JP2607877Y2 - タンデムマスターシリンダ - Google Patents
タンデムマスターシリンダInfo
- Publication number
- JP2607877Y2 JP2607877Y2 JP2002000359U JP2002000359U JP2607877Y2 JP 2607877 Y2 JP2607877 Y2 JP 2607877Y2 JP 2002000359 U JP2002000359 U JP 2002000359U JP 2002000359 U JP2002000359 U JP 2002000359U JP 2607877 Y2 JP2607877 Y2 JP 2607877Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- primary
- piston
- master cylinder
- orifice
- spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims description 5
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 6
- 230000036316 preload Effects 0.000 description 5
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 1
- 239000004575 stone Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T11/00—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
- B60T11/10—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
- B60T11/16—Master control, e.g. master cylinders
- B60T11/20—Tandem, side-by-side, or other multiple master cylinder units
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T11/00—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Description
【0001】本考案は、特に自動車の流体ブレーキ回路
に装備され、空動きを減少させるようにしたタンデムマ
スターシリンダに関する。
に装備され、空動きを減少させるようにしたタンデムマ
スターシリンダに関する。
【0002】従来のタンデムマスターシリンダは、作動
時流体回路を充填する2つの圧力室を孔内に形成するよ
うに該孔内を密封的に摺動するプライマリピストンとセ
コンダリピストンを備えている。各圧力室内にはスプリ
ングが配置されている。
時流体回路を充填する2つの圧力室を孔内に形成するよ
うに該孔内を密封的に摺動するプライマリピストンとセ
コンダリピストンを備えている。各圧力室内にはスプリ
ングが配置されている。
【0003】慣例的に、プライマリスプリングの予負荷
はセコンダリスプリングのものよりも大きく、プライマ
リスプリングの長さはその伸長を限定されている。
はセコンダリスプリングのものよりも大きく、プライマ
リスプリングの長さはその伸長を限定されている。
【0004】各圧力室は、ノンリターン型シールリング
を介して低圧流体リザーバを対応する室に接続する第1
オリフィスと、ピストンが移動する際に閉鎖されるよう
に位置された膨張穴と称する小寸の第2オリフィスとに
より、低圧流体を供給される。
を介して低圧流体リザーバを対応する室に接続する第1
オリフィスと、ピストンが移動する際に閉鎖されるよう
に位置された膨張穴と称する小寸の第2オリフィスとに
より、低圧流体を供給される。
【0005】慣例に従い、ブレーキペダルに近い方の要
素はプライマリと称し、遠い方の要素はセコンダリと称
する。
素はプライマリと称し、遠い方の要素はセコンダリと称
する。
【0006】このようなマスターシリンダの作動中、ブ
レーキブースタのプッシュロッドにより、あるいはブレ
ーキペダルにより直接に、プライマリピストンに最初に
発揮された力は、セコンダリピストンと組合わされたス
プリングの予負荷と釣合うとともにシールリングによる
摩擦を克服する。マスターシリンダの作動のこの第1位
相では、プライマリピストンに発揮された力は、ブレー
キ回路内に流体圧力を生じさせることはない。次に、プ
ライマリピストンに発揮された力は、セコンダリピスト
ンを前方へ移動し続け、この移動は膨張穴を閉鎖するこ
とができる。その時点で、セコンダリ回路内の流体圧力
が上昇し始め、従って、対応するピストンがその前進に
対する抵抗を受ける。
レーキブースタのプッシュロッドにより、あるいはブレ
ーキペダルにより直接に、プライマリピストンに最初に
発揮された力は、セコンダリピストンと組合わされたス
プリングの予負荷と釣合うとともにシールリングによる
摩擦を克服する。マスターシリンダの作動のこの第1位
相では、プライマリピストンに発揮された力は、ブレー
