JPS592665B2 - 流体圧マスタシリンダ - Google Patents

流体圧マスタシリンダ

Info

Publication number
JPS592665B2
JPS592665B2 JP56038599A JP3859981A JPS592665B2 JP S592665 B2 JPS592665 B2 JP S592665B2 JP 56038599 A JP56038599 A JP 56038599A JP 3859981 A JP3859981 A JP 3859981A JP S592665 B2 JPS592665 B2 JP S592665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
expansion
piston
fluid
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56038599A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56142745A (en
Inventor
グリン・フイリツプ・レジナルド・フア−
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ZF International UK Ltd
Original Assignee
Lucas Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lucas Industries Ltd filed Critical Lucas Industries Ltd
Publication of JPS56142745A publication Critical patent/JPS56142745A/ja
Publication of JPS592665B2 publication Critical patent/JPS592665B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T11/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
    • B60T11/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
    • B60T11/16Master control, e.g. master cylinders
    • B60T11/20Tandem, side-by-side, or other multiple master cylinder units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T11/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
    • B60T11/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
    • B60T11/16Master control, e.g. master cylinders
    • B60T11/224Master control, e.g. master cylinders with pressure-varying means, e.g. with two stage operation provided by use of different piston diameters including continuous variation from one diameter to another

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は流体圧マスクシリンダに関する。
入力ロットが一定速度で変位するのに対して出力流体が
、最初は単位時間当りに比較的多くの流量が低圧で排出
され、次いで単位時間当りに比較的少ない流量が高圧で
排出されるようにした流体圧マスクシリンダは既に提案
されている。
このような流体圧マスクシリンダは、ブレーキ装置の中
でも特に、摩擦ライニングとそれが係合すべき摩擦面と
の間隔が広くとられているものに適している。
上述したようなマスクシリンダをこのようなブレーキ装
置に用いた場合、ブレーキペダルを比較的小さく踏み込
むだけでマスクシリンダから単位時間当り多く排出され
る出ブフ流体(こよって、摩擦ライニングは迅速に移動
せしめられて摩擦向と係合する。
摩擦ライニングが摩擦面としっかりと係合するとすぐに
、ブレーキ装置の回路内の圧力は上昇し、その後、マス
クシリンダは普通にブレーキをきかせるように高圧の出
力流体を単位時間当りに少なく排出する。
このような出力特性を有する従来のマスクシリンダに伴
う問題は、もし最初にブレーキをかけてから幾分ゆるめ
、それから再びブレーキをかけるという場合に、マスク
シリンダの特性が最初のブレーキ時と再ブレーキ時とで
異なることにある。
このことは、再ブレーキをかけるときに、最初のブレー
