ブタノール等の
低級アルコール、シリコン消泡剤などを場合により併用
してもさしつかえない。

次に、本発明組成物の組成割合を説明する。

無機アルカリまたはアルカリ塩類（無機中性塩含む）は
５〜８０重量部、好ましくは１０〜７０重量部（単独お
よび併用可能）であり、５Ｎ量部以下では洗浄性に劣り
、８０重量部以上では除錆効果が劣る。

グルコン酸塩では５〜８０重量部、好ましくは１０〜５
０重歓部で機部重量部以下では除錆効果が劣り、８ＯＮ
量部以上では洗浄性に劣る。

ニトリロ三酢酸塩は２〜４０重量部、好ましくは５〜３
０重量部で、２重量部以下では除錆効果が劣り、４０重
量部以上では洗浄性に劣る。

界面活性剤では０．５〜２５重量部、好ましくは１〜１
０重量部（単独および併用可能）であり、０．５重量部
以下では除錆効果、洗浄性に劣り、２５重機部以上では
除錆効果が劣り、発泡も著しい。

なお、本発明の複合錆汚れ除去は、各組成物のパヲンヌ
が重要であり、−成分が極端に多くなると他成分が減じ
、有効な効果が得られない。

次に、実施例によって本発明の詳細な説明する。

（部、７ｏは機微基準を示す） 実施例１ 第１表に示す各配合量（車量部）に基づき、除錆剤組成
物を調整した。

効果例１ 下記に示す試験方法により、除錆剤組成物の浸漬除錆テ
ストを行い、除錆効果（％）を第２表に示した。

０被洗浄鋼鈑の調整 冷間圧延鋼板（ＪＩＳ　　Ｇ−３１４１）（長さ１３０
ＩｆｆＸ幅１１０ＯＨ×厚さ０　、３　ｙｔｐｔ　）に
ステアリン酸カルシウムを１ゴ当り５０ｆ塗布後、５０
０℃電気炉にて３０秒間加熱処理し、冷却後除錆テスト
に供する。

０除錆液 本発明品／Ｆ６１　、比較配合品＆１および五２をニー
ダ一式混合機にて調製し、２００ｆ／（！に水で希釈す
る。

０除錆操作 除錆液を７０℃にセットし、被洗浄鈑を１０分間浸漬除
錆した。

０評価方法 除錆操作終了後３０℃２００＋／／ｓｅｃの流水中で３
０秒間水洗後、肉眼判定に供す。

第２表 以上の結果から、グルコン酸ナトリウムは実用に有効で
あることが明白である。

効果例２ 下記試験方法により、除錆剤組成物の電解除錆テストを
行い、除錆効果（％）を第３表に示した。

０被洗浄鋼鈑の調整 効果例１と同じ ０除錆液 本発明品Ａ２、比較配合品／ＦｌｌＬ３および悪４をニ
ーダ一式混合機にて調製し、１５０ｆ／ｊ？に水で希釈
する。

０除錆操作 極性　ＰＲＰｒｏｃｅｓｓ　　電流密度　４Ａ／ｄｍ’
極間　５０絹　温度　６０℃　時間　３分Ｏ評両方法 効果例１と同じ 第３表 以上の結果により、ニトリロ三酢酸塩は実用に有効であ
るということがわかる。

効果例３ 下記試験方法により、除錆剤組成物の浸漬および塗布テ
ストを行い、除錆効果（％）を第４表に示した。

０被洗浄鋼鈑の調整 効果例１の鋼板をメタケイ酸ナトリウム５０１７１８０
℃で脱脂後水洗し、屋外に５日間放置する。発錆した鋼
板に大豆油 １０ｆ／ｄ、６０スピンドル油１０ｇ／ゴ均一に塗布し
、洗浄に供する。

０除錆液 混合機にて調製し、 イ、　　２００ｆ／Ｉｔに水で希釈 口、　　１００ｆ／Ｉｌに水で希釈 ０除錆操作 イ、８０℃にセットし、被洗浄鈑を１０分間浸漬し除錆
した。

口、室温下垂直に立て、ハケで塗布し、３０分間放置除
錆した。

０評　価 いずれも除錆操作終了後水洗し、効果例１と同様肉眼判
定した。

第４表 以上の結果により、 イ、では、グルコン酸塩、ニトリロ三酢酸塩は必須であ
ることがわかり、 口、では、アルカリおよびアルカリ塩類の有用性がわか
る。

効果例４ 下記実験方法により、除錆剤組成物の特殊除錆テストを
行い、除錆効果（％）を第５表に示した。

０被洗浄鋼鈑の調整 市販洗浄力試験用鉄製試験片（ＪＩＳ４３１４１−８Ｐ
ＯＯ−Ｄ）　（長さ１５０ＲＭ×幅７０絹×厚さ０．８
闘）に、５Ｍ　ｆの孔を２０コ作り、凹字状にする。こ
れをスピンドル油に浸漬し、５００℃電気炉にて３０秒
間熱処理し、冷却後、大豆油に浸漬し、テストに供する
。

０除錆液 本発明品黒５、比較配合品＆７をニーダ一式混合機にて
調整する。

０除錆操作 １１ビーカーに、被洗浄鋼板と水５００＋ｔを入れ、除
錆剤を１０（ｌ添加し、３分間浸漬除錆する。

０評両方法 効果例１と同じ 第５表 以上の様にアルカリ除錆には、無機アルカリまたはアル
カリ塩類、グルコン酸塩、ニトリロ三酢酸塩、界面活性
剤が必要であり、いずれかの欠けたものは実用にほど遠
いということが明白である。

出願人 第一工業製薬株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 無機アルカリまたはアルカリ塩類（・無機中性塩含む）
   （５〜８０重量部）、グルコン酸塩（５〜８０重歓部）
   、ニトリロ三酢酸塩（２〜４０重量部）および界面活性
   剤（０，５〜２５車散部）を含有することを特徴とする
   アルカリ除錆剤組成物。