キ回路内に流体圧力を生じさせることはない。次に、プ
ライマリピストンに発揮された力は、セコンダリピスト
ンを前方へ移動し続け、この移動は膨張穴を閉鎖するこ
とができる。その時点で、セコンダリ回路内の流体圧力
が上昇し始め、従って、対応するピストンがその前進に
対する抵抗を受ける。
【0007】これによりプライマリスプリングの圧縮が
起こり、プライマリ膨張穴はプライマリピストンにより
ストロークの初期において閉鎖されているので、対応す
る室内で流体圧力が上昇する。
起こり、プライマリ膨張穴はプライマリピストンにより
ストロークの初期において閉鎖されているので、対応す
る室内で流体圧力が上昇する。
【0008】調整を必要とする空動きとは、セコンダリ
膨張穴を閉鎖するためにセコンダリピストンが移動しな
ければならない距離である。
膨張穴を閉鎖するためにセコンダリピストンが移動しな
ければならない距離である。
【0009】マスターシリンダを構成する多数の要素の
製造公差により、連続製造の間に空動きが変化すること
は明らかである。また、マスターシリンダの作動開始後
できるだけ素早く制動作用を得るために、空動きをでき
るだけ小さくすることが望ましい。
製造公差により、連続製造の間に空動きが変化すること
は明らかである。また、マスターシリンダの作動開始後
できるだけ素早く制動作用を得るために、空動きをでき
るだけ小さくすることが望ましい。
【0010】スペーサを挿入し且つ調整ねじの長さを調
整することによりマスターシリンダの空動きを調整する
複雑な方法が、西独国特許第3819737号明細書か
ら公知である。この方法は、マスターシリンダを分解し
た後でしかもシリンダ内にピストンやスプリングを戻す
前に、セコンダリピストンの空動きを調整することを必
要とするように、実行不可能にするという欠点がある。
従って、この方法は、理論上の計算に基づいて行われ且
つセコンダリ膨張穴の実際の位置や多種の製造公差を考
慮し得ない不正確な調整を生じさせる。また、製造コス
トを相当高いものとする結果を招く。
整することによりマスターシリンダの空動きを調整する
複雑な方法が、西独国特許第3819737号明細書か
ら公知である。この方法は、マスターシリンダを分解し
た後でしかもシリンダ内にピストンやスプリングを戻す
前に、セコンダリピストンの空動きを調整することを必
要とするように、実行不可能にするという欠点がある。
従って、この方法は、理論上の計算に基づいて行われ且
つセコンダリ膨張穴の実際の位置や多種の製造公差を考
慮し得ない不正確な調整を生じさせる。また、製造コス
トを相当高いものとする結果を招く。
【0011】しかしながら、上述したように、プライマ
リピストンのストロークはセコンダリピストンのものよ
りも大きく、且つ、セコンダリ膨張穴が開いている間は
プライマリ室内の圧力は上昇できないので、セコンダリ
ピストンの空動きを正確に最小限にすることが必要であ
る。
リピストンのストロークはセコンダリピストンのものよ
りも大きく、且つ、セコンダリ膨張穴が開いている間は
プライマリ室内の圧力は上昇できないので、セコンダリ
ピストンの空動きを正確に最小限にすることが必要であ
る。
【0012】従って、本考案の目的は、簡単で信頼性の
高い設計であり、最小限の空動きを有するように、マス
ターシリンダの分解を必要とすることなしに簡単且つ迅
速に空動きを調整できるようにしたタンデムマスターシ
リンダを提供することにある。
高い設計であり、最小限の空動きを有するように、マス
ターシリンダの分解を必要とすることなしに簡単且つ迅
速に空動きを調整できるようにしたタンデムマスターシ
リンダを提供することにある。
【0013】この目的を達成するため、本考案は、孔内
に、セコンダリピストンとでプライマリ室を画成するプ
ライマリピストンを備えており、セコンダリピストンが
孔の底部とでセコンダリ室を画成し、プライマリ及びセ
コンダリ室がそれぞれプライマリ及びセコンダリ出口オ
リフィスとリザーバ接続用のオリフィスとを有するとと
もに、プライマリ及びセコンダリピストンによりそれぞ
れ閉鎖され得るプライマリ及びセコンダリ膨張穴に連通
し、プライマリ室に対向するセコンダリピストンの面
が、プライマリピストンに固着され且つ停止ワッシャを
支持したねじ付ロッドを自由に摺動できるようにしてい
るスリーブと協働し、プライマリスプリングが前記プラ
イマリ及びセコンダリピストンを互いに離隔保持して、
その最大離隔量を前記停止ワッシャにより限定し、セコ
ンダリスプリングが前記プライマリ及びセコンダリピス
トンを休止位置へ付勢するとともに、休止状態において
プライマリスプリングよりも小さい予負荷を与えられて
いるタンデムマスターシリンダにおいて、プライマリピ
ストン全体を貫いてねじ付オリフィスが形成され、前記
ねじ付ロッドの端部がこのオリフィスのねじと係合し、
前記ねじ付ロッドの端部にはマスターシリンダの外部か
ら接触でき前記ロッドをセコンダリピストンに固定され
たスリーブに対して回転させて前記最大離隔量を調整で
きることを特徴としている。
に、セコンダリピストンとでプライマリ室を画成するプ
ライマリピストンを備えており、セコンダリピストンが
孔の底部とでセコンダリ室を画成し、プライマリ及びセ