キをかけたときとは異なる感触をブレーキ装置が運転手
に与える結果となり、運転手を当惑させるため危険であ
る。
本発明は、このような従来のマスクシリンダの問題点を
解決することを目的とする。
本発明によれば、流体のためのリザーバと、本体と、ピ
ストンロッドと、ピストンと、出口とを含む流体圧マス
クシリンダであって;前記本体は第1の穴と第2の穴と
を画成しており:前記第2の穴は、前記第1の穴と同軸
であり且つ前記第1の穴よりも小さな横断面積を有して
おり;前記ピストンロッドは前記第2の穴内に滑動可能
かつ封止的に装架されており;前記ピストンは、前記ピ
ストンロッドに結合され、且つ前記第1の穴内tこ滑動
可能かつ封止的に装架されており;前記ピストンは、前
記第1の穴を第1の室と第2の環状の室とに分割してお
り;前記第1の室は前記ピストンロッドから遠い方のピ
ストン端部側に位置づけされており;前記第2の環状の
室は前記ピストンロッドと前記第1の穴の壁との間に位
置づけされており;前記出口は、流体を前記第1の室か
ら流体装置へと供給するために前記第1の室と常時連通
している:流体圧マスクシリンダにおいて:更に拡張室
と、移動可能な拡張部材さ、バルブとを含み;前記拡張
室は前記第1の室と前記第2の環状の室との双方と流体
連通しており;前記拡張部材は、前記拡張室内に位置づ
けされ、且つ該拡張室を第1の部分と第2の部分とに分
割しており;前記第1の部分は前記第1の室と流体連通
しており;前記第2の部分は前記第2の環状の室と流体
連通しており;前記拡張部材は、前記拡張室の前記第1
の部分の容積を拡張して前記第1の室からの流体を受け
るため、および前記拡張室の前記第2の部分の容積を減
縮して前記第2の環状の室へと流体を供給するために、
前記第1の室と前記第2の環状の室との間の差圧が予め
定められた値になったときにその差圧によって移動可能
となされており;前記バルブは、前記ピストンの圧力発
生行程のうち前言己拡張部材の移動前に行なわれる行程
において前記リザーバと前記第2の環状の室との間の流
体連通を可能としており;また前記バルブは、前記ピス
トンの前記圧力発生行程の残りの行程において、前記第
1の室と前記第2の環状の室との間の差圧が前記予め定
められた値になったのちブレーキ作動により前記第2の
環状の室が加圧されて、前記流体圧マスクシリンダの有
効横断面積が前記第2の穴の横断面積となるよう、前記
第2の環状の室と前記リザーバとの間の流体の流れを阻
止するよう作動可能である:ことを特徴とする流体圧マ
スクシリンダが提供される。
本発明によれば、マスクシリンダの出力特性は、最初に
ブレーキをかけてから幾分ブレーキをゆるめ、その後、
再びブレーキをかけなおすときでも、最初にブレーキを
かけたときと実質的に同じである。
従来のマスクシリンダで問題となるもうひとつのことは
、もし緊籟、の場合などに急ブレーキをかけた場合、マ
スクシリンダ内の圧力が非常に急速に上昇するというこ
とである。
これは、マスクシリンダとブレーキ装置の作動シリンダ
とを連結する管路の流れ抵抗のためである。
このことは、マスクシリンダ内の圧力が作動シリンダ内
の圧力よりも実質的に高くなるということが時々ありう
ることを意味する。
したがって、もしマスクシリンダが、予め定められた圧
力点で、単位時間当り多くの出力流体を排出する状態か
ら単位時間当り少ない出力流体を排出する状態へと変わ
るように設計されているならば、摩擦ライニングが摩擦
面にしっかりと係合する前に、単位時間当り少ない出力
流体を排出する状態に移ってしまうような事態が、緊急
ブレーキ作用時には起こりうろことになる。
摩擦ライニングを摩擦面に係合させるように移動せしめ
るのに必要な残りの出力は、単位時間当りに少なく排出
される流体によって与えられる。
したがって、ブレーキが充分にかかるまでペダルをかな
り踏み込まなければならなくなる。
結局、緊急ブレーキ時には、ブレーキを充分にきかせる
ためには通常ブレーキ作用時よりもかなり深くブレーキ
ペダルを踏み込まねばならないことになる。
これもまた、運転手を当惑させることになる。
本発明の好ましい実施例においては、急速に上昇する第
1の室内の圧力に対する拡張部材の応答速度を制限する
ための手段が設けられている。
適切な設計により、緊急ブレーキ作用時においても、マ
スクシリンダが単位時間当り多くの出力流体を排出する
状態から少ない出力流体を排出する状態に移るまでに摩
擦ライニングが摩擦面にしっかりと係合するように、拡
張部材の応答速度を選択することができる。
添付図面を参照しつつ、以下に本発明の実症例を詳細に
説明する。
第1図に示されるように、マスクシリンダ1は本体2を
含み、本体2内には第1の穴3が加工されている。
本体2内にはスリーブ4が取付けられており、スリーブ
4は第2の穴5を画成している。
第2の穴5内にはピストンロッド6が滑動可能に装架さ
れており、ピストンロッド6はピストン7を担持してい
る。
ピストン7は第1の穴3内に滑動可能に装架されている
ピストン7と穴3の壁との間には主となるシール8が設
けられており、ピストンロッド6とスリーブ4との間に
はピストンロッドシール9が設けられている。