コンダリ室がそれぞれプライマリ及びセコンダリ出口オ
リフィスとリザーバ接続用のオリフィスとを有するとと
もに、プライマリ及びセコンダリピストンによりそれぞ
れ閉鎖され得るプライマリ及びセコンダリ膨張穴に連通
し、プライマリ室に対向するセコンダリピストンの面
が、プライマリピストンに固着され且つ停止ワッシャを
支持したねじ付ロッドを自由に摺動できるようにしてい
るスリーブと協働し、プライマリスプリングが前記プラ
イマリ及びセコンダリピストンを互いに離隔保持して、
その最大離隔量を前記停止ワッシャにより限定し、セコ
ンダリスプリングが前記プライマリ及びセコンダリピス
トンを休止位置へ付勢するとともに、休止状態において
プライマリスプリングよりも小さい予負荷を与えられて
いるタンデムマスターシリンダにおいて、プライマリピ
ストン全体を貫いてねじ付オリフィスが形成され、前記
ねじ付ロッドの端部がこのオリフィスのねじと係合し、
前記ねじ付ロッドの端部にはマスターシリンダの外部か
ら接触でき前記ロッドをセコンダリピストンに固定され
たスリーブに対して回転させて前記最大離隔量を調整で
きることを特徴としている。
【0014】このようなマスターシリンダによると、マ
スターシリンダの空動きを減少させるように製造公差を
考慮することが可能となる。
スターシリンダの空動きを減少させるように製造公差を
考慮することが可能となる。
【0015】以下、本考案の実施例について添付図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0016】図1は本考案に従って製作されるタンデム
マスターシリンダを示している。慣例に従い、マスター
シリンダの作動中に部材が動く方向を「前方」と称し、
休止位置への戻り時に部材が動く方向を「後方」と称す
る。この図では、前方が左側で、後方が右側である。従
って、プライマリ回路は図の右側にあり、セコンダリ回
路は左側にある。
マスターシリンダを示している。慣例に従い、マスター
シリンダの作動中に部材が動く方向を「前方」と称し、
休止位置への戻り時に部材が動く方向を「後方」と称す
る。この図では、前方が左側で、後方が右側である。従
って、プライマリ回路は図の右側にあり、セコンダリ回
路は左側にある。
【0017】図1のマスターシリンダは盲孔12を形成
した本体10を備えており、この孔内では、プライマリ
ピストン16がリング14を介して密封的に摺動する。
また孔内では、セコンダリピストン22がリング18と
シール20を介して密封的に摺動する。プライマリピス
トン16とセコンダリピストン22との間で孔12内に
画成された空間はプライマリ室24を形成し、プライマ
リスプリング26がプライマリ及びセコンダリピストン
間に配置される。盲孔12の底部とセコンダリピストン
22とにより画成された空間はセコンダリ室28を形成
し、この室内にセコンダリスプリング30が配置され
る。
した本体10を備えており、この孔内では、プライマリ
ピストン16がリング14を介して密封的に摺動する。
また孔内では、セコンダリピストン22がリング18と
シール20を介して密封的に摺動する。プライマリピス
トン16とセコンダリピストン22との間で孔12内に
画成された空間はプライマリ室24を形成し、プライマ
リスプリング26がプライマリ及びセコンダリピストン
間に配置される。盲孔12の底部とセコンダリピストン
22とにより画成された空間はセコンダリ室28を形成
し、この室内にセコンダリスプリング30が配置され
る。
【0018】プライマリ室24はプライマリ出口オリフ
ィス(図示しない)を介してプライマリブレーキ回路
(図示しない)に接続される。同様に、セコンダリ室2
8はセコンダリ出口オリフィス(図示しない)を介して
セコンダリブレーキ回路(図示しない)に接続される。
ィス(図示しない)を介してプライマリブレーキ回路
(図示しない)に接続される。同様に、セコンダリ室2
8はセコンダリ出口オリフィス(図示しない)を介して
セコンダリブレーキ回路(図示しない)に接続される。
【0019】マスターシリンダが休止位置にある時、プ
ライマリ室24はプライマリ膨張穴32、穿孔34及び
オリフィス36を介してブレーキ流体リザーバ(図示し
ない)に連通し、セコンダリ室28はセコンダリ膨張穴
38、穿孔40及びオリフィス42を介してリザーバに
連通する。
ライマリ室24はプライマリ膨張穴32、穿孔34及び
オリフィス36を介してブレーキ流体リザーバ(図示し
ない)に連通し、セコンダリ室28はセコンダリ膨張穴
38、穿孔40及びオリフィス42を介してリザーバに
連通する。
【0020】プライマリピストン16に力を加えること
によりマスターシリンダが作動されると、プライマリス
プリング26が休止状態においてセコンダリスプリング
30よりも大きい予負荷を有しているので、最初に2つ
のピストン16及び22が同時に移動し、リング14及
び18がそれぞれ膨張穴32及び38を塞ぐようにな
る。従って、セコンダリ室28内の増大した圧力がセコ
ンダリピストン22の前進に抵抗し、プライマリスプリ
ング26を圧縮してプライマリ室24内の圧力を増大さ
せる結果となる。
によりマスターシリンダが作動されると、プライマリス
プリング26が休止状態においてセコンダリスプリング
30よりも大きい予負荷を有しているので、最初に2つ
のピストン16及び22が同時に移動し、リング14及
び18がそれぞれ膨張穴32及び38を塞ぐようにな
る。従って、セコンダリ室28内の増大した圧力がセコ
ンダリピストン22の前進に抵抗し、プライマリスプリ
ング26を圧縮してプライマリ室24内の圧力を増大さ
せる結果となる。
【0021】本考案のマスターシリンダでは、調整方法
は2つのピストンの最小ストロークでセコンダリ膨張穴
の閉塞を確実にするようになっている。
は2つのピストンの最小ストロークでセコンダリ膨張穴
の閉塞を確実にするようになっている。
【0022】セコンダリピストン22の後面側には円筒
状スリーブ50が配置され、スリーブは後方端部に、半
径方向内方に延び且つ開口54を形成する部分52を有
し、開口54内では、プライマリピストン16に固着さ
れたロッド56が自由に摺動する。ロッド56は、開口
54内へ突出する前方端部に、部分52によって形成さ
れた肩部に対しスプリング26により通常押圧されてい
る停止ワッシャ58を支持する。
状スリーブ50が配置され、スリーブは後方端部に、半
径方向内方に延び且つ開口54を形成する部分52を有
し、開口54内では、プライマリピストン16に固着さ
れたロッド56が自由に摺動する。ロッド56は、開口
54内へ突出する前方端部に、部分52によって形成さ
れた肩部に対しスプリング26により通常押圧されてい
る停止ワッシャ58を支持する。
【0023】ロッド56の後方端部62は雄ねじを形成
され、プライマリピストン16全体を貫いて形成された
ねじ付オリフィス64内に螺合される。従って、この後
方端部62はマスターシリンダの外部から接触できる。
プライマリピストン16とロッド56との間の密封はシ
ール60により確保される。
され、プライマリピストン16全体を貫いて形成された
ねじ付オリフィス64内に螺合される。従って、この後
方端部62はマスターシリンダの外部から接触できる。
プライマリピストン16とロッド56との間の密封はシ
ール60により確保される。
【0024】従って、多少にかかわらずロッド56をプ
ライマリピストン16内でねじ込んだりねじ戻すことに
より、セコンダリピストン22がプライマリピストン1
6に対して離隔したり接近することができる。従って、
本考案によると、マスターシリンダの空動きを減少させ
る目的でセコンダリ膨張穴38の所定の閉塞を得るた
め、休止位置における2つのピストン間の最大離隔量を
調整することが可能である。また、プライマリピストン
16の後部に設けられている凹部においてマスターシリ
ンダの外部から制御されるロッド56を回転させること
により、この調整を実施することが可能である。ロッド
56は例えばねじ頭部等のような頭部を有していてよ
い。
ライマリピストン16内でねじ込んだりねじ戻すことに
より、セコンダリピストン22がプライマリピストン1
6に対して離隔したり接近することができる。従って、
本考案によると、マスターシリンダの空動きを減少させ
る目的でセコンダリ膨張穴38の所定の閉塞を得るた
め、休止位置における2つのピストン間の最大離隔量を
調整することが可能である。また、プライマリピストン
16の後部に設けられている凹部においてマスターシリ
ンダの外部から制御されるロッド56を回転させること
により、この調整を実施することが可能である。ロッド
56は例えばねじ頭部等のような頭部を有していてよ
い。
【0025】空動きの調整方法を図1を参照して説明す
る。まず、圧力流体が出口オリフィスを介してセコンダ
リ室28へ送られる。
る。まず、圧力流体が出口オリフィスを介してセコンダ
リ室28へ送られる。
【0026】この状態で、前記プライマリピストン16
の凹部内へ後部から挿入された適宜の工具により、ロッ
ド56が回転されて、リング18がセコンダリ膨張穴3
8に至るまで、休止状態においてセコンダリスプリング
30よりも大きい予負荷を有しているプライマリスプリ
ング26の作用によりセコンダリピストン22を前進さ
せる。
の凹部内へ後部から挿入された適宜の工具により、ロッ
ド56が回転されて、リング18がセコンダリ膨張穴3
8に至るまで、休止状態においてセコンダリスプリング
30よりも大きい予負荷を有しているプライマリスプリ
ング26の作用によりセコンダリピストン22を前進さ
せる。
【0027】セコンダリ膨張穴38の閉塞を検出するこ
とは、多種の手段で実施できる。例えば、セコンダリ室
28内へ注入される圧力流体は気体でも液体でもよい。
膨張穴の閉塞の検出は、例えばオリフィス42を通るこ
の流体流れの停止を検出することにより、あるいは、セ
コンダリ膨張穴の閉塞を即座に表わすセコンダリ室28
内の圧力上昇を検出することにより行われる。
とは、多種の手段で実施できる。例えば、セコンダリ室
28内へ注入される圧力流体は気体でも液体でもよい。
膨張穴の閉塞の検出は、例えばオリフィス42を通るこ
の流体流れの停止を検出することにより、あるいは、セ
コンダリ膨張穴の閉塞を即座に表わすセコンダリ室28
内の圧力上昇を検出することにより行われる。
【0028】次に、膨張穴38を所定量だけ再開させる
ため、ロッド56を逆方向に回転させることにより、セ
コンダリピストン22が膨張穴の径に一致する所定の距