ピストンγによって穴3は第1の室10と第2の環状の
室11とに分けられている。
第1の室10からブレーキ回路へと流体を供給するため
に出口(図示しない)が設けられている。
マスクシリンダはクスデム型のものなので、ブレーキ回
路の他方の分離部分へと流体を供給するためのもうひと
つの出口(図示しない)を有する出口室12も設けられ
ている。
使用に際しては、通常ノタンデム型のリザーバが、マス
クシリンダ1の頂部に装架され、入口13および14へ
と流体を供給するよう結合される。
ピストンロッド6の端部にはソケット15が設けられて
おり、ソケット15内には、乗物のブレーキペダルに連
結される操作ロッドが受は入れられる。
しかしながら、その代わりにサーボ装置(図示しない)
の出力ロットをソケット内に配置するようにしてもよい
本体2内には第1の穴3と平行に拡張穴16が形成され
ている。
拡張穴16内には拡張ピストン17が滑動可能且つ封止
的に装架されており、拡張ピストン17は拡張穴16を
第1の拡張室18と第2の拡張室20とに分割する。
第1の拡張室18は通路19によって第1の室10に連
結されており、第2の拡張室20は通路21によって環
状の室11に連結されている。
拡張穴16の右方端と入口14とは通路22によって連
結されている。
中央バルブ23は通路22と第2の拡張室20との間の
連通を制御する。
バルブ23はバルブヘッド24を含んでおり、バルブヘ
ッド24は、通路22を室20から離隔遮断するようス
プリング25によって偏倚されている。
バルブヘッド24にはロッド26が結合されており、ロ
ッド26の終端はフランジ27となっている。
フランジ27は、カップ部材29によって拡張ピストン
17の穴28内に把持されている。
カップ部材29は第1図に示すようにスプリング30に
よって左方に偏倚されており(この点については後に詳
述する)スプリング30はスプリング25の力に打勝つ
ほど充分に強く、マスクシリンダが様々な作動状態を採
る間中、バルブ23を開口状態に保持している。
拡張ピストン17の左方端(第1図で見た場合)は環状
のリム31を含んでおり、リム31は、スプリング30
の偏倚力によって閉鎖プラグ32にしっかりと保谷して
いる。
閉鎖プラグ32は拡張穴16の端部を閉鎖する。
ピストン17の左方端面ばリム31の半径方向内側にお
いて低くされており、その結果、リム31がプラグ32
と係合している状態において、この低くされた部分は室
33を画成する。
室33は拡張穴よりも小さな横断面積を有する。
室33は制限オリフィス34を介して通路19と連通し
ている。
ピストン7が第1図に示す位置にあるときは第2の拡張
室20が小さなオリフィス35を介して第1の室10と
連通しており、その結果、通路22および第2の拡張室
20を通して第1の室10きリザーバの入口14表の間
の連通が達成される。
使用に際して、乗物のブレーキペダルが操作されてブレ
ーキがかけられると、ピストン7とピストンロッド6と
は第1図で見て左方に移動せしめられる。
ピストン7が移動するとオリフィス35は第1の室10
から離隔遮断され、ピストン7が進むことにより流体は
第1の室10から強制的にブレーキ回路内へと出される
ピストン7は第1の穴3の全体にわたって流体を排出す
るので、ブレーキ回路への流体の流れに関し、ピストン
7の前進行程に対する流体排出量の割合は比較的高い。
したがって、ピストン7の比較的・」・さな行程に対し
てもブレーキ装置の摩擦ライニングは迅速に摩擦面に接
触するように動かされる。
摩擦ライニングが摩擦面に係合してからピストン7が更
に移動するとブレーキがかかり始め、第1の室10内の
圧力は高まる。
ピストン7が前進すると流体は、入口14から通路22
、開いているバルブ23、第2の拡張室20および通路
21を介して環状の室11内へと流れる。
バ街ブ23が開いている限り環状の室11および第2の
拡張室20内の圧力は大気圧と実質的に等しい値を維持
する。
第1の室10内の圧力が増大するtこつれ、拡張ピスト
ン17の両側の差圧が大きくなってくる。
この差圧が、予め定められた値(例えば4バール)に達
するとスプリング30の偏倚力に打勝つようになり、拡
張ピストン17は第1図で見て右方へと動き始める。
拡張ピストン17が動き始めるとバルブヘッド24はス
プリング30の負荷から解放され、スプリング25の影
響によってバルブ23は閉じ、室20を通路22から離
隔遮断する。
ピストン7が更に左方へ移動しつづけると、第1の室1
0内の圧力が増大し、拡張ピストン17は更に右方へと
動く。
拡張ピストン17が右方へ動くにつれて、第1の拡張室
18の容積は増加し、流体は通路19を介して第1の拡
張室18へと流入する。
これと付随的に第2の拡張室20の容積は減少し、流体
は第2の拡張室20から通路21を介して第2の室11
内へと流入する。
このようにして第1の室10から流体が流れ出てその流
体と同容積の流体が第2の室11へと流入するというこ
とは、マスクシリンダからブレーキ回1賂への流体の排
出量がピストン7の押しのけ量によりもたらされるとい