離だけ戻される。
ため、ロッド56を逆方向に回転させることにより、セ
コンダリピストン22が膨張穴の径に一致する所定の距
離だけ戻される。
【0029】ロッド56は適宜の手段によりプライマリ
ピストン16に対する回転を防止できる。例えば、ロッ
ドがプライマリピストンの後部に設けた凹部内に延在し
ている場合にこのロッドにナットを螺着すると、このナ
ットはロックナットとして働くことができ、あるいは、
ロッド56又はプライマリピストン16のねじを戻り止
め又は制動機構として用いることができる。
ピストン16に対する回転を防止できる。例えば、ロッ
ドがプライマリピストンの後部に設けた凹部内に延在し
ている場合にこのロッドにナットを螺着すると、このナ
ットはロックナットとして働くことができ、あるいは、
ロッド56又はプライマリピストン16のねじを戻り止
め又は制動機構として用いることができる。
【0030】これらの作業の後、セコンダリピストン2
2の空動きを最小限に減少するようにしてセコンダリ膨
張穴38の閉塞が行われることが保証される。このこと
は、たとえセコンダリ室28がすでに真空となっている
場合でも、カップ66の助けにより、リング18が休止
位置においてピストン22に完全に定置されていること
を意味する。勿論、プライマリ回路に関してマスターシ
リンダの空動きを減少させるために、当業者には周知の
他の方法を用いることができるが、これは必ずしも必要
なことではない。
2の空動きを最小限に減少するようにしてセコンダリ膨
張穴38の閉塞が行われることが保証される。このこと
は、たとえセコンダリ室28がすでに真空となっている
場合でも、カップ66の助けにより、リング18が休止
位置においてピストン22に完全に定置されていること
を意味する。勿論、プライマリ回路に関してマスターシ
リンダの空動きを減少させるために、当業者には周知の
他の方法を用いることができるが、これは必ずしも必要
なことではない。
【0031】本考案によると、上述のようにして製作さ
れたマスターシリンダは、組立後に、特に簡単な方法で
空動きを任意に調整することができ、この方法は、調整
を行うためにマスターシリンダを分解したりその後に再
度組立てることを必要とせず、従って時間及びコストを
節減できる。また、上述した調整方法は、簡単なため、
製作される各マスターシリンダを個々に検査しながら製
造ラインで自動的に且つロボット化して容易に実施する
ことができる。
れたマスターシリンダは、組立後に、特に簡単な方法で
空動きを任意に調整することができ、この方法は、調整
を行うためにマスターシリンダを分解したりその後に再
度組立てることを必要とせず、従って時間及びコストを
節減できる。また、上述した調整方法は、簡単なため、
製作される各マスターシリンダを個々に検査しながら製
造ラインで自動的に且つロボット化して容易に実施する
ことができる。
【0032】勿論、本考案は上述した実施例のみに限定
されるものではなく、当業者には本考案の範囲を逸脱す
ることなく幾多の修正をなし得ることが明らかである。
例えば、本考案は他のタイプのマスターシリンダにも適
用できる。同様に、本考案は、ブースタにより制御され
るマスターシリンダにも、ブレーキペダルにより直接に
制御されるマスターシリンダにも同様に適用できる。
されるものではなく、当業者には本考案の範囲を逸脱す
ることなく幾多の修正をなし得ることが明らかである。
例えば、本考案は他のタイプのマスターシリンダにも適
用できる。同様に、本考案は、ブースタにより制御され
るマスターシリンダにも、ブレーキペダルにより直接に
制御されるマスターシリンダにも同様に適用できる。
【図1】本考案によるタンデムマスターシリンダの縦断
面図である。
面図である。
10 本体
12 孔
14,18 リング
16 プライマリピストン
22 セコンダリピストン
24 プライマリ室
26 プライマリスプリング
28 セコンダリ室
30 セコンダリスプリング
32 プライマリ膨張穴
36,42 オリフィス
38 セコンダリ膨張穴
50 スリーブ
56 ロッド
58 停止ワッシャ
60 シール
64 ねじ付オリフィス
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 実開 昭55−8015(JP,U)
実開 昭60−69768(JP,U)
特公 昭49−15187(JP,B1)
実公 昭62−25964(JP,Y1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60T 11/16 - 11/22
Claims (2)
- 【請求項1】孔(12)内に、セコンダリピストン(2
2)とでプライマリ室(24)を画成するプライマリピ
ストン(16)を備えており、セコンダリピストン(2
2)が孔(12)の底部とでセコンダリ室(28)を画
成し、プライマリ及びセコンダリ室(24,28)がそ
れぞれプライマリ及びセコンダリ出口オリフィスとリザ
ーバ接続用のオリフィス(36,42)とを有するとと
もに、プライマリ及びセコンダリピストン(16,2
2)によりそれぞれ閉鎖され得るプライマリ及びセコン
ダリ膨張穴(32,38)に連通し、プライマリ室(2
4)に対向するセコンダリピストン(22)の面が、プ
ライマリピストン(16)に固着され且つ停止ワッシャ
(58)を支持したねじ付ロッド(56)を自由に摺動
できるようにしているスリーブ(50)と協働し、プラ
イマリスプリング(26)が前記プライマリ及びセコン
ダリピストン(16,22)を互いに離隔保持して、そ
の最大離隔量を前記停止ワッシャ(58)により限定
し、セコンダリスプリング(30)が前記プライマリ及
びセコンダリピストン(16,22)を休止位置へ付勢
するとともに、休止状態においてプライマリスプリング
よりも小さい予負荷を与えられているタンデムマスター
シリンダにおいて、プライマリピストン全体を貫いてね
じ付オリフィス(64)が形成され、前記ねじ付ロッド
(56)の端部がこのオリフィスのねじと係合し、前記
ねじ付ロッド(56)の端部にはマスターシリンダの外
部から接触でき前記ロッド(56)をセコンダリピスト
ン(22)に固定されたスリーブ(50)に対して回転
させて前記最大離隔量を調整できることを特徴とするタ
ンデムマスターシリンダ。 - 【請求項2】請求項1記載のタンデムマスターシリンダ
において、前記ねじ付ロッド(56)と前記プライマリ
ピストン(16)との間にシールを配設したことを特徴
とするタンデムマスターシリンダ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR9009891 | 1990-08-02 | ||
FR9009891A FR2665408B1 (fr) | 1990-08-02 | 1990-08-02 | Procede de reglage de la course morte d'un maitre cylindre en tandem et maitre cylindre en tandem pour la mise en óoeuvre de ce procede. |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002000017U JP2002000017U (ja) | 2002-06-28 |
JP2607877Y2 true JP2607877Y2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=9399359
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3216571A Pending JPH04230464A (ja) | 1990-08-02 | 1991-08-02 | タンデムマスターシリンダの空動きの調整方法及びそのためのタンデムマスターシリンダ |
JP2002000359U Expired - Lifetime JP2607877Y2 (ja) | 1990-08-02 | 2002-01-29 | タンデムマスターシリンダ |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3216571A Pending JPH04230464A (ja) | 1990-08-02 | 1991-08-02 | タンデムマスターシリンダの空動きの調整方法及びそのためのタンデムマスターシリンダ |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5154107A (ja) |
EP (1) | EP0469946B1 (ja) |
JP (2) | JPH04230464A (ja) |
KR (1) | KR100200274B1 (ja) |
DE (1) | DE69101351T2 (ja) |
ES (1) | ES2052344T3 (ja) |
FR (1) | FR2665408B1 (ja) |
RU (1) | RU2021929C1 (ja) |
TR (1) | TR25366A (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5207061A (en) * | 1992-02-27 | 1993-05-04 | Allied Signal Inc. | Master cylinder with externally adjusted secondary compensation |
JPH09510762A (ja) * | 1994-03-29 | 1997-10-28 | オービタル、エンジン、カンパニー (オーストラリア)、プロプライエタリ、リミテッド | 2つのセクションを備えたポンプ |
FR2784640B1 (fr) | 1998-10-20 | 2000-12-15 | Bosch Sist De Frenado Sl | Maitre-cylindre a canal de realimentation variable |
US6210121B1 (en) | 1999-05-11 | 2001-04-03 | Milton Roy Company | Method of calibrating a lost-motion metering pump |