うよりもむしろ第1の穴3内に進入するピストンロッド
6の押しのけ量によりもたらされることを意味する。
スプリング30は、第1の室10と第2の室11との間
に差圧が生じたままにしておくために有効であるが、こ
の差圧は拡張ピストン17が右方に動くにつれてゆっく
りと増加するだけであり、実際にはピストンロッド6の
前進によってブレーキ作用が生じる。
ピストンロッド6はピストン7よりも小さな断面積を有
しているので、ピストンロッド6を一定速度で前進し続
けさせると、ブレーキ回路へとある割合の流体が供給さ
れるが、この流体の量はピストン7自身が押しのけた流
体の量によって与えられるであろう供給量よりも少ない
また、ピストンロッド6に作用する力を増加せしめるこ
とをしないのであれば、マスクシリンダの出力圧力は、
ピストン7が押しのけた流体の量によって排出量がきま
る場合よりも迅速に増加する。
したがってこのようなマスクシリンダでは、ブレーキが
作用し始めると摩擦ライニングは、大きな断面積を有す
るピストン7により押しのけられる流体排出量によって
、摩擦面と迅速に係合するよう移動せしめられる。
そしてブレーキ回路内の圧力が増加してゆくと流体排出
量はピストンロッド6が押しのける流体の量に依存する
状態に移行し、ピストン7によって発生させるよりも非
常に少ない力で高圧を発生させることができる。
ブレーキが解放されると、ピストンロッド6およびピス
トン7は右方へ動き、拡張ピストン17は左方へ動く。
第1の室10内の圧力が4バールにまで落ちると、拡張
ピストン17はプラグ32に座し、バルブ23はスプリ
ング30によって開かれ、室20をリザーバへと再び連
通させる。
この時点において、ピストン7は通常の場合と同じよう
に作動を始め、ピストンロッド6が更に引込むことによ
り流体はブレーキ回路から室10内へと流れ、ブレーキ
は完全に解放される。
ブレーキ解放中の如何なる段階においても、各室内の圧
力は、ブレーキ作用中の対応する段階における圧力と同
じである。
したがって、ブレーキ解放中にブレーキシステムから足
に伝わる「感触」は、ブレーキ作用中に受ける感触と正
反対のものとなる。
さらに、もし、ブレーキ解放中のある段階でブレーキを
再びかけようとしたならば、この再ブレーキ作用中にブ
レーキシステムから受ける感触は、最初のブレーキ作用
中に受けるものと実質的に同一であろう。
もし緊急時にブレーキが素早くかけられる場合には、摩
擦ライニングが全て夫々の摩擦面に係合する前に室10
内の圧力が4バ一ル以上に上昇しうる。
このような状況のもとてブレーキペダルの踏み込み行程
が長くされようとする際に、拡張ピストン17の急速な
移動を阻止するため、制限オリフィス34が設けられて
いる。
このオリフィスは、流体が室33内に流入することので
きる速度を制限し、拡張ピストン17の両側の差圧の急
速な上昇に対する拡張ピストン17の応答速度を制限す
る。
さらに、拡張ピストン17の最初の移動をおこすまでは
、拡張ピストン17を動かそうとする力は室33内の圧
力によって生みだされる。
この室33は拡張穴16の全断面積よりもやや小さい断
面積を有しているので、拡張ピストンの最初の移動は遅
れる。
このように、オリフィス34は室33と協働して緊急ブ
レーキの際におこるペダルの踏み込み過ぎを阻止する。
上述した本発明の実症例はタンデム型マスクシリンダに
関するものとして記載されているが、本発明は通常の単
一出力型のマスクシリンダにも同様に適用可能である。
第2図は本発明によるマスクシリンダのタンデム型の他
の実施例を示す。
図示されたマスクシリンダ40は、第1図に示したマス
クシリンダの第1および第2の穴3,5にそれぞれ対応
する第1および第2の穴3A、5Aを含んでいる。
第1の穴3A内にはピストン7Aが滑動可能且つ封止的
に装架されており、ピストン7Aに結合されたピストン
ロッド6Aは第2の穴5A内に滑動可能且つ封止的に装
架されている。
ピストン7Aは第1の穴3Aを第1の室10Aと第2の
室11Aとに分割している。
拡張穴16Aは、ピストンロンドロA内に形成されてお
り且つ拡張ピストン17Aを内包している。
拡張ピストン17Aは、拡張穴16A内に滑動可能且つ
封止的に装架されており、スプリング30Aによって第
2図で見て左方に偏倚されている。
ピストンロッド6Aにはキャップ41が取付けられてお
り、キャップ41は拡張穴16Aの左方端を実質的に閉
鎖し、それによってピストン17Aの一方の側に第1の
拡張室18Aが形成され、ピストン17Aの右側には第
2の拡張室20Aが形成される。
第1の拡張室18Aはキャップ41の・」\さな開口3
4Aを介して第1の室10Aと連通せしめられており、
一方、第2の拡張室20Aは、ビス1ヘンロツド6Aに
形成された半径方向に貫通しているポー1−21Aを介
して第2の室11Aと連通している。
使用時において、最初のブレーキをかけると、ピストン
7Aは左方へ移動して、流体は第1の室10Aからブレ
ーキ回路へと排出される。
この作動は、第1図の実施例に関して説明した作動と同
様である。
第2の室11Aの体積が増加するにつれ、流体は入口1
4Aから通路42およびシール43を介して第2の室1
1A内に流れる。
シール43は、シール43の内周縁とピストンロッド6
Aとの間に流体が流れるように曲がることができる。
第1の拡張室18Aと第2の拡張室20Aとの間の差圧
がスプリング30Aの偏倚力に打勝つほど充分に上昇し
たとき、拡張ピストン17Aは右方に移動して流体を第
°2の室11Aへとポート21Aを介して強制的に送り
込む。
このことにより第2の室11A内の圧力は上昇して大気
圧以上の値となり、シール43はピストンロッド上に座
して流体が入口14Aから第2の室11Aへと更に流入
するのを防ぐ。
その後、ピストンロッド6Aが更に左方へと移動するこ
とにより、拡張ピストン17Aが累進的に右方へと動き
、第1図に示した実施例において説明したように第1の
室10A内の圧力は、ピストン7Aによるというよりは
むしろピストンロッド6Aによる排出によって高められ
る。
次にブレーキが解放されるとき、拡張ピストン17Aば
、ピストンロッド6Aが右方へ移動するにつれて、左方
へと動き、これは拡張ピストン17Aがキャップ41に
再び着座するまで続匂その後、第2の室11Aからの流
体は、主となるピストンシール8Aの側を通過して第1
の室10A内へと流入する。
この流入は、リリーフポート44がシール43を通過し
て第2の拡張室20Aから流体が通路42を通ってリザ
ーバへと戻ることができるようになるまで続く。
ピストンロッド6Aが第2図に示すような初期位置に復
帰したとき、ブレーキ復帰スプリングは摩擦ライニング
を摩擦面から遠ざける方へ引張り続けており、第2の室
11Aからシール8Aの側を通過して第1の室10Aへ
と流れた余分な流体は、第1の穴内に機械加工された溝
45と第2の室11Aとポート21Aと第2の拡張室2
0Aとポート44と通路42とを介してリザーバへと戻
る。
もし、第2図に示したマスクシリンダ40が緊急ブレー
キ時に作動され、第1の室10A内の圧力が急速に高い
値にまで上昇しても、拡張ピストン17Aは右方へと急
速には移動しない。
なぜならば第1の室10Aと第1の拡張室18Aとの間
は小さなオリフィスを介して連通しているからである。
さらに、キャップ41が半径方向内側に拡がって拡張ピ
ストン17Aの端面の縁のための座となっており、それ
故、拡張ピストン17Aの初期移動をなさしめるために
拡張ピストン17Aに作用する圧力を受ける面積は、拡
張穴16Aの全横断面積よりも小さくなっている。
第1図の実施例において述べたと同様に、第2図の実姉
例はタンデム型マスクシリンダに関するものとして説明
されているが、単一の出力を与えるだけのマスクシリン
ダにも同じように本発明を適用できる。
第1図の実施例および第2図の実症例の場合において、
拡張ピストン17.17Aが移動せしめられるときの圧
力よりも高い圧力でマスクシリンダが作動せしめられる
場合には、第1の室10゜’IOA内の圧力は第2の室
11.IIA内の圧力よりも高くなろう。
典型的な場合について説明しよう。
もし、第1の室と第2の室との間の差圧が約4バールに
なったときに拡張ピストン17゜17Aが動き始めるよ
うにスプリング30.30Aの強さを設定したきすれば
、ブレーキが充分にかけられた状態になるまでは第1の
室内の圧力の増加に伴い第1の室と第2の室との間の差
圧は徐々に増加し、ブレーキが充分にかけられた状態に
おいては、例えば第1の室内の圧力が66.6バールに
なったとすれば差圧は4ないし6バールとなろう。
このような小さな差圧は多くの場合のブレーキ作用にお
いて容認できるものであるが、強いて言えば、第1の室
の圧力と第2の室の圧力とが等しい場合(すなイつち差
圧が生じない場合)と比較して、第1の室10.10A
内に所望の値の出力圧力を生じさせるためにはピストン
ロッド6.6Aに、より大きな力を与えなければならな
くなるという問題点を残す。
第3図に示した実症例は、この問題点を解消したもので
あり、その解消は、第1の室10Aと第2の室11Aと
を相互連通させた通路を設けることによりなされている
この通路は、拡張ピストン17A内に形成された穴46
とオリフィス47否によって与えられるものとしてもよ
い。
オリフィス47は非常に小さな横断面積を有しているの
で最初のブレーキ作動時には非常に僅かな量の流体しか
オリフィス47を通過して流れず、また、それ故、第1
の室10Aから第2の室11Aへと流体が流れることに
よる流体損失の実質的な影響を受けることがなく、摩擦
ライニングは摩擦面に迅速に係合することができる。
しかしながら、ピストンロッド6Aの行程移動速度が遅
かったり止まったりしたときには、通路46およびオリ
フィス47を流体が充分に通過して第1の室10Aの圧
力と第2の室11Aの圧力とは等しくなる。
それと同時に拡張ピストン17Aはスプリング30Aに
よって第3図に示す端位置に復帰する。
第1の室10Aの圧力と第2の室11Aの圧力とが等し
くなると、ある出力圧力を第1の室10A内に維持する
のに必要なブレーキペダルを踏み込む力は少なくてすむ
ブレーキが解放されるとき、拡張ピストン17Aは最初
の位置にあり、流体は第2の室11Aからシール8Aの
外周縁部の側を通過して第1の室10Aへと戻る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるマスクシリンダの第1の実症例を
示す図。 第2図は同じく第2の実症例を示す図。 第3図は第2図の実施例の変形例を示す図。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 流体のためのリザーバ14と、本体2と、ピストン
    ロッド6と、ピストン7と、出口とを含む流体圧マスク
    シリンダであって;前記本体2は第1の穴3と第2の穴
    5とを画成しており;前記第2の穴5ば、前記第1の穴
    3と同軸であり且つ前記第1の穴よりも小さな横断面積
    を有しており;前記ピストンロッド6は前記第2の穴5
    内に滑動可能かつ封止的に装架されており;前記ピスト
    ン7は、前記ピストンロッド6に結合され、且つ前記第
    1の穴3内に滑動可能かつ封止的に装架されており;前
    記ピストン7は、前記第1の穴3を第1の室10と第2
    の環状の室11とに分割しており;前記第1の室10は
    前記ピストンロッド6から遠い方のピストン端部側に位
    置づけされており;前記第2の環状の室11は前記ピス
    トンロッド6と前記第1の穴3の壁との間に位置づけさ
    れており;前記出口は、流体を前記第1の室10から流
    体装置へと供給するために前記第1の室11と常時連通
    している;流体圧マスクシリンダにおいて二更に拡張室
    16と、移動可能な拡張部材17と、バルブ23とを含
    み;前記拡張室16は前記第1の室10と前記第2の環
    状の室11との双方と流体連通しており;前記拡張部材
    17は、前記拡張室16内に位置づけされ、且つ該拡張
    室16を第1の部分18と第2の部分20とに分割して
    おり;前記第1の部分18は前記第1の室10と流体連
    通しており;前記第2の部分20は前記第2の環状の室
    11と流体連通しており;前記拡張部材17は、前記拡
    張室16の前記第1の部分18の容積を拡張して前記第
    1の室10からの流体を受けるため、および前記拡張室
    16の前記第2の部分20の容積を減縮して前記第2の
    環状の室11へと流体を供給するために、前記第1の室
    10と前記第2の環状の室11との間の差圧が予め定め
    られた値になったときにその差圧によって移動可能とさ
    れており;前記バルブ23は、前記ピストン7の圧力発
    生行程のうち前記拡張部材17の移動前に行なわれる行
    程において前記リザーバ14と前記第2の環状の室11
    との間の流体連通を可能としており;また前記バルブ2
    3は、前記ピストン7の前記圧力発生行程の残りの行程
    において、前記第1の室10と前記第2の環状の室11
    との間の差圧が前記予め定められた値になったのちのブ
    レーキ作動により前記第2の環状の室11が加圧されて
    前記流体圧マスクリングの有効横断面積が前記第2の穴
    5の横断面積となるよう、前記第2の環状の室11と前
    記リザーバ14との間の流体の流れを阻止するよう作動
    可能である:ことを特徴とする流体圧マスクシリンダ。 2 前記拡張室16が穴を有しており;前記拡張部材1
    7が拡張ピストンを含んでおり;該拡張ビストンは前記
    拡張室16の前記穴内に滑動可能且つ封止的に装架され
    ており;該拡張ピストンは、前記拡張室16の前記第1
    の部分18の容積を拡張させるような該拡張ピストンの
    動きに対抗する方向へと弾性部材によって付勢されてい
    る:ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の流
    体圧マスクシリンダ。 3 前記拡張部材17ば、前記第1の室10内の圧力の
    急激な上昇に対する応答速度を制限されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項または第2項に記載の流
    体圧マスクシリンダ。 4 前記拡張部材17は、少なくとも前記拡張部材17
    の最初の移動中に前記第1の室10から前記第1の部分
    18への流体の流れを制限するための制限オリフィス3
    4によって、前記第1の室10内の圧力の急激な上昇に
    対する応答速度を制限されていることを特徴とする特許
    請求の範囲第3項に記載の流体圧マスクシリンダ。 5 前記拡張室16の前記第1の部分18に露呈してい
    る前記拡張ピストンの有効横断面積は、前記拡張ピスト
    ンの移動前の前記拡張室16の前記穴の全横断面積より
    も小さな値に減じられていることを特徴とする特許請求
    の範囲第2項に記載の流体圧マスクシリンダg 6 前記ピストン7Aが前記第1の穴3Aに対して実質
    的に静止しているときに前記第1の室10A内の圧力と
    前記第2の室11A内の圧力とを等しくするために前記
    第1の室10Aと前記第2の室11Aとが通1M46.
    47によって相互連通せしめられていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載
    の流体圧マスクシリンダ。 7 前記拡張室が前記本体に形成された穴16を含むこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第6項のい
    ずれかに記載の流体圧マスクシリンダ。 8 前記拡張室が前記ピストンロッド6Aに形成された
    穴16Aを含むことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    ないし第6項のいずれかに記載の流体圧マスクシリンダ
JP56038599A 1980-03-17 1981-03-17 流体圧マスタシリンダ Expired JPS592665B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB8008948 1980-03-17
GB8008948A GB2072281B (en) 1980-03-17 1980-03-17 Hydraulic master cylinders

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56142745A JPS56142745A (en) 1981-11-07
JPS592665B2 true JPS592665B2 (ja) 1984-01-19

Family

ID=10512150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56038599A Expired JPS592665B2 (ja) 1980-03-17 1981-03-17 流体圧マスタシリンダ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4419862A (ja)
EP (1) EP0036253B1 (ja)
JP (1) JPS592665B2 (ja)
DE (1) DE3164049D1 (ja)
GB (1) GB2072281B (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
YU44558B (en) * 1981-05-20 1990-10-31 Lucas Ind Plc Main cylinder assembly for the braking system of a vehicle
JPS58161651A (ja) * 1982-03-16 1983-09-26 Jidosha Kiki Co Ltd マスタシリンダ
DE3241881A1 (de) * 1982-11-12 1984-05-17 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Tandemhauptzylinder fuer hydraulisch betaetigte kraftfahrzeugbremsen
US4559781A (en) * 1983-10-31 1985-12-24 Allied Corporation Master cylinder
JPS6130725U (ja) * 1984-07-27 1986-02-24 アイシン精機株式会社 可変バルブリフト型クラツチマスタシリンダ
GB8502130D0 (en) * 1985-01-29 1985-02-27 Lucas Ind Plc Servo-assisted master cylinder assemblies
GB2171769B (en) * 1985-03-02 1989-05-10 Teves Gmbh Alfred Hydraulic brake system
DE3715209A1 (de) * 1986-09-17 1988-04-07 Lucas Ind Plc Hauptbremszylinder fuer eine hydraulische dreikreis-bremsanlage
US4961317A (en) * 1989-09-18 1990-10-09 Savair, Inc. Oleopneumatic intensifier cylinder
GB2246178A (en) * 1990-07-17 1992-01-22 Lucas Ind Plc Hydraulic master cylinder
DE4120668C2 (de) * 1991-06-22 1997-04-24 Ebern Fahrzeugtech Gmbh Tandem-Hauptzylinder
DE4132245C2 (de) * 1991-09-27 1994-03-10 Deere & Co Zweistufiges Ventil
FR2731667A1 (fr) * 1995-03-17 1996-09-20 Alliedsignal Europ Services Maitre-cylindre monobloc a etancheite mixte
DE19524626A1 (de) * 1995-07-06 1997-01-09 Teves Gmbh Alfred Hauptzylinder
DE19815469A1 (de) * 1998-04-07 1999-10-14 Continental Teves Ag & Co Ohg Geberzylinder
US10414032B2 (en) * 2017-03-15 2019-09-17 Conbraco Industries, Inc. Push-to-connect fitting removal tool

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE395762A (ja) * 1932-04-22
US2637977A (en) * 1947-10-14 1953-05-12 Alfred B Seppmann Valve controlled brake fluid accumulator for master cylinders
FR1034981A (fr) * 1951-04-02 1953-08-10 Générateur hydraulique à double amplification
US3032996A (en) * 1961-08-02 1962-05-08 Kenneth S Foreman Two-stage master cylinder construction
US3140587A (en) * 1963-01-29 1964-07-14 Kelsey Hayes Co Divided output compound master cylinder
GB1093381A (en) * 1963-12-13 1967-11-29 Girling Ltd Improvements in hydraulic braking systems
US4249379A (en) * 1978-08-23 1981-02-10 The Bendix Corporation Fluid pressure generator and valve member therefor

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56142745A (en) 1981-11-07
DE3164049D1 (en) 1984-07-19
EP0036253B1 (en) 1984-06-13
GB2072281B (en) 1984-01-11
EP0036253A1 (en) 1981-09-23
US4419862A (en) 1983-12-13
GB2072281A (en) 1981-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS592665B2 (ja) 流体圧マスタシリンダ
US3999808A (en) Brake system with antiskid control
JPS6324852B2 (ja)
US3148592A (en) Hydraulic brake booster
US4179980A (en) Hydraulic brake booster
US6276136B1 (en) Hydraulic pressure brake apparatus
US4017126A (en) Vehicle anti-skid braking device
JPS593294B2 (ja) ブリ−ザ機能を有するチエツクバルブ
JPS5914381B2 (ja) ドラムブレ−キのホイ−ル・シリンダ
US3881786A (en) Inertia responsive proportioning valve
KR100297645B1 (ko) 브레이크시스템
JP2002308085A (ja) 液圧倍力装置
US4161339A (en) Control valve for use in automotive brake system for controlling brake fluid pressure
JP2606903B2 (ja) 負圧倍力装置
US4229940A (en) Hydraulic master cylinder
US4860541A (en) Two stage relief valve for master cylinder quick-fill chamber
JPS5839097B2 (ja) ノリモノブレ−キケイトウヨウセイギヨベンクミタテタイ
US3880471A (en) Fluid pressure metering device
US3208212A (en) Brake mechanism
JPS6114978B2 (ja)
JP3932152B2 (ja) ブレーキ液圧倍力システム
JPS5921092Y2 (ja) 液圧マスタシリンダ
JPS5853255Y2 (ja) マスタシリンダ
JPH0229010Y2 (ja)
JPS6053457A (ja) 圧力制御用バルブ装置