FR2804397B1 (fr) * | 2000-02-02 | 2002-05-03 | Bosch Gmbh Robert | Procede de fabrication d'un maitre cylindre comportant une etape d'ajustage et maitre cylindre obtenu par ledit procede |
DE102004058875A1 (de) * | 2003-12-09 | 2005-08-25 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Verfahren und Vorrichtung zur Regelung eines Kraftfahrzeuges mit einer elektrohydraulischen Bremsanlage mit Fahrdynamikregelung |
US8539766B2 (en) * | 2010-06-21 | 2013-09-24 | Robert Bosch Gmbh | Master cylinder with flow groove |
KR101945745B1 (ko) * | 2012-05-03 | 2019-02-08 | 현대모비스 주식회사 | 브레이크 램프용 제동장치 |
TWI636907B (zh) * | 2017-08-09 | 2018-10-01 | 彥豪金屬工業股份有限公司 | 油壓煞車總泵 |
DE102017220207A1 (de) * | 2017-11-14 | 2019-05-16 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Hydraulisches Aggregat zum Erzeugen von Bremsdruck für eine hydraulische Bremsanlage |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5650843A (en) * | 1979-10-03 | 1981-05-08 | Toyota Motor Corp | Brake master cylinder device |
GB2075631B (en) * | 1980-04-21 | 1983-10-05 | Lucas Industries Ltd | Master cylinders and their manufacture |
FR2513200A1 (fr) * | 1981-09-22 | 1983-03-25 | Dba | Procede et appareil de reglage de course morte d'un maitre-cylindre et unite de commande de freinage ajustee par la mise en oeuvre de ce procede |
DE3424513A1 (de) * | 1984-07-04 | 1986-01-09 | Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt | Hauptzylinder |
IT1208203B (it) * | 1986-02-18 | 1989-06-12 | Bendix Italia | Complesso di servofreno adepressione. |
US5036751A (en) * | 1988-06-10 | 1991-08-06 | Alfred Teves Gmbh | Process of precisely adjusting the lost travel of at least one piston in a master cylinder |
DE3819737C2 (de) * | 1988-06-10 | 1996-05-30 | Teves Gmbh Alfred | Verfahren zur genauen Einstellung des Leerweges zumindest eines Kolbens in einem Hauptzylinder |
US5014515A (en) * | 1989-05-30 | 1991-05-14 | Welch Allyn, Inc. | Hydraulic muscle pump |
-
1990
- 1990-08-02 FR FR9009891A patent/FR2665408B1/fr not_active Expired - Lifetime
-
1991
- 1991-07-16 EP EP91401978A patent/EP0469946B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1991-07-16 DE DE69101351T patent/DE69101351T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1991-07-16 ES ES91401978T patent/ES2052344T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1991-07-17 US US07/731,606 patent/US5154107A/en not_active Expired - Lifetime
- 1991-08-01 RU SU915001244A patent/RU2021929C1/ru not_active IP Right Cessation
- 1991-08-02 TR TR91/0776A patent/TR25366A/xx unknown
- 1991-08-02 KR KR1019910013434A patent/KR100200274B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1991-08-02 JP JP3216571A patent/JPH04230464A/ja active Pending
-
2002
- 2002-01-29 JP JP2002000359U patent/JP2607877Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ES2052344T3 (es) | 1994-07-01 |
JPH04230464A (ja) | 1992-08-19 |
JP2002000017U (ja) | 2002-06-28 |
KR100200274B1 (ko) | 1999-06-15 |
RU2021929C1 (ru) | 1994-10-30 |
EP0469946B1 (fr) | 1994-03-09 |
EP0469946A1 (fr) | 1992-02-05 |
KR920004223A (ko) | 1992-03-27 |
DE69101351D1 (de) | 1994-04-14 |
TR25366A (tr) | 1993-03-01 |
FR2665408B1 (fr) | 1992-10-16 |
FR2665408A1 (fr) | 1992-02-07 |
US5154107A (en) | 1992-10-13 |
DE69101351T2 (de) | 1994-06-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4350396A (en) | Modulator assemblies for vehicle anti-skid braking systems | |
JP2607877Y2 (ja) | タンデムマスターシリンダ | |
US4400943A (en) | Brake unit for automotive vehicles | |
US4189190A (en) | Brake system for motorcycles | |
EP0225212B1 (en) | Hydraulic brake booster with quick take-up and reduced stroke | |
US4708405A (en) | Brake pressure generator for a hydraulic brake system for use with motor vehicles | |
JPS592665B2 (ja) | 流体圧マスタシリンダ | |
JPH072083A (ja) | 油圧マスタシリンダ | |
US5359854A (en) | Actuating unit for hydraulic brake system | |
US5261313A (en) | Plunger for a control valve with variable reaction force | |
JPH0366185B2 (ja) | ||
JPH0667727B2 (ja) | マスタ−シリンダ及び真空ブレ−キブ−スタ装置の連結方法及び装置 | |
JP2001521858A (ja) | 無効行程を減少した弁を備えたマスターシリンダ | |
JPH01273761A (ja) | 液圧ブレーキシステム用タンデム型マスターシリンダ | |
US3949456A (en) | Brake force distributor valve | |
US5050382A (en) | Tandem master cylinder for hydraulic brake systems | |
US5277100A (en) | Tandem type vacuum booster | |
US4881449A (en) | Hydraulic booster device | |
US4229940A (en) | Hydraulic master cylinder | |
JP2516773B2 (ja) | タンデム型マスタシリンダ | |
US3300973A (en) | Master cylinder | |
JPH08216853A (ja) | リザ−バ構造 | |
JPS6329643Y2 (ja) | ||
JPH01269657A (ja) | マスタシリンダ | |
JPS6242610Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030423 